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No.58
メモリーズ

【シナリオデモ開始】
レントン「…ここは…?」「…ここは…どこなんだ…!? 俺達はアトランディアで光に包まれて…」「そうだ…エウレカは!? エウレカはどこにいるんだ!?」「エウレカ! エウレカアアアアアアアアッ!!」

レントン「エウレカアアアアアアアアッ!!」
???(ダイアン)「気がついた、レントン…?」
レントン「!」
ダイアン「久しぶり…。大きくなったわね、レントン」
レントン「お、お姉ちゃん! お姉ちゃんなの!?」
ダイアン「そうよ」
レントン「どこに行ってたんだよ、今まで!? 心配したんだぞ、俺もじっちゃんも!」「ブレイク・ザ・ワールドもあって…戦争もあって…俺…もう二度と会えないと思ったじゃないか…!」
ダイアン「…ごめんね。心配かけちゃった。…でも、これからはずっと一緒よ」
レントン「ホント!?」
ダイアン「ほんと」
レントン「でも、ここどこ…? エウレカやZEUTHのみんなは…」
ダイアン「心配しなくても大丈夫。みんな、無事よ」
レントン「でも…! 世界は…!? 時空崩壊はどうなったの!? それにエウレカは!?」「あ…エウレカは俺の大切に思ってる子で…その…」
ダイアン「安心なさい。…ここはエウレカの本当の家よ」
レントン「この…本の山が…?」
ダイアン「そう…。ここはスカブコーラルの中心よ」
レントン「!」「俺達…アトランディアのスカブの中心の跡で戦っていて、それで光に包まれて…」「どうして、お姉ちゃんがここにいるの!?」
ダイアン「………」
レントン「スカブの中心って何なの? ここにいるお姉ちゃんは…何…?」
ダイアン「………」
レントン「お姉ちゃん…スカブコーラルなの?」
ダイアン「レントンは今ここにいて、自分がスカブコーラルだと思える?」
レントン「それは…違うけど…」
ダイアン「私も同じよ」
レントン「………」
ダイアン「お父さんの研究を引き継いで、スカブコーラルの事を調べていくうちに気がついたら、ここで色んな人と話してた」「色んな世界の色んな人や物に触れる事で全てが繋がり、簡単に理解出来た」「トラパーの事、コンパク・ドライヴの事、この世界の事、宇宙の事、人間の事…そして、スカブコーラルの事…」
レントン「お姉ちゃん…」
ダイアン「ここでは個人の持つ全ての情報が共有されるの。だから、嘘というものが存在しない」「死んでも不幸だと考える人間は一人もいないわ。皆自分の意思でここに留まっている」
レントン「ここって…もしかして、次元の狭間て所なの…?」
ダイアン「そう捉える事も出来るわ。私達のいた世界の隣にあるけど、本来なら交わる事のない場所よ」「私達のいた世界…約束の地では大地という形で、その表面的な部分は目に触れていたけどね」
レントン「それがブレイク・ザ・ワールドで次元の壁の向こうに移動したんだね…」
ダイアン「ここには色んな世界の人がいるわ。時空崩壊によって、多くの人が来たの」「それぞれの世界で行方不明になって死んだと思われてる人の多くは、ここで生きているのよ」
レントン「時空転移で死んだと思っていた人達も生きていたなんて…」「でも…お姉ちゃんやここにいる人達がにんげんだとしたら、スカブコーラルって何?」
ダイアン「スカブコーラルは生き物よ」
レントン「それは聞いてるけど…俺、よくわからないよ…」
ダイアン「私達のお父さん、アドロック・サーストンが唱えた説は真実だったの」「スカブコーラルがどうやって、地球に誕生したかは、今となってはスカブコーラル自身もよくわからないの…」「確かなのは、ずっと昔の時空崩壊で様々な世界が誕生した事と…」「その時に生まれた私達の世界、約束の地にスカブコーラルが現れた事よ」
レントン「やっぱり、俺達の世界も分岐した地球の未来だったんだ…」
ダイアン「そして、スカブコーラルは他を知るためのコミュニケーションとして、様々な生命を取り込み、融合していった」
レントン「融合…?」
ダイアン「一つの生命体になる事よ」「その結果、スカブコーラルは約束の地…私達の世界の地球を覆い尽くすまで巨大になっていった」「それを恐れた人類は大地を去り、そして、スカブコーラルはあらゆる生物と融合して、一つになった…」
レントン「動物も何もかもいなくなっちゃったの?」
ダイアン「…スカブコーラルはその時、初めて気がついた…。自分達の周りに誰もいない事を…」「融合することもかなわず、ましてや誰からも呼びかけられる事もない…。何百年も何千年もの間ずっと…」
レントン「………」
ダイアン「宇宙空間は、スカブコーラルに自分以外に存在する何かがいかに大切であるかを教えた」
レントン「人間が大地に帰ってきたのは、その後なんだね」
ダイアン「そう…それはスカブコーラルにとって、とっても嬉しかった事…」「スカブコーラルにとって、人間は対話の可能性を示した唯一の知的生命体だったから」
レントン「………」
ダイアン「だから、人間が帰ってきた時、スカブコーラルはとても慎重になったわ」「人間にとって自分が脅威となる事は既に理解していたしね」「対話したい…。出来る事なら共に生きる道を歩みたい」「でも、融合する以外に自分の意思すら上手く伝える事が出来ない…」「人間と共生するには、どうすればいいのか…。そもそも人間と共生する事は可能なのか…」「その問いを携えて送り出されたのがサクヤであり、エウレカだったの」
レントン「エウレカはどこに!? エウレカは、どこにいるの!?」
ダイアン「…エウレカは司令クラスターになったの」
レントン「司令クラスターに…!?」
ダイアン「人間の攻撃で司令クラスターは破壊された。それは次元の壁で隔てられた世界で眠っている全スカブコーラルの目覚めを意味する…」「それはクダンの限界を起こすわ」
レントン「クダンの限界…時空崩壊…」
ダイアン「そう…。その時、宇宙は裂け…何もかもがそこに飲み込まれてしまう」「それから世界を救うために、エウレカは自らを代理の司令クラスターにしたのよ」「世界は救われたわ。エウレカのおかげで…」
レントン「でも…! でも、エウレカは! エウレカでなくなっちゃったの!?」「そんなのおかしいよ! エウレカはエウレカなんだから!」
ダイアン「駄目よ、レントン。エウレカを司令クラスターから解放したら、時空の崩壊を呼ぶわ」
レントン「だからって、このままにしていちゃ…」
ダイアン「大丈夫よ、レントン。その前にスカブコーラルと人間が融合すればいいのよ」
レントン「スカブと融合…?」
ダイアン「スカブコーラルと融合する事で、人間は意識だけの存在として存続する事が出来る」「別の生命体として、生きていく事が出来るのよ」
レントン「今の…お姉ちゃんみたいに?」
ダイアン「それならばクダンの限界が起きても、宇宙の裂け目の向こう…別の宇宙で生きていく事が出来る」「あなたはエウレカと対の存在になった。でも、それを認めず、私達を滅ぼそうとする人間もいた」
レントン「それは…」
ダイアン「だから、これがお互いにとって一番いい方法なのよ。残念だけどね…」
レントン「サクヤ様やエウレカを送り込んで、一緒に生きていく方法をずっと探してきたのに結局そうなるのかよ…」
ダイアン「仕方のない事なのよ」
レントン「だからって諦めるのかよ!?」
ダイアン「レントン…」
レントン「ようやくお互いがお互いの存在を認めて、放し合えるまでになったんじゃないか!」
ダイアン「………」
レントン「俺、姉ちゃんの話を聞いて思ったんだ。俺もエウレカも同じ地球に生まれたんだって」「いや…俺達だけじゃない」「今、この世界に生きている人達…このスカブコーラルにいる人達も全部、地球って星に生まれたんだ!」
〔複数の歩み寄る足音〕
ゲイナー「レントンの言う通りだよ」
ガロード「色んな世界から集まったけど、俺達は今この世界で生きているんだ」
レントン「ゲイナー兄さん、ガロード!」
アムロ「…ここには人の意思が集まっている」
甲児「生きているんだな。形を変えて、ここでよ」
レントン「みんな…」
ランド「でもよ…どうにもここは静か過ぎるな」
メール「ちょっとパパがいるにしちゃ、イメージと違うね」
ランド「それにマシンがないんじゃ、ビーター・サービスは干上がっちまう」「ってなわけで、俺は元の世界に戻るのを希望するぜ」
アポロ「俺もだぜ。ここは何の匂いもしなくて、味気ねえしな」
ゲイン「戦ってばかりで騒々しい世界だが、あんなのでも俺達の生きてく場所だからな」
ティファ「一つになる事で人はわかりあえる…。でも、一つにならなくても、それは出来るはずです」
ガロード「ああ…! 俺とティファのようにな!」
パーラ「こんな所でノロケかよ!」
竜馬「だけど、人間はぶつかり合う事でお互いを理解する時もある」
隼人「バラバラの三つの心がチームワークで一つになるから、意味があるってもんだぜ」
マリン「生まれた星が違っても、それは出来るさ」
ジロン「生まれた世界が違ってもな!」
桂「そういう事。一つになっちまったら、女の子とデートも出来ないしな」「だろ、レントン?」
レントン「はい!」
ダイアン「………」
レントン「俺達…お互いに誤解して、戦った事もあったけど、今はこうやって一つになっているんだ」「スカブコーラルとだってきっとわかりあう事が出来る…。だから、その可能性を捨てたくないんだ」「だから、俺はエウレカにもう一度会いたい! エウレカと一緒に、あの世界で生きていくために!!」
ダイアン「………」
ホランド「そういう事だ、ダイアン…」
ダイアン「ホランド…」
ホランド「久しぶりだな…。まさか…こんな所で会うなんて思ってもみなかったよ」
ダイアン「あなたも一つになるのを拒むの?」
ホランド「一つになるよりも増える方がいい」
ダイアン「え…」
ホランド「タルホの腹ん中には、俺の子供がいるんだ…」
タルホ「………」
ダイアン「子供…家族…」
ホランド「で、俺はいつか歳を取って、大きくなったガキにクソ親父って言われて、どんどんジジイになって死んでいく…」「だが、俺はそうやって生きたい。つらい事や悲しい事の波をリフで乗り越えてな」
ダイアン「………」「…わかったわ…」
レントン「お姉ちゃん…!」
ダイアン「でもね、レントン…。全てはまだ終わっていない…」
レントン「え…」
ダイアン「あなた達は選択を迫られる…。この世界の全てを賭けて…」「源理の力が、あなた達を呼んでいる…」
レントン「待って、お姉ちゃん! 待って! 選択って何なんだ…!?」
ダイアン「信じているわよ、レントン…」
レントン「お姉ちゃん! お姉ちゃーんっ!!」
〔画面、発光〕

ロジャー「ここは…」
ビッグ・イヤー「おかえり、ロジャー…」
ロジャー「ビッグイヤー…。その姿は…」
ビッグ・イヤー「この街はね、ロジャー…。40年前の記憶がない街として、創造された舞台なんだ」「メモリーの有無を問うのはナンセンスだよ」
ロジャー「………」
ビッグ・イヤー「その舞台の撤収も近いんで、一言、君に言い残しておきたくてね」
ロジャー「舞台の撤収…。誰が…いったい何のために…」「そして、ここはどこだ…? ZEUTHのみんなはどこに…」
R・D「お前がそれを知る必要はない」
ロジャー「R・D!」
R・D「何も思い出す必要はない。お前は与えられた役を命じられるままに演じていればいいのだ」
ロジャー「役…演じる…。それを定めた者…世界を創った者…」
ビッグ・イヤー「ところで令嬢は助け出してやらないのかね?」
ロジャー「令嬢…助ける…」
ビッグ・イヤー「それは白馬の王子の役目だろう?」
ロジャー「私の役目は…」「ネゴシエイター…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「メモリーズ」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現済み〕
ロジャー「ここは !?」
〔画面、マップを表示〕
ドロシー「パラダイムシティね」
ロジャー「どういう事だ…。アトランディアで戦っていた私が、なぜここに…」「ビッグイヤーは!? R・Dは!? 劇場は!?」「何なんだ…!? 街から人の気配がしない!」「ビッグオーが現れたというのに軍警察が出動しないとはどういう事だ!?」
アレックス「…戻ってきたか、ロジャー・スミス」
ロジャー「アレックス・ローズウォーター!」
アレックス「目障りなんだよ、君の存在は」
ロジャー「神にも等しき、その傲慢さ…。この無人となった街で、君は何をする気だ?」
アレックス「決まっているさ」「ビッグファウ! ショウタイム!」
〔敵ユニット出現〕
〔アレックス、ロジャーへ接近〕

ロジャー「白いメガデウス…!」
アレックス「このビッグファウは、君のアンドロイドのメモリーでよみがえったものだ」
ロジャー「なるほど…。そのためにドロシーをさらったか…!」「そのメガデウスこそが、君の野望の終着点というわけか…!」
アレックス「その通りだ。そして、僕のビッグファウが君のメガデウスを駆逐する」
ロジャー「!」
アレックス「神々が争う世界など、人は欲していない! 神は唯一でいい!」
ロジャー「それが自分だと言うか…!」
アレックス「大いなる力の庇護の下にあるこのパラダイムシティは世界そのものなのだよ」「下界がどのような騒ぎに巻き込まれようと、ここは平穏が約束されている」
ロジャー「その狭い世界で王を気取るか…。小さい男だよ」
アレックス「その価値がわからぬ君に言われても、腹も立たんよ」
ロジャー「君は自分が何者かを知っている。この私は自分が何者かすら、わからない…」「だが、わかっている事もある!」「お前がその力を得るまでにしてきた事は、他の誰が許しても、この私が絶対に許さないという事だ!」
アレックス「おしゃべりな男は嫌いだ」
ドロシー「交渉…にも至らなかったようね」
ロジャー「今日ばかりは、最初から、そのつもりもない」「面倒事はさっさと片付けて、ZEUTHと合流するぞ」
アレックス「この僕にふざけた口を…! ビッグファウ、アクション! イッツ・グランドフィナーレ!」
ロジャー「私は私の存在を侵す者には、手心を加えるつもりはない!」「ましてや、お前のような輩には言葉を尽くすつもりもない!」「アレックス! 人が抱く怒りの大きさというものを味わうがいい!」
<戦闘開始>

<アレックスHP70%以下or3PP・味方援軍1&敵増援1出現>

〈母艦出撃〉
〈出撃準備〉

ロジャー「ZEUTHか!」
メール「ロジャーさん! 元気ぃ!?」
ランド「やってっか、大将!?」
ロジャー「当然だ。このような訳のわからない状況で、死ぬつもりはない」
万丈「それは僕達も同じだよ、ロジャー」
ホランド「どういう事情で、ここに跳ばされてきたかはわからねえが…」「俺達には、まだやらなきゃならねえ事があるんだ!」
レントン(スカブの中で会ったみんなは幻じゃなかった…。みんな…諦めていないんだ…!)
ガロード「やろうぜ、レントン! とっととこいつを蹴散らして、エウレカを迎えに行くんだ!」
レントン「ああ!」
シルヴィア「お兄様…」
シリウス「今の私は堕天翅でも人間でもない。ただのシリウス・ド・アリシアだ」
麗花「シリウス…」
シリウス「私は世界のために剣を振るう…! もう一点の迷いもない!」
アポロ「相変わらず当たり前の事を大げさに言う奴だ」「ま…頼りにさせてもらうぜ、シリウス」
シリウス「言われるまでもない」
アレックス「ザ・ビッグ、機械天使、ターンタイプ、アーリーオーバーマン、そして、ZEUTH…」「世界の秩序を乱す無法者共め…! このパラダイムシティに土足で入り込んだ報いを受けてもらうぞ!」
〔敵ユニット出現〕
シンシア「何よ、こいつら!?」
ゲイナー「この敵の構成は…!」
コレン「黒歴史の遺産…! 人類の負の結晶が、なぜここに!」
アレックス「これも僕の力の一端だよ」
〔アレックス、後退〕
アレックス「フフフ…ここで君達の戦いを見物させてもらうよ」
ロジャー「アレックス! どうやって黒歴史の遺産を手に入れた!?」
アレックス「知りたいのなら教えてあげるよ。僕のビジネスパートナーのおかげだよ」
アポロ「何がパートナーだ! 悪党の片棒だろうが!」
???(グエン)「失礼な物言いは謹んでもらおう」
ソシエ「あれは…!?」
ロラン「そんな…! そんな事って…!?」
グエン「久しぶりだね、ローラ。そして、ZEUTH」
ロラン「グエン様! あなたが黒歴史の遺産をよみがえらせたんですか!?」
グエン「その通りだ、ローラ。今の私には世界を統べるだけの力がある」
ゲイン「その力を使って我々を討つ気ですかな?」
グエン「それは君達の出方次第だよ」
ジロン「しかし、どうやって御曹司はこんな物騒なものを手に入れたんだよ!?」
グエン「…全てはメダイユ公からいただいた一冊の本から始まった」
アナ「!」
チル「メダイユ公って、もしかしてアナ姫のお父さん?」
サラ「そ、そうだけど、ウルグスクの領主さまと黒歴史に何の関係があるのよ!?」
グエン「『メトロポリス』…」
ロジャー「ゴードン・ローズウォーターが著した世界の終末を描いた本か…!」
グエン「その通りだよ、ロジャー君。ただし、私の持つ本は君の知るものとは決定的に異なる点がある」「それは完結を迎えている事だ」
ロジャー「何っ!?」
アレックス「僕も驚いたよ。未完だと思われていた『メトロポリス』が完成していて…」「その完全版が、パラダイムシティの外に存在していたとはね」
桂「どういう事なんだよ、ロジャー?」
竜馬「その『メトロポリス』とは何なんです!?」
ロジャー「世界の終末が書かれた本だ…」「それは小説の体裁をとってはいたが、過去に起きた真実を書いたものだと私は推測していた」
シルヴィア「真実…!?」
シリウス「まさか、あの包帯の男の言っていた真実とは…」
ロジャー「シュバルツバルトは何らかの手段で、この街の…いや、この世界の過去…」「つまりは黒歴史の存在を知り、それに取り憑かれたのだろう」
アレックス「ユニオンやシュバルツバルトは、あれを見つけるために下界をうろついていたようだ」
グエン「この本には全てが記されていた。黒歴史の終焉…時空破壊をもたらした大いなる力についても」「私はアレックス氏と手を結び、世界各地から黒歴史の遺産を集め、これだけの戦力を揃えたのだよ」
アレックス「僕も、そこに記されたものには興味があったからね」「僕はこの街の王となり、彼は下界の王となればいいと思ったのさ」
アナ「お父様…どうしてグエン様にそのような危険なものをお渡しに…」
グエン「市井の人間達には、この本は単なる空想小説でしかない」「ここに記された真実を活かせるのは、その存在を知る者だけだ」
アナ「でも、あのお父様が御自分のコレクションを指し出すなんて考えられません!」
グエン「君は父上にあいされているのだね、アナ姫」
アナ「え…」
グエン「君の事を持ち出したら、メダイユ公はあっさりと、この本を提供してくれたよ」
ゲイナー「御曹司! まさか、あなたはアナ姫を人質にして…!?」
アナ「何という破廉恥な真似を! 恥というものを知らないのですか!」
アレックス「小娘が! 物の価値がわからぬ者に大いなる力など無意味なのだ!」
アナ「お父様…」「ごめんなさい、お父様…」
ラグ「呆れた男達だね、あんたらは!」
ジロン「見損なったぜ、御曹司! あんた、ただの卑怯者になっちまったのかよ!」
グエン「私は私なりのやり方で、この世界を治めようと考えたのだ」「少なくとも、あのシロッコやデュランダルなどよりも、上手くやってみせる自信はある」「差別も偏見もなく、平等な実力主義で社会を再構築し、産業の活性化で、全ての人間に豊かさを与えてみせよう」
ハリー「見下げ果てたよ、グエン・サード・ラインフォード」
キエル「あなたの志が、力に溺れる程度のものだったとは…!」
グエン「私は手に入れた力に翻弄され、それに飲み込まれていったギム・ギンガナムとは違う」「私も彼も黒歴史に取り込まれたのは同じだが、迎える結末は別物だ。なぜなら、私には高い志がある」
アデット「その目的のためなら、どんな汚い手を使ってもOKってわけかい!?」
ゲイン「同じだよ、あんたも。勝手な理屈で世界を作り変えられると思ってる連中とな」
グエン「何とでも言うがいい。私のブラックドールの軍団が邪魔者の全てを排除する」
ギャバン「ホワイトドールに対抗したつもりかよ!」
ムウ「サイコとデストロイン…。黒い人形とは最悪の趣味だぜ」
カミーユ「パイロットは感じられない…。自動操縦か」
シン「だけど! あんな兵器を使うなんて! 許してなるかよ!」
ロラン「やめてください、グエン様! もう戦争は終わったんです! それなのに、どうして!?」」
グエン「ローラ、ホワイトドールと共に私の下に来るんだ」
ロラン「な、何を!?」
グエン「君は私の下で、指揮官として戦ってくれ」「私が世界を統治するために力になって欲しいんだ、ローラ」
ロラン「僕は! ロランです!」「グエン・ラインフォード卿がやろうとしている事は間違っています!」
グエン「この星を歪んだ思想の持ち主や外敵に渡さないためにも必要な事なのだ!」
アムロ「グエン卿! こんなやり方は黒歴史の再来を呼ぶだけだ!」
クワトロ「力による支配はいずれ破綻する…! 君程の男が黒歴史を知りながら、なぜ、それを理解しない!」
グエン「アムロ大尉、クワトロ大尉。あなた達に、そのような言葉を言う資格はないのですよ」
アムロ「何っ!?」
グエン「この『メトロポリス』には黒歴史の様が詳細に描かれていましたよ」「あなた達の私闘が世界を巻き込み、地球が死の星になった事実も」
クワトロ「私とアムロが…」
グエン「その通りです、クワトロ大尉。いえ…シャア・アズナブル…」「あなたの中の拭えぬ過去が、地球を滅ぼす日が来るのですよ」
クワトロ「………」
グエン「ZEUTHの存在こそが黒歴史を生むのなら、私がそれを討つ!」「そおの未来を回避したいのなら、全ての力を私に預けたまえ!」
ジャミル「力が彼を変えてしまったのか…」
ロジャー「残念だよ、グエン卿…。私はあなたの対話による戦いを支持していたのだがな」
デューク「今のあなたは統治者ではない! 支配を望む独裁者だ!」
ロラン「思い直してください、グエン様! もう一度、僕達に手を貸してください!」
グエン「なぜだ…」「なぜ、わかってくれないのだ、ローラ!」
ロラン「グエン様…」
グエン「なぜ君は私の側にいてくれない!? 私は君と共にある世界こそを望んでいるのに!」「ローラ! 私は…私は…!」
ロラン「僕は…ロランです…!」
アレックス「御曹司、あの無礼者達に僕達の持つ力を見せてやるぞ…!」
グエン「………」「…ローラ…、君が私のものにならないのなら…」
ロラン「…さようなら、グエン様…」
クワトロ「もしグエン卿の言う事が本当なら、この戦い…私自身の存在の意味を問うものとなる…」
カミーユ「クワトロ大尉…」
アムロ「もし、彼の言った通りに黒歴史が起こるというのなら、俺達は存在してはいけないのかも知れない…」
ジロン「そんな事があるもんかよ! クワトロさんもアムロさんも、そんな事するもんか!」
シン「そうですよ! もし、そんな事になったら…」
クワトロ「どうするつもりだ?」
シン「俺がそれと戦います!」
カミーユ「僕もです、大尉。その時は僕があなたを止めます」
アムロ「…だそうだ。安心してよさそうだな、大尉」
クワトロ「ああ…」
万丈「では、心が決まったところで僕達の存在を摘む者と戦うとしましょう」
ロラン「グエン様…いきます…」
ロジャー「アレックス! ご自慢のビッグファウを倒して、お前達の幻想を砕いてやる!」
アレックス「ロジャー・スミス! 真のドミュナスは、この僕だ!」
ロジャー「ビッグオー! アクション!!」

<ロジャーvsアレックス>
アレックス「ロジャー・スミス君、下界へと降りたのなら、二度と戻ってこなければよかったのだ」「そうすれば、君ごときは見逃してあげたのに」
ロジャー「君はドロシーに手を出した。それは私の生活の侵害に当たる」
アレックス「君はあのアンドロイドのために僕と戦うと言うのかい?」
ロジャー「それ以上の理由が必要ならば、教えてやろう!」「アレックス・ローズウォーター! 私は君が嫌いなのだよ!」

<アレックス撃破・敵増援1出現>
〔アレックスに爆発〕
アレックス「馬鹿な…! こんな結果があるものか…! 僕は…僕は…」「出来損ないのトマトなんかじゃない!」
勝平「何言ってんだ、あのオッサン!?」
エイジ「何がトマトだよ! カボチャかジャガイモの間違いだろう!」
黒のカリスマ「そういった感想が出るのも致し方ないでしょうね」
鉄也「お前は…!?」
甲児「黒のカリスマ!」
ランド「どうして、てめえがここにいやがる!?」
黒のカリスマ「決まっているでしょう。あなた達に会いに来たのですよ」
竜馬「いったい何が目的だ! 何のために俺達に付きまとう!?」
黒のカリスマ「少々お待ちを。先に片付けなくてはならない事がありますので」
グエン「黒のカリスマ! 我々を助けに来たのか!?」
黒のカリスマ「そんな義理はありませんよ、御曹司。私はあなたとアレックス氏の仲介役をしたまでです」「ただ、そちらの二代目社長には、そろそろ自分の立場というものを理解していただきたいと思いましてね」
アレックス「何だと!?」
黒のカリスマ「全ては彼の口から語られます」
ゴードン「………」
ロジャー「ゴードン・ローズウォーター…!」
闘志也「あのジイさん、何者だ?」
ロジャー「先代のパラダイム社の社長…真実を記した書『メトロポリス』の著者…」「そして、あのアレックスの父親だ」
アレックス「馬鹿な…! パパは僕が畑と共に…」
黒のカリスマ「そう…親不孝なアレックス君…。君は父親を彼の農園ごと焼き払おうとした…」「このパラダイムシティの王となるために」
ゴードン「………」
アレックス「パパ! あなたは臆病者でしかなかった!」「僕はあなたとは違うという証を見せたんだ!」「僕はこの世界の新しい秩序! 新しい神になるんだ!」
ロジャー「そのために父親さえも手にかけるとは…!」
アレックス「黙れ、ロジャー・スミス! 出来損ないのトマトの分際で!」
ロジャー「………」
ゲイナー「トマトって…!?」
サラ「何を言ってるのよ、あの人!?」
ヴェラ「…ゴードン・ローズウォーター、この男は己の遺伝子の中のメモリーをよみがえらせるためにトマトを栽培した」「それがそこのネゴシエイターであり、アレックス・ローズウォーターであり、私達でもある」
ロジャー「ユニオンの人間か…?」
ヴェラ「その通りだ。人工栽培の出来損ないよ」「私の名はヴェラ・ロンシュタット。ユニオンのリーダーだった人間だ」
ロジャー「だった?」
ヴェラ「ユニオンは事実上、崩壊したよ」「アラン・ゲイブリエルやお前がエンジェルと呼ぶ女達の造反によってな」
レントン「あの人やロジャーさんは…造られた人間…」
ロジャー「メモリーを失った街、パラダイムシティ…」「私はその失われたメモリーをよみがえらせるための存在…」
万丈「ロジャー…」
ロジャー「だが、そうだとしても、私が私である事に変わりはない」
ヴェラ「!」
ロジャー「いかにこの世に生を受けたかと一人の人間としての生き方は別なのだ…!」
ジロン「その通りだ! 何のためにうまれたかじゃなくて、どう生きるかの方がずっと大事だ!」
キラ「僕にもわかる…。僕の命は僕のものだから」
レイ「俺の命…。それは誰かのためのものじゃない」
ゴードン「…ネゴシエイター…。君は我が愛するトマトの一つではない」
アレックス「パパ…」
ゴードン「そして、あの本…『メトロポリス』は私が書いたものではない」「夢が私に書く事を命じた物語…」
ロジャー「夢だと…?」
黒のカリスマ「それはパラダイムシティを造った者…。その者は様々な世界から人々を集め、全てのメモリーを奪ったのです」「そう…。新世界の雛型として、この街を造るために」
桂「どういう事だ!?」
黒のカリスマ「全ては大いなる実験だったのですよ。太極…スフィアの頂点…」
ランド「その言葉…アサキムも言っていた…!」
ゴードン「遠い昔、私は君…いや、メモリーを有しているロジャー・スミス君と交渉した」
ロジャー「!」
ゴードン「この世界が壮大なるステージだとしたら、我々人間はその上で与えられた役割を演じる役者に過ぎない」「そのためには役割以外の意味…メモリーを持つ必要などない」「だが、その役割を変えられる者がいてもいいはずだ」「この世界を演出する存在と交渉してもらいたい、とな」
ロジャー「メモリーを持っていた…私に…」
アレックス「認めない! そんなものは認めない!」「ロジャー・スミス! お前だけが真のドミュナスだと!?」「そんな事が真実だと受け入れるわけにはいかないのだよ!」
〔アレックス、活性化〕
ドロシー「あの男…。ビッグファウに取り込まれる…」
ロジャー「アラン・ゲイブリエルと同じ運命をたどるか!」
アレックス「ビッグファウ…。この僕をお前の機関に取り込もうというのか…」「僕は哀れな新聞記者や半機械人間とは違う。僕は正しいドミュナスなのだ」
黒のカリスマ「それがザ・ビッグの呪いです」
ロジャー(ビッグオー…。君も私を取り込む事を望むか…)(そうすれば私は君と一つの存在となるのか…)
アレックス「ロジャー・スミス! お前に死を与えるためならば何も惜しくはない!」「ビッグファウ! お前に僕の全てをくれてやろう! お前が望む通りに!」
ロジャー「アレックス・ローズウォーター!」
〔アレックス、ロジャーへ接近〕
ロジャー「アレックス! お前を解放してやる!」
[イベント戦闘「ロジャーvsアレックス」]
アレックス「ああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
グエン「アレックス・ローズウォーター!」
ヴェラ「グエン卿! お前の持つ完全な『メトロポリス』は渡してもらう!」
グエン「そうはいかない! これは私の力だ!」
ロラン「もうやめてください、グエン様…!」
アレックス「まだだ、ネゴシエイター! まだ私は…!」
〔敵ユニット撃破〕
グエン「何っ!?」
アレックス「馬鹿な! 僕の許しを得ていない者が、この街に入り込んだのか!?」
〔敵ユニット出現〕
ロジャー「ビッグオーだと!?」
甲児「赤いのと、白いのもいるぞ!!」
ボス「それも、あんなにたくさん!!」
アレックス「まさか…! 大いなる力が…」
〔アレックスに爆発〕
アレックス「ビ、ビッグファウ! 僕を…僕を許さないというのか!?」
〔アレックス、ヴェラのいる地点へ隣接〕
アレックス「止まれ! 止まるんだ、ビッグファウ!」
ヴェラ「く、来るな!!」
グエン「ローラ!!」
〔アレックスの周囲に爆発〕
〔敵ユニット撃破〕

ロラン「そんな…グエン様…」
ハリー「野望に全てを捧げた男の最期か…」
ロラン「グエン様…。過ぎた力は世界と自分を滅ぼすんです…」
ソシエ「シャンとしなさい、ロラン! まだ目の前に敵がいるのよ!」
チル「あれ…やっぱり、敵なの?」
ジロン「とりあえず、こっちには仕掛けてこないみたいだけど…」
アサキム「それはこれからの君達の出方による」
ランド「アサキム!」
アサキム「久しぶりだね、ランド。それにメールも」
メール「抜け抜けと! 少しぐらいは悪びれなさいよね!」
アサキム「メール、君は感じないか? あの者達の力の源を…」
〔スフィアの輝き〕
メール「ああっ…!」
サラ「どうしたの、メール!?」
アサキム「君と融合しつつあるスフィアが教えてくれるはずだよ」「あの者達が…太極の使者である事を」
オルソン「あれも次元力の一つだというのか!」
黒のカリスマ「次元力ですか…。今ひとつ趣に欠ける名前ですね」
アサキム「源理の力…オリジン・ロー…」
アムロ「黒のカリスマとアサキム・ドーウィン…!」
クワトロ「アサキム・ドーウィンが仮面の人物の正体ではなかったという事は、あれはやはり…」
アサキム「オリジン・ロー…太極の意思の発現…。あの大いなる軍団も、その一つの形だよ」
黒のカリスマ「この『メトロポリス』にもその出現の様が描かれています」「長きに渡る戦乱の時代、黒歴史の最後…大いなる意思の使者、神の軍団が血に降り立つ…」「おして、全ては灰燼と化し、新たな世界が始まった…と」
アテナ「それが時空破壊…」
マリン「あの軍団が現れたという事は、この瞬間が黒歴史の終焉なのか!」
ゲイナー「でも、どうしてあいつがあの本を持っている!?」
黒のカリスマ「グエン卿から譲り受けたのです。事後承諾という形ですが」「彼とアレックス氏の橋渡しをした当然の報酬でしょう」
ゲイン「どうやら、最初からそれが狙いだったようだな…!」
闘志也「てめえって野郎は、どこまで俺達を怒らせりゃ、気が済むんだ!?」
斗牙「その仮面をはぎとり、今日こそ、お前の目的の全てを聞かせてもらう!」
黒のカリスマ「そんな余裕があるのですか? この神の軍団を前にして」
ロジャー「アサキム・ドーウィン! お前が、このメガデウスの軍団を動かしたのか!?」
アサキム「いや。…僕もそこまでには至っていない」「この僕自身が太極に呪われた身だからね」
ランド「呪われた身…!?」
アサキム「太極…それは宇宙全ての源理。全ての事象の始まりと終わりを司る意思」「今の僕の魂に自由はない。全ての因果は太極の呪いに縛られている」「同じなんだ、あの堕天翅達や君達と共にいる『彼』と」
不動「………」
サンドマン「アサキム・ドーウィン…。お前も次元を越えた存在か…」
アサキム「堕天翅達は1億2000年前…この宇宙が一度崩壊の危機に陥った時、太極の呪いを受けた」「彼らは次元の狭間…無限獄に囚われて、その記憶を奪われた」「1万2000年の周期で少しずつ位相がずれていく世界…その中で幾度も戦いを繰り返す」「そう…1万2000年前、黒歴史と呼ばれる時代において別の君達と戦った記憶も忘れて」
麗花「繰り返される永遠の戦い…。それが堕天翅と人間の戦いの歴史…」
ジュン「じゃあ、アポロニアスの裏切りは本当は1億2000年前の起きたの!?」
シリウス「ブレイク・ザ・ワールドによって生じた次元のほころびは、彼らにも変化を生じさせた」「彼らは記憶の一部を取り戻し、その因果の呪いを逃れるために自らの力で新世界を創ろうとしたのだ」
アポロ「記憶を奪われたって…。そいつは、まるで…」
ロジャー「パラダイムシティの住人と同じだ…!」
アサキム「存在したという事実を消す事は、太極でも不可能なのさ」「だから、太極は記憶を消す。それは存在していた証を抹消する事…」
ロジャー「それが失われたメモリー…」
アサキム「この街は太極の意思によって造られた箱庭…」「太極が新たな世界を創るための実験室に過ぎない」
ロジャー「この街も、この街で生まれた住人も造られた存在だと言うのか!」
黒のカリスマ「それでも呪われた身よりもましであると思いますよ」
アサキム「…だから、僕は求めた。僕自身を解放するために太極そのものに取って代わる事を」「そのために僕の聖戦に参加した」「そう…12のスフィア同士の戦いに」
メール「!」
アサキム「メール、わかるだろう? スフィアの所有者達の次元を越えた戦いが…」
メール「鍵…スフィア…。失われた太極…その後継者…」「最後の勝利者が…全てを手にする…」
ランド「しっかりしろ、メール! 寝ぼけてる場合じゃねえぞ!」
メール「こ、怖いよ、ダーリン! あたしの手を握って!」
〔ランドに特殊効果〕
ランド「な、何だ!? 俺の中に誰かの記憶が流れてくる!」
アサキム「傷だらけの獅子は己の宿命を悲観し、彼は血の涙を流す」「君が痛みに耐えれば耐えるほど、スフィアの所有者としての資質が養われていく」
ランド「スフィアの所有者だと!?」
アサキム「そう…君はもうすぐ聖戦に参加する権利を得るんだよ」「つまり、僕に殺される意味が生まれるんだ」
ランド「訳のわかんねえ事を言ってんな! もう少しちゃんと説明しろ!」
アサキム「僕が君の心身を傷つけたのは、スフィアの所有者に仕立て上げるためだったのさ」「目覚めていない所有者を倒しても、スフィアは次元を越えて逃走し…新たな宿主を探すだけだ」「それでは聖戦の決着に…最後の1つを決める戦いにはならない」「傷だらけの獅子を前に所有していた者は、完全に覚醒しなかった。だから、その死の間際にスフィアは逃亡した」「そして、君のいた世界にたどり着き、今は君達と共にある」
ランド「それがガンレオン…!」
アサキム「だが、所有者を取り込むはずのスフィアが、逆に人の身体へ入り込んだのは意外だった」「聖戦を最期まで拒んだ前の所有者の思念の成せる業かも知れない」
ランド「で、俺が所有者様とやらに目覚めたんで、やっと決着をつける気になったってわけか!?」「上等だ! 礼も恨みもきっちり返してすっきりしようぜ、兄弟!」
アサキム「さすがだね、ザ・ヒート。君は宿命させも破壊する男だ」
ランド「褒め言葉になってねえ!」
アサキム「だが、残念だよ。君の目覚めは遅過ぎたんだ」「太極の意思は、この世界のやり直しを決めた。それが、あの大いなる軍団だよ」
竜馬「太極の意思…次元力そのもの…! それが再度の時空破壊を起こすというのか!?」
アサキム「その通りだ、ゲッター線に選ばれし者よ」
竜馬「何っ…?」
レントン「そんな!それじゃエウレカのやった事はどうなるんだ!?」
アサキム「心配無用だ。太極は特異点である君達の存在のみをリセットする気らしい」「そう…君達は全てのメモリーを消去された後、この街の住人となるんだ」
鉄也「何だと!?」
ジャミル「我々がパラダイムシティの住人に…」
黒のカリスマ「特異点となった君達への太極なりの歓迎なのでしょう」「その幸せをかみ締めなさい。あなた達は全ての悲しみ、痛み、苦しみから解放されるのですから」
ロジャー「メモリーと引き換えにしてか!」
黒のカリスマ「アレックスの言う下界は混沌に満ちています」「永遠の平穏が約束された世界…。その住人となれる事に感謝しなさい」「私個人は御免被りますがね」
つぐみ「平穏が約束された世界…」
リーナ「確かに楽園と言えば楽園かもね」
シンシア「色んな事があった…。つらい事、悲しい事…」
キラ「それが全て忘れられる…」
黒のカリスマ「さあ、ネゴシエイター。それを決めるのは、あなたです」
ロジャー「なるほど…。ゴードン・ローズウォーターの依頼というわけか…」
万丈「ロジャー…」
ロジャー「私の答えは…」
「ロジャー選択」
「1.メモリーを捨て、シティで生きていく」
「2.己の職務を果たす」


※※「1.メモリーを捨て、シティで生きていく」を選択した場合のセリフ※※
ロジャー「…私はパラダイムシティの住人だ。この街へ帰ってくる事は、当然と言えば当然だな…」
桂「ロジャー…あんたは…!」
ロジャ「またネゴシエイターとしての生活が始まる…。それも悪くない…」
ランド「結局、そう落ち着くのかよ! お前は何のために街を出たんだ!」
※※「2.己の職務を果たす」を選択した場合のセリフ※※
ロジャー「………」

レントン「ロジャーさん! 俺はエウレカを忘れたくない! 忘れるなんて嫌だ!!」
勝平「俺もだ! 記憶が無くなっちまったら、アキや浜本達を忘れちまうじゃねえか!」
マリン「俺達のやってきた事全てを無駄にする気か!?」
シン「俺は嫌だ! 悲しい事も間違いも全て含めて俺達は生きてきたんだ!!」
※※「1.メモリーを捨て、シティで生きていく」を選択した場合のセリフ※※
ロジャー「………」
※※「2.己の職務を果たす」を選択した場合のセリフ※※
ランド「思い出せよ、大将! お前は何のために街を出たんだ!」
ロジャー「………」
黒のカリスマ「迷うまでもないでしょう、あなたは、元々はこの街の住人なのですから」
万丈「だから、僕達共々この街に戻れと…!?」

黒のカリスマ「当然の選択と言えますよ。そう…雨の中で傘を差して歩くぐらいに」「ZEUTH…。あなた達も、もう休みなさい。この街で永遠に…」
ロジャー「断る」
黒のカリスマ「…何と言いました?」
ロジャー「断ると言ったのだ」
黒のカリスマ「その理由は何です?」
ロジャー「理由は彼らが語ってくれた」「加えて、私生来のへそ曲がりのせいだ」
万丈「ロジャー!」
ロジャー「雨の中、傘を差さずに踊る人間がいてもいい…。自由とはそういう事だ」
ドロシー「それがロジャー・スミスの選択」
ジロン「そうと決まれば、あの軍団をぶっ飛ばすだけだ!」
甲児「行こうぜ、みんな! 相手が何者だろうと、俺達は俺達の戦いをするだけだ!!」
アサキム「無駄な事を。既に太極の意思は発動している」
ランド「黙れよ、アサキム! この腰抜け野郎が!」「呪いだか何だか知らねえが腰が引けてんだよ、てめえは!」
アサキム「!」
ランド「俺達は自由だからな! 最後の最後まで諦めないぜ!」
アサキム「…いいだろう、ザ・ヒート。僕も君達の勝利を望んでいる」「その証として、リセットのキーを教えよう」
エンジェル「………」
メール「あれは…!?」
ロジャー「エンジェル!」
ゴードン「ロジャー君…私は大いなる意思に触れ、人の中にメモリーがあると信じ、トマトを栽培してきた…」「だが、それは間違いだった。メモリーは人の意識の中にあるという意味ではなかった」「あのお嬢さんこそがメモリーそのものだったのだよ」
ロジャー「何っ!?」
サンドマン「彼女は太極の意思の代行者…この造られた街の全て…」
マシュー「じゃあ、あの姐さんを倒せば、俺達の勝ちってわけか!?」
エンジェル「………」
サラ「でも、あの人…! まるで人形みたいですよ!」
アデット「意識はないようだね…!」
ロジャー「…みんな、彼女の事は私に任せてくれ」
ランド「待てよ、ロジャー…! お前、まさかあの姐さんを…」
ロジャー「私はネゴシエイターだ。わかるな、その意味を?」
万丈「OKだ、ロジャー。君の道は僕達で作る」
ロラン「ロジャーさんには、あの人との交渉をお願いします!」
勝平「頼むぜ、兄ちゃん! いつもみたいに失敗したからって力ずくは無しだ!」
ロジャー「任せてくれたまえ!」
アサキム「健闘を祈る、ZEUTH。そして、ザ・ヒート…」
〔アサキムのいる地点にユニット離脱のエフェクト〕
黒のカリスマ「アサキム・ドーウィンは行きましたか…」
エイジ「待ちやがれ! お前には聞きたい事が腐る程あるんだ!」
黒のカリスマ「そうはいきません。私の最後の準備がありますから」「失礼のお詫びに一つアドバイスを。おそらく、あと5分でこの街はリセットされるでしょう」「では…」
〔黒のカリスマのいる地点にユニット離脱のエフェクト〕
キラ「最後の準備…?」
アスラン「黒のカリスマ…。その正体は、やはり彼女なのか…」
シン「今は、ロジャーさんのアシストをするのが先です!」
カミーユ「ああ…! 俺達の戦いを、こんな所で終わらせるわけにはいかない!」
斗牙「あと5分…! それに全てを賭けるんだ!」
ランド「頼むぜ、ロジャー・ザ・ネゴシエイター!」
〔カーソル、目標地点を指定〕
エンジェル「………」
ドロシー「行きましょう、ロジャー」
ロジャー「待っていてくれ、エンジェル! 私はネゴシエイターとして、君に会いに行く!」

<敵増援1出現の5ターン後PP>
万丈「急いでくれ、ロジャー! 残された時間は、あと1分だ!」
ホランド「そこから長台詞になんだろ! だったら、とっとと行けよ!」
ドロシー「と、言われてるけど」
ロジャー「今回の依頼人は私自身でもある。私のペースでやらせてもらう」「だが、時間がないのは事実だ…! 急ぐぞ、ビッグオー!」

<敵増援1出現の6ターン後PP>
エンジェル「………」
ロジャー「エンジェル! 自分自身の存在を否定してはいけない!!」「世界も君も終わりでは…」
〔目標地点から光〕
〔画面、発光〕

(→ GAME OVER

<ランドvsザ・ビッグ>
メール「行け、ダーリン! ビッグオーの邪魔する奴は全部やっつけろ!」
ランド「おうよ! 世界の大修理のためには、邪魔者はまとめて片付けるぜ!」「待ってろよ、エンジェル姐さん! もうすぐロジャーがあんたを助けに行くからな!!」

<アムロvsザ・ビッグ>
アムロ「形を変えて生き続ける命…それらはスカブと共にある…」「俺達がそれを守れるとしたら、時空修復しか方法はない…!」

<クワトロvsザ・ビッグ>
クワトロ「スカブの中に生きる命の全てが解放されたとき、クダンの限界が起きる…」「それを止めるためにも、我々は行かねばならないのだ…!」

<カミーユvsザ・ビッグ>
カミーユ「スカブの中で感じた数え切れない人の意思…」「彼らを救うためにも俺達は、この街から脱出しなければならないんだ!」

<ガロードvsザ・ビッグ>
ガロード「そこをどけっ! 俺達を待っている人達があのスカブの中にいるんだ!」「待ってろよ、エウレカ! すぐにレントンと一緒にお前を迎えに行くからな!!」

<ジャミルvsザ・ビッグ>
ジャミル「スカブの中で感じた無数の意思…。確かに生きていた」「ならば、それを守るために私は戦おう! そのために行かせてもらう!」

<ロランvsザ・ビッグ>
ロラン(グエン様…。過ぎた力は人を滅ぼすんです…)(僕達は戦う力を世界のために使います…。だから、僕達は行きます…!)

<キラvsザ・ビッグ>
キラ「僕達は全ての命のために戦っている…! それはスカブの中の人達だって同じなんだ!」「だから、行かなきゃならないんだ! その道が、たとえ困難でも!!」

<シンvsザ・ビッグ>
シン「俺にロクな思い出なんて無いけど…」「それでも失っちゃいけないんだ! マユの事も、これまでの戦いの事も!」「だから、俺は戦う! 大切なものを守るために!!」

<甲児vsザ・ビッグ>
甲児「俺達には、まだやる事があるんだ! こんな所で終わってなるかよ!」「待ってろよ、シロー! 俺は必ずお前達の所に戻るからな!!」

<鉄也vsザ・ビッグ>
鉄也「俺は戦う事で何かを勝ち取り、自分の生きている証を立ててきた!」「それを奪おうとする者がいるなら、誰だろうと戦うまでだ!!」

<竜馬vsザ・ビッグ>
竜馬「俺達の戦いは、こんな所では終われないんだ!」「スカブの中で生きる人達のためにも俺達は戦わなくてはならないんだ!」

<デュークvsザ・ビッグ>
デューク「平和は誰かに与えられるものではなく、自らの手で勝ち取るものだ!」「平穏の名の下に僕達を封じ込めようとする者よ! お前の思い通りには、させない!」

<勝平vsザ・ビッグ>
勝平「永遠の平穏だか何だか知らねえが、俺達にはやる事があるんだよ!」「黒いのも赤いのも白いのもまとめて来やがれ! 俺が蹴散らしてやるぜ!!」

<万丈vsザ・ビッグ>
万丈「大いなる力…次元力…。その正体はわからずとも、一つだけ言える事がある…!」「聞け、太極とやら! 僕達を止めようとしても無駄だ!」「昇る太陽を止める事は出来ない! ここは通してもらうぞ!」

<ジロンvsザ・ビッグ>
ジロン「大いなる力だか何だか知らないが、問答無用で人を好きにしようとするのは気に食わないんだよ!」「俺は俺の生きたいように生きる! その邪魔をするんなら、まとめて相手をしてやるぞ!」

<桂vsザ・ビッグ>
桂「俺達の世界とスカブの中…。その両方を救うためには、時空修復しか方法はない…」「ええい! 今は余計な事は考えるな! まずはこの街から脱出する事を考えるんだ!!」

<ロジャーvsザ・ビッグ>
ロジャー「メモリーを奪われた街、パラダイムシティ…」「この街の存在を歪める者がいるのなら、私が相手をしよう」「それがネゴシエイターたる私の務めなのだ!」

<ゲイナーvsザ・ビッグ>
ゲイナー「行こう、レントン! エウレカもきっと君を待っている!」「そのためにも訳のわからない力に負けては駄目なんだ!!」

<ゲインvsザ・ビッグ>
ゲイン「早く行け、ロジャー! 道は俺達が造る!」「今回ばかりはお前の交渉頼みだ! 頼むぜ、ネゴシエイター!」

<斗牙vsザ・ビッグ>
エイジ「遠慮は要らねえぞ、斗牙! 壊れたロボット軍団なんざ、蹴散らしてやれ!」
斗牙「僕達の戦いは、まだ続くんだ! こんな所で足踏みをしている時間は無い!!」

<サンドマンvsザ・ビッグ>
サンドマン「大いなる力…太極…。その力を手に入れる事があのアサキムの目的…」「この強大な力を一人の人間が手にする事が出来るのか…!」

<闘志也vsザ・ビッグ>
闘志也「ロジャーの乗ってないビッグオーなんざ、俺達の敵じゃねえんだよ!」「そこをどきやがれ、黒白赤! ネゴシエイターの仕事の邪魔をするんじゃねえ!」

<アポロvsザ・ビッグ>
アポロ「そこをどきやがれ! お前達と遊んでいる暇はねえんだ!」「邪魔する奴はぶっ飛ばす! 俺達は行かなきゃならねえ所があるんだよ!!」

<レントンvsザ・ビッグ>
レントン「お姉ちゃん、エウレカ…。俺…やるよ!」「みんなと一緒に全ての命を守ってみせる! だから、待っててくれ!!」

<ホランドvsザ・ビッグ>
ホランド「待ってろよ、エウレカ! すぐにここを抜け出して、お前を迎えに行くからな!」「頼むぞ、ロジャー! 俺達はお前に賭けたんだからな!」

<マリンvsザ・ビッグ>
マリン(亜空間飛行でも、この街から脱出は出来ないとは…)(パラダイムシティとは何なんだ…!? そして、これだけの軍団を送り込む大いなる力とは、いったい…)

<ロジャーが目標地点へ到達・勝利条件達成>
ホランド「ロジャーが彼女に接触した!」
ゲイン「頼むぜ、ロジャー! 一世一代の交渉を見せてくれよ!」
ドロシー「でも、ビッグオーは彼女を敵と認識している」
ロジャー「待て、ビッグオー。これは私の仕事なのだよ」
エンジェル「………」
ロジャー「エンジェル…! 人にとってメモリーは大切は大切なものだ!」「それがあるから、人は自分の存在を確認出来る!」「それが失われれば、人は不安から逃れられない! …だが、聞いてくれ!」
エンジェル「………」
ロジャー「ここに生きている人間は、決して過去のメモリーだけが形造っているものではない!」「この私は己がどういう存在なのかもわからない! 自分自身のメモリーすらないのだ!」「だが、おそらく私は自分自身の意志で、メモリーを消し去ったのだ! そう選択したのは私自身だ!」「私自身のために…今と! そして、これからを生きるために! 自分という存在を信じたいために!」
エンジェル「………」
ロジャー「エンジェル! 私のメモリーの中にある君を私は決して失いはしない!」「私と触れ合った自分のすべき事に信念を持っていた君を…誰よりも自分自身を愛していた君を!」「そして、その気持ちが揺らいでいたエンジェルという女を!」
エンジェル「…ロジャー…」
ロジャー「自分自身を否定してはいけない。人として生きるんだ」
エンジェル「ロジャー…」
〔ロジャーから光〕
〔画面、発光〕

ドロシー「ロジャー・ザ・ネゴシエーター」
ロジャー「私の名はロジャー・スミス。この混沌の世界には必要な仕事をしている」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

北アメリア大陸 新地球連邦本部

エーデル「…この放送をご覧の皆様。私は新地球連邦軍のエーデル・ベルナル准将です」「UNの回線を通じて、全ての方へメッセージを送ります」「アースノイドとスペースノイドの不幸な戦争は、両軍の指揮官の戦死により、終結を迎える事となりました」「自身の研究理論に基づき、全人類に服従遺伝子を植え付けようとしたギルバート・デュランダルと…」「賢人会議の後を継ぎ、私利私欲で人類を統制しようとしたパプテマス・シロッコは倒れ…」「全人類の敵であったコーラリアン、異星人、百鬼帝国、堕天翅は新連邦軍の攻撃により殲滅されました」「これらの事実は既にUNを通じて、皆様に発表された通りです」「私はここに全ての戦いの終結を宣言し、連邦軍の総司令官い就任した身として、皆さんにお伝えしたい事があります」「不幸な戦いを乗り越えた人類とこの多元世界に必要なのは法と秩序です」「私は新地球連邦の名の下、全ての人類に差別も区別もなく、平和を行き渡らせる事を誓います」
〔歓声〕
エーデル「全ての人々へ。私はエーデル・ベルナル」「この世界を法と秩序で統治する事をここに宣言します」

アサキム「ついにエーデル・ベルナルが動いたか」
黒のカリスマ「なかなか見事なものでしたね。あの微笑…まさに地球の聖母ですよ」「反対派も彼女の正論の前には口をつぐむしかないでしょうね」「もっとも武力行使に出ても、彼女には新地球連邦軍と何よりレムレースがありますから」
アサキム「………」「…諦めない事が自由…か…」
黒のカリスマ「君らしくもありませんね。誰かの言葉に心を動かされるとは」
アサキム「フフ、そうだね。…じゃあ、ここでお別れだ」
黒のカリスマ「それではお達者で、アサキム・ドーウィン」
アサキム「ああ、君もね」「そして、互いの道に原初の光あらん事を」
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

あらゆる局面で最大限の戦闘力を。A-アダプター、大放出。

【概要】
 何者かの意志により一行は、パラダイムシティに転
移する。アサキムの語る太極の意思をロジャーは否定
し、世界を懸けてエンジェルと交渉するのであった。


● ザフトルート → No57A「終末の光」 へ戻る

  ノーマルルート → No57B「星に願いを」 へ戻る

● 女主人公 → No59A「黒の世界」 へ進む

  男主人公 → No59B「塗り潰される明日」 へ進む


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