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No.6B
祭りの夜に

【シナリオデモ開始】
北アメリア大陸 イングレッサ

  ~ノックス 市街地~
〔エンジン音〕
〔車のドアを開ける音〕

ロラン「キエルお嬢様、ソシエお嬢様、ノックスの街に着きました」
キエル「ご苦労様、ロラン。車の運転、上手くなったわね」
ロラン「ありがとうございます。旦那様からお嬢様達の送り迎えを任された以上、練習しましたから」
ソシエ「感謝しなさいよ、ロラン」「2年前、この土地に流れ着いたあんたを雇ってあげたのは、うちのお父様なんだから」
ロラン「はい。旦那様、奥様、お嬢様達には毎日感謝しています」
キエル「あなたもソシエと一緒に今夜の成人式に出られるのでしょう?」
ロラン「2年遅れになりますが、旦那様にもお許しをいただきましたので」
キエル「あなたも、この土地の人間として認められたという事ね」
ロラン「はい!」
〔歩み寄る足音〕
グエン「おはよう、キエル・ハイム。それに妹さんとローラも」
キエル「おはようございます、グエン様。朝のお散歩でしょうか?」
グエン「ああ。今日は私にとって重要な日になるだろうからね」「だが、少し足を伸ばした甲斐があったようだ。ローラにも会えたしね」
ロラン「は、はあ…」
キエル「ロラン、私はグエン様のお側で仕事をして、そのまま夜会に出席します」「迎えは結構ですから、成人式と宵越しの祭りをお楽しみなさい」
ロラン「ありがとうございます、キエルお嬢様。お気をつけて」
グエン「行こう、キエル嬢。もうすぐ客人がこのノックスに到着するはずだ」
キエル「はい、グエン様」
グエン「では、ローラ。また会えるのを楽しみにしているよ」
ロラン「は、はい」(キエルお嬢様、ますますディアナ様に似てきたな…)
ソシエ「お姉様の後姿に見とれてるの? いやらしい…!」
ロラン「そ、そんな事ありませんよ!」「ただ、社会に出て働くなんて立派だなって思って…」
ソシエ「お母様は反対してるけどね。ハイム家の娘がはしたないって」
ロラン「でも結局、旦那様もお許しになって下さったじゃないですか」
ソシエ「そりゃ、このイングレッサの領主のグエン様の秘書だもの。社交界へのデビューみたいなものよ」
ロラン「ソシエお嬢様もグエン様の所で働きになるおつもりで?」
ソシエ「そんな先の事まで考えてないわよ。とりあえず、今はメシェーと飛行機に乗るのが第一よ」
ロラン「まさか、お嬢様…そのままミリシャに入るなんて言い出さないでしょうね?」
ソシエ「ロランも考えが古いわよ! 女だから家の事をしろとなんて考え方、これからは通用しないんだから!」
ロラン「はあ…」
ソシエ「じゃあ、あたしはこのまま習い事に行くから、時間になったら迎えにきてね」
ロラン「承知しました」
ソシエ「それまでは自由にしてていいわよ。昨夜みたいに山に行ってもいいし」
ロラン「どうして、それを!?」
ソシエ「あんたが、こそこそ屋敷を抜け出したのを見かけたのよ」
ロラン「お嬢様…まさか、あれを見たんですか?」
ソシエ「あれって何よ? あたしはあんたが山へ向かったのを見ただけよ」
ロラン「よ、よかったぁ…」
ソシエ「変なロラン…。…変って言えば、どうしてグエン様はロランをローラって呼ぶの?」
ロラン「さあ…」
ソシエ「じゃあ、迎えに来るの遅れないでね。今日はあたし達の成人式なんだから!」
〔走り去る足音〕
ロラン「成人式か…」(被験体として地球に降りて2年…。僕ももうすぐ地球の人間になるんだ)

  ~ノックス 公園~
キース「…じゃあ、お前は地球に気化する気か?」
ロラン「そのつもりだよ。2年間の任務を終えたら、その後は自由だっていう話だし」
キース「俺とお前とフラン…。月から地球に降りて、もう2年か…」「俺はパン屋、お前は鉱山主のお抱え運転手、フランは新聞記者見習い…。それなりにやっていけるもんだな」
ロラン「そうだよ。だから、ムーンレィスのみんなも、きっと地球で暮らしていけるさ」
キース「そう上手くいくかよ。俺達は個人だったから、何とか地球の生活にもぐりこめたんだ」「何千人…下手すりゃ何万人が月から降りてくるのを、地球の人間がすんなりと認めるもんか」
ロラン「そうかな…」
キース「…戦争になってもおかしくないと思うぜ…」
ロラン「でも、ディアナ様ならきっと何とかしてくれるよ」
キース「そうだな…。じゃあ、俺、そろそろ行くぜ」
ロラン「ありがとう、キース。売れ残りのパンも、こんなに持ってきてくれて」
キース「いいさ。俺が練習で焼いたパンも相当の数が混じっているからな」「しかし、たくさんパンが欲しいなんて…。家畜のエサにでもするのか?」
ロラン「う、うん…ちょっとね…」
キース「ま、いいか…。今度はフランも交えて、これからの事を話し合おうな」
〔歩き去る足音〕
ロラン「これからの事か…」「とりあえず、これだけの量があれば、あの人達も何とかなるかな…」
〔歩み寄る足音〕
???(シャギア)「君…ボストニア城へ行くのはこの道でいいのかな?」
ロラン「あ…はい」
???(オルバ)「ありがとう。君は、このイングレッサの生まれかい?」
ロラン「え…ええ…。それが何か…?」
???(シャギア)「フフ…ちょっとした違和感を感じてね」
???(オルバ)「君は、ここではないどこか…誰も知らないような所から来て、この街に住み着いたように見える」
ロラン「え…?」
???(シャギア)「では…。これでもう会う事もないだろうがね」
〔歩き去る足音〕
ロラン「何だったんだろう、あの二人…?」「あの人達も、昨日の人達みたいに跳ばされてきたのかな…」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「祭りの夜に」


【戦闘マップ1開始】
ブルメ「しかし、あのロランって奴、気が利かねえよな」
ランド「まったくだぜ。食料を持ってこいって言ったら、パンだけとはよ」「ま…ここに跳ばされてきた俺達に出会っちまったのが運の尽きだったな」
メール「文句ばっかり言ってるくせに、さっきからみんな夢中で食べてるね」
ジロン「だってよ、このパン…凄くうまいんだぜ!」
チル「メール姉ちゃんも食べなよ。本当に美味しいんだから」
ゲイナー「………」
サラ「食べないの、ゲイナー君?」
ゲイナー「シベリアでエクソダスをしてたのに訳のわからないものに巻き込まれて、アメリアへ跳ばされるなんて…」「とてもじゃないけど、こんな状況じゃ食欲わかないよ」
ベロー「こういう時こそ、食わなきゃ駄目だぜ。ほれ…このパン、うまいぜ」
ゲイナー「…今はいらない」
ガロード「まあ、無理もないだろうぜ。さすがの俺もガリアに跳ばされた時は驚いたものな」
エルチ「ガロード…、ここ、本当にアメリア大陸なの?」「アメリア大陸って、もっと荒地みたいな場所だと聞いてたけど…」
ガロード「ここは北アメリアの真ん中の辺り。エルチ艦長が言ってるのは、俺がいた南アメリカの方の話だな」
メール「でも…何だかここってのどかって言うか、田舎って言うか…」
ガロード「この一帯は、どこもこんな感じだって話だぜ」
ジロン「どこもこんなって…、マシンを使わない暮らしって事か?」
ガロード「らしいぜ。俺も詳しくは知らないけどよ」
ラグ「でも、おかしくないかい? もっと南の方に行けば、モビルスーツがドンパチしてんだろ?」
ガロード「俺だってわからないぜ。ただ、昔っからバルチャーの連中もこの辺りには手を出さないんだ」
ゲイナー「何か理由があるのかい?」
ガロード「言い伝えみたいなものがあるんだよ。北アメリアには悪魔が眠ってるって」
サラ「悪魔…? そんな曖昧な理由なの?」
ゲイン「馬鹿には出来ないな。言い伝えってのは、その裏に見えない真実を含んでるもんさ」
ガロード「とにかく…俺の知る限りじゃここらの連中は必要以上にはメカを使わない暮らしをしてるんだ」
ラグ「じゃあ、あたし達のマシンが現れたら、大騒ぎだね」
ダイク「でも、あのロランって奴、そこらについては驚いてなかったぜ」
ジロン「それにあいつ…何か変な事を言ってたな俺達をムーンレィスだって」
サラ「ムーンレィス…。『月に住む種族』って意味?」
ジロン「月って、あのお月様か? そこに人が住んでるっての?」
ガロード「ガリアの連中は知らないみたいだな。宇宙にも人は住んでるんだよ」
チル「本当!?」
エルチ「そう言えば、アーサー様も言ってたわ。イノセントは月から地球に降りた人で、今でも宇宙で暮らしている人がいるって…」
チル「へえ~! あんな上の方に住んでて、落っこちないのかな…」
ランド「わからないのは、どうして俺達がそのムーンレィスに間違われたか、と…」「信じられないぐらいの田舎に住むあの少年が、なぜムーンレィスを知ってたか…だな」
ゲイン「そこらは、あのロラン君本人に聞くしかないな」
ラグ「でも、大丈夫なのかい? あいつがあたしらの事を誰かに話したら、面倒な事になるよ」
ブルメ「あれだけ脅しといたんだ。しゃべりゃしねえよ」
ガウル「うむ…だが、監視をつけておくべきだったかもしれんな」
ゲイン「信用出来るよ、あの少年は」
ゲイナー「勘ですか?」
ゲイン「その通りだが、あそこまで真っ直ぐな目は、そこらじゃ御目にかかれないな」
ゲイナー「…そんなものですか…」
チル「ジロン! 向こうの方が、何か騒がしいよ! らっせーらー、らっせーらーって!」
ジロン「ロランの言ってたお祭りってのが始まったんじゃないか?」
ブルメ「ったくよ…こっちは山の中で隠れてパンを食うしかないってのにのん気なもんだぜ」
ランド「そう言うんなら、そのパン、いただきだ!」
ジロン「あーっ! それ、俺の分だぞ!!」
ゲイナー「…少し緊張感、足りないんじゃないですか?」
ゲイン「ま…明日になったら、ここの領主様に事情を話して穏便に移動させてもらうとするさ」
ゲイン「せっかくのシベリア以外の土地だ。ゲイナー君も楽しめよ」
ゲイナー「そんな気分になれませんよ…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~ビシニティ ハイム鉱山~
ソシエ「…早くしてよ、ロラン」
ロアン「早くしてって言われても…」
ソシエ「これが成人の儀式なの! お姉様だって、やったんだから!」
ロラン「そ、そんな事言われても…」
ソシテ「もう! こっちだって恥ずかしいんだから!!」
ロラン「ヒルに血を吸わせて背中にアザをつけるのが、どうして成人の儀式なんですか…!?」
ソシテ「ホワイトドールの聖人の背中にアザがあったからって話よ…!」
ロラン「ホワイトドールって、あの石像の事ですよね…」
ソシエ「とにかく、早くしてよ! あたしとあんたが成人の儀式の代表なんだから!」
〔エンジン音〕
ロラン「この音…!?」
ソシエ「ノックスの街の方…あれ…何…?」
ロラン「お嬢様! 早く服を着てください! あれは!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔敵ユニット出現〕
〔第3軍ユニット出現〕

ポゥ「情報と違うぞ! この一帯では、モビルスーツは使われていないはずだ!」
〔カーソル、ドートレス・ネオを指定〕
ポゥ「あの機体、中央政府のものか!」
DC兵「どうします、ポゥ少尉! 攻撃しますか!?」
ポゥ「よせ! 我々は降下部隊の先遣隊だ。こちらから手を出すなと厳命されている」「それに、この一帯は中央政府の勢力外のはずだ。奴らとて、おいそれと手出しは…」
〔ポゥの周囲に爆発〕
DC兵「う、撃ってきた!?」
ポゥ「くっ…! ミリシャの連中め! 我々と交渉しながら、中央政府に渡りをつけていたか!」「攻撃だ! ディアナ・カウンターの力を地球の人間に見せてやるぞ!」
〔ドートレス・ネオの周囲に爆発〕
ポゥ「とどめだ!!」
〔爆炎、ハイム家の上を通過〕
〔第3軍ユニット撃破〕

ソシエ「お父様ーっ!!」
ロラン「お、お屋敷が…!」「こんな…こんな事って…!」
ポゥ「各機へ! 敵部隊の沈黙は確認したが、今後の事もある!」「周辺へ威嚇行動を! 抵抗する者が現れたら、攻撃を許可する!」
〔ウァッド隊、前進〕
〔マップ上に爆発〕
〔ウァッド隊、前進〕
〔マップ上に爆発〕

ソシエ「きゃあっ!!」
ジロン「おわっ!」
ポゥ「うん…?」
〔カーソル、ランドがいる地点を指定〕
ポゥ「金属反応? まだ隠れている機体があるのか!」
コトセット「お嬢さん、まずいですよ! このままじゃ俺達も見つかっちまう!」
エルチ「じゃあ、どうしろってのよ!?」
ランド「ガロード! さっきのやられちまったモビルスーツは何なんだ!?」「ここには、あの手のマシンはないはずじゃなかったのか!?」
ガロード「俺だって、わからねえよ!」「だけど、ここで俺達が出て行ったら、連中の仲間だと思われて攻撃されるのは確実だ!」
ゲイン「だが、そんな事も言ってられなくなりそうだ!」
〔マップ上に爆発〕
〔土砂崩れの音〕

ソシエ「に、逃げましょう、ロラン!」
ロラン「待ってください、お嬢様! ホワイトドールが崩れて…」
ソシエ「な、何あれ…!? 石の中から…機械人形が出てきた…!?」
ロラン「…コックピットが開いた…? こいつ…動くのか?」
ソシエ「どこへ行くの、ロラン!」
ロラン「お嬢様もこっちへ! こいつを動かします!」
ポゥ「よし…ここまでやれば、連中の抵抗する気も失せるだろう」「各機、私に続け。金属反応の確認に行くぞ」
DC兵「ポゥ少尉! 向こうの山から動体反応! このサイズは…モビルスーツです!」
ポゥ「何っ!?」
〔味方ユニット出現〕
ポゥ「ヒゲの機械人形だと!? 中央政府の機体とは違うぞ!」
ソシエ「どうなってるの、ロラン!? ホワイトドールを止められないの!」
ロラン「だ、駄目です! こいつ…勝手に動いています…!」
[イベント戦闘「ロランvsポゥ」]
ポゥ「ちいっ! ウォドムのナノスキン装甲をここまで焼くとは!」
ソシエ「ホワイトドールがやったの!?」
ロラン「え…ええ!!」
ポゥ「各機、攻撃だ! あのヒゲを狙え!!」
DC兵「ポゥ少尉! 続いて動体反応! 陸上戦艦クラスです!!」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
ロラン「アイアン・ギアーの皆さん!」
ソシエ「知り合いなの?」
ロラン「え、ええ…。昨日、会ったばかりですが…」
ランド「そのヒゲのモビルスーツに乗ってんのは…やっぱり、ロラン少年か!」
ロラン「は、はい!」
ジロン「パンのお礼もあるからな! そっちを援護する!」
ロラン「でも…!」
ガロード「礼なんて要らないぜ。向こうは俺達をやる気みたいだしよ!」
サラ「それに、あんな乱暴な連中を見逃すわけにはいかないもの!」
ポゥ「ええい! イングレッサの領主め、中央政府だけでなくガリアの連中までこの地に招き入れていたとは!」「ここは『約束の地』ではなかったのか!」
DC兵「ポ、ポゥ少尉…!」
ポゥ「本隊に連絡しろ! ミリシャはこちらに抗戦の意志を示していると!」「我々は本隊到着前に抵抗勢力を片付けるぞ!!」
〔ポゥ、精神コマンド「根性」使用〕
ソシエ「ロラン…!」
ロラン「街を…お嬢様を守るためには戦うしか…ないのか…? このホワイトドールで…」
<戦闘開始>

<ランドが戦闘>

ランド「ったく! 余所者は余所者らしく、大人しくしてたのによ!」「勝手にドンパチ始めて、俺達を巻き込んだお前らが悪いんだからな! 覚悟しやがれよ!!」

<ガロードが戦闘>
ガロード「あいつら、バルチャーじゃない…! 訓練された軍隊だ!」「どこから来て、何をするつもりなんだ!?」

<ロランが戦闘>
ソシエ「何がどうなってるのよ! あいつらは何!? お父様は!? あたしの家は無事なの!?」
ロラン「少しだけ辛抱してください! お嬢様は必ずお守りしますから!」
ソシエ「ロラン!」
ロラン「今はやるしかないんだ! 何とかしてみせろ、ホワイトドール!」

<ジロンが戦闘>
ジロン「どこの誰だか知らないが、気に食わないんだよね。そうやって好き放題暴れる奴らは!」「うまいパンのお礼だ! 全力でいくぞ!!」

<ゲイナーが戦闘>
ゲイナー「事情はわからないけど、あいつらのやっている事を放ってはおけない!」「どうして、どこに行ってもこんな事を平気でやる奴がいるんだ!」

<ゲインが戦闘>
ゲイン「アメリアに跳ばされたと思ったら、早速こういう事になるとはね」「まったく…! 退屈しない人生だよ!」

<ポゥ撃破・勝利条件達成>
〔ポゥに爆発〕
ポゥ「くっ! 一度後退して、本隊に合流する!」
〔敵ユニット離脱〕
ロラン「帰って…くれた…」
ソシエ「ホワイトドールの石像の中に機械人形が埋まってたなんて…」
ゲイン「ぼうっとしてるな、ロラン君。逃げるぞ」
ロラン「え…逃げるって…?」
ランド「昨日も言ったろ? 俺達は跳ばされてきたって」「だから、面倒事に巻き込まれる前にズラかるんだよ」
ゲイン「君も来い! ここにいたら厄介な事になるぞ!」
ロラン「………」「お嬢様…すみませんが、ここで降りてください」
ソシエ「ロラン!」
ロラン「急いでください!」
ソシエ「わ、わかったわよ」
ゲイン「行くぞ、ロラン君!」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕
〔味方ユニット離脱〕

ソシエ「ロラン…」
オルバ「面白いものが見れたね、兄さん」
シャギア「ああ、まさかGXにこんな所で再会するとはな…」
オルバ「乗っているのは、彼かな?」
シャギア「あの動き…十中八九、そうだろう」
グエン「くっ…半年の間、地道に交渉を続けてきたというのに…!」「なぜ、ムーンレィスと戦闘などという事態になるのだ!」
キエル「グエン様…」
シャギア「御曹司…問題はありません。全ては我々の想定の内です」
オルバ「イングレッサ…いえ、この大地をムーンレィスから守るために我々はここにいるのです」
グエン「………」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~ノックス ボストニア城~
グエン「…まずは、あなた方の機械人形が、ムーンレィスに対して、先制攻撃を仕掛けた理由を聞かせていただこう」
シャギア「御曹司の望んだ事をしたまでですよ」
グエン「私の望んだ事だと?」「この半年の間、彼ら…ムーンレィスとの交渉を進めていた私が、戦いを望んだと言うのか…!?」
オルバ「そうではありません。今日の戦闘は、あくまで外交のための見せ札に過ぎません」
グエン「見せ札…?」
キエル「どういう事でしょうか?」
シャギア「ムーンレィス側は、この半年の交渉で自分達に対抗し得る戦力がイングレッサに存在しない事を知っていたでしょう」
オルバ「つまり、彼らは軍事上の優位さを交渉の際に押し出してくる事が予想されました」
グエン「それに対抗する手段として、頼みもしていないのに中央政府は君達を派遣し…」「そして、君達は機械人形を動かし、攻撃を仕掛けたというわけか。結果は負け戦だったようだがな」
オルバ「今日の勝敗は問題ではありません。重要なのは、ムーンレィスに警戒心を与える事です」
シャギア「それに、あの程度を我々の戦力だと思ってもらっても困りますよ」
グエン「それが中央流の強がりか…」「だが、君達の力など借りなくとも、我々も独自の戦力を用意する当てはある」
シャギア「マウンテンサイクルの発掘ですか?」
グエン「その通りだ。この一帯は過去の遺産の発掘や使用は、祖先より禁じられてきたが…」「そのような迷信めいたしきたりに従っていては、新たな時代を迎える事は出来ない」
シャギア「『約束の地は禁忌の地…。何人もそれに触れるべからず』…」
グエン「我が父祖はその教えに従い、この地を過去の遺産である機械文明から隔絶してきた」「だが、ムーンレィスの帰還が始まろうとしている今、私は因習を越え、機械文明を受け入れるつもりだ」
キエル「グエン様…」
オルバ「では、あの白いモビルスーツも御曹司が発掘を指示したのですか?」
グエン「ビシニティ郊外には、まだ調査の手は入っていない…」「だが、あのヒゲの機械人形は、マウンテン・サイクルに眠っていた物だと見て間違いないだろう」
シャギア「では、あの地上戦艦は? あの一団はガリアのものと見ましたが」
グエン「それについても調査中だ。今、ミリシャが機械人形と陸上戦艦を追っている」「彼らの協力が得られれば、我々は我々の意志を押し通す事が出来る。誰が相手でもだ」
シャギア「それは我々に対しても…と言う事でしょうか?」
グエン「そう取ってくれても構わない」
オルバ「………」
グエン「だが、あなた方を派遣した中央政府の意向を無視するつもりはない」「あなた方があくまで協力者であるなら、私は共に歩んでいくつもりだ」
シャギア「さすがです、御曹司。あなたは先を見据える目とsこへ進むだけの力を持っていらっしゃる」
オルバ「我々もここに来た甲斐がありました」
グエン「そう言ってくれれば、私としても嬉しく思う」
〔ドアノブを回す音〕
ミハエル「御曹司、ムーンレィスから正式に会談の申し込みがありました」
グエン「会談か…。今日の戦闘を見れば、彼らも慎重にならざるを得ないだろうな」
シャギア「どうなさるおつもりです、御曹司?」
グエン「図らずも、今日は力のカードを切った。だから、次は我々の文化を見せようと思う」
キエル「文化…ですか?」
グエン「キエル・ハイム、それには君も協力してもらう」

 ~ボストニア城~
〔ドアノブを回す音〕
ティファ「!」
オルバ「いい加減に我々に慣れて欲しいな、ティファ・アディール」
シャギア「もう少しリラックスしてくれたまえ。少なくともフリーデンにいるよりは、快適な環境を提供しているつもりだ」
ティファ「………」
シャギア「残念ながら、君を中央に連れて行く前にまた一仕事入ってしまったよ」
ティファ「ガロードは…?」
シャギア「さすがはニュータイプだ。ここにいながら、あの少年の存在を感じ取ったか」
オルバ「どういう経緯か知らないが、確かに彼はこの付近にいる。でも、君の声は彼には届かない」
ティファ「………」
シャギア「君は我々のために働いてもらう。彼の地に眠る力を使うために」
ティファ「あなた達は何を…?」
オルバ「決まっている…」
シャギア「運命への復讐だ…」
ティファ「運命への…復讐…」
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

ノックス名物、ドンキーのパン! 焼き立て発売中!

【概要】
 ねじれによってアメリアに跳ばされた一行は、成り
行きからムーンレィスと戦闘になる。ロランとホワイ
トドールも、戦いに巻き込まれていくうのであった。


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