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No.7B
月の女神

【シナリオデモ1開始】
北アメリア大陸 イングレッサ

  ~ノックス 市街地~
ロラン「………」
ガロード「そんなにビクビクするなよ。余計に怪しまれるぜ」
ロラン「そんな事を言われても…」
ガウル「いいか? 俺達の任務は街の様子を探り、状況を確認する事だ」「失敗は許されん。死して屍拾う者無し、だ」
ロラン「はあ…」
ゲイン「君のおヒゲのモビルスーツはコトセットやベローが調べているし…」「あれが出てきた山の方にはランドやジロンが向かっている。そっちの方は心配しなくていい」
ロラン「それで…あなた達はこれからどうするつもりなんですか?」
ゲイナー「どうするもこうするもないよ。僕達は、事故みたいなものでここへ跳ばされてきただけなんだから」
ゲイン「君の渡りで領主様に話をつけて、穏便にここを出ようと思っている」
サラ「でも、ガロード君はここであたし達とお別れなんでしょ?」
ガロード「まあな。元々俺はアメリアに帰るためにゲインに手を貸してたんだし」「だけど、今ここで下手にGXを動かしたら、降りてきたムーンレィスに攻撃されるだけだな…」
ガウリ「しかし…遥か過去から月に人が住んでいて、それが地球に降りてくるとは…」
ロラン(このイングレッサやガリアの人達はムーンレィスの事を知らない…)(地球と宇宙の間では15年前まで戦争をしていたのに…。地域によって情報の差は大きいみたいだ)
〔走り寄る足音〕
フラン「ロラン!」
ロラン「フラン…フラン・ドール! 無事だったのか!」
フレン(それより、どうなってるのよ? いきなりムーンレィスと戦闘になるなんて)
ロラン(新聞社にいるフランの方が状況をわかっているんじゃないの?)
フラン(とりあえず、グエン卿の意向でムーンレィスの存在は公表されたわ。そして、彼らは敵ではないと)(どうやらグエン卿は密かに月と交渉をしていたらしいの)
ロラン(じゃあ、グエン様はムーンレィスと戦うつもりはないんだ)
フラン(とりあえずはそうみたいね。でも、昨日の夜の戦闘のおかげで街の人はいい感情を持ってないみたい)(せっかくの帰還は最悪のスタートになったかも知れないわ)
ゲイン「で、ロラン君…内緒話も結構だが、そちらのお嬢さんを紹介してくれないか?」
ロラン「え? あ…はい」
フラン「失礼しました。私はフラン・ドール。ロランの友人で新聞記者をしています」「すみませんが、昨夜の騒動の取材中ですので、これで失礼させていただきます」
ロラン「あ…フラン!」
フラン「また情報が入ったら知らせるわ。ロランも気をつけてね!」
〔走り去る足音〕
サラ「かっこいい! あの子、記者さんなんだ!」
ガウリ「あれだけの事件が起こったんだ。忙しいだろうな」
ゲイナー「彼らの艦…向こうの丘に降りたみたいですね」
ゲイン「奴らがどれほどの戦力を持ってるか知らないが、ロクな装備もなミリシャではまともに太刀打ち出来ないだろうな」
ゲイナー「太刀打ち出来ないって…それじゃどうなるんですか?」
ゲイン「連中が力で押してくれば、一巻の終わりだろうさ」
ロラン「………」
サラ「でも、この街にもモビルスーツがいたみたいだけど…」
ゲイン「あれは中央政府が使っている機体だ。どういう事情か知らないが、中央はこの状況に介入してくる気だろう」
ゲイナー「中央政府って、シベ鉄と一緒にエクソダスを取り締まるだけじゃないんですね」
ゲイン「ゾラのイノセントが倒された今、中央政府は、この地球では最大勢力と言ってもいいだろう」「連中は、地球の全てを自分達の管理下におくために色々と動いているらしい」
ガウリ「シベリアではオーバーマンが主力だが、他地域ではモビルスーツを使ってるのか」
ゲイン「中央政府は宇宙に住む奴らと戦争するため、地球の統一を目論んでいる…。裏じゃ、そういう噂が流れているな」
ロラン「宇宙って…ムーンレィスとですか!?」
ゲイン「さあな…。俺もシベリア暮らしが長いんで、中央の事情には疎くてね」「それより、そろそろ聞かせてもらおうか、ロラン・セアック君」
ロラン「…何をです?」
ゲイン「君はこの地方の住民でありながら、機械について、ある程度以上の知識を持ち合わせている」「そして、君は初めて姿を見せたはずのムーンレィスについても知っていた」
ロラン「………」
ゲイン「もしかして、君は…」
〔走り寄る足音〕
キエル「ロラン!」
ロラン「キエルお嬢様! ご無事だったんですね!」
キエル「あなたがヒゲの機械人形を動かした事はソシエから聞いています」
ロラン「ソシエお嬢様は…!?」
キエル「…あの子は家に戻っています…」
ロラン「旦那様は…?」
キエル「………」
ロラン「…申し訳ございません…」
キエル「ロランが謝る事ではないわ。…そして、私達はお父様を悼むと同時にやらなくてはならない事があります」
ロラン「え…?」
ゲイン「お話の最中に申し訳ございません。ロラン君の主人のご息女であられるキエル・ハイム嬢ですね?」
キエル「そうですが…あなたは?」
ゲイン「私、ゲイン・ビジョウと申す流れ者です」
キエル「流れ者とおっしゃられますが、その物腰…相応の教育を受けた方とお見受けします」「ですが、このイングレッサ領の周囲では見られないお姿ですが…」
ゲイン「私と仲間達は、訳あってガリアよりこの地に流れ着いたものです」
キエル「ガリア…。未開の地と聞いておりましたがそこからの人とは…」「昨夜、ロランと共に戦ったのもあなた達なのですね」
ゲイン「キエル嬢…このイングレッサの領主、グエン・サード・ラインフォード卿へのお目通りを願います」「我々ならグエン卿の御力になれると思います」
ゲイナー(ゲインのこういう所、やっぱり貴族の出なんだな…)
キエル「…わかりました。確かに、あなた方の御力はグエン様にとっても有用でしょう」「ロラン、この方達をボストニア城へお連れしなさい」
ロラン「は、はい!」

  ~ビシニティ ハイム鉱山~
〔発掘作業の音〕
ジロン「どうなってんだ…? ロランの話じゃ、ただの鉱山だって聞いてたけど…」
ダイク「あちこちで穴掘りの工事が始まってるな」
メール「何かを探してるのかな?」
ランド「大方、二匹目のドジョウならぬ二体目のヒゲを狙ってるんだろうぜ」
メール「ヒゲって事は、ドジョウじゃなくてナマズ!?」
ランド「…あのなぁ…。ロランのホワイトドールの事に決まってんだろ」
ジョゼフ「何だ、お前達は? ここは今日から立ち入り禁止だぞ」
ランド「え~と…そうなんスか? ここに来れば、穴掘りの仕事があるって聞いたんスけど」
ジョゼフ「作業員の補充か…。よほどグエン卿も急ぎらしいな」「ところで、あんたら…この辺りの人間じゃないだろ?」
ジロン「それは…」
ジョゼフ「そう怖い顔するなよ。山師なんて仕事をやってれば、そんな人間には何人も会う」
ラグ「山師?」
ジョゼフ「こんな風に地面に埋まってる機械を発掘する仕事さ。この辺りじゃ、罰当たりと思われてるがな」「俺はこの現場の責任者、シドじいさんの助手をやってるジョゼフだ」
ランド「俺はランド・トラビス。修理屋をやってる。ガリアの出だ」
ジョゼフ「ガリアの修理屋か…使えそうだな。来な、シドに紹介してやるよ」

  ~ハイム鉱山 発掘現場~
ソシエ「ねえ、シドさん。まだ機械人形は見つからないの?」
シド「そう急かしなさんな、お嬢さん。まだ発掘は始まったばかりじゃよ」
メシェー「でも、急いで機械人形を見つけないと!」「昨日のムーンレィスとかいう連中がまた襲ってきたら、ひとたまりもないんだから!」
ソシエ「………」
メシェー「あ…ごめん、ソシエ…」
ソシエ「ううん…。いいよ、メシェー。あたし、もう泣かないから…」「でも、お父様の仇は絶対に討つ。そのためには、ホワイトドールみたいな機械人形が必要なのよ」
メシェー「頑張ろうね、ソシエ。あたしも一緒に戦うから」
シド「…やはり御曹司は発掘した機械人形をミリシャの戦力にする気か…」
〔歩み寄る足音〕
ジョゼフ「シド…補充の人員だ。ガリアの修理屋だそうだ」
シド「おお…そいつは役に立ちそうだ。頼むぞ、若いの」
ランド「………」
チル「どうしたの、ランド?」
ランド「いや…久々に修理屋として人に頼られたんで感動しちまってよ…」
メール「そうなっちゃったのはダーリンにも責任あると思うよ」
ソシエ「そっちの事情はどうでもいいわよ。穴に入ってきたのなら、さっさと作業を始めてよ」
ジロン「任せてくれ。そういう仕事にピッタリの奴を連れてきたから」
ラグ「頼むよ、ファットマン!」
ファットマン「………」
〔機械の動作音〕
ジョゼフ「凄いな、あいつ…。5人分は働きそうだ」
ランド「さてと…穴掘りはあいつに任せて、少し話を聞かせてくれよ」「ここって、…あのヒゲの機械人形が出たって山だろ? 他にもああいうのが埋まってるのかい?」
シド「断言は出来んが、可能性は高いと思っている」「ワシとジョゼフは山師として、各地を回り、様々な機械を発掘してきた」「場所によっては、機械人形や機械巨人が見つかるのは珍しい事ではない」
ジロン「でも、この辺りって、そういうのを発掘しちゃいけないって聞いてるけど」
ジョゼフ「約束の地は禁忌の地…。何人もそれに触れるべからず…」
ラグ「何だい、それ?」
ジョゼフ「昔から伝わってる言葉さ。こいつのおかげで、この辺りでの発掘はご法度だったんだ」
ランド「禁忌って…何かやばいものでも埋まってるのか?」
シド「わからん。それらしいものが見つかったという話は今の所ワシも聞いておらん」「だが、グエン卿や近隣の領主達は領内を調査し、発掘作業を開始している」
ジロン「昨日、現れた連中へ対抗するためか?」
シド「ああ…。グエン卿の言葉を借りれば、交渉には力のカードが不可欠だそうじゃ」
ジロン「やっぱり、ここらの機械人形も南の方のモビルスーツと同じで、昔の戦争で使われていたものなのか?」
シド「と言っても意味が違うぞ。南アメリアのバルチャーの機体は、昔は昔でも15年前の戦争で使っていたものだ」「ワシ達が掘り出している機械人形は、下手をすれば数千年以上前の年代のものだからな」
ランド「約束の地ね…。そんな言い伝えを残した連中は何を考えていたんだろうな…」
〔金属音〕
ファットマン「!」
ダイク「どうした、ファットマン? 何か見つけたか?」
ソシエ「もしかして、機械人形…!?」

  ~ノックス ボストニア城内~
グエン「…では、あなた方は傭兵として雇われると言うのだな?」
ゲイン「ええ。こちらの戦力については、御曹司も昨夜ご覧になった通りです」「悪い買い物ではないと思います」
グエン「ふむ…しかし、あれだけの陸上戦艦が知らぬ間にイングレッサ領内に入り込んでいたとはな…」
ゲイナー(いいのかな、これで…?)
サラ(いいわけないわよ…! あたし達は一刻も早くヤーパンの天井に戻らなきゃならないのに…!)
ガウリ(どうするつもりだ、請負人?)
ゲイン(ここからシベリアに戻るにしても、金や物資がいる。こちらのボンボンにはそのスポンサーになってもらう)
ゲイナー(じゃあ…!?)
ゲイン(俺はエクソダス請負人だ。ムーンレィスもミリシャも知った事じゃない)(機会を見て、逃げさせてもらうさ)
ゲイナー(そういうのが大人のやり方ですか?)
ゲイン(胸を張れるやり方ではないが、今は非常時だからな)(ところで、ガロードはどこだ…?)
サラ(そう言えば、このお城に入った辺りからあの子の姿、見てない…)
グエン「…そちらの話し合いは終わったかね?」
ゲイン「ええ。して、御曹司…お考えは決まりましたか?」
グエン「契約させてもらおう、ゲイン・ビジョウ。確かに君の言う通り、我々には戦力が必要だ」「ミリシャの機械化部隊の整備が済むまで君達を当てにさせてもらう」
ゲイン「賢明な判断です、グエン卿。さすがの見識です」
グエン「ありがとう、ゲイン君」「だが、私はまだ君達の力に疑問を持っている。契約の前に一つテストをさせてもらおう」
ゲイン「丘の上のムーンレィスを片付けろと?」
グエン「いや…彼らは良き友人となり得る者達だ。不調法な事はしたくない」
ゲイン「では…?」
グエン「君達は中央の政府から派遣された者達にお帰りを願ってくれ。方法については任せよう」
ゲイン(なるほどね…。御曹司にとっては、自分達を押さえつける中央こそが本当の敵という事か)(ただのボンボンではないってわけね、グエン・サード・ラインフォード…)
〔ドアノブを回す音〕
キエル「グエン様、用意が出来ました」
???(ローラ)「………」
ゲイナー「…可愛い…」
サラ「ふうん…ゲイナー君はああいう子が好みなんだ…」
ゲイナー「そ、そういうわけじゃ…」
グエン「ゲイン君、彼女のホワイトドールをノックスへ運んでくれ」
ゲイン「彼女の…と言われますと?」
グエン「改めて紹介しよう。我がミリシャの精鋭、ホワイトドールのパイロット…」「ローラ・ローラだ」
ローラ「み、皆さん、よろしくお願いします…」
ゲイナー「ローラって…ロランなの!?」
サラ「う、うそーっ!!」
ローラ「は、はは…あんまり見ないでください」
グエン「ローラ、3日後パーティーの主役は君だ。それまでに君には貴婦人としての修業を積んでもらうぞ」
ゲイン(グエン・ラインフォード…俺の想像以上の男かも知れん…)

ガロード「………」
エニル「そう怖い顔しないで。フォートセバーン以来かしら、ガロード?」
ガロード「どうして、あんたがここにいる? 俺を追ってきたのか!?」
エニル「まさか…。いきなり行方不明になったあなたをどうやって追うって言うのよ」
ガロード「それはそうだけど…」「それより、俺に伝えたい重要な情報ってのは何だよ?」
エニル「あなたの大事なあの子の事よ」
ガロード「ティファ…! ティファの事か!?」
エニル「そうよ。ティファ・アディールはこの街にいるわ」「シャギア・フロストとオルバ・フロストにさらわれてね」
ガロード「その話、本当か!?」
エニル「ええ。あたしは、さらわれたあの子を追ってこの街まで来たんだから」「これまでのお詫びにあなたに教えてあげるわ」
ガロード「ティファが、この街にいる…」「近くにティファが…!」
エニル(いい笑顔…。あの子に会えるかも知れないってだけでこうまでとはね…)(許せない…。あたしではなく、あの子を選んだ事を死ぬ程後悔させてあげるわよ)
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「月の女神」


【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現〕
シャギア「そろそろ時間です、御曹司」
グエン「こちらの準備は完了している。後はディアナ・カウンターの到着を待つだけだ」
ローラ「………」
グエン「頼むぞ、ローラ。君の働きが、今日のパーティの成功の鍵を握っているのだからな」
ローラ「は、はい!」
ミハエル「御曹司、来ました」
〔敵ユニット出現〕
ハリー「地球から見る星の輝きは月とはまた違うものだな…」「美しき地球、我らが故郷か」
ポゥ「フィル少佐…! あれがヒゲのモビルスーツです!」
〔カーソル、ローラを指定〕
フィル「こちらでも確認した。やはり、中央政府の機体とは別種だな」
ポゥ「大変動前の機体でしょうか?」
フィル「わからん…。だが、戦力的に我々の優位は変わらん。臆する必要はない」
ローラ「ムーンレィスの皆様。本日は我が主、グエン・ラインフォードの夜会に、よくいらっしゃいました」
ハリー「女…いや、少女? あのモビルスーツのパイロット、女性か」
ローラ「ローラ・ローラと申します。ホワイトドールのパイロットを務めています」
ハリー「私はディアナ・ソレル親衛隊隊長、ハリー・オード中尉だ。以後、お見知りおきを」
ゲイン「地球の機械人形のパイロットを女性に仕立て上げて、向こうの度肝を抜くってわけね」
ゲイナー「そんなの、本当に効果があるんですか?」
ゲイン「さあな。だが、少なくとも、あの金ピカのパイロットはお気に召したようだな」
サラ「まったく…! 男の人って!」
ガウリ「もしもの時のためにアイアン・ギアーは周辺に待機させている」
ゲイン「だが、今日の所は面倒が起らん事を祈るとしよう」
グエン「では、皆さん…。宴の用意が出来ております。こちらにどうぞ」
フィル「各員、降下しろ。ここは地球の人間の流儀というものを見せてもらうとしよう」
???(ガロード)(よし…パーティーが派手になればなるほど、こっちは動きやすくなる…)(待ってろよ、ティファ…。今、助けに行くからな)
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~ノックス ボストニア城内~
グエン「地球へようこそ。私がこのイングレッサの領主、グエン・サード・ラインフォードです」
フィル「フィル・アッカマン少佐です。ディアナ・カウンター先遣隊の責任者を務めています」
グエン「まずは、母なる大地である地球に降下したあなた方の労をねぎらわせていただきます」「本日はささやかながら宴の席を用意しました。交渉の前に、まずは互いの親睦を」
フィル「グエン卿、その前に先日の戦闘において、そちらが先に仕掛けてきた件について釈明を望みます」
グエン「あれはこちらに派遣された中央政府の人間の独断です」「その後は自衛のために我々も戦闘に参加しましたが、こちらは何の遺恨も感じてはいません」
フィル「信用出来ませんな。確かに事前の調査ではイングレッサは中央の管轄外と聞いてはいましたが…」「今は事情が変わったのではありませんかな?」
グエン「フィル少佐…我々は中央とは無関係です。あくまで独自にムーンレィスとの交渉を進めるつもりです」「その証拠は、近日中にお見せする事が出来るでしょう」
フィル「その言葉、信じさせていただこう。ディアナ様も戦争をするために我々を遣わせたのではありませんからな」
グエン「では、皆さん…お待たせしました。まずはイングレッサとムーンレィスの発展を祈り、乾杯を!」
〔歓声〕
キエル「このパーティーでわだかまりが消え、後の交渉が上手くいけばいいけれど…」
ローラ「大丈夫ですよ、キエルお嬢様。グエン様はちゃんと考えてらっしゃいます」
〔歩み寄る足音〕
ハリー「ローラ・ローラ嬢かな?」
ローラ「ハリー中尉。こうして御目にかかれて大変嬉しく思います」
ハリー「こちらこそ。地球では、このような可憐なご婦人もパイロットをしているとは驚きだ」「ローラ嬢、こちらのご婦人を紹介していただけるかな?」
ローラ「はい…。こちらはグエン卿の秘書のキエル・ハイム嬢でございます」
キエル「初めまして、ハリー中尉。キエル・ハイムと申します」
ハリー「ほう…」
キエル「どうかなさいましたか、中尉?」
ハリー「あなたは私の敬愛する方によく似ていらっしゃる」
キエル「それは光栄です。是非、その方にお会いしたいですわ」
ハリー「いずれ、あなた方の前にもお姿をお見せになるでしょう」
ローラ(ハリー中尉も、あの方の事を心から信じてらっしゃるんですね)
ハリー「では、ローラ・ローラ…ダンスの相手をお願い出来るかな?」
ローラ「はい…謹んで、お受けいたします」
キエル(ロラン、貴婦人修行の成果を見せる時よ)
ローラ(はい、お嬢様…。やってみせます…!)
〔スイッチを押す音〕
〔画面、暗転〕
〔画面、モノクロ〕

ローラ「証明が落ちた!?」
フィル「どういう事です、グエン卿!? これがイングレッサのやり方か!?」
グエン「皆さん、落ち着いてください! これはおそらく事故です! 今、原因を調べさせています!」「ローラ! 万一の事がある! 君はホワイトドールに乗るんだ!」
ローラ「わかりました、グエン様!」

ガロード「こっちだ、ティファ! 城の連中が混乱している内に逃げるぞ!」
ティファ「ガロード…手、痛い…」
ガロード「ご、ごめん! 俺、夢中で引っ張っちゃって…!」
ティファ「大丈夫…。…私…待っていた…。ガロードがいつか来てくれるのを…」
ガロード「俺が来るの…夢で見たのか?」
ティファ「ううん…。来てくれるって信じてたから…」
ガロード「ティファ…」
〔銃声〕
ガロード「誰だっ!?」
エニル「見せ付けてくれるわね、まったく…」
ガロード「エニル…! 俺を助けてくれるんじゃなかったのか!?」
エニル「それは、城の電源を落として、あなたがその子を連れ出すまでの話よ」「本当の目的は…あなたにより大きな苦しみを与える事」
ガロード「お前っ…!」
エニル「動かないで! …動いたら、そっちの小娘から撃つわ」
ガロード「くっ…」
エニル「全てはあなたが悪いのよ、ガロード…。あなたがあたしを拒絶するから、こうなったのよ」
ガロード「な、何を…!?」
エニル「あなたとあたしがあの日、あの場所で巡り会ったのは運命だったのよ」「あなたの寂しさを埋められるのはあたしだけ…。あたし達にはお互いが必要なのよ」
ガロード「でたらめを言うな! 今の俺には、ティファを守るっていう大事な目的があるんだ!」「自分が何をやればいいかもわからず、好き勝手をやってた頃の俺じゃないんだ!」
エニル「じゃあ、その大事な目的ってのを壊してあげるわ…!」
ティファ「!」
ガロード「ティファァァァァァァ!!」
〔ライフルの銃声〕
エニル「ぐっ…! あたしの銃が!?」
???(ゲイン)「…綺麗な女性を撃つのは、俺の趣味じゃないんでね。拳銃だけを狙わせてもらったよ」
ガロード「ゲイン!!」
ゲイン「俺の仕事仲間の彼女にこれ以上手出しはさせんよ。…まだやるかい、お嬢さん?」
エニル「こんな仲間がいたなんて…!」「だけど、ガロード! ここであなたは終わりよ!」「あなたの事は、既にあの兄弟にも伝えてあるから!」
ガロード「くそっ! 早く逃げなきゃ、あいつらが来るって事か!」
ゲイン「どういう事だ、ガロード!?」
ガロード「手を貸してくれ、ゲイン! ティファは追われているんだ!」
ティファ「!」
ゲイン「ちっ…! 遅かったようだぜ!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現〕
〔シャギア&オルバ、前進〕

ガロード「あのモビルスーツ、フロスト兄弟のゲテモノガンダムか!」
シャギア「久しぶりだな、ガロード・ラン君。君にまた会う事になるとはね」
ガロード「くそっ! よくも俺のいない間にティファをさらってくれたな!」
オルバ「ニュータイプを集める事…それが僕達の目的だからね」
シャギア「さあ、ガロード君。君もジャミル・ニート達の後を追わせてやろう」
オルバ「僕達の新しいガンダムでね」
ガロード「ジャミルが…ウィッツやロアビィがお前達にやられたのか!?」
ゲイン「彼女を連れて逃げろ、ガロード! 少しでも俺が食い止める!」
オルバ「そんなライフル一丁で何が出来る!」
〔ローラ、オルバへ接近〕
オルバ「こいつ! 邪魔をする気か!?」
ローラ「どんな事情があろうと、機械人形で生身の人間を追い回すなんて!」
シャギア「一度下がるのだ、オルバ」
オルバ「どうしてだよ、兄さん? こんな骨董品を相手に慎重になる必要なんて…!」
シャギア「忘れるな、オルバ。あのモビルスーツは約束の地に埋まっていたのだぞ」
オルバ「!」
〔シャギア&オルバ、後退〕
ガロード「あいつら、どうして退いたんだ…?」
ローラ「皆さん! 今の内に下がってください!」
ガロード「ありがとよ、美人さん!」
ゲイン「ガロード…その言葉、覚えておけよ」
オルバ「兄さん! ティファ・アディールが逃げるよ!」
シャギア「フリーデン亡き今、あの少女を守る者はガロード君だけだ。奪い返す事は、いつでも出来る」「それより、今はあのモビルスーツのデータを取るぞ」
〔敵ユニット出現〕
ローラ「機械人形があんなに!?」
グエン「聞こえるか、ローラ! 彼らは我々の自治に干渉する組織だ。君の力で我々の自由を守ってくれ!」
ローラ「は、はい!」
フィル「どうなっているのです、グエン卿!? 説明を要求します!」
グエン「フィル少佐、先程お話した通り、我々が中央の意向とは無関係である事をお見せしましょう」「あなた方も我々との対話を望むのなら、協力を願います」
フィル「…わかりました。ディアナ・カウンターの各員は配置に戻れ! 急げ!!」(都合のいい理由をつけて我々の戦力を利用する腹か…。だが、こちらにも考えがある…!)
シャギア「さあ、ホワイトドール…お前の力を見せてもらうぞ」
ローラ「…戦わなくちゃならないのか…!?」
<戦闘開始>

<シャギアorオルバと戦闘or敵9小隊以下or3PP・味方援軍1&敵増援1出現>

〔味方戦艦出現〕
ゲイン「アイアン・ギアーか!」
ランド「ゲイン、ガロード! 乗れ!」
ガロード「おう!」
〈出撃準備〉
ゲイン「待たせたな、ロラン君! 今、助太刀するぞ!」
ガロード「え…ロランって!? じゃあ、あの美人さんは…!」
ゲイナー「君も騙されたんだ…!」
サラ「お仲間を見つけたからって喜ばないの!」
ローラ「助かります、皆さん!」
ソシエ「何て格好してるのよ、ロラン!」
〔味方ユニット出現〕
ローラ「お嬢さん! その機械人形は!?」
〔ローラ、ソシエへ接近〕
ソシエ「マウンテンサイクルから発掘した新しい機械人形よ!」
ローラ「無茶ですよ、ソシエお嬢さんが戦うなんて!」
ソシエ「ロランに出来るんなら、あたしだって出来るわよ!」「それに、あたしはこの手でお父様の仇を討つんだから!」
メシェー「行くよ、ソシエ!」
〔ソシエ、ローラへ隣接〕
ベロー「どうだい! 俺とランドとコトセットさんが整備した機械人形は!」
ゲイナー「あれもホワイトドールみたいに土の中で眠ってたんだ…!」
ランド「レストアはバッチリだ 大事に使ってくれよ、お嬢さん方!」
メシェー「ありがとう、ランド!」
ローラ「でも、お嬢さん…」
ソシエ「ゴチャゴチャ言ってないで、早く着替えないよ! みっともない!!」
ローラ「は、はい!」
〔∀ガンダムのパイロット、ローラ→ロランへ変更〕
メシェー「ロラン! マウンテンサイクルからホワイトドールが使え追うな武器も持って来たから!」
ロラン「ホワイトドールの武器!?」
ソシエ「そうよ! 感謝しなさいよ、ロラン!」
ゲイン「エルチ艦長、あの連中が例のグエン卿の邪魔者達だ」
エルチ「つまり、あいつらを片付ければ、あたし達を正式に雇ってくれるわけね! じゃ、さっさと片付けちゃいましょう!」
ガロード「気をつけてくれよ! あの後ろに控えている凶悪な面のガンダムは手強いぜ!」
ティファ「ガロード…」
ガロード「ティファ! アイアン・ギアーで待っていてくれ! 俺はもうどこへもいかない!」「あいつらを倒して、絶対にティファを守ってみせる!」
〔敵ユニット出現〕
エニル「許さない、ガロード…。あたしの手で、あなたを殺してあげる…!」
ガロード「エニル…!」
オルバ「兄さん…こうなったら、僕達も動くしかないね」
シャギア「仕方あるまい。あの少年にも見せてやらねばならないからな」「さらに凶暴になった我々の愛馬の力を」
ロラン「このままじゃ…」
ソシエ「ロラン、行くわよ! ぼーっとしてないの!」
ロラン「は、はい! お嬢さん!」(戦いが、どんどん大きくなっていく…。いいのか、これで…?)
〔ソシエ&メシェー、ロアンと小隊統合〕

<シャギアorオルバと戦闘or敵3小隊撃破or味方援軍1出現の次PP・第3軍増援1出現>
〔第3軍ユニット出現〕
ロラン「ディアナ・カウンター!」
メシェー「あれが月から来たって言うムーンレィスの軍隊だね!」
ソシエ「あいつらが来たからお父様は…!」
ロラン「ダメです、お嬢さん! ここでディアナ・カウンターに攻撃したら…」
フィル「攻撃目標確認! 撃てーっ!!」
〔マップ上に爆発〕
ベロー「こっちにも撃ってきたぜ!?」
ゲイン「月の連中は中央と俺達の両方を潰す気か!」
ハリー「これでいいのか、フィル少佐?」
フィル「ミリシャには悪いが、ここは戦場だ。流れ弾に当たる事もあるだろう」
ハリー「………」
ロアン「ディアナ・カウンターの皆さん! 攻撃をやめてください! あなた達と戦うつもりはありません!」
ハリー「ホワイトドールのパイロットはローラ・ローラ嬢ではないのか?」
ロラン「その話は後ですハリー中尉! まずは攻撃を止めてください!」
ハリー「…悪いが、それは出来ない」
ロラン「なぜです!?」
ハリー「ミリシャの動きには疑わしい部分がある」「私は親衛隊隊長として、ディアナ様が地球に降りられる前に万難を排する必要があるのだ」
ロラン「そんな…!」
ハリー「君達の命を奪うつもりはない。ケガをしたくないのなら、下がっていたまえ」
ロラン「そんな理屈で戦うのなら! 僕も退くつもりはありません!」
ソシエ「ロラン…」
ジロン「どうする、エルチ!?」
エルチ「あ~! もうこうなったら、自分達以外が全部が敵! 戦うしかないわよ!」
ガウリ「聞いたな、各機! 周りは全て敵だと思えよ!」
ゲイナー「そんな…! 滅茶苦茶ですよ!」
ゲイン「考えている暇があったら動け! とりあえず、あのデコっぱちの戦艦を落とせば、月の連中は黙るはずだ!」
ロラン「こんな…こんな戦いなんて…!」

<ソシエが戦闘>
ソシエ「ロランだって、やったんだ! あたしだって戦ってみせる!」「そして、お父様の仇をこの手で討つんだ!!」

<ハリーと戦闘>
ハリー「ディアナ様のためにも、地球の戦力を試させてもらう…!」
エルチ「みんな! あの金ピカに一斉攻撃! 絶対に逃がしちゃダメよ!」
ハリー「この私が狙われている…!?」
ラグ「了解だよ、エルチ! なるべく傷つけないようにとっ捕まえりゃいいんだね!」
チル「あれだけの金ピカだもん! きっと高く売れるね!!」
ハリー「我がスモーをそのような目で見るとは! これが地球人の発想か!」

<ランドvsシャギアorオルバ>
ランド「ガンダムを解体か…! こいつはやり応えがありそうだぜ!」
メール「ダーリン…もしかして、ガロードのGXも解体したかったんじゃないの?」
ランド「な、仲間のメカにそんな事するわけねえだろ! 人を破壊魔みたいに言うんじゃねえ!」
メール「…図星だったみたい…」

<ガロードvsシャギア>
シャギア「君のしつこさには感心するよ。まさか、こんな所でも我々の邪魔をするとはな」
ガロード「黙れっ! よくもジャミル達をやって、ティファをさらってくれたな!」「ここでお前達を叩き潰して、フリーデンのみんなの仇を取ってやる!」
シャギア「フ…この強化されたヴァサーゴを相手にして、どこまで戦えるかな?」

<ガロードvsオルバ>
ガロード「オルバ! ティファをお前達に渡してたまるか!」
オルバ「あの少女の…ニュータイプの意味も理会出来ない君が言う台詞ではないね」
ガロード「ニュータイプの意味? どういう事だ!?」
オルバ「君がそれを知る必要はないよ。このパワーアップしたアシュタロンに倒されるのだからね!」

<ガロードvsエニル>
ガロード「しつこいぞ、エニル! どうしても俺を殺す気か!」
エニル「あなたがあたしを受け入れなかった…。それ以上の理由は存在しない!」
ガロード「せっかくティファに会えたんだ! やられてたまるかよ!!」

<ロランvsシャギア>
シャギア「そのモビルスーツ、約束の地より発掘されたものだな?」
ロラン「ホワイトドールの事を言っているのか?」
シャギア「その力、見せてもらうぞ。我々の目的のためにもな」

<ロランvsオルバ>
オルバ「例の話が真実だとしたら、そのモビルスーツも我々の力の一つになるかも知れない」
ロラン「この人…ホワイトドールを知っているのか…!?」
オルバ「さあ、その力を見せてみろ。僕達のために!」

<ロランvsハリー>
ハリー「ホワイトドールのパイロット! その力、見せてもらう!」
ロラン「ハリー中尉! あなた達は戦うために、この地球に降りたのですか!?」
ハリー「勘違いしないでもらいたい。私の行動は全てディアナ様のためだ」「親衛隊としてディアナ様の安全を確保するためにも、ここは地球の戦力を試させてもらう…!」
ロラン「そんな事をして、ディアナ様が喜ぶものかーっ!!」

<ロランvsポゥ>
ポゥ「ヒゲの機械人形め! 今日は遅れは取らんぞ!」
ロラン「やめてください! そんな風に恨みや怒りで戦ってたら、いつか本当に戦争になってしまいます!」

<ジロンvsシャギアorオルバ>
ジロン「いかにも悪役って顔したガンダム! あんなのもいるのね」「相手が悪役なら遠慮はいらない! 思いっきり行くぞぉぉっ!!」

<ゲイナーvsシャギアorオルバ>
ゲイナー「さすがはガンダム…! パワー勝負じゃ、こっちが不利だ!」「中央はオーバーマンだけじゃなく、あんな戦力も持っているのか!」

<ゲインvsシャギアorオルバ>
ゲイン「アメリアの方じゃガンダムはレア物だって聞いてたが、早速手合わせする事になるとはね…」「ツイてるんだか、ツイてないんだか、よくわからんよ!」

<シャギア撃破>
〔シャギアに爆発〕
シャギア「今日の所はこの程度でいいだろう」
ガロード「待て、シャギア!! ここで決着をつけてやる!」
シャギア「焦る必要はない、ガロード・ラン。いずれ我々は君の所へ現れる。それまで、しばしのお別れだ」
〔敵ユニット離脱〕
ガロード「来るなら、来てみやがれ! ティファは絶対にお前達に渡さないからな…!」

<オルバ撃破>
〔オルバに爆発〕
オルバ「ちっ…! こんな所でミスをするとは…!」
ガロード「ジャミル達の仇だ! 逃がすかよ、オルバ!」
オルバ「ガロード・ラン、今日の所は勝負は預けるよ。だが、次は無い事を覚えておくんだね」
〔敵ユニット離脱〕
ガロード「くそっ、あいつら、まだティファを狙う気か…!」

<エニル撃破>
〔エニルに爆発〕
エニル「くっ…これ以上の戦闘は命取りになる…!」
ガロード「もうやめろ、エニル! 俺は命まで奪う気はない!」
エニル「中途半端な優しさは要らない…! あなたが手に入らないなら、あたしはあなたを殺すわ…!」
〔敵ユニット離脱〕
ゲイン「強烈なアタックだな…。怖い、怖い…」
ガロード「エニル…」

<ハリー撃破>
〔ハリーに爆発〕
ハリー「なるほど。地球の戦力、侮れぬという事か。ここは後退する」
〔第3軍ユニット離脱〕

<ポゥ撃破>
〔ポゥに爆発〕
ポゥ「せ、せっかく、隊を任せてもらったというのに…!」

<フィル撃破or7PP>
フィル「ちいっ! 地球人め、あくまで抵抗を続けるか!!」
ラグ「月の連中、まだやる気みたいだよ!」
ブルメ「どうすんだよ!? このままじゃ、街が焼け野原になっちまうぜ!」
ロラン「………」
ソシエ「ロラン! どこ行くのよ!?」
〔ロラン、ソシエ&メシェーから小隊離脱〕
〔ロラン、前進〕

ジロン「ロランか!?」
ガロード「あいつ…何をする気だよ!?」
ロラン「僕は…ぼくはもう我慢していられない…。こんな戦いは…」「聞いてください、皆さん! 僕は…僕はね…」「僕はムーンレィスなんです! ムーンレィスなんですよーっ!!」
ソシエ「ロランが…ムーンレィス…」
フィル「どういう事だ!? なぜ、ムーンレィスがミリシャの機械人形に乗っている!?」
ハリー「彼は…いったい…」
フラン「ロラン…」
キース「あいつ…」
ロラン「僕は2年前に月から来ました。けど、月の人と戦います! だけども、地球の人とも戦います!」「人の命を大事にしない人とは、僕は誰とでも戦います!!」
DC兵「あの少年…被験体の一人か…」
DC兵「それがなぜ、地球側で我々を相手にして戦っているんだ…」
フィル「奴を黙らせろ! 余計な混乱の種になる前に!」
???「おやめなさい」
〔第3軍ユニット出現〕
ハリー「いらしたか…」
ランド「月の援軍か…!?」
メール「で、でも…何だか雰囲気が違うよ…!」
ディアナ「ディアナ・カウンターの兵達よ。銃を収めなさい」
ロラン「!」
フィル「ディアナ様…」
グエン「あれがディアナ・ソレル…。月の女王…」
ディアナ「我々は戦うためにこの母なる大地に戻ってきたのではありません」「あの少年の言葉は私の意志そのものです。月のディアナは彼を支持します」
ロラン「ディアナ様…」
ディアナ「………」
オルバ「この状況を一言で収めるとはね。さすがと言うべきだ、月の女王…」
シャギア「だが、月の力もいずれはもらう。我々の目的のために…」
※※まだ敵健在の場合、セリフ追加※※
〔敵ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔第3軍ユニット離脱〕
ゲイン「月の女王…いや、女神と言うべきかな…?」
ランド「これで面倒事が、全て片付けばいいんだがな…」
ロラン「ディアナ様…」
ソシエ「………」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

グエン「一時はどうなるかと思いましたが、あなた方とローラの活躍により事態を収拾する事が出来ました」
エルチ「それが私達の仕事です、グエン・ラインフォード卿」
グエン「それにしても、ゲイン達のリーダーがこのような可憐な女性だとは驚きましたよ」「それがわかっていましたら、ローラと一緒にドレスアップしてもらいましたのに」
エルチ「そんな…私にそのような大役なぞ…」
チル「エルチ…ぽーっとなってるよ」
ラグ「いつもの病気が始まったんだよ。ちょっと文化的な男を見れば、すぐに尻尾を振り始めるのさ」
ジロン「エルチ~! お前のジロンは、ここにいるよ~!」
グエン「向こうの丸顔の彼が何か言ってますが…」
エルチ「御気になさらずに。ただの使用人みたいなものですから」
グエン「そうですか…。では、エルチ・カーゴ嬢、改めてお願いがあります」
エルチ「はい!」
ソシエ「ロラン…!」
ロラン「!」
〔頬を叩く音〕
ロラン「ソシエお嬢さん…」
ソシエ「嘘つきロラン!!」
〔走り去る足音〕
ロラン「………」
キエル「ロラン…ソシエの事は私に任せて」
ロラン「キエルお嬢様…」
キエル「…でも、私も驚いたのは事実よ…」
ロラン「すみません…」
〔ドアノブを回す音〕
ロラン(…お嬢さんが怒るのも当然だ…。僕は自分の素性をずっと隠してきた…)(戦いを止めるためとは言え、僕がムーンレィスである事を明かしたのは間違っていたのかも知れない…))
ガロード「ありがとよ、ロラン…」
ロラン「え…」
ガロード「お前のおかげで、俺もティファも助かったぜ」
ティファ「ありがとうございます…」
ロラン「は、はい…」
ランド「もっと胸を張っていいぜ。月と地球の戦いを止めたんだからよ」
ゲイナー「君の言葉…ムーンレィスの人達のも衝撃を与えたみたいだったしね」
ガロード「今日の殊勲賞は、間違いなくお前だったぜ」
ロラン「皆さん…僕を…僕を受け入れてくれるんですか…?」
ランド「…何言ってんだ?」
ジロン「お前…もしかして自分がムーンレィスだって事、気にしてんのか?」
ロラン「………」
ゲイン「顔を上げろ、ロラン。そして、俺達を見な」「俺達の多くはガリアの生まれだが、どこかお前と違うか?」
ロラン「…変わりません…」
ガロード「お前は俺達のために戦ってくれた」
サラ「命を大事にする人なら、信用出来るよ」
ベロー「ドレス姿、イカしてたぜ」
ジロン「お前の持ってきてくれたパン、美味かったな」
ロラン「皆さん…」
ランド「お前は俺達のダチだ。それ以外は何も関係ねえさ」
ロラン「はい…!」
〔拍手〕
グエン「素晴らしいよ、諸君…それにローラ。君達こそが、我々とムーンレィスを結ぶ架け橋になってくれるだろう」
ロラン「グエン様…」
グエン「エルチ嬢、改めて君達と契約を結ばせてもらおう」
エルチ「は、はい!」
グエン「君達とローラを我がイングレッサ・ミリシャの特別部隊として迎え入れたい」
ロラン「ミリシャの特別部隊…」
グエン「そうだ。自由と平和を守る力の象徴となってもらいたい」「ムーンレィスとの交渉を円滑に進めるためにも、協力をお願いする」
ジロン「いいんじゃないの? ちゃんと報酬さえ払ってもらえばさ」
サラ「でも、やっぱりヤーパンの天井が気になるな…」
ダイク「バッハクロンの修理も終わってるんだ。向こうは何とかやってるさ」
ランド「そうだな。ヤッサバも倒した以上、シベ鉄も早々手出しはしてこないだろうし」
ゲイン「それに、シベリアに戻るには先立つものが必要となる」
ゲイナー「つまり、お金や食糧ですね」
ゲイン「その通りだ、ゲイナー君。世の中ってものが少しはわかってきたみたいだな」
ゲイナー「僕だって部屋でゲームしてるだけじゃありませんから」
エルチ「では、決まりね! グエン様、ご依頼の件、謹んでお受けさせていただきます」
グエン「ローラもいいね?」
ロラン「僕の力が地球と月の人達、両方のためになるのなら…」
グエン「ありがとう、ローラ。私もムーンレィスとの交渉に全力で当たるつもりだ」
ロラン「お願いします、グエン様」(グエン様…そして、ディアナ様…。僕はお二人を信じ、地球と月の両方のために働きます…)
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

≪シャギアorオルバ撃破≫

ジロン「へえ…改めて見ると、石造りの街ってのもいいもんだな」
エルチ「あんまりじろじろと見ないの! 田舎者だと思われるわよ!」
ジロン「いいじゃないの。こういうのどかな雰囲気って、ゾラにはなかったしさ」
ロラン「確かに機械文明はそれほど発展していませんが、僕もこの土地の空気が好きです」
ガロード「ロラン、この辺りに女の子が喜びそうなもの、売ってないか?」
サラ「早速、あのティファって子にプレゼント?」
ガロード「へへ…再会を祝してな。とういうわけで…頼むぜ、ロラン」
ロラン「わかりました。じゃあ、銀細工の店に案内します」
ガロード「ありがとよ!」

ドンキーのパン、大安売り! 通常価格の半額でサービス!

 シルバーアクセ
上流階級の婦人が公的な場に
出かける際に身につける品。
気品溢れる銀細工で
大人の女性の小物として
その美しさに、さらなる華
を添える逸品。

大人の女性にお似合いの
新作アクセサリー。

≪シャギアorオルバ撃破≫
サラ「で、ガロード君…そのアクセサリー、いつ渡すの?」
ガロード「…そのうちな」
ランド「何だよ? ここに来て、怖気づいちまったのか?」
ガロード「そうじゃないけどよ…。今はティファをそっとしてあげたいんだ…」「ジャミルやフリーデンの仲間達がやられて、ティファもショックを受けてるから…」
ランド「そうか…。…下らん茶々を入れて悪かったな」
ガロード「でも、せっかくみんなが選んでくれたアクセサリーだからな。俺、いつか必ず渡すよ」
サラ「その意気、その意気! 頑張ろうね、ガロード君!」
ゲイナー(サラさんもアクセ、欲しかったみたいだ…。僕も買えば良かったかな…)

【概要】
 ムーンレィスとの交渉を進めるグエンの陰で、自ら
の目的のために動くフロスト兄弟。そして、月の女王
ディアナも地球に降りたつのであった。


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