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No.8B
天翅の記憶

【シナリオデモ1開始】
北アメリア大陸 イングレッサ

ディアナ「………」
グエン「…では、ミラン執政官、つまる所、ムーンレィス側は我々に立ち退きを要求するのですね?」
ミラン「イングレッサを含むこのアメリア大陸のサンベルト違いは、元々ムーンレィスの土地だったのです」「それの返却を求めるのは、当然の権利でありましょう」
グエン「地球規模の大災害…いわゆる大変動が起きる以前に、あなた方の祖先が、この地に居住していた事を認めたとしても…」「その後、この地に実りをもたらすために尽力したのは、我々の祖先です」
ミアン「だから、居住する権利は、そちら側にあると?」
グエン「その通りです。あなた方の祖先は、この地を放棄したのと同然なのですから」
ミラン「それは違います。我々の祖先は帰還を前提として、一時的に月へ避難したに過ぎません」「この地が『約束の地』と呼ばれるのもそれに由来するのです」
グエン「…ディアナ・ソレル閣下。閣下はどのようにお考えなのですか?」
ディアン「グエン・ラインフォード閣下…私は、地球にいさかいを持ち込むために帰還したのではありません」「地球への帰還はムーンレィスの悲願です。ですが、私はあくまで平和的な解決を希望します」
グエン「それは我々との共存を望む、ととらえてよろしいのでしょうか?」
ディアナ「はい…。現実的にそれを成すための手段を話し合いたいと思います」
グエン「………」
ミラン「………」
〔ノックの音〕
〔ドアノブを回す音〕

キエル「グエン様、お客様がお見えです」
グエン「リリ・ボルジャーノ嬢か…」「ディアナ閣下、申し訳ございませんが、所用にて、今日の会談はここまでにさせていただきます」
ミラン「グエン卿、閣下を前にして失礼ではありませんか…?」
グエン「私にも領主として果たさねばならない職務がありますので」「それに、このままでは平行線の状態が続くだけでしょう」
ディアナ「わかりました、グエン閣下。お互いに少し考える時間が必要な事には同意いたします」「次の会談は…一週間後でいかがでしょう?」
グエン「承知しました。閣下や執政官殿は、その間に地球を見物なさるとよろしいかと思われます」
ディアナ「そうさせていただきます」
グエン「キエルさん、後はよろしくお願いします」
〔ドアノブを回す音〕
ミラン「不遜な男ですな…」
ディアナ「あの方にも領主としての責任があるのです。それを理解しなくては」
キエル「ディアナ閣下、お茶の代わりはいかがでしょうか?」
ディアナ「ありがとうございます、キエルさん。お茶は結構ですが、女同士の話に付き合っていただけませんか?」
キエル「私でよろしければ」
ディアナ「では、ミラン…あなたは席を外していなさい」
ミラン「かしこまりました。隣室にて待機しております」
ディアナ「よしなに…」
〔ドアノブを回す音〕
キエル「よろしいのですか、ディアナ様? お付きの方まで下がらせて…」
ディアナ「いいのです。あなたと二人きりでお話をしたかったのですから」
キエル「ディアナ様…」
ディアナ「私達、とても似ているようですね」
キエル「恐れ入ります。私にもそう思えました」
ディアナ「グエン閣下は私に地球の様子を視察されよとおっしゃいました」「キエルさん…あなたには、その手伝いをお願いしたいと思います」
キエル「私にですか?」
ディアナ「ええ…。キエルさん、あなたと私の服…取り替えてみませんか?」
キエル「え…?」
ディアナ「ふふ…ちょっとしたお遊びです…」

  ~アイアン・ギアー 格納庫~
ロラン(ホワイトドールのコックピットにあったハンドコンピュータ…、やっぱりマニュアルだったみたいだ)(これのおかげで一通りの操作はわかったけど、このモビルスーツ…いつから、あの山に埋まってたんだろう…)
ガロード「整備は終わったか、ロラン?」
ロラン「ガロードとティファ…」
ガロード「しっかし、近くで見るとお前の『ガンダム』って、GXとは全然違うな…」
ロラン「ガンダム…?」
ガロード「二つ目とアンテナがあれば、みんなガンダムって言うのさ。昔からのしきたりみたいなもんだ」「バザーに出回っている偽ガンダムなんて、全部そんなもんさ」
ロラン「だから、ホワイトドールもガンダムか…」
ガロード「もっとも、こいつの場合、アンテナって言うよりヒゲだけどな」「いっそのこと、ヒゲガンダムって呼ぶか?」
ロラン「それは…」
ガロード「冗談、冗談! そのマニュアルに名前とかは乗ってないのか?」
ロラン「それらしい記号は出るんだけど…」
〔モニターの映る音〕
ガロード「この記号みたいなの…何て読めばいいんだ?」
ティファ「∀(ターンエー)…。全てを含むって意味…」
ガロード「へえ…じゃあ、こいつは∀ガンダムってわけか」
ロラン「…ねえ、ガロード、君は南の方の出身だって聞いたけど、向こうには帰らないの…?」
ガロード「…帰る場所なんて、俺にもティファにも無いんだよ…」
ティファ「………」
ガロード「ロラン、お前、ニュータイプって知ってるか?」
ロラン「ニュータイプ?」
ガロード「その様子じゃ、聞いた事もないようだな…。中央から来た奴ら…あのフロスト兄弟はニュータイプを捜してるんだ」「って言っても、俺もあいつらが中央政府の人間だってのは、こないだ初めて知ったんだけどな」
ロラン「じゃあ、ティファは…」
ガロードああ、そのニュータイプなんだってさ」
ティファ「………」
ガロード「確かに、ティファいは未来の事が少しだけわかるっていう不思議な力があるけど…」「俺は自分の目的のためにティファを利用しようとする奴らが許せないんだ」
ロラン「ガロードはガリアに跳ばされる前からティファを守っていたんだね」
ガロード「その頃はフリーデンっていう艦にいて、そこの連中と一緒だったけどな」
ロラン「その人達の所には帰らないの?」
ガロード「フリーデンは俺が跳ばされたあと、あのフロスト兄弟にやられちまったって話だ…」
ロラン「ご、ごめん…! 知らなかったから、僕は…」
ガロード「謝る必要なんてないぜ。あの連中が、そう簡単に死ぬはずないって、俺は信じてるから」「な、ティファ?」
ティファ「うん…」
ロラン「ガロード…」
ガロード「と言う訳で、俺とティファも当分の間はアイアン・ギアーに厄介になる事にしたんだ」
ロラン「そんな大事な話をどうして僕に…?」
ガロード「お前はティファを助けてくれたからな。だから、どうしてティファが追われてたか、話しておこうと思って」「それにな、お前にこの話をしようって言ったのは、実はティファなんだ」
ロラン「え…?」
ティファ「今のあなた…昔の私と同じだから…」
ロラン「僕が…?」
ティファ「世界のどこにも居場所がないなんて思わないで…」「きっといつか、あなたの事をみんなもわかってくれる」
ロラン「ありがとう、ティファ…。それにガロードも」
ガロード「ま…お互い様って奴だ。これからは仲間だからな」
〔オーバーマンの稼働音〕
ガロード「キングゲイナーか…。パトロールから戻ったみたいだな」
〔プログラムの起動音〕
ロラン「マニュアルが何かに反応している? 何が起きたんだ…?」
ガロード「何か絵みたいなものが表示されてるぞ」
ロラン「羽の生えた人…天使?」
ガロード「天使って神様みたいなものか?」
ティファ「これは…違う…。もっと危険なもの…」
ロラン「え…?」
〔歩み寄る足音〕
ギャバン「…イングレッサのミリシャには強力な機械人形が多いと聞いていたが、隊員は女子供らしいな」
ロラン「あなた…誰です?」
ギャバン「俺はギャバン・グーニー。ルジャーナのスエサイド隊の隊長だ」
ガロード「ルジャーナって何だ?」
ロラン「イングレッサの隣の土地だよ。…そのルジャーナの方が、どうしてイングレッサのミリシャへ?」
ギャバン「何だ? 合同演習の話、聞いてないのか?」
ロラン「合同演習…?」

エルチ「演習…ですか?」
グエン「そうだ、エルチ艦長。まずはリリ・ボルジャーノ嬢を紹介しよう」
リリ「初めまして。ルジャーナ領領主の娘、リリ・ボルジャーノです」
グエン「ルジャーナとイングレッサは、古くから友好関係にあるんだ」
エルチ(ム…いかにも文化的。これはライバル登場の予感…)
グエン「ルジャーナも我々と同様、マウンテンサイクルからの発掘により、ミリシャの機械化を進めているんだ」
リリ「グエン様のお話では、イングレッサも本格的に機械人形が導入されたそうで…」「是非とも、我がルジャーナ・ミリシャとお手合わせ願いたく参上した次第です」
ゲイン(御曹司としちゃ、俺達の力を近隣やムーンレィスに宣伝して牽制しようって腹だろうな)
ランド(大したボンボンだぜ。ま…金が貯まるまではスポンサー様に従うしかねえな)(どこの世界でも金持ちは無敵…って奴だ)
グエン「なお、今回の演習にはムーンレィスも人員を参加させたいとの事だ」
〔ドアノブを回す音〕
ディアナ(キエル)「グエン閣下、お話はまとまりましたか?」
グエン「はい、ディアナ閣下。そちらからはハリー中尉が参加されるのですね?」
ハリー「よろしく頼む、ミリシャの諸君」
ゲイン「女王閣下の親衛隊長さんか。お手柔らかに頼むぜ」
キエル(ディアナ)「グエン様…演習には私も同行してよろしいでしょうか?」
グエン「では、キエルさんには、記録員の役をお願いします」
ディアナ(キエル)「ハリー中尉、万一の事もあります。キエルさんの安全はあなたがお守りなさい」
ハリー「承知しました、ディアナ様」
ディアナ(キエル)「よしなに」
キエル(ディアナ)(お上手です、キエルさん…)
ディアナ(キエル)(こんなお戯れをするなんて…ディアナ様、お寂しかったんだ…)
グエン「演習の会場はイングレッサ南部の平原、アイアン・ギアーで半日程度の距離だ」
エルチ「了解です。準備が出来次第、出発します」
キエル(ディアナ)(お気をつけて、ディアナ様…)
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「天翅の記憶」


【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現済み〕
エルチ「な、何なのよここは!?」
コトセット「しかし、お嬢さん…。グエンの旦那に指定された場所はここになりますけど…」
エルチ「演習は平原でやるって聞いてたけど…ここ、ボロボロの街じゃない!」
ジロン「ロラン…何なんだよ、ここは?」
ロラン「僕にもわかりません…。ノックスの近くに、こんな場所があったなんて…」
ブルメ「何だよ、頼りになんねえ奴だな」
ソシエ「仕方ないじゃないの。あたしだって、この辺りは、ただの原っぱだと思ってたんだから」「ロランを責めたってどうにもならないわよ」
ロラン「ありがとうございます、お嬢さん。助け舟を出してくださって」
ソシエ「勘違いしないでよね。ムーンレィスのあんたをかばったわけじゃないから」
キエル(ディアナ)「ソシエ…そんな言い方は…」
ソシエ「お姉様は黙っていて。これはあたしとロランの問題だから!」
ゲイン(ふふん…お嬢さんはロランがムーンレィスだから憎いんじゃなくて…)(その事を黙っていたのが、面白くなかったみたいだな)
ソシエ「それより、どういう事よ、お姉様?」「これまではミリシャンお活動なんて全然興味もなかったくせに、いきなり同行するなんて」
キエル(ディアナ)「こういう時代ですもの。私もミリシャやグエン様の御力になりたくて」
ソシエ「だったら、いいけど…。でも、みんなの邪魔にならないようにしていてね」
キエル(ディアナ)「わかったわ、ソシエ」
ギャバン「イングレッサのミリシャってのは、本当に女子供で運営してるようだな」
ソシエ「それが何か? 女が戦ったら、おかしいって言うんですか?」
メシェー「あたし達は中央やムーンレィスとちゃんと戦ってきたんだからね」
ギャバン「まあいいさ。演習が始まったら、俺達スエサイド隊が本当の戦いってのを見せてやるよ」
ランド「………」
メール「ダーリン…やっぱり、ここって…」
ランド「あの波乗りの連中の時と同じく、ここも土地ごとねじれで跳ばされてきた可能性が高い…」「規模はあの時とは比べ物にならない程、デカいがな…」
ジロン「どうするつもりだ、ランド?」
ランド「とりあえず、演習の前にここを調べてみる必要がありそうだ」
ピエール「何だ、ありゃ? 陸上戦艦みたいなもんか」
シルヴィア「どうでもいいわよ。それよりもあたし達は任務を早く片付けちゃいましょう」「さっきの耳鳴りのおかげか、頭痛もするし…」
ピエール「で、リーナの予知夢通りなら、ここにアトランディス最強の勇者『太陽の翼』がいるんだな」
シルヴィア「ありえないわ。太陽の翼の生まれ変わりはシリウスお兄様に決まっている…!」
ピエール「だけど、君の愛しのお兄様は過去生を覚えていない」
シルヴィア「…覚えていないんじゃなくて封印したのよ…」「あまりに辛く…悲しい戦いの記憶だから…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

ガウリ「そっちはどうだった、修理屋?」
ランドちょぼちょぼと人はいるみたいだが、やっぱり、アメリアの人間じゃなさそうだ」
メール「じゃあ…」
ランド「俺達の予想通り、ここらの一帯は例のねじれで跳ばされてきたらしい」
ガウリ「ぬう…犬も歩けば棒に当たる。またも、あの現象に遭遇するとはな」
ロラン「皆さんも、そうやってガリアからこちらに跳ばされてきたんですね」
ゲイナー「僕達の場合は人とマシンだけだけど、今度の場合、土地まで一緒に跳ばされてきたみたいなんだ」
ランド「こんな状況じゃ、演習はお流れだな。とりあえず、ルジャーナの連中と赤メガネの兄さんには帰ってもらうか…」
チル「何やってんの、ジロン?」
ジロン「腹が減っては戦は出来ぬ。ちょいと腹ごしらえしようと思ってさ」
ダイク「トカゲの干し肉か…。うまそうな匂いだな」
ジロン「こいつを少し火であぶると香ばしさが増すからな。では、いただきま~…」
〔滑空音〕
〔画面、明滅〕

ブルメ「な、何だっ!? 何かが干し肉を奪ってったぞ!」
ジロン「速い! 獣か!?」
???(アポロ)「………」
ジロン「獣じゃない…! 人間か!?」
アポロ「大口開けて、ぼさっとしてる方が悪いんだよ! 肉はいただくぜ!!」
ジロン「そうはいくかよ!! 大事な肉を渡してたまるか!!」
アポロ「上等だ! 俺が捕まえる事が出来りゃ、返してやるぜ!!」
ジロン「逃がすかよ! 食い物の恨み、思い知らせてやる!!」
チル「待ってよ、ジロ~ン!!」

アポロ「しつこいぞ、てめえ! こんな所まで追いかけてくるとはよ!」
ジロン「食い物の恨みは恐ろしいんだ! さあ! 肉を返せ!!」
アポロ「…やだね」
〔飲み込む音〕
ジロン「こいつ…丸呑みしやがった!」
アポロ「へへ、どうだ? これから取り返せねえだろ」
ジロン「………」「お前には負けたよ…。…腹、まだ減ってるか?」
アポロ「あ、ああ…」
ジロン「来いよ。まだ肉はあるんだ。一緒に食おうぜ」
アポロ「いいのか…?」
ジロン「お前の食いっぷりが気持ち良かったからな」

ゲイン「で、意気投合して、焼肉パーティーが始まったと…?」
ラグ「まあいいじゃないのさ。これも調査の続きって事でさ」
アロン「しかし、悪いな。こんなにご馳走になっちまって」「俺はバロン。で、こっちが相棒のアポロだ」
アポロ「しかし、初めて食ってみたが、トカゲってのは美味いもんだな。もっとねえのか?」
ブルメ「ちょっと待てよ! 5人前食って、まだ足りないのかよ!」
ジロン「いいじゃないの! 飯をたくさん食う奴に悪人はいないって言うしさ」
アポロ「へへ…話せる奴だな、あんたら」
チル「どんどん食べてねアポロ。まだ肉はあるから」
ランド「で、兄さん達よ…。食べながらでいいから聞いてくれ」「もしかして、あんたら…妙な耳鳴りを聞かなかったか?」
バロン「ああ、それっぽいのを聞いたよ。その後、目の前の景色がぐわーってねじれて見えたな」
メール「やっぱり跳ばされてきたのね…!」
ゲイナー「あなた達は、こんな廃墟みたいな所に住んでるんですか?」
アポロ「好きでやってるわけじゃねえよ。だが、大きな街の跡ってのは食料が残されてる事が多いからな」
バロン「あんたらはどこから来たんだ? こんなに食料を持ってるなんて羨ましいよ」
サラ「この人達、随分と大変な所から跳ばされてきたみたいね…」
アポロ「!」「…そこっ! こそこそ隠れてんじゃねえ!!」
ゲイナー「えっ!?」
〔物音〕
ピエール「やれやれ…見つかっちまったか。すげえ勘してやがるぜ」
シルヴィア「…こんなケダモノがあたし達と同じエレメント候補生だっていうの…?」
アポロ「何だ、てめえらは?」
シルヴィア「ピエール、ケダモノのオーラの反応は?」
ピエール「あいつも俺達に似た高次元量子パターンを示している」
バロン「何なんだよ、こいつら…? さっきから訳のわからない事ばかり…。警察か?」
アポロ「違うな…。何かもっと…ヤバい匂いがする…!」
ピエール「匂いで判断とはな。本物のケダモノだ」
シルヴィア「けがらわしい! 絶対にこんなの合体する気になんてなれない!」
ジロン「アポロ達の知り合い…ってわけじゃ、なさそうだな」
ランド「どっちかって言えば、敵っぽいぜ」
アポロ「………」
ピエール「はいはい、下がって。俺達が用があるのは、そっちのケダモノ君だけだから」「外野は余計な手出しをしたら、火傷するぜ」
シルヴィア「ちょっと君…悪いけど顔貸してくれる?」
アポロ「やなこった。どうしてもってんなら、力ずくでやってみな!」
シルヴィア「うふ…後悔するわよ」
アポロ「俺は女だからって、手加減はしねーぜ!!」
〔攻撃音〕
〔画面、明滅〕

ピエール「なかなかのスピードじゃないの」
シルヴィア「でも、所詮は素人ね」
アポロ「こいつ…俺のパンチをかわした!?」
シルヴィア「今度はこっちの番! 上手く避けなさいよ!!」
〔画面、明滅〕
〔攻撃音〕
〔打撃音〕

アポロ「ぬおあっ!!」
ピエール「次は俺のファイヤーキックだ! そらよ!!」
〔画面、フラッシュ〕
〔武器を振るう音〕

ゲイナー「何なんですか、あの人達!?」
サラ「あっちの女の子はパンチでコンクリートの壁を叩き割って、男の人はキックで炎を出した!」
ゲイン「オーバースキルみたいなものか…?」
バロン「と、とにかく! アポロを助けないと!!」
〔ヒプノサウンド〕
アポロ「何だ、この音は!?」
ピエール「まずいぜ、ヒプノサウンドだ!」
シルヴィア「奴らが…堕天翅(だてんし)が来る!」
アポロ「堕天翅!?」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

???(不動)「来るか…」
〔ヒプノサウンド〕
エルチ「な、何…この音…!?」
ティファ「羽…天使…堕ちる…?」
〔敵ユニット出現〕
ジロン「ば、化け物だーっ! 空から化け物だが降ってきたーっ!」
ランド「逃げろ! こっちに来るぞ!!」
〔収穫獣、バロンがいる地点へ隣接〕
〔収穫獣、特殊効果〕

バロン「ああっ!」
アポロ「バロンーッ!!」
[イベントデモ「取り込まれるバロン」]
チル「バロンが捕まっちゃった!」
ゲイン「ちっ! あの化け物、周辺からも人間を取り込んでやがる!」
ジロン「逃げろ、アポロ! お前も食われちまうぞ!!」
アポロ「バロンを見捨てるなんて出来るかよ!」
〔収穫獣、前進〕
〔収穫獣、迷走〕

アポロ「くそっ! てめえ! バロンを放しやがれ!!」
ピエール「あのケダモノ野郎、収穫獣にひっついてるのか!?」
シルヴィア「このままじゃ、あいつも堕天翅にさらわれちゃう!」
ハリー「いかん! いずれ奴はこちらもにも来るぞ!」
ギャバン「おっと! 化け物の相手はこのルジャーナ・ミリシャのスエサイド隊が務める!」「各機、行くぞ!! ボルジャーノンの力を月の軍人に見せてやるんだ!」
〔ギャバン&ボルジャーノン隊、前進〕
シルヴィア「不用意に近づいちゃ駄目! 神話力が実体化する!」
〔敵ユニット出現〕
ティファ「…!」
キエル(ディアナ)「あれは…!?」(遠い記憶のどこかにあの禍々しい者の姿が…!)
ギャバン「化け物の仲間か!?」
〔ケルビム兵、ギャバンへ攻撃〕
〔ギャバンの周囲に爆発〕
〔味方ユニット撃破〕

ギャバン「くうっ! スエサイド部隊が一撃で壊滅だと!?」
ハリー「何という力だ! 奴らはやはり人外の悪鬼、妖怪の類か!」
ピエール「逃げるぞ、シルヴィア! このままじゃ俺達もヤバい!」
シルヴィア「大丈夫よ、ピエール! お兄様が来てくれた!!」
〔味方ユニット出現〕
シリウス「無事か、シルヴィア、ピエール!?」
シルヴィア「はい、お兄様!」
シリウス「今は作戦中だ。兄妹である事は忘れろ、シルヴィア」
シルヴィア「は、はい…」
グレン「シリウス、状況を二人に伝えなくていいのか?」
シリウス「今は目の前の敵を叩くのが先だ。周辺の状況をここで話しても、余計な混乱を招くだけだろう」
麗花「でも、司令室の指示が得られない状況では…」
シリウス「合体するしかあるまい。そのために我々はベクターマシンに乗っているのだ」
グレン「了解だ。エレメントスクールのトップ3である僕達なら出来るはずだ」「そして、麗花…! 僕の初めての合体を君に捧げる!」
麗花「私に…!?」
シリウス「ふ…グレンの情熱に私も敬意を示そう」「だが、麗花…自信がないのなら、私がヘッドを務める」
麗花「…いいえ、やるわ。ベクタールナより各機へ、フォーメーションLMS!」
〔シリウス&麗花&グレン、前進〕
ハリー「彼らは何をする気だ!?」
麗花「コードネーム『運命のカタチ』!」
シルヴィア「麗花がヘッド…!? お兄様、麗花と合体しちゃうの!?」
グレン「念心…!」
シリウス「合体!!」
麗花「ゴーッ! アクエリオン!!」
〔麗花、合体〕
〔画面、発光〕

麗花「あああ…ぁぁあん!」
シリウス「これが…機械天使アクエリオンの光…!」
〔発光、収束〕
ハリー「合体…? 合体したというのか!?」
ピエール「すげえ…! あれがアクエリオンルナか!」
シルヴィア「お兄様…」
シリウス「行け、麗花! 我々の力でケルビム兵を!」
麗花「わかっている!」
コトセット「お嬢さん! あいつら、あの化け物と戦うみたいですよ!」
エルチ「と、とりあえず、ジロン達が戻ってくるまで、アイアン・ギアーはここに固定!」「ハリーさん、ギャバンさんは援護をお願いします!」
ハリー「了解した。私としても、この化け物の力を見極める必要がある」
ギャバン「部下達の仇だ! 覚悟しやがれよ、化け物め!」
???(不動)「合体に成功したか…」「だが、アクエリオンの力、引き出す事が出来るかな…?」
<戦闘開始>

<麗花が戦闘>

シリウス「機械天使アクエリオン…。堕天翅と戦うために人類に遺された最後の希望…!」
グレン「アクエリオンを乗りこなすために僕達は今日まで苦しい訓練にも耐えてきた…!」
麗花「その成果を今、ここに!」

<敵3小隊以下or3PP・味方援軍1&敵増援1出現>
ピエール「やるじゃん、麗花ちゃん!」
シルヴィア「あれぐらい、あたしだって出来るわよ!」
麗花「はあ…はあ…」
グレン「大丈夫か、麗花!?」
麗花「戦わなくては…! シリウスやグレン、さらわれた人達のためにも…!」
???(不動)「…いかんな…」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~地球再生機構ディーバ 司令室~
ジェローム「シリウス達はどうなっている!? モニターは出来ないのか!?」
クロエ「は、はい! 彼らがいるはずのアークシティの状況は、現在不明です!」
クルト「衛星回線、その他のあらゆる手段でも周辺の状況は全てブランク! 通信もつながりません!」
ジェローム「いったい、どうなっているんだ!? あの街では何が起きている!?」
ソフィア「落ち着いてください、副司令。ここで騒ぎ立てても事態は解決しません」
ジェローム「しかし!」
リーナ「…みんな、遠くにいる? この世界ではないどこか…?」
ジェローム「どういう事だ、リーナ?」
???(不動)「文字通りの意味だろう」
ジェローム「何者だ!? いつの間にこのディーバの司令室に侵入した!?」
不動「………」
ソフィア「生きていたの!? 神速の魔術師…不動GEN!」
ジェローム「不動…? 不動ってまさか、あのクレタ沖海底遺跡からアクエリオンを最初に発掘した…」
不動「挨拶代わりだ。見ろ」
〔指パッチン〕
〔大型モニターの開く音〕

クロエ「モニター、回復しました! 正面…アークシティの状況、出ます!」
クルト「アクエリオンが合体している!」
ジェローム「おお! さすがはこの僕が送り込んだ最強エレメントチーム!」
不動「…かつて日いずる国の戦国武将が言った。一本の矢は弱くとも、三つの矢を合わせれば、折れない矢になると…」
ジェローム「毛利元就…。明応六年、安芸の国、高田村の生まれ」「折れない三本の矢の訓を授けられしは、3人の息子、隆元、元春、隆景…」「そして、3人の優れたエレメント達の心と体と魂を合わせ、一つにする事こそ機械天使アクエリオン、三位合体の極意!」
不動「しかし、たとえ3本の矢と言えども、予期せぬ強い力を受ければ…」「折れる!」
ジェローム「!」
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始】

〔戦闘マップ2から継続〕
〔ケルビム兵、麗花へ接近〕

シリウス「来るぞ、麗花! 油断するな!」
麗花「わかっているわ、シリウス!」
〔カーソル、収穫獣を指定〕
〔うめき声〕

麗花「!」
〔収穫獣、特殊効果〕
麗花「ああっ!」
〔麗花、特殊効果〕
グレン「どうした、麗花!?」
シリウス「いかん! 感応フィードバックで麗花の意識に捕らえられた人々の負の念が流れ込んでいる!」
麗花「あぁぁぁぁっ!!」
〔麗花の周囲に爆発〕
〔麗花、分離〕
〔シリウス&麗花&グレン、後退〕

ピエール「合体が破られた!?}
〔カーソル、ピエールがいる地点から麗花へ移動〕
ピエール「しっかりしろ、麗花!」
麗花「うう…」
ピエール「くそっ! この調子じゃ、向こうのグレンもまずいぞ!」
シルヴィア「ピエール! 麗花とグレンをお願い!!」
ピエール「お、おい! シルヴィア! ルナに乗る気かよ!?」
シルヴィア「再起動、チェック! オールシステム、グリーン!」
〔ベクタールナのパイロット、麗花→シルヴィアへ変更〕
〔シルヴィア、浮上〕
〔シルヴィア&シリウス、前進〕

コトセット「お嬢さん! ジロン達が戻りました!」
エルチ「発進、急がせて! あの合体マシンがやられちゃった以上、あたし達がやらなきゃ!」
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
ロラン「無事ですか、ハリー中尉! ギャバンさん!」
ギャバン「何とかな!」
ハリー「地球にあのような化け物が存在しているとは…!」
ロラン「僕だって見るのも聞くのも初めてです!」
ハリー「頼みの綱の合体マシンもやられた。一度、体勢を立て直すぞ!」
〔ハリー&ギャバン、ロランと小隊統合〕
チル「ジロン! アポロはどうなったの!?」
ジロン「あいつ…あの空飛ぶ化け物に食われちまったのか!?」
〔収穫獣、後退〕
サラ「あいつ、人間をさらって逃げる気!?」
アポロ「うおおおおおっ!! アークーエーリーオォォォン!!」
シルヴィア「嘘…なんであいつがアクエリオンの名前を…!?」
シリウス「ベクターマーズよりルナへ! シルヴィア、あれがターゲットの少年なのか!?」
シルヴィア「で、でも、あいつは…」
〔ベクターソルのパイロット、グレン→無人へ変更〕
〔ベクターソル、浮上〕

グレン「………」
ピエール「ベクターソルがグレンを吐き出した…? じゃあ、無人で動いているのか!?」
アポロ「うおおおおおおっ!!」
〔カーソル、収穫獣から後退〕
〔敵ユニット離脱〕

アポロ「アァクーエーリオォォォン!!」
〔アポロのいる地点に太陽の翼の光〕
シリウス「あの光…」
シルヴィア「太陽の…翼…!」
〔ベクターソル、アポロのいる地点へ移動〕
〔ベクターソルのパイロット、無人→アポロへ変更〕

アポロ「くっ…! 何だ、ここは!?」
アポロニアス「機械天使…」
アポロ「!」
アポロニアス「アクエリオン」
アポロ「お前…誰だ!?」
アポロニアス「唱えよ…創聖合体」
アポロ「創聖合体…?」
アポロニアス「唱えよ…創聖合体…!」
〔アポロ&シルヴィア&シリウス、フォーメーション〕
アポロ「創聖合体…」
シリウス「創聖合体?」
シルヴィア「何よ、それ!? あんた、何者…」
アポロ「創聖合体…GO! アァクエリオォォォーン!!
[イベントデモ「創聖合体ソーラーアクエリオン」]
不動「これぞ…
〔手を叩く音〕
不動「創聖合体!
ガロード「また合体したぜ!」
メール「だ、だけど、さっきと雰囲気が違うよ!」
〔システム∀、共鳴〕
ロラン「ホワイトドールが反応している…」「機械天使…アクエリオン…? どうして、こんな表示が…!?」
エルチ「よくわからないけど、チャンスね! あの合体マシンを援護して、化け物退治よ!」
ジロン「了解だ!」
アポロ「行くぞ、友よ! 我に力を!」
シルヴィア「友?」
シリウス「友…」

<ランドが戦闘>
ランド「メール! びびってないで、ちゃんと記録しとけ! こいつはちょいと普通じゃないぜ!」
メール「う、うん!」
ランド「行くぜ、ガイコツ野郎! 俺が解体して、スープのダシにしてやらあ!!」

<ガロードが戦闘>
ガロード「アイアン・ギアーにはティファがいるんだ! お前らを通すわけにはいかねえ!」
ティファ(ガロード、気をつけて…。あれは…)

<ロランが戦闘>
ロラン「このガイコツとホワイトドールの関係は後回しだ…!」「人を襲うような怪物を放っておくわけにはいかない!」

<ハリーが戦闘>
ハリー「我らの祖先が地球を離れた間にこのような怪物が現れていたとは…!」「この禍々しい悪魔の存在、ディアナ様にとっても害となる! よって、ここで叩く!」
キエル(ディアナ)(気をつけなさい、ハリー…。あの者は遥か過去からの敵です…)

<ギャバンが戦闘>
ギャバン「くそっ! 演習のつもりが、まさか化け物相手に戦う事になるとはな!」「だが、こんな奴らを野放しにしては、我がルジャーナも危険にさらされる!」「散っていった部下達のためにもやってみせる!」

<ジロンが戦闘>
ジロン「今まで色んな所で戦ってきたけど、こんなのに遭ったのは初めてだ…!」「だけど、男の子! ひるんでなんかいられない! 化け物なんかに負けてたまるか!」

<ゲイナーが戦闘>
ゲイナー「…あっ…!」
サラ「どうしたの、ゲイナー君! ?どこか、やられたの!?」
ゲイナー「何でもない! 大丈夫です、サラさん!」(この化け物を目にしたら、一瞬、意識が遠くなった…)(恐怖とかじゃない…。まるで、キングゲイナーに意識を吸い取られたようだった…)

<アポロが戦闘>
アポロ「創聖合体した機械天使の力、思い知るがいい!」
シリウス「この男…何者なんだ…?」
シルヴィア「まさか…本当にこいつが太陽の翼なの…?」
アポロ「うおおおおおおおっ!!」

<敵全滅・勝利条件達成>
ピエール「やった…! やったぜ!!」
ゲイン「とりあえずって所か…」
ランド「だが、あの化け物がこの一帯と一緒に跳ばされてきたとしたら…」
メール「また来るかも知れないね…」
シルヴィア「やったわ、お兄様! あたし達、堕天翅に勝ったのよ!」
シリウス「喜ぶのは早いぞ、シルヴィア」
シルヴィア「え…?」
シリウス「我々はディーバに帰れないかも知れないんだ…」
シルヴィア「ええっ!?」
アポロ「………」「バロン…」
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~アトランディア~
音翅「…頭翅(トーマ)様…」
頭翅「音翅(オトハ)か…。私はどれくらい眠っていた?」
音翅「一万二千年でございます」
頭翅「一万二千年か…。今、下界の様子は?」
音翅「愚かにも、知恵の木の実を食べし翅(はね)無し人により、見るも無残な穢れた世界に…」
頭翅「翅無し人め…。今も我らの夢見を汚し続けるのか…」
音翅「ですが、翅無し人の魂により、生命の樹は花開きます」「今日もまた遠い地より翅無し人の魂が集められました」
〔画面、「囚われたバロン」を表示〕
頭翅「そうか…」
音翅「頭翅様、今ひとつ…」
頭翅「何だ…?」
音翅「我らを裏切り、頭翅様をも裏切った太陽の翼が…」
頭翅「よみがえったのか? 奴が…」
音翅「再び我らに戦いを挑んで参りました」
頭翅「太陽の翼…。その姿…一度、見ておこう」
音翅「しかし、あれは今は遠い世界に…」
頭翅「時も場所も全てに意味は無い…。そう…一億と二千年前の楽園崩壊から…」
音翅「あの忌まわしき戦いにより、アトランディアは無限の牢獄に…」
頭翅「失われた我らの世界を取り戻すためにも太陽の翼…お前に会いたい…」「かつては愛し合ったお前に…」
音翅「………」
【シナリオエンドデモ終了】

【バザー】

≪ジロン&アポロが敵撃破≫

ジロン「よく無事だったな、アポロ」
アポロ「ああ…」
ジロン「…バロンの事は残念だったけど、お前だけでも無事で良かったよ」
アポロ「…バロンは死んじゃいねえよ…」
チル「ねえ、アポロ! トカゲのお肉はないけど、何か食べる? ドンキーのパンも美味しいよ」
アポロ「………」
〔匂いを嗅ぐ音〕
アポロ「トカゲの肉ならあるぜ。こっちから匂いがする」
ジロン「本当かよ! 凄いな、お前の鼻って!」
チル「じゃあ、あたい、買ってくるよ! …だから、アポロ…元気出してね」
アポロ「…ありがとよ、チル…」

食べ物高価買取中。

 トカゲのくんせい
寒冷地に生息するトカゲのくんせい。
美味。

【概要】
 謎の敵、堕天翅と遭遇する一行。有人バロンをさら
われたアポロは導かれるままにアクエリオンに乗り込
み、宿命の戦いに身を投じるのであった。


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