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No.31B
我ニ敵ナシ

【シナリオデモ開始】
???「……蝕まれていく………」「…この星が蝕まれていく……」「…我が子らを護るために……さらなる剣が必要だ……」
ブリット「…さらなる剣……龍人機……」
???「…選択の時は来た……」
ブリット「…………」
???「…選べ…汝が護るべきものを…」
ブリット「……我が護るべきもの……」「……護るべきもの…それは…我の………」
〔サイコドライバー能力発現〕
ブリット「!!」
???「…選べ…汝が護るべきものを…」
ブリット「う、うう…! 護る…べきもの……それは……」「……我ら…の…母星………」
???「…そう…汝の力はこの星を守るためにある……」「ゆめゆめ…それを忘れるなかれ………」
ブリット「く…う……!」
???「……汝と我の力は…この星を護るためにある………」「…幾多の剣よ……我が下へ集え……」「……我が下へ………」

月面 フォンブラウン市

カーク「…久しぶりだな、ヴィレッタ」
ヴィレッタ「ええ、イージス計画の時以来ね」
カーク「外へ出られるようになったのか?」
ヴィレッタ「状況が状況だし…期限と条件付きでね」
カーク「他の連中は元気か?」
ヴィレッタ「ええ。4人共、今は別任務に就いているわ」「それにしても、珍しいわね。あなたがそんなことを言うなんて」
カーク「フッ…まだ彼らは我々の計画に必要な存在だからな」「それで、お前が月にまで来た理由は?」
ヴィレッタ「パーソナルトルーパーを1機貸してもらいたいの」
カーク「解体されたR−GUNの代わりか。…何のために?」
ヴィレッタ「あの子の…クスハ・ミズハの手助けをするためよ」
カーク「例のサイコドライバーか。龍人機のパイロットになったとロブから聞いていたが…」「なるほど、ケアは最後まで…というわけだな」
ヴィレッタ「ええ。あの二人への償いはまだ終わっていないわ」
カーク「わかった。ちょうど今、こちらへ戻った着て機体がある。それをお前用に再調整しよう」
ヴィレッタ「戻ってきた? もしかして……」
〔扉の開閉音〕
レーツェル「そう、ヒュッケバインMK−IIIだ」
ヴィレッタ「あなたは……!?」
レーツェル「私の名前はレーツェル・ファインシュメッカー…」「君には私の身内が世話になった。遅まきながら、礼を言わせていただく」
ヴィレッタ「身内…?」
レーツェル「ああ、君の部下だ」
ヴィレッタ「なるほど、そういうことね。…なら、その名前は偽名かしら?」
レーツェル「フッ…。お互い、過去の詮索はなしということにして欲しいものだな」
ヴィレッタ「いいわ。それにしても、よくMk−IIIを見つけてこられたものね」
レーツェル「ああ、随分と骨を折った。前大戦で使用されていた機体と起動実験に失敗した同型機…」「双方ともAMパーツはないが、調整次第で使えるはずだ」
カーク「あれは貴重な機体だ…。大事にしてくれ」
ヴィレッタ「わかったわ。…本来の持ち主のためにもね」

Gアイランドシティ

万丈「安西博士…例の動物型ロボットについて、何かわかりましたか?」
エリ「ええ、大体のところは。動物型のロボットは3体。大型猛禽類型、大型軟骨魚類型、そして、大型肉食獣型…」
ロバート「簡単に言えば、イーグル、シャーク、パンサーだな」
麗雄「むう…太陽を追いかけて行きそうな連中じゃのう」
エリ「は?」
麗雄「いや、何でもない。…それで?」
エリ「あの3体はどこの組織にも所属しておらず…単独で行動しています」
ロバート「おそらく、自律型の思考回路…あるいは、自らの意思を持っていると思われます」
エリ「そして、それに似た存在として…超機人が挙げられます」
万丈「…黒い虎王機は彼らと一緒に現れたことがある…。やはり、何か関係が?」
エリ「ええ。超機人は悪魔や破壊神と戦うため、古代人が作った半生体兵器だと仮定されています」「そして…私はあの3体も超機人同様、古代文明によって作り出された兵器ではないかと思っているのです」
万丈(…サコンの考えと同じだね)
麗雄「う〜む。となると、彼らの目的は…」
エリ「ええ。この地球を守ることだと思われます」
万丈「それで同じ目的を持つ僕達を助けてくれたというわけか…」
エリ「ただ、気になることがあります」
麗雄「何じゃ?」
エリ「彼らが地球の守護者であるというなら、もっと頻繁に姿を現してもいいはずです」「何故なら…今、この星は数多くの者達に脅かされているのですから」
麗雄「ま、あの3体にも色々と都合があるのじゃろうて。そうヒョイヒョイ出てくるわけにはいかんのじゃないか?」
ロバート「…そこがポイントなんです。彼らが現れるのは決まってαナンバーズの目の前……」「色々と調べて見ましたが、他に目撃例がないんです」
万丈「何ですって…!?」
エリ「つまり、あの3体はあなた方がいる所にしか現れていない」「まるで…同じ目的を持つ仲間を助けるかのように……」
万丈「じゃあ…僕達と何らかの関係があると?」
エリ「あるいは、あなた方の中に彼らを呼び寄せる何らかの要因があるのかも知れません」
麗雄「なるほど。護君の危機に反応するギャレオンのように、か……」
エリ「いずれにせよ、調査を進める必要があると思われます」
麗雄「うむ。…ところで、これからのことを踏まえて彼らの呼称を決めんか?」
ロバート「そうですね…。3体共通の呼称は必要でしょう」
エリ「では…『クストース』というのはいかがです?」
麗雄「クストース…。ラテン語で守護者という意味か。うむ、それでいこう」
万丈「では、みなさん…クストースの調査をお願いします」
エリ「ええ、わかりました」

〔マシンの着地音〕
ゴルディマーグ「ほら、どいたどいた! 危ねえぞ!!」
甲児「わ、わりぃ!」
ゴルディマーグ「ボルフォッグ! このコンテナはEブロックでいいんだな?」
ボルフォッグ「ええ、お願いします」
ゴルディマーグ「おう、任せろ!」
甲児「あ〜、ビックリした。まさか、あいつらまで荷物運びをやってるたあ思わなかったぜ」
ジュドー「でも、助かるじゃん。プチ・モビルスーツより遥かに力持ちだし」
甲児「ああ、おかげで楽できるぜ」
ビーチャ「じゃ、俺達はそろそろお役御免だよな?」
甲児「おう、メシにしようぜ」
ボルフォッグ「申し訳ありませんが…今、運ばれてきた荷物はあなた方の手をお借りしなければならないようです」
甲児「へ?」
ウモン「おう、お前ら! 手分けしてこいつを運んでくれ!」
甲児「うえ〜! まだそんなに細かい荷物があるのかよ!?」
ウモン「何を言っとる。ワシらはこれから宇宙へ上がるんじゃぞ。荷物が増えるのは当然じゃ」
ジュドー「でも、行き先はロンデニオンだろ? そこでだって物資は手に入るじゃん」
ウモン「補給は出来る内にキッチリやっておく。これが鉄則じゃ」
ボルフォッグ「おっしゃるとおりです。宇宙ではそう簡単に水や食料を補給することは出来ませんからね」
ビーチャ「じゃあ、俺達の補給はどうなるんだよ? 腹ペコなんだけど…」
ボルフォッグ「どうやら、その問題はすぐに解決されそうです」
ビーチャ「?」
アカリ「お待たせ!」
護「みんなのご飯、持ってきたよ!」
イルイ「今日のメニューは一矢さんのリクエストに答えて…」
ハチロー「カレーライスセットだよ!」
甲児「ゲ! またか!」
ビーチャ「あの人、ホントにカレーが好きだよな…」
護「ボルフォッグ、君の分も台車で持って来たよ」
ボルフォッグ「かたじけない、衛殿」
甲児「カレー…じゃないよな?」
護「うん、ロボジュースだよ」
甲児「そりゃそうか。んじゃ、俺はオレンジジュースをもらおうかな」
イルイ「はい、甲児さん…」「ど……う…ぞ……」
〔人間の倒れる音〕
甲児「お、おい!!」
護「イルイちゃん!?」
ウモン「た、倒れおったぞ!!」
ボルフォッグ「いけません、すぐに医務室へ!」

クスハ「イルイちゃんが倒れたって…本当ですかっ!?」
比瑪「ちょ、ちょっと、クスハ…大きい声出しちゃダメよ。イルイが起きちゃうでしょ」
クスハ「あ…ご、ごめんなさい。それで、容態は…?」
エマ「どこにも異常はないわ。ただ、眠ってるだけよ」
クスハ「え…?」
さやか「甲児君の話じゃ、普通にしゃべってて突然倒れたらしいんだけど…身体に異常は見当たらないの」
クスハ「じゃあ、大丈夫なのね?」
比瑪「ええ。もしかしたら、疲れていたのかも知れないし…このまま寝かせてあげましょ」
さやか「そうね…」
〔扉の開閉音〕
ちずる「あ、クスハ…ここにいたのね。オオミヤ博士と安西博士があなたを呼んでるわよ」
クスハ「うん、わかったわ」
さやか「イルイちゃんのことはあたし達に任せておいて」
クスハ「ありがとう…お願いね」

クスハ「…そ、それじゃ、あの時…ガードダイモビックでブリット君が言っていたことは本当なんですか?」
エリ「ええ…。クストースの目的はこの地球を守ること…」「だから、クストースと虎王機は同じ目的を持つあなた達を助けたのよ」
クスハ「じゃあ、虎王機とブリット君が龍王機を傷つけた理由は……」
エリ「おそらく、クストースの下へあなた達を連れ戻すためよ」
クスハ「じゃあ、ブリット君が言っていた超機人の主って…」
ロバート「ああ、クストースのことかも知れない」「おそらく、あいつは君より先に彼らと接触して…ああなった。そして、龍王機を連れ戻そうとしたんだ」「ただ、疑問なのは何故、龍王機はそれを拒んだのか…」「どうして、虎王機は黒く変色してしまったのか……」
クスハ「………」
エリ「…私は、クストースが超機人の主ではないと考えているわ」
ロバート「え!?」
クスハ「ど、どういうことなんですか…?」
エリ「目的は同じでも、手段や考えの違いで対立するのは人間にもよくあることよ」「それに…もしかしたら龍人機はクストースの正体や本当の目的を知っているのかも知れない…」
クスハ「正体…」
エリ「ええ。それが何なのかは不明だけど、本来、超機人とクストースは敵同士だった可能性もあるわ」
ロバート「と、いうことは……クストースは力でブリットや虎王機を無理矢理従わせている…?」
クスハ「…………」
エリ「彼もクスハと同じ強念者…すなわち、サイコドライバー…」「それを操るとなると、クストースは相当強い念か、それと同等の力を持っていると考えられるわね」
ロバート「ということは…クスハも操られてしまう可能性が…!?」
エリ「……ええ……」
クスハ「……!」
エリ「クストースの目的が地球の破壊や人類を絶滅させることなら、ブリットや虎王機も抵抗したはず…」「でも…手段はどうあれ、最終の目的が同じなら…そこにつけこまれる隙が出来てしまう」「そして……あまりにも強い力の支配によって彼らは……」
ロバート「そうか……。それで龍王機はクスハの力を借りるために…」
クスハ「私の所へ現れた……」
エリ「ええ。その時にGGGの機動部隊やマジンガーZがいなければ…」「今頃、あなたと龍王機はクストースの下へ連れて行かれていたかも知れないわ」
クスハ「じゃあ…今まで私達が無事だったのは……」
エリ「ええ。ブリットと違って、αナンバーズと行動を共にしていたからかも知れないわね」
クスハ「…………」
エリ「…クスハ、今のところクストースは私達の敵ではないけれど…」「あなたにそのことは当てはまらない」
クスハ「え、ええ…わかっています」
エリ「でも…光明が見えないわけではないわ」
クスハ「え…!?」
エリ「ブリットと虎王機を操っている力さえ断ち切れば…彼らを取り戻すことが出来るはず」「後は…あなたと龍人機の力次第ね」
クスハ(…ブリット君と虎王機を…取り戻す………)(そうよ…レミーさんにも言われたとおり…)(私がやらなきゃ…!)
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔味方戦艦出現済み〕
シモン「シナプス艦長、本艦とマザー・バンガードは打ち上げ準備の最終段階に入ります」
シナプス「うむ。各員を所定の位置へつかせろ」
シモン「了解」
ミドリ「ファイナルカウントダウン開始…打ち上げまで、あと70秒です」
命「Gアイランドシティともこれでしばらくお別れかぁ…」
ミドリ「そうね…」
〔レーダー反応〕
ピート「何だ!?」
命「て、敵機確認! こちらへ急速接近中!」
〔敵ユニット出現〕
ブリット「………」
クスハ「こ、虎王機…! ブリット君!!」
甲児「あ、あいつ…! よりによってこんな時に!!」
シナプス「シモン、打ち上げまでの時間は!?」
シモン「あ、あと60秒! すでにカウントストップリミットを切っています!」
シナプス「ぬう…! このまま逃げ切るしかないのか…!」
〔味方ユニット出現〕
命「りゅ、龍人機が出撃しました!!」
大文字「何っ!?」
甲児「クスハ! 何をするつもりなんだ!?」
クスハ「私がブリット君を止めますっ! みなさんはその間に宇宙へ行って下さい!!」
凱「何だって!? 君一人じゃ危険だ!!」
ロバート「まさか、クスハ…! ブリットを…!?」
竜馬「甲児君、俺達も出よう!」
甲児「ああ!」
クスハ「待って!!」
甲児「!?」
クスハ「ブリット君の目的は私と龍人機を取り戻すこと……!」「だから、みんなやGアイランドシティには攻撃を仕掛けたりしないはずよ!」
万丈「だが、君一人では危険すぎる! もし、クストースが現れたらどうするつもりだ!?」
レミー「そ、そうよ…! 手伝ってあげるって、約束したじゃない!」
クスハ「いえ、これは私とブリット君の問題です!」「レミーさん達は一刻も早く宇宙へ上がって下さい!」
甲児「馬鹿言ってんじゃねえ! お前を見捨てて行けってのかよ!?」
クスハ「こ、甲児君……!」
命「打ち上げまで、あと10秒ですっ!」
クスハ(ううん、ダメよ…! これ以上、みんなに迷惑をかけられない…)「…大丈夫よ、甲児君。龍人機も一緒だから、心配はいらないわ」「それに…後で必ず追いかけるから。だから、宇宙へ行って」
甲児「だけどよ!!」
鉄也「甲児君!」
甲児「止めないでくれ、鉄也さん!」
鉄也「…今ここで打ち上げを中止すれば、ネオ・ジオンや木星帝国への対応が遅れることになる…!」「だから、彼女の決意を無駄にするな…!」
甲児「……!!」
鉄也「それに、俺は信じる…! 俺達と一緒にバルマー戦役を戦い抜いたクスハなら大丈夫だと…!」
甲児「う…!」
ミドリ「打ち上げ5秒前…4…!」
甲児「ま…待ってるぜ、クスハ! 宇宙でお前を……!!」「だから、必ず戻って来い!」
レミー「そうよ、彼氏を一発ひっぱたいてからね!」
甲児「約束だぞっ! 必ず戻って来い! 必ずなっ!!」
クスハ「うん…!」
ミドリ「カウントゼロ! 打ち上げ開始!!」
〔味方戦艦離脱〕
ブリット「……………」「クスハ…これが最後通告だ。我が主の所へ戻って来い…」「でなければ…龍人機を破壊する」
クスハ「嫌よ、ブリット君」
ブリット「!」
クスハ「…私、もう決めたもの。あなたと虎王機を取り戻すって…!」
ブリット「何…? 我らの主に逆らう気か?」
クスハ「…そうよ」
ブリット「愚かな…」
クスハ「だったら、ブリット君はどうしてそうなってしまったの?」「どうして、虎王機は黒くなってしまったの?」
ブリット「……!」
クスハ「ブリット君だって、気づいているはず…今の自分が本当の自分じゃないって…!」「その黒い虎王機が本当の虎王機じゃないって!」
ブリット「黙れ!!」
〔サイコドライバー能力発現〕
クスハ「ああうっ!!」
ブリット「疑うな…! 我らの主を疑うなかれ………!」
クスハ「違う! ブリット君はその人に操られているのよっ!!」
ブリット「黙れと言っている!!」
〔サイコドライバー能力発現〕
クスハ「きゃあああっ!!」
ロバート「クスハッ!!」
大河「いかん、あのままでは…!!」
クスハ「う、うう……う…」
ブリット「…いいだろう……。お前の意思はわかった。ここで龍人機を破壊する」
クスハ「!!」
〔サイコドライバー能力発現〕
クスハ「え…!? 龍人機……!?」
〔クスハに落雷〕
〔クスハ、気力上昇〕

ブリット「む…!?」
クスハ「龍人機……あきらめるなって…言ってるの…?」
〔クスハ、気力上昇〕
クスハ「わかったわ…私、あきらめない…!」「絶対にブリット君と虎王機を取り戻してみせるからっ!!」
ロバート「くっ…! あの二人が戦うことになるなんて…!」
エリ「でも…何とかなるかも知れないわ」
ロバート「え!?」
エリ「彼や虎王機を操るのに何らかのデバイスが使用されているとしたら…」
ロバート「デバイス…!?」「! 前回の時に組み込んだT・LINKシステムか!」
エリ「そうよ。それを上手く破壊できれば……」
火麻「そのシステムの位置はわかっているのか!?」
猿頭寺「ええ…。こちらにも前回の改造時のデータがありますから」「ただ…すでに排除されていたり、別の方法で操られている可能性は捨て切れませんが…」
大河「とにかく、データを龍人機へ転送するんだ!!」
ロバート「クスハ!」
クスハ「…ええ、わかっています。T・LINKシステムを破壊すればいいんですね!?」
ブリット「そうはいかん!」
クスハ「え!?」
〔ブリット、クスハhへ隣接〕
〔クスハとその周囲に爆発〕

クスハ「きゃあああっ!!」
スワン「NO! 龍人機が虎王機に捕捉されマシタ!!」
ブリット「さあ! 俺の念を受け入れろ!!」
〔サイコドライバー能力発現〕
クスハ「あああっ! きゃあああっ…!!」
ブリット「我が主の下へ来い! でなければ、お前はここで死ぬぞ!!」
クスハ「い、嫌っ! そのどっちも嫌っ!!」
ブリット「!」
クスハ「だ、だって…ブリット君、約束してくれたじゃない!」「あの時、龍王機や虎王機と一緒に迎えに来てくれるって…約束してくれたじゃない!」
ブリット「!!」
クスハ「それが…! こんなの…こんなの嫌よぉぉぉっ!!」
ブリット「く…ううっ! 黙れっ!!」
〔クスハとその周囲に爆発〕
クスハ「あああっ!!」
牛山「龍人機、危険な状態ですっ!!」
スワン「パイロットの脳波、著しく乱れていマス!!」
火麻「くそぉぉっ! こうなったら、俺が助ける!!」
???「…その役目は私に任せてもらおう」
火麻「何!? 誰だっ!?」
〔味方ユニット出現〕
〔レーツェル、ブリットに隣接〕

ロバート「! 黒いヒュッケバイン!?」
ブリット「何だ、こいつは!?」
???「行くぞ、トロンベよ!」
[イベント戦闘「レーツェルvsブリット」]
〔ブリット、後退〕
ロバート「あ、あれは…Mk−IIIか! しかも、タイプLとR…!!」
〔ヴィレッタ、クスハへ隣接〕
ヴィレッタ「大丈夫? クスハ」
クスハ「ヴィ、ヴィレッタさん!!」
ヴィレッタ「遅くなってごめんなさい。あなたを助けに来たわ」
クスハ「え…!?」
ヴィレッタ「さあ、早く…虎王機のT・LINKシステムを破壊するのよ」
クスハ「は、はいっ!」
ブリット「く…う…! 小賢しい…ッ!」
<戦闘開始>

<ヴィレッタvsブリット>

ヴィレッタ「ブリット…あなたの呪縛、断ち切ってあげるわ!」
ブリット「…………」

<レーツェルvsブリット>
レーツェル「正気の戻っていただく!」
ブリット「…………」

<ブリットのHP3000以下・味方援軍1&敵増援1出現>
ブリット「う…うううっ!!」
スワン「虎王機のパイロットの脳波、乱れ出しまシタ!!」
ブリット「うぐ…ぐっ!!」
レーツェル「上手く行ったか!?」
クスハ「ブリット君!!」
ブリット「う、うう…う…」「うおおおおおっ!!!」
〔ブリット、HP回復〕
クスハ「!?」
大河「な、何だ!?」
牛山「こ、虎王機のダメージが!!」
ヴィレッタ「……!!」
猿頭寺「どうやら、虎王機は自己修復をしたようです…!」
火麻「何だとォ!? じゃあ、あいつは!!」
レーツェル「まだ操られたままだと言うのか…!?」
クスハ「そ、そんな……ブリット君…」
ブリット「……………」
クスハ「虎王機の色も戻らない…!? そ、そんな……っ!」
ロバート「だ、駄目だったのか!?」
ブリット「………」
猿頭寺「やはり、彼は別の方法で操られていると思われます…!」
クスハ「ど、どうすれば…どうすればいいの…!?」
〔敵ユニット出現〕
???「……………」
クスハ「!!」
大河「あ、あれはっ!!」
ロバート「ク、クストース…!!」
火麻「な、何でこんな所に…!!」
大河「もしや、龍人機を連れ戻しに来たのか!?」
クスハ「あ、あああ……!!」
〔サイコドライバー能力発現〕
クスハ「!!」
ブリット「!!」
???「……我は地球の守護者………」
クスハ「あ…! あなたは……誰!?」
???「…汝は我の強念を受け継いだ者…我に選ばれし者の一人………」
クスハ「……!」「きょ、強念って…! じゃ、じゃあ…私の力は……!?」
???「…幾多の剣よ……我が下へ集え…この星を守護するために…………」
ブリット「…………」
???「…我の力は汝らのためにある……我の力はこの星を護るためにある………」「…幾多の剣よ、我が下へ集え…」
クスハ「も、もしかして……あなたが…超機人の……!?」
???「…龍人機よ…我が下へ還れ……」
クスハ「い、嫌っ!!」「りゅ、龍人機があなたに従わなかったのは……きっと何かわけが…」「あなたに従っちゃいけないわけがあったはずなんです!!」
???「…………」
クスハ「だから、あなたはブリット君や虎王機を捕らえてその力でねじ伏せた!」
ブリット「……………」
クスハ「そうじゃないんですかっ!?」
???「…龍人機よ…我が下に還れ…」
[イベント戦闘「クスハvs???」]
ヴィレッタ「クスハッ!!」
スワン「龍人機の損傷率、95%!! こ、このままでは危険デスッ!!」
レーツェル「くっ…! 機体が…機体が動かん!?」
ヴィレッタ「ク、クストースのせいだというの…!?」
牛山「ヒュ、ヒュッケバインは行動不能のようですっ!!」
大河「な、何だと…っ!?」
〔クスハとその周囲に爆発〕
クスハ「きゃあああああっ!!」
ヴィレッタ「クスハッ!!」
ブリット「…………」
〔クスハとその周囲に爆発〕
クスハ「ああああっ!!」
レーツェル「うぬっ! 動け! 動け、トロンベよ!!」
ヴィレッタ「あの子を助けなければ…! 動きなさい、Mk−III!!」
ブリット「…………」
〔クスハとその広い周囲に爆発〕
クスハああ、あ…あ…!」
火麻「こ、これ以上黙って見ていられるかッ! 俺が出るッ!!」
猿頭寺「し、しかし! 外に出ればヒュッケバインと同じ目に遭いますよ!?」
火麻「じゃあ、どうしろってんだッ!?」
ブリット「………!」
〔クスハとその広い周囲に爆発〕
クスハ「……………」
スワン「パ、パイロットの脳波が…っ!!」
ロバート「だ、駄目だ…! もう見ちゃいられない…!!」
ブリット「う……うう……」
〔サイコドライバー能力発現〕
ブリット「うう…う…!!」「うおお…!」「おおおおおおッ!!」
〔ブリット、???へ隣接〕
[イベント戦闘「ブリットvs???」]
ヴィレッタ「ブリット…!?」
ロバート「あ、あいつ!!」
火麻「りゅ、龍人機を助けたのか…!?」
クスハ「ブ、ブリット君…!!」
ブリット「……………」
???「……我に逆らうか……地球の守護者である我に……」「……汝は…この星を護らぬと言うのか……?」
ブリット「…俺は…この星の未来のために戦っている…」「多くの人達の命を守るために戦っている…!」
???「……………」
ブリット「だが、それは…かつて一緒に戦ったみんなや……」「虎王機や龍王機……そしてッ!」「クスハが共にいればこその話なんだッ!!」
クスハ「ブ、ブリット君……!!」
ヴィレッタ「もしや……!?」
レーツェル「ああ…。取り戻したようだな……自分自身を」
???「……………」
ブリット「もう俺は貴様の言いなりにはならん……!!」「そして! 貴様に超機人の真の力を見せてやるッ!!」「古より人界を守るために戦ってきた…猛き龍と虎の力をなッ!!」
クスハ「!!」
ブリット「クスハッ!!」
クスハ「ええ!!」
〔龍王機合体イベント〕


サブタイトル
「我ニ敵ナシ」


大河「お、おお…! あれが……」
レーツェル「古の超機人、龍虎王か…!」
ブリット「…………」
クスハ「ブリット君………」
ブリット「…ああ、大丈夫だ…!」「…色々と迷惑をかけてしまったみたいだな…」
クスハ「う、ううん…いいの。こうしてブリット君と虎王機が戻って来てくれただけで……」
ブリット「…すまない…」
クスハ「それよりも、今は!」
ブリット「ああ……奴を倒す!!」
大河「よし、頼むぞ! 龍虎王、そして虎龍王!!」

<クスハvs???>
クスハ「私達はあなたの言いなりにはなりません!」

<ブリットvs???>
ブリット「今までの借り、返させてもらう! 行くぞ、虎龍王!!」

<ヴィレッタvs???>
ヴィレッタ「外見はバルマーの兵器に似ているが…こんな型は見たことがないわ…!」

<レーツェルvs???>
レーツェル「何者かは知らんが…好きにはさせん!」

<???撃破orHP7000以下で撤退>
???「……………」
〔敵ユニット離脱〕
クスハ「あ………!」
火麻「クストースが逃げたぞ!!」
大河「猿頭寺君、追跡を!」
猿頭寺「だ、駄目です。反応が消えました…」
レーツェル「奴はいったい…?」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

エリ「どう? 龍虎王は……」
ロバート「機体の復元率は95%以上…龍人機改修時に組み込んだパーツも大部分が上手く取り込まれている…」
エリ「つまり…ほとんど元通りということね」
ロバート「ああ…。元々、龍虎王には自己修復機能があったが、ここまでの力を発揮するなんて…」
エリ「それは…クスハとブリットのおかげかも知れないわね」
クスハ「オオミヤ博士、安西博士…」
ロバート「クスハ…それに、ブリット……」
ブリット「すみません…。色々とご迷惑をおかけしました…」
ロバート「いや、いいんだ。お前と虎王機が無事なら、それでいい」
エリ「ええ…」
ロバート「それより、ブリット…あのクストースについて、何かわかることはないのか?」
ブリット「それが…俺と虎王機を捕らえ、地球の守護者と超機人の主を名乗っていたこと…」「地球を守るために剣…つまり、かつてのロンド・ベル隊のような存在を集めようとしていたことぐらいしか…」
エリ(彼らはブリットに必要以上の情報を与えていなかったということね…)
ロバート「剣を集める……。だから、クストースはαナンバーズを手助けしているのか?」
エリ「しかし、実際にら致されたのはブリットと虎王機だけ…」「現状で、クストースがαナンバーズと敵対する存在だとは考えにくいわ」
ロバート「ターゲットはあくまでもかつて自分に従っていた超機人だと言うことか…」
エリ「ええ…地球を守るという目的は同じでも…」「その手段に相違がある故に、龍虎王とクストースは敵対していると考えられるわ」
ロバート「じゃあ、その手段の相違って何なんだ?」
エリ「それは…これから調べるしかないわね」
クスハ「でも…私は龍虎王や虎龍王を信じます。だから…クストースには従いません」
ロバート「彼らを敵に回すというのか…?」
クスハ「…これが私とブリット君、そして龍虎王と虎龍王の問題だけで済むか…」「それとも、もっと大きな問題になってしまうのかわかりませんけど…」「もし、クストースが私達にとって脅威となったら、その時は彼らと戦います…」
ロバート「…そうか…。ブリットもそれでいいんだな?」
ブリット「ええ。俺も虎龍王と龍虎王…そして、クスハを信じます」
〔扉の開閉音〕
ヴィレッタ「クスハ、ブリット…シャトルの発進準備が整ったわよ」
クスハ「わかりました、ヴィレッタさん」
レーツェル「私達も君達と一緒にαナンバーズへ合流することになった。以後、よろしく頼む」
クスハ「……………」
レーツェル「どうかしたのかね?」
クスハ「あ、あの…もしかして、あなたはライさんの…?」
レーツェル「フッ…いい勘をしている。だが、今の私はレーツェル・ファインシュメッカーだ」
クスハ「は、はあ……」
ロバート(やっぱり、一部の人間にはバレバレだな…)「ところで、レーツェル、あなたのことを彼に伝えなくていいのか?」
レーツェル「…その必要はない。今の我が弟には心強い仲間がいるからな」
ロバート「ふふ……そうだな」
クスハ「じゃあ…オオミヤ博士、安西博士…私達はαナンバーズと合流します」
ロバート「ああ…気をつけてな」

衛星軌道上

甲児「クスハ!!」
クスハ「甲児君…心配かけてごめんなさい。でも…約束、守ったよ」
甲児「あ、ああ…」
鉄也「だから、言っただろう? クスハなら大丈夫だと」
豹馬「なあ…あそこにあるのって、龍人機じゃねえよな?」
竜馬「あ、ああ…あれは龍虎王じゃないのか?」
健一「と、いうことは……」
ブリット「…みんな、久しぶり……」
甲児「ブリット!!」
豹馬「お、お前、元に戻ったのかよ!?」
ブリット「ああ…。クスハやヴィレッタさん、レーツェルさん達のおかげで…」
甲児「この野郎…今までさんざん心配かけやがって!」
豹馬「ああ、まったくだぜ。妙なコスプレして出てきやがった時はどうなることかと…」
竜馬「でも、無事で良かったよ」
健一「ああ。龍虎王も元に戻ったみたいだしな」
ブリット「みんな…本当にすまなかった……」
甲児「いいって、いいって。その代わり、これからクスハを助けてやれよ」
豹馬「そうそう。今まで心配かけた分、バッチリとな」
クスハ「みんな……」
レミー「…クスハ、上手くいったみたいね」
クスハ「レミーさん……」
レミー「それで…結局、ひっぱたいちゃったの?」
クスハ「え、ええ……。龍人機で…ちょっとだけ」
レミー「うふふ、なかなか可愛い子じゃない。ちょっと誘惑しちゃおっかな?」
クスハ「え!?」
ブリット「は!?」
レミー「お姉さんもお風呂、結構好きなのよ? 今度、一緒に入ってみる?」
ブリット「い、いや、その…お、お、お風呂って言われても……」
竜馬「お、ブリット…鼻血が出てるぞ」
クスハ「じゃ、じゃあ…私もレミーさんと一緒に入りますっ!」
ブリット「……!!」
〔人間の倒れる音〕
クスハ「ブ、ブリット君!!」
レミー「あらら…ちょっとからかい過ぎたかしら?」
豹馬「今時、あの程度で鼻血吹いて倒れるなんて……」
健一「あ、ああ…珍しいな」
鉄也「フッ…想像力が豊かなんだろう」
甲児「しょうがねえな…じゃ、俺が医務室に連れてってやるよ」
クスハ「ごめんなさい、甲児君。私も一緒に行くわ。イルイちゃんのお見舞いもしたいから…」
甲児「ああ、わかったぜ」
クスハ「行く途中でちょっと私の部屋に寄り道していい?」
甲児「え? 別にいいけど…」

〔扉の開閉音〕
イルイ「クスハ…!」
クスハ「イルイちゃん! 目を覚ましたの!?」
ファ「ええ、ついさっきね」
イルイ「心配かけてごめんなさい……」
クスハ「ううん、いいの」
甲児「元気そうで良かったぜ。もっとも、こっちの奴はそうじゃねえけど」
ブリット「う、う〜ん…」
ファ「ブリットじゃない! こっちに戻って来たの!?」
甲児「ああ、俺達が宇宙に上がった後でな」
イルイ「その人は……?」
クスハ「ブルックリン・ラックフィールド君…私の大切な人なの」
イルイ「そう…。良かったね、クスハ……」
クスハ「うん…ありがとう、イルイちゃん……」
イルイ「……………」
クスハ「あ、それから…あなたにこれを持ってきたの」
イルイ「それって…前にクスハが自分の部屋で『ちょうごう』してた……」
クスハ「うん。私が作った栄養ドリンクなの。これを飲むと元気が出るわよ」
甲児「な、何か…随分変わった色の飲み物だな…」
ファ「ホント…黒い粒々が入ってる…」
クスハ「さあ、召し上がれ」
イルイ「う、うん……」
ブリット「だっ、駄目だぁぁぁぁっ!!」
甲児「ブリット!?」
イルイ「!」
ブリット「ごめん、これは俺が片づけるっ!!」
クスハ「ブリット君!?」
イルイ「全部飲んじゃった……」
ブリット「…この飲み物は……確かに…栄養は満点…だ…が……」「…あ…じ……が………」
〔人間が倒れる音〕
クスハ「ブ、ブリット君!!」
イルイ「た、倒れちゃった…!」
クスハ「ああっ! ブリット君、しっかりしてっ!」
甲児(あ、あの飲み物はいったい…!?)
【シナリオエンドデモ終了】


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