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No.51A
暗黒の支配者

【シナリオデモ開始】
月軌道上 小バーム

〔大型モニターの開閉音〕
ダリウス「四天王よ…、戦況はどうなっておる?」
デスモント「狙い通り、オルバンとド・ベルガンは地球人の手により撃破されました」
アシモフ「後は瀕死のαナンバーズを倒せば、小バーム10億の民は全て我らの兵力として利用出来ましょう」
キラー「グフフ…αナンバーズめ…! 小バームに後退し、今頃は恐怖で震えているだろう!」
ダンケル「奴らが出て来ないならデスクロス攻撃でいぶり出すまでよ」
ダリウス「フフフ、いいぞ…。小バームの民全てを兵とすれば地球人など恐れるに足りん」
デスモント「そして、地球を手に入れれば…ゼーラの復興も成ったと同然です」
ダリウス「間もなくワシも小バームへ向かう」「ワシの到着前にαナンバーズの存在を、この宇宙から抹消せよ!」
デスモント「は!」

〔轟音〕
〔画面、振動〕

ヤマガタケ「うおっ! な…なんだよ、この振動はよ!」
ブンタ「おそらく暗黒ホラー軍団の攻撃が開始されたのでしょう」
メルビ「く…せっかくオルバンを倒しても、奴らに小バームを奪われては今までの苦労は全て水の泡だ!」
エリカ「一矢…」
一矢「心配するな、エリカ。多くの人間が生命を懸けて守った小バームだ…」「暗黒ホラー軍団の手に渡してなるものか…!」
サンシロー「大文字博士! まだ俺達のメカの修理は終わらないんですか!?」
大文字「バーム星のメカニックマンも総動員して突貫作業をしている」
サンシロー「それまで、小バームがもつのか…!」
〔轟音〕
〔画面、振動〕

一矢「くそ…! このままでは…」
エリカ「待って、一矢! 兄上の姿が見えません…!」
大次郎「兄さん! ハイネル兄さんとゴードルもおらんとじゃ!」
日吉「本当だ…! さっきまでリヒテル提督と二人でいたのに…!」
健一「何だと!?」
メルビ「まさか、あの二人…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「暗黒の支配者」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
デスモント「よし…! デスクロス・フォーメーション!」
〔デスクロス発動〕
〔小バームに爆発〕

キラー「グハハハハハ! 見たか! デスクロス攻撃の威力を!」
ダンケル「フフフ…やり過ぎるなよ。小バームに眠る民は我らの兵になり小バームは移動要塞となるのだ」
デスモント「もう少し痛めつければ抵抗する意志も失せよう」
アシモフ「よし! デスクロス・フォーメーションだ!」
〔味方ユニット出現〕
アシモフ「リヒテルとハイネルか!」
ハイネル「…わかっているな、リヒテル」
リヒテル「デスクロス現象を発生させている敵艦は4隻…」「内2隻を破損させればあの攻撃は使用出来ないはず!」
ハイネル「行くぞ、リヒテル! αナンバーズが来るまで我らが時間を稼ぐのだ!」
リヒテル「…ハイネル…、何故、そなたは小バームのために戦ってくれるのだ…?」
ハイネル「………」「贖罪やも知れぬ…」
リヒテル「ボアザンの人間がバームを利用したからか?」
ハイネル「いや…それよりももっと大きなもの…言うなれば正義…正しき事への罪滅ぼしだ」
リヒテル「………」
ハイネル「そなたも、いつま余の言葉を理解出来よう…」
キラー「む! まさか、奴ら!?」
ハイネル「自星の民を苦しめ、この宇宙に不幸と争いをまき散らす者達よ…!」
リヒテル「我らの鉄槌を受けるがよい!」
〔ハイネル、アシモフに隣接〕
〔リヒテル、キラーに隣接〕
〔キラーとアシモフに爆発〕

キラー「ぐ…デスクロス発生装置をやられた…」
アシモフ「こちらもだ…! 一度、後退するぞ!」
〔暗黒四天王、後退〕
〔敵ユニット出現〕

ハイネル「今度は力押しで来るか!」
リヒテル「来てみるがいい! 小バームには指一本触れさせはせんぞ!」
〔味方戦艦出現〕
〈母艦出撃準備〉
〈出撃準備〉

健一「ハイネル兄さん!」
一矢「リヒテル! お前達の覚悟、確かに受け取ったぞ!」
リヒテル「竜崎一矢…余は…」
一矢「馬鹿野郎! ここまで来て、お前達をむざむざ死なせてなるかよ!」
リヒテル「竜崎…」
健一「ハイネル兄さん! 俺達の敵は一つ…あの暗黒ホラー軍団だ!」
ハイネル「健一…、どうやら、余の進む道はお前と重なったようだ」
サンシロー「そうと決まれば話は早いぜ!」
一矢「よし…行くぞ、みんな!」
健一「地球の…いや、宇宙の平和のためにも奴らを絶対に許してはいけない!」
サンシロー「地球とバーム…そして、全ての星々の平和のために…」
ピート「行くぞ、みんな! ここで暗黒ホラー軍団と決着をつける!」
大文字「αナンバーズ、攻撃開始! 小バームを守り、暗黒ホラー軍団を撃破せよ!」
〔ハイネル、リヒテルと小隊統合〕
〔リヒテル、後退〕

<戦闘開始>

<敵が5小隊以下or3EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ダンケル「おお…ダリウス大帝様!」
サコン「あれがゼーラ星の支配者ダリウス大帝か…!」
大文字「あの巨体…、もしやダリウス大帝とはゼーラ星人に造られたロボットでは…」
ダリウス「その通りだ、地球人よ…。ワシはブラックホールの脅威にさらされたゼーラ星人が…」「その事態を打開するために造り上げたもの…言わば人造の神だ」
サンシロー「人造の神だと…!?」
ダリウス「結局、ゼーラ星はブラックホールに飲み込まれゼーラ星人は宇宙の漂流者となった…」「ゼーラの民のためにも地球はワシのものとさせてもらうぞ」
健一「母星を失ったのなら何故平和的な手段で移住を希望しない!」
リヒテル「あげくに同じ苦難を抱えたバーム星人を利用しようと考えるとは許すまじ…ダリウス!」
ダリウス「ゼーラの繁栄のためなら他星の事など知った事ではない!」
一矢「その傲慢が争いを呼ぶ事を何故理解出来ない!」
鉄也「やめておけ、一矢。壊れた機械が人の言葉を聞くものか」
甲児「ああ…。こうなったらあいつを叩き壊して、この戦いを終わらせてやるぜ!」
ダリウス「愚かなり地球人…! このワシに勝てると思っているか!」
サンシロー「ダリウス…! 俺達が教えてやる…お前のような悪党に勝利などないことをな!」
ダリウス「愚か者め…。これまでの戦いぶりに敬意を表し、我が軍門に下れば生命だけは保証してやろうと思ったが…」
サンシロー「ふざけるな! 貴様なんかに地球を渡してなるか!」
ダリウス「こちらは親切心から言ってやったのだが、そちらがその気ならいいだろう」「ワシ自らの手でお前達を叩き潰してくれるわ!」
大文字「ダリウス! この地球は貴様の好き勝手にはさせん!」
サンシロー「行くぞ、ダリウス! ここで決着をつけてやる!」

<ハイネルvsダリウス>
ダリウス「哀れ、プリンス・ハイネル! 下らぬお節介を焼いたおかげで命を落とすとは!」
ハイネル「黙れ、ダリウス! ザンバジルもオルバンもお前もその根は一つ…」「民を騙し、統治者の名の下に己の野望を満たす下衆はこの宇宙には不要の存在なのだ!」

<リヒテルvsダリウス>
ダリウス「バームのリヒテルか…。どうだ、オルバンの代わりに貴様がワシに協力せぬか?」
リヒテル「断る! 貴様の目論みは既に知っているぞ!」
ダリウス「愚か者め! 強者が全てを食らうのは宇宙の真理だ!」「ワシに逆らうならばバームの民を皆殺しにしてくれる!」
リヒテル「ならば、ここで貴様を倒し、バームに未来を導いてみせる!」

<サンシローvsダリウス>
ダリウス「地球人め! いくら束になろうと、このワシに勝てると思うな!」
サンシロー「ダリウス! 俺は地球を守るために戦士となった! そして今、その意味がわかったぜ!」「お前のような奴がいるから地球を…いや平和を守るために戦う人間が必要になるんだ!」

<ピートvsダリウス>
大文字「ピート君! 大空魔竜攻撃開始だ!」
ピート「大空魔竜フルパワー! 攻撃目標、ダリウス!」
ミドリ「了解! システム、オールグリーン!」
サコン「メイン動力、サブ動力、稼働率100%!」
ダリウス「来るか、大空魔竜! 母艦であるお前を落とせば、地球人は総崩れよ!」
ピート「そうは行くか! 俺達は地球を守るために選ばれた戦士だ! 貴様ごときに負けてなるか!」

<ダンケル撃破>
ダンケル「うおおっ! この力…これが地球人の力か!」

<デスモント撃破>
デスモント「ば、馬鹿な…! この暗黒四天王が敗れると言うのか!」

<キラー撃破>
キラー「こ、この俺が地球のブタ共にやられるとはっ!」

<アシモフ撃破>
アシモフ「おのれ、地球人め! たとえ我らが滅びてもダリウス大帝様がいる限り…う、うわあっ!」

<ダリウス撃破・勝利条件達成>
ダリウス「ぐ…! このワシが…暗黒ホラー軍団が敗れるのか…!」
サンシロー「覚えておけ! 悪党が最後に負けるのは宇宙の真理だ!」
ダリウス「む…無念…! だが、ワシは一人では死なん!」
〔ダリウス、小バームへ接近〕
竜馬「何をするつもりだ!?」
隼人「不味いぜ! 奴は小バームに突っ込む気だ!」
ミチル「そんな!? あの巨体が小バームに落ちたら大惨事よ!」
ダリウス「フハハハハハハ! バームの民よ…貴様らだけを生き延びさせはしない!」
ハイネル「リヒテル!」
リヒテル「承知!」
〔ハイネルとリヒテル、ダリウスの両脇へ移動〕
ダリウス「は…放せ、リヒテル! ハイネル!」
リヒテル「ダリウス! バームの民を貴様の道連れにはさせんぞ!」
ハイネル「地獄への道案内役は我々が引き受けてやる!」
健一「ハイネル兄さん!」
ハイネル「健一、大次郎、日吉…。そなたらが余を兄と呼んでくれた今、思い残す事はない…」「お前達にとっても母星であるボアザンの未来とお父さんを頼むぞ…
一矢「戻れ、リヒテル! 地球とバームは、まだこれからだ!
リヒテル「竜崎一矢よ…あまたの勇者の中でもひときわ秀でたる勇者よ…」「お前と仲間達の勇気ある行為、そして余が生命を奪った地球人達に死をもって詫びをしたい…
一矢「リヒテルーッ!
リヒテル「汝達の未来と、バーム星10億の民…そして星々に永久の栄えあれ!
〔ハイネルとリヒテルとダリウス、マップ端へ移動〕
〔味方ユニット離脱〕
〔敵ユニット離脱〕
〔爆発音〕

健一「に…兄さーんっ!」
エリカ「ああ…兄上…」
サンシロー「やった…のか…?」
ミドリ「ダリウス大帝と2機のメカの…反応…消えました…」
ピート「暗黒ホラー軍団の最期だ…」
大文字「これで異星人との戦いは終わったか…」
サコン「ですが、犠牲も小さくはありませんでした…」
大文字「…彼らの犠牲を無駄にしないためにも、我々は平和と共存の道を歩まねばならない…」
ミドリ「はい…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

健一「ハイネル兄さん…俺は泣きません…。俺は…兄さんが死んだなんて思っていませんから…」「バルマー戦役の時も兄さんは炎の中で生きていました…。だから…だから、今度もきっと…」
日吉「健一兄ちゃん…」
めぐみ「健一…」
健一「大次郎、日吉…俺達に悲しんでいる時間はないぞ」
一平「そうだ、健一。俺達の戦いは、まだ続くんだ」
大次郎「おう! ハイネル兄さんの戦いば無駄にせんためにもおい達も頑張らんばいけんど!」
健一(見ていて下さい、兄さん…。俺は…俺達は星々の平和のために戦い続けます)
エリカ「兄上…」
一矢「エリカ…泣くな…。リヒテルは自らを裁いたんだ…」
マルガレーテ「おひいさま…、一矢様の言う通りでございます。もう泣いてはなりませぬ…」
エリカ「しかし、マルガレーテ…」
一矢「リヒテルはバームと地球の未来を俺達に託したんだ。新しい出発に涙は似合わない…」
エリカ「………」
一矢「ほら…耳を澄ませてごらん、エリカ…」
エリカ「耳を…」
〔歓声〕
エリカ「これは…!?」
メルビ「平和の到来を喜ぶ人々の声だ。エリカ…バームに平和がよみがえったのだ…!」
エリカ「平和…」
一矢「エリカ…この喜びの声こそリヒテルに対して最高のはなむけになるはずだ…」「バームを愛し、その未来のために生命を懸けた男には…」
エリカ「はい…一矢…。兄のやった事は無駄ではなかったようです…」「いえ…私達が決して無駄にはさせません」
一矢「エリカ…」
メルビ「はじめまして、平和解放機構の代表を務めておりますメルビと申します」
シナプス「αナンバーズ代表、エイパー・シナプス大佐です」
メルビ「あなた方の協力がなければ今日の勝利は有り得ませんでした。心より感謝いたします」
ブライト「いえ、メルビ代表。平和解放機構の活動からは我々地球人も多くの事を学ばせてもらいました」
メルビ「全ては、あの二人の星を越えた想いが生んだものです…」
一矢「エリカ…」
エリカ「一矢…ありがとう…」
メルビ「あの二人の若者の姿は地球とバーム、ゼーラの未来に希望を与えてくれます」「そして、我々バーム星人とゼーラ星人は改めて地球連邦政府との交渉の再開を希望します」
大文字「その言葉、我々が責任をもって政府へと伝えます」
ブライト「しかし、ご存知の通り地球圏は戦いの只中にあります」「オルバン、ダリウスが打倒された今、全ての戦いが終局に流れていくでしょう」
メルビ「了解しました。我々は小バームをここに固定し自衛に専念します」「そして、平和が戻った暁には互いに手を取り合い、共に平和に進む事を希望します」
シナプス「その日まで、しばしの辛抱をお願いします」
鉄也「そろそろ出発だ。一矢を呼んでこなくては…」
ジュン「いいじゃない、鉄也。もう少し二人っきりにしてあげても」
さやか「そうね…。やっと二人の辛く苦しい恋がハッピーエンドを迎えたのだから…」
命「そうよ…。一矢さん、エリカさん、本当におめでとう…」
ナナ「お兄ちゃん…、今なら私も素直に二人を祝福する事が出来るわ…」
レミー「うんうん…。やっぱり人間、恋してこそ華よね。私も頑張らなくちゃね」
フォウ「そうね…。人を愛する素晴らしさは何事にも代えがたいわ…」
鉄也「そういうものか…」
ジュン「ふふ…そういうものよ、きっと…」
一矢「エリカ…行ってくるよ…」
エリカ「はい…。私はここであなたを待ちます…」「でも…」
一矢「心配するな、エリカ…、俺は必ず返って来る」
エリカ「一矢…」
一矢「君が待っていてくれる限り俺は必ず勝利と共に帰って来る…。だから、笑って見送ってくれ」
エリカ「はい…」
一矢「行ってくるよ…平和のために」
エリカ「待っています。あなたが勝利を手にして戻る日まで…」

移動中

ドゥガチ「聞け、木星帝国の兵達よ!」
カラス「………」
ギリ「………」
ドゥガチ「異星人が倒れた今こそ、我らは連邦という地球に巣食う寄生虫共を根絶せねばならない!」「ネオ・ジオンが行動を起こさぬ以上、我々はやるのだ!」「我ら木星帝国が地球を粛清するのだ!」
バーンズ「………」
ドゥガチ「この作戦によって地表の60%は死滅するであろう」「我らはみずからの手で母なる大地を汚す!」「その事で深い悲しみに沈む者もいるであろう! だが!」「地球を無傷のまま連邦を駆逐する術は既に無い!」「そして、彼らが存在する以上、宇宙の民がその自然の恩恵を受ける事はない! 無なのだ!」
バーンズ(そうだ…。このまま連邦の世が続いては世界は変わっていかないんだ…!)
ドゥガチ「ならば新しい世界に残された40%こそが、いかに至宝であるかを考えてみよ!」「それがいかに我らに豊かさをもたらすかを思うがよい!」「怒れ、国民! この大破壊を招いたものが全て連邦の無能であると知れ!」「怒りを力に変えよ! そして、この宇宙に新しい秩序をもたらすのだっ!」「全軍、行動を開始せよ! これより、我ら木星帝国は最終作戦を決行する!」
【シナリオエンドデモ終了】


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