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No.11C
君と戦場で

【シナリオデモ開始】
L5宙域 コロニー・ロンデニオン
アークエンジェル

アークエンジェル 艦内通路
キラ「…何をやってるんですか? こんな所で?」
ラクス「お散歩をしておりましたら、こちらから大きな声が聞こえたものですから」
キラ「駄目ですよ、勝手に出歩いちゃ…。スパイだと思われますよ」
ラクス「でも、このピンクちゃんはお散歩が好きで…というか、鍵が掛かっていると必ず開けて出てしまいますの」
キラ「はあ…」
ラクス「…戦いは終わりましたのね?」
キラ「ええ、まあ…あなたのおかげで」
ラクス「なのに、悲しそうなお顔をしてらっしゃるわ」
キラ「僕は…僕は本当は戦いたくなんかないんです」「僕だってコーディネイターなんだし…。アスランはとても仲のよかった友達なんだ」
ラクス「アスラン?」
キラ「アスラン・ザラ…。彼があのモビルスーツ…イージスのパイロットだなんて…」
カズイ(あれはキラ…? それとザフトの女の子じゃないか)
ラクス「…そうでしたの。彼もあなたもいい人ですもの…。それは悲しいことですわね」
キラ「アスランを知っているんですか?」
ラクス「アスラン・ザラは私がいずれ結婚する方ですわ。優しいんですけど、とても無口な人…」「でも、このハロを下さいましたの」
ハロ「ハロ! ハロ!」
ラクス「私がとても気に入りましたと申し上げましたら、その次もまたハロを…」
キラ「そうか…。相変わらずなんだな、アスラン…」
トリィ「トリィ! トリィ!」
キラ「僕のトリィも彼が作ってくれたものなんです」
ラクス「まあ、そうですの」
キラ「でも……」
ラクス「お二人が戦わないで済むようになればいいですわね…」
キラ(この人は…)
ラクス「どうかなさいました?」
キラ(やっぱり駄目だ…。この人を戦いの道具にしちゃ…)

アークエンジェル 食堂
ジュドー「…で、ブリッツに好き放題やられたってわけかよ?」
ビーチャ「姿を消しちまう奴なんだぜ? しょうがねえだろうが」
ジュドー「だからって、肝心のロンデニオンがこうもやられてどうするんだよ!?」
プル「ひどいよ、ジュドー! ビーチャもみんなも一所懸命やったんだよ!」
プルツー「それに、ブリッツのステルス機能は予想外だった」
ジュドー「二人とも随分とビーチャの肩を持つじゃないか」
プル「あたし達、ちょっとだけビーチャのこと、見直したんだもん」
プルツー「ああ。ビーチャは立派なリーダーだ」
ビーチャ「お、お前ら…俺は嬉しいぜ…」
プル「だから、コックピットにお風呂、お願いね!」
プルツー「パーツも頼むよ、リーダー」
ジュドー「何の話だ?」
ビーチャ「え? ええっと…」
ゼオラ「…サインをもらいに行くって? ラクスって子の?」
モンド「ああ。あの子の歌、人気あるし」
エル「と言っても、ザフトとの戦争が始まってからの話だけど」
ルー「プラント以外にも結構たくさんのファンがいるらしいわね」
ゼオラ「ふ~ん…」
エル「あんた、そういうのに興味ないの?」
ゼオラ「あんまり。昔いた所じゃ、歌なんて聴かせてもらえなかったし」
ルー(そっか…。ゼオラって、ずっとスクールで特殊訓練を受けてたんだもんね…)
エル「じゃ、ゼオラが興味を持ってることとか、趣味って何さ?」
ゼオラ「そうねぇ…。強いてあげれば、お料理を作ることとそれを人に食べてもらうことかな」
エル「へ~え」
ルー「そうだったの?」
ゼオラ「うん。実は、お料理の方はあんまり得意じゃないんだけど…」「あの子は何だかんだ言っても全部食べてくれたから。私、それを見るのが好きだったの」
クォヴレー「あの子? 誰のことだ?」
ゼオラ「あ、それは…」
ルー「ちょっとちょっと。ゼオラ、こっちに来て」
ゼオラ「え? 何?」
ルー「あなた、クォヴレーにアラドのことをちゃんと話してないの?」
ゼオラ「う、うん…。今のパートナーはあの子だし、余計な気を遣わしちゃいけないと思って」
ルー「…聞いても気にしないんじゃない?」
ゼオラ「でも、クォヴレーにはパートナーシップの大切さとか色々なことを教えなきゃならないし…」「今回の任務が終わるまではと思って…」
ルー「そう…」(自分が悩んでる所をクォヴレーに見せたくなかったのね…)
クォヴレー「…あの二人は何の話をしているんだ?」
エル「さあ…女同士の話じゃない?」
クォヴレー「………」
モンド「じゃ、俺…サインもらってくるぜ
サイ「上からあんまりいい顔されないかもよ。彼女の歌って、ザフトのプロパガンダに使われてるし」
カズイ「プラント以外にも歌が流されてるのはそのせいらしいよ」
モンド「だけど、歌でどうにかなるもんじゃないだろ?」
エマ「それはどうかしら。あなたも前例を知っているでしょう?」
モンド「前例? もしかして、リン・ミンメイさんのこと?」
エマ「ええ。バルマー戦役でのボドルザー艦隊との決戦は、彼女の歌のおかげで勝てたと言っても過言ではなくてよ」
クォヴレー(ボドルザー艦隊…。聞き覚えがあるような気がする)
エル「ミンメイさんかぁ…なんか懐かしいね」
ルー「…でも、イサムさんとガルドさんがああやって地球圏に帰ってきたってことは…」「メガロードに何かあったんじゃ…」
エマ「その可能性は高いわね」
トール「…で、フレイは今どうしてるんだ?」
サイ「あれから部屋に閉じこもったままだ。声をかけても、返事がない」
カミーユ「自分の肉親の死を目の当たりにしたんだ…無理はないな」
ミリアリア「でも…あの子のキラに対する言葉はちょっときつ過ぎるわ…」
サイ「コーディネイターだから本気で戦ってない、か…」
トール「そんなことねえよ! キラは頑張って戦ってきたじゃねえか!」
ミリアリア「うん…」
サイ「ブリッジにいれば、モビルスーツでの戦闘がどれだけ大変なものかってのは嫌でもわかるし…」
カズイ「でも、本当にそうかな?」
サイ「え?」
トール「何だよ、カズイ?」
カズイ「とられちゃったあのモビルスーツ…イージスってのに乗ってんの、キラの昔の友達らしいよ」
カミーユ「何だって…?」
カズイ「さっき、あのラクスって子と話してるのを聞いたんだ。仲のよかった奴だって…」
カミーユ(じゃあ、彼は…自分の友達を守るために昔の友達と戦っているのか…?)

アークエンジェル ブリッジ
イサム「どういうことなんです、大佐!? それが上層部の決定だって言うんですか!?」
ブライト「…ああ、そうだ」
イサム「冗談じゃねえ! メガロード船団は今この時も得体の知れねえ敵に襲われてるってのに!」
ガルド「…我々はその事実を地球圏に知らせるため、単身フォールドを試みました。メガロード船団の命運を賭けて…」
イサム「メガロードだけの話じゃねえ! あいつらが地球圏に来れば、もっと大変なことになる!」
ブライト「………」
ガルド「…納得のいく説明をお願いしたい」
ブライト「…全てはオービットベースで話す。諸君らはアークエンジェルと共にこちらへ来てくれ。以上だ」
〔モニターの開閉音〕
イサム「くそっ! 一体、どうなってやがんだ!?」
ガルド「落ち着け、イサム。あのブライト大佐が理由もなしに救援の要請を無視するとは思えん」
ムウ「オービットベース…。確か、衛星軌道上に建設されたGGGの宇宙要塞だったな」
マリュー「ラー・カイラムとブライト大佐は今、そこにいるのね」
ナタル「しかし、オービットベースならばヘリオポリスから直行した方が早く到着出来ました」
ムウ「それ以前に、アラスカ行きはどうなるんだ? こう寄り道ばかりしていてもな」
マリュー「上の方で色々とあるみたいね」
イサム「もう我慢ならねえ! 俺は一足先にそのオービットベースってのに行ってくるぜ!」
ガルド「…状況が見えていないようだな」
イサム「何!?」
ガルド「先程の戦闘を見ての通り、地球圏も混乱の中にある」
イサム「そいつは百も承知だぜ!」
ガルド「なら、単独行動は慎め。個人的にもお前の尻ぬぐいは御免こうむるのでな」
イサム「チッ…!」
ガルド「…デュオ、現在の情勢を教えてくれ」
デュオ「お察しの通り、今の地球圏は戦火の真っ只中でね」「まず、さっき戦った連中…あれがコーディネイターのザフトだ」
イサム「コーディネイター?」
デュオ「遺伝子操作を受けて生まれてきた優良人種のことさ」
ガルド(…まるでゼントラーディ人だな)
カトル「敵は彼らだけではありません。複数種の異星人が結託した星間連合、そして、地底勢力…」「外宇宙からの機界生命体である原種…そして、ゼ・バルマリィ帝国軍もいます」
イサム「おいおいおい、それじゃ、バルマー戦役の二の舞じゃねえか。連邦軍は何をやってたんだ?」
デュオ「3ヶ月前に地球圏絶対防衛線が破られちまってから劣勢続きだ」
カトル「僕達αナンバーズは各地に散って、各個に敵と戦っているんです」
マリュー「最新の情報では極東地区の日本では科学要塞研究所を中心とした特機チームが…」「地底勢力との戦闘に勝利し、戦況を五分に戻したそうよ」
イサム「五分、ねえ…」
マリュー「さらに北米戦線では、特機チームの活躍によって星間連合の前線基地破壊に成功したわ」
ガルド「では、星間連合は地球から撤退したのか?」
ナタル「まだ何とも言えない状況です。彼らの基地は月にもありますから」
ムウ「つまり、戦線は宇宙に移行しつつあるってことか」
イサム「それでオービットベースに集合ってわけか」
カトル「おそらく、ブライト艦長達はこの状況を打破するための作戦を考えているのでしょう」
デュオ「ここいらでカウンターを決めとかなきゃ、後々面倒なことになるからな」
マリュー「場合によっては、私達もその作戦へ参加することになるかもね」
デュオ「だがよ、さっきみたいなことは勘弁してもらいたいな」
マリュー「え?」
デュオ「敵とは言え、民間人を盾にするような真似をするなってことさ」
マリュー「………」
デュオ「ああいうことをすれば、敵に余計な大義名分を与えちまう。かえって自分の首を絞めることになるぜ」
カトル「そうですね…」
ナタル「だが、我々が任務を完遂するには…」
デュオ「二度目はねえってこった。下手すりゃ、ザフトに事実をバラされて泥沼だぜ?」
ナタル「これ以上の泥沼がどこにある?」
デュオ「そうかい。だが、あんたが同じことをやろうってんなら、こっちにも考えがあるからな」
ナタル「………」

アークエンジェル 格納庫
トール「キラ…何やってんだ、お前?」
キラ「ト、トール…!」
ラクス「あら皆様…こんばんは」
ミリアリア「キラ…あなた、彼女をどうするつもり?」
キラ「そ、それは…」
ミリア「まさか…!?」
キラ「…黙っていかせてくれ。みんなを巻き込みたくない」
サイ「だからって、お前…」
キラ「僕は嫌なんだ、こんなの…!」
トール「キラ…」
サイ「…ま、女の子を人質にとるなんて本来は悪役のやることだもんな」
キラ「え…?」
サイ「手伝うよ」
キラ「でも…」
ミリアリア「大丈夫よ。ね、トール?」
トール「ああ。途中で見つかったら、俺達が何とかしてやる」
キラ「ありがとう、みんな…」
ラクス「私からもお礼を述べさせていただきます。それから…色々とご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした」
サイ「あ、いえ…」
キラ「行きましょう、ラクスさん」
ラクス「はい」
サイ「キラ…お前はちゃんと帰ってくるよな? 俺達の所に…」
キラ「必ずね…約束する」
サイ「きっとだぞ…約束だぞ」
キラ「うん…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「君と戦場で」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現済み〕
キラ(…通常回線での発信は終わった。これで向こうに伝わったはずだ)(後は…誰が来るか…)
ラクス「本当にいいのですか? キラ様…」
キラ「気にしないで下さい」
ラクス「でも、あなたのお友達にも迷惑が掛かってしまうかも…」
キラ「サイ達は自分の意志であなたが脱出するのを手伝ってくれたんです」(そして、みんなは僕のことを信じてくれた…)
ラクス「キラ様?」
キラ「もう少し我慢して下さい。迎えが来るはずですから」
ラクス「迎え?」
〔敵ユニット出現〕
〔アスラン、キラへ接近〕

キラ「アスラン・ザラか…?」
アスラン「そうだ」
キラ「コックピットを開け」
〔ハッチの開く音〕
アスラン「………」
キラ「アスランと話して」
ラクス「え?」
キラ「本当にあなたであることをわからせないと」
ラクス「ああ、そういうことですの」
アスラン「………」
ラクス「こんにちは、アスラン。お久しぶりですわ」
アスラン「…確認した」
キラ「なら、彼女を連れて行け」
アスラン「………」
キラ「さあ、ラクスさん。アスランの所へ…」
〔カーソル、キラからアスランへ移動〕
ラクス「いろいろとありがとう、キラ。アスラン、あなたも…」
アスラン「………」
キラ「………」
アスラン「キラ、お前も一緒に来い!
キラ「
アスラン「お前が地球軍にいる理由がどこにある!?
キラ「…僕だって君となんて戦いたくない。…でも、あの艦には守りたい人達が…」「友達がいるんだ!
アスラン「………」「…ならば、仕方ない。次に戦う時は、俺がお前を撃つ!
キラ「僕もだ…!
〔アスラン、後退〕
アスラン(さよならだ、キラ…)
キラ(さよなら、アスラン…)
〔敵ユニット出現〕
キラ「ザフト!?」
アスラン「どういうことだ、これは!?」
ザフト兵「向こうはラクス様を人質にとったんだぞ。その報いを受けてもらう」
アスラン「しかし、約束では!」
ザフト兵「我らとナチュラルの間で守られた約束などない!」
アスラン「…!」
ザフト兵「アスラン、お前はラクス様をお守りして下がれ」
アスラン「…了解」
〔敵ユニット離脱〕
キラ「アスラン…!」
ザフト兵「自らの行いの報いを受けろ、ナチュラル!」
<戦闘開始>

<敵7小隊以下or2PP・味方援軍1出現>

キラ「帰るんだ…! 生きてアークエンジェルに…!」「僕はサイ達とそう約束したんだ!」
〔味方戦艦出現〕
キラ「あ、あれは!」
ゼオラ「キラ、大丈夫!?」
キラ「ゼ、ゼオラ…どうしてここへ?」
ゼオラ「どうしてって…あなたを助けに来たのよ!」
キラ「で、でも、僕は…」
クォヴレー「…お前とストライクに万が一のことがあれば、アークエンジェルの戦力が低下する」「それは避けなければならないのでな」
キラ「クォヴレー…」
ゼオラ「ちょっと、クォヴレー! そうじゃないでしょ!」
クォヴレー「?」
ゼオラ「戦力として必要だとか、そういうのじゃないわ!」「色々あったけど、キラは今まで一緒に戦ってきた仲間じゃない!」
クォヴレー「……!」
ゼオラ「その仲間がピンチに陥ってるのを見過ごせないでしょう!?」
クォヴレー「………」
ゼオラ(こんな時はきっとあの子だってこうしたはず…! 真っ先に飛び出していったはず…!)(もう私は失いたくない! 仲間を…そして、大事な人を!)
クォヴレー(仲間…か…)
〔味方ユニット出現〕
キラ「あれは…!」
デュオ「どうやら間に合ったみてえだな」
キラ「デュオ…どうして…?」
デュオ「こないだのやり口に納得がいかなかったんでね」
カトル「キラ…僕もあなたの判断に賛同します」
ヒイロ「………」
キラ「ヒイロ、君まで…」
ヒイロ「…俺はああやって戦争に利用された人間を知っている」「そして、それを止めようとするお前の気持ちは理解できるのでな」
キラ「………」
ヒルデ「とにかく、早くこっちと合流を!」
キラ「け、けど、僕の勝手な都合で君達を巻き込むわけには…!」
〔味方ユニット出現〕
キラ「!」
ムウ「ザフトがモビルスーツ隊を出してきたか。…やっぱり、こうなると思ったぜ」
〔ムウ、キラへ隣接〕
キラ「フラガ大尉!」
ムウ「馬鹿野郎! 勝手に出て行って、勝手にピンチになってんじゃねえよ!」
キラ「す、すみません…!」
ムウ「大体、敵が素直にあのお嬢ちゃんを引き取りに来るわきゃないだろうが。考え方が甘いんだよ」
デュオ「フラガ大尉、あんた…」
ムウ「ま、お前らに雁首そろえて出て行かれて、何かあったら一大事だからな」「ただし、坊主…命令違反の罰は覚悟しとけよ!」
キラ「は、はい!」
〔ムウ、キラと小隊統合〕
ゼオラ「クォヴレー、私達も行くわよ!」
クォヴレー「了解した」

<敵3小隊撃破or3PP・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
ヒルデ「アルトロンとヘビーアームズ…! 五飛とトロワよ!」
ヒイロ「…やはり、現れたか」
五飛「………」
デュオ「五飛、この状況を見ろよ。お前の信じる正義ってのは、お人好しを罠にはめることか?」
五飛「何…!?」
デュオ「キラはお前らとドンパチをやるために出て行ったんじゃねえんだ」「その証拠にラクス・クラインをキッチリそっちに返しただろうが?」
五飛「だからと言って、ユニウスセブンの悲劇が許されるわけではない!」
デュオ「だがよ、今回みたいなことが積み重なれば、いずれはザフトも同じことをするぜ?」「血のバレンタイン以上の愚行をな…!」
五飛「……!」
トロワ「………」
デュオ「それがわからないお前らじゃねえだろう!?」
ヒイロ「…そこまでだ、デュオ」
デュオ「何!?」
ヒイロ「今は互いの信じた道を進むしかない」「その結果、どちらかが倒れることになってもな」

<クォヴレーorゼオラvsトロワor五飛>
ゼオラ「さっきのでザフトのやり口がわかったでしょう! それを認めるって言うの!?」
五飛「事情を知らぬ者が余計な口を挟むな!」

<ヒイロorカトルvsトロワor五飛>
ヒイロ「五飛、トロワ…本当の敵を見誤るな」
五飛「貴様こそ! 倒すべき敵が連邦であると何故わからんのだ!?」

<デュオorヒルデvsトロワor五飛>
デュオ「ザフトが血のバレンタインと同じようなことをしねえっていう保証があるのかよ!?」
五飛「それはこちらの台詞だ! お前達では、連邦の暴走を止めることは出来ん!」

<キラvsトロワor五飛>
キラ「僕はただラクスさんを返しにきただけなのに!」
五飛「お前はそうでも、お前の後ろにいる人間がそう考えているとは限らん!」

<トロワ撃破>
カトル「トロワ! 僕達の話を聞いて下さい!」
トロワ「その必要はない。また会おう、カトル」
〔敵ユニット離脱〕
カトル「トロワ…もしかして、君は…!?」

<五飛撃破>
五飛「くっ!」
ヒイロ「五飛! 倒すべき敵はここにはいない!」
五飛「俺は…俺はっ!」
〔敵ユニット離脱〕
ヒイロ「………」「五飛…俺達の敵は同じはずだ…」

<敵全滅・味方援軍2&敵増援2出現>
ムウ「これで何とか終わったか…?」
クォヴレー「いや…まだだ」
ムウ「何!?」
クォヴレー「ベルグバウが警戒している…何かが来る…」
デュオ「お前、どうしてそんなことを…!?」
クォヴレー「俺には…わかるんだ。何かがここへ現れる…!」
デュオ(こいつ…やっぱり!?)
〔クォヴレー、ゼオラから小隊離脱〕
〔クォヴレー、前進〕

ゼオラ「クォヴレー! どこへ行くの!?」
〔ゼオラ、クォヴレーへ隣接〕
クォヴレー「来る…! 敵が!」
〔敵ユニット出現〕
ゼオラ「げ、原種!?」
キラ「あれが…そうなのか!?」
ムウ「おいおい、冗談じゃないぜ! こっちは頭数が少ないってのに!」
クォヴレー「!」
〔ZX-02、クォヴレーへ接近〕
クォヴレー「こいつ…! 俺を狙っているのか!?」
ゼオラ「クォヴレー! 危ないっ!」
〔機体の拘束音〕
〔クォヴレー、後退〕

[イベント戦闘「ゼオラvsZX-02」]
ゼオラ「きゃああああああ!!」
クォヴレー「!!」
ゼオラ「くっ! ファルケンが動かない!?」
クォヴレー「ゼオラ!」
ゼオラ「お願い! 動いて、ファルケン!」
クォヴレー「ベルグバウ。ゼオラを…!」「!?」「どうした、ベルグバウ!? 何故、動かない!?」
ゼオラ「わ、私は…私はこんな所で死ぬわけにはいかないの!」「大切なものを守るためにも! クォヴレーにそのことを教えるためにも!!」
クォヴレー「ゼオラ…!!」
ゼオラ「このままじゃ死ねない! こんな気持ちで死にたくない! あの子達に会うまで死にたくない!」
クォヴレー「ベルグバウ、何をしている!? どうして俺の言うことを聞かない!?」
キラ「ゼオラ! クォヴレー!」
ゼオラ「私にはまだやらなきゃならないことがあるの! あの子達を捜さなきゃならないの!」「イルイと…あの子を…! 私の大切な人を…!」「アラドを見つけ出すまで死ねないのよぉぉっ!」
クォヴレー「ゼオラッ!!」
〔クォヴレー、ゼオラへ接近〕
〔通信のコール音〕

ゼオラ「え…!?」
クォヴレー「何だ!?」
ゼオラ「な、何、これ…!? TBSモード起動…!?」「あ、ああ…まさか…! こ、これって…!」
〔味方ユニット出現〕
クォヴレー「!!」
カトル「あ、あれは!!」
デュオ「ビルトビルガーか!!」
アラド「その通り! ババーンと真打ち登場だぜ!!」
デュオ「アラド!!」
カトル「生きて…生きていたんですね!」
アラド「おうよ! 撃墜王…いや、撃墜され王のこのおれがそう簡単にくたばるかってんだ!!」
ゼオラ「ああ…アラド…! 夢じゃ…夢じゃないのね…!?」「無事だったのね…アラド…!!」
アラド「何ボサッとしてんだ!!」
ゼオラ「え!?」
アラド「行くぞ、ツイン・バード・ストライク! 原種にブチかますッ!」
ゼオラ「わ、わかったわ!」
〔アラド、ゼオラへ接近〕
[イベント戦闘「アラドvsZX-02」]
〔ZX-02に爆発〕
〔ZX-02、後退〕

クォヴレー「あのコンビネーション…あれがゼオラの実力なのか?」
アラド「へへっ…タイミングはバッチリだな、ゼオラ」
ゼオラ「バカッ!!」
アラド「い!?」
ゼオラ「バカバカバカバカ! アラドのバカァァァァァァッ!!」
アラド「いいい!?」
ゼオラ「今までどれだけ心配したと思ってんのよ!?」
アラド「う…そ、それは…」
ゼオラ「生きてるんなら、どうして連絡してくれなかったのよ!? あれから四ヶ月も経ってるのよ!!」
アラド「それには色々とワケがあって…」
ゼオラ「イルイは!? あの子は無事なんでしょうね!?」
アラド「あ、ああ、そりゃもちろん」
ゼオラ「じゃあ、今頃ひょっこり出てきて、カッコつけて何様のつもり!? もうあなたなんか知らない!!」
アラド「トホホ…えらい言われようだな」
〔クォヴレー、アラドへ隣接〕
クォヴレー「悪いが、そこまでにしてくれ。まだ敵がいる」
ゼオラ「あ…ご、ごめんなさい」
アラド「ん? あいつは…?」
ゼオラ「彼はクォヴレー…今、私とコンビを組んでるの」
アラド「へ~っ…そりゃご愁傷様」
クォヴレー「?」
アラド「ゼオラの奴、メチャクチャ口やかましいから大変だっただろ?」
クォヴレー「いや、それほどでも…」
ゼオラ「ちょっと、アラド! 今のどういう意味よ!?」
アラド「おれはホントのことを言っただけだっつーの!」
クォヴレー「それより、敵の迎撃を…」
ゼオラ「あなたがちゃんとやってれば、私だって文句は言わないわよ!」
アラド「それじゃ、おれがちゃんとやってないみてえじゃねえか!」
ムウ「…見てて飽きないコンビだねえ」
デュオ「相変わらずだな、あの二人」
クォヴレー「………」
ヒルデ「さしものクォヴレーも呆気にとられてるみたい」
ゼオラ「大体、あなたは昔から!」
アラド「それを言うなら、お前だって!」
クォヴレー「…フォーメーションを組み直していいだろうか?」
ゼオラ「え? ええ…」
クォヴレー「ファルケンの損傷のこともある。フォワードは俺に任せてくれ」
アラド「ああ! ゼオラのフォローはおれがするぜ!」
〔アラド&ゼオラ、クォヴレーと小隊統合〕
ムウ「みんな! もうすぐアークエンジェルが来るはずだ! それまで持ちこたえてくれよ!」

<ZX-02と戦闘or味方援軍2出現の次PP・味方援軍3出現>
クォヴレー「! 何かがこちらへ来る…!?」
アラド「また原種かよ!?」
クォヴレー「違う。あれは…」
〔味方ユニット出現〕
J「αナンバーズか…。原種が何故Gストーンを持たぬ者を標的にしたかはわからぬが…」「我らの目的は原種を滅することのみ!」
デュオ「あの戦艦、単独で原種と戦ってる奴だな?」
ゼオラ「ええ、前にも見たことがあるわ」
カトル「しかし、あの艦が僕達に協力的かどうかはわかりませんよ?」
ムウ「ああ、アテにするのは危険だな。最悪の場合、俺達だけで…」
アラド「大丈夫ッス! 心強い仲間達が来てくれましたから!」
ムウ「何?」
アラド「ほら、あれを!」
???(甲児)「待たせたな! 真打ち登場だぜ!」
〔味方ユニット出現〕
氷竜「隊長、原種を確認しました」
凱「ああ…それに奴もな」
J「………」
ゼオラ「凱さん…! それに甲児さん達も!」
甲児「へへっ、3ヶ月ぶりだな。元気だったか?」
ゼオラ「は、はい!」
アラド「実はおれ、あの人達と一緒に地球から来たんだ」
ゼオラ「そうだったの…」
J「………」
凱「ピッツァ! いや、ソルダートJ!」
デュオ「お、おい、ピッツァって…」
カトル「封印戦争で凱さんと死闘を繰り広げた機界四天王の一人ですね」
鋼鉄ジーグ「ああ。どうやら、あれが奴の本当の姿らしいぜ」
カトル「本当の姿…!?」
鋼鉄ジーグ「つまり、封印戦争の時の奴はゾンダーに操られてたってことだ」
戒道「………」
護「戒道…君もいるんだね…」
J「下がっていろ、凱。原種との戦いは私の役目だ」
凱「そうはいくか! 奴らが地球と人類を機界昇華しようとしている限り、俺達にとっても敵だ!」
J「ならば、好きにするがいい」
豹馬「行くぞ、原種! もうてめえらの好きにはさせねえぜ!」
氷竜「Gアイランドシティでは遅れをとりましたが…」
炎竜「その時の借りを返してやる!」
マイク「OK! マイクも頑張っちゃうもんね!」
ゴルディマーグ「張り切りすぎて俺達の邪魔すんじゃねえぞ、マイク!」
ビッグボルフォッグ「皆さん、ゾンダーロボは全て原種によって操られています」「ですから、原種に攻撃を集中させて下さい」
洸「わかりました!」
忍「狙いはあの髪の毛野郎だな。断空剣で丸刈りにしてやるぜ!」
鉄也「俺達も行くぞ、甲児君!」
甲児「ああ! ダブルマジンガーのコンビネーション、見せてやろうぜ!」
ボス「ジュン、遅れんなよ!」
ジュン「あなたこそ!」
キラ「あれがαナンバーズの本隊…」
ムウ「確かに心強い連中だぜ」
デュオ「洸に獣戦機隊…随分と懐かしい顔も揃ってるな」
クォヴレー(新しい機体が増えている…αナンバーズの戦力が揃いつつあるようだな)
竜馬「待っていろ、原種! 俺達人間の力を、αナンバーズの力を見せてやる!」
凱「みんな! 攻撃を開始してくれ!」
甲児「おう!!」

<クォヴレーorアラドorゼオラvsZX-02>
クォヴレー「二人共、仕掛けるぞ」
ゼオラ「ええ!」
アラド「バックアップはとゼオラに任せてくれ!」

<ヒイロorカトルvsZX-02>
カトル「行きましょう、ヒイロ!」
ヒイロ「ああ。ターゲット確認…原種に攻撃を開始する」

<デュオorヒルデvsZX-02>
ヒルデ「わ、私達、あんな相手に勝てるの!?」
デュオ「大丈夫だ! バルマー戦役じゃ、もっとデカいのと戦ってたからな!」

<キラorムウvsZX-02>
キラ「こんな奴らに地球が荒らされるなんて冗談じゃない!」
ムウ「油断するなよ、坊主! あいつらはモビルスーツとは一味も二味も違うぞ!」

<甲児orさやかvsZX-02>
甲児「俺達αナンバーズの力を甘く見るなよ、原種!」

<鉄矢orジュンorボスvsZX-02>
鉄也「狙うは原種核、ただ1つだ!」

<竜馬or隼人or弁慶orミチルvsZX-02>
竜馬「地上だけでなく、宇宙でまで貴様ら原種の好きにはさせないぞ!」

<洸vsZX-02>
洸「やるぞ、ライディーン! 原種を倒して機界昇華を阻止するんだ!」

<豹馬vsZX-02>
豹馬「髪の毛を全部むしりとってツルピカ原種にしてやるぜ!」

<忍vsZX-02>
沙羅「油断するんじゃないよ、忍!」
忍「ああ! 奴のうっとうしい髪の毛をバッサリいってやるぜ!」

<凱orゴルディマーグorマイクvsZX-02>
凱「復活したガオガイガーの力と、俺達の勇気をその身で受けろ、原種!」

<氷竜or炎竜vsZX-02>
炎竜「今の僕達を止められると思うなよ、原種!」
氷竜「やりましょう、炎竜! なんとしてもこいつをここで倒すのです!」

<ビッグボルフォッグvsZX-02>
ビッグボルフォッグ「前回は隙を突かれましたが、今回はそうはいきませんよ!」

<JvsZX-02>
J「今度は逃がさん! ここで倒させてもらう!」

<鋼鉄ジーグor美和vsZX-02>
鋼鉄ジーグ「地上ではいいように暴れてくれたな、原種! その報いは受けてもらうぜ!」

<ZX-02撃破・勝利条件達成>
〔ZX-02、精神コマンド「根性」使用〕
鋼鉄ジーグ「駄目だ! 再生能力の方が上回っている!」
凱「ならば、核を抜き出すまでだ!」
ゴルディマーグ「ガオガイガー! 俺を使え!!」
〔凱、ZX-02へ隣接〕
[イベント戦闘「凱vsZX-02」]
〔敵ユニット撃破〕
J「ガオガイガーが核を抜き出したか…。アルマ…!」
戒道「わかっている…」
〔赤の珠、出現〕
〔赤の珠、凱へ隣接

護「戒道…」
戒道「テンペルム!」「ムンドゥース インフィニ トゥーム レディーレ!
〔凱、発光〕
凱「浄解したか…」
護「凱兄ちゃん、見て!」
凱「何だ…? 原種の核が形を変えた…!?」
戒道「これがゾンダークリスタル…僕達はこれを集めている」
J「既に警告したぞ、凱。我らの邪魔をするのなら貴様達も敵とみなす」
凱「J…」
J「そして、貴様との決着はいずれつける…!」
〔味方ユニット離脱〕
〔赤い珠、離脱〕

凱「何を考えている、ピッツァ…? いや、ソルダートJ…」
〔味方戦艦出現〕
ムウ「やれやれ、やっとアークエンジェルのご到着か」
マリュー「どうやら無事だったようね」
ナタル「それだけでは済みませんよ。命令違反を犯したキラ・ヤマト…どうするつもりです?」
マリュー「………」「ストライク収容後、彼を私の所へ連れてきて」
ナタル「了解です」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

移動中 宇宙空間
アークエンジェル

アークエンジェル 居住区
キラ「………」
ナタル「被告は、自分の行動がどれだけの意味を持っていたか全く理解していません」
ムウ「今の発言は類推に過ぎません。議事録からの削除を求めます」
マリュー「削除を許可します」
キラ「………」
ムウ「えーと…そもそも民間人を人質にとるというのはコルシカ条約4条に抵触すると思いますが…」
ナタル「今回の行動は同条約特例項目C、戦時下における特例に相当します」
ムウ「え? 特例項目C? 知らねえよ、そんなの」
キラ「………」
マリュー「キラ・ヤマトには何か申し開きしたいことがありますか? なぜ、あのような勝手なことを?」
キラ「…人質にするために彼女を助けたわけじゃありませんから…」
ムウ「そうだよなあ。するなら、彼女だよなあ」
ナタル「異議あり!」
マリュー「弁護人は言葉を慎んで下さい」
ムウ「はいはい」
マリュー「キラ・ヤマトの行動は軍法第3条B項に違反、第10条F項に違反、第13条3項に抵触するものであり…」「当法廷は同人を銃殺刑とします」
キラ「!」
マリュー「しかし、これはあくまで軍事法廷のことであり同法廷は民間人を裁く権限を持ちえません」「キラ・ヤマトには今後、熟慮した行動を求めるものとしこれにて本法廷を閉廷します」
キラ「あ、あの…?」
ムウ「要するに、もう勝手なことをするなってさ」
キラ「………」
〔扉の開閉音〕
トール「キラ、大丈夫か!」
キラ「みんな…」
ミリアリア「何て言われたの?」
サイ「お前もトイレ掃除一週間とか?」
キラ「大丈夫だよ」
トール「ってことは、罰当番は俺達だけかよ」
キラ「あ、ごめん…僕も手伝うよ」
サイ「いいよ。もうすぐ俺達も艦を降りられるし、大したことないさ」
キラ「………」
サイ「…カズイがさ、お前とあの女の子の話、聞いたって」
キラ「え…?」
トール「あのイージスってのに乗ってるの、友達なんだってな」
キラ「………」
サイ「正直言うと、少し心配だったんだ」
キラ「サイ…」
サイ「でも、よかった。お前、ちゃんと帰ってきたもんな」
キラ「約束したからね…みんなと…」
〔歩み寄る足音〕
フレイ「キラ…」
キラ「フレイ…」
フレイ「あの時はごめんなさいね…」
キラ「え?」
フレイ「あの時は私、パニックになっちゃって…ひどいこと言っちゃった…本当にごめんなさい…」
キラ「フレイ…」
フレイ「あなたは一生懸命戦って私達を守ってくれたのに…」
キラ「フレイ…そんなのいいんだよ…そんなことは…。あの時は…」
フレイ「私にもちゃんとわかってるの…あなたは頑張ってくれてるって。なのに…」
キラ「僕の方こそお父さんを守れなくて…」
フレイ「戦争って嫌よね…。早く終わればいいのに…」
キラ「そうだね…」
ナタル「諸君らは食道で待機だ。オービットベースに到着後、除隊の手続きとなる」
カズイ「除隊?」
ミリアリア「私達、軍人だったの?」
マリュー「例え非常時とは言え、民間人が戦闘行為を行えばそれは犯罪となるの」「それを回避するための措置として、日付をさかのぼり…」「あの日以前に志願兵として入隊したことにするのが、一番穏便な手段なの」
フレイ「あの……」
ナタル「君は戦っていない以上、特別な手続きは必要ない」
フレイ「いえ、そうではなくて…私、軍に志願したいんですけど…」
サイ「フレイ…!?」
ナタル「何を馬鹿な…」
フレイ「ふざけた気持ちで言ってるんじゃありません」「父が撃たれてから私…色々と考えました…」「もうこんなのは嫌だ…こんな所にいたくないとそんな思いばかりでした…」「でも、やっとこんな生活から解放されるとわかった時、何かとてもおかしい気がしたんです」
ナタル「おかしい?」
フレイ「これでもう安心でしょうか…? これでもう平和でしょうか…? そんなこと全然ない…」「世界は依然として戦争のままなんです」
キラ「………」
フレイ「私…全然、気づいてなかっただけなんです…父が戦争を終わらせようと必死で働いていたのに…」「本当の平和が…本当の安心が…戦うことによってしか守れないなら…」「私も父の遺志を継いで戦いたいと…。私の力など、何の役にも立たないかも知れませんが…」
サイ「フレイ…」
ナタル「本人の意志であるなら、こちらとしては断る気はない…。…本当にいいのだな?」
フレイ「はい…」
ナタル「では、私について来い。手続きをしよう」
フレイ「よろしくお願いします」
〔扉の開閉音〕
ミリアリア「フレイ…」
サイ「世界は依然として戦争のまま、か…」
キラ「………」

アークエンジェル 自習室
ゼオラ「ごめんなさい、クォヴレー。あなたまで謹慎に付き合わせてしまって…」
クォヴレー「構わん。無断出撃をしたのは事実だからな」
ゼオラ「でも、どうして? 何故、私と一緒に出撃してくれたの?」
クォヴレー「言ったはずだ。キラとストライクを失えば、こちらの戦力が低下する」「俺はそれを避けたかった」
ゼオラ「…本当にそれだけ?」
クォヴレー「………」「正直なことを言えば…自分でもよくわからない」「戦力としてのキラやお前を失いたくなかったのか…それとも仲間としてのお前達を失いたくなかったのか…」
ゼオラ「私は後者だと信じるわ。だって、原種にやられそうになった時、あなたは私を助けようとしてくれたもの」
クォヴレー「…実際には助けられなかったが」
ゼオラ「いいのよ。そうしようとしてくれただけで嬉しいもの」
クォヴレー「………」「あのアラドという男…彼がお前の本当のパートナーなのだな?」
ゼオラ「え…? う、うん」
クォヴレー「あの連携攻撃は見事だった。俺とコンビを組んでいた時とは動きが違っていた」
ゼオラ「………」「ごめんなさい、今まで黙ってて…」
クォヴレー「気にはしていない。元々組まれていたコンビに俺が割り込んでいただけの話だからな」「それに、お前達二人を見ていると…お前の言っていたことがわかるような気がする」「守るべきものとは何か…仲間とは何か…それらのことがな」
ゼオラ「クォヴレー…」
〔扉の開閉音〕
アラド「よっ、お二人さん。差し入れ持ってきたぜ」
ゼオラ「アラド…」
クォヴレー「………」
アラド「自己紹介がまだだったな。おれ、アラド・バランガ。よろしくな」
クォヴレー「俺はクォヴレー・ゴードン少尉だ」
アラド「しょ、少尉!? ってことは、おれより階級が上じゃん!」
クォヴレー「気にすることはない」
アラド「す、すいませんでした…」
クォヴレー「いや…俺のことは呼び捨てでいい。αナンバーズではお前の方が先輩だからな」
アラド「じゃ、以後は遠慮なく…ってことで」
クォヴレー「ああ」
ゼオラ「で、アラド…差し入れって?」
アラド「おれ、フラガ大尉の指示で飯当番やることになってさ。二人に食いモン持って来たんだ」
ゼオラ「ありがと。でも私…今、おなか減ってないからあなたが食べていいわよ」
アラド「え? マジ!?」
ゼオラ「うん。私は次の分でいいから」
アラド「んじゃ、いっただきま~す!!」「う、うめえ! やっぱ、新造艦ってのは飯も違うな!」
ゼオラ「………」
アラド「な、何だよ、こっちをじっと見て。やっぱ、腹減ったのかよ!?」
ゼオラ「ううん…違うわ」(私…あなたがご飯を食べてる所を見るの好きだから…)
アラド「? 変な奴だなあ」
ゼオラ「いいから、食べて」
アラド「おう!」
ゼオラ「………」(アラド…私との約束を守ってくれてありがと…)
クォヴレー「………」(あの時、ベルグバウが動かなかった理由…)(もしかしたら、俺がゼオラを助ける必要がなかったからかも知れんな)(いや…それはさすがに考え過ぎか)

移動中 宇宙空間

バルマー戦艦艦橋
スペクトラ「キャリコ…司令から新たな任務が下ったわ」
キャリコ「ターゲットがαナンバーズに接触したからか?」
スペクトラ「ええ、それにアインの件もね」
キャリコ「………」
スペクトラ「どうしたの、キャリコ?」
キャリコ「奴が乗るミューテイション…。あれが気になる」
スペクトラ「確かに、あれはヴァルク・ベンとは別物になっているようね」
キャリコ「それに加え、アインに取り憑いたと思われるもの…。あれはオリジネイターか、それとも…」
スペクトラ「そんなことがあり得るの? すでに二人とも消滅しているのよ」
キャリコ「クロスゲートの発現のこともある。何が起きても不思議ではない」
スペクトラ「………」
キャリコ「この件、司令の耳に入る前に俺が片を付けよう」
スペクトラ「しかし、それは…」
キャリコ「アインを消せば全ては済む。上に報告するまでもない」
スペクトラ「…わかったわ。バルシェムの何人かに招集をかけておく」
キャリコ「頼むぞ…」
【シナリオエンドデモ終了】


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