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No.63
終わりの始まり

【シナリオデモ開始】
現在位置 コンペイ島

タシロ「先の戦いに被害状況は?」
副長「戦闘宙域が各サイドから離れていたため、コロニーへの被害はほとんどありませんが…」「ボドル旗艦艦隊の残骸によってL5からL3の宙域は大規模な暗礁宙域と化しています」
剛健太郎「あの激戦では無理もありませんな…」
副長「大きな破片は地球の重力に引かれ、衛星軌道上を周回しています」
タシロ「地球への落下の危険性は?」
副長「現在、エゥーゴやリガ・ミリティア、連邦軍残存部隊が特例でルナツーに貯蔵されていた核を使用し処理を行っています」「しかし、残骸・破片があまりに大量なため、月軌道内側の宙域ではレーダー類がほとんど使い物になりません」
タシロ(………)
剛健太郎「フォールド航行ならまだしも、通常の移動方法でエアロゲイターが地球圏に侵入した場合、探知が困難になりますな」
タシロ「うむ…」
副長「その件に関して、ゼントラーディ軍のエキセドル参謀から申し出がありました」
タシロ「何…?」

ブライト「偵察?」
ブリタイ「そうだ」
エキセドル「和平交渉は成立したとは言え、我々が地球圏に残っていれば、何かと問題が発生するでしょうからな」
エレ(………)
ブライト「しかし、我々側についたゼントラーディ軍の数は少ないはず…」
エキセドル「はい。その上、すでにかなりの兵達が脱走しております」
ブリタイ「プロトカルチャーの影響を受けたとは言え、我々は戦いなくして生きることは出来ぬ種族だ…」「このままの状態では内乱が起きる可能性もある」「そこで、帝国観察軍の動向調査も兼ねて我々が偵察に出る」
エレ「しかし、それでは…」
ブリタイ「ようやく手に入れた文化を失うわけにはいかん。それに奴らとの戦いは我々の方が手慣れている」
エレ(………)
ブリタイ「それから、お前達の今後の戦いに備えてエキセドルをマクロスに派遣する」
ブライト「エキセドル参謀を!?」
エキセドル「はい…私は今までの戦闘データを全て記録しています。必ずやお役に立つかと…」
エレ「そこまでして頂けるなんて…ご協力厚く感謝致します」
エキセドル「いえいえ…私もプロトカルチャーの文化には興味を持っておりますからな」

≪「マックスフラグ」成立≫
輝「メルトランディ軍の中にマックスがいたって!?」
カミーユ「ああ…気のせいかも知れないけど」
一平「俺もあいつが死んだとは思ってないが…」
柿崎「でも、メルトランディってったら女だろ? しかも巨人…」
輝「まあ、あいつならあの赤い機体を追いかけたあげくに口説いたってこともあり得るけど…」
柿崎「まさか!」
ノリコ「ねえねえ、みんな。あそこにある新型の人型機動兵器って一体何なの?」
一平「新型の機動兵器?」
柿崎「どれどれ…あ、ホントだ。青い機体だな」
マックス「何を言ってるんです。僕は機動兵器じゃありませんよ」
〔機体の稼働音〕
輝「!!」
カミーユ「!?」
柿崎「うわわわ! マ、マックス!?」
ノリコ「ええっ!?」
輝「ど、どうしたんだ、お前…! そんなにデカくなっちまって…」
ノリコ「ホントだ…RX-7と同じぐらいの大きさだ…」
マックス「色々と心配をかけてすみません。実は、あの後メルトランの機体を彼女たちの母艦まで追いかけて…」「そこで…ミリアと出会ったんです」
カミーユ「ミリア?」
輝「ひょっとして…それがあの赤い機体の…?」
マックス「はい。彼女はメルトランディ軍きってのエースパイロットなんです。それで…」
輝「それで?」
マックス「僕達、結婚しようと思いまして…」
輝「な、何!? け、結婚!?」
柿崎「ほ…本気かよ!?」
マックス「はい」
一平「向こうは何て言ってるんだ!?」
マックス「快く承諾してくれました。そして、これからの戦いにも力を貸してくれると言ってくれています」
ノリコ(………)
輝(………)
マックス「じゃあ、彼女を紹介します。ミリア、こっちに来てくれ」
ミリア(………)「ミリアだ。これからよろしく頼む」
一平(………)
輝(………)
ノリコ「ね、ねえ輝…これってすごいことじゃない? 地球人とメルトラン人が結婚するなんて…」
輝「そうだな…これは確かにすごいぞ…」

エキセドル「マイクローンであるゼ=バルマリィ帝国監察軍が文化攻撃を有効に使用することなく…」「我らと1000周期以上も互角に戦ってこられたのには理由が存在しております」
剛健太郎「それは…彼らがトロニウムを使用した武器を使っていたからですか?」
エキセドル「確かに、トロニウムは我々にとって厄介な代物でしたが…」「トロニウムが採取できる唯一の惑星・トロンは104周期前に我が方の攻撃によって消滅しました」
グローバル「では、トロニウム以外にも…?」
エキセドル「はい。彼らが我々と互角に戦える理由…それはズフィルードクリスタルです」
万丈「ズフィルードクリスタル?」
エキセドル「自律・自覚型金属細胞を含有しており、自己再生・自己進化能力を持った結晶体です」
万丈(………)
剛健太郎(ズフィルード…確か、ゼ=バルマリィ帝国であがめられている神…しかも創世神であったはず)
エキセドル「ズフィルードクリスタルは主に彼らの偵察機兼攻撃機メギロートに搭載されています」
クローディア「メギロート…こちらでいうAGX-01バグスのことね」
エキセドル「そして、メギロートは敵の能力を調査し、そのデータをズフィルードクリスタルのコアに転送するのです」
アムロ「ズフィルードクリスタルのコア?」
エキセドル「辺境銀河方面監察軍旗艦、ヘルモーズの中枢とも言える存在です」「コアはメギロートが収集したデータを解析・進化させて己の能力と姿を形づくっていきます」
アムロ「!」
グローバル「それは…敵対する相手に応じて姿と能力を変えていくということですか?」
エキセドル「その通りです。しかも、オリジナルを上回った形で…」
クワトロ(………)
エキセドル「コアは自己進化を続け、最終的に『ズフィルード』と呼ばれる機動兵器となります」
万丈「敵対する文明が持つ兵器を遥かに超えた最終兵器か…」
アムロ「まさに彼らの切り札だな…」
エキセドル「そうです。10周期ほど前、ゼントランの旗艦がラオデキヤ艦隊を壊滅寸前まで追い込みましたが…」「結果的には彼らがズフィルードを発動させ、ゼントラン側の敗北に終わっています」
グローバル「何!? たった1機でボドル艦隊クラスを壊滅させたのか!?」
エキセドル「おっしゃるとおりです」
アムロ(………)
クワトロ(………)
エキセドル「ただ、先にも述べたとおりズフィルードは旗艦の中枢でもあります」「それさえ破壊すれば、ラオデキヤ艦隊を壊滅させることができるでしょうな」
万丈(………)「現状でズフィルードが僕達の兵器を解析しているとして…」「一体、どんな姿になって現れるのだろう…?」
アムロ(………)
エキセドル「前回の戦いで出現したズフィルードは機動要塞の姿をしていたそうです」「これは我がゼントラーディ軍の最終兵器がボドルザーのような旗艦であることが理由でしょうな」「そして、今回は…SDFやロンド=ベル隊の機体データを解析・進化させていると考えられます」
グローバル(………)
エキセドル「可能性として高いのは真・ゲッターやマジンガー、ダイターン3、ガンバスター、ライディーンなどでしょう」「さらにオーラバトラーやサイバスター、SRX計画の機体などもベースになっていると思われます」
クワトロ「エアロゲイターを追いつめれば追いつめるほどこちらが不利になるということか」
グローバル(………)
万丈「ある意味、宇宙怪獣よりも始末に悪い相手だな」
エキセドル「ゼ=バルマリィ帝国監察軍はあなた方と同じマイクローンとは言え…」「我々と戦いを続けている間にゼントラーディと同じような戦闘種族へ変貌しつつありますからな」
剛健太郎(………)
グローバル「だが、逆にエアロゲイターと和平を結び、互いに力を合わせれば宇宙怪獣を撃退することもできる」
未沙「グローバル艦長…」
万丈「しかし、そう上手くいくでしょうか。彼らにミンメイの歌は通用しませんよ?」
グローバル「確かにな…だが、我々は和平など到底不可能だと思っていたゼントラーディ人ともこうして話し合えるようになっている」
エキセドル「そうですな…」
クワトロ(………)
グローバル「何も戦うばかりが能ではない。宇宙怪獣という知的生命体共通の天敵から生き延びるためには…」「互いの悔恨を乗り越え、手を取り合うことも必要なのだ」
未沙「ええ…私達は今までの戦いでそういうことも学んできているはずですから」
アムロ「同じ人間なら…わかりあえる。そう信じたいものだ」
万丈(………)(だが…Nervとゼーレはそう考えてはいないだろう。彼らは…全く別の方法で破滅から生き残ろうとしているはずだ…)(いや、生き残るという言葉ですら間違っているかも知れない)(………)(人類補完計画…あれが発動するのは時間の問題か…)


サブタイトル
「終わりの始まり」


現在位置 Nerv本部

マヤ「本部施設の出入りが全面禁止?」
日向「第一種警戒態勢のままか?」
マヤ「何故? 最後の使徒だったんでしょ…あの少年が」
青葉「ああ…全ての使徒は消えたはずだ」
日向「エアロゲイターや宇宙怪獣はまだしも、Nervに敵対する存在はいなくなったんじゃないのか?」
マヤ「じゃ、ここは? EVAはどうなるの? 先輩も今、いないのに…」
青葉「Nervは組織解体されると思う。俺達がどうなるのかは見当もつかないな」「ウワサじゃ、あのティターンズがゼーレの管轄下に入ったっていうし…」
日向(………)「俺達もEVAと一緒にSDFやロンド=ベル隊へ出向だと思ってたけどな…」「じゃあ、補完計画の発動まで自分達でねばるしかないか…」

ミサト(………)(できそこないの群体としてすでに行き詰った人類を完全な単体として人工進化させる補完計画…)(確かに、宇宙怪獣の脅威から逃れるには究極とも言える方法ね…)(…補完してしまえば…少なくとも今まで通りのヒトではなくなるもの)(そして…そのためにまだ委員会は使うつもりなんだわ…)(アダムやNervではなく、あのEVAを…加持君の予想通りにね)(………)(…加持君、あなたは今、どこにいるの…?)(…でも、私に複数の手段を使ってこれだけの情報を流した以上は…おそらく…)

〔ゼーレの座〕
キール「約束の時は来た」「STMCの襲来は近い…唯一、リリスの分身たるEVA初号機による遂行を願うぞ」
ゲンドウ「ゼーレのシナリオとは違いますが…?」
声「この時期にEVA初号機をSDFへ出向させ、スケジュールを遅らせるつもりだったのだろうが…そうはいかん」
冬月「ヒトはEVAを生み出すためにその存在があったのです」
ゲンドウ「人は新たな世界へと進むべきなのです。そのためのEVAシリーズです」
声「我らはヒトの形を捨ててまでEVAという名の方舟に乗ることはない」
声「これは悠久の時を経た通過儀礼なのだ。閉そくした人類が再生するための…」
声「滅びの宿命は新生の喜びでもある」
声「始まりと終わりは一つの場所に集う」
声「神もヒトも全ての生命が死をもってやがて一つとなるために…」
ゲンドウ「死は何も生みませんよ」
キール「死は君達に与えよう…」

冬月「ヒトは生きていこうとするところにその存在がある。それが自らEVAに残った彼女の願いだからな」
ゲンドウ(………)

〔端末の操作音〕
ミサト「…そう。これがセカンドインパクトの真意だったのね」(………)「遥か太古の昔にも補完計画は発動されていた…」(………)「プロトカルチャー…渚カヲル…あの歌…ゼントラーディ軍…エアロゲイター…そして、宇宙怪獣」「加持君、あなたのおかげでようやく全てがつながり始めたわ」
〔Nervの警報〕
ミサト「気づかれた!?」「…いえ、違うか」(………)「…始まるわね」

〔Nervの警報〕
日向「第6ネット音信不通!」
冬月「左は青の非常通信に切り替えろ。右の状況は?」
日向「外部との全ネット、情報回線が一方的に遮断されています」
冬月「目標はMAGIか?」
青葉「全ての外部端末からデータ侵入! MAGIへのハッキングを目指しています!」
冬月「やはりな。侵入者は松代のMAGI2号機か?」
青葉「いえ、少なくともMAGIタイプ、5。ドイツと中国、アメリカからの侵入が確認できます」
冬月「ゼーレは総力を挙げているな。彼我兵力差は1対5…分が悪いぞ」
日向「第4防壁、突破されました! 主データベース閉鎖! ダメです! 侵攻をカットできません!」
マヤ「予備回路も阻止不能です!」
冬月「まずいな…MAGIの占拠は本部のそれと同義だからな」

〔歩み寄る足音〕
ミサト「状況は?」
日向「おはようございます。先程、連邦政府からA801が出ました」
ミサト「A801?」
日向「特務機関Nervの特例による法的保護の破棄、及び指揮権の連邦政府への委譲」
ミサト(………)
日向「最後通告ですよ! 現在、MAGIがハッキングを受けています。かなり押されています」
マヤ「伊吹です。今、赤木博士がMAGIのプロテクト作業に入りました」
〔入口の開く音〕
ミサト「リツコが!?」

日向「プロテクト、間に合いそうです。さすが、赤木博士です」
ミサト「MAGIへの侵入だけ…? そんなに生やさしい連中じゃないわ、多分」
日向(………)
冬月「MAGIは前哨戦に過ぎん。奴らの目標は本部施設及びEVAの直接占拠だな」
ゲンドウ「ああ…リリス、そしてアダムさえ我らにある」
冬月「老人達が焦るわけだ」
〔システムダウンの音〕
マヤ「MAGIへのハッキングが停止しました」「Bダナン方防壁を展開。以後、62時間は外部侵攻不能です」
冬月「だが、それでも時間は稼げんだろう…」

〔ゼーレの座〕
声「碇はMAGIに対し、第666プロテクトをかけた。この突破は容易ではない」
声「MAGIの接収は中止せざるを得ないな」
キール「出来得るだけ穏便に進めたかったのだが、いたしかたあるまい」「本部施設の直接占拠を行う」
【シナリオデモ終了】


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