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シーン5「コロニー追跡」編
No.28
絶望の宇宙に

<ラスト 星の屑コロニー上>
ついにコロニーに追いついたロンド・ベル隊
星の屑作戦阻止のため、ネオ・ジオンとの戦闘に突入。


サブタイトル
「絶望の宇宙に」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔味方戦艦出現〕

ガトー「ほう…間に合わせたか。さすがロンド・ベルといったところか」
マシュマー「私のほかに、グレミー=トトとも戦ったそうだが…二度の二度の妨害をものともしないとは…侮れんな」
ブライト「ついにここまで来たか…!」
忍「ち、敵のモビルスーツも新型や硬かったやつばっかりだぜ」
亮「寄り道してまで戦力増強をしておいたのは正解だったようだな」
バニング「そうも言っていられん。…かわりに貴重な時間を使っている」
クワトロ「出るぞ。艦長、タイムリミットは?」
ブライト「12分…それしかない」
ルー「12分~!?」
エル「冗談でしょ! ブライトさん!」
ブライト「ここで冗談が言えるなら、私はもっとも優秀な艦長か、宇宙一の馬鹿者だ。…あと12分。泣いても笑っても変わらん…!」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「変わらないなら、その時間で片付けるだけのことだ」
※※シャザーラが仲間にいる場合、セリフ追加※※
シャザーラ「厳しい戦いになりそうだな…」
※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
大介「出るぞ、甲児くん!」
甲児「オッケーだぜ、大介さん! 抜けちまった連中の穴も埋めねえとな」
さやか「地上もすごいことになってるみたいだから…無理は言えないけど…きついわね」

勝平「モビルスーツは攻撃が当たんないから嫌いだぜ」
恵子「ぼやいている場合じゃないわよ、勝平!」
宇宙太「とりあえず、わけのわかんねぇ敵は黙らせたんだ。早いところこっちを片づけねえと、また来るかもしんないしな」
ボス「あいつら、いつ出てくるかわっかんねぇもんなぁ」
ガトー「ここが正念場か。星の屑…見事成らせてみせる…!」
コウ「あの新型モビルアーマー…あれは…まさか…!」
ジュドー「あっちのドーベンウルフ…あの動きはマシュマーさんか!?」
洸「ガンドール隊のみんなは地上でがんばってる。俺も…むっ!?」
雅人「ん? ひびきくん、どうしたの? 出撃だぜ?」
洸「…いや…ライディーンが…なにかを…俺に?」
エクセレン「洸くん! これって…やばくない?」
洸「エクセレンさん、もしかしたら…あなたも?」
エクセレン「…ええ。なにか…胸騒ぎが。それも、なんか普通じゃないっていうか…」
ブライト「なにしてる! 各員出撃っ!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
コウ「ガトー!」
ガトー「モビルアーマー!? 連邦の新型…乗っているのは貴様か!」
コウ「コロニーを落とさせるわけにはいかないっ!」
ガトー「できるのか! あと12分…それを越えればもう地球落下は避けられん!」
コウ「おまえの思い通りにはさせない…! ガトーッ!」
クワトロ「コロニー落としをたったこれだけの数でこなすとは…時代は変わるものだな。だが、やらせるわけにはいかん…!」
マシュマー「全機攻撃開始! 奴らをコロニーに近づかせるな!」
<戦闘開始>

<5EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
シーマ「だいぶ押されているじゃないか。ソロモンの悪夢、そして薔薇の騎士…大したことないねえ」
コウ「!! あれは!? ガンダム試作2号機!」
ブライト「なんだと!? 誰が乗っている!?」
デューク「嫌なタイミングで…!」
バニング「デラーズ・フリート…! 間違いなくエース集団だ。戦い方を心得ている…!」
シーマ「ガンダム2号機…いい機体だねえ。ガーベラと同じガンダムシリーズ、よくなじむよ」
※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
甲児「こんのやろう、近くに隠れてやがったな!」
※※まだガトー健在の場合、セリフ追加※※
ガトー「シーマ=ガラハウ中佐か! 遅い! なにをしておられた!」

シーマ「ククク…でかい武器を持っているときこそ、奇襲に意味があるのさ。いくよ、おまえたち!」
ジュドー「くそ、うざったい連中だぜ!」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「あいつ、嫌なプレッシャーを出す…ジュドーの邪魔はさせない!」

ボス「ひゃあ~、来るわさ!」
マリア「ちょっと、びびったら駄目よ! ボス!」
亮「とんだ隠し玉だな。コロニー落としに核弾頭…どうかしてる」
雅人「ほんと。どうする!? 忍!」
沙羅「どうするもこうするも、やるしかないじゃないさ! 忍! 一発気合入れなよ!」
忍「へっ! これからコロニー止めようってのに、核程度でびびるかよ! やぁってやるぜッ!」
エル「獣戦機隊、むちゃくちゃ言ってるよ…」
ルー「どっちにしたって無茶は無茶よ。…やるしかないか…!」
コウ「ガンダム2号機をここで使うなんて…くそお!」
クワトロ「落ち着け、ウラキ少尉。ジオンもこの作戦に賭けている。これくらいのことはしてきて当然だろう」
エマ「この作戦に賭けているのはこちらも同じだけど…数で押されてしまうと…!」

<6PP・味方援軍1出現>
ブライト「あと6分…! もう残り時間の半分を使ってしまったか…!」
勝平「まだ…結構残ってやがるな、ちくしょう」
エル「焦ってもしょうがないけど…」
※※まだマシュマー健在の場合、セリフ追加※※
マシュマー「ここまで…よくやるな、ロンド・ベル! だが、この勝負、我らジオンの勝ちだ!」

クワトロ「まだだ、まだ終わらん!」
ジュドー「勝負事ってのはさ、最後の最後までわからねえんだよ!」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「戦いの途中で勝利を確信するとは…甘いやつ」

洸「ここで負けたら、ガンドール隊のみんなに顔向けできない…いくぞ、ライディーン!」
※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
甲児「ああ。鉄也さんになに言われるかわからねえしな。それが一番怖いぜ」
さやか「鉄也さん、口悪いからねえ」

ボス「けど、流れが悪いだわさ。なんとかならないのかよ」
※※まだマシュマー健在の場合、セリフ追加※※
マシュマー「フフフ…そう、もはや時代の流れは我等ジオンのものだ! これもハマーン様のため…ロンド・ベル隊! 覚悟ォッ!」

シーマ「さぁて、じゃあそろそろ終わりにさせてもらおうかねえ」
コウ「絶対に止めてみせる…!」
???「待ていっ!
[イベントデモ「ロム=ストール登場」]
※※まだマシュマー健在の場合、セリフ追加※※
マシュマー「なんだ!? どこだ!」
※※まだガトー健在の場合、セリフ追加※※
ガトー「むっ!?」

???(ロム)「大いなる川の流れを力で止めようとする者は、やがて、その愚かなることに気付くだろう。正義の流れは、もはや止められぬ…人、それを怒涛という…!
※※まだマシュマー健在の場合、セリフ追加※※
マシュマー「どこにいる! 卑怯者め、このマシュマー=セロに向かって、貴様何様のつもりだ!」

シーマ「うざったいねえ! おまえはなんなんだい!」
???(ロム)「おまえたちに名乗る名前はないっ!

ロム「天よ地よ、火よ水よ、我に力を与えたまえ…!」
[デモムービー「ケンリュウ合身」]
〔味方ユニット出現〕
デューク「ロムくん! 来てくれたのか!」
エクセレン「待ってました! もう、千両役者ねえ」
ロム「こちらへ向かっていたギャンドラーは我々の方で倒しました…あとはこのコロニーをなんとかするだけです」
ジェット「こっちも相変わらず無茶をやってるな。…そういういくさは嫌いじゃないが」
レイナ「ジム、私たちは傷ついた人たちのフォローを!」
ジム「わかりました、お嬢様」
マリア「…なんかいけそうじゃない?」
エクセレン「ロム兄さんたちも来てくれたんだし…そうね。大丈夫…」
エル「??」
洸(やはり…アインストのことが…)
ブライト「あと6分だ! なんとしてもそれまでに敵を排除しろ!」

<敵8機以下の次EP・敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
アルフィミィ「……」
ジュドー「あっ! あれは‥!?」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「なんだ…!? ジュドー! あれは…!」

エクセレン「!!」
洸「こいつは…!」
ロム「む!?」
アルフィミィ「えくせれん…」
エクセレン「うう…あなた…!」
勝平「エクセレンの姉ちゃん、どうしたんだ?」
洸「エクセレンさん! やはり、あなたには…!?」
※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
甲児「俺たちを助けに…ってわけじゃねえみてえだな」
さやか「コロニーに落ちて欲しいの!?」

バニング「少なくとも、地球への損害は連中の目的に関係ないらしい…!」
アルフィミィ「答えですの。…これも、また」
エクセレン「答え…!? いったい何の!?」
アルフィミィ「…あなたにも…わかるときがきます。…目覚めさえすれば」
エクセレン「……!!」(私は…!?)
洸「エクセレンさん! 応答してください! エクセレンさん!?」
忍「なにガタガタやってやがるッ! 目的がよくわからない敵はこいつらだけじゃねえだろうが!」
亮「ま、そういうことだ」
沙羅「…シャピロが出てきた、謎の植物惑星とかもね」
クワトロ「たしかに我々に余裕はない…これがジャブローに落ちたら、それこそ巻き返しは不可能になる…」
ブライト「撃破を最優先だ! たのむぞ、みんな」

<マシュマー撃破>
マシュマー「うおっ、おのれまたしても…! やむをえん、脱出する!」
〔敵ユニット離脱〕

<ガトー撃破orHP30%以下>
ガトー「なんだとっ!? このノイエ・ジールが…!」
コウ「ガトーッ!!」
ガトー「くっ…阻止限界点まではもたなかったが、やつらの足止めは出来たはず…星の屑成就をこの目で確かめるまでは、私は死ねん!」
〔敵ユニット離脱〕

<シーマ撃破>
シーマ「ちっ、やるじゃないか…。フッ…せいぜいどこまであがけるか、やってみるがいいさ!」
〔敵ユニット離脱〕

<アルフィミィ撃破>
アルフィミィ「……」
デューク「直撃した! これで…」
アルフィミィ「…もう動けませんのね」
エクセレン「逃げる…!? 待って! あなたは…いえ、あなたの目的は!? 私とキョウスケとはどういう…」
アルフィミィ「キョウ…スケ…? キョウスケ…私は…あの人は…」
エクセレン「…!?」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
レイナ「終わったわね」
ドリル「きつかったぜえ」
ブライト「まだ終わっていない! コロニーに取りつき、内部へ侵入しろ!」
クワトロ「私がいこう。…あとは…ウラキ少尉、一緒に来てくれるか?」
コウ「え? あ、了解です!」
ブライト「よし、残ったものはいつでも離脱できるようにしておけ!」
ジェット「ロム、おれたちはどうする?」
ロム「ああ。ギャンドラーの狙いがわかった以上…」
ルー「え!? なんかわかったの!?」
ロム「ブライト…さんといいましたか? この部隊の隊長の方は?」
ブライト「私だが?」
ロム「お話があります。着艦の許可をいただきたい」
ブライト「…ううむ」
デューク「艦長、彼らは信用できる。それに重要な情報を持ってきてくれたようだ」
マリア「ここまで助けてもらっといて、なんで渋るのよ! 肝っ玉小さいわよ、艦長」
ブライト「…わかった。2番カタパルトを開ける。着艦してくれ」
ロム「ありがとうございます。ジェット、ドリル、ジム、レイナ、入ろう」
エクセレン「……」
洸「…エクセレンさん…?」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

葉月「ダンガイオーチームから聞きました…PLSブラックポイント…謎の小惑星が居座っているようですな。しかもそれは…明確な攻撃の意志を持っている…」
エル「あちゃ…もうばれちゃったみたいだね」
ジュドー「葉月長官を心配させんなって、ブライトキャプテンが口止めしてたのによ」
ルー「きっとパイあたりが口を滑らせたのよ」
バニング「そう言ってやるな…いずれは伝わったことだ」
葉月「その植物惑星の研なのですが…」
ブライト「本当に申し訳ない…長官。別に無理に隠していたわけではないのです。ただ…」
葉月「わかっていますよ、ブライト艦長。いまはそれよりも、その植物でできた惑星の正体と…今後の対策を練るのが先です」
ブライト「その通りですな。データの方は転送しておきます。今のところ、大きな問題はありませんが、調査隊に対して、危害を加えてきた事は確かです…人型の兵器で」
アムロ「他の敵勢力の動きはどうなっている?」
ブライト「ほとんどの勢力の動きは、沈静化しているがまだまだ予断を許さん。それに、コスモ貴族主義を掲げるクロスボーン・バンガードなどの新しい勢力の情報も確認している」
アムロ「宇宙には新たな敵勢力、地上には倒したはずの百鬼やミケーネのメカがジャブローにいるという…まだまだ荒れそうだな」
ブライト「違いない。やっかいな話だよ。葉月長官…降下したネオ・ジオンの部隊はお任せすることになります。よろしくお願いします」
葉月「おまかせください。ブライト艦長の方こそ、ご健闘をお祈りします…!」
ブライト「お互いに、ですな」
〔通信を切る音〕
エマ「艦長、彼らをお連れしました」
ブライト「ありがとう、エマ中尉。君が…ロム=ストールくんか…。驚いたな、君はロボットなのか?」
ロム「…あなたがたの認識では…そうなりますね。ぼくはどう呼んでもらっても構いませんが」
ジュドー「メカのボディか…サイボーグとも違うみたいだしな」
ルー「サイボーグって言えば…メガボーグって連中も、もともとは火星開拓用に造られたサイボーグなのよね?」
クワトロ「だが、彼らはその能力によって、選民思想を持ってしまった…いや、むしろ思想を持たせるがために、その力を与えたのか。…亡き破嵐博士にしかわからん」
ロム「…地球にもいろいろ事情があるようですが…肉体の材質になど、私たちはこだわりません」
忍「お、ブリッジにいたぜ! よお、あんたがロム=ストールさんだな?」
ロム「君は?」
忍「へえ…マジに機械の体なんだな」
沙羅「忍! いきなりなんだい! すまないね、ロムさん…こいつ、無礼者でさ」
忍「なんだよ沙羅! ほんとのことじゃねえか!」
クワトロ「人気者だな、ロムくん」
ロム「この星系では珍しいというだけでしょう。クロノス星には岩石超人…岩の体を持つ者たちもいるくらいですから」
亮「俺は気にせんよ。…それより、武道家として今度お手合わせを願いたいもんだ。…俺は司馬亮。リーダーは少し頼りないが、獣戦機隊のメンバーだ。よろしく頼む」
雅人「おれは式部雅人。よろしく! …また異星の人かあ」
ブライト「あまり冷やかすんじゃない、おまえたち。さて…ロムくん、本題に入りたいんだが…」
クワトロ「ギャンドラーの目的がわかった…と言っていたが?」
ロム「はい、奴らは…」

※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
甲児「ほんとに…機械なんだな。俺は人間が鎧みたいなメカを着込んでるのかと思ったぜ」
さやか「いろいろな人がいるのねえ…宇宙って」

ドリル「ちょっとちょっと、俺たちは見せ物じゃないんだぜ?」
ジム「私たちにとっては、有機体で体ができてる方が珍しいですから。おあいこですよ、ドリルさん」
※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
大介「そうだぞ、甲児くん、さやかさん。体のつくりが似ているだけで、ぼくもマリアも異星人だ。そんなに珍しがるものじゃない」
さやか「わかってるわ、大介さん」
甲児「ああ、心強い仲間だし、みんな気のいい奴らで安心したぜ」
さやか「ジェットさんは、口がちょっと悪いみたいだけどね」

ジェット「おいおい、持ち上げといてそれはないだろ」
マリア「それくらいの方が親近感があっていいじゃない」
勝平「なんかもりあがってんなあ。なあ、クロノス星ってどんなとこなんだ?」
恵子「たしか…前にギャンドラーに襲われたことがあるって…」
ジェット「ああ。そのことは話しておかなければならんな。俺たちはクロノス星から撤退したギャンドラーを追ってここまで来た…」
ジム「ギャンドラーはハイリビードという神秘の秘宝を狙っていたんです」
宇宙太「ハイ…リビード? そういやあ、あの怪しいじいさんも言ってたよな?」
マリア「ターサン博士よね」
大介「ああ。博士の話ではたしか…」
ジェット「それに似たものが…太陽系第三惑星…つまり地球にあるらしい」
※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
甲児「地球に!? おい、それってやっぱり、あのじいさんの言ってた通り…」

ドリル「ん? あんたたち、もうギャンドラーの狙いを知ってたのかい? …って、あれ? レイナちゃんはどこいった?」

???(ロミナ)「テンカワさま…」
アキト「ん……大丈夫…必ず守ってやるよ…」
???(万丈)「うん? いい夢でも見てるのかな? 無粋な真似はしたくないが…おい、アキトくん、テンカワ=アキトくん!?」
アキト「…アイちゃん……必ず…守ってやるからな…ん…! こ、ここは…!?」
万丈「や、お目覚めかい? 月の寝心地はよかったみたいだね。テンカワくん」
アキト「ば、万丈さん!? 無事だったんですか!? …それに、月って…」
万丈「だから月だよ。うさぎさんの代わりに、人間が都市を作ってるけどね。…火星育ちのテンカワくんには難しかったかな…? とにかく、ここは月のフォン・ブラウンだよ」
アキト「じゃ、じゃあ…俺たち、カワサキから月まで…そうだ! あのゲキ・ガンガーみたいなロボットは!? 自爆をするって…」
ダミアン「あいつぁどっかに消えちまったよ。いきなり地球から飛ばされちまって、自爆するメリットがなくなっちまったのかもな」
ロミナ「とにかく、テンカワさまもご無事でなによりです」
アキト「あれ…? あんたたちは…」
万丈「ああ、ここはエルシャンクの中だよ。ここなら、ネルガルが君にちょっかいを出すこともできないと思ってね」
アキト「そうですか…ありがとうございました……でも! 万丈さん、なんともないんですか!? 生身でボソンジャンプをしたら…!」
万丈「え? あ、ああ…まあ、ダイターンに乗っていたしね」
アキト「でも…」
万丈「あのとき、大丈夫だと言っただろう? 噂の破嵐万丈に不可能はない…というのは格好つけすぎかな?」
ダミアン「なんだ? なんのことかしらんが、また適当なこと言ってるな?」
アキト(…万丈さん…この人は一体…)
ロミナ「…テンカワさま、早く地球のみなさまに、ご無事なことをお知らせした方がいいと思います…。きっとみなさん、心配されていらっしゃいます」
ダミアン「まったくだ…俺たちゃエルシャンクの中にいたが、ダイターンともう1機のロボットがいきなり現れて、この街はちょっとしたパニックになってたんだぜ?」
万丈「そうだな、ぼくの方はもう、ギャリソンには連絡をしておいた。君も無事の連絡は早くしたほうがいいよ」
シャフ「よろしいですか? では、通信室にご案内いたします」
アキト「あ、どうも…」
〔扉の開閉音〕
アキト(でも…ナデシコに連絡をして…俺はその後、どうするんだ…?)
万丈「彼もいろいろ大変だろうが…どうするのかな…」
ダミアン「しかしよ、ボソンジャンプだったか? ロボット一機で、マイクロワーム航法みたいなことができるとは…すげえテクノロジーだな」
ロミナ「ええ…戦争の道具になってしまうことは悲しいことですが…」
万丈(…なんの保護もなく、生体ボソンジャンプに耐えられる体…やはりテンカワ=アキトくんは…)

洸「あいつら…どう思います? エクセレンさん」
エクセレン「…ん~、どうも声が聞こえる気がするのよねえ…ヴァイスもそのたびに調子悪くなるし…」
洸「キョウスケさんも似たようなことを言っていた。…そういえば、あなたたちの関係は?」
エクセレン「わお。だ、大胆な質問ねえ、洸くん」
洸「いや、そういうことじゃなくて…なにか共通点というか…」
エクセレン「あ、そういうことね。ん~、昔…士官学校時代だけど…事故にあったのよね、二人とも」
洸「事故?」
エクセレン「…シャトルの事故なんだけど‥生き残ったのは二人…私とキョウスケだけ」
洸「…原因は?」
エクセレン「それが…」
レイナ「あの…こんにちは」
洸「ん? …ああ、君は…」
レイナ「レイナ=ストールです。何度かお会いしたことありますね! …あの、もしかしてお邪魔でした?」
エクセレン「そんなことないわよぉ、結論の出しようがない話だったし。ね、洸くん?」
洸「え、ええ。ライディーンがなにを訴えているのか…その糸口も掴めていないし…」
エクセレン「レイナちゃんは、どうしてこんなところに?」
レイナ「いえ…ジェットたちがみなさんに捕まっちゃって…」
エクセレン「ああ、珍しがられてるのね? 体の材質が違うだけなのにねえ」
レイナ「みたいですね。私たちから見れば、あなたたちの方が珍しいんだけど…」
エクセレン「う~ん、でも、決定的な違いがあるわねえ…」
レイナ「え?」
エクセレン「プロポーションが変わらないのはうらやましいわねえ。…最近、ちょっときつくなってきちゃって…」
洸「あ、そっちなんだ。…体の違いなんて気にすることないさ。俺だって古代ムー人の血を引いてる。中身が普通の人と違ってるらしい」
レイナ「え、ムー人!? それって…もしかしてムートロンというものと関わりが…」
洸「ムートロンのことを知っているのかい!?」
レイナ「…ギャンドラーの狙い…ムートロンです…!」
洸「!!」

ミナト「メグちゃあん?」
メグミ「あ、はい! …じっとしてて!」
ミナト「ブリッジに行かないの? 呼び出しかかってるけど…回収した木星トカゲのロボットにコクピットがあって…中のパイロットが、艦内に侵入したかもしれないって!」
メグミ「そ、そうなんですか?」
ミナト「あら? メグちゃん、ずいぶん落ち着いてるのねえ。パイロットが乗ってたかもしれないのよ!? 無人兵器だっていってたのに!」
メグミ「え? あ、そ、そうですね! 木星トカゲにあんな人が乗ってたなんて、私もびっくりです!」
ミナト「あんな人…?」
メグミ「う…あ、ああ、なんでもないです! 部屋かたづけてからブリッジに…あら? その人たちは?」
ミナト「あ、この人たちはお客さまよ。ブリッジに行く途中で会って…」
ビューティ「あなたが通信士のメグミ=レイナードさんね? あたしはビューティフル=タチバナ、ビューティって呼んでね」
レイカ「三条レイカよ。ナデシコと目的地が同じだったから、乗せてもらったの」
ミナト「二人ともアキトくんと一緒に月に飛んでった、噂の破嵐万丈さんのアシスタントなんだって」
ビューティ「噂の、ねえ。もう、万丈ったら、どこでも言ってるのね」
レイカ「まあ、いつものことよ、ビューティ。…それにしてもネルガルが、私たちの乗船を認めてくれるとは思わなかったけどね」
ミナト「あぁ、この艦はそーゆーところ、アバウトだから…でも、ひどい話よねぇ、もう月に向かって出発した後だっていうのに、今さら敵が紛れこんだかもなんて…。しかもそれに人が乗ってるかもしれないっていうのよ!? 冗談きつい…」
レイカ「あら? あなたの後ろ…人?」
メグミ「あっ! だめ!」
ミナト「へっ!?」
九十九「動くなっ!」
ビューティ「きゃっ!」
ミナト「…誰…!?」
九十九「女性が…3人も…!? …失礼しました! 私は『木星圏・ガニメデ・カリスト・エウロパ・及び他衛星小国家間反地球共同連合体』突撃宇宙軍優人部隊少佐、白鳥九十九であります」
レイカ「…日本語?」
九十九「我々の国家はこの100年、木星に繁栄を築いてまいりました…」
ミナト「ちょっと、教科書読んだ事ないの? 地球人はね、火星までしかコロニー作った事ないのよ」
九十九「それはあなた達の歴史にすぎません!」
メグミ「あの…この人、私がゲキ・ガンガー見てたら現れて…ゲキ・ガンガーのファンだそうなんです。悪い人じゃなさそうだし…」
ミナト「そうね…怪我してる人突き出したりするの、趣味じゃないもん。それに…話聞いてみたいし」
メグミ(…意外…かも)
ミナト「とにかく安全なところに、ね。お二人とも、よろしく」
ビューティ「あたしはいいけど…」
レイカ「……なにか、面白いことが聞けそうね…いいわ、協力しましょ」(間違いないわ…この男があのロボットのパイロット…! 木星トカゲの正体は…人間…!? 万丈の言ってたこと…正しかったみたい。ギャリソンに連絡をしておいた方が良さそうね…)

万丈「えぇ…ふむ…なるほど。あのお嬢さんも、なかなか鋭い判断をするものだ」
アキト「万丈さん、話って…あ、通信中か…」
万丈「わかりました、艦長。ぼくたちはここでお待ちしてますよ。…えぇ、彼も一緒です。ナデシコが来るまで…はい。では…」
アキト(ナデシコ? ナデシコが直接こっちに来るのか…!? ユリカのやつ…どういうつもりなんだよ…)
ダミアン「エルシャンクの修理も終わったことだ、あんたらの手助けもばっちりできるぜ!」
ロミナ「ではブライト艦長…お待ちしております…」
万丈「あ、テンカワくん。呼び出しておいてすまなかった。思ったより状況が複雑になってきてるみたいでね」
アキト「ナデシコが来るって…」
万丈「ああ。ブライト艦長の話では、正体不明の小惑星が地球に接近してるらしい。…そいつをなんとかするために、ナデシコが宇宙に上がってくるそうだよ」
アキト「そうですか…」
ロミナ「ロンド・ベル隊の方々も、コロニーが地球に落ちるのを防がれたばかりです。補給も兼ねて、この地で合流することとなりました」
ダミアン「まったく、あの隊は休みってもんがねぇみたいだな」
万丈「苦労性の人ほど、忙しくなりものさ」
アキト「それって、ラー・カイラムの艦長さんのこと…っすか?」
万丈「さて、どうかな? …それで、テンカワくん」
アキト「なんですか? あらたまって…」
〔モニターの開く音〕
万丈「ん? ギャリソンから…? …すまない、テンカワくん。ちょっと通信が入ってしまった。待っててくれ」
アキト「……?」

元一朗「なに…!? 九十九が!?」
秋山「うむ、帰艦を確認していない。おそらく…」
元一朗「馬鹿な! たしかにテツジンは撃墜されたかもしれん! だが、九十九の生存は確認していたはずだ!」
秋山「ああ、となれば…可能性はひとつだ」
元一朗「…九十九…まさか、悪の組織の虜囚となったというのか!?」

万丈「…というわけさ。なんとなく気付いてはいたが…現実は残酷なものだ」
アキト「木星トカゲが…人間…!?」
万丈「ああ、さっき、ぼくの執事から連絡があった。カワサキで倒したトカゲのパイロット…それにはパイロットが乗っていたらしい」
アキト「じゃあ、自爆しようとしたあいつも…!?」
万丈「恐らくはね」
アキト「……」
万丈「カワサキでの話、ぼくも少し聞いてしまったからね…これで全部つながった。さて、今回こんなところに呼び出した、本題に入ろうか。ナデシコが来て…君はどうするんだい?」
アキト「お…俺は……」
万丈「…ま、急ぐことはないんだけどね。ナデシコが到着するまでに決めればいいさ。だけど…これだけは言っておこう。誰にだって、自分の居るべき場所ってものがある。だけどそこは…必ずしも平穏な場所じゃない」
アキト「万丈さん…」
万丈「月の軍事施設といえば、アナハイム・エレクトロニクスだけど、ネルガル重工もドックを持っている。新型を回してもらえるように手配したんだけど…パイロットが足りなくてね」
アキト「……」
万丈「この戦い…どういうかたちであれ、いつかは終わるだろう。それまで逃げ続けるのは、そんなに難しいことじゃないと思う」
アキト「……」
万丈「だけど、もし君が迷っているなら…とりあえずそこでナデシコを待つのがいいんじゃないかな?」
アキト「俺は…」
【シナリオエンドデモ終了】


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