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No.82
悪鬼ラセツ

【シナリオデモ開始】
マサキ「テュッティ、ロドニーのおっさんの件はどうなった?」
テュッティ「……ダメだったわ。結局、シュテドニアスに引き渡す事が決定されてしまった……」
マサキ「そうか……で、場所と時間は?」
テュッティ「明日、10時にトロイア州の国境で行われるわ」
マサキ「よし、ならこっちも準備を整えておこうぜ。おっさん救出作戦だ」
テュッティ「やっぱりやる気なのね?」
マサキ「テュッティは反対なのか?」
テュッティ「……いいえ、あなたの指示に従うわ。私も、あなたの判断は正しいと思うから」
ヤンロン「うむ。マサキ、お前の判断に、すべてを任せよう」
ミオ「信用してんだからね」
マサキ「……ありがとうよ」

セニア「これが、ラセツに関するデータのすべてよ」
マサキ「げっ、こんなにあるのか?」
ウェンディ「私がざっと目を通しておいたから、かいつまんで説明してあげるわ」「ラセツ=ノバステ。男、33才。シュテドニアス軍特殊工作隊、『デオ・シュバイル』隊長、階級は大佐」「士官学校を首席で卒業後、隊に配属、4年で大佐にまで出世してるわ」
マサキ「……てことは10年近く大佐のままって事か?」
ウェンディ「特殊工作隊の性格上、功績を公に認められないから、将官にはなれなかったようね」「そのかわり、扱いは中将クラスと言う事よ。機密を探る任務が多いから、軍内部や、政界にも通じてたみたいね」「任務上で得た機密を利用して、着実にコネを広げているわ」「ゾラウシャルド大統領とも関係が深いみたい」「今回のクーデターの裏には、ゾラウシャルド大統領も一枚かんでいるのは……確実よ」「これまでの行動から見て、このラセツと言う男、権力欲の塊のようね」「性格は、傲慢で冷酷だけど、祖国愛は強いみたい。慈善事業や、基金の設立にも熱心よ」
マサキ「何かのかくれみのにしてるんじゃねえのか?」
ウェンディ「徹底的に洗って見たけど、その様子はないわ……」「要するに、自分の命令に従うものには情け深いけど、敵対するものには容赦しない……そういうタイプの……う」
マサキ「お、おい、ウェンディ、顔色が悪いぜ」
ウェンディ「ご、ごめんなさい……ちょっと、疲れがたまってるみたい……」
セニア「後は、あたしがやるから、ウェンディは休んでて」
ウェンディ「す、すみませんセニア様……お願い……します」
マサキ「ウェンディ、だいじょうぶなのか?」
セニア「心配なら、あとで様子を見て来たら?」
マサキ「そうだな……」
セニア「じゃ、続きはあたしが説明するわね。あと、ラセツの実績だけど……」

〔ノックの音〕
コンコン
マサキ「ウェンディ、俺だ、マサキだ。具合はどうなんだ?」
…………
マサキ「寝てるのかな?」
〔ドアノブを回す音〕
ガチャ
マサキ「ありゃ、カギがかかってねえぞ。不用心だな」
クロ「マサキ、レディの部屋に勝手に入っちゃダメよ」
マサキ「そうは言うけど、ちょっと心配だろ? お~い、ウェンディ……」
ウェンディ「……マサキ」
マサキ「カギ、開いてたぜ。どうだ、具合は? 少しは楽になったか?」
ウェンディ「マサキ……こっちに来て……」
マサキ「? 何だ、また気分が悪くなったのか?」
ウェンディ「マサキ……もっとこっちに……」
マサキ「何だよ、いったい……うわっ!?」
ウェンディ「うふふ、捕まえた。もう離さないよ。おとなしくして」
マサキ「お、おい、こら!? 何すんだよ、よせっ!! げっ!! ふ、ふ、ふ、服!! 服着ろ、こらっ!!」
ウェンディ(テューディ)「何言ってるのさ、こうしてあたしが……」
マサキ「!? 何だ、ウェンディ……髪の毛染めたのか?」
ウェンディ(テューディ)「ウェンディだと? 私は……うっ!?」
マサキ「お、おい、ウェンディ!?」
ウェンディ「う、ううん……えっ!?」「き・き・き・き……」「きゃあああーっ!! ま、ま、ま、マサキ、何するのよ、いきなりっ!!」
マサキ「えっ!?」
ウェンディ「い、いきなりベッドに押し入って、服を脱がせるなんて……ひどい……」
マサキ「待て待て待てっ!! 何を言い出すんだよ、いきなり! てめえが勝手に脱いでたんだろうが!!」
ウェンディ「え? ……じ、じゃあ……まさか……」
マサキ「一体どうしちまったんだ、さっきは? まるで別人みたいだったぜ。なんか、髪の毛の色まで変わったような気がしたし」
ウェンディ「ご、ごめんなさい……私……」
マサキ「なんかワケがあるのか?」
ウェンディ「……」
マサキ「ま、俺に話した所で、力になれるわけでもなさそうだし……」
ウェンディ「……いつか、話すわ。でも、ごめんなさい、今は……」
マサキ「わかったよ。身体、大事にな」
〔扉を閉める音〕
バタン……
ウェンディ「……姉さん……」

リューネ「そろそろ時間よ。トロイア州に向かわないと」
マサキ「……ああ」
リューネ「? どうしたの? なんか、夕べから変だよ?」
マサキ「何でもねえ」
〔カーソル、トロイア州の国境へ移動〕
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「悪鬼ラセツ」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕
〔第3軍ユニット出現〕

隊長「約束通り、捕虜を返還する。これで、我々に対する嫌疑は晴らされたはずだ」
ラセツ「ふむ……了解した。柔軟な対応に、感謝する」「おって、我が政府より通告があるはずだ。これで両国にとって、余計な問題は解決された」
隊長「……では、我々はこれで失礼する」
〔味方ユニット離脱〕
ラセツ「ふふ……ふははははっ!!! バカが、こんな事でごまかせると思っているとは……」「ラングラン政府も、バカの集団に成り果てたようだな。ハハハハッ!!」
ロドニー「ラセツ……おんどれ、どういうつもりじゃ!!」
ラセツ「ロドニー、君達はもう用ずみだ。ここで……」
エリス「待って!! 将軍を殺すなら、私がっ!!」
ラセツ「ラディウス元少尉……ふふ……そうか、君が身代わりになるというのだな?」
エリス「……はい」
ラセツ「では、こちらに来たまえ。君の態度いかんでは考えん事もない」
エリス「……わかった……」
ロドニー「ラディウス少尉!! あかん、やめい!!」
〔エリス、ラセツへ隣接〕
ラセツ「では、君は今から人質だ。約束通り、ロドニーの命は助けよう。もっとも、それも彼の行動次第だが」「ラディウス元少尉を連行せよ!」
兵士「はっ!!」
〔第3軍ユニット離脱〕
〔敵ユニット離脱〕

ラセツ「さて、ノボトニー元帥、あなたはもう我々にとって無用の長物。ここで消えていただくとしましょうか」
ノボトニー「むう……」
ジョグ「ちょっと待ってくれ、大佐。俺に考えがある。すまないがノボトニーの始末、俺にまかせてもらえねえか?」
ラセツ「ふむ……まあいいだろう。ジョグ、お前にまかせる」
ジョグ「ありがとよ。さ、こっち来な、元帥」
ノボトニー「……逆らってもムダと言う事だな……」
〔ノボトニー、ジョグへ隣接〕
ジョグ「さて、俺と来てもらおうか、あんたにちょいと頼みがあるんでね」
ノボトニー「……」
〔敵ユニット離脱〕
〔第3軍ユニット離脱〕

ラセツ「さて、ロドニー。君には大事な任務を与える」
ロドニー「……断る権利はなさそうやな」
ラセツ「君の命の恩人を見殺しにできるなら、かまわんよ」
〔味方ユニット出現〕
マサキ「待て待て!! ラングラン領内で勝手な事しでかすんじゃねえ!!」
ラセツ「む……魔装機神……どういうつもりだ? ラングラン政府との交渉はすでにケリがついたのだぞ!」
マサキ「せっかくだが、俺達はラングラン政府とは関係ねえんだよ。ロドニーのおっさんは、俺達があずかる!」
ラセツ「バカな、そんな言い逃れが通用すると思っているのか!?」
マサキ「言い逃れかどうか、自分で確かめてみな! ラングラン政府に問い合わせりゃ、すぐにわかるぜ!」
ラセツ「ちっ……そう言う事か……ラングラン政府も、以外とこうかつな……ならば!」「ロドニー!! 君のとるべき態度、わかっているだろうな?」
ロドニー「くそったれが……そう言う事かいな……」
ラセツ「君の協力が必要なのだよ、ふふふ」
ロドニー「わかったわい!! やったらあ!!」
〔ロドニー、第3軍から敵へ〕
マサキ「え!? お、おい、ロドニーのおっさん!? 俺達はおっさんを助けに……」
ロドニー「やかましい!! どもならんのじゃ!」
〔敵ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
<戦闘開始>

<4EP以降敵4機以下・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
テュッティ「ルビッカ!? ほんとにしつこいわね!」
ルビッカ「フフフ……私は執念深いのには自信があってね……楽しませてもらうよ、テュッティ!!」

<ラセツ撃破>
ラセツ「むう……ここでの勝敗は、戦略的価値が低いとはいえ……こう何度も負けるのは気分が悪いな」

<ルビッカ撃破>
ルビッカ「トゥルークの調整があまかったか? 仕方ない、撤退するか……」

<ロドニー以外敵全滅・勝利条件達成>
ロドニー「く……」
マサキ「よう、あとはおっさんだけだぜ」
ロドニー「……ああ、そうみたいやな。わしの負けや、にるなと焼くなと好きにせんかい」
マサキ「さっきも言ったろ? 俺達は、おっさんを助けに来たんだよ」
ロドニー「アホぬかせ。ラングランはわしらを引き渡す事に決めたんやろうが。ほならお前らかて、それに従わなあかんハズや」
マサキ「俺達は、ラングラン一国のために戦ってるんじゃねえんだよ。ラングランからは独立してるみたいなもんだ」
ロドニー「ほな、お前らは、自分の判断だけで戦こうとるんか? ホンマかいな……」
マサキ「どうだ、おっさんも魔装機操者にならねえか? おっさんならいい操者になれるぜ」
ロドニー「わしが……? け、けど、わしはシュテドニアス人やで!? ラングランの……あ、そう言う事か……」
マサキ「そうさ、俺達は、ラ・ギアス全体の平和のために戦う。だからこそ、殿下をこの手にかけたし、カークスを倒した」「おっさんなら、この義務に耐えられる……だろ?」
ロドニー「買いかぶってくれたな……わかったわい、どうなるかわからんが、やってみたろうやないかい!!」
〔ロドニー、敵から味方へ〕
ミオ「さすが、あたしの見込んだおっちゃん! がんばって!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ロドニー「ほんで、わしはどないしたらええねん?」
ウェンディ「まずは、あなたに合った魔装機を選ぶ事ね。それから、乗りこなすための訓練よ」
ロドニー「ねえちゃん、えらいべっぴんさんやな。何であんたみたいなべっぴんさんが、こんなとこにおんねん?」
ミオ「おっちゃん、おっちゃん、こんなとこはないでしょ、こんなとこは」
ウェンディ「私、ウェンディ=ラスム=イクナートと申します。魔装機の整備を担当しています」
ロドニー「ラスム……っちゅう事は、錬金学士さんかいな? へえ、たいしたもんや」「なあ、ものは相談やけど、わし、今やもめなんや。よかったらわしと茶ぁしばかへんけ」
ミオ「ちょっと、おっちゃん! エリスさんの事はどうするのよ!!」
ロドニー「え? 何でラディウス少尉が関係あんねん?」
ミオ「気づいてないの、おっちゃん? エリスさん、おっちゃんの事、好きなんだよ」
ロドニー「な、なんやて!? いや、しかし、それは、けど、なんでや!?」
ミオ「それに第一、ウェンディさんは、もう心に決めた人がいるんだもん」「ね~、ウェンディさん?」
ウェンディ「え? そ、その、な、何の事かしら?」
ミオ「とぼけるのヘタね~、ウェンディさん」

マサキ「おっさん、もしかしてエリスは、ラセツの野郎に捕まってのるか?」
ロドニー「ああ……わしを助けようとしてな」
リューネ「それじゃ、助けてあげないと!」
マサキ「どこに囚われているか、場所はわからねえのか?」
ロドニー「おおよその見当はつく。そやけど、無事でおるかどうかは……」
マサキ「いや、だいじょうぶだろう。ラセツは、利用できるものは、とことんまで利用するからな」「利用価値がある間は、生かしているはずだ」
ロドニー「ほう、坊主、しばらくの間に、大した男になったな!」
【シナリオエンドデモ終了】

<ロドニー撃破>
ロドニー「く、くそっ!! 悪運には自信があったんやけどなあ……うおおっ!!」

<敵全滅・勝利条件達成>
ミオ「ロドニーのおっちゃん……助けられなかったね」
マサキ「ああ……あの混乱の中じゃ……いや、助けられたかもしれねえが……」
テュッティ「もうよしましょう、過ぎた事よ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マサキ「これで、ラセツに対する手掛りは、ほとんどなくなっちまったな」
セニア「そうでもないわ。この前調べたデータの中に、気になる数値があったの」
マサキ「どういう事だ?」
セニア「ラセツが持っている建設関係企業のひとつが、最近急に規模を拡大しているの」「実績が全然ないにもかかわらずよ。これだけの資金を投入して、何をやらせてるのか……ちょっと気にならない?」
マサキ「戦争中なんだ、建設関係は成長してもおかしくねえぜ」
セニア「普通の建設会社ならね。でも、そこは、どっちかって言うと、発掘とかそういうのを専門にしてるとこなの」
マサキ「発掘ねえ……」
セニア「戦争中に、遺跡の発掘なんて変でしょ? 調べてみる必要があるんじゃない?」
マサキ「調べるっていってもなあ……」
セニア「資金とか資材の流れから、場所も特定できるわ。シュテドニアス領内のまっただ中だけど」
マサキ「……ラセツ関係ってのは、確かなんだな?」
セニア「あたしの情報を疑うの?」
マサキ「よし、なら調べてみるか……他に方法はなさそうだしな」
【シナリオエンドデモ終了】


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