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No.99
非情の天使

【シナリオデモ開始】
〔ドアノブを回す音〕
ガチャ!
マサキ「ウェンディ!! いるか!」
…………
リューネ「いないのかな……」
????(テューディ)「誰だ……私の研究のジャマをするな……」
マサキ「? ウェンディか? ……!? そ、その髪の色……この前の……」
????(テューディ)「お前は……そうか、マサキ=アンドーか……ふふふ……面白い」
マサキ「お前……一体誰だ!?」
????(テューディ)「私か……私の名はテューディ。テューディ=ラスム=イクナートだ」
マサキ「テューディだと……ウェンディはどこだ!?」
テューディ「ウェンディか……あんな意気地なしの女などより、私はどうだ?」「あんなやつより、私の方がよっぽどお前を満足させてやるよ、マサキ」
リューネ「な、な、な、な、何言ってるのよ、あんたっ!!」
テューディ「貴様……リューネか……しゃくにさわる小娘……貴様さえいなければマサキは……ううっ!?」「よ、よせっ!! 私は……私は……引っ込んでいろ、ウェンディ!!!」
マサキ「何……ウェンディだって……!?」
テューディ「貴様、なぜ私をそうまでして……よせっ!! くうううっ!!」
マサキ「お、おい!?」
リューネ「あっ!? 髪の毛の色が……」
ウェンディ「う……ううっ……」
マサキ「ウェンディ……てことは、今のは一体……」
ウェンディ「マサキ……リューネ……ごめんなさい……私……」
マサキ「どういう事なんだ、説明してくれ」
リューネ「二重人格……」
マサキ「二重人格?」
ウェンディ「……ええ……正確に言うと心理学的なそれとは違うんだけど……」「以前、私に双子の姉がいたって事は、話したわよね……それが、テューディなの……」
マサキ「え……でも、生まれてすぐに死んじまったって……」
ウェンディ「姉の心は……私の中で生きていたのよ……私も、あの日までは全然気づかなかった……」
マサキ「あの日……?」
ウェンディ「王都が壊滅したあの日、私は大ケガをして……それ以来、幻聴や頭痛に悩まされていたわ……」「私の体力が落ちて、プラーナが下がると……次第に私の中の姉の人格が顔をだし始めるようになったの」「姉と私は、記憶も感情も、共有しているの。だから、私……姉の気持ちがわかってしまう……」「こうして私が生きているのも、姉が犠牲になってくれたから……私、姉にもうしわけなくて……」「最初は、姉も協力的だったわ。でも、姉の心の中は……暗い、闇しかなかった……」「生きて、生まれる事ができなかったこの世に対するうらみ……それが、姉の心を支配していたの……」「それで、私は姉の人格を何とか抑えようとしたんだけど……ダメだったわ」「私……こわい……このまま私姉に取って代わられてしまうのかしら……そして……」
マサキ「ウェンディ!!」
ウェンディ「あ……マ、マサキ……」
マサキ「だいじょうぶだ、俺達がいる! 何とかしてやるよ!! だいじょうぶだ!」
リューネ「そ、そうだよ。気をしっかりもちなよ」
ウェンディ「あ、ありがとう……でも……このままだと私……今度のイスマイルの事にしたって……」
マサキ「イスマイル!! そうだ、何であんなものを!?」
ウェンディ「ラングラン政府は、怖かったのよ。魔装機神が、彼らの手から離れて、独自に動き出したのが……「「それで、ラングラン防衛用に、未完成で放っておかれたイスマイルを完成させる事に決めたの」「私も、最初は断ったわ。でも、いつの間にかテューディが……」「しかも、最初に私が設計した時より、更に強力な魔装機に生まれ変わらせてしまったわ……」「イスマイルは……存在してはいけない魔装機なのよ……」
マサキ「わかったよ、ウェンディ。あとの始末は俺達にまかせな。あんたはゆっくり休んでくれ」
ウェンディ「マサキ……私……」
マサキ「だいじょうぶ、何も心配する事はないぜ。さ、休みな」
ウェンディ「え、ええ……」
マサキ「明かり、消しとこうか?」
ウェンディ「ダメっ!!」
マサキ「えっ?」
ウェンディ「あ……ご、ごめんなさい……でも、明かりはつけておいて……」
マサキ「わかったよ。しばらくしたら、迎えに来る。おやすみ」
ウェンディ「お休みなさい」
リューネ「元気になってね」

リューネ「ウェンディさん……かわいそう」
マサキ「……まさか、あんな事になってたなんてな……」
リューネ「練金学協会と、政府の件、どうするの?」
マサキ「テュッティに連絡をとろう。セニアにも協力してもらって、ウェンディを救い出すんだ」「あのままじゃ、ウェンディは……」
リューネ「そうだね。恋敵がいなくなったら、張り合いないし。それにあたし、ウェンディさんの事だって好きみたい」
マサキ「その気があったのか?」
リューネ「マサキが振り向いてくれなかったら、走っちゃうかもね」
マサキ「ははは、ま、しばらく待っててくれや。そのうち、な」
リューネ「うん、アテにしないで待ってるよ」

テュッティ「そう……ウェンディさんが……大変なのね……」
セニア「あたしにも相談してくれなかったなんて……冷たいな」
※※ベッキーが仲間の場合、セリフ追加※※
ベッキー「セニアに相談したって、一緒にため息ついてくれるのが関の山だからだろ」
セニア「あ、ひどい。あたし、そんなに頼りない?」

ヤンロン「ともかく、政府とアカデミーに掛け合わなくてはな。我々の仲間をこんな事で失いたくない」
ゲンナジー「うむ」
プレシア「大変よ、みんな!! デモンゴーレムが、ナゴール湾のレティク市を襲ってるの! 助けに行かなきゃ!!」
ヤンロン「く、最近出没しないと思っていたが……まだいたのか」
テュッティ「これから大事な時なのに……」
ロドニー「そやけど、ほっとくわけにもいかんやろうが」
エリス「そうですよ」
マサキ「よし、急いでかたづけて来ようぜ!」
〔カーソル、レティク市へ移動〕
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「非情の天使」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃ユニット選択〉
マサキ「何だ!? 死霊装兵がいるぞ!?」
リューネ「何、あれ?」
マサキ「あのルオゾールが、よく召喚してた亡霊だよ。なんでも、エクトプラズムでできてるらしい」「ま、何にせよ、急いでかたづけちまわねえとな。ウェンディが待ってる」
リューネ「そうだね」
<戦闘開始>

<敵全滅・敵増援1出現>

マサキ「ふう、ま、こんなもんか」
〔第3軍ユニット出現〕
マサキ「げっ!? シュウ!? てめえ、何しに来やがった!!」
シュウ「久しぶりに会ったというのに、そのあいさつはないでしょう、マサキ」
マサキ「うるせえ! てめえか、こんな事をやったのはっ!?」
シュウ「まさか。私は、自分の不始末のあとかたづけをしていただけです」
マサキ「不始末……?」
サフィーネ「あなたたちには関係ない事よ。けど、さっきの死霊装兵は、そのとばっちりね」「まだ後ちょっと残ってるから、後始末はまかせるわ。あたし達、他にやる事があるから」
シュウ「では、頼みましたよ」
〔第3軍ユニット離脱〕
サフィーネ「じゃあね❤」
〔第3軍ユニット離脱〕
マサキ「おい、こらっ!! 勝手な事言って……」
〔敵ユニット出現〕
マサキ「げっ、出た!!」
〔敵ユニット出現〕
リューネ「ウソっ!? ヴォルクルス!?」
マサキ「……いや、ただの分身だな。しかし、分身がいるって事は、本体も……」
クロ「シュウが言ってた不始末って、この事かニャ?」
マサキ「多分な……まずは、こいつらを倒しちまおう。話はそれからだ」

<敵全滅・勝利条件達成>
〔第3軍ユニット出現〕
シュウ「おや……ヴォルクルスの分身を倒してしまいましたか」
マサキ「シュウ!! てめえ、不始末のあとかたづけとか言いながら、きっちり土産を置いて行きやがって!!」
シュウア「手間をかけてしまったようですね、おわびしますよ、マサキ」
マサキ「お、おう……そ、そう素直に謝られちゃ……ま、しょうがねえか」
シュウ「私の方も、後始末は終わりました。では、また、お会いしましょう」
〔第3軍ユニット離脱〕
マサキ「シュウ……俺の敵にまわるような事だけは、しでかすなよ……」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

※※デメクサが仲間にいる場合、セリフ追加※※
デメクサ「さっきのヴォルクルス、やはり生きていたって言うルオゾールと関係あるんでしょうね」
テュッティ「多分ね。でも、クリストフ……シュウは、後始末は終わったって言ってたわ」
ヤンロン「という事は、復活したルオゾールを倒した、という事になるな」
デメクサ「じゃ、もう心配しなくていいんですねぇ~」
マサキ「デメクサ、心配してたのか?」
デメクサ「ええ、そりゃもう」
ミオ「全然そうは見えないけど」

マサキ「さて、ウェンディの件、早いとこ政府にねじ込んでやらねえとな」
リューネ「そうだね、急がないと」
〔カーソル、王都ラングランへ移動〕
テュッティ「どういう事です!? 面会もできないなんて!」
兵士「私に聞かれても困ります。私はただ、誰も通すなとの命令を受けているだけですから」
テュッティ「なら、その命令した人に会わせてください!」
兵士「む、無理を言わないでください」
マサキ「テュッティ、よせ。ムダだよ」
テュッティ「マサキ、あなたは気にならないの!?」
マサキ「そんなわけねえだろうがっ!! ウェンディは今、危険な状態なんだぞっ!」「けど、ここでこんな事やってても、ラチはあかねえんだよ……」
テュッティ「そ、そうね……わかったわ。何か別の方法を考えましょう」
ヤンロン「セニア様から、王室の線で何とか手を打ってもらうか……」
マサキ「ウェンディ……無事でいてくれよ」

テューディ「クク……クククク……もうすぐ……もうすぐだ……」「ようやく、この私が陽の目を見る事ができる……殺してやる……殺してやるぞ!!」「私の存在を消し去った、この世界全てを……」「私の苦悩を何一つ知らず、のうのうと生きてきた、全ての生きとし生けるもの……思い知るがいい!!」「……もうすぐだ……」
【シナリオエンドデモ終了】


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