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No.13
プレシアとエルシーネ

【シナリオデモ開始】
プレシア「お兄ちゃん、エルシーネさんって帰っちゃったの?」
マサキ「ん? プレシア、お前、会ってなかったのか?」
プレシア「うん、報告書の作成に手間取っちゃって」
マサキ「報告書? ちょっと待て。そういうのはセニアの役目じゃねぇのか?」
プレシア「セニアさんは情報処理が忙しくて、そっち優先だもの」
マサキ「じゃあ、ベッキーは……あ、いや、あいつはサボったな?」
プレシア「うん。で、残りはツレインさんとメフィルさんなんだけど……」
マサキ「ん? ツレインはエルシーネと会ってる時、そこにいたぞ」
プレシア「……あの人に報告書作成させると、独特の表現が多すぎて、その……」
マサキ「ああ、役立たずだから、ほっといたのか」
プレシア「その内書いてもらうつもりだけど、今回のは公開されるかもしれないから。その点メフィルさんは所までちゃんと行き届いてるんだけど、逆に詰め込み過ぎてて……」
マサキ「なるほどな。お前がちゃんと見てないとダメだったって事か」
プレシア「うん」
マサキ「エルシーネに会いたかったのか?」
プレシア「有名な人だもん。確かお父さんも…………あれ? お父さんが、どうしたんだっけ?」
マサキ「ゼオルートのおっさんとエルシーネは知り合いだったのか?」
プレシア「うーん……そんな気がしたんだけど、ちょっと思い出せない」
マサキ「そっか。ま、その内また、会う機会もあるだろうし、きにすんな」
シモーヌ「あ、いたいた。二人共、ブリーフィングルームに来て。すぐ呼び出しがかかると思うから」
マサキ「どうした? 何かあったか?」
シモーヌ「何か、ややこしい事になってるみたい。とにかくブリーフィングルームに」
マサキ「わかった」

ワグネル「問題が二つ、同時に発生しました。一つはシュテドニアスの問題で、もう一つはエルシーネ様の問題です。まずはシュテドニアスからです。シュテドニアスの分裂が確定しました」
〔物の倒れる音〕
ロドニー「くそったれが!!」
エリス「ああ……何て事を……」
ワグネル「北部シュテドニアス連邦、南部シュテドニアス聯合、南北に分かれ、それぞれが独立を宣言しました。宣戦布告こそ行っていませんが、いつ戦闘が始まってもおかしくない状況です」
マサキ「で、エルシーネの問題ってのは?」
アハマド「俺が掴んだ情報だ。情報源は言えんが、エルシーネ暗殺計画はまだ第2弾がある」
マサキ「エリックの野郎は前座だったって事か。計画してるのはどこのどいつだ?」
アハマド「そこまではわからん」
テュッティ「どちらも見過ごせない状況ね……」
ロドニー「それやったら提案がある。わしとエリスでシュテドニアス……ああ、北部の方な。あっちに潜入して、色々手ぇ回してみる。コネだけは腐るほどあるからな」
マサキ「二人だけで大丈夫なのか?」
エリス「むしろ二人だけの方がいいんです。私達にはシュテドニアス国籍もありますし」
ワグネル「なるほど。それはいい方法ですね。ではm、シュテドニアスの問題についてはロドニーとエリスに一任しましょう。魔装機神操者の皆さん、異論はありませんか?」
ミオ「うん、おっちゃんなら大丈夫だと思うよ」
ミオ「そうだな……エルシーネの問題もあるし、ここは二人に任せるか」
テュッティ「そうね」
ロドニー「おお! 何とかやってみるわ」
シモーヌ「それで、エルシーネの方は、具体的に何か手はあるのかい?」
ベッキー「暗殺っていうと、狙撃とか爆破とか毒殺とか、色んな手があるからねぇ」
ウェンディ「教会内にいる限りは、狙撃の心配はさほど必要ないと思うわ。かなり高度な魔術が使える相手ならともかく」
デメクサ「ですねぇ。教会の結界なら、爆破も抑えられますし」
ミオ「じゃあ、毒殺?」
ウェンディ「そのためには、相当エルシーネ様の身近に接近しないといけないから。それも難しいでしょうね」
マサキ「詰まるところ、エリックがやったみてぇに、魔装機で直接狙うのが一番って事か?」
シャリアン「ならば、この一帯にとどまって、網を張っておけばいい」
マサキ「相手の動きが読めねぇ以上、他に手はないか……」

シモーヌ「確かにここからなら、教会辺りを一望できるけど……ホントに見えてないのかい? この艦」
トニ「ええ、遮蔽結界はちゃんと働いてますよ。動きさえしなければ、精霊レーダーにも反応しません。その代わり、防御結界の出力は3分の1以下になりますけど」
マサキ「アハマド、エルシーネ暗殺計画ってのは、一体何が狙いだと思う?」
アハマド「もっとも可能性が高いのは、南北の軍事衝撃を招く事だろう。軍事衝突を防ぐには、エルシーネの影響力を利用するのが最良だからな」
マサキ「その軍事衝突を煽ろうとしてる連中がいるんだな? そいつが黒幕って事か」
アハマド「早合点するな、マサキ。今回のシュテドニアスの騒乱は、歴史的な対立が大本にある。そこに乗じている輩はおるかもしれんが、それを排したところで、根本的解決にはならん」
マサキ「歴史的な対立?」
アハマド「簡単に言えば、南部は北部に支配されて重税に苦しんだ恨みがあり、北部は南部に裏切られて、敗戦した恨みがある。もう4000年近く昔の話だがな」
マサキ「4000って……そりゃ、恨みすぎだろ」
アハマド「原因がそれだけ古いという話だ。その後も色々といさかいがあり、その度に新たな恨みが生まれている。それだけ根が深い問題なのだ。何か黒幕の様な人物がいて、そいつを倒せば終わりなどと、単純な話ではない。詳しく知りたければ、自分で勉強しろ」
マサキ「うっ……」
アハマド「そういう点では、ロドニー達を派遣したのは適役だろう。彼らなら……」
〔レーダー反応〕
ホーリー「精霊レーダーに反応! 識別信号ありません!」
マサキ「来やがったな!」
ワグネル「総員、戦闘配置についてください!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「プレシアとエルシーネ」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

オンガレッド「……待ち伏せか。どうやら情報が漏れていた様だな」
マサキ「てめぇは……オンガレッドか!? こんなトコまで出張ってくるとはな!」
オンガレッド「それは、こっちこそ言いたい事だがね。シュテドニアスにまで干渉するとは、出しゃばるにもほどがある」
ドレップ「いかがしますか? 見つかった以上、暗殺は無理です」
オンガレッド「かといって、一戦も交えずに撤退はできんだろう。預かった新型の性能テストもある。監視役もついている以上、やれるだけの事はやらんとな」
ムデカ「いい心がけだ。相手がアンティラス隊となれば、こちらとしても望むところだ。ここで会えるとはまさに天の配剤! マサキ、覚悟しろ!」
マサキ「……誰だ、てめぇは?」
ムデカ「俺はムデカ・ルーベンス!! ラセツ様の仇、ここでとらせてもらう!」
マサキ「またラセツ関係かよ……しかもテロリストとはな」
ムデカ「それだけ貴様の罪が重いという事だ! 力だけで全てを収めようとするお前達は、憎しみしか生まん!! お前達を倒すためなら、あえて修羅の道を選ぶのみ!」
シモーヌ「よしなっ! あの男は、自ら身を滅ぼしたんだ。仇なんてお門違いだよ!」
ムデカ「シモーヌ……裏切り者が何を言うか!!」
〈出撃準備〉
〔味方戦艦離脱〕
<戦闘開始>

<マサキvsムデカ>

ムデカ「魔装機神……お前達さえいなければ、我がシュテドニアスは分裂する事などなかったものを!」
マサキ「人に責任を押しつけるなっ! てめぇの国の事なら、てめぇらで何とかしろってんだ!」

<マサキvsオンガレッド>
マサキ「てめぇ、シュテドニアスくんだりまで何しに来た!?」
オンガレッド「私の理想を実現するためだよ。君も地上人ならば、絶対民主主義の素晴らしさは知っているだろう」
マサキ「俺に政治の話を振るな!」
オンガレッド「ふ……無知とはそれだけで罪だな。ラ・ギアスは革命の時代に入ったのだ」
マサキ「そんなもんが、戦争や暗殺の言い訳になるかっ!」

<シモーヌvsムデカ>
ムデカ「シモーヌ!! ラセツ様に目をかけられておきながら、よくもぬけぬけと!!」
シモーヌ「確かに恩はあるさ……けど、ラセツは……あの男は間違ってたんだよ!!」

<ムデカ撃破>
ムデカ「くっ……ラセツ様の仇は、いずれまたまみえた時に討たせてもらう!」
〔敵ユニット撃破〕
※※まだオンガレッド健在の場合、セリフ追加※※
オンガレッド「やれやれ……大義も理解せず、私怨だけで動くからそうなる」


<オンガレッド撃破>
オンガレッド「なるほど、この性能ではまだ不足店があるな。それだけでの収穫だった。撤退する」
〔敵ユニット撃破〕

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マサキ「この前のマーガレットといい、今回のムデカといい、ラセツってのは部下に慕われてたのか?」
シモーヌ「上司としてはいい男だったよ。忠誠を誓ってれば、の話だけど」
マサキ「けどよ、部下をはめた事があったぞ」
シモーヌ「信用してない部下は、簡単に切り捨てるのさ」
プレシア「お兄ちゃん、お兄ちゃん」
マサキ「お、プレシア。どうした?」
プレシア「エルシーネさんがから連絡があってね、またお礼言いたいから、こっちに来てもいいかって」
マサキ「律儀だな、あの人も。いいぜ、ゲストルームに案内してくれ」
プレシア「あたしも同席していい?」
マサキ「ああ、会いたいって言ってたな。構わねぇぜ」
プレシア「やったー」

エルシーネ「この度は、またもわたくしの事を護って頂いたそうで……重ねてお礼申し上げます」
マサキ「いや、いいって。それが俺達の役目なんだしよ」
エルシーネ「でしたら、わたくしにできるお手伝いは何かございませんか?」
マサキ「手伝いねぇ……」
テュッティ「では、南北の衝突を防ぐために、演説をして頂けませんか?」
マサキ「演説か……。なるほどな。それはいいかもしれねぇ。代表、どう思う?」
ワグネル「一つの手としては有効かもしれません」
マサキ「あれ? あんまり乗り気じゃねぇのか?」
ワグネル「んー、反対するワケじゃありませんよ。お願いできますか? エルシーネ様」
エルシーネ「わたくしでお役に立てるなら、喜んでその役目、引き受けさせて頂きます。ですが、本当にわたくしなどで務まりますでしょうか?」
テュッティ「エルシーネ様はご自分を過小評価しすぎです。エルシーネ様のお言葉なら、きっと聞き入れられると思います」
エルシーネ「わかりました。では、謹んでお受けいたします」
マサキ「それじゃ、準備を……ん? プレシア、どうかしたのか?」
プレシア「……え?」
マサキ「え、じゃねぇよ。何か顔が赤いぞ。熱でもあるのか?」
プレシア「そ、そうかな……言われてみれば、何だかちょっと体調が……」
エルシーネ「失礼いたします」
[イベント「プレシアを診るエルシーネ」]
えっ? あ、エルシーネさん……?」
エルシーネ「……なるほど、確かに少しばかり疲れがたまっておられる様です。しばしお待ちを」
プレシア「あ……」

エルシーネ「いかがですか?」
プレシア「ありがとうございます! 随分楽になりました」
エルシーネ「プレシア様……でしたね?」
プレシア「えっ? あ、はい。あ、でも、様なんてつけないでください。呼び捨てでいいです」
エルシーネ「では、プレシア。わたくし、あなたとどこかで会った様な気がするのですけど……心当たりはありませんか?」
プレシア「え? うーん……ごめんなさい、私、覚えてないみたいです」
エルシーネ「そうですか。でしたらわたくしの重い違いでしょう。では、マサキ様。演説の準備が整いましたらご連絡ください。わたくしは教会におりますので」
マサキ「ああ、わかった。それじゃな」
エルシーネ「はい、失礼します」

マサキ「ん? なんだ? いい匂いがすんな」
ツレイン「あ、マサキさん。今、ティッティさんがお菓子を作ってるんですよ。よかったら一緒にどうです?」
マサキ「な……ちょっと待て! テュッティの手作り菓子だと!?」
メフィル「はい~。楽しみですぅ」
マサキ「よ、よせ! 二人共! お前らは知らねぇだろうが、テュッティは……」
テュッティ「はい、お待たせ。完成したわよ、コケモモのパイと特製ドーナツ」
ツレイン「うわあ、おいしそうですね」
テュッティ「あら、マサキも来たの? じゃ、一緒に食べる?」
マサキ「遠慮する! 大体お前の作るもんは甘過ぎ……」
ツレイン「ぐはっ!? あっ……甘っ!?」
メフィル「え~? そうですかぁ? おいしいと思いますけど……」
マサキ「メフィル……お前、味音痴か?」
ミオ「あっ、お菓子食べてる」
シャリアン「ほう、おいしそうだな」
ウェンディ「私達も頂いていい?」
テュッティ「あら、千客万来ね。どうぞ、たくさんあるから」
ミオ「えっ? テュッティさんが作ったの? え、えーと……あたし、パス!」
シャリアン「ん? どういう意味だ?」
ウェンディ「テュッティの作るお菓子は、ちょっと普通より甘みが強いのよ。私は気にならないけど」
マサキ「ちょっと? あれをちょっとって言うか? ウェンディはテュッティの作った菓子って大丈夫なのかよ?」
ウェンディ「ええ、食べ過ぎさえしなければね。頭を使うと糖分が欲しくなるし」
シャリアン「なるほど……では、私も試しに一つ……っ!? あ……甘いなんてものじゃないぞ、これは!? ず、頭痛がする……」
ミオ「……ちょっと待って。テュッティさんのお菓子を平気で食べてるのって……」
テュッティ「……うん、我ながら上出来」
メフィル「おいしいですぅ」
ウェンディ「食べ過ぎなければ、ちょうどいいと思うんだけど……」
ミオ「あの3人。大して、食べてないのは……マサキは別として……」
シャリアン「な、なんだ? 人の胸をジロジロと見て?」
ミオ「まさかっ!? 糖分かっ!? 甘いものがあれを育てるのかっ!?」
シャリアン「何っ? ……確かに、言われてみれば」
ミオ「女の子は砂糖とスパイスと素敵な何もかもでできてるって言うけど……砂糖がこれほど重要だったとはっ!! あたしも食べるっ!!」
シャリアン「むう……こうなっては是非もなし。私も覚悟を決めて……食べる」
マサキ「お、おい、よせ! 無茶すんな、二人共!」
ミオ「殿中でござる! 武士の情け、放してくれっ!」
マサキ「バカ言ってんじゃねぇ! シャリアンを見ろ! 残念だが、間に合わなかった……」
シャリアン「ぐぅっ……ひ……一口でも……げ……限界だ……私には……所詮かなわぬ夢だった……か……」
〔人の倒れる音〕
ミオ「シャリアンさん……あなたの死はムダにしないっ! あたしがリベンジするからっ!」
マサキ「あ、こらっ!?」
ミオ「止めてもムダよっ!! 女にはね、無謀だとわかっててもやらなきゃいけない時があるの! 今が! 今こそがその時なのよっ!!」
マサキ「ミオ……そうか。そこまで覚悟してんならもう止めねぇ。骨は拾ってやるよ」
ミオ「……ありがとう、マサキ。貴家澪! 斃れての地、已むのを覚悟完了! いざ、出撃!」
ゴクー「お師匠さん!! あんた、漢だぜ……」
ハッカイ「いや、女だけどね」
ミオ「うっ……ま、まだよっ! あ、後一口は……くっ……こ、ここまでか……無念……」
〔人の倒れる音〕
マサキ「……ミオ。立派な最期だったぜ」
テュッティ「……おいしいのに」
【シナリオエンドデモ終了】


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