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No.39
シュウの魂胆

【シナリオデモ開始】
ワグネル「南部との交渉、折り合いがつきました。建設中の要塞を爆破する事で、捕虜を返還します」
マサキ「……ま、妥当な線だな。あの要塞が完成しちゃ、北部が黙っちゃいねぇだろうし」
ミオ「けど、要塞建設なんて、南部も無茶な事しだしたね。よっぽど追い詰められてるとか」
ギド「いや、逆だ。今は南部の方が戦力的に優位に立っている」
ミオ「え? それ初耳。戦力は均衡してたんじゃなかった?」
ギド「生産力の違いだな。南部の方が工業力が高いので、戦力の回復も早かったようだ。さしものアクレイドも、戦力不足は否めない様子だな」
セニア「けど、それだけでもないみたいなのよ。どうも、北部で頻繁にテロが起きてるらしいのよね」
マサキ「らしい? セニアにしちゃ、はっきりしない言い方だな」
セニア「だって、北部の情報って結構ガードが固いのよ」
ミオ「ロドニーのおっちゃんから情報はもらえないの?」
セニア「無理よ。もし本当にテロが頻発してたら、北部にとって不利な情報よ。教えられるワケないわよ」
マサキ「テロ……ねぇ。どうも臭いな」
セニア「まあね。南部には元テロリストのオンガレッドがいるし」
マサキ「それだけじゃねぇ。どうもな……俺の勘だが、もっとヤバいもんが動いてる気がする」
セニア「ヤバいものって?」
マサキ「それはわからねぇ。ただな……嫌な予感がするんだよ」
ギド「ともかく、戦線が拡大するのは何とか抑止したい。ここは、南部に和平交渉を勧めてみようと思うんだが」
ヤンロン「……今は南部の方が有利だ。果たして乗ってくるか?」
ギド「仲介役を、エルシーネに頼もうかと思っている」
ベッキー「ああ、なるほど。あの人の言う事なら、南部も無視できないって寸法だね」
ロザリー「エルシーネって……あの、教母エルシーネ様の事?」
ジノ「そういえば報告にあったな。エルシーネ様と接触を持った、と」
テュッティ「ええ、一度和平演説をお願いしたの」
マサキ「結果的には、あの後一応小康状態になったからな……もしかしたら、うまくいくかもな」
セニア「ダメ元で頼んでみる? 教会なら、捕虜返還の場所にももってこいだし」
ワグネル「では、一度連絡をとってみましょう」
ギド「了解した」
ワグネル「では、受けて頂けるのですね?」
エルシーネ「はい、わたくしにできる事でしたら喜んでお手伝いさせて頂きます」
ワグネル「では、早速今から、そちらに伺わせて頂きます」
エルシーネ「お待ちしております」
〔スイッチを押す音〕
ワグネル「進路をアクアビナ修養会へとってください」

〔フリングホルニ、南部要塞→デルハット市へ移動〕
〔レーダー反応〕

マサキ「どうした?」
ホーリー「境界付近で高エネルギー反応! 魔装機と思われます!」
ブラッドロイ「中立地帯で戦闘だと? どこの部隊だ!?」
ホーリー「識別信号ありません!」
シャリアン「テロリストか……?」
ブラッドロイ「総員、戦闘配置!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「シュウの魂胆」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
「味方戦艦出現〕

マサキ「なっ……!? シュウ!?」
シュウ「ああ、久しぶりですね、マサキ」
マサキ「……てめぇ、何やってやがる?」
シュウ「見てわかりませんか? 教会を破壊するんですよ」
マサキ「何だと!? どういうつもりだ!?」
シュウ「あなたに説明する必要がありますか?」
マサキ「バカ野郎! 教会にはエルシーネがいるんだぞ!!」
シュウ「あなたに言われなくとも、そんな事は知っています」
マサキ「まさか……てめぇ、エルシーネを狙ってるのか!?」
シュウ「やれやれ……それ以外にどう見えるというんです?」
マサキ「シュウ……てめぇが何を考えてるのかしらねぇが、エルシーネはこの戦争を終わらせるのに必要な人だ!! てめぇの好きには……させねぇ!」
シュウ「なるほど、私の邪魔をする、と?」
マサキ「当然だ!!」
[イベント「シュウの魂胆」]
シュウ「……いいでしょう。では、相手をして差し上げます」
モニカ「……シュウ様、よろしいんですの?」
シュウ「ええ、説明したところで、彼らが納得するとは思えませんからね」
テリウス「まあ、そうだよなぁ。でもクリストフ……じゃない、シュウらしくないよな。勘で行動するなんてさ」
シュウ「私は、自分の直感を信じています。。テリウス、あなたは信じてくれないのですか?」
テリウス「……いや、僕はシュウに付いていくって決めたからね。文句は言わないよ」
シュウ「結構です。では、私が彼らを引きつけます。エルシーネの始末は任せますよテリウス」
テリウス「えっ? 僕がやるの? ……面倒臭いなぁ」
サフィーネ「シュウ様、私も……」
シュウ「サフィーネは無理をしなくて結構です。実の姉を手に掛けるのは忍びないでしょう?」
サフィーネ「は……はい」

〈出撃準備〉
〔味方戦艦離脱〕
<戦闘開始>

<マサキvsシュウ>

マサキ「シュウ!! どういうつもりだっ!! ……って訊いても、どうせまともに答えねぇんだろうな、てめぇは」
シュウ「エルシーネは危険なのですよ。あなたにはわからないのですか?」
マサキ「な……証拠はあんのかよ!?」
シュウ「ありません。強いて言えば、私の勘です」
マサキ「てめぇ……勘だけで人を殺すのか!」
シュウ「必要とあれば」
マサキ「させるかっ!」

<ヤンロンvsサフィーネ>
ヤンロン「サフィーネ! お前との貸し借りは全て清算した。遠慮はせんぞ」
サフィーネ「……ええ、そうね」
ヤンロン「む……どうした? いつものお前らしくないが」
サフィーネ「あ、あら。心配してくれるの? それこそ、あなたらしくないわ、ヤンロン」

<プレシアvsシュウ>
プレシア「あんたの好きにはさせないんだからっ!」
シュウ「……あなたにも関係ある事なのですが」
プレシア「えっ?」
シュウ「……いえ、そこまで心配するのは杞憂かもしれませんね」

<セニアvsモニカ>
セニア「モニカ! あんた、ちょっと大きくなった?」
モニカ「いいえ、身長は伸びておりませんわ」
セニア「そっちじゃなくて! ……の方」
モニカ「そうですわね……10コルゴーツほど」
セニア「なっ!? 逆転された!? 体重は!?」
モニカ「お変わりありません」
セニア「何て事……あたしに断りもなく大きくなるなんて!!」
モニカ「その分、お姉様は胴回りが少し……」
セニア「うわっ! 言うな! それ以上言うなっ!!」

<セニアvsテリウス>
セニア「テリウス! あんたいつまでクリストフなんかにくっついてるつもり!?」
テリウス「姉さんに説明したって、多分わかってくれないよ」

<サフィーネ撃破>
サフィーネ「やられちゃったか。でも、少しホッとしてるのよね、私……」
〔敵ユニット撃破〕

<モニカ撃破>
モニカ「ごめんなさい。お先に失礼させて頂きます」
〔敵ユニット撃破〕

<テリウス撃破>
テリウス「くっ……ダメだ、脱出する!」
〔敵ユニット撃破〕

<シュウ撃破・勝利条件達成>
シュウ「……ほう、ここまで力を付けていましたか……いいでしょう、今回は引き下がります」
〔敵ユニット離脱〕
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マサキ「エルソーネ、無事か!?」
エルシーネ「あ、はい。皆様のお蔭です」
マサキ「良かった……しかし、どういうつもりだ、シュウの野郎!!」
テュッティ「シュウは何か言ってましたか?」
エルシーネ「それが……あなたは危険です消えてください、とだけ……」
マサキ「シュウに狙われる心当たりは?」
エルシーネ「……いえ、まったく」
マサキ「あいつ……最近物わかりが良くなったと思ってたが、やっぱり油断ならねぇ」
テュッティ「ともかく、エルシーネ様がご無事で何よりです。ここでは何ですから、フリングホルニへ来て頂けますか?」
エルシーネ「はい、わかりました」

エルシーネ「……では、わたくしが仲介すれば良いのですね?」
ワグネル「はい、交渉は私達で行います」
エルシーネ「しかし……わたくしが言うのも何ですが、果たして南部の方々が、和平に応じるものでしょうか?」
ワグネル「んー、わかりません。しかし、できるだけの事はしなければなりません」
エルシーネ「わかりました。南部政府に打診してみましょう」
ワグネル「お願いします」

〔ドアの開閉音〕
ミオ「あ、いたいた。ガエンさん、やっほー!」
ガエン「…………」
ミオ「ちょっと、返事くらいしてよ」
ガエン「……うるさいな。何の用だ?」
ミオ「へへ~、少しお話しよ」
ガエン「断る」
ミオ「わ、速攻拒否された」
ガエン「お前と話す事などない」
ミオ「まあまあ、そう言わずに。ゴクー、出ておいで」
ゴクー「お呼びですか、お師匠さん」
ミオ「例のヤツ、お願い」
ゴクー「おおっ! お任せを! 隠し芸は得意中の得意です!」
ミオ「やっちゃって、やっちゃって」
ゴクー「それでは、十八番のテーブルクロス引きを……」
ミオ「違うでしょ。そっちじゃなくて、あれよ、あれ」
ゴクー「はぁ……あれ、ですか?」
ミオ「そうよ。この前教えたでしょ」
ゴクー「しかし、隠し芸の鬼といわれた俺にあんなのは……」
ミオ「いいいから、早くやる!」
ゴクー「……へーい。では、毎度バカバカしいお笑いを一席」
ミオ「そうそう、それでいいの」
ゴクー「え~、大きい事を言う様ですが、ファミリアのゴクーといえば、ラ・ギアス広しと言えども……俺一匹だけです」
ミオ「よし! 掴みはOK! ……あれ?」
ガエン「…………」
ミオ「えーと……今の、面白くなかった?」
ガエン「何がだ?」
ミオ「あれ? おっかしいなぁ……ゴクー、続き、続き」
ゴクー「え~、まだやるんですかぁ?」
ミオ「当然でしょ」
ゴクー「わかった、わかりましたよ。え~、世の中には、どうにもそそっかしくてしょうがない、粗忽者という人がおりまして……」

ゴクー「『おう、八。おめえは頭を持ってっくれ。俺が足を持つからよ』『わかったよ、よいしょっと……ああ、重てぇなぁ。俺ってこんなに重かったんだ』『おめえは普段から食い過ぎなんだよ。これに懲りて、少しは運動しろ』『う、うん。けど熊公よぉ。何だかよくわからなくなってきた』『わからねぇって何がだ?』『こうやて抱かれてるのは確かに俺だけど……抱いてる俺は、一体誰なんだろう』……お後がよろしい様で」
ミオ「おー、パチパチ。お見事!」
ガエン「…………」
ミオ「あ、あれぇ? えーと……面白くなかった?」
ガエン「……何がだ?」
ミオ「……おっかしいなぁ。絶対笑い上戸だと思ったのに……」
ガエン「……くだらない事に付き合わせるな。用が終わったら、さっさと出て行け」
ミオ「あっ、もうちょっと待って! え、え~と、え~と……ふ、ふとんがふっとんだ!」
ガエン「っ……」
ミオ「えっ? あれ? 脈アリ?」
ガエン「……何の事だ?」
ミオ「電話に誰もでんわ。猫がねこんだ。アルミ缶の上にあるミカン」
ガエン「うっ……ごほっ! ごほっ!!」
ミオ「こ……これは……ラブレターが破れたー。コンニャクを今夜食う。コンドルがめりこんどる」
ガエン「くっ……ぷっ……くふっ……」
ミオ「やった!! 笑った!!」
ガエン「くっ……な、何を……」
ミオ「……こんなくだらないダジャレで笑われるのは不本意だけど……とにかく、大成功!!」
ガエン「……貴様、どういうつもりだ?」
ミオ「おっと! このカレンダー、可憐だー。コピー紙はA4でええよん。カッターを買ったー」
ガエン「げほっ、げほっ!!」
ミオ「ふっふっふ……何時の弱点見つけたり!! 外道照身霊波光線!!」
ガエン「くっ……」
ミオ「あー、楽しかった。それじゃね!」
〔ドアの開閉音〕
ガエン「ま、待てっ!」「おのれ……不覚」
【シナリオエンドデモ終了】


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