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No.41
調和神と破壊神

【シナリオデモ開始】
セニア「たっだいまー」
マサキ「おっ、セニア。何だ、本当に早かったな」
セニア「まーね。一泊二日の強行軍。ま、ちゃんとお土産は買ってきたから」
マサキ「今更ラングラン土産なんかもらってもなぁ……」
ミオ「へぇ、どれどれ。わ、何これ。ラングラン饅頭だって。何でこんなのが?」
セニア「面白いでしょ。日本ブームがあった時に便乗して作ったらしいんだけどね、一部で人気があるみたいで、今でも残ってるのよ」
マサキ「……風情も何もあったもんじゃねぇな」
ミオ「こういうのって、アンティラスショップでも売り出せないかな?」
セニア「う~ん、食べ物は管轄が違うから今は無理かもね。まあ、もうちょっと軌道に乗ったら考えてみましょ」
マサキ「それより、調べ物ってのはどうだったんだよ?」
セニア「あ、そうだった、そうだった。30分後にミーティングで発表するから、みんなを集めといて」
マサキ「おう、わかった」

セニア「実は、ちょっと面白い事がわかったの」
マサキ「前置きはいいから、さっさと本題に入れよ」
セニア「もう、せっかちなんだから。じゃあ、ズバリ言うね。ヴォルクルス教団が何か企んでる場所が判明したわ」
マサキ「ヴォルクルス教団が!?」
シモーヌ「……それはいいですけど、何か企んでるって、曖昧な言い方ですね」
セニア「正確に言うと、靈装機ヂーヱンってあるでしょ?  あれが数機集まってる場所が判明したのよ」
ギド「ほう……それは確かに面白い話ではあるが、しかし、どうやってそれを?」
セニア「ヂーヱンはガエンが投降した時に手に入れたものがあるじゃない。あれを調べてた時に、補助システムとして対消滅動力を使ってた事がわかったの」
マサキ「ん? 消滅動力? 待てよ……その話、どっかで聞き覚えが……」
セニア「マサキにしちゃ、鋭いわね。そう、デュラクシールに使ってるのも対消滅動力なの」
マサキ「そうか、思い出したぜ。確か、ニュートンを調べれば見つかるとか何とか……」
セニア「ニュートリノだってば。ニュートリノ検出のシンチレータは、ラングランにしかないの。だから、ラングランまで行って、調べてたってワケ」
ワグネル「んー、なるほど、ヂーヱンが集まっている場所がわかれば、そこにはヴォルクルス教団がいる、という事ですね」
セニア「そういう事。ヂーヱンに使われている対消滅動力は小型だから、1機だけじゃ追い切れなかったんだけどね」
マサキ「それで、場所はどこなんだ?」
セナイ「ヒドゥカ市郊外。ここからなら2時間ほどの距離ね」
マサキ「よし、行って調べてみるか」

〔フリングホルニ、ソーム市郊外→ヒドゥカ市郊外へ移動〕
ブラッドロイ「……場所はここで間違いないんだな?」
ホーリー「はい、座標は一致しています」
ミオ「なーんもないよ」
デメクサ「……強い魔力を感じますね。何か結界が張られていますよ」
ウェンディ「これは、例によって地下ね」
マサキ「ああ、地下探査を始めてくれ」
シャリアン「了解だ。ホーリー、電磁波、弾性、伝導率、精霊波、各種システムでの探査を頼む」
ホーリー「はい。プローブ発射」
デメクサ「結界があるなら深度を深くしたプローブも必要ですよ」
ホーリー「あ、そうでした。第2プローブも発射します。さすがデメクサさん、頼りにしてるわ」
デメクサ「いやあ、あはは」
ミオ「ん? あれ? デメクサさんとホーリーさんって、いつの間にそんな仲良くなってたの?」
デメクサ「いやあ、まあ、色々ありまして」
ホーリー「う、うん。色々あったのよ」
ミオ「うおっ? なんか本格的に付き合ってるご様子!?」
シャリアン「ホーリー、探査結果はどうしたの?」
ホーリー「あ、はい! えーと……あっ! 地下に巨大な空洞を発見!」
マサキ「やっぱりな……どうせヴォルクルスの神殿だろう。出入り口はわかるか?」
ホーリー「はい。いくつか地下に繋がっている形跡があります」
マサキ「よし、乗り込むぞ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「調和神と破壊神」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
マサキ「これは……違うぞ。ヴォルクルスの神殿じゃねぇ……」
リューネ「うん……微妙に装飾が違う。そうするとこれは……」
ミオ「ラスフィ……トート」
マサキ「ああ、間違いねぇ。早いとこぶっ潰して……」
〔敵ユニット出現〕
????(グレプス)「困るな、そんな事をされては」
マサキ「……ヴォルクルス教団か?」
グレプス「初めまして、だな。俺はグレプス・ボーバードという。教団の司教だ」
セニア「あれは……ヂーヱンじゃない? 新型?」
グレプス「ああ、確か君はセニア……だったな。メカに詳しいとは聞いていたが……気になるかね?」
セニア「えっ? ま、まあ、そりゃあ……」
[イベント「縦横家オンガレッド」]
グレプス「では教えよう。この機体は靈装機ボーヰン。開発年代こそ30年前と古いが、現行の魔装機に勝るとも劣らぬパワーを秘めている。この機体の開発には、あのゼツが加わっており、操者の魂が弱ければ、喰われてしまう」
セニア「うわっ! ゼツが関わってたの? それはまた悪趣味な……」
グレプス「設計者が誰だろうと、この機体の素晴らしさの前に意味はない。特に驚くべきは、その耐久力の高さだ。たとえ魔装機神といえど、この機体が相手では、太刀打ちできんよ」
セニア「耐久力って……あっ! 魔術防御の類ね!」
グレプス「ご名答。さすがは名高いセニア・グラニア・ビルセイア」
セニア「いやぁ、それほどでも……」

マサキ「セニア! いつまであんなヤツとくっちゃべってる!」
セニア「ああっと、そうだった。メカの話してると、つい……」
マサキ「てめぇら、ここでラスフィトートを復活させようとしてたな!?」
グレプス「……まあ、今更隠したところで意味はないな。その通りだよ」
マサキ「やっぱりか……てめぇらの好きにはさせねぇっ!!」
〈出撃準備〉
ヤンロン「ラスフィトートか……あの悪意に満ちたプラーナ……再びこの世に出すワケにはいかん」
テュッティ「そうね……あの時みたいに、ポゼッションできるとは思えないし」
ヤンロン「ふむ……いや待て、テュッティ。ポゼッションなどできなくても、僕達にできる事はできそうだ」
テュッティ「え? どういう事?」
ヤンロン「あの時感じた一体感を思い出せ。。あの感覚を再現すれば……」
テュッティ「もしかして……合体攻撃?」
ヤンロン「そうだ。無論、ポゼッションには及ぶべくもないが、今の僕達になら使えるはずだ」
テュッティ「そうね……試してみる価値はありそうね」
ヤンロン「うむ。名付けて太極陰陽破邪法。やってみよう」
テュッティ「わかったわ。機会ができたらやってみましょう」
<戦闘開始>

<敵全滅or6EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
マーガレット「見つけたぞ、アンティラス隊!! 覚悟しろ!!」
マサキ「あいつら……南部軍じゃねぇのか!? 何でここに……」

<マサキvsマーガレット>
マサキ「邪魔すんな! あいつらはラスフィトートを復活させようとしてんだぞ!」
マーガレット「それがどうした! 私には関係ない! 私は貴様を倒せれば、それでいい!」

<ヤンロンvsグレプス>
ヤンロン「グレプス、と言ったな。サティルスの手下か?」
グレプス「位階は下だが、サティルス殿とは同志だ」

<テュッティvsグレプス>
テュッティ「ラスフィトートの復活なんて……させるものですか!」
グレプス「ではまた、ポゼッションを発動するか? ふっ……自在に操れるとは聞いていないが」
テュッティ「っ……ポゼッションしなくても、方法はあるわ! あなた達を倒して、神殿を破壊すれば!」
グレプス「さて、そうまくいくかな? 俺は操者としては多少自信があるぞ」

<ミオvsグレプス>
ミオ「サティルスが中ボスなら、あんたは小ボスってトコかな?」
グレプス「位階は下でも、操者としては俺の方が優秀だぞ。このボーヰンの力、舐めんでほしいな!」

<シモーヌvsマーガレット>
シモーヌ「マーガレット……まさかあたし達を追ってここまで来たの?」
マーガレット「その通りだ! ラセツ大佐の無念を晴らすためならば、たとえどこまでも貴様達を追い続ける!」
シモーヌ「……もういいでしょう。ラセツは、最後には満足して散っていったわ。あんたも、もう……」
マーガレット「黙れ! 貴様などに……貴様などにラセツ大佐の何がわかる!!」

<ガエンvsウーフ>
ウーフ「すっかり堕落したな、ガエンよ」
ガエン「貴様の目にはそう映るのだろうが、俺は現状に充足している。堕ちているのは貴様の方だ、ウーフ」

<セニアvsディーゴ>
セニア「あんた、戦闘向きじゃないんでしょ! 大人しく引きこもってなさい!」
ディーゴ「あんただって同類だろうが!」

<セニアvsグレプス>
セニア「うわ……ホントに30年前の機体なのこれ? 出てくるデータが半端じゃないんだけど」
グレプス「ふっふっ……そうだろう。我々ヴォルクルス教団の技術力はアカデミー以上なのだ」
セニア「むっ、それは違うわ。アカデミーでは、制御できない技術を封印してるだけ!」
グレプス「ほう、精霊降臨も制御できていると思っているんだな?」
セニア「えっ? あ、あれは……っていうか、あんた、何でそんなにアカデミーの事詳しいのよ! スパイでもしてるの!?」
グレプス「言っただろう。ゼツが我々に協力していたと」
セニア「……あのピー爺さん、後々まで厄介の種残してくれるわね」

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シャリアン「爆破準備、完了」
ワグネル「了解しました。構いませんね? マサキ」
マサキ「ああ、やってくれ」
ブラッドロイ「爆破お願いします」
〔爆発音〕
〔画面、震動〕

ヤンロン「これで、この神殿はもう使い物にならんな」
ロザリー「それにしても、ヴォルクルスにしろラスフィトートにしろ、一体いくつ神殿があるのかしらね」
ウェンディ「地下に隠されているものだから、普通に探しても、なかなか全部は見つからないでしょうね。監視飛空船からの映像では分析できないみたいだし……」
デメクサ「魔力探知ならどうです?」
ウェンディ「範囲が狭すぎて、監視飛空船は無理ね」
ミオ「一つ一つ、こまめに見つけて潰していくしかないのかぁ。大変そう」
シャリアン「セニア様から連絡が入った。どうやら北部と南部の間に動きがあったらしい。ブリーフィングルームに集合だ」
ミオ「りょーかい」

セニア「北部が南部に対して大攻勢をかけたわ」
ヤンロン「ついこの前、同じ様な事をやっていなかったか?」
セニア「今回の方が大規模よ。なんせ、南部の重要拠点が四つも落とされたんだから」
マサキ「ちょっと待て。って事は、もう戦いは終わってるのか?」
セニア「そうよ。電光石火とはこの事ね」
ギド「ブリッツ・クリークか……」
マサキ「くそっ、こっちの隙を突いて見事に動きやがるな、北部は」
ワグネル「それでは、戦局は北部有利に大きく傾いたという事ですね?」
セニア「その通り。南部はかなり追い詰められてる」
ギド「これだけ手際のいい事をやってのけるとしたら、アクレイドしか考えられんな」
セニア「うん、はっきりした情報は入ってないけど間違いないわ。相変わらずとんでもない戦略家よね」
ジノ「しかし、大丈夫なのか? 南部が追い詰められたとなれば、オンガレッドが黙っていまい」
マサキ「おっと、それで思い出した! さっき、何で南部軍のヤツらがここに来たんだよ?」
ヤンロン「ああ、妙だな。あの場所は、セニア様が苦労して突き止めた場所だ。おいそれと見つけられるものではない」
セニア「そうなると、やっぱり疑われるのは、南部とヴォルクルス教団の繋がりね」
ギド「完全な証拠とは言えんが、疑惑を持つには充分だろう」
マサキ「……そうだな。セニア、その辺りを気を付けて調べてみてくれ」
セニア「了解」

〔ドアの開閉音〕
アクレイド「失礼します。ジェスハ上院議員、アクレイド・バロム中佐、参りました」
ロドニー「中佐? もう中佐になったんか?」
アクレイド「お蔭様で」
ロドニー「ほな、今回の作戦の成功で、次は大佐やな……いや、もしかしたら二階級特進もあるか」
アクレイド「戦死したワケじゃないんですから」
ロドニー「いや、お前さんの能力やったら、将官の方が向いとる」
アクレイド「いえ、身に余りますよ」
ロドニー「南部の重要拠点をいくつも落としたんや。ちょっとはうぬぼれてもええんちゃうか」
アクレイド「いえいえ、作戦の許可を取ってくれた議員のお蔭ですよ」
ロドニー「けど、これほど見事に遂行してくれるとは思わんかったで」
アクレイド「ありがとうございます」
ロドニー「……元軍人として興味があるんや。どうやって、これだけ精密な作戦を成功させた?」
アクレイド「別に、難しい事じゃありませんよ。軍隊では時間厳守。その原則を徹底させただけです」
ロドニー「それにしてもや。相手の動きをそこまで確信した読み切れるもんか?」
アクレイド「選択肢を先に提示してあげただけですよ。選択肢があると、人は無意識にその選択の中から行動を選びます。選択肢以外の行動があるにも関わらず」
ロドニー「心理戦か? 不確実な手段やな」
アクレイド「内心冷や冷やでしたよ」
ロドニー「そうは見えんかったけどな」
アクレイド「いやだなぁ、買いかぶらないでくださいよ」
ロドニー「……正味、お前さん、自信があったんちゃうんか?」
アクレイド「そんな事ありませんよ。まあ、確率は高かったですけどね」
に達した分についてもご破算になるんですか?」
ロドニー「……先が見えすぎるんは、その内不幸を招くで」
アクレイド「肝に銘じておきますよ」
【シナリオエンドデモ終了】


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