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No.5
観艦式

【シナリオデモ開始】
ブラッドロイ「………………………………」
シャリアン「艦長、少しは落ち着いてください」
ブラッドロイ「これが落ち着いていられるか。ようやく俺の艦が、陛下のお目通りにかなうんだぞ」
ミオ「艦長って、この艦にやけに感情移入してない?」」
シャリアン「……男のロマンなんだってさ」
ミオ「あ~、そういう事」
シャリアン「わかるのか? ミオ」
ミオ「わかんなくても、ナマ温かい目で見守ってやればいいのよ」
シャリアン「なるほど」
ブラッドロイ「……緊張したらもよおしてきたな。副長、後は任せる」
シャリアン「あ、艦長!」
ミオ「緊張してるんだか、してないんだか」
シャリアン「面倒くさがりなだけだ。航海士、各部チェック、どう?」
ホーリー「異常なし。機関部は順調。出力も予定通りです」
シャリアン「上空の天候は?」
ホーロー「南南西の風、風速2、雲見ゆれども晴天なり」
シャリアン「絶好の観艦式日和だな。艦内放送に繋いで」
ホーリー「マイク、入りました」
シャリアン「んっ、本艦は予定通り、5分後に抜錨、15分後に王宮前で観艦式を執り行なう。馴致訓練の日にちも浅いが、各員の成果を期待する。以上」
マサキ「へぇ、なかなか堂に入ってるな」
シャリアン「いつもの事だ」
ブラッドロイ「おう、副長。チェックは終わったか?」
シャリアン「はい、問題なしです」
ブラッドロイ「で、そろそろ抜錨か?」
シャリアン「もう少し待ってください。後1分です」
ブラッドロイ「そうか……」
リューネ「何か、艦長の方が子供みたい」
テュッティ「ホントに」
ブラッドロイ「よし、そろそろだな」
シャリアン「時計くらい見てください。後30秒です」
ブラッドロイ「それくらいいいだろ」
シャリアン「ダメです。秒読みに入ります。10、9、8、7……」
ブラッドロイ「艦長命令! 抜錨!」
ホーリー「えっ!? は、はい! 抜錨!」
[イベント「勇壮なるフリングホルニ」]
シャリアン「艦長! 5秒早いです!」
ブラッドロイ「気にするな。戦場では時間通りに事が運ぶとは限らん」
シャリアン「それはそうですが……」
ブラッドロイ「進路5-2-8。取り舵!」
トニ「進路5-2-8。取り舵!」
ブラッドロイ「進路そのまま高度200まで。宜う候」
トニ「高度200。宜う候」
ブラッドロイ「うむ、いい感じだ」
シャリアン「まったく」
テュッティ「ふーん、ウワサよりもまともな艦長みたいね」
ミオ「ウワサって?」
テュッティ「怠け者って話」
ブラッドロイ「それは否定せんな」
テュッティ「あら、艦長……聞いてたんですか?」
ブラッドロイ「人並み以上に耳が良くてな。ま、怠け者というのは、俺にとっては褒め言葉だが」
ミオ「そうなの?」
ブラッドロイ「皆がそう思っててくれれば、黙ってても色々やってくれて、俺は楽ができる」
ミオ「うわ、ホントに怠け者だ」
セニア「人の上に立つ人は、それくらいでちょうどいいのよ」
ワグネル「んー、なるほど。見習わないといけませんね」
セニア「おじさんは見習わなくていいってば」
マサキ「お、王宮が見えてきたぜ」

シャリアン「ふう、何事もなく終わったな」
コレット「王宮より入電」
ブラッドロイ「陛下から?」
コレット「はい」
ブラッドロイ「読み上げろ」
コレット「勇壮なるフリングホルニの姿は感に堪えず、その威をもって四海の安寧を求むるものなり。ここに神聖ラングラン王国を代表して、フリングホルニの旅立ちを心から祝電する。第289代神聖ラングラン王国国王、クィンティヌス・グラン・ビルセイア」
ブラッドロイ「陛下……もったいないお言葉です」
ワグネル「んー、ネフロス歌集からの引用ですか。良い言葉を選びましたね」
シャリアン「ワグネル代表、返電はどうします?」
ワグネル「んー、では、こちらもネフロス歌集から引用しましょうか。寛大なる大君に、尽きせぬ感謝と喜びを。もって我が身を顧みず、ただその道を征くのみなり」
シャリアン「了解です」
コレット「治安局から入電!」
ブラッドロイ「祝電か?」
コレット「いえ! 任務要請です!」
シャリアン「観艦式が終わった直後にか? こういう場合は治安局が動くのが当然だろうに」
ブラッドロイ「内容は?」
コレット「バレル山、結界維持装置の敬語を依頼する。なお、治安局部隊は別情報により、現場を離れる予定」
ブラッドロイ「人手不足はどこも同じか。報酬は出るんだな?」
シャリアン「法定額は確認しています」
リューネ「調和の結界の維持装置だろ? ま、護るのは当然だからね」
マサキ「そうだな」
ワグネル「んー、反対意見はありませんね? それじゃ早速で悪いんですが艦長。結界維持装置に進路をとってください」
ブラッドロイ「了解しました」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「観艦式」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
マサキ「防衛部隊はもういねぇみたいだな」
シャリアン「ちょうど入れ違いに出て行ったようだ」
ブラッドロイ「警戒を怠るな。この辺りは精霊が多い。精霊レーダーでも感知しきれんかもしれん」
〔レーダー反応〕
ホーリー「精霊レーダーに反応! 識別信号なし! 距離……20!」
ブラッドロイ「やはり死角を突いてきたか……総員迎撃準備!」
マサキ「とっくにできてるぜ!」
テュッティ「みんな、結界維持装置の防衛が第一よ! 忘れないで!」
ミオ「了解!」
シャリアン「敵、目視範囲に突入!」
〔敵ユニット出現〕
マサキ「こいつら……この前のテロリストか」
セニア「スヴェンド……間違いないわ」
ドレップ「魔装機は相手にするな。狙うのは結界維持装置のみ!」
執友「了解!」
〈出撃準備〉
<戦闘開始>

<敵2機以下or2EP・味方援軍1&敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
オンガレッド「作戦通り……」
マサキ「崖の上だと!?」
セニア「あの魔装機……また新型!?」
ウェンディ「あれは……スヴェンド・ゲハード!」
セニア「あ、あれがそうなんだ! うわ、実物見たの初めて!」
マサキ「喜んでる場合か! ありゃ、どう見ても長距離支援タイプだ!」
テュッティ「ええ、しかもあそこからなら、結界維持装置が舎弟範囲かも……」
マサキ「まずいっ! 急ぐぞ!」
〔オンガレッド、前進〕
オンガレッド「ムダだ。階級制社会の犬共が。今から間に合うものか」
????(ティアン)「ふっふっふっ……」
オンガレッド「むっ!? 何ヤツ!?」
????(ティアン)「三千世界に蔓延る悪を、仏の慈悲にて往生させん!」
〔味方ユニット出現〕
ティアン「天上天下唯我独尊! 仏の化身、サナン・ティアンプラサート、光臨!!」
マサキ「ティアンのおっさん!? いつの間にそこに……」
ティアン「なに、これも御仏のお導きよ。南無……」
オンガレッド「ディンフォースか……少々予定が変わるが、この程度なら挽回可能。足止めをしておけ」
執友「はっ!」
マサキ「ちっ、ティアンのおっさんだけじゃ、突破できるかどうかわかんねぇ。俺達も二手に分けるぞ!」
テュッティ「わかったわ!」

<3PP・味方援軍2出現>
〔味方ユニット出現〕
アハマド「間に合った様だな」
シモーヌ「久しぶり! 手伝いにきたよ!」
マサキ「アハマド! シモーヌ!」
アハマド「ほう、ティアンも来ておったか」
ティアン「当然よ! お主らも手伝え」
アハマド「言われなくとも、そのために来たのだ」
シモーヌ「任せときなって」

<テュッティvsオンガレッド>
テュッティ「結界維持装置を狙うなんて……世界を混乱させるつもりなの!?」
オンガレッド「当然だよ。混乱こそが革命の原動力だ」
テュッティ「させるもんですか!」

<ミオvsドレップ>
ドレップ「……地上人か」
ミオ「んー、何かあんたってさ、ゲンちゃんとキャラ被ってない?」
ドレップ「? どういう意味だ?」
ミオ「筋肉無口キャラは二人も要らないって事!」

<セニアvsオンガレッド>
オンガレッド「セニア……階級制の象徴、王族が!」
セニア「二言目には階級制、階級制って……別に固定されてるワケじゃないのに、何でそこまで否定するのよ!」
オンガレッド「古くさい伝統、陋習だからだ! 絶対民主主義こそが正しい思想なのだ!」
セニア「それこそ古い考えでしょ! 歴史から学びなさいよ!」
オンガレッド「過去の遺物と一緒にしないで欲しいな。私の理論は完璧だ! 私の理論こそ、世界を変革する!」
セニア「一人の理論で世界を変えようなんて、思い上がらないでっ!」

<オンガレッドが結界維持装置へ攻撃>
オンガレッド「ふ……これで私の理想も近づく」

<オンガレッド撃破>
オンガレッド「作戦は失敗か……だが、失敗から学べばいい。撤退する!」
〔敵ユニット撃破〕

<ドレップ撃破>
ドレップ「む……やられた」
〔敵ユニット撃破〕

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マサキ「助かったぜ、ティアン、アハマド、シモーヌ」
セニア「みんなのお陰で、結界維持装置は無傷! 治安局から特別報酬も出るって!」
シャリアン「助かった。ありがとう」
ティアン「いやあ、なかなか見事な操艦でしたな。便りになるクルーですわい」
シャリアン「どうも」
ティアン「しかも美人が多い。いやあ、眼福眼福」
ミオ「あいかわらず、煩悩塗れのお坊さんだね」
テュッティ「ところでティアン、内閣法制局との折衝は終わったの?」
ティアン「まったく問題なしですぞ、テュッティ殿。完全に解決してきましたわい」
テュッティ「あら、そうなの。早かったわね」
ティアン「法解釈など時のムダ。あるものをあるがままに受け入れよと説法をかましてきましたぞ」
テュッティ「……煙に巻いたのね?」
ティアン「ウソも方便といいますからな」
ミオ「お坊さんがそれ言っちゃダメでしょ」
ティアン「何を言うか。法華経にも三乗は一乗の方便であると出ておる」
ミオ「……口先三寸じゃ、ティアンさんにはかなわないなぁ」
ティアン「それを言うなら舌先三寸よ」
シャリアン「まったく……口のまわるお人だな」
ティアン「拙僧、口だけではござらん。実力も伴っての口上手よ。シャリアン殿、と仰ったな?」
シャリアン「あ、ああ、そうだが……」
ティアン「いかがかな? 我がタントラの極意を身をもって体感してみる気はござらんか?」
シャリアン「たんとら?」
ミオ「……下ネタよ、下ネタ」
ブラッドロイ「おほん! 私の娘に何か御用なら、まず私に話しを通してもらおうか?」
ティアン「……娘、とな?」
シャリアン「……不肖の父親だ」
ティアン「おお、左様でしたか、艦長殿。いや、ここはお義父撃てお呼ばせて頂きましょうか」
ブラッドロイ「……義父だと? 許さん、許さんぞ! こんなおっさんに娘はやれん!」
ティアン「拙僧は25歳じゃい!」
マサキ「あー、もう、やかましい! ここでの用事は済んだんだ。早いとこ王都に戻ろうぜ」
ウェンディ「そうね、確認したい事もあるし」
シャリアン「了解。はいはい、みんな、持ち場について」
ブラッドロイ「いいか、俺は認めんからな!」
シャリアン「……本人以上に嫌がってるな」

リューネ「ん……うまいね! これ、絶品だよ!」
マサキ「俺のカレーもだ……こんなうまい日本風カレーがこんなトコで食べられるとは思わなかったぜ」
リューネ「そうなの? 一口頂戴」
マサキ「ああ、いいぜ……って、何だ、それは?」
リューネ「あーんしてるの。食べさせてよ」
マサキ「んな事できるかっ! そこのスプーン使って、自分で食えっ!」
リューネ「……ケチ」
????(サト)どうだい? 味の方は、気に入ってくれたかい?」
マサキ「あ、えーと……サトさん、だっけ?」
サト「サト・ザニア・コーヅカだよ。ま、見ての通りの歳だから、おばさんでいいよ」
マサキ「おばさん、厨房士だよな?」
サト「当番制だから、他に何人かいるけどね」
リューネ「……その当番の中に、テュッティは入ってないよね?」
サト「ああ、あの甘いもん好きのお嬢ちゃんかい? 大丈夫、入ってないよ」
マサキ「そいつは何よりだ」
テュッティ「あら、こんなトコにいたの、二人共。さっき、私の名前が聞こえた気がしたけど……」
マサキ「な、何でもねぇって。な、リューネ」
リューネ「うんうん、気のせい気のせい」
テュッティ「そう? だったらいいんだけど……あ、そうそう、二人にもこれ、渡しておくわ」
マサキ「ん? 何だこれ?」
リューネ「あ、徽章?」
テュッティ「そう、正式に認められたアンティラス隊の徽章よ」
マサキ「襟んトコに付ければいいのか? んっ? ちょっと付けにくいな」
リューネ「あたしが付けたげる」
マサキ「い、いいって。自分でやる」
[イベント「ふふ、微笑ましいわねぇ」]
リューネ「ダーメ。歪んじゃうでしょ。キチッとしないと」
テュッティ「ふふ、微笑ましいわねぇ。いいわ、若いって」
マサキ「ニヤニヤすんな! それより、何でこんなもんが必要なんだ?」
テュッティ「何言ってるの。それは身分証みたいなものよ。それを付けてないと、条約保護の対象にならないんだから」
リューネ「アンティラス隊の証だよ。DCにだってあったんだよ、こういうの」
マサキ「地上で色々やってた時は、こんなもん特にやってなかったけどなぁ……」
リューネ「あの時は色々特例があったからね。民間人が戦ってる組織なんて、普通認められないよ。ただのゲリラ」
マサキ「そういうもんかね」
リューネ「はい、できた。似合ってるよ、マサキ」
マサキ「お、おう。サンキュ」
リューネ「…………」
マサキ「……? な、何だよ、リューネ。もう付け終わったんだろ? は、離れろよ」
リューネ「…………」
マサキ「だからっ! 何で逆に近づいて……」
テュッティ「リューネ、積極的なのはいいけど、私とサトさんも見てるって事、忘れてない?」

リューネ「……もう、あたしは気にしないのに」
マサキ「あ、あー、すいえば、ミオはどうした? 何か、何か、さっきバタバタしてたけど」
テュッティ「ミオはゲンナジーと一緒に、ラングラン国防省へ交渉に行ってもらったわ」
マサキ「交渉? あの二人で? 何を?」
テュッティ「海外援助の肩代わりと、その分の予算をこっちに回してもらうの」
マサキ「……大丈夫なのかよ、あの二人で」
テュッティ「マサキよりは当てになるわよ」
マサキ「ちぇっ」
テュッティ「ああ、それと私も治安局と交渉があるから、しばらく艦から離れるわ」
マサキ「なんだ、テュッティもか。折角メンバーが揃ってきたっていうのによ」
テュッティ「仕方ないでしょ。アンティラス隊が動くっていうのは、それだけ色々と調整が必要なの」
マサキ「面倒臭ぇもんだな……」

セニア「あー、やっぱりダメかぁ」
ウェンディ「セニア様でも無理ですか」
セニア「まあ、エリアル王国相手だとねぇ。もっと時間がないと」
ウェンディ「こちらから訊いても梨の礫ですしね」
セニア「あそこは条約調印してないって強みがあるからねー。そこ突かれると弱いのよ」
ウェンディ「ラングラン政府にも働きかけてみましょうか?」
セニア「そうねぇ……査察の必要ありって事で、話つけといてもらえる?」
ウェンディ「わかりました。時間は掛かると思いますけど」
セニア「エリアル王国かぁ……一度、ちゃんと調べとかないとなぁ」
【シナリオエンドデモ終了】


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