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No.51
卑劣な同盟

【シナリオデモ開始】
マサキ「アクレイドから通信だと?」
ホーリー「直通回線で入ってきてます。メインに回しますか?」
マサキ「ああ、頼む。それと、セニアとギドを呼んでおいてくれ」
ホーリー「了解しました。回線、回します」
〔通信の入れる音〕
アクレイド「やあ、どうも。お久しぶり」
マサキ「……相変わらず、見た目は呑気だな」
アクレイド「はは、こりゃどうも」
〔ドアの開閉音〕
セニア「あ、アクレイド!」
ギド「お目にかかるのは初めてだったな。私は……」
アクレイド「ああ、知ってますよ。アンティラス隊随一の作戦家、ギド・ゼーホーファーさん」
ギド「……さすがだな、大佐」
アクレイド「あー、私、もう大佐じゃないんですよ。実はついさっき、准将なんかに任命されちゃいまして」
セニア「ウソっ!? 尋常じゃないわよ、その出世スピード!」
アクレイド「まあ、こちらも人材不足なもので」
マサキ「で、用件は何だ? 出世祝いが欲しいってワケじゃねぇんだろ?」
アクレイド「いやあ、もらえるものなら喜んで頂きますけどね。何しろ、まだ誰からも頂いてないもので」
ミオ「あらら、人望無いんだ。そんなんで大丈夫なの? アクレイドさん」
アクレイド「お恥ずかしい限りで」
マサキ「んなのはどーでもいいっての! 用件を言え、用件を!」
アクレイド「ああ、そうでした。実はですね、南部とヴォルクルス教団が接触するという情報を得ましてね」
マサキ「何っ? マジか?」
アクレイド「ええ、情報筋は明かせませんが、間違いありません。それで、あなた方に現場を押さえて頂こうかと」
ギド「……そちらもその辺りの疑惑は掴んでいたのか。それで、それを我々に依頼する理由は?」
アクレイド「私達が証拠を掴んでも、戦争の当事者ですからね。どうしても単なるプロパガンダと捉えられて説得力に欠けてしまいます」
ギド「我々ならば、第三者であるから、情報の発信源として好都合、という事だな?」
アクレイド「その通りです」
ギド「情報戦の常套手段だな。言っておくが、こちらが事実を客観的に伝えるだけだ。そちらの意図に添えるかどうかは保証しかねるぞ」
アクレイド「わかってますよ。今は何より、その事実が必要なんです」
マサキ「いいだろう。調べに行く。場所を教えてくれ」
アクレイド「では、暗号で座標データを送ります。あ、解読キーはセニア様が知ってると思いますよ」
セニア「うっ!? ば……バレてたの?」
アクレイド「ああ、やっぱりそうでしたか。だから危ないって言ってたのに……」
セニア「ああっ!? カマかけたわね!」
アクレイド「いやあ、すみませんね。まあ、お詫びとしてその件は上には報告しませんから。もっとも、暗号はすぐにでも変えるつもりですけどね」
セニア「くっ……あたしがはめられるなんて」
アクレイド「そういうワケですので、よろしくお願いします。それでは」
〔通信の閉じる音〕
マサキ「やっぱりあいつはただもんじゃねぇな」
セニア「それじゃ、もらったデータを元に善後策を練りましょ。みんなをブリーフィングルームに集めて」
ギド「了解した」

セニア「アクレイドからもらったデータが正しければ、南部軍とヴォルクルス教団の会合地点はここ」
ワグネル「んー、そう遠くないですね。ここからなら、30分も掛かりません」
ジノ「その地点には街などあるのか?」
セニア「ううん、ただの野原。近くに街はないわ」
ヤンロン「……では、地下か?」
マサキ「またヴォルクルスの神殿ってワケか。ここんとこ、やたら見つかってねぇか?」
セニア「うん、そうね…これまで、ルオゾールとかが調べてたのだって、せいぜい三つ。それが、ここ最近は続けざまに新しい神殿が発見されてる」
ミオ「ラスフィトートの分も考えると、すごいスピードだよね。なんか見つける方法でもあるのかな」
テュッティ「ダウジングを使う手もあるけど、使える術者は少ないし、範囲も限定されるから実用的とは言い難いし」
ジノ「ならば、ヴォルクルス教団が独自にその方法を発見した、という事かもしれんな」
シモーヌ「だとしたら厄介だよね。あんなのを相手にしてたら、たまんないよ」
マサキ「ああ、南部がヴォルクルス教団と手を組むのは、何としてでも阻止しなきゃならねぇ」
ワグネル「ええ。会合地点に急ぎましょう」

〔フリングホルニ、ヴォルクルス神殿へ移動〕
マサキ「この辺りでいいだろう」
ブラッドロイ「フリングホルニ停止!」
ワグネル「ここから先は魔装機だけで行動するんですね?」
マサキ「ああ、隠形の咒素子は全機体に装備した。後は入り口を見つけて内部に潜入するだけだ」
ワグネル「幸運を祈ります」
マサキ「ああ、行ってくる」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「卑劣な同盟」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
ドレップ「これが大統領からの親書です」
サティルス「うむ、確かに頂きました。閣下にはよろしくとお伝えください」
ドレップ「ただし、そこにも書いてある通り、表だった布教は禁止です」
サティルス「心得ていますよ。ダミーとなる宗教法人はいくらでもあります。補助金さえ頂ければ、活動はどの様にもできます故……」
ドレップ「いずれ、南部による再統一がなされたあかつきには、大々的に恐怖による統治が……」
ウーフ「!? お待ちを! ……どうやら不逞の輩が潜り込んだ様です」
ドレップ「何っ!?」
〔味方ユニット出現〕
マサキ「ちっ、いい勘してやがるな、ウーフ。もう少し話を聞いておきたかったが……まあ、証拠は充分だ」
ウーフ「やはりお前達か……アンティラス隊」
セニア「観念なさい! 今の発言は録音済みよ。聯盟に提出すれば、間違いなく南部は制裁決議されるわ!」
ドレップ「おのれ……」
サティルス「ご安心を、ドレップ殿。ここは我がヴォルクルス様の神殿。あやつらは生きてここなら抜け出す事はできません。ドレップ殿はお引き上げを」
ドレップ「……わかりました。ここはあなた方にお任せします」
〔敵ユニット離脱〕
サティルス「さて、どの様にしてここを嗅ぎつけたか……などと無粋な事は聞きますまい。要はあなた方をここで始末すればいい事ですからな」
〔震動音〕
サティルス「さて、これで地上への道は閉ざされました」
ベッキー「どういうつもりだい? それじゃ、あんたらも出られないんだろ?」
サティルス「ご配慮には感謝しますが、それはあなた方が知る必要もない事。それでは……手すさびではありますが、ヴォルクルス様の分身のお相手をして頂きましょうか」
〔敵ユニット出現〕
マサキ「ちっ……またあの分身か……」
プレシア「ううっ……また……気持ち……悪い……」
マサキ「? プレシア、どうかしたか?」
プレシア「う、ううん……何でもない……大丈夫だよ……」
マサキ「そうか? 何か顔色が悪いぞ」
プレシア「そ、そうかな……」
マサキ「無理すんな。外に……は出られねぇか。しょうがねぇ、できるだけ大人しくしてろ」
プレシア「う、うん……」
〈出撃準備〉
<戦闘開始>

<マサキvsサティルス>

サティルス「ここを嗅ぎつけたのは見事ですが、ここが貴公らの墓場となりましょう」
マサキ「へっ、ヴォルクルスと一緒に眠るなんざ、まっぴらだね!」

<プレシアvsヴォルクルス>
プレシア「ううっ……何で……何でこんなに気持ち悪いの?」

<プレシアvsヴォルクルス(戦闘後)>
プレシア「!? 何これ……力が……抜ける……」
〔プレシア、P減少〕

<プレシアvsウーフ>
プレシア「うっ……ま、また気持ち悪くなってきた……」
ウーフ「ほう……これは面白い。このプラーナに反応するとは……」

<サティルス撃破>
サティルス「また力を上げたようですな……ですが、この神殿からは逃れられませんぞ。ここで朽ち果てて頂きましょう」
〔敵ユニット撃破〕

<ウーフ撃破>
ウーフ「く……やられたか。まあいい、お前達はどうせここからは出られん」
〔敵ユニット撃破〕

<グレプス撃破>
グレプス「むうっ……この俺のボーヰンが倒されるとは……急いで戻って再改良せねば」
〔敵ユニット撃破〕

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ヤンロン「妙だな……一緒に閉じ込められたはずの連中の姿が、一向に見えん」
ガエン「……ヤツらは、秘密の抜け道を使って脱出したんだろう」
マサキ「秘密の抜け道? そんなもんがあるのか?」
ガエン「ヴォルクルス神殿には、例外なく複数の抜け道が存在している」
ミオ「じゃあさ、ガエンさんはその抜け道の場所って知ってるの?」
ガエン「……それを知っているのは、司祭以上の地位にある者だけだ。俺は助祭だった」
マサキ「ちっ、使えねぇヤツ……」
ミオ「でも、抜け道があるのは確かなんだよね? だったらみんなで探せば……」
ガエン「ムダだ。見つけられるのはヴォルクルスと契約を交わした者のみ」
ファング「……役に立たん男だな」
プレシア「ふう……」
マサキ「プレシア、大丈夫か?」
プレシア「う、うん……ちょっと気分が悪いけど……」
テュッティ「少し熱があるいたいね。治癒術をかけてあげるから、ちょっとじっとしてて」
プレシア「う、うん……」
マサキ「まあ、こんな所に長くいちゃ、確かに邪気にあてられちまうな」
プレシア「んーとね……それなんだけど、あっちの方から気持ち悪いものが吹き込んでくるみたいなの……」
マサキ「あっちって……祭壇みたいなヤツの後からか?」
プレシア「うん……」
デメクサ「……言われてみれば、かすかですが魔力の様なものを感じますね。調べてみます」
マサキ「気を付けろよ」
デメクサ「ええ」
テュッティ「プレシア、気分はどう?」
プレシア「ありがとう、テュッティさん。少し……楽になったよ」
デメクサ「皆さん! ちょっと来てください!」
マサキ「おっ? 何か見つけたのか?」

ヤンロン「何があった?」
デメクサ「ここに、強力な結界があります。おそらく、これが抜け道でしょう」
テュッティ「なるほど……結界でカムフラージュしてるワケね?」
デメクサ「ええ、強力な割りに範囲が狭いですから、普通に探していてもなかなか見つかりませんよ、これは」
プレシア「うっ……うぇっ……」
マサキ「プレシア!?」
プレシア「ご、ごめん……ここ……すごく気持ち悪い……」
マサキ「プレシア、ちょっと我慢してくれ。デメクサ、この結界は破れるんだな?」
デメクサ「ええ、なんとか」
マサキ「よし、頼む! 他のみんなは、神殿のもろそうな場所に爆薬を仕掛けてくれ。ここは破壊しとかねぇとな」
ギド「了解した」

〔爆発音〕
〔画面、震動〕

シャリアン「ヴォルクルス神殿の破壊を確認」
テュッティ「これで、あの神殿が悪用される事はもう無いでしょうね」
ブラッドロイ「例の、南部とヴォルクルス教団の密談の証拠は、聯盟に送ったんだな?」
シャリアン「ええ、すぐにでも会議が召集されるはず」
テュッティ「聯盟決議で南部の暴走を止められればいいんだけど……」

〔ドアの開閉音〕
マサキ「プレシアの具合はどうなんだ?」
ホーリー「微熱が下がらないわね……ただの風邪だと思うんだけど……」
リューネ「もしかして……あたしがうつしちゃったのかな?」
ホーリー「気になる事もあるから、一度精密検査をしてみましょう」
ウェンディ「プレシア、食欲はある?」
プレシア「んー……あんまり」
ウェンディ「ちゃんと食べないとダメよ。そうだ、お粥作ってあげましょうか?」
マサキ「なっ!? ま、待てっ!!」
リューネ「ウェンディさん!! 早まっちゃダメ!!」
ウェンディ「え? でも、リューネはあのお粥ですぐに良くなったじゃない」
リューネ「そ、そうだけど、ダメなの!!」
マサキ「悪いがウェンディ……これだけは、俺の命に代えても許すワケにはいかねぇ」
ウェンディ「そ、そう? よくわからないけど……残念ね」
【シナリオエンドデモ終了】


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