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No.52
謎の病

【シナリオデモ開始】
マサキ「…………」
セニア「? どうしたのよ、マサキ。あ、もしかしてプレシアの事が心配なの?」
マサキ「……まあな。どうやらただの風邪じゃねぇみたいだ」
セニア「え? そうなの?」
マサキ「ああ……今、ウェンディが精密検査してくれてるが……」
〔ドアの開閉音〕
ウェンディ「マサキ、プレシアの精密検査の結果が出たわ」
マサキ「そ、そうか! それで、どうなんだ?」
ウェンディ「それが……特に異常が見つけられなかったの」
マサキ「けど、熱は下がらねぇし、うなされて体力も落ちてるんだぞ!」
ウェンディ「熱は治癒術で何とか下げたけど……うなされてるのは……」
マサキ「どうしようもねぇってのか?」
ウェンディ「……ごめんなさい」
セニア「でも、風邪じゃないんだったら、一体何が原因なのよ?」
ウェンディ「わからないけど……今までの経緯からすると、ヴォルクルスに関係があるのかも」
マサキ「ああ、確かに俺もそれには気付いたが……けど、他のヤツには誰もなんともねぇんだぞ」
ウェンディ「ええ……そうなのよね。どうしてプレシアだけが……」
マサキ「ラングランで一番腕の立つ医者って誰なんだ?」
ウェンディ「そうね……練金学士で医術が得意な人といえば、ボラールかローバーグ……後は治癒術の神官、ラーミスあたりかしら」
セニア「……ラーミスって、サブミッションのラーミスの事? ダメダメ、彼女に診せるなんて。それより、知り合いに一人いるでしょ。治癒術の天才が」
ウェンディ「あ……エルシーネ様?」
セニア「そう。彼女なら、きっと治療法を見つけてくれるって」
ウェンディ「確かに……彼女ほどたくさんの治療を施してきた人は少ないし、適任かも……」
ガエン「俺は反対だ」
ウェンディ「きゃっ!? が……ガエン、いたの?」
セニア「あんた、まだ気配を消すクセ、抜けてないの? いい加減直しなさいよ」
マサキ「おいこら! 反対とはどういう事だ?」
ガエン「別に……根拠はない。ただ、嫌な予感がするだけだ」
マサキ「予感? お前はまた、シュウみてぇな事を言い出しやがって……あいつに感化されたのか?」
ガエン「そんなものは関係ない。ただ俺は、自分の直感を述べただけだ」
マサキ「根拠もねぇくせに……」
ウェンディ「プレシアをこのままにしておくワケにはいかないわ。可能性があるなら、賭けてみましょう」
マサキ「ああ、そうだな。エルシーネのとこに行ってみよう」
セニア「あたし、先に連絡しとくね」
マサキ「ああ、頼む」

〔フリングホルニ、ヴォルクルス神殿→デルハット市へ移動〕

エルシーネ「…………」
マサキ「どうなんだ? エルシーネ」
エルシーネ「え、ええ……今はまだ、何とも言えません」
ワグネル「これが、こちらでとったカルテです」
エルシーネ「こうなった原因に心当たりは?」
マサキ「根拠はねぇんだが……ヴォルクルの近くに行ってから、どうも様子が変だった……」
エルシーネ「……なるほど」
マサキ「何かわかったのか?」
エルシーネ「いえ、特には……ただ、もう一つ気になる事が」
マサキ「何だよ、気になる事って?」
エルシーネ「その……少し言いにくい事なのですが、プレシアは今13歳と、カルテには書いてありますよね?」
マサキ「え? あ、ああ。間違いないぜ」
エルシーネ「……プレシアの成長なのですが、13歳にしては、少し遅れているのでは、と思いまして……」
マサキ「……そりゃあ、確かに言いにくいだろうよ。俺だって、聞いて気持ち良くねぇ」
エルシーネ「すみません」
マサキ「それとこれと、一体何の関係があるってんだよ?」
エルシーネ「関係あるかどうかは、もっとよく調べてみたいとわかりません」
マサキ「あんたでもお手上げって事か?」
エルシーネ「もう少し、時間を頂ければ。ただ、体力の低下に関しては、わたくしの治癒術で食い止められますが」
マサキ「少なくとも、あんたに預けておけば、これ以上の病状悪化は防げるんだな?」
エルシーネ「はい、それは保証いたします」
マサキ「……わかった。しばらくプレシアを頼む。何としてでも治療法を見つけてくれ」
エルシーネ「かしこまりました。できる限りの事はいたします。それで、一応確認のため、訊きにくい事ですが、もう一度お訊きします。プレシアの成長が止まったのは10歳頃とみられますが、その頃、何か事件がありませんでしたか?」
マサキ「事件ったってなぁ……俺がここに召喚されて、サイバスターの操者になって、おっさんの養子になって、おっさんがシュウにやられて……後は、俺が地上に出て、戻ってきてからプレシアがディアブロの操者になって……」
〔通信のコール音〕
マサキ「おっと、セニアからだ。どうした?」
セニア(画面オフ)「テロリスト発見! すぐに戻って!」
マサキ「わかった!」
〔通信の閉じる音〕
マサキ「悪い、呼び出しだ。話はまた後で……」
エルシーネ「あ、いえ、今のお話で充分参考になりました。プレシアの事はわたくしに任せておいてください」
マサキ「そうか、わかった。頼んだぜ!」

マサキ「テロリストの場所は!?」
シャリアン「北部の街、ダエット市だ。ここからなら15分程度で着く」
ワグネル「急ぎましょう」

〔フリングホルニ、デルハット市→ダエット市へ移動〕
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「謎の病」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
エリック「野郎共!! 久しぶりの出番だ!!思う存分暴れてやれ!!」
ズネロ「……ヘッド、まるでやられ役ですよ、そのセリフは」
エリック「バカ野郎! 俺達ゃ目立ってナンボだ! たとえやられても、華々しく散れ!」
ズネロ「……やられる事、前提ですか」
〔味方戦艦出現〕
マサキ「またあのバカ野郎共か!?」
エリック「ふん、遅かったな、アンティラス隊。目当ての工場はあらかた破壊しちまったぜ」
ズネロ「ちょ、ヘッド!? それは言っちゃいけねぇんじゃ……」
エリック「おおっと!? い、今のは何でもねぇ! 忘れてくれ!」
セニア「……工場破壊が目的?」
エリック「う、うるせぇっ!! 何でもいいから、たたんじまえ!!」
〈出撃準備〉
〔味方戦艦離脱〕
<戦闘開始>

<敵全滅or4EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
マーガレット「アンティラス隊……今度こそ、倒す!」

<マサキvsエリック>
マサキ「おい、工場を破壊しろって、誰に頼まれた!?」
エリック「何の事だかなぁ? 知らねぇなぁ?」
マサキ「ちっ、バカのくせにとぼけやがって」

<シモーヌvsマーガレット>
マーガレット「シモーヌ!」
シモーヌ「まったく……あんたが一途なのだけは認めてやるよ」
マーガレット「貴様が薄情なだけだ!」
シモーヌ(薄情……か……確かにそうかもね……)

<メフィルvsエリック>
メフィル「工場を破壊したらぁ、困るじゃないですか~」
エリック「別にお嬢ちゃんは困らねぇだろ」
メフィル「でもぉ、他に困る人がいると思うんですよ~」
エリック「まあ、そりゃあ、北部の……」
メフィル「北部のぉ?」
エリック「うおっ!? い、いや、何でもねぇ! 困るヤツが多い方がおもしれぇって話よ!」
メフィル「う~ん、惜しかったです~」

<マーガレット撃破>
マーガレット「私はお前達がいる限り、追い続けるぞ!」
〔敵ユニット撃破〕

<エリック撃破>
エリック「あー、暴れた暴れた。今日はもう、これで満足したぜ。じゃあな!」
〔敵ユニット撃破〕

<ズネロ撃破>
ズネロ「はぁ、今回の作戦はどうも気が乗らねぇなぁ」
〔敵ユニット撃破〕

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

セニア「思った通りよ。破壊された工場は、北部の軍事物資を造ってる」
ジノ「では、やはりテロリストがここを襲ったのは偶然ではないな」
シモーヌ「オンガレッドが指示して、襲わせたってトコだろうね」
セニア「まあ、軍事物資といっても、民生にも転用してるから、明確な軍事工業都市ってワケでもないけどね」
ギド「それでも、ここの工場を破壊されれば魔装機の部品調達に支障が出る。オンガレッドのやりそうな事だ」
ロザリー「でも、証拠はないんでしょ?」
セニア「まあね。あくまでもテロリストと、それに雇われた傭兵の仕業って事にできるから」
ヤンロン「だが、これからはそうはいかんはずだ。何しろ、聯盟にヴォルクルス教団との繋がりを示す証拠が出されたのだからな」
ワグネル「聯盟決議で禁輸制裁が発動されれば、南部は魔装機の整備も立ちゆかなくなります」
テュッティ「そうなれば、オンガレッドもその立場を維持できなくなり、失脚。南北の戦争も終結するはず」
ガエン「……見通しが甘いな」
テュッティ「……どういう意味?」
ガエン「禁輸程度で体制が崩れるなどと、本気で思っているのか? 元々南部は自活できる工業地帯が多い。禁輸など、相手に時間を稼がせるだけだ」
テュッティ「それは……」
ガエン「禁輸されたのなら、奪えばいい。武力を背景にのし上がった男が、それを考えないとは思えん」
ギド「ガエンの言う事はもっともだ。では、ガエン。君は、オンガレッドがどう動くと思うかね?」
ガエン「……さあな。俺とあいつでは立場が違う。。どんな手が使えるかまでは、俺にはわからんよ。ただ言える事は、このまま黙って引き下がる相手ではない、という事だけだ」
ギド「ふむ……その分析は正しいな」
セニア「南部の情報を、もっと重点的に集める必要がありそうね。アハマドにも、ノン・オフィシャル・カバーの作成を磯gせなきゃ」
マサキ「……セニア」
セニア「え? 何?」
マサキ「オンガレッドの居場所は突き止められねぇか?」
セニア「うーん、今はまだ無理ね。さっきも言ったけど、諜報員の数が足りないのよ」
マサキ「そうか……わかったらすぐに知らせてくれ」
セニア「それはいいけど……どうして?」
マサキ「もう、遠回りをする必要はねぇ。オンガレッドhがヴォルクルス教団やテロリストとも手を組んだ。南北の戦争は、もう関係ねぇ。あいつは、魔装機神操者として、倒さなきゃならない相手だ」
ヤンロン「……うむ、そうだな」
ミオ「あたしも、そう思う」
テュッティ「ええ、マサキ。あなたの考えは正しいわ」
セニア「ん、わかった。できるだけ早く情報を掴む事に専念する」
マサキ「ああ、頼んだぜ、セニア」

????(ジラン)「相変わらず、殺風景な部屋だな、オンガレッド補佐官」
オンガレッド「ああ、ボロワーズ大統領。お越しでしたか。申し訳ない、書類整理に手間取りましてね」
ジラン「忙しそうだな。こんな所で仕事をせずに、官舎を使えばいいだろうに」
オンガレッド「あんなものは税金のムダです。必要ありません」
ジラン「やれやれ……まあ、君のそのムダを嫌う仕事ぶりのお蔭で助かっているんだから、文句は言わんが」
オンガレッド「それに、自分で言うのは何ですが、敵が多いものでね。できるだけ居場所は知られたくないのですよ」
ジラン「ああ、君にだけ悪評を押しつけてすまないと思ってるよ。反対派掃討のためのクーデターで、君が陰の大統領などという陰口までささやかれる始末だ。本来であれば、全てこの私が受けねばならん言葉であるというのに……」
オンガレッド「以前も言ったと思いますが、国のトップは汚いところを見せてはいけないのですよ。このクーデターは挙国一致のために必要な行動でした。汚れ役は、下の者が被るべきです」
ジラン「……すまんな」
オンガレッド「お気になさらず。それより、聯盟の決議がおりたそうですね?」
ジラン「ああ、ラングランはもちろん、エリアル王国も禁輸措置をとった。魔装機部隊には大きな痛手だよ」
オンガレッド「我が南部は工業国家とはいえ、精密部品の大半は、エリアル王国から輸入していますからな」
ジラン「国内生産では、精度に差ができる。軍上層からも突き上げが来ていて、私では抑えきれんのだ」
オンガレッド「では、この計画書をお持ちください。これで当面の問題は解決するはずです」
ジラン「計画書? こ、これは……だが、可能なのかね?」
オンガレッド「そのための動員準備、演習はすでに行っています。後は閣下の署名さえあれば計画を発動できます」
ジラン「……では、君はすでにこの時の事を予想して……」
オンガレッド「当然です。まあ、予想より多少時期は早かったですが」
ジラン「……恐ろしい男だな、君は」
オンガレッド「とんでもない。北部のアクレイドに比べれば、私の計画力、予想力など格下もいいところ。ついでに言えば、決断力、情熱ではアンティラス隊に遠く及びません」
ジラン「つまり、君は計画力、予想力においてはアンティラス隊を凌駕し、決断力、情熱ではバロムに優る、という事だね?」
オンガレッド「ふ……さあ、どうでしょう。ともかく、我々の計画はまだ頓挫してはいません。引き続き励みましょう」
ジラン「ああ、そのつもりだ」
【シナリオエンドデモ終了】


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