TOP PAGEへ

No.55
南部との決戦

【シナリオデモ開始】
ワグネル「先程、北部のアクレイド准将から通信が入りました。我々との会談を望んでいるそうです」
セニア「どうやら北部も、ここらが最終決戦だと判断した様ね」
ヤンロン「南部と叩くという意味では、僕達と目的は同じだ。共同戦線を張るのも一つの手だろう」
ギド「北部が会談を望んでいる理由は利害の一致だけではない。おそらく戦力的に不足している点を我々にカバーしてもらう心づもりだろう」
リューネ「戦力不足? データ上ではどっちかって言うと北部有利だよ?」
テュッティ「………理由は南部のゲリラ戦術ね?」
ギド「その通り。南部の作戦は、通常目標とされない都市部を狙ってくる可能性が高い。北部としては都市の防衛に戦力を割かざるを得ないワケだ」
セニア「それで、起動力に定評があるあたし達に手伝って欲しい、と。ま、そんなトコでしょうね」
マサキ「民間人を巻き込むのは、俺達も見過ごせねぇ。会談には応じる。それでいいな?」
ミオ「異議なし」
ヤンロン「うむ」
テュッティ「当然ね」
ワグネル「では、北部に連絡しておきましょう」

〔フリングホルニ、デルハット市→メンディス市へ移動〕

アクレイド「ようこそ、皆さん。会談を了承してくれてありがとう」
マサキ「こちらとしても、見過ごせねぇ事態だからな」
アクレイド「いやあ、参ったよ。何しろ防衛拠点が多くて、どうしても戦力が分散しちゃうんだ」
ヤンロン「事情はおおむね理解している。問題は、僕達が何を手伝えばいいかだ」
アクレイド「では、協力してもらえる前提で構わないんだね?」
マサキ「ああ、そこまではこっちでも了承済みだ」
アクレイド「良かった。だったら話は早い。実はちょっと危険なお願いになってしまうんだけど……エクリア市の戦線を担当してもらいたいんだ」
ギド「エクリア市? ちょっと待ってくれ……ああ、これか。いや、しかしここは激戦区ではないが……」
アクレイド「今はね。けど、私にはここが一番危険に思えるんだ」
ギド「それは何か情報など、根拠に基づいた予測なのか?」
アクレイド「いやあ、それが無いんだな。困った事に」
マサキ「根拠がない? どういう事だよ?」
アクレイド「まあ、はっきり言ってしまえば、私の勘、なんだけどね」
ワグネル「んー、神算鬼謀のアクレイドが勘で判断するのですか?」
アクレイド「いやあ、その二つ名はいくら何でも恥ずかしいからやめて欲しいなぁ」
マサキ「勘で判断ってのは否定しねぇんだな?」
アクレイド「いや、まあ、その通りだから。でもね、一つ言わせてもらうと、私の勘は結構当たるんだよね」
ギド「……確かに、名将には人並み外れた感覚があるし、運もあると言うが……自分の勘をそこまで信じられるものか?」
マサキ「……俺は信じるぜ。今までの経験からも、俺自身の例をとっても、勘はバカにできねぇ」
アクレイド「まあ、勘は無意識の情報を元に判断されるって説もあるけど……戦場ではどうやったって、全ての情報を把握する事なんてできやしないんだ。最終的には勘に頼るよ」
ギド「戦場の霧か……確かにそれも、一理ある」
アクレイド「そういうワケなんで、エクリア市近辺の戦線は君達に任せたから」
マサキ「もし、敵が来なかったら?」
アクレイド「しばらくは様子を見ていて欲しい。そこを抜かれると色々と作戦的にまずい事になるからね」
ギド「……我々が手伝う事を織り込み済みで作戦を立てていたのか」
アクレイド「いや、もちろん断られた場合も考えていたさ。まあ、それを考えると憂鬱にはなるけどね」
マサキ「作戦は了解した。それで、勝算はあるのか?」
アクレイド「まあね。ただ、もしかすると君達に大きな苦労をかけてしまうかもしれない」
マサキ「そんなもん気にすんな。それが俺達の義務だ」
アクレイド「ああ、そうか。魔装機神の理念だっけ」
マサキ「そういう事だ。それじゃ、俺達はエクリア市へ向かう」
アクレイド「武運を祈ってるよ」
マサキ「そっちもな」

〔フリングホルニ、メンディス市→エクリア市郊外へ移動〕
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「南部との決戦」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
マサキ「静かだな……セニア、ここには何があるんだ?」
セニア「軍事的に重要な施設はないわね。ただ、交通の要所だから、戦略的価値は高いわ」
ギド「古今東西、地上でもラ・ギアスでも交通の要所は重要な戦略拠点だ」
〔レーダー反応〕
ホーリー「精霊レーダーに反応! 大部隊です!」
ブラッドロイ「どうやらお出ましか」
テュッティ「アクレイドの勘が当たったわね」
ヤンロン「こちらはすでに迎撃態勢をとっている。臆するな」
ホーリー「間もなく目視範囲に入ります!」
〔敵ユニット出現〕
オンガレッド「やはり君達だったか、アンティラス隊」
マサキ「ほう、オンガレッド。てめぇが出てくるとはな。こいつは大物が引っかかったぜ」
オンガレッド「そのセリフは、そっくりそのまま君達に返すよ。君達を始末すれば、この戦いは我々の勝利が確定する」
マサキ「で、万が一俺達に勝ったらどうする? ヴォルクルス教団と手を組んで世界を混乱に陥れようってのか?」
オンガレッド「ヴォルクルス教団とて一つの組織。私の手にかかれば、手懐けられぬ組織などない」
マサキ「ふん、こう言っちゃなんだが、てめぇはヴォルクルス教団を舐めてやがるぜ。何度もあいつらと戦ってきた俺達の方が、あいつらの事はよく知ってる」
オンガレッド「政治のなんたるかも知らんくせに、偉そうな口を。清濁併せ吞んでこそ一流の政治家なのだ! 南部の悲願、我らの想いを邪魔するのならここで消えてもらう!」
マサキ「いいだろう、ケリをつけてやるぜ!」
〈出撃準備〉
〔味方戦艦離脱〕
<戦闘開始>

<オンガレッド(エウリードII搭乗)撃破>

オンガレッド「くっ……ま、まだだ! まだ私には切り札がある!」
〔敵ユニット離脱〕
〔敵ユニット出現〕

マサキ「靈装機ボーヰン……オンガレッド、てめぇ、身も心もヴォルクルス教団に売り渡しやがったな!」
オンガレッド「何とでも言え! 使える力は全て使う! それが私の信条だ!」

<マサキvsザンボス>
マサキ「どうやらこの戦いでケリがつきそうだな!」
ザンボス「ああ、勝ってもあまり嬉しくない戦いだがな」
マサキ「へ?」
ザンボス「俺はヴォルクルス教団は好かん」
マサキ「ああ、なるほどな」

<マサキvsオンガレッド>
マサキ「てめぇは、やっちゃならねぇ事に手を出しすぎだ!」
オンガレッド「きれい事だけで勝てるのなら苦労はせんのだ!」

<シモーヌvsマーガレット>
シモーヌ「……あんたねぇ。自分がどんなヤツの下で働いてるか、考えた事ある?」
マーガレット「そんなもの、ラセツ大佐の仇を討つ事の前では、どうでもいい事だ!」
シモーヌ「……やっぱ、ダメか」

<ファングvsムデカ>
ムデカ「さあ今度こそケリをつけるぞ!ファング!」
ファング「……俺も、マサキに悪い事をしたものだ。自分が被害者になって、初めてわかった。ストーカーとは怖いものだな」

<ジノvsリコ>
ジノ「やはり、決戦ともなれば君が出てくるか、リコ」
リコ「うん……命令だから。ごめんね、ジノおじさん」
ジノ「謝る必要はない。ただし、死ぬなよ」
リコ「おじさんもね」

<ロザリーvsリコ>
ロザリー「ホント、南部も色々大変よねぇ。リコちゃん、嫌にならない?」
リコ「命令だから……」
ロザリー「まーねー。軍隊だもんね」

<ロザリーvsムデカ>
ムデカ「ろ、ろ、ろ……」
ロザリー「? 何よ。幼馴染だから手加減しろって言うなら、できない相談よ」
ムデカ「そ、そうじゃない! その……君は、アンティラス隊にいちゃいけないっ!」
ロザリー「はぁ?」
ムデカ「君はその……君には戦いは似合わない」
ロザリー「……なにゆーとりゃーすか! 勝手に決めつけんでちょーよ!」
ムデカ「うう……また失敗か」

<ザンボス撃破>
ザンボス「一か八かの博打に負けたな……撤退する」
〔敵ユニット撃破〕

<リコ撃破>
リコ「戦闘続行不能。離脱します」
〔敵ユニット撃破〕

<ムデカ撃破>
ムデカ「くっ、これ以上は無理か……仕方がない、撤退だ」
〔敵ユニット撃破〕

<マーガレット撃破>
マーガレット「くっ、こんな所で死ぬワケにはいかない。脱出する!」
〔敵ユニット撃破〕

<ドレップ撃破>
ドレップ「私は……逃げん!」
オンガレッド「執友ドレップ! 無理はするな! 撤退して構わん」
ドレップ「し、しかし……うおっ!?」
オンガレッド「どうした!?」
ドレップ「も……申し訳ありません。私は……ここまでです。コクピットが……爆発……」
オンガレッド「ドレップ!?」
ドレップ「執友オンガレッド!! 必ずや我らの理想を! 我らの悲願を、実現……」
〔敵ユニット撃破〕
オンガレッド「ドレップ……なんと言う事だ。我らの理想を目前にして……執友ドレップ! お前の遺志……ムダにはせん!」
〔オンガレッド、気力上昇〕

<オンガレッド(ボーヰン搭乗)撃破・勝利条件達成>
オンガレッド「ま……負けた……のか……?」
マサキ「ああ、てめぇの負けだ! オンガレッド!!」
オンガレッド「南部の悲願が……虐げられし我々の想いが……こんな所で……」
マサキ「ヴォルクルス教団の力を借りた時点で、どんなきれい事や恨みを言おうと、それは言い訳にしかならねぇ! 外道と手を組んだその時、てめぇは道を踏み外したんだよ!!」
オンガレッド「ふん……確かに私の負けは認めよう。だが……くっ……私の選んだ道は間違っていたなどとは……認めん! どんな事があろうとも!! う、うおおぉぉっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
マサキ「ちっ……話してわかる相手じゃねぇってのはわかってたがな……」
※※まだ敵健在の場合、セリフ追加※※
〔敵ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

シャリアン「南部軍の撤退を確認追撃戦にうつるか?」
マサキ「いや、オンガレッドがいなくなりゃ、それで終わりだ。余計な被害は出したくねぇ」
ブラッドロイ「うむ、そうだな」
マサキ「俺達も撤収するぞ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マサキ「それで、南部軍の様子は?」
ギド「指揮系統が完全に混乱している。どうやら多数の部隊が投稿している様だ」
テュッティ「北部軍の状況は?」
セニア「アクレイドが見事に統率してるわ。投降した捕虜の輸送、管理まで全て手配済みだったみたい」
ヤンロン「……相変わらず用意周到だな」
マサキ「オンガレッドが倒れた以上、南部の幸福は時間の問題だろうな」
ワグネル「んー、そうなると、北部の態度が問題になりますね。強硬な態度に出れば、遺恨を遺す事になります」
ミオ「そのあたりは、ロドニーのおっちゃんがしっかり処理してくれると思うよ」
マサキ「ああ、そういやおっさんがいたっけ。まあ、おっさんなら無理は通さねぇだろうな」
〔通信のコール音〕
セニア「あ、アクレイドから通信よ」
マサキ「なんだ、あっちももう終わったのか。繋いでくれ」
〔通信の開く音〕
アクレイド「ありがとう、みんな。お蔭で子の戦争もようやく終わるよ」
マサキ「南部政府と連絡はついたのか?」
アクレイド「ああ、あらかじめ作成しておいた停戦条約を、ほぼそのまま飲むってさ」
テュッティ「どんな条項を盛り込んだの?」
アクレイド「部隊の即時武装解除と、軍の指揮権の譲渡、その程度だよ」
テュッティ「賠償とかは盛り込まなかったのね?」
アクレイド「そりゃあね。同じシュテドニアスで戦争なんて、もうこりごりだし」
テュッティ「さすが、賢明な判断だわ」
アクレイド「いやあ、条項のほとんどは、ジェスハ上院議員が議会で通してくれたんだよ。私は何もしてないから」
ミオ「ね? ほら、やっぱりおっちゃんはやる時はやる人なんだって」
アクレイド「何にしても、これで完全に戦争は終結だよ。一部従っていない部隊もあるみたいだけど、時間の問題だ」
マサキ「そうか……俺達が手助けする事はもうなくなったな?」
アクレイド「ああ、もう充分だよ。それに、君達にはもう一つ、大きな問題があるんだろう?」
マサキ「……どうやら色々知ってるみてねぇだな」
アクレイド「ウチの諜報機関は優秀だからね。何か手伝える事があれば、言ってくれて構わないよ。できる範囲でだけど、協力はさせてもらう」
マサキ「……なら、エルシーネの居場所はわかるか?」
アクレイド「あー……すまない。それに関しては我々もまったく掴めていないんだよ」
マサキ「そうか。いや、だったらいいんだ」
アクレイド「役に立てなくて申し訳ない。けど、何かわかったら、こちらから連絡するよ」
マサキ「ああ、そうだな……頼む」
アクレイド「それじゃ、私はまだ仕事がいっぱい溜まってるんで、この辺で」
マサキ「ああ、無理すんなよ」
アクレイド「お互いにね。それじゃ」
〔通信の閉じる音〕
マサキ「残るはエルシーネか……プレシア……無事でいてくれ」
【シナリオエンドデモ終了】


● No54「操られたプレシア」 へ戻る

● No56「受け継がれた呪い」 へ進む


◆ 「魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD」  へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。