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No.56
受け継がれた呪い

【シナリオデモ開始】
マサキ「シュウから連絡が来たってのはマジか!?」
シャリアン「ああ、今メインに回す」
〔スイッチを入れる音〕
シュウ「ようやく調査が終わりました。そちらに合流したいんですが、許可をもらえますか」
マサキ「ああ、許可はやる。その代わり、エルシーネの事をちゃんと説明しろ。いいな?」
シュウ「ええ、私が知り得た限りの事はお話しますよ。それと、プレシアの事もね」
マサキ「プレシアの事……何かわかったのか!?」
シュウ「そう焦らなくてもいいですよ。間もなくそちらに到着します。そこでゆっくりお話ししましょう」
マサキ「わかった」

シュウ「ゲストルームや格納庫以外に通してもらったのは初めてですね。なるほど、ここがブリーフィングルームですか」
マサキ「妙な事に感心してねぇで、さっさと知ってる事を話せ!」
シュウ「慌てなくとも、まだ時間はあります。いや、逆に時間がないと困る、というのが正解ですね」
マサキ「回りくどい言い方ややめろ! プレシアは、何でエルシーネに連れてかれたんだ!?」
[イベント「ヴォルクルスの呪い」]
シュウ「……ヴォルクルスの呪いですよ」
マサキ「……マジなのか、それは?」
シュウ「ええ、それも大がかりな呪いです。何しろ、5000年前から準備されていた呪いですからね」
マサキ「5000年前……? 一体何の事だ?」

ウェンディ「あ……もしかして、剣神ランドールのヴォルクルス封印伝説?」
シュウ「さすがはウェンディ。知っていましたか」
ウェンディ「そりゃあ、有名な伝説だもの。でも、伝説には呪いの話なんて出てこないわよ」
シュウ「それはそうです。呪われたのはランドールではなく、その妻の方なんですから」
ウェンディ「えっ? ランドールって独身だったって話だった様な……」
シュウ「そんなはずはないでしょう? ゼオルート氏やプレシア、エランなどの子孫がいるんですから」
ウェンディ「あ……言われてもればそうよね」
シュウ「実は、ラングラン王家にだけ伝わる裏の伝説がありましてね」
セニア「何よ、それ。あたし、初耳なんだけど」
シュウ「王位継承権を持った者だけに伝えられる話ですから」
セニア「あっ……そういえば、そんな話があるらしいってウワサは聞いた事がある……」
シュウ「ただし、話自体は特に変わったものではありません。ゼノサキス一族は、ラングラン王家の血を引いている……ただ、それだけの事ですから」
セニア「えっ? そうなんだ……おじさんは知ってたの?」
ワグネル「んー、一応聞いてはいましたが、言われるまで忘れてましたね」
マサキ「おい、その話が、どうやってプレシアに繋がるんだよ!?」
シュウ「ふう……今の話で察しがつきませんか? 要するに、ランドールの妻であったラングラン王家の女性が、ヴォルクルスの呪いを受けていた。そして、その呪いは、代々遺伝子の様にゼノサキス家に受け継がれていたのです」
マサキ「……その話が本当だとして、何で今更、プレシアにそんな呪いが降りかかるんだよ?」
シュウ「今更、ではないんですよ。事は、私にも関わりがあります」
マサキ「お前に?」
シュウ「ええ、直接の原因は、私がゼオルート氏を殺めてしまったのがそもそもの発端なのです」
マサキ「……ゼオルートのおっさんの件も関わってるのか?」
シュウ「あなた方も気付いているでしょう? プレシアは、あの時から身体の成長が止まっている事に」
ウェンディ「で、でもそれは……個人的なばらつきの問題で……」
ミオ「諸般の都合だからじゃないの?」
シュウ「いえ、あの時からプレシアには呪いが蓄積し始めているのです。ゼオルート氏によって、抑えらえていたヴォルクルスの呪いが」
マサキ「おっさんが抑えていたって……そんな話、俺は一度も聞いた事ねぇぞ」
シュウ「それはそうでしょう。ゼオルート氏本人だって知らなかったのですから。ヴォルクルスの呪いが発動するのは、特定の資質を持った、ゼノサキス一族の女性のみ。それも、一族の肉親が身近にいれば、抑えられる程度のもの」
マサキ「……プレシアにその資質があったってのか?」
シュウ「ええ、間違いありません。さすがに詳しい事はわかりませんでしたが、どうやら、それはヴォルクルスの封印を解く、大きなカギになっているらしいのです」
マサキ「で、結局プレシアを助けるにはどうすりゃいいんだよ? 俺が知りたいのはそこだけだ」
シュウ「残念ですが、具体的な方法までは、私にはわかりませんでした。一族の口伝だそうです。ゼオルート氏は、それをプレシアに伝える前に亡くなってしまいましたから」
マサキ「何だと!? それじゃ……」
シュウ「ですが……その方法を知る人物が一人、います」
マサキ「誰だよ、それは?」
シュウ「わかりませんか? プレシアと同じゼノサキス一族……知り合いがいるでしょう?」
マサキ「おい、ちょっと待て。まさか……」
シュウ「ええ、そのまさかです。エラン・ゼノサキス。彼が全てを知っています。ゼノサキス一族に代々伝えられる神祇無窮流……その技の中に隠されているものがあるのです」
ガエン「……待て。神祇無窮流ならば俺も使える。そんな技など聞いた事がない」
シュウ「当然でしょう? ゼノサキス一族の、しかも特別な女性にのみ現れる呪いに関する技です。伝えられるのは一族のみ、しかも口伝だと先程も言ったでしょう?」
ガエン「……確かに筋は通っているが」
マサキ「なら、エランに会えって事だな?」
シュウ「ええ。ですが、知っての通り、彼がそう簡単に協力してくれるとは思えませんがね」
マサキ「お前、エランとは知り合いだったのか?」
シュウ「そうですね……私とマサキの関係に近いものがあります」
マサキ「……つまり敵って事だな?」
シュウ「おや、どうやら私とマサキの間には事実に対する認識の違いがある様ですね」
マサキ「そりゃ結構。お前とおんなじものの見方なんざ、したくねぇからな。それで、てめぇはエランの居場所を知ってるのか?」
シュウ「今現在の居場所はわかりませんが、遠からず彼が現れるであろう場所に関しては、知っています」
マサキ「じゃ、その場所を教えてくれ」
シュウ「等価交換という言葉を知っていますか?」
マサキ「……何だよ、そりゃ」
シュウ「何かをもらうから、何かを差し出す必要があるという事です」
マサキ「さっき、茶を出したろ」
シュウ「あなたにとって、プレシアの情報はお茶一杯程度の価値しかないと?」
マサキ「……わかった。何が欲しい?」
シュウ「ちょっとした情報を頂きたいんです。セニア、あなたなら持っているでしょう?」
セニア「何の情報よ? 機密事項は渡さないわよ」
シュウ「アクレイド・バロム氏に関する情報です。今のところ、彼ともっとも接触したのはあなた方ですから」
セニア「戦闘データって事?」
シュウ「いえ、通信記録などの会話も含めて、できる限りのデータを」
セニア「……今すぐは無理よ。色々編集しておかないと、生のデータは渡せないわ」
シュウ「それくらいは待ちますよ。あなたの腕なら、小一時間もあれば編集可能でしょう?」
セニア「……マサキ、構わない?」
マサキ「機密じゃねぇならいいだろ。代表も異論ねぇよな?」
ワグネル「ええ、もちろん」
セニア「じゃ、準備するから電算室まで来てよ、クリストフ」
シュウ「わかりました」

セニア「座標データ、持ってきたよ」
マサキ「ああ、サンキュ。シュウは出てったのか?」
セニア「うん、データを交換したらすぐ」
マサキ「けど、何であいつ、アクレイドのデータなて欲しがったんだ? エルシーネだけじゃなく、アクレイドも狙ってやがるのか?」
セニア「ていうか、敵に回した時の対処を考えてるだけじゃない? アクレイドの戦略ってすごいし」
マサキ「それだけだったらいいんだがな……それで、ホーリー。座標の入力は終わったか?」
ホーリー「ええ、完了したわ。航路も設定済み」
ワグネル「では、艦長、お願いします」
ブラッドロイ「うむ。フリングホルニ、発進」

〔フリングホルニ、エクリア市郊外→ベランセン火山へ移動〕
ホーリー「精霊レーダーに反応!! 本艦に接近する部隊あり! 識別信号は……南部のものです!」
ブラッドロイ「南部軍の残党か? 総員、戦闘配置!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「受け継がれた呪い」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

マサキ「ムデカ、マーガレット……また、てめぇらか! 戦争は終わったんだぞ!!」
ムデカ「戦争など関係ない。俺達は、お前達を赦さない……ただそれだけだ!」
リューネ「デミン、あんたは何が目的なのさ?」
デミン「お忘れですかい? あっしは傭兵ですからね、報酬さえもらえりゃ、どこにだって行きますぜ」
〈出撃準備〉
〔味方戦艦離脱〕
<戦闘開始>

<シモーヌvsマーガレット>

マーガレット「これで最後にしてやる! シモーヌ!」
シモーヌ「それはいい考えね! こっちもいい加減うんざりしてるのよ!」

<ファングvsムデカ>
ファング「はぁ……またお前か、ムデカ」
ムデカ「よし、ようやく俺の名前を頭に刻み込んだな!」
ファング「あまり覚えたくはなかったがな」

<ロザリーvsムデカ>
ムデカ「……もう、僕は決めたよ、ロザリー」
ロザリー「い、いきなり何よ?」
ムデカ「これまでの俺は、何事も諦めない、一途で、愚直な性格だった」
ロザリー「……諦めが悪くて、しつこくて、執念深いの間違いじゃない?」
ムデカ「でも、それも今日で終わりだ。君の事はすっぱり諦める!」
ロザリー「えーと……よくわかんないけど、ありがとう」
ムデカ「あ、ありがとうって……そりゃないだろ」

<セニアvsディーゴ>
ディーゴ「セニア! あんた向けにいいもんを用意しといたぜ!」
セニア「えっ?」
ディーゴ「受け取りな! アポトーシスプログラムだ!」
セニア「!? これは!?」
ディーゴ「自己修復機能を逆転するナノマシンよ! 修理機能のついたノルス・レイならさらに効果倍増ってワケだ」
セニア「そ、そんな…… ……なんて言うと思った? このあたしが」
ディーゴ「何っ!? バカな……逆にこっちを侵食してきただと!?」
セニア「アポトーシスプログラムなんて、とっくに対策済み。あんたが敵にいる以上、いつか使うと思ってたわ」
ディーゴ「ち、ちきしょう……こっちの手を読んでたのか!?」
セニア「伊達に、長年あんたの手口を見てきたワケじゃないって事!」
ディーゴ「くっそぅ……覚えてやがれっ!」

<ムデカ撃破>
ムデカ「くっ……まだだっ! ラセツ様の仇を討つまでは……俺は死なんっ!」
〔敵ユニット撃破〕

<マーガレット撃破>
マーガレット「また……ラセツ様の仇を討つ事は叶わなかったか……だが、いつか必ず!」
〔敵ユニット撃破〕

<デミン撃破>
デミン「どうやらここいらが潮時みちですな。ま、充分稼がせてもらいやしたし。義理も果たしたでしょう。ここらで、おいとましやしやすぜ」
〔敵ユニット撃破〕

<ディーゴ撃破>
ディーゴ「くそっ! あいつ用に色々考えてきたってのにムダになっちまった」
〔敵ユニット撃破〕

<敵全滅・敵増援1出現>
マサキ「……ったく、何とか追っ払ったが、あいつらとはまたいつか、戦う羽目になりそうだな」
????(エラン)「なかなか見事な戦いっぷりだったな、マサキ」
マサキ「!? 誰だ!?」
〔敵ユニット出現〕
エラン「おいおい、誰だはないだろう? 君、僕を捜してるんじゃなかったのか?」
マサキ「エラン!? 何でその事を……」
エラン「やっぱりな。エルシーネ絡みか?」
マサキ「……ああ、そうだ。プレシアがエルシーネにさらわれて操られてる」
エラン「ちっ……あいつ、そこまで掴んでたか」
マサキ「お前が知ってる事を教えて欲しい。ゼノサキス一族が受けた、ヴォルクルスの呪いについてな」
エラン「教えてやってもいいが、条件がある」
マサキ「何だ? 言ってみろ」
エラン「この僕と、1対1で戦え、マサキ」
マサキ「……何だと?」
エラン「聞こえなかったのか? 僕と、サシで、勝負しろ。こう言ったんだよ」
マサキ「意味がわからねぇ。何で俺がてめぇと戦わなきゃならねぇんだ?」
エラン「いちいち説明して、納得してもらう必要なんてないよ。戦うなら、ヴォルクルスの呪いについて教えてやる。戦わないなら教えない。単純な事だろ?」
マサキ「……俺がてめぇをぶちのめしても文句言うなよ?」
エラン「ははっ、やる気になってくれたみたいだね。それでいいんだ。君は、僕の踏み台になってもらうんだからね」
マサキ「ほざけっ! やってやろうじゃえぇか!」
ウェンディ「マサキ!?」
マサキ「心配要らねぇ。みんな、下がってろ。サシで勝負がお望みだそうだからな」
ブラッドロイ「……わかった。気を付けてな」
〔味方ユニット離脱〕
マサキ「いくぞっ!」
エラン「ああ、いつでもいいよ」
〔マサキ、エランへ接近〕

<マサキvsエラン>
エラン「ふうん……少しは腕を上げたかな? ま、色々と経験を積むようにしむけたんだから、当然だろうけど」
マサキ「てめぇのせいで、エリアル王国じゃ誤解されちまっただろうが!」
エラン「でも、いい経験になっただろ?」
マサキ「てめぇはっ!」

<エラン撃破orマサキが撃破される・勝利条件達成>
エラン「あーあ、この程度かい? もう少し歯ごたえがあると期待してたんだけどな」
マサキ「う……うるせぇ!」
エラン「まあ、少しは楽しめたし、君の技も見せてもらった。約束は守るよ。じゃ、フリングホルニに乗せてもらうよ」
マサキ「あ、こら、勝手に……」
エラン「敗者が勝者に指図するんじゃないよ」
マサキ「くっ……」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マサキ「それじゃ、ヴォルクルスの呪いについて、詳しい事を話してもらうぞ」
エラン「わかってるさ。けどその前に、そっちが知ってる事をまず話してくれないか? 説明が二度手間になるのは効率が悪いからね」
マサキ「……いいだろう。俺達がシュウに聞いた話だが……

エラン「……ふうん、シュウはそこまで掴んでたのか……」
マサキ「さあ、お前の知ってる事を教えろ」
エラン「そうだな……呪いに関しては、シュウの説明で大体正解だよ。プレシアはゼオルートが死んでから成長が止まった。それはヴォルクルスの呪いによるものだ。ヴォルクルスにアストラル界を通じて、回線が開いた状態、と言えば君にもわかるかな?」
マサキ「回線? プレシアとヴォルクルスが繋がってるってのか?」
エラン「一方的に、だけどね。プレシアのプラーナは、ヴォルクルスに常に少しずつ吸い取られてる状態なのさ。ゼオルートが生きていれば、そのプラーナによって回線は断ち切られていたはずだった。けど、ゼオルートが死んだ事によって回線が開きっぱなしになってしまった。その影響が、プレシアの成長の停止だ」
マサキ「それで、どうやったらその呪いが解けるんだ?」
エラン「ゼノサキス一族には、その呪いを抑える技が伝授されてる。それは女の子が生まれて7歳になったら、誰にでも教えられる技だ」マサキ「7歳? それじゃ、プレシアはその技を知っているのか?」
エラン「正しい使い方は知らないよ。それは、神祇無窮流の奥義に属する秘伝だからね。教えられるのは、基本となる型だ。通常、螺旋の型、と呼ばれている」
マサキ「螺旋の型? 聞いた事ねぇな……」
エラン「プレシアは知っているよ。そして、その型を応用して、自分で独自の技を開発している。その技は、君も知っているはずだ。螺旋を利用した技、といえば心当たりがあるだろう?」
マサキ「あ……くるみ割り人形か!?」
エラン「ああ、そうだ。あれは螺旋の型をプレシアが独自にアレンジしたものだよ。本来は両手で使う技だが、彼女は片手で行っている様だね」
マサキ「そういや、あの技は、おっさんに教わった技をアレンジしたとか言ってたな……」
エラン「基礎はできているから、後はそれを両手で行えば、技は完成する」
マサキ「その技を使えば、プレシアの呪いが解けるのか?」
エラン「いや、その技は敵に対して使うもんだろ? パワーアップにはなるかもしれないが、呪いには効果がない」
マサキ「何だと!? どういう事だ、ここまでさんざん能書きたれて、効果ないだと!?」
エラン「……やめた。呪いを解く方法はあるが、教えない。君の相手は疲れる」
マサキ「なっ……ちょっと待て!」
エラン「ちょっとした事ですぐに怒鳴り返してこられちゃ、こっちだって話す気がなくなるってものさ」
マサキ「くっ……」
エラン「それに、約束はヴォルクルスの呪いについて教えるって事だったはずだ。それ以上の話はできないな」
マサキ「な……ま、待て! 確かにそう言ったかもしれねぇが、それは……」
エラン「等価交換で応じるよ」
マサキ「等価……交換?」
エラン「魔術の基本だよ。知らないのか? 何かを得るには、何かを手放さないといけないって事さ」
マサキ「ちっ……てめぇ、シュウとおんなじ事を言ってやがるな。あいつと何か示し合わせでもしたのか?」
エラン「僕が? あのシュウと? バカ言っちゃいけないな。あいつと同じだと思われるだけで迷惑だよ」
ウェンディ「……マサキと同じ反応してるわね、あなた」
マサキ&エラン「何だってっ!?」
マサキ「こんなヤツと一緒にするなっ!」
リューネ「……何でそこでハモるのよ」
【シナリオエンドデモ終了】


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