TOP PAGEへ

No.8
赦されざる者

【シナリオデモ開始】
マサキ「よう、プレシア見なかったか?」
リューネ「え? プレシア? そういえばさっき、格納庫の方に行ったみたいだったけど……」
マサキ「格納庫?」
リューネ「何か用なの?」
マサキ「あー、いや、大した事じゃ……いや、待てよ。格納庫?」
リューネ「? 格納庫がどうかした?」
マサキ「まさかあいつ……シュウに? まずいっ!」
リューネ「あ、ちょっと、マサキ!? 何慌ててんだろ……気になるな……」

マサキ「プレシアはいるか!?」
ウェンディ「きゃっ!? びっくりした……そんなに慌ててどうしたの?」
マサキ「プレシアはどうした!?」
ウェンディ「プレシアなら、さっきディアブロの調整がてら、外に出たけど……」
マサキ「シュウは!?」
ウェンディ「シュウなら少し前に帰ったわ」
マサキ「まさか……ウェンディ、サイバスターは出られるか?」
ウェンディ「ええ、大丈夫だけど……もしかして、プレシアがシュウを追っていったと思ってる?」
マサキ「ああ! そうだ! ……? 何でわかった?」
ウェンディ「そりゃあ、まあ……でも、心配要らないと思うけど」
マサキ「何でだよ?」
ウェンディ「プレシアはあなたが思ってるより大人よ。もう、昔みたいに家出とか、そんな無茶はしないわ」
マサキ「けど、シュウが出てったすぐ後に出てったんだぞ!?」
ウェンディ「色々とね……踏ん切りがつかない事もあるみたいだから」
マサキ「けどよ……」
ウェンディ「そんなに心配だったら、後をつけましょうか」
マサキ「そのつもりなんだが……ウェンディ、何やってんだよ?」
ウェンディ「何って、サイバスターのサブシート、用意しないと」
マサキ「付いてくるつもりか!?」
ウェンディ「当然よ。ね、リューネ?」
マサキ「へ? リューネ?」
リューネ「えへへ、見つかっちゃったか」
マサキ「リューネ!? お前までまさか……」
リューネ「そのまさか。付いてくよ」
マサキ「ちょっと待て! 何でお前らが一緒に?」
リューネ「だって、マサキ一人じゃねー。例によって方向音痴のせいで、どこ行っちゃうかわかんないしー」
ウェンディ「マサキって、プレシアの事になると他が見えなくなるし……」
リューネ「もうちょっと、その情熱をあたし達に向けてくれたらねー」
マサキ「……わーったよ! 勝手にしろ、まったく!」
〔カーソル、北上〕
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「赦されざる者」


【戦闘マップ開始】
〔第3軍ユニット出現〕
シュウ「……ふう。いつまで黙って付いてくるつもりですか?」
〔味方ユニット出現〕
プレシア「…………」
シュウ「これ以上フリングホルニから離れると、戻るのが遅くなりますよ。用事があるのなら、早めに済ませてください」
プレシア「…………」
シュウ「……やれやれ」
プレシア「……勝負して」
シュウ「ああ、やっと口を開いてくれましたか。しかし……勝負、ですか?」
プレシア「……剣皇ゼオルート・ザン・ゼノキサスの娘、プレシア・ゼノサキスとして、あなたに勝負を挑む!」
シュウ「なるほど。しかし、ディアブロとグランゾンでは性能が違いすぎますよ。不公平でしょう?」
プレシア「ギオラストとグランゾンでも、基本性能は段違い。でも、お父さんは戦った!」
シュウ「……わかりました。では、お相手致しましょう」
プレシア「いくよっ!!」
〔プレシア、シュウへ隣接〕
[イベント戦闘「プレシアvsシュウ」]
プレシア「まだまだっ!!」
[イベント戦闘「プレシアvsシュウ」]
プレシア「……バカにしないでっ! 反撃くらいしたらどうっ!?」
シュウ「別にバカにしているワケではありませんよ。あなたには戦う意志があっても、私にはない。それだけです」
プレシア「それが……バカにしてるって言うのよ!」
シュウ「おそらく言っても信じてもらえないでしょうが……私は、あなたの父上を尊敬しています」
プレシア「っ!?」
シュウ「あの時、あの状況で私に挑み、不可侵であるはずの歪曲シールドを打ち破った……その技量と堅固な意志は、今でも私の脳裏に焼き付いていますよ」
プレシア「だからって……赦されると思ってんの!?」
シュウ「まさか。赦すかどうかはその人次第。私はそんな事は望みません。たとえ赦されなくとも、私は気にしません。ただ、受け止めるだけです」
プレシア「そうやって……高みから見下ろして……」
シュウ「……もう一度言います。私は、あなたの父上を尊敬しています。今の私の技量は、ゼオルートの技量に遠く及びません。いつかはたどり着きたい境地ではありますが……」
プレシア「…………」
シュウ「そんなゼオルートの娘に対し、見下す様なマネはしませんよ」
プレシア「だったら、戦ってよ! あたしに反撃してよ!」
シュウ「気付いていなかったのですか? 先程から私が使っている技………かつて、ゼオルートが私に対して使った技の応用です」
プレシア「え……?」
シュウ「反撃はできませんが、全ての攻撃を無効化する……神祇無窮流の奥義ですよ」
プレシア「あれが……お父さんの技の応用……」
シュウ「あなたの神祇無窮流を学んだのなら、私のこの技から、何かを学び取りなさい。私が、かつてあなたの父からした様に」
プレシア「神祇無窮流の技…………いくよっ!」
シュウ「ええ、どうぞ」
[イベント戦闘「プレシアvsシュウ」]
プレシア「!? 今のが……」
シュウ「ほう……さすがですね。今ので太刀筋を見切りましたか」
プレシア「お父さんの技……そうか……これが……神祇無窮流……」
シュウ「得心がいきましたか? これが、私があなたの父上から頂いたものです。そして今、それをあなたに伝えています」
プレシア「お父さんから……伝えられたもの……」
シュウ「さて、これで私の用事は終わりです。この後はどうしますか?」
プレシア「……もういいよ」
シュウ「ほう……」
プレシア「あたしはあなたを赦さない。けど、仇を討つのはもうやめる」
シュウ「それはありがたいですね。私は常に狙われていますから、一つでもその脅威が去れば嬉しいですよ」
プレシア「……言っとくけど、仲良くする気はないからね」
シュウ「結構です。さて、これで話が付いたワケですが……そちらの方、どうします?」
プレシア「え? そちらの方って……」
〔敵ユニット出現〕
ウーフ「ふん……やはり気付いていたか」
シュウ「当然でしょう。いくら隠形の術を使っても、この距離では無意味です」
プレシア「ウーフ!?」
ウーフ「……まったく、もう少しまともに勝負するかと思っていたが、とんだ茶番だったな」
シュウ「戦って、傷ついた方を倒そうなどと考えるのは陋劣ですよ」
ウーフ「暗殺者に、まともに戦えというのが無粋なのだ」
シュウ「それで、あなたはその無粋を行うのですか?」
ウーフ「ふ……まともに戦っては面白くなかろう。こういうものを用意した!」
〔敵ユニット出現〕
シュウ「これは……ヴォルクルスの分身……」
ウーフ「俺はヴォルクルス様と深く契約を結んだ身……分け身を顕現させる事など造作もない」
プレシア(っ……また、この感じ……)
シュウ「ふっ……しかし明らかに力不足ですね。不完全な分身です」
ウーフ「だとしても、貴様達の相手は充分務まろう」
シュウ「仕方ありませんね……降りかかる火の粉は払わねば」
プレシア「仲間としては認めないけど……ここは手を組まないとしょうがないか」
シュウ「ええ、それが賢明です」
〔シュウ、第3軍から味方へ〕
<戦闘開始>

<3EP・味方援軍1&敵増援1出現>

〔味方ユニット出現〕
マサキ「プレシア! 無事か!?」
プレシア「お兄ちゃん!?」
シュウ「ようやくお迎えですか。過保護なマサキらしくないですね」
マサキ「うるせぇ! プレシア、何ともないんだな?」
プレシア「うん、大丈夫。それより……」
ウーフ「ちっ……もう来たのか。まあいい、用意おさおさ怠りなし」
〔敵ユニット出現〕
マサキ「ちっ、鬱陶しい連中がゾロゾロと!」

<マサキvsウーフ>
ウーフ「ランドールの名を受け継ぐ者……我らの敵!」
マサキ「ちっ、やっぱ重たい名前だな、ありゃあ」

<プレシアvsウーフ>
ウーフ「小娘とはいえ、ヴォルクルス様の宿敵の一族……見逃す事はできん。今度こそ引導を渡してやる」
プレシア「させるもんかっ!」

<プレシアvsヴォルクルス>
プレシア「っ!? 何、この感じ……気持ち悪い……頭痛い……」

<シュウvsウーフ
ウーフ「背教者には、死あるのみ!」
シュウ「どうやらあなたは、骨の髄までヴォルクルス教徒の様ですね……誰かさんと違って」
ウーフ「この程度の言葉にたぶらかされるとは……ガエンの未熟者めが」

<ウーフ撃破>
ウーフ「くっ……まあい、種はまかれた。後はどう出るか……」
〔敵ユニット撃破〕

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔カーソル、南へ移動〕

マサキ「……プレシア、シュウの事なんだが……」
プレシア「赦さないけど、気にしない事にする」
マサキ「え?」
プレシア「仇討ちなんて考えるの、しばらくやめる」
シュウ「フッ……しばらく、ですか」
プレシア「ええ、いつかお父さんより強くなって……あんたを叩きのめしてあげる!」
シュウ「それは楽しみですね」
マサキ「……何かわかんねぇけど、良かった……のか?」
ウェンディ「マサキが深刻になるほどのことじゃないわね」
リューネ「うん、そう思う」
マサキ「……プレシア、シュウ。俺が見てないトコで、何かあったのか?」
シュウ「あったと言えば、ありましたし、なかったと言えば、なかった……と思いますよ」
マサキ「な、何だ、その意味深な発言は!? お前まさか……」
[イベント「お兄ちゃん♪」]
プレシア「お兄ちゃん♪」
マサキ「わっ!? こ、こら、抱きつくな!」
プレシア「心配してくれてありがと。でも、ホントに何もなかったから。大丈夫だよ」
マサキ「そ、そうか……」
リューネ「……それはいいんだけどさ、プレシア」
ウェンディ「その、再会の抱擁にしてはちょっと……長すぎない?」
プレシア「兄妹なんだからいいの」
マサキ「い、いや、よくねぇって! お前、もう13だろ?」
プレシア「まだ、13だよ。ね、帰ったら一緒にお風呂入ろ」

リューネ「ちょっと待った!? あんた達……まさか、まだお風呂一緒に入ってんの!?」
マサキ「んなワケねーだろうが! 入ったのは……3年前だよ。言っとくが、プレシアは水着着てたぞ」
ウェンディ「えっ!? プレシア、一緒に入った事あるの?」
プレシア「うん、お兄ちゃんがウチに来たばっかりの頃、お父さんと一緒に背中流してあげた」
マサキ「俺はいいっていったのに、ゼオルートのおっさんがどうしてもって聞かなくてよ」
リューネ「……プレシアちゃーん。後でお姉さんに色々教えてくれない? 特にその……の方の話とか」
ウェンディ「あ、あの、私も、その……」
マサキ「お前らっ! いい加減にしとけっての!!」
シュウ「仲が良くて何よりです。では、私はこれで」
マサキ「え? あ、ああ……何か世話になったみてぇだな」
シュウ「いえ、大した事ではありませんよ。それでは……」
プレシア「……シュウ、ありがと」
マサキ「!? おい、ちょっと待て。ありがとって何だ? やっぱ、何かあったのか!?」
プレシア「後で教えたげるよ。それじゃ、そろそろ帰ろ」
マサキ「あ、ああ……そうだな」
【シナリオエンドデモ終了】


● No7「裏切り」 へ戻る

● No9「暗殺者」 へ進む


◆ 「魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD」  へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。