第4話
宇宙からの侵略者
【シナリオデモ開始】
地球近海 スカールーク 指令室
ハイネル「銀河系の果て、太陽系第三惑星…報告どおり、美しい星だな。遙々とここまで赴いた甲斐があったぞ」
ジャンギャル「プリンス・ハイネルご到着に先駆け、すでに戦力の第一波を差し向けてございます」
ズール「後は、存分に殿下の力をお振るいください」
ハイネル「よし…! 地球征服軍全兵士に告ぐ! 戦いの時は来た!」「我らボアザン帝国の栄光と名誉、その薫り高き文化を普く宇宙の隅々にまで及ぼさんがため!」「地球を征服し、虫ケラのごとき地球人どもを我らの支配下に置くのだ!」
ビッグファルコン基地 指令室
健一「訓練を中止するって…どういうことだい、母さん!?」
日吉「この1年間、わけもわからず訓練を受けさせられて…それで今度はいきなり中止だなんて、勝手すぎるよ!」
大次郎「母さん、おいどんは人形やごわんど!」
光代「だから?」
健一「え!?」
一平「フッ…脱走すれば銃殺刑の訓練に3人の息子たちを平気で放り込む…並の親じゃねえな」
光代「………」
一平「甲賀流18代目のめぐみさん、あんたもそう思うだろ?」
めぐみ「さあ、どうかしら」
一平「だがな、俺は健一たちやめぐみとは違って、親にここへ放り込まれたわけじゃねえ」「浜口のとっつぁんよ、そろそろ俺たちをここへ連れて来た本当の理由を聞かせてもらおうじゃねえか」
浜口博士「いいだろう。君たちをこのビッグファルコン基地に呼び、訓練を受けさせた理由…」「それは、この地球を守るために戦ってもらいたいからだ」
一平「地球を守る ネオ・ジオンとの戦争に出も駆り出そうってのかい?」
浜口博士「違う。宇宙からの侵略者が、ついに現れたのだ!」
一平「!」
浜口博士「侵略者であるボアザン星人は、ワープにより大気圏内に出現し、各地の連邦軍基地を襲撃している」
日吉「そ、そんな!」
めぐみ「父がいる伊豆基地は無事なんですか!?」
光代「岡長官は、今も基地で戦闘指揮を執っておいでです。そして、あの方と私たちはこのような時のために『SR計画』を進めてきました」
健一「SR計画…!?」
光代「このビッグファルコン基地は、今は行方の知れぬあなたたちの父親と私…」「さらに、めぐみさんのお父さんである岡長官と浜口博士が協力して造り上げた物なのです」
浜口博士「そして、君たちにはスーパーロボットのパイロットとなるべく、厳しい訓練を受けてもらった」
大次郎「スーパーロボット…!?」
浜口博士「そうだ。健一たちの父親、剛健太郎博士が精魂を傾けて造った機体が、ここにある」「その名も超電磁マシーン ボルテス…ボルテスVだ!」
健一「ボルテス…ファイブ…!」
地球連邦軍伊豆基地 司令部」
岡長官「他の基地の状況は!?」
連邦軍兵「突然の敵襲で、どこも混乱状態です!」
岡長官(むうう…ボアザン星人がワープを用いて襲ってくることは予期していたが、結局は水際で対処するしかないとは…)(だが、剛博士の言葉どおり、彼等は初手で決定打を打ってこなかった。そこに反撃のチャンスがある…!)
連邦軍兵「長官、ビッグファルコンの浜口博士から通信です!」
岡長官「繋いでくれ!」
〔通信の開く音〕
浜口博士「岡長官、ビッグファルコンからボルテスチームを出撃させました」
岡長官「めぐみたちを…!? しかし、まだ合体訓練をしていないはずだろう!」
浜口博士「今は一刻を争う事態です。空中でのボルトインを敢行します」
岡長官「ぶっつけ本番というわけか…!」
ビッグファルコン基地 指令室」
光代「健一、聞こえるわね? そのまま5機のボルトマシンでV型編隊を組みなさい!」
健一「ちょ、ちょっと待ってくれよ、母さん!」
大次郎「いきなりこんなもんに乗せられても、そうスイスイと操縦はでけんど!」
浜口博士「黙れ! 今までの訓練はなんのためだと思っとる!」
健一「け、けど!」
光代「しっかりしなさい、健一! シミュレーターと同じよ! お父様の造った物を信じれば良いのです!」
健一「お父さんの…!?」
大次郎「そ、そうじゃ、このマシンには!」
日吉「僕たちのお父さんの魂がこもっているんだ!」
健一「わかったよ、母さん…! 俺たちはやる! やってみせる!」「いくぞ、みんな! ブイ・トゥゲザー!!」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
『宇宙からの侵略者』
【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現〕
健一「ボォォゥルテェェェス! ファァァァァイブッ!!」
日吉「やった! 合体成功だ!」
一平「すげえ…! これが超電磁マシーン ボルテスVか!」
〔レーダー反応〕
めぐみ「みんな、こっちへ何か来るわ!」
〔敵ユニット出現〕
大次郎「あ、あれは!?」
浜口博士「奴らめ、もうボルテスVに気づいたか!」
健一「じゃあ、あれがボアザンの…!」
浜口博士「そうだ、円盤兵器だ! 直ちに撃破し、伊豆基地へ向かえ!」
健一「了解! みんな、いくぞ!!」
<戦闘開始>
<健一が戦闘>
健一「侵略者どもめ、ボルテスのパワーを見せてやるぞ!」
めぐみ「頼むわよ、健一!」
大次郎「特訓の成果を発揮する時ばい!」
<敵全滅・勝利条件達成>
健一「よし! このボルテスVなら、どんな敵が来たって戦える!」
日吉「さすが、お父さんが造ったロボットだ! すごいや!」
浜口博士「ボルテスチーム、調子に乗っている場合ではないぞ! 危機的な状況であることに変わりはないのだからな!」
健一「わかっています! これから伊豆基地に急行します!」
【戦闘マップ1終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現〕
メグ「ま、また出てきた!」
竜馬「ちっ、キリがねえな!」
凱「奴らは軍事施設だけを狙っているのか…!」
竜馬「ワープなんて手が使えるんなら、最初に大型爆弾でもブチ込めば、それで片が付くのによ」
メグ「じょ、冗談じゃないですよ!」
ユンナ(敵には、それをやらない理由がある。地球側の軍事拠点を再利用する気か、もしくは…)
〔レーダー反応〕
連邦軍兵「高熱源体接近! 10時方向から真っ直ぐ! 数は1! 識別は…」
〔味方ユニット出現〕
ディーダリオン「………」
メグ「ディーダリオン…!
竜馬「あいつ、また現れやがったか!」
メグ「ディーダリオン! あたしよ、メグよ! 返事をして!」
ディーダリオン「………」
ユンナ「メグ、今は彼と話している場合じゃないわ」
メグ「で、でも…!」
〔味方ユニット出現〕
健一「極東方面軍司令部へ! こちらはボルテスチーム! これより戦闘に参加します!」
岡長官「おお、来てくれたか!」
凱「あれがボルテスVか…!」
めぐみ「お父さん、大丈夫!?」
岡長官「めぐみ、戦闘中だぞ。プライベートな通信は控えろ」
めぐみ「ご、ごめんなさい」
日吉「厳しいなあ、めぐみ姉ちゃんのお父さんは」
竜馬「おいおい、あっちのチームは子供ばかりかよ。大丈夫なのか?」
凱「並の子供なら、あんな機体に乗ってここへ来られないさ」
竜馬「それもそうだな。なら、お手並み拝見といくか」
<戦闘開始>
<敵全滅・勝利条件達成>
連邦軍兵「戦域内の敵機、全て撃破!」
岡長官「引き続き、上空を警戒せよ。それと、他基地の状況を報告してくれたまえ」
連邦軍兵「はっ!」
健一「これで終わりか…!?」
一平「ああ、連中が現れそうな気配はねえな」
弁慶「まだ予断を許さん状況だ。各機はその場で待機しろ」
竜馬「おう」
ディーダリオン「………」
〔味方ユニット離脱〕
メグ「あっ!!」
竜馬「またどこかへ行やがったか」
ユンナ「しかし、ここは伊豆基地です。監視網からそう簡単には逃げられません」
メグ「そうね…」
健一「さっきのロボットは、SR計画と関係がないのか…?」
一平「どうやら、そうみてえだな」
メグ(ディーダリオン…あたしはあなたと話をしなければ…)
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドデモ開始】
スカールーク 指令室
ジャンギャル「地球人どもめ…! ロボット兵器を使っておるのはわかっていたが、予想以上の抵抗を…!」
ハイネル「ふふふ…ふはははは!」
カザリーン「ハイネル様…!?」
ハイネル「見事だ! 見事だな、地球人め!」
ジャンギャル「………」
ハイネル「ジャンギャル、第1次攻撃は終了で良いぞ」
ジャンギャル「し、しかし…」
ハイネル「地上の主要軍事拠点に然るべき損害を与え、奴らが混乱している内に、我ら本隊が地球へ侵入するという目的を果たすことができた」「そして、予想通り、宇宙にいる地球人どもの軍勢はほぼ動かなかった」「奴らは、この期に及んでも一丸となれぬことが確実となったのだ。それだけでも充分な収穫よ」
ジャンギャル「しかし、我らにもっと軍勢が与えられていれば…」
ハイネル「言うな。皇帝陛下からお預かりした戦力で、事を成し遂げて見せねばならぬ」「そして、それは余の意地でもある」
カザリーン(ハイネル様…)
ズール「………」
ハイネル「それにしても気になるのは日本とやらで新たに現れたロボットだ」
カザリーン「何故です?」
ハイネル「あれは…本当に地球で造られた物なのか?」
ズール(…司令官殿も同意見のようじゃな)
ハイネル「ズール、あのロボットを調べるのだ」
ズール「ははっ」
ハイネル(地球人どもよ…この宇宙でボアザンに楯突き、生き長らえた者がいないことを思い知らせてやる…!)
地球連邦軍伊豆基地 司令部
岡長官「ご苦労だったな、ボルテスチーム」
健一「いえ…」
めぐみ「お父さん、地球の状況はどうなの?」
岡長官「ボアザン軍に襲撃された都市はない。しかし、ここを含む地上の主要軍事拠点は同時に奇襲され、損害を蒙った」「各基地のモビルスーツ部隊が奮闘してくれたおかげで全滅した所はないが…危機的な状況であることに変わりはない」
竜馬「ここはまだマシだってことか」
岡長官「うむ」
凱「岡長官、宇宙の方はどうなんです?」
岡長官「ボアザン軍は、月やスペースコロニーに手を出しておらん。彼らの主力は地球のすぐ近くにワープアウトし…」「さらに円盤兵器を地上の連邦軍主要基地のみにワープさせたようだ」
竜馬「ふん…瞬間移動戦法なんていう手段を持ちながら、コロニーや月には何もしてねえってか」「だいたい、連中はその気になりゃ、こっちの基地や都市を一瞬で破壊できるだろうが」
弁慶「彼らの目的は、地球人の殲滅じゃないってことだろうよ」
竜馬「じゃあ、なんだってんだ?」
弁慶「地きゅを自分達の植民地にし、別の星へ攻め入るための橋頭保にするとか…な」
メグ(あたしたちの世界でも、エルツァードやディーダリオンの存在で異星人がいるってことはわかってたけど…)(現実に彼らが攻め込んでくる事態が起きるなんて…)
岡長官「いずれにせよ、ボアザン軍の第1次攻撃はなんとか凌げたが…」「地上の混乱は、宇宙で再起を図るネオ・ジオンにとって好機となり得る。引き続き、厳重な警戒が必要だ」
一平「異星人がせめてきてるってのに、下手すりゃジオンともやり合う羽目になるのか。やれやれ」
健一「もう地球人同士で争ってる場合じゃない…力を合わせ、ボアザンと戦わなければならないのに」
竜馬「その理屈が、過去にコロニー落としを仕掛けてきたジオンどもに通用するかな」
健一「………」
竜馬「奴らが本気で潰しに来たら、正論をぶつけたって無駄だぜ。やられるのはてめえの方だ」
健一(なら、ジオンとも戦うしかないのか…?)
竜馬「ところで、ディーダリオンの行方は掴めたのか?」
渓「結局、こっちでもロストしたよ」
柳雄マ「完全に消えちまったってことか」
ユンナ「ステルスやEPの類いを使ったとしても、この基地周辺で消えることなど不可能なはずなのに…」
竜馬「そもそも、なんであいつはメグの呼びかけに応えねえんだ? どうして、いちいち姿を消す?」
メグ「もしかしたら、記憶障害が更に進んだのかもしれません…」
凱「そして、機能不全か何かの原因で、活動時間に限界があるのかもな」
竜馬「3分間しか戦えねえったか? それで変身でもするってんなら、まるで特撮番組のヒーローだぜ」
メグ(変身…。もし、ディーダリオンが別の姿に…たとえば、人間になっていたとしたら…)(いえ、あり得ないわ。MARTの調査じゃ、そんな機能があるなんて判明していなかったし…)(そもそも、どうやって20メートルクラスの巨人が人間に変身するのよ?)
弁慶「消えたといえば、緑の光の少年も気になるな」
凱「GGGからあの子を発見したという報告はまだ入っていません」
弁慶「そうか…では、しばらくの間、凱とボルテスチームはこの伊豆基地で待機してもらうことになるが、いいか?」
凱「構いません」
健一「こちらも了解しました」
???(※ディド)「う、うう…」
〔走り寄る足音〕
護「おじさん!」
???(※ディド)「!」
護「わっはぁ! やっぱり、あの時のおじさんだ! 無事だったんだね!」
???(※ディド)「………」
護「おじさん、名前は?」
???(※ディド)「…ディド…誰かにそう呼ばれていたような気がする…」
護「じゃあ、ディドさんはどこから来たの?」
ディド「わからない…」
護「えっ?」
ディド「わからないだ」
護「もしかして、キオクソーシツってやつ? だったら、病院へ行った方がいいよ。いや、先に警察かな?」「家族や友達がディドさんのことを捜してるかもしれないし…」
ディド「家族…?」
護「他に覚えてることはない?」
ディド「守れ…」
護「え?」
ディド「守れ、人間を…善なる心を持つ者たちの生命を…」
護「善なる心を持つ者って…誰?」
ディド「………」「メ…グ……」
護「メグ?」
ディド「そうだ…あの女はメグ…」
護「その人を守らなくちゃいけないの?」
ディド「………」
護「僕、ディドさんのこと、少しだけわかったよ。きっと、正義のヒーローなんだね」
ディド「ヒーロー…?」
護「そうだよ。だって。メグさんって人を守るんでしょ?」「それって、メグさんにとってディドさんは正義のヒーローってことじゃない?」
ディド「俺が…」
護「メグさんと会って話せば、ディドさんも何か思い出せるかも…」
ディド「………」
護「あ…僕、もう行かなきゃ。じゃあね!」
〔走り去る足音〕
ディド(メグと会って、話す…?)(だが、俺は……)
【シナリオエンドデモ終了】
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