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第5話
白き神獣

【シナリオデモ開始】
地球連邦軍伊豆基地 司令部
岡長官「ラー・カイラムが?」
弁慶「ええ。大気圏突入直前、ネオ・ジオンのモビルスーツに襲撃され、侵入角度がずれたそうです」「現在、あの艦は硫黄島沖におり、修理と補給を行うため、こちらへの貴公許可を求めてきました」
竜馬「よう、弁慶。ラー・カイラムってのはなんだ?」
弁慶「ロンド・ベル隊の旗艦…と言っても、あの部隊のことを知らんのか」
竜馬「お前、俺が15年前の世界から来たってことを忘れたのか?」
弁慶「悪い、悪い。ロンド・ベル隊は連邦軍の独立部隊でな…一年戦争やグリプス戦役で活躍したエースパイロットたちが所属している」「そして、地球圏が有事の際には独自の判断で動ける権限を持っている」
竜馬「有事ってんなら、まさに今がその時だ。そいつらもボアザンとの戦いに投入しろよ」
岡長官「そう願いたいところだが…スペースノイドの地球連邦政府への反感は根強い。彼らの中には密かにネオ・ジオンを支持する者も多く…」「ロンド・ベル隊の調査は、思うような成果を上げられていない」
竜馬「ジオンの相手で手一杯ってわけか。じゃあ、なんでそんな連中が地球へ降りてきたんだ?」
岡長官「それを聞くためにも、ラー・カイラムの寄港を許可しよう。もっとも、機密事項かもしれんがね」
〔基地の警報〕
連邦軍兵「AWACS13より報告! 硫黄島沖にボアザン円盤が多数出現!」
岡長官「硫黄島沖だと…!」
弁慶「もしや、狙いはラー・カイラムか!?」
岡長官「車少佐、SR計画の機体を救援に向かわせてくれたまえ」
弁慶「了解です。頼むぞ、竜馬」
竜馬「おう!」

ラー・カイラム ブリーフィングルーム
ミコット「とうとう地球まで着ちゃったね、あたしたち。いつ帰れるのかな…」
バナージ「………」
ミコット「ねえ…バナージってさ、たまに遠くを見る顔するよね」
バナージ「そう? 多分、それ、どこかを見てるわけじゃなくて、どこにいるのかなって考えてる時だと思う」
ミコット「誰が?」
バナージ「自分がさ。何をしていても、その時を本当には過ごせていないような…」「けど、オードリーと出会って、それまでずれていたものが元に戻って…」
オードリー「バナージ…」
ミコット「………」
バナージ「初めて自分の居場所が見えたような、そんな気がして……」
〔戦艦の警報〕
ミコット「な、なんなの!?」
バナージ「この警報は…!」
〔走り寄る足音〕
タクヤ「みんな、大変だ! ボアザン星人の円盤が接近中だって!」
ミコット「ボ、ボアザン…!?」
タクヤ「ニュースでやってただろ、宇宙人が地球の連邦軍基地を襲ったって! そいつらがこの艦に攻めて来たんだよ!」
ミコット「そんな…! 地球まで逃げて、ようやく安全だと思ったのに!」「なんでこうなるのよ! こんな軍艦なんか乗るんじゃなかった!」
バナージ「くっ、行かなきゃ!」
オードリー「またあれに乗るつもりですか?」
バナージ「ユニコーンにが俺の生体データが登録してある。俺でなければ動かせない」「俺は…俺の役割を果たすだけだ」

ラー・カイラム ブリッジ
ブライト「ようやくネオ・ジオンを振り切ったら、今度はボアザン軍か」
リディ「くっ、弾薬は尽きかけてるってのに…!」
アルベルト「連戦のせいで、使えるモビルスーツは少ないんだろう! どうするんだね、艦長!?」
ブライト「無論、迎撃します。カミーユ、頼むぞ」
カミーユ「了解!」
アルベルト「Zガンダムだけで大丈夫なのか!?」
フォウ「だったら、私もサイコガンダムで出るわ」
カミーユ「!」
アルベルト「そ、そうだ! あれならば、多数の敵にも対処可能だ!」
ダグザ「使えるのか、あのガンダムが?」
フォウ「ええ、サイコミュの最終フィッティング中だけど…」
カミーユ「それが終わらなきゃ、出撃なんて駄目だ!」
フォウ「大丈夫。フォン・ブラウンの工場でサイコミュを改良してくれたのはアムロ大尉だし…」「カミーユ、あなたがいれば私はもう自分を見失うことはないわ」「あなたが助けてくれた生命だもの」
カミーユ「フォウ…」
トーレス「艦長、ユニコーンガンダムが発進準備に入っています!」
ブライト「バナージか!」
〔通信の開く音〕
バナージ「ユニコーンで出ます! ハッチを開けてください!」
ブライト「出撃を許可した覚えはないぞ!」
アルベルト「バナージ君、君はすでにユニコーンを使いこなしている! 大丈夫だ、君ならできる!」
バナージ「…自信とか、覚悟なんてない。俺は、彼女に必要とされたいだけなんです」
フォウ「…ほら、あの子もああ言ってる。私だって、カミーユに必要とされたい」
カミーユ「………」「…わかった。行こう、フォウ!」
フォウ「ええ!」
〔走り去る足音〕
リディ(くそっ、俺の機体が大破していなければ…!)
アルベルト「艦長、この危機を切り抜けるにはユニコーンが必要不可欠だ! 違うかね!?」
ブライト(我々はまたガンダムに乗った少年に頼らなければならないのか…)「…わかりました。バナージの出撃を許可しましょう」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
『白き神獣』


【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現〕
カミーユ「バナージ、本当にいいんだな?」
バナージ「生き残りたいなら、やるしかないでしょう?」
フォウ「ふふ、少年の言う通りね」
バナージ「その少年っていうの、やめてもらえます?」
フォウ「わかったわ…バナージ・リンクス」
トーレス「敵機、戦域内に侵入!」
〔敵ユニット出現〕
カミーユ「フォウ、バナージ、くれぐれも無茶はするなよ!」
フォウ「了解!」
バナージ(内なる可能性を以て、人の人たる優しさを世界に示せ…。可能性の獣…希望の象徴、ユニコーン…)(俺にどれだけの可能性があるのかはわからない。だけど、それでも…!)
<戦闘開始>

<カミーユが戦闘>

カミーユ「人間同士の戦争すら終わらないのに…そのうえ、異星人かよ!」

<フォウが戦闘>
フォウ(私はもうムラサメ研究所の被検体じゃない…今の私には、カミーユがいる)(私を知っている人がいてくれるから、生きていける…!)

<バナージが戦闘>
バナージ「相手が異星人の兵器だろうと、オードリーたちがいるラー・カイラムに行かせはしない!」

<敵全滅・勝利条件達成>
トーレス「戦域内の敵機、全機撃墜!」
アルベルト「やれやれ、なんとかなったか…」
カミーユ「フォウ、大丈夫か?」
フォウ「ええ、頭痛はしないわ。アムロ大尉たちに感謝しなきゃね」
〔戦艦の警報〕
トーレス「本艦に向け、複数のモビルスーツが休息接近中! IFF信号は連邦軍の物ですが、所属部隊は不明!」
アルベルト「み、味方の援軍ではないのかね!?」
ブライト「接近中のモビルスーツに警告を出せ! カミーユたちは迎撃用意!」
カミーユ「了解!」
バナージ(来るのは敵…なのか!?)
【戦闘マップ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現〕

カミーユ「黒いガンダムMk‐Ⅱ! まさか!?」
ジェリド「久しぶりだな、カミーユ!」
カミーユ「ジェリド!」
リディ「ティターズの残党か!」
アルベルト「な、なんで連中がこんな所に現れるんだ!?」
ブライト(もしや…!)
カミーユ「ジェリド! 今さら出てきて、何をするつもりだ!?」
ジェリド「ユニコーンさ!」
バナージ「!」
ジェリド「そのガンダムには、連邦の体制を覆すという秘密が隠されているんだろうが!」
カミーユ「な…!」
リディ「なんだって…!?」
オードリー(ティターズの残党までもが、『ラプラスの箱』を…!)
アルベルト「あ、あの男、余計なことを!!」
カミーユ「連邦を覆す秘密って、なんなんだ!?」
ジェリド「それを知るために、ユニコーンを手に入れるんだよ! カミーユ、貴様を殺した後でな!」
バナージ「地球に異星人が攻めて来てるんですよ! そんな時にあなたたちは何をやってるんですか!?」
ジェリド「こんな時だからこそ、力を手に入れる必要がある! その後で、俺たちがネオ・ジオンも異星人も駆逐してやるさ!」
〔ジェリドの近くに爆発〕
ジェリド「ぬうっ!」
〔味方ユニット出現〕
カミーユ「あれは…!」
竜馬「助けに来たぜ、ロンド・ベル隊!」
ブライト「SR計画の機体か…!」
凱「あの連中、もしかしてティターズなのか?」
ユンナ「グリプス戦役で猛威を振るい、結果的にエゥーゴに破れたという連邦軍の特殊部隊ですね」
凱「ああ、残党がどこかに潜伏しているという話は聞いていたが…」
竜馬「つまり、今は正規の連邦軍じゃねえってことか」
凱「ええ」
竜馬「ラー・カイラムを狙ってるんなら、敵だ。わかってるな、ボルテスチーム? 迷ってたら、やられるのはてめえらだぞ」
健一(向こうが攻撃してくるのなら、俺たちはここで倒れるわけにはいかない…!)「みんな、いくぞ!」
一平「わかったぜ。黙ってやられるのは御免だからよ」
〔戦艦の警報〕
トーレス「高熱源体、接近中! 数は1! 所属は不明!」
アルベルト「今度は何が来るんだ!?」
〔味方ユニット出現〕
ディーダリオン(…やはり、ここだったか)
メグ「ディーダリオン! どうして、こんな所に!?」
ディーダリオン(メグ…俺はお前を…)
ユンナ(こちらを見ている…?)
フォウ「なんなの、あれは?」
カミーユ「わからない。モビルスーツには見えないが…」
竜馬「あいつは味方だ。とりあえずはな」
ジェリド「何者かしらんが、邪魔をするなら叩き潰す! 各機、仕掛けるぞ!」
<戦闘開始>

<カミーユvsジェリド>

ジェリド「この日をどれだけ待ったことか! 貴様との因縁、ここで断ち切ってやる!」
カミーユ「お前はいつまで個人の理屈で戦争をやるつもりなんだ!?」
ジェリド「そうさせたのは、貴様だろうが!」

<バナージvsジェリド>
ジェリド「そのガンダムを渡してもらうぞ!」
バナージ「させるものか、あなたみたいな人に!」

<ジェリド撃破・勝利条件達成>
ジェリド「ええ、これ以上は無理か! あの連中さえいなければ…!」
〔敵ユニット離脱〕
トーレス「敵機、戦域から離脱!」
ブライト「追撃は不要だ。修理と補給が必要な機体は帰艦させろ。それ以外は周囲の警戒を」
トーレス「あの白い所属不明機はどうします?」
ブライト「SR計画のメンバーに事情を聞こう」
ディーダリオン「………」
メグ「ディーダリオン、聞こえる? あたしのことがわかる?」
ディーダリオン(メグ…)
メグ「どうして答えてくれないの? あなたは何故、ここへ来たの?」
ディーダリオン「………」「お前を…」
メグ「!」
ディーダリオン「お前たちを…守るためだ」
メグ「なら、どうして、あなたは…」
ディーダリオン(う…ぐっ!)
メグ「ディーダリオン!?」
〔味方ユニット離脱〕
トーレス「所属不明機も戦域から離脱しました!」
メグ「あ、あたし、追いかけます!」
竜馬「待て。俺たちの任務は、ラー・カイラムの護衛だぞ」
メグ「あ…は、はい」
竜馬(あの野郎、メグを…俺たちを守ると言いやがったな)(だから、あの時…早乙女のジジイと対決した時、奴は俺に加勢したのか…)
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ラー・カイラム 格納庫
ブライト「ラー・カイラム艦長、ブライト・ノアだ。諸君らの救援に感謝する」
凱「GGGの獅子王凱です。一年戦争の英雄とお会いできるなんて、光栄ですよ」
竜馬「俺は流竜馬…ゲッターのパイロットだ。早速だが、あんたたちの事情を聞かせてもらおうか。一本角のガンダムの秘密ってのは、なんだ?」
アルベルト「君たちがそれを知る必要はない。越権行為だぞ」
竜馬「なんだ、てめえは?」
アルベルト「アナハイム・エレクトロニクスのアルベルト・ビストだ」
竜馬「ふん…一企業の人間が軍に口出しするのか。そっちの方が越権行為じゃねえか」
アルベルト「ユニコーンは我々が開発した試作モビルスーツだ。アナハイムの人間が現場に立ち会うことになんの問題がある?」
竜馬「てめえの事情なんざ知るか。俺は自分の疑問を晴らしてえだけだ」
アルベルト「ぬうう…統合参謀本部に直接抗議するぞ!」
竜馬「好きにしろ」
ブライト「…詳しい事情は明かせないが、我々はユニコーンガンダムとある要人を移送中だと言っておこう」
アルベルト「艦長!」
ブライト「彼らは生命を張って我々を守ってくれたのです。最低限の情報を知る権利はあります」
一平「ブライト・ノア艦長の言うとおりだ。わけもわからず戦わされるのは御免だぜ」
健一「よせ、一平」
アルベルト「君たちはなんだ!?」
一平「ボルテスチームの峰一平…言っとくが、連邦軍の軍人じゃねえからな」
アルベルト「な、生意気な…!」
竜馬「で、艦長さんよ。要人ってのは誰だ?」
バナージ「…オードリーは、そんな大それた人間じゃありませんよ」
カミーユ「待て、バナージ。それは…」
バナージ「彼女はただ、不毛な戦争を止めたいだけなんです」
凱「君は…?」
バナージ「バナージ・リンクス。ユニコーンガンダムに乗っています」
凱「その格好…軍人じゃないのか」
一平「名が知れたガンダムのお約束だな。民間人が乗るっていう…」「グリプス戦役の特集記事で見たぜ、カミーユ・ビダン。あんたもそうだろ?」
カミーユ「…ああ」
バナージ「…俺は、好きでユニコーンに乗ってるわけじゃない。戦えば、人が死ぬ。けど、それでも…こんな俺でも果たさなければいけない責任があるから…」「そう思うから、乗ってるだけだ」
竜馬「いっぱしの顔つきだな。ガキのくせに、人の生き死にをもう何度も見てきたって顔だ」「だがよ、気負いすぎると自分の寿命を縮めるぜ?」
バナ^バナージ「………」

地球低軌道上 ガンシェール ブリッジ

フラスト「ラー・カイラムを捉えました。現在は太平洋上を移動中…日本を目指してるんじゃないですかね」
ジンネマン「太平洋か…地上の同胞と連携するにしても、今からじゃ間に合わんな」
フラスト「いったん、追跡を中止しますか? スウィートウォーターの件もありますし」
ジンネマン「あの男が地球に向かったという情報か…。このタイミングで、そんな無謀な真似をするとは思えんがな」
フラスト「例の作戦の準備は、まだ整ってないっていう噂ですからね」
ジンネマン「なんにせよ、姫様を止められなかったのは、俺たちの責任だ。なんとしても連れ戻す」
フラスト「一本角は?」
ジンネマン「それもだ。ハマーン・カーンから命令変更は伝えられていない。…いいな、マリーダ?」
マリーダ「了解、マスター」
ジンネマン「マスターはよせ。これから地上に降りるぞ」
【シナリオエンドデモ終了】


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