TOP PAGEへ

第6話
赤い彗星

【シナリオデモ1開始】
ラー・カイラム 格納庫
健一「じゃあ、君たちはインダストリアル7での戦闘に巻き込まれて、逃げてきたってわけか」
ミコット「ええ…」
タクヤ「バナージがユニコーンガンダムで戦ってくれなきゃ、俺たちは死んでたかもしれない」
ミコット「だけど、バナージはその後でネオ・ジオンに捕らえられてしまって…」
日吉「ええっ、本当!?」
バナージ「あの時は、まだユニコーンを使いこなせなくて…それでネオ・ジオンの拠点のひとつ、パラオへ連れて行かれた」
めぐみ「そんな所からよく脱出できたわね」
バナージ「エコーズのダグザ中佐やカミーユさんたちに助けてもらったんだけど…それまでの間はネオ・ジオンの人たちと一緒で…」
ミコット「………」
バナージ「考え方が違うってだけで、俺たちと何も変わらない人間で…」「俺が撃ったパイロットにも、俺たちと同じような家族や友達がいたんだろうなって…なのに、俺は…」
ミコット「バナージ…」
バナージ「仕方なかったんだ。撃たなきゃ、俺が撃たれてた。殺そうと思ったわけじゃない…!」
ミコット「そう、仕方なかったのよ。そもそも、バナージが戦いに巻き込まれたきっかけは、オードリーが…」
健一(ブライト艦長が言っていた要人か。彼女はいったい…)
〔扉の開閉音〕
オードリー「…バナージ」
バナージ「オードリー…」
オードリー「一緒に来て。あなたに話があるの」
バナージ「わかった」
〔扉の開閉音〕
日吉「あ…行っちゃった」
ミコット「………」

ラー・カイラム ブリーフィング・ルーム
ユンナ「ディーダリオンがメグを認識しているのは明白です。彼は私たちの行動を把握し、追ってきたと思われます」
竜馬「メグと俺たちを助けるために、か」
メグ「………」
竜馬「だが、なんで最低限の接触しかしねえんだ? 奴にとっても、メグとユンナは元いた世界を知る数少ない人間なのによ」
凱「やはり、活動時間に限界があるんじゃないか? 立ち去る前、不具合が起きたかのように見えた」
メグ「…あたしもそう思います」
ユンナ「我々MARTはディーダリオンの身体を調査しており、彼もそのことを知っています」「にも関わらず、メグへ不調を訴えないことが疑問です」
メグ「そうね…」
凱「なら、俺たちと共に行動できない理由があるのか…」
竜馬「あいつはまた俺たちの前に現れるだろうさ。その時にとっ捕まえて、事情を聞き出せばいい。もっとも、その余裕があればの話だがな」

ラー・カイラム ブリッジ
ブライト「ティターンズの残党が、自力で地球へモビルスーツ部隊を送り込めるとは思えん。彼らを支援する者がいると考えるべきだな」
リディ「ユニコーンを狙ってきたのなら、ネオ・ジオンでしょうか」
カミーユ「違うと思います。ジェリドはネオ・ジオンを駆逐すると言っていましたから」
ブライト「アナハイム・エレクトロニクスという可能性もある」
アルベルト「わ、私は知りませんぞ」
ブライト「自分は、アナハイムがネオ・ジオンのモビルスーツを製造しているという噂を聞いていますが?」
アルベルト「そ、それもあずかり知らぬことですな」
カミーユ「アナハイムの重役であるあなたが?」
アルベルト「そうだ。私とて、社の全てを把握しているわけではない」
カミーユ「ユニコーンの秘密を隠していたあなたの言葉なんて、信用できませんよ」
アルベルト「なんだと!?」
リディ「同感だな」
ブライト「カミーユ、リディ少尉。お前たちに黙っていたのは、上からの箝口令が出ていたからだ」
カミーユ「…ラー・カイラムが地球へ降りる前、大昔に破壊された首相官邸ラプラスへ行き、そこでユニコーンとエコーズだけが出た理由…」「それには、ユニコーンの秘密が絡んでいるんでしょう?」
ブライト「同じことを言わせるな」
カミーユ「納得はできませんね。オードリー・バーンと、本来の目的地のことも含めて」
ブライト「…お前個人の意見として、受け取っておく」
カミーユ(俺の勘が間違っていなければ、彼女には前に会ったことがある…)
リディ(本来の目的地、か。確かに、どうしてあんな所なのか…)(艦長たちやバナージ…そして、オードリーは理由を知っているのか?)
アルベルト「ところで、艦の速度はもっと上がらんのかね。いくらロンド・ベルの旗艦だといえ、単艦での行動は安心できん」
リディ「推進部を修理しつつの航行なんです。仕方ありませんよ」
アルベルト「こんな時、ネオ・ジオンと異星人が同時に現れでもしたら、最悪だぞ」
ブライト「そのネオ・ジオンですが、先程、アムロから連絡があって…」
〔レーダー反応〕
トーレス「高熱源体群、接近! 4時方向より真っ直ぐ! IFFに応答なし!」
アルベルト「て、敵か!?」
トーレス「接近中の物体群は、ネオ・ジオンのモビルスーツです!」
ブライト「総員、第一種戦闘配置!」

ラー・カイラム 個室
バナージ「ネオ・ジオンが…! 伊豆基地まで、もうすぐなのに!」
オードリー「…バナージ、私と逃げて」
バナージ「え!?」
オードリー「あなたはパラオで私の正体を知った。ネオ・ジオンがこの艦を狙っているのは私がここにいるから」「彼らの目的は、私とユニコーンの奪取なのよ」
バナージ「だからって!」
オードリー「ここを出て、あなたはどこかに身を隠すの。私は、あの機体を処分する方法を考える」「そうしなければ…あれは危険な物よ、ラプラスの箱の封印を解いてはいけない」
バナージ「ちょっと待ってくれよ!」
オードリー「廃墟となった首相官邸でLa+プログラムが示した次の座標…」「何故あの地なのか、理由はわからないけど…私たちの想像を超えた災厄が起きるような気がする。だから…!」
バナージ「そんな話し方で人を従わせようとするのは、ずるいよ…!」
オードリー「!」
バナージ「君はどうしたいんだい? しなければならなことじゃなくて、君がやりたいことを…」「君自身がどうしたいのかを教えてよ! そしたら、俺…」
〔扉の開閉音〕
ダグザ「ここにいたか、オードリー・バーン」
オードリー「………」
ダグザ「一緒に来てもらおうか」
バナージ「待ってください、ダグザ中佐!」
ダグザ「バナージ、君はモビルスーツ・デッキへ急げ。敵の中に四枚羽根がいる」
バナージ「! もしかして、マリーダさんが!?」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
『赤い彗星』


【戦闘マップ1開始】
トーレス「敵機、30秒後に戦域内へ侵入!」
ブライト「各機の発進を急がせろ!」
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕
〔カーソル、バナージを指定〕

マリーダ「目標…ユニコーンを確認」
フォウ(このプレッシャー、これは…!)
バナージ「マリーダさんなんでしょ!」
マリーダ(バナージ…)
バナージ「マリーダさんなら聞いてくれ!」
マリーダ「………」
〔バナージの周囲に爆発〕
バナージ「くっ!」
竜馬「何をやってやがる!」
バナージ「あのモビルスーツに乗ってるのは、パラオで会ったマリーダさんなんです!」
竜馬「誰だかしらねえが、ためらったら死ぬのはてめえだぞ!」
バナージ「俺にあの人を撃てって言うんですか!?」
カミーユ「バナージ、戦いの中で人を救う方法のある!」
バナージ「!」
カミーユ「現に俺はフォウを救った! お前にも同じことができるはずだ!」
バナージ「カミーユさん…!」
〔レーダー反応〕
トーレス「高熱源体、接近中! 数は1!」
メグ「もしかして!」
〔味方ユニット出現〕
竜馬「案の定、出てきやがったか」
凱「ユンナが言った通り、こちらの動きを把握しているようだな」
竜馬「メグ、今は奴と話してる余裕はねえぞ」
メグ「わ…わかってます」
バナージ「マリーダさん、俺は!」
マリーダ「コックピットコアさえ残っていればいい。機体の確保が最優先…」
バナージ「!」
マリーダ「実力で取り返す。ユニコーンも…姫様もな」
<戦闘開始>

<カミーユvsマリーダ>

カミーユ「四枚羽根とは前にもやり合ったが…やはり、この感じはもっと前にも…!」
マリーダ「忌まわしいガンダム…! ゼータは、なんとしても破壊せねば!」

<フォウvsマリーダ>
マリーダ「サイコ・ガンダムの1号機か…! そんな物まで持ち出すとは!」
フォウ「この感じは私と同じ…!」

<バナージvsマリーダ>
バナージ「マリーダさん! どうして、あなたが!」
マリーダ「誰であろうと関係ない。私もお前も、今はパイロットという戦闘単位にすぎない」
バナージ「それでも…それでも、あなたはマリーダさんだ!」
マリーダ「!?」
バナージ「だから、感じた…だから、わかった! なのに、なんで俺たちが戦わなくちゃいけないんです!」
マリーダ「………」「お前の言うことは間違っていない。正しい戦争なんてない…」「でも、正しさが人を救うとは限らない!」

<マリーダHP30%以下・勝利条件達成>
〔マリーダに爆発〕
マリーダ「くううっ!」
〔バナージ、マリーダへ隣接〕

バナージ「もう戦うのはやめてくれ、マリーダさん! オードリーだって、こんな戦い望んじゃいない!」「ただ、この戦争を止めたいだけなんだ! 俺たちだって、そうだ! 異星人が攻めて来たのに、地球人同士で争ってる場合じゃ…」
マリーダ「それはお前たちの理屈だ!」
バナージ「違う! 違うよ、マリーダさん! あなたたちは直線的すぎるんだ! だから、オードリーは…!」
マリーダ「敵の理屈だと言っている!」
〔バナージに爆発〕
バナージ「くっ! 俺の話を聞いてくれ、マリーダさん…!」
[イベント戦闘「バナージvsマリーダ」]
〔マリーダにスパーク〕
マリーダ「ガン…ダム…!」
〔ニュータイプの共振〕
バナージ「!?」(な、なんだ…このイメージ…!?)(昔の…マリーダさん…!? マリーダさんが…!)
マリーダ「………」
バナージ「こ、こんな…! こんなの、悲しすぎます!」
まりーだ「優しさだけでは、人は救えない…罪も穢れも…消せないから…」
バナージ「それでも…!」
マリーダ「それ…でも…」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

ラー・カイラム ブリッジ
トーレス「艦長、四枚羽根の回収作業が終了しました」
ブライト「うむ」
アルベルト「言っておきますが、あのモビルスーツは我が社で造られた物ではありませんからな」
ブライト「…トーレス、ディーダリオンは?」
トーレス「動きを見せていません。今、大門恵留が接触を試みています」
ブライト「今回はすぐに姿を消さなかったな」
アルベルト「確かに、あれも気になる存在ではあるが、一刻も早く伊豆基地へ…」
〔レーダー反応〕
トーレス「高熱源体群、接近中! 6時方向、仰角70より真っ直ぐ!」
アルベルト「また敵か!?」
ブライト「対空防御! 緊急回頭!」
トーレス「先頭の1体が急加速! 落下速度が加わっていると思われますが、後続機の3倍近いスピードです!」
アルベルト「さ、3倍だと!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方ユニット出現済み〕
〔戦艦の近くに爆発〕

バナージ「ラー・カイラムが!!」
カミーユ「バナージ、警戒しろ! 来るぞ!」
〔敵ユニット出現〕
バナージ「赤いモビルスーツ!」
カミーユ「このプレッシャー、まさか!?」
アルベルト「あ、あれはサザビーだ! シャア専用のモビルスーツだ!!」
ブライト「…!」
健一「シャアって…!!」
凱「赤い彗星のシャア・アズナブルか!」
ユンナ「旧ジオン軍のエースパイロットで、今は新生ネオ・ジオンの総帥…!」
メグ「こ、こんな時に…!」
竜馬「ふん、とんだ大物が出て来やがったな。ディーダリオンと話してる場合じゃねえぜ」
ディーダリオン「………」
ブライト(よもや、シャア本人が地球まで来るとは…! 狙いはユニコーン…そして、彼女か?)
カミーユ「本当にあの人が乗っているのなら…!」
シャア「Zガンダム…カミーユか」
カミーユ「クワトロ大尉! いや、シャア・アズナブル!」
シャア「久しぶりだな。お前がロンド・ベルにいるという話は聞いていた」
カミーユ「グリプス戦役で俺たちと一緒に戦った人が、なんでネオ・ジオンの総帥をやってるんです!?」
シャア「その理由は、お前にも心当たりがあるはずだ」
カミーユ「!?」
シャア「セカンドインパクト、一年戦争、グリプス戦役…海が赤く染まり、大勢の人々が死に、さらに戦争で多くの生命が失われても…」「地球に住まう者たちは魂を重力に縛られたままであり、スペースノイドの本当の意味での自治を許さない」
カミーユ「だからって、こんな! 異星人が地球を襲撃しているんですよ!?」
シャア「むしろ、それは我々にとって好機だと考えている」
カミーユ「なっ…!」
バナージ「あの赤いモビルスーツを倒せば、ネオ・ジオンとの戦争は終わるんでしょ! やりますよ!」
カミーユ「そんなに単純な問題じゃない! ハマーン・カーンの軍勢もいるんだぞ!」
バナージ「でも、このユニコーンなら、相手が赤い彗星でも!」
ブライト「やめろ、バナージ! お前に勝てる相手ではない!」
〔敵ユニット出現〕
シャア(ハマーンにあの機体をくれてやるわけにはいかん。La+プログラムが示した次の座標を知るためにも…)(見せてもらおうか、ユニコーンガンダムの性能を)
<戦闘開始>

<シャアHP80%以下or敵2機撃破・味方援軍1出現>

シャア「フッ、よく抗う。ハマーンの手勢と戦ったばかりだというのに」
〔画面、明滅〕
バナージ「隙を見せた! 今だ!」
〔バナージ、シャアへ隣接〕
シャア「若さ故の無謀は、命取りになる!」
〔バナージに爆発〕
バナージ「うぐうっ!!」
〔機体の拘束音〕
シャア「捕らえたぞ、ユニコーン」
バナージ「し、しまった!」
カミーユ「バナージ!」
ダグザ「ネオ・ジオン機へ告ぐ! 直ちに攻撃を中止せよ! 本艦はミネバ・ザビを捕虜にしている!」
オードリー「………」
バナージ「ダ、ダグザ中佐!?」
ダグザ「繰り返す! 本艦はザビ家の遺児、ミネラ・ラオ・ザビを捕虜にしている! 攻撃が中止されなければ、身の安全は保証できない!」
リディ「あ、あの子が…オードリーが、ミネバ・ザビだって!?」
カミーユ(やっぱり、そうだったのか…!)
めぐみ「ミネバって…その名前、聞いたことがあるわ!」
竜馬「おい、どういうこった?」
めぐみ「今の話が本当なら、オードリーはかつてジオン公国を支配していたザビ家のお姫様だってことです…!」
竜馬「なんだと…!?」
ブライト「ダグザ中佐、これは何の真似だ!?」
ダグザ「やむを得ない手だとご理解いただきたい。ユニコーンガンダムをシャアに渡すわけにはいきませんので」
オードリー「無駄なことだ。シャアは、貴公が考えているほど甘くはないぞ」
ダグザ「…聞こえているか、シャア・アズナブル。我々には交渉の用意がある。賢明な判断を待つ」
シャア「…映像は確認した。私はネオ・ジオン総帥、シャア・アズナブルだ。要求を聞こう」
ダグザ「連邦宇宙軍、特殊作戦群エコーzのダグザ・マックール中佐だ、ユニコーンガンダムを解放し、速やかに撤退願いたい」「そうすれば、ミネラ・ラオ・ザビの安全は保証する」
シャア「我が父、ジオン・ズム・ダイクンがザビ家に謀殺されたという事実は、諸君らも知っていよう」「ジオンの遺児たるこの私が率いるネオ・ジオンに、ザビ家の姫君の存在が必要だと思うか?」
ダグザ「ならば、ミネラ・ラオ・ザビがどうなっても構わないと」
シャア「そこにいるミネバが本物だという証拠はあるのか?」
オードリー「………」
シャア「さらに、『ラプラスの箱』の鍵と言われるユニコーンガンダムは、こちらの手にある」
アルベルト「あれは鍵であって、箱そのものではない! 奪ったところで、箱は開かないぞ!」
シャア「だが、バナージ・リンクス君がいれば、La+プログラムはいずれ箱の在り処を指し示す。違うかね?」
アルベルト「う…そ、そこまで知っているのか…!」
シャア「交渉は決裂だな。ユニコーンガンダムは頂いていく」
〔シャアに爆発〕
シャア「むうっ!?」
〔バナージ、後退〕
トーレス「高熱源体、艦直上より急接近! 数は1! IFF信号、受信!」
〔味方ユニット出現〕
カミーユ「あれは!」
ブライト「νガンダム! アムロか!」
アムロ「ユニコーンは下がれ。シャアの相手は俺がする」
バナージ「は、はい…!」
〔バナージ、後退〕
健一「あ、あれがアムロ・レイ…!」
一平「一年戦争のエースパイロット同士のご対面ってわけかよ!」
シャア「アムロ…やはり、現れたか」
アムロ「やはり、だと? なら、あの情報を流したのは、お前の意志だったのか?」
シャア「でなければ、私の足取りは掴めまい。お前たちはコロニーの調査に何年かけた?」
アムロ「そうやって、人を見下して!」
シャア「ならば、そのガンダムで私を倒せばいい」
アムロ「言われるまでもない!」

<アムロvsシャア>
アムロ「シャア、お前の目的もラプラスの箱か!」
シャア「既得権益と保身しか頭にない地球連邦に今さらなんの価値がある」「ラプラスの箱でそれを覆せるのなら、利用するまでだ!」

<シャアHP30%・勝利条件達成>
シャア「…やるな、ロンド・ベル。それでこそだ」
アムロ「シャア!」
シャア(そのガンダムの仕上がりも上々…ならば)「また会おう、アムロ。それまでユニコーンガンダムは預けておく」
〔敵ユニット離脱〕
トーレス「敵機、現戦域外へ離脱!」
アムロ「シャアめ!」
ブライト「追うな、アムロ。。あの男が機体の回収手段を立てずに降下してきたとは思えん」
アムロ「藪蛇になりかねないか…了解した」
ブライト「修理と補給が必要な機体は帰艦させろ。それ以外は、本艦に随行…このまま伊豆基地へ向かう」
メグ「ディーダリオン、あたしの話を聞いて!」
ディーダリオン(くっ、これ以上は…!)
〔敵ユニット離脱〕
メグ「あっ!」
竜馬「ほっとけ。ラー・カイラムの護衛が最優先だ」
ユンナ「また敵が現れたら、今度は防ぎ切れるかどうかわからないわ」
メグ「そ、そうね…」(また会えるわよね、ディーダリオン…)
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ラー・カイラム ブリッジ
ブライト「アムロ、お前が来てくれなければ、ユニコーンはシャアに奪われていたかもしれん」
アムロ「なんにせよ、間に合って良かったよ」
カミーユ「でも、どうして、このタイミングで地球へ…?」
アムロ「ネオ・ジオンの小規模艦隊が地球へ向かっているという情報が入ったからだ」「ブライトにそれを伝えはしたが、嫌な予感がしてな…νガンダムの最終調整を切り上げ、バリュートで地球へ降りてきた」「もっとも、オクトバーには散々文句を言われたがな」
カミーユ「あの人が言っていた、材料開発部門から流れてきたっていうサイコ・フレームは?」
アムロ「出所はユニコーンガンダムと同じじゃないかと思っているが、詳細は不明…νガンダムには試験的に組み込んでみたが、念入りなテストが必要だ」
カミーユ「アムロ大尉でもユニコーンの詳細はわからないんですか…」
アムロ「だからこそ、ジオンの亡霊どもが絡む隙がある」
カミーユ「あの人が新生ネオ・ジオンをまとめていることは知っていましたが、わざわざ地球まで降りて来て、ユニコーンを狙ってくるとは…」
アムロ「ああ…奴もラプラスの箱を利用するつもりらしいな」
ブライト「我々の前に姿を見せるというリスクを冒して、か」
アムロ「シャアが情報を流した真意はともかく、俺たちにとっては進展だ。この2年間、コロニーを調査したが、奴の足取りは掴めなかったからな」
ブライト「地球連邦政府は地球から宇宙を支配している、これを嫌っているスペースノイドは山程いる」「ロンド・ベル隊が調査に行けば、一般人がガードしちまうのさ」
カミーユ「もしかして、あの人はアムロ大尉との決着をつけるため、わざと情報を…?」
アムロ「………」「シャアが地球まで来た理由は、ユニコーンの奪取以外にもあるはずだ」
リディ「オードリー・バーン…いえ、ミネラ・ラオ・ザビですか?」
アムロ「ハマーンならともかく、シャアにとって彼女の存在は重要じゃないと思うがな」
カミーユ「でも、結局、あの人はミネバが乗っていたこの艦を攻撃しなかった…」「グリプス戦役の時俺は彼女と会って、その処遇に怒ったクワトロ大尉を見ています」
ブライト「ミネバ・ザビがハマーンの傀儡になっていたから、だったな」
カミーユ「ええ」
リディ「なら、やはり…」
アムロ「この艦に乗っているミネバが本物ならともかく…影武者が複数存在しているという噂もある」
リディ「本物ですよ、彼女は、自分はそう思います」
カミーユ「リディ少尉…」

ラー・カイラム 通路
ハサン「マリーダ・クルスの外傷はともかく、バイタルは安定している。ただ…」
バナージ「なんです?」
フォウ「…彼女も私と同じなのね」
ハサン「ああ、強化人間だ」
バナージ「!」
フォウ「でなければ、あの機体は扱えないわ」
バナージ「そんな…!」
〔扉の開閉音〕
マリーダ「…パラオの時と立場が逆転したな」
バナージ「! マリーダさん…!?」
ハサン「起きてはならん。すぐにベッドへ戻りたまえ」
フォウ「少し待ってあげてちょうだい。たぶん彼女は、伝えたいことがあるんだと思うわ。そうでしょ?」
マリーダ「ああ、バナージにな…」
バナージ「俺に?」
マリーダ「戦いの中で、強烈な否定の意だしてを感じた。あれは、ガンダムに埋め込まれたシステムの本能だろう…」「敵対するニュータイプを見つけ出して、破壊する。たとえ、それが作り物であっても…」
バナージ「………」
マリーダ「マシーンには本物と作り物を識別する能力はない…でも、人は違う…感じることができるから…」
バナージ「あなただって…!」
マリーダ「私にはマスターがいる…。たとえ、作り物だとしても…私は私の全存在をかけて、尽くす」「マスターが望むことを望み、マスターが敵とする者と戦う…」
バナージ「でも、それは呪いだよ。そんな風に自分で自分を殺し続けるなんて…」
マリーダ「お前の中に見た…」
バナージ「!」
マリーダ「お前も私と同類かもしれない…」
バナージ「どういう意味ですか?」
マリーダ「そうとでも思わなければ、私の立場がないよ…だが、ガンダムは止まった」「お前の意志…お前の中にある根っこがシステムを屈服させたんだ」
バナージ「根っこ…?」
マリーダ「私にはそれがない。だから、マシーンと同化できてしまう…」
フォウ「でも、ずっとそのままじゃない」
マリーダ「なに…?」
フォウ「私たちにもマシーンを屈服させることはできる。カミーユのおかげで私はサイコ・ガンダムの呪縛から逃れることができ…」「今もあれに乗っているわ、自分を見失わずに」
マリーダ「お前と私とでは…呪縛の度合いが違う…。そして…カミーユ・ビダンのZガンダムもユニコーンとは…」
バナージ「マリーダさん…」
マリーダ「私のことはいい…。たとえ、どんな現実を突きつけられようとも…それでも、と言い続けろ…」「自分を見失うな…それがお前の根っこ…。あのガンダムの中に眠る、もうひとつのシステムを呼び覚ます…力に…」「あれに…ラプラスの箱が託されたのは…ううっ!」
バナージ「マリーダさん!」
ハサン「これ以上の会話は無理だ。彼女を眠らせる。君たちは戻ってくれ」
バナージ「わ、わかりました」

ラー・カイラム 個室
マーサ「…輸送機をチャーターしました。ロンド・ベル隊が捕虜にした強化人間を北米のオーガスタに運んでもらいます」
アルベルト「オーガスタ…?」
マーサ「研究所は閉鎖されたけど、再調整に必要な設備は残っているとか」
アルベルト「彼女を再強化するおつもりですか…?」
マーサ「お爺様が様が素直に箱の在り処を教えてくだされば、こんな搦め手は使わずに済むのだけれど」
アルベルト「………」
マーサ「お爺様とカーディアスにどんな目的があったのか知らないけど、箱が失われれば、財団の繁栄も失われる」「連邦政府の中には、それを見越して独自に箱を手に入れようとする動きもあるわ」
アルベルト「………」
マーサ「では、最後の質問…私が最も聞きたいことよ」
アルベルト「も、申し訳ありません、マーサ叔母さん…色々あって、報告が遅れて…」
マーサ「そのことはいいわ。La+プログラムが示した次の座標は、どこ?」
アルベルト「そ、それが、その…」「南極、なのです…」
マーサ「!」
アルベルト「そこを示した理由は不明です…」
マーサ「実に興味深いわね。セカンドインパクトの発生源と言われる禁断の地…」「ラー・カイラムはそこへ向かうために地球へ降りたというわけ?」
アルベルト「し、しかし、南極にはいかにロンド・ベル隊といえど…」
マーサ「そうね…たとえ、連邦政府の要人であってもあそこへ近づくことはできないわ」
アルベルト「わ、私もどうしたものかと…」
マーサ「こちらで手を考えてみるわ。あなたは強化人間と共にオーガスタへ向かいなさい」
アルベルト「は、はい…」
マーサ「ラプラスの箱こそが、私たちの命綱。頼んだわよ、アルベルト」
【シナリオエンドデモ終了】


● 第5話「白き神獣」 へ戻る

● 第7話「苦闘への前進」 へ進む


◆ 「ワールド2」 へ戻る

◆ メインワールド序章 へ戻る

◆ 「スーパーロボット大戦DD」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。