第7話
苦闘への前進
【シナリオデモ開始】
ラー・カイラム ブリッジ
アムロ「それで、ブライト…ミネバ・ザビの処遇はどうするつもりだ?」
ブライト「エコーズを彼女を監禁すると上申してきたが、私の権限で拒否した」「先程の人質の件もあり、これ以上この艦の中で連中の好きにやらせるわけにはいかんのでな」
アムロ「だが、彼女の正体は艦内の皆が知ったぞ」
ブライト「わかっている。今は個室に軟禁し、クルーの監視をつけてある」
アムロ「その後は?」
ブライト「実は、地球に降下する前から参謀本部の指示を待っている状態でな」
アムロ「つまり、上でもミネバ・ザビの処遇を決めかねているというわけか」
ブライト「おそらくな。ラプラスの箱に関しては、ビスト財団が参謀本部を介して我々に指示を出したり…」「アルベルト・ビスト氏が自分の意向を直接伝えてきたが、次の目的地が判明した後、彼は判断を保留した」
アムロ「なら、地球へ降りたのはブライトの独断なのか?」
ブライト「そういうわけじゃない。ここだけの話、ローナン・マーセナス議員からも内々に調査依頼が来ていてな」
アムロ「リディ少尉の父親か…。彼もあれを手に入れようとしているのか?」
ブライト「ビスト財団より先に入手すれば、優位に立てると考えているようだ」
アムロ「ロンド・ベル隊を私的に使うつもりか。いくら息子が俺たちの所にいるとはいえ…」
ブライト「それとは関係なしに、ビスト財団のやり方を快く思っていないのだろう。箱を確保できなければ、破壊しても構わないと言われている」
アムロ「まったく…。皆、怪しげな物に振り回されすぎだ」
ブライト「その渦中にいるんだよ、俺たちは」
アムロ「まあな」
ブライト「ローナン・マーセナス議員は、我々が南極へ近づけるようNERVに交渉すると言っていた」「それで、ラー・カイラムをチリに降ろして待機する予定だったんだが…」
アムロ「ネオ・ジオンに妨害されて、日本近海へ降下せざるを得なかったってわけか」
ブライト「NERVの本部は日本にある。極東方面軍の岡司令が彼らとのパイプを持っていれば、回り道ではなく、近道に名なるかもしれん」
アムロ「アテになるのか? NERVは連邦政府直属の特務機関だろう。メリットなしで軍人の話を聞くとは思えんが」
ブライト「獅子王凱が所属しているGGGも政府直属の特殊な組織だ。そこから突くという方法もある」
アムロ「蛇の道は蛇、か」
ブライト「いずれにせよ、伊豆基地でラー・カイラムを修理し、補給を受けなければ、今後の活動がままならん」
アムロ「ボアザン軍も日本以外で散発的に攻撃を仕掛けているらしいじゃないか。伊豆基地に着くまで何事もなければいいが…」
ラー・カイラム ブリーフィング・ルーム
メグ「ミネバ・ザビと会ったことがあるって…本当なの?」
カミーユ「ああ、グリプス戦役の時にね」
ユンナ「ミネバ・ザビは、どういう経緯でこの艦に乗ったの?」
カミーユ「彼女はインダストリアル7に潜入し、バナージの父親、カーディアス・ビストと交渉をするつもりだったらしい」
凱「ビストって、あのビスト財団か? 連邦政府と強いつながりがあるっていう巨大財閥の…」
カミーユ「ええ。そして、カーディアス・ビストは財団の2代目当主です」
一平「なら、バナージは半端ねえ御曹司ってわけかい」
大次郎「じゃっどん、苗字はリンクスたい」
カミーユ「そこは、色々と事情があるみたいだ。バナージ自身も父親に会うまで、彼のことを思い出せなかったらしい」
健一「そうなのか…」
カミーユ「カーディアス・ビストは、インダストリアル7でユニコーンの最終調整を指揮していた」「おそらく、彼はミネバにあれを渡そうとしていたんじゃないかと思うが…」
凱「それは、地球連邦やビスト財団にとって望ましいことじゃないだろう?」
カミーユ「ええ。多分、それを察知した財団が連邦軍参謀本部に掛け合い、俺たちロンド・ベル隊をインダストリアル7へ差し向けたんです」「それで、ネオ・ジオンの部隊と戦闘になって…部下たちとはぐれたミネバは、ミコットやタクヤたちと一緒に避難民としてラー・カイラムに乗り…」「バナージは父親からユニコーンを託され、インダストリアル7から脱出して俺たちと合流したんです」
健一「バナージも自分の父さんが開発に関わった機体に乗っているのか…」
凱「その点に関しては、俺も同じだな」
メグ(あたしも、ね…。父さん…今頃、どうしているのかしら)
ラー・カイラム 通路
バナージ「………」
フォウ「外で待っていてもしょうがないわ。あなたも休まなきゃ」
アルベルト「捕虜がいる部屋はここかね?」
バナージ「…マリーダさんに何の用なんです?」
アルベルト「ここなんだな。なら…」
〔扉の開閉音〕
バナージ「あっ、ちょっと!」
アルベルト「ふむ、眠っているのか。ちょうどいい。今の内に生体データを取らせてもらおう」
バナージ「生体データって、なんなんです!? マリーダさんは怪我人ですよ!」
アルベルト「強化人間なんだから、慣れているだろう。あの軍医に許可は取ってある邪魔をするな」
バナージ「彼女もひとりの人間です! あなたって人は…」
マリーダ「…バナージ、大丈夫だ」
アルベルト「お、起きていたのか…!」
バナージ「マリーダさん…!」
マリーダ「気にするな。私は捕虜だ。立場は理解している」
アルベルト「聞き分けが良くて助かる。こちらも好きでやるわけではないのでな」
バナージ「じゃあ、なんでマリーダさんの生体データを取るんです!?」
アルベルト「君に説明する義務はない。これは大人の問題だ。子供は…あっ、痛い!」
フォウ「それ以上、口を聞いたらこの耳をちぎり取ってしまうかもしれない。なにせ、私は不安定な強化人間だからな」
アルベルト「わ、わかった! わかったから、放してくれ!」
フォウ「私の気が変わらないうちに立ち去ることね」
アルベルト「な、なんなんだ、まったく! 失敬な!」
マリーダ「すまないな」
フォウ「気にしなくていいわ。ああいうのは、私自身が好きじゃないから」
マリーダ「そうか」
フォウ「ええ、そうよ」
バナージ(マリーダさんとフォウさん、会ったばかりなのに、どこか通じ合ってるように見える。同じような存在だからなのか…?)(もしそうなら、マリーダさんにとって、いい方向に進むキッカケになってくれれば…)
ラー・カイラム 個室
オードリー「………」
〔扉の開閉音〕
リディ「………」
オードリー「ひとりでここへ来るなんて…カメラで監視されていますよ」
リディ「しばらくの間、カメラは作動しない。誰も来ない」
オードリー「………」
リディ「子供の頃、ザビ家の演説ってのを聞いたことがある。ジーク・ジオン、ジーク・ジオン…気味の悪い光景だったよ」「ギレン・ザビ…君の伯父さんに先導されて、何千人もの人間が一緒になって叫んでた」「ネオ・ジオンでもやってるんだろう、ジーク・ジオンってさ」「ここで言ってみろよ! 言えよ!」
オードリー「………」
リディ「君がジオンのお姫様なんだって、わからせてくれよ」
オードリー「私が偽物だとお思いですか?」
リディ「い、いや…」
オードリー「では、何を聞きたいのです?」
リディ「ミネバ・ザビともあろう者が、なんだってひとりで連邦の艦に潜り込んだんだ?」
オードリー「今まで私が捕まらずにいたわけ…ネオ・ジオンが再び地球圏に拠点を得て、軍備を整えられたわけ…何故だとお思いですか」
リディ「…出来レースだって言うのか?」
オードリー「インダストリアル7での一件も、すぐに報道されなくなる。家族や友人を失った人たちには許し難いこと…」「でも、スペースノイドはそうした理不尽に慣れている」「その不満の受け皿、怒りの矛先として連邦は私たちの存在を容認してきた。これまでも…」
リディ「ラプラスの箱が、そのバランスを崩した…?」
オードリー「連邦にはネオ・ジオンとの関係を清算しようとする動きがあるのかもしれない」「だからこそ、ビスト財団は門外不出の箱に手を付けたのだとも…」「でも、その一方でボアザン軍のような人類共通の敵が現れても、連邦政府やネオ・ジオンはその姿勢を改めない」
リディ「連邦軍が奴らと戦えばいいと思っているのさ」
オードリー「あなたもそうだと?」
リディ「俺は自分をパイロットだと規定してきた。モビルスーツを動かして、与えられた任務を確実にこなすのが仕事で…他のことを考える必要はない」「たまに不正が起こっても、自分で自分を正す力が連邦政府にはあるって…」「いや、嘘だ。見ないように、考えないようにしていたんだ。家にいるときから、ずっと…」
オードリー「………」
リディ「君は何故ひとりで行動を起こしたんだ?」
オードリー「私にも生まれついた家というものがあります。一年戦争の悪名を背負った家です」「私は政治と無関係ではいられない。また同じ過ちが繰り返されようとしているなら、生命に代えて、止める義務と責任があります」
リディ「…君はジオンの人間だ。裏で馴れ合っていたとしても、俺たちの敵だ」
オードリー「わかります、リディ・マーセナス少尉。あなたの家というのは…」
リディ「…君とは別の場所で会いたかったな」
〔扉の開閉音〕
オードリー「マーセナス…地球連邦政府初代首相であり、ラプラス事件で死亡したリカルド・マーセナスの末裔…」「彼もまた、ラプラスの箱の因縁に関わる者…」
ラー・カイラム 通路
リディ(………)(俺にできること…)
ラー・カイラム ブリッジ
アルベルト「ようやく日本が見えてきたか。これで一安心だ」
ブライト「本艦は伊豆基地で修理と補給を行うことになりますが…その後のことにすいて、財団から何か言ってきていますか?」
アルベルト「次の目的地へ到達できる手段を考えてみると…」
ブライト「そうですか。では、なんらかの通達があるまで我々は伊豆基地に滞在しますが、よろしいか?」
アルベルト「あ、ああ」
ダグザ「自分の方からも質問があります」
アルベルト「何です?」
ダグザ「前回の戦闘で、あなたはシャア・アズナブルのモビルスーツを一目見て、機体名を言い当てた。その理由をお聞かせ願いたい」
アルベルト「そ、それは…」
〔通信のコール音〕
トーレス「艦長、ビッグファルコン基地から緊急通信です!」
ブライト「繋いでくれ」
〔通信の開く音〕
浜口博士「ビッグファルコンの浜口です。現在、当基地はボアザン星人の襲撃を受けています」
ブライト「極東方面軍の対応は?」
浜口博士「モビルスーツ部隊を急行させるとのことですが、あなた方が最も近くにいる戦力なのです。申し訳ありませんが、救援をお願いできませんか?」
ブライト「…わかりました。ただちにそちらへ向かいます」
〔通信の閉じる音〕
アルベルト「艦長!」
ブライト「ビッグファルコンはボルテスチームの本拠地です。看過するわけにはいきません」
アルベルト「助けに行っている余裕があるのかね!?」
〔通信の開く音〕
健一「ブライト艦長、こちらにも浜口博士から連絡がありました! 俺たちだけでも先にビッグファルコンへ行かせてください!」
ブライト「逸る気持ちはわかるが、単独では危険だ」
健一「ですが、今すぐ出撃できるのは俺たちだけです!」
ブラート「トーレス、他の機体は?」
トーレス「どれも応急修理中、または弾薬補給中です」
ボルテスVならば、空を飛んでまっすぐビッグファルコンへ行けます!」
ブライト「わかった。出撃を許可する。くれぐれも無茶をするなよ」
健一「はい!」
ラー・カイラム ブリーフィング・ルーム
健一「艦長の許可が出た。行くぞ、みんな!」
めぐみ「わかったわ!」
日吉「………」
大次郎「日吉、どげんしたと?」
日吉「な、なんか嫌な予感がするんだ…。お母さんたち、大丈夫かな…?」
健一「ビッグファルコンには迎撃設備がある。母さんや浜口博士たちを信じるんだ」
日吉「そ、そうだね」
健一「よし! ボルテスチーム、出撃だ!」
一平「ああ、急ごうぜ!」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
『苦闘への前進』
【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現〕
光代「また敵が現れました!」
浜口博士「うぬっ、これ以上は迎撃システムが!」
〔マップ上に爆発〕
光代「ああうっ!!」
浜口博士「光代くん!?」
光代「う、うううっ…!」
浜口博士(こ、この傷は…!)
光代「だ…大丈夫です、浜口博士…」
浜口博士「喋ってはいかん! 誰か、光代博士を医務室へ!」
〔味方ユニット出現〕
日吉「ああっ、ビッグファルコンが!」
一平「やられちまってるじゃねえか!」
健一「母さんは、みんなは無事なのか!?」
浜口博士「健一、聞こえるか! 光代くんが負傷した!」
健一「なんだって!?」
大次郎「か、母さん!!」
日吉「に、兄ちゃん! お母さんが!!」
一平「健一、大次郎、日吉! 今すぐ分離して、お前たちは光代博士の所へ! 後は俺とめぐみでなんとかする!」
健一「…いや、駄目だ! このままビッグファルコンがやられるのを見過ごすわけにはいかない!」「ボルテスVで敵を倒す! 母さんなら、そう命令するはずだ!」
大次郎「そうじゃ! ひとりひとりが力を合わせんと、勝てる戦も勝てもはん! そのためのボルテスたい!」
日吉「う、うん! 基地のみんなを守らなきゃ!」
一平「へっ、そういうのは嫌いじゃねえぜ」
めぐみ「強いのね…そうよ、みんなの心をひとつに!」
健一「ボアザンの円盤を叩き落とす! いくぞ!!」
<戦闘開始>
<敵全滅・勝利条件達成>
健一「よし、敵は全部倒したぞ! 急いで母さんの所へ!」
〔健一、ビッグファルコンへ隣接〕
〔基地の警報〕
浜口博士「こ、この反応は! いかん!!」
〔敵ユニット出現〕
一平「な、なんだ、こいつは!?」
日吉「お、大きいよ!!」
ジャンギャル「ぐははは! 狙い通りに現れおったな、地球人のロボットめ! 撃て、撃てい!」
〔健一に爆発〕
めぐみ「きゃああっ!!」
日吉「わあああっ!!」
一平「ま、まともに食らったぞ! 健一!!」
健一「ボ、ボルテスが動かない!!」
一平「なんだと!?」
ジャンギャル「ふははは! このまま痛めつけてやるわ!!」
〔味方ユニット出現〕
浜口博士「あのジェガンは、ボルテス開発参考用の…!」
大次郎「な、なごいて、あげなもんが!?」
浜口博士「その機体に武装はないぞ! 誰が乗っている!?」
光代「わ、私です…」
浜口博士「!」
健一「母さん!? う、嘘だろ!?」
光代「け、健一…あなたたちを…ここで…!」
健一「母さん、来てはいけない! 来ちゃ駄目だ!!」
光代「ここで…死なせるわけには…!!」
〔光代、ジャンギャルへ隣接〕
光代「あなた! 健一! 大次郎! 日吉ぃぃぃっ!!」
〔味方ユニット撃破〕
〔健一&ジャンギャル、後退〕
ジャンギャル「ええい、捨て身の攻撃か!」
健一「あ、ああああ! か、母さぁぁぁぁぁん!!」
大次郎「か、母さぁぁぁぁん!!」
日吉「お母さぁぁぁぁぁん!!」
健一「うわああああっ!! 許さない!!」
〔健一に爆発〕
健一「ぐああっ!!」
ジャンギャル「馬鹿め! 小蠅が突っ込んでこようと、貴様らが不利であることに違いはないわ!」
健一「く、くそぉぉっ…!」
〔ジャンギャルに爆発〕
ジャンギャル「なにぃ!? どこからの攻撃だ!?」
〔味方ユニット出現〕
ディーダリオン「………」
ジャンギャル「ぬうっ、奴は!?」
一平「あ、あいつ…!」
健一「お、俺たちを助けに…!?」
【戦闘マップ1終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
ディーダリオン「………」
ジャンギャル「たった1体増えたところで、何になる! このスカールークには勝てんぞ!」
ディーダリオン「…来たか」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
凱「みんな、無事か!?」
健一「ビッグファルコンの破壊は食い止めましたが、母さんが…!」
日吉「ぼ、僕たちを助けるために…う、ううっ…!」
凱「ま、まさか…!」
一平「特攻を仕掛けたんだよ、あの敵に…」
バナージ「そんな…!」
ジャンギャル「奴らが来ることなど想定内よ! 獣士を出せい!」
〔敵ユニット出現〕
竜馬「ふん…円盤じゃ、俺たちを倒せねえって理解したようだな」
健一「許さない…! ボアザンめ、絶対に許さないぞ!」
バナージ(戦いが続けば、こんな悲しみや怒りが拡がって…)
ジャンギャル「聞くがいい、地球人どもよ! 貴様らの生命は、このルイ・ジャンギャルがもらい受ける!」
健一「黙れ!俺の…俺たちの怒りを思い知らせてやる! このボルテスVで!!」
ジャンギャル「馬鹿め、返り討ちにしてくれるわ!」
アムロ「ボルテスの近くにいる北は援護に回りつつ、敵機を撃破。他の者は敵母艦を狙え」「時間は掛けられないぞ。攻撃を開始しろ!」
<戦闘開始>
<健一vsジャンギャル>
ジャンギャル「ボルテスVとやら! このスカールークに勝てると思うなよ!」
一平「健一、ダメージコントロールは任せろ!」
健一「ああ! 母さんの仇を討つ!」
大次郎「わいをたたっちらかす!」
日吉「僕らのボルテスで!」
めぐみ「覚悟しなさいよ、ルイ・ジャンギャル!!」
<ジャンギャル撃破orHP30%以下・勝利条件達成>
ジャンギャル「こ、このスカールークにこれほどのダメージを…!」「おのれ、地球人ども! この借りは必ず返すぞ!!」
〔敵ユニット離脱〕
健一「逃がすか!!」
めぐみ「待って、健一!」
健一「止めるな!」
めぐみ「でも、ビッグファルコンの人たちを助けなきゃ!」
健一「!」
凱「めぐみの言うとおりだ。俺たちの機体で瓦礫を除去しよう」
健一「わ、わかりました…」
竜馬「…今回も奴に構ってる暇はなさそうだな」
ディーダリオン「………」
〔ディーダリオンにスパーク〕
ディーダリオン「ぐっ…!」
メグ「ディーダリオン!」
ディーダリオン(行かなければ…)
健一「待ってくれ、ディーダリオン!」
ディーダリオン「!」
健一「さっきは俺たちを助けてくれて、ありがとう」
ディーダリオン「………」
〔味方ユニット離脱〕
メグ「ディーダリオン…」
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドデモ開始】
地底城 指令室
ジャンギャル「ハイネル様、申し訳ございませぬ。地球人のロボットを仕留めることができませんでした…!」
ハイネル「出撃前、お前は行った! 勝利疑いなしと!」「そして、お前は敗れた! 宇宙の辺境、地球に住まう下等生物どもに!」
ジャンギャル「ははあっ…!」
ハイネル「スカールークを持ち出しておきながら、なんたる無様…!」
カザリーン「ボアザン本星からもっと戦力が供給されていれば、地球人の基地もロボットも破壊できたでしょうに…」
ハイネル「くどい! 皇帝陛下より下賜された戦力で結果を出せずして、何がプリンスか!」「ボアザン貴族としての矜持を見せるのだ!」
カザリーン「ははっ…!」
ズール(じゃが、地球人の戦力が想定していたより充実していることは事実じゃな…)
ハイネル「して、ズールよ。あのロボット…ボルテスVとやらについて、何かわかったか?」
ズール「はっ…戦闘映像を解析しましたところ、我がボアザン帝国の技術が用いられている可能性がありまする」
ハイネル「やはり…」
ジャンギャル「地球人どもが我らの技術を入手しただけでなく、自分たちの兵器に転用していると…!?」
カザリーン「そのようなことができるとは、到底思えませぬ」
ハイネル「こう考えれば良い。ボアザンの裏切り者が、地球人に我らの技術をもたらした…とな」
ジャンギャル「!」
カザリーン「いったい、何者が…?」
ハイネル「それを調べるためにも、ボルテスVを手に入れる必要があるようだな」
ズール「………」
ビッグファルコン基地 指令室
浜口博士「光代くんは、身を挺してこの基地とお前たちを守ってくれた…」
日吉「ううう…お母さん…」
大次郎「母さんがおらんかったら、おいどんたちは今頃…」
健一「母さんが救ったのは、俺たちだけじゃに…この地球全ての人の生命だ」
一平「そうだな、あの人は世界を見ていたような気がする。きつい母親だと思っちゃいたが、立派な人だったぜ…」
健一「一平…」
浜口博士「いつまでも悲しんではいられん。これからも地球の平和のため、戦うのだ」「それが、光代くんへの手向けとなろう」
健一「はい…」
浜口博士「このビッグファルコン基地の修復には時間がかかる。お前たちはボルテスの修理が終わった後、伊豆基地へ行く、車少佐の指揮下に入れ」
健一「わかりました」
めぐみ「みんな、頑張りましょう。光代さんの遺志は、私たちが受け継ぐのよ」
健一「ああ…」(見ていてくれ、母さん…俺たちはボルテスVで地球を救ってみせる…!)
【シナリオエンドデモ終了】
● 第6話「赤い彗星」 へ戻る
● 第8話「その名は超竜神」 へ進む
◆ 「ワールド2」 へ戻る
◆ メインワールド序章 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦DD」 へ戻る
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