第8話
その名は超竜神
【シナリオデモ1開始】
地球連邦軍伊豆基地 司令部
岡長官「そうか、光代君が…惜しい人を亡くしたな…」
ブライト「ボルテスVは修理を終えた跡、車少佐の指揮下に入るとのことです」「なお、獅子王凱とガオガイガーはGGGへ帰還しました」
岡長官「了解した。ラー・カイラムの修理と補給は当基地で行う」
ブライト「お願いします」
岡長官「その後についてだが…」
ブライト「参謀本部から次の命令が来るまでの間、この基地に滞在させていただければと思っております」
岡長官「それは構わんが…不測の事態が発生した場合はSR計画の機体と連携し、対処してもらえないだろうか」
ブライト「その点については自分の権限で判断できますが…お願いしたいことがふたつあります」
岡長官「なにかね?」
ブライト「まずひとつめですが…参謀本部からの命令が来るまで、ミネラ・ラオ・ザビの身柄をそちらで預かっていただきたいのです」「極東地区の現状を鑑みれば、我々が戦闘に参加する可能性は高いと思われますので」
岡長官「この基地ならば、ネオ・ジオンも簡単に手を出せまいが…ユニコーンはどうする?」
ブライト「引き続き、我々の管轄下に置きます。それが参謀本部やビスト財団の意向ですので」
岡長官「了解した。で、もうひとつの頼みとは?」
ブライト「司令は、日本にあるNERV本部とのパイプをお持ちですか?」
岡長官「いや…彼らは連邦政府直属の特務機関とはいえ、独自に動いている組織でな」「一方的に通達や要請が来ることはあるが、自分達の情報や事情をほとんど開示せん。軍は彼らに干渉できんというのが実情だ」
ブライト「そうですか…」
岡長官「大佐がNERVに接触を図ろうとする理由…やはり、機密かね?」
ブライト「申し訳ありませんが、その通りです」
岡長官(ラプラスの箱に関わることか…)
ブライト「では、司令…我々ロンド・ベル隊は、この基地に滞在している間に何かあれば、協力致します」
岡長官「助かる。こういう状況に備えて準備をしてきたつもりだが、こうも矢継ぎ早に事件が起きてはな…」
ブライト「自分は、まだ序の口だと思っております」
岡長官「それは、数多くのニュータイプを見続けてきた君の勘かね?」
ブライト「いえ、実戦指揮官としての心得です。最悪の事態は、常にそれを上回る事態の前触れだと…」
岡長官「…心しておこう」
ラー・カイラム 格納庫
リディ「アムロ大尉!」
アムロ「なんだ?」
リディ「自分の新しい機体の配備は、いつになりますか?」
アヌロ「リディ少尉、功を焦る必要はないぞ」
リディ「い、いえ、自分は…」
アムロ「お前に機体は、近日中に伊豆基地へ移送されてくる予定だ。従って、それまでの間は基地で待機してもらう」
リディ「つまり、この艦から降りろと?」
アムロ「不服か?」
リディ「いえ、了解しました」(基地で待機、か…これは好都合かもな)
ラー・カイラム 食堂
バナージ「………」
ミコット「また遠くを見る目をしてる」
バナージ「そう?」
タクヤ「当ててやろうか オードリーのことだろ。伊豆基地に移されちゃったもんな」
フォウ「マリーダ・クルスもね。医療設備は基地の方が充実しているから、その方がいいのだけれど」
バナージ「あの男は、どうしてマリーダさんの生体データを取ろうとしたんでしょうか…」
フォウ「モビルスーツの開発に活かすためかもね」
バナージ「でも、マリーダさんのクシャトリヤはラー・カイラムに乗せたままじゃないですか」
フォウ「そうね…」
カミーユ「あの機体は、引き続き艦内で調べるらしいけどな」
タクヤ「これから俺たちどうなるのかなぁ…」
カミーユ「基地に移送されて、取り調べを受けることになるんじゃないか」
ミコット「取り調べ!?」
カミーユ「ああ、ラプラスの箱の存在を知ってしまったからな」
ミコット「そんなの、納得がいかないわ! 知りたくて知ったわけじゃないのに! 箱がなんなのかも、全然わからないのよ!」
タクヤ「俺たち、巻き込まれただけなんですよ!」
カミーユ「それはわかってる」
バナージ「ごめん、俺のせいで…」
ミコット「………」
カミーユ(あの時と…俺がエゥーゴに加わった時と同じだな。ファを巻き込んでしまった…)
ミコット「基地へ連れて行かれるんだったら、この艦に残った方がマシだわ」
バナージ「ミコットとタクヤは艦を降りた方がいいと思う。そうなれば、危険な目に遭う確率が減る」
ミコット「なら、バナージはどうなのよ? このままあのモビルスーツに乗り続けるの? 危険な目って言うなら、あなたの方が…!」
バナージ「確かめたいことがあるんだ、ユニコーンで…」
カミーユ(バナージ…)
GGGベイタワー基地 メンテナンスルーム
命「具合はどう、凱?」
凱「ああ、さすが命だ。身体が軽くなった」
命「…あまり無理しないで。かなりの負担がかかっていたわ。こんなことを続けていたら、いつか…」
凱「心配してくれるのは嬉しいが、そうも言ってられない。ボアザン星人が地球侵攻を開始したからな」
命「でも…」
凱「事故のニュースで母親の死を知った俺とは違い、健一や大次郎、日吉は目の前で…」「あの3人だけじゃない。バナージも父親の死を目の当たりにしたそうだ」
命「………」
凱「それでも彼らは悲しみを乗り越え、戦おうとしてる。俺も多少のことで根を上げるわけにはいかないさ」
〔通信の開く音〕
スワン「凱、メンテナンスは終わったデスか?」
凱「ああ」
スワン「では、大河長官に報告をお願いしマース」
凱「わかった」
命「私も一緒に行くわ」
GGGベイタワー基地 メインオーダールーム
凱「…報告は以上です」
大河長官「ふむ…ラプラスの箱とその鍵が気になるな」
麗雄「こっちでユニコーンを調べてみたいものじゃな」
凱「さすがにそれは無理だよ、父さん」
大河長官「後はディーダリオン…彼が出没を繰り返す理由がよくわからんな」
麗雄「凱が言った通り、現状では活動時間に限界があるのだろう。できれば、あれもゆっくり調べたいのう」
猿頭寺「そうですね。ディーダリオンも異星文明が造り出した物だと聞いていますから」
凱「出没といえば…例の少年は?」
麗雄「現在も捜索中だが、手がかりはない」
凱「そうですか…。ゾンダーを人間に戻したあの力、あれはいったい…」
大河長官「ゾンダー?」
凱「機械生命体のことです。あいつらの叫び声がそう聞こえたので」
大河長官「ふむ…。良かろう、以降は機械生命体をゾンダーと呼称しよう」
麗雄「そうだ、凱。いい知らせがある。お前の留守中にディバイディングドライバーが完成したぞ」
凱「よし、これで街の被害を気にせず戦える!」
麗雄「後はイレイザーヘッドさえ起動できれば完璧なんだがなあ…」
凱「じゃあ、氷竜と炎竜は…」
麗雄「まだシンパレートが不完全でな。シンメトリカルドッキングには、程遠い」
火麻「あいつら、何かにつけて喧嘩してるしな。まったく、人間くさいAIで…」
〔GGGの警報〕
スワン「連邦軍から通達! 川崎沿岸に機械生命体…いえ、ゾンダーらしき物が現れたそうデス!」
大河長官「凱!」
凱「ええ、出動します!」
【シナリオデモ1終了】
サブタイトル
『その名は超竜神』
【戦闘マップ1開始】
護「お父さんもお母さんも遅いな…。買い物に行くと、いつもこれだもん」
〔緑の石の輝き〕
護「えっ!? この感じ、もしかして!」
〔敵ユニット出現〕
護「あ、あれは!!」
〔味方ユニット出現〕
凱「ゾンダーめ、一気にカタを付けてやる!」
猿頭寺「待ってください、えらいことがわかりました。ゾンダーロボの内部には、数十万トンのガソリンが満載されています」
凱「なんだって!?」
スワン「もし、あの場所でゾンダーロボが爆発した場合、半径20キロ圏内は完全に壊滅しマス!」
猿頭寺「計算しますと、付近の住民の避難に最低3時間は要します」
ペンチノン「攻撃すれば、たちまち辺りは火の海。手も足も出まい」
凱「長官! ディバイディングドライバーの使用許可を!」
大河長官「いや、まだだ! ディバイディングドライバーの実戦投入はこれが初めてとなる!」「万一に備え、ゾンダーを海へ誘導するのだ!」
凱「了解!」
〔敵ユニット出現〕
凱「ディーダリオン! 俺に協力してくれるのか!?」
ディーダリオン「………」
凱「相変わらず無愛想だな。だが、俺はこれまでのお前の行動を信じるぞ!」
〔凱、前進〕
凱「さあ来い、ゾンダー! こっちだ!」
ディーダリオン(奴を海へ誘導する気か…)
〔ディーダリオン、凱へ接近〕
凱「あいつ、俺の意図を理解してくれたか」
〔EI-07、凱へ接近〕
凱「今だ! ディバイディングドライバーを射出してくれ!」
大河長官「ディバイディングドライバー、射出!」
【戦闘マップ1終了】
【シナリオデモ2開始】
GGGベイタワー基地 メインオーダールーム
命「ガオガイガーがディバイディングドライバーを受け取りました!」
麗雄「頼むぞ、凱!」
凱「ディバイディングドライバァァァァッ!!」
スワン「アレスティングフィールド、固定!」
命「レプリションフィールド、安定! ディバインディングコア、消失!」
スワン「戦闘フィールド形成、成功デス!」
命「ガオガイガー、DDモード解除! 戦闘モードに入ります!」
大河長官「よし、氷竜と炎竜も出撃だ!」
麗雄「しかし、彼らは…」
大河長官「念のための措置だ。ロンド・ベル隊に出撃を要請したが、現地に到達するまで時間がかあるからな」
麗雄「わかった」
【シナリオデモ2終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
ディーダリオン「この空間は…!」
凱「さあ、これで街に被害が出ることはない! いくぞ、ゾンダー!」
<戦闘開始>
<EI-07HP30%以下・勝利条件達成>
〔EI-07にスパーク〕
凱「よし、ヘルアンドヘブンでトドメを!」
猿頭寺「待ってください!」
凱「!?」
猿頭寺「計算では、このままヘルアンドヘブンで敵の核をえぐり出した場合、一時的に防御力を失うガオガイガーは…!」
火麻「そうか! 装甲はもっても、衝撃波で中の凱が!」
命「そ、そんな!!」
凱「迷ってる時間はない! えぐり出した核は、思いっ切り外へ上げ飛ばす!」「氷竜、炎竜! 後は頼んだぜぇっ!!」
命「駄目ぇぇぇぇっ!!」
〔味方ユニット出現〕
超竜神「いけません、隊長!」
凱「超竜神!? シンメトリカルドッキングに成功したのか!」
超竜神「先程の無茶な命令のおかげです! 私たちにあれを受け入れるプログラムはありません!」「体調を助けるという重いが一致し、シンメトリカルドッキングが成功したのです!」「さあ隊長、トドメを! 爆発のエネルギーはイレイザーヘッドで大気圏外へ逃がします!」
凱「わかった!」
[イベント戦闘「凱vsEI-07」]
超竜神「今だ! イレイザーヘッドを!!」
〔画面、発光〕
【戦闘マップ2終了】
【戦闘マップ3開始】
ディーダリオン(空間が元に戻った…)
凱「よし、後はゾンダーのコアを…」
護「待って!」
凱「君は!?」
護「クーラティオー!」「テネリタース・セクティオー・サルース…コクトゥーラ!」
〔浄解の音〕
〔画面、緑に発光〕
凱「またコアを…!」
護「ふう…これでこの人は大丈夫だよ、おじさん」
凱「おいおい、おじさんはやめてくれ。俺は凱…獅子王凱だ」
護「僕は天海護、9歳!」
凱「護君か。君の力はいったい…」
〔緑の石の輝き〕
護「あっ! この感じ…また来るよ!」
凱「!」
〔敵ユニット出現〕
凱「あいつらは!?」
超竜神「EI-02! また現れたのですか!」
〔味方戦艦出現〕
凱「ラー・カイラム! ロンド・ベル隊が来てくれたか!」
ブライト「各機、ただちに出撃を!」
〔味方ユニット出現〕
竜馬「ふん、無駄足じゃなかったみてえだな」
弁慶「あの連中、また突然現れたな。いったい、どこから来ているんだ?」
竜馬「知るか。敵なら、ぶっ叩くまでだぜ」
メグ「ディーダリオン…今度は凱さんを助けるために…」
ディーダリオン「………」
護(あのロボット…この感じは…?)
カミーユ「見ろ、ガオガイガーの手に…」
ユンナ「あの少年は…!」
凱「ブライト艦長、天海護君とゾンダー化していた人をそちらに連れて行きます。保護をお願いします」
ブライト「了解した」
〔凱、戦艦へ隣接〕
護「凱兄ちゃん、頑張って!」
凱「ああ、任せとけ!」
〔凱、元の地点へ移動〕
ブライト「各機、敵を掃討しろ!」
<戦闘開始>
<敵全滅・勝利条件達成>
トーレス「戦域内の敵反応、全て消えました!」
弁慶「新手が現れる気配はなさそうだな」
渓「後は…」
ディーダリオン「………」
〔味方ユニット離脱〕
メグ「ま、また消えた!」
竜馬「もうお約束だな、こいつは」
メグ「追跡を…しても無駄か…」
竜馬「あの緑色の光のガキはラー・カイラムで保護したんだろう? それで良しとしとこうぜ」
メグ「そうですけど、ディーダリオンと関係があるわけじゃ…」
渓「あのさ、ディーダリオンに小型の発信器を取り付けてみるってのはどう?」
ユンナ「私もその手を考えはしたけど、ステルスやEP機能の類いで妨害される可能性があるわ」
渓「それでも、やってみた方がいいんじゃない? 物は試しってことでさ」
メグ「そうね…」
凱「ブライト艦長、このままGGG本部へ向かてもらえませんか?」
ブライト「ああ、こちらからも聞きたいことがあるからな。全機、帰艦せよ」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕
ピッツァ「…また紛い物が現れたな」
ペンチノン「来ていたのか」」
ピッツァ「奴らはいったい…」
ペンチノン「ある程度のデータは得られた」
ピッツァ「それに、緑の光を放った子供は何者だ?」
ペンチノン「あの力、脅威になるのは間違いない」
ピッツァ「だが、顔は覚えたぞ」
【戦闘マップ3終了】
【シナリオエンドデモ開始】
GGGベイタワー基地 メインオーダールーム
スワン「これがゾンダーメタルと名付けた物デス。ゾンダーの素体となった人たちの証言をもとに映像化しまシタ」
猿頭寺「このゾンダーメタルを人間の身体に融合させることでゾンダー化を行っているようです」
べんけい「インベーダーに寄生されるようなものか」
スワン「ゾンダー化した人には共通点がありマス。何らかの形で潜在意識に強い憎しみや悲しみを抱いているのデス」「ゾンダーロボの破壊活動も、おそらくそういった負の感情をベースとした行動原理に基づいていると思われマス」
アムロ「人の負の感情…か。厄介だな。誰だって魔が差すことなどあるだろうに」
命「護君がゾンダーロボの核にされてしまった人を救う力…その原理は不明ですが、『浄解』と名付けることにしました」
護「じょうかい…」
渓「成仏させる、みたいな感じ?」
弁慶「おいおい、死ぬわけじゃないんだぞ」
猿頭寺「煩悩を捨てて悟りを開くという意味なら、当たらずとも遠からず…ですが」
護「でも、どうしてあんなことができるか、僕にもわからないんです…」
麗雄「現段階では機動部隊による直接攻撃でゾンダーを沈黙させ、護君が核に接触…浄解を行ってもらう以外、対処法はない」
護「僕が…!」
大河長官「大変なことに巻き込んでしまってすまない。だが、意味がそんな力を持っていると敵が知ったら、間違いなく狙われる」
護「………」
猿頭寺「安全なのは、このGGG本部ぐらいだ。なので、君をしばらくここで保護させてもらいたいんだが、どうかな?」
護「わ、わかりました…」「あ、でも…お父さんとお母さんになんて言おう…」
大河長官「そうだな…君のご両親には宇宙開発公団の特別研修に参加してもらうと話しておこう」
凱「心配するな、護君。俺たちが必ず守ってやる」
護「凱兄ちゃん…」
〔通信のコール音〕
命「長官、極東方面軍の岡長官から緊急連絡です!」
大河長官「繋いでくれ」
〔通信の開く音〕
岡長官「大河長官、NERVから通達があった。第3新東京市に接近する物体をキャッチしたそうだ」
大河長官「もしや、それは!?」
岡長官「ああ、例の敵性体だ。こちらはモビルスーツ部隊を出撃させた」「そして、ブライト・ノア大佐にも出撃要請を出した。SR計画の機体も同行させる」
大河長官「では、ガオガイガーと超竜神も出撃を」
岡長官「頼む。GGGも厳重な警戒態勢に入ってくれ。以上だ」
〔通信の閉じる音〕
大河長官「ついに来たか…」
アムロ「大河長官、敵性体とはなんです?」
大河長官「NERVがかねてから内々で我々に警告していた人類の敵…」「『使徒』だ」
【シナリオエンドデモ終了】
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