第6話
誘う仮面
【シナリオデモ開始】
アークエンジェル ブリッジ
ゼロ「…こちらの暗号が解読され、連絡が入ったことで判明した事柄がいくつかある」
マリュー「………」
ゼロ「まず、あなたたちの中に日本語を理解できる者がいる」「すなわち、それはあなたたちの世界に日本という『国』が存在し、そこに『日本人』が済んでいるということ…」「さらに、並行世界とそこへの移動手段があることを意味する」
マリュー「…あなたは、素直にそれを受け入れるのですね」
ゼロ「疑ってはいたが、事実を目の当たりにした以上、認めざるを得なくなった」
マリュー「………」
ゼロ「そして、あなたたちは孤立しており、我々の世界の情報を欲している」
マリュー「その通りですが…そもそも、どうして私たちが異世界から来たことを知っているのです?」
ゼロ「…様々な情報を総合的に判断した結果だ」
ムウ「それであんたを…素顔を見せない男を信用しろってのかい?」
ゼロ「こちらにも事情があるとご理解していただきたい」
マリュー「では、異邦人である私たちに協力を申し出た理由は何なのです?」
ゼロ「あなたたちを襲った敵は、神聖ブリタニア帝国…彼らは強大な軍事力を持ち、自分たちの意に沿わない者に対して容赦はしない」「事実、この世界の日本は彼らに侵略され、今はエリア11という名の属領になってしまっている」「そして、そこに住まう日本人はブリタニア人からエレヴンと呼ばれ、屈辱的な扱いを受けているのだ」
トノムラ「そんな…!」
マリュー「…そのブリタニアに敵対しているあなたなら、私たちに協力できる、と?」
ゼロ「詳しい話は直接会った時にしよう。今から合流ポイントを指定する。そこは、ブリタニアの監視網の死角になっている」「こちらも誠意を示すため、私ひとりのみ、非武装で向かう。信じるかどうかは、そちら次第だ」
〔モニターの閉じる音〕
ムウ「さて、どうする?」
マリュー「…ゼロが指定するポイントへ向かいましょう」
ナタル「艦長、いくら情報が必要であっても、あのような者との接触は早計です」
ムウ「そりゃそうだが…向こうにもリスクはあるぜ?」
ナタル「あの男がブリタニアの者ではないという保証はありません」
マリュー「ブリタニア帝国が強大な軍事力を持ち、日本を支配していた支配していたとしても、対抗勢力が存在しているとみて間違いないでしょう」「さっきの戦闘で私たちに加勢してくれたガンダムのようにね」
ムウ「まあ、俺たちはブリタニアから敵だと思われてるだろうしな。敵の敵は味方って理屈か」
マリュー「危険な賭けですが、今の私たちはそれに乗るしかありません」
ムウ「そうだな。ディドは意図して並行世界への扉を聞いたわけじゃなさそうだし…」「何より、あいつ自身がその方法を覚えてないからな」
ノイマン「巨人になった時の彼を調べてみては?」
ナタル「過去、メグたちがディーダリオンを調査していた時、並行世界を移動する機能は判明していなかったそうだ」「そして、現状の彼は巨人形態を長時間維持することが出来ないという報告を受けている」
ムウ「あいつの記憶が完全に戻るまでの間は、この世界にいるしかないな」
ナタル「…彼が全ての記憶を取り戻した時、我々の味方になるという保証はありませんが」
ムウ「まあな」
マリュー「ともかく、この世界の情報を得るためにゼロと合流しましょう」
ナタル「………」
アークエンジェル 格納庫
宗介「…それで、あの機体のパイロットはストライクをガンダムと呼んだのか」
キラ「うん…」
リナリア「質問。君たちの世界でのガンダムという呼称は?」
キラ「ストライクの起動画面に表示されるOSの頭文字を僕が繋げて読んだんだ」
クルツ「つまり、お前さんが考えた呼称ってわけね」
メグ「でも、この世界でガンダムという呼称は知れ渡っているようでした」
マードック「う~ん、そこが妙なんだよな」
〔走り寄る足音〕
キラ「フレイ、どうしたの?」
フレイ「また戦闘ったから、あなたのことが心配で…。あの…その人たちは?」
キラ「ああ、ミスリルのメンバーだよ」
クルツ「クルツ・ウェーバーだ。よろしく、お嬢さん。色々大変だけど、この艦は守り抜いてみせるぜ。なあ、宗介?」
宗介「ああ、任務だからな」
フレイ「…クルーが話しているのを聞いたわ。私たち、別の世界へ来てしまったのよね?」
キラ「それは…」
フレイ「ディドって人のせいなんでしょ?」
メグ「…!」
フレイ「なんで私たちがこんな目に遭わなきゃならないの? いつになったら、元の世界に帰れるの?」
キラ「わからないんだ、まだ」
フレイ「戻れなきゃ、私は…私は…!」
クルツ「まあ、気持ちはわかるけどさ。ディドを責めたって、どうにもならないぜ。あいつが自分の意志でやったわけじゃないんだし」
フレイ「それで…納得なんてできない」
キラ「フレイ…」
メグ「………」
シンジュクゲットー
スザク「先日の掃討作戦のせいで、シンジュクゲットーは、もうおしまいです。やっと人が戻り始めていたんですが…」
ユーフェミア「………」
スザク「トウキョウ租界へ戻りましょう」
ユーフェミア「いえ、私にシンジュクを…イレブンの方々の住む場所を見せてください」
スザク「どうして?」
ユーフェミア「私、今日が最後の休日で…だから。見ておきたかったんです」「エリア11を…。どんな所なのかなぁって」
スザク「だったら、僕が案内役じゃなくって…」
ユーフェミア「いいえ。良かったです、あなたで…」「日本最後の首相、枢木ゲンブの息子さん…枢木スザク一等兵」
スザク「知っていたのですか、僕のことを」
ユーフェミア「…あなたは、どうして名誉ブリタニア人に?」
スザク「誰かが…憎しみの連鎖を断ち切らなければならない。もちろん、そうしたものを全てなくせるとは思わないけど…」「大切な人を失わなくて済む…せめて、戦争のない世界に」
ユーフェミア「どうすれば…?」
スザク「僕にはまだわからない。でも、目指すことをやめたら、父さんは無駄死にになってしまう」
ユーフェミア「枢木首相の?」
スザク「あの戦争で…父さんは死ななければならなかった…!」
〔ブレーキ音〕
セシル「スザク君、すぐに乗って!」
スザク「セシルさん!?」
セシル「軍にゼロの情報が入ったの! それで、私たち特派にも出撃命令が!」
ロイド「例の嫌疑が晴れて、、釈放されたばかりで悪いんだけどさ、また付き合ってもらうよ」
スザク「…ごめん、ユフィ。ここでお別れだ。僕は行かなきゃならない」
ユーフェミア「スザク…」
スザク「君がいきなり落ちてきた時はびっくりしたけど、楽しかったよ」
ユーフェミア「ええ、私もです。何も聞かず、エリア11を案内していただき本当にありがとうございました」
スザク「こちらこそ…お姫様」
ロイド「なぁんだ、スザク君。このお方がユーフェミア・リ・ブリタニア第3皇女殿下だって、知ってたのかい?」
スザク「え!?」
セシル「本当ですか、ロイドさん!?」
ロイド「うん。学生だからって、表には出なかったんだけどね」
スザク「皇女殿下! 知らぬこととはいえ、失礼致しました!」
ユーフェミア「………」
アークエンジェル ブリッジ
マリュー「…アークエンジェルにようこそ」
ゼロ「こちらの提案を聞き入れ、艦内へ招いてくれたことに感謝する」
マオ(ホントに丸腰で乗り込んでくるなんてね。馬鹿正直なのか、ただの馬鹿なのか…)
ゼロ(交渉の場までこぎつけた。これで第一条件はクリア)(相手の目を直接見られるこの距離ならば、ギアスを使って命令することもできるが…)(同じ人間に対しては1度しか効かない。利用価値を正確に把握し、使いどころを見極めなければならない)
ムウ「あくまで素顔は見せないんだな」
ゼロ「この仮面はゼロという記号。これを取らずに交渉に臨むことを了承してもらいたい」
ムウ「別の世界からやって来たばかりで、事情がわかっていない俺たちにさえ顔を隠さなきゃならない理由…」
クルツ「赤面症とか?」
マオ「茶化すんじゃないよ、クルツ」
クルツ「へいへい」
ムウ「あんた、実はブリタニアの関係者じゃないのか?」
ゼロ(………)(一筋縄ではいかんな。だが、それでこそ取り込む価値がある)(第二の条件をクリアするには、彼らに逼迫した状況を実感させなければならない)
ムウ「どうなんだ?」
ゼロ「私にとって、ブリタニアは打倒すべき敵だ。。そして、そちらに協力を申し出た理由、それは…」「この艦の戦力だ」
ムウ「つまり、俺たちにブリタニアと戦えと言うのか?」
ゼロ「その通り。見返りとして、情報と補給物資を提供しよう」
マリュー「…私たちは戦争をするためにこの世界へ来たわけではありません」
ゼロ「無論、そちらが元の世界へ戻るまでの間でいい」
ムウ「とはいえ、こっちのリスクが高すぎる。ブリタニアは強大な軍事力を持っているんだろう?」
ゼロ「そう。そして、この艦を敵だと認識している。孤立無援のまま彼らと戦うか、私と手を組むか。ふたつにひとつだ」
マリュー「………」
マオ「あたしらを雇ったとして、ブリタニアに勝てる算段があるっての?」
ゼロ「ある。でなければ、危険を冒して単身でここまで来ない」
ムウ「捨て駒にされるっていう可能性もあるけどな」
ゼロ「迷ている時間はないぞ。ブリタニアは、すぐに次の手を打ってくる」
〔連合軍の警報〕
マリュー「!」
トノムラ「所属不明機、接近中! 熱源パターンは前回の戦闘で遭遇した敵と一致します!」
ゼロ「ナイトメアフレーム…ブリタニアが開発した人型兵器だ」
クルツ「おいおい、ここは連中の監視網の死角じゃなかったのかよ!」
ゼロ「奴らとて馬鹿ではないということだ」(もっとも、この艦の位置とエリア11の前総督クロヴィスの暗殺犯人であるゼロがいるという情報をリークしたのは…)(他ならぬこの私だがな)
マリュー「総員、第一戦闘配備! 各機は直ちに出撃し、本艦の退路確保を!」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
『誘う仮面』
【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現済み〕
トノムラ「敵機、まもなく戦域内へ侵入!」
ミリアリア「各機、発進どうぞ!」
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕
トノムラ「高熱源体、接近! ナイトメアフレームではありません! 例のガンダムです!」
〔味方ユニット出現〕
クルツ「あいつ、また来やがったぜ!」
キラ「今回も僕たちを助けてくれるのか…!?」
刹那「………」
ムウ「ゼロ、あいつが何者なのか知っているのか?」
ゼロ「紛争やテロが発生した地域に武力介入を行う武装組織、ソレスタルビーイング…」「その全貌は不明だが、彼らの目的は世界から紛争を根絶することだ」
ムウ「なんだ、そりゃ…!?」
ゼロ「どうやら、ソレスタルビーイングもあなたたちに興味を持っているようだ」
マリュー「あの機体は、前回の戦闘で私たちを助けてくれました。いったい、どういう意図で…?」
ゼロ「その答えは、ソレスタルビーイングに聞くしかなかろう」
マリュー「とにかく、本艦の退路が確保できるまで、各機は敵を近づけないように!」
刹那「エクシア、セカンドミッションを遂行する」
<戦闘開始>
<敵全滅・勝利条件達成>
〔レーダー反応〕
トノムラ「新たな敵機が本艦へ接近中!」
マリュー「各機は引き続き迎撃を!」
【戦闘マップ1終了】
【シナリオデモ2開始】
ロイド「皇女殿下を総督府まで送り届けたおかげで、すっかり出遅れちゃったねえ」
セシル「仕方がありません。あのお方をゲットーに残すわけにはいきませんし」
スザク「遅れた分は取り戻してみせます。では!」
〔走り去る足音〕
ロイド「スザク君、やる気満々だねえ」「クロヴィス皇子殿下の暗殺犯という濡れ衣を着せられ、その上でユーフェミア皇女殿下と別れる前にかけられた言葉が効いたかな?」
セシル「おそらく、そうだと思います」
ロイド「ま、ソレスタルビーイングのガンダムもまだいるみたいだし、いいデータが取れそうだよ」
セシル「…ランスロット、発進準備に入ります」
ロイド(やっぱり彼は最高のパーツだな)
【シナリオデモ2終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
〔レーダー反応〕
トノムラ「高熱源体、急速接近! 数は1! 現戦域内のナイトメアフレームとは違うタイプのようです!」
〔敵ユニット出現〕
ゼロ「白カブト…!」
ムウ「あいつを知ってるのか?」
ゼロ「奴は、他のナイトメアフレームと一線を画す性能を有している。気をつけろ」
刹那「………」
〔カーソル、刹那を指定〕
スザク(紛争根絶を目的とするソレスタルビーイングのガンダム…)
〔カーソル、アークエンジェルを指定〕
スザク(そして、情報どおりならば、あそこにゼロがいる。彼らがあの艦を接触を図った真意はなんだ?)
ゼロ(ソレスタルビーイングも含め、多少のイレギュラーはやむを得んか)
スザク(あの時、ユーフェミア皇女は言った…僕は父を失ったように、自分も兄であるクロヴィス皇子殿下を失ったと)(そして、これ以上みんなが大切な人を失わなくて済むよう、力を貸して欲しいと)
ゼロ(ここでアークエンジェルが白カブトを退けられないようであれば、計画を変えねばならない)
スザク(ゼロ…君には、あの時に助けてもらった恩がある。だけど、君のやり方は間違っている)(間違った方法で手に入れた結果に価値はないと思うから…僕は君を捕らえる)(そして、僕なりのやり方でブリタニアを中から…世界を変えてみせる!)
ブリタニア騎士「特派の名誉ブリタニア人などに後れを取るな! 攻撃を続行しろ!」
<戦闘開始>
<スザク撃破・勝利条件達成>
スザク「くっ、まだ戦える!」
〔通信の開く音〕
セシル「スザク君、戻って! 機体に負荷がかかりすぎているわ!」
スザク「ですが!」
ロイド「ランスロットは壊されると困るんだよね。データは充分に取れたから、帰ってきてよ」
スザク「…わかりました。帰投します」
〔敵ユニット離脱〕
ゼロ「退いたか…」
ノイマン「艦長、退路が確保できました!」
マリュー「では、一気にここから離脱します! 各機にもそう伝えて!」
ミリアリア「了解!」
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アークエンジェル 食堂
かなめ「この世界の日本ってそんなことになってるの? なんなのよ、そのブリタニアって連中は! あんまりじゃないの!」
宗介「落ち着け、千鳥。ここは俺たちがいた世界じゃない」
かなめ「そんなのわかってるわよ。けどいい気はしないでしょうが」
トール「並行世界とはいえ、故郷が占領されてるって聞いて居ても立ってもいられないってのはわかるけどさ」
かなめ「何とかならないの、ソースケ! このままじゃ、この世界の日本の人たちが可哀想よ!」
宗介「…占領された国の解放は、並大抵のことじゃない。俺たちだけではどうにもならん」
カズイ「こんな世界で、ブリタニアと戦うなんて御免だよ…」
かなめ「………」
アークエンジェル ブリッジ
マリュー「…ソレスタルビーイングのガンダムは?」
チャンドラ「反応はありません」
マリュー「そう…とりあえず、危機を脱したようね」
ゼロ「甘いな。ブリタニアは、あなたたちが敵だと世間に宣伝するだろう。状況は悪化する一方だ」
マリュー「………」
ゼロ「では、返事を聞かせてもらおうか」
マリュー「確かに、あなたの言う通り、ブリタニアの横暴は目に余ります」「ですが、私たちには彼らと戦う必然性がありません」
ゼロ「情報もなく、味方もいない。そんな世界でどう生き抜く?」
マリュー「クルーたちと共に、その術を模索します」
ゼロ「この世界の争いに加担する気はないと?」
マリュー「…ええ」
ゼロ(思っていた以上に堅忍だな。ならば、策を変えよう。ここで恩を売っておけば、後で利用できる機会を作れる)「では、その高潔な精神に敬意を表し、せめてもの協力として、情報と生活物資を無償で提供させていただこう」
マリュー「!」
マオ「それで、そっちに何のメリットがあるのさ?」
ゼロ「アークエンジェルの存在自体が私の利となる」
ナタル「どういうことだ?」
ゼロ「大国の意のままにならない者たちが現れた。この事実だけでも、ブリタニアに対抗する芽を育てることとなる」
マリュー「そんな…私たちは…」
ゼロ「あなたたちがどのような意図だろうと民衆はそう感じるはずだ。ブリタニアが情報を捻じ曲げてもな」
マリュー「………」
ゼロ「協力の証として、情報端末と暗号通信コードを私ておく」「これをどう使おうと、あなたたちの自由だ。では、失礼する」
マオ「じゃ、あんたが妙な真似をしないように、あたしが乗降口まで送ってくよ」
ゼロ「フッ…お願いしよう」
〔歩き去る足音〕
マリュー「………」
アークエンジェル 通路
マオ「…ひとつ聞いておきたいんだけどさ」
ゼロ「なんだ?」
マオ「あんた、日本人なの?」
ゼロ「私にはその質問に答える理由がない」
マオ「あ、そう」
〔扉の開閉音〕
かなめ「!」
ゼロ「………」
かなめ(この人…!)
ゼロ「私に何か?」
かなめ「い、いえ…」
ゼロ「では、道を空けてもらおう」
〔歩き去る足音〕
かなめ(さっきの感じは…何? あの人はいったい…)
アークエンジェル ブリッジ
ムウ「ゼロを帰してしまって良かったのか?」
マリュー「ええ、とりあえずは」
ナタル「これからどうするのです?」
マリュー「前から言っている通り、情報を集めます」
ムウ「ゼロが置いていった端末でか?」
マリュー「それだけではありません。ミスリルの3人を日本へ派遣します」「潜入調査も得意としている彼らに、現地で情報を集めてもらうのです」
アークエンジェル 食堂
マオ「…というわけで、あたしとクルツ、ソースケで日本へ行くことになったよ」
クルツ「了解だぜ、姐さん」
宗介「具体的な目的地は?」
マオ「東京よ。ゼロが置いていった端末に複数の場所の情報が入っていてね。可能な限り当たっていくつもり」
クルツ「たとえば、どんな所なんだ?」
マオ「シンジュクゲットー、トウキョウ租界、アッシュフォード学園」
かなめ「学園? どうして、そんな所が…」
マオ「わからないから、調に行くんだよ」
クルツ「じゃ、男子校なら、潜入するのは宗介、女子校なら、俺が行くぜ」
マオ「あんたは高校生って歳じゃないでしょ。できれば、ディドも連れて行きたいんだけどね」
メグ「えっ、何故です?」
マオ「今回の任務はミスリルのバックアップがないから、市街地にアームスレイブを持ち込めない」「でも、ディドなら人間の姿で潜入して、いざとなったら、ディーダリオンに変身できる。潜入任務や破壊工作に最適の人材ね」
メグ「た、確かに…」
クルツ「あいつが敵だったら、ヤバいよな。ここで変身されたら、俺たちはお陀仏だしよ」
メグ「………」「あの…マオ曹長。あたしとディドも日本へ連れて行ってもらえませんか?」
マオ「敵地に潜入するようなものなのよ? それに、ディドに万が一のことがあったら、元の世界に戻れなくなるし」
メグ「でも、さっき仰った通り、ディドの能力は潜入調査に適しています」「あたしたちが生き残るためにこの世界の情報が必要なら…彼を連れて行った方がいいのなら…」
マオ「あんたも同行する理由は?」
メグ「ディドのフォローと…日本人として、この世界の日本がどうなっているのか気になるからです」
かなめ「…だったら、あたしも行く」
マオ「はあ!?」
クルツ「おいおい、俺たちは遊びに行くんじゃないんだぜ」
宗介「そして、君は護衛対象だ。危険な目には遭わせられない」
かなめ「あたしもこの世界の日本が気になるの」(そして、あの仮面の人も…。日本へ行けば、また会えるような気がする)
(どうしてそう感じるのか、なんで会いたいと思うのか、わからないけど)
宗介「…君を連れて行くわけにはいかない」
かなめ「もう決めたわ。駄目だって言われても、無理矢理ついていくから」
宗介「千鳥…」
クルツ「どうするよ、姐さん?」
マオ「オッケー、まとめて面倒見るよ」
宗介「しかし…!」
マオ「この艦からひとりで飛び出されても困るし、アッシュフォード学園に潜入することになったら、本物の高校生がいた方がいいかもしれないしね」
かなめ「ありがとう」
マオ「ソースケ、これは命令だからね」
宗介「…了解」
トウキョウ租界 エリア11総督府
コーネリア「この度の特派の緊急出動、ご苦労であった。我が妹を送り届けてくれたことにも感謝しよう」
ユーフェミア「改めてお礼を言わせてください。ありがとう、スザク」
スザク「いえ…もったいなきお言葉です」
ロイド「いかがでしょう、コーネリア皇女殿下。ランスロットは第七世代のナイトメアフレームでして、その能力は通常の…」
コーネリア「そこのパイロットはイレヴンだと聞いた」
スザク「………」
ロイド「はい。名誉ブリタニア人です。しかし…」
コーネリア「一等兵から准尉に特進させた。それだけで満足せよ。ナンバーズなどに頼らずとも、私は勝ってみせる」
ロイド「はい」
コーネリア「このエリア11には、彼ら以外にも我らに盾突く不届き者がいる」「義弟クロヴィスもその者の凶刃に倒れた。帝国臣民の敵を…ゼロを捕まえろ」
ユーフェミア(生命を懸けて戦うからこそ、統治する資格がある。その理屈はわかります、お姉様。でも…)
アッシュフォード学園 クラブハウス リビング
〔ドアノブを回す音〕
ナナリー「お帰りなさい、お兄様」
ルルーシュ「ただいま、ナナリー。まだ起きていたのかい?」
ナナリー「はい、折り鶴を…。千羽折って、願いを叶えるために」
ルルーシュ「そうだな、約束したものな。お前の目が見えるようになる頃には、優しい世界になっていると…」(そう…ブリタニアの皇族として生まれ、母を殺された俺たちは、所詮政治の道具にされる)(だから、俺はゼロという仮面を付け、どんな罪を背負おうとも創らねばならない…)(ナナリーだけでも幸せに過ごせる世界を…!)
【シナリオエンドデモ終了】
● 第5話「ガンダムマイスター」 へ戻る
● 第7話「黒の騎士団」 へ進む
◆ 「ワールド3」 へ戻る
◆ メインワールド序章 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦DD」 へ戻る
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