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第6話
黒い幽霊

【シナリオデモ開始】
宇宙科学研究所 観測室
宇門博士「それで…万丈君たちはどこへ向かうつもりかね?」
万丈「ジャミングのせいで、生き残っている連合軍部隊と連絡が取れませんから…」
カーム「あれ? 万丈さんはここへ来る前、宇門博士に連絡を入れたんだろ。それはどうやって?」
万丈「実は…僕の家と宇宙科学研究所の間には、、非常時に備えて有線の専用電話回線があってね」
カーム「シ、シン・ザ・シティからここまで!? そんな工事、どれぐらいの金が…」
韻子「万丈さんはあんな豪邸に住んでるんだもの。お金の心配はいらないんじゃない?」
カーム「あ、そうか」
万丈「ともかく、移動して連合軍と合流したら、耶賀頼先生たちと預けます。その後、連合本部へ向かうつもりです」「大介君が持つベガ星連合軍の情報は、なるべく上の方へ伝えるべきだと思っているんで」
宇門博士「だが、ロシアにある連合本部までは…」
万丈「まあ、すんなりとは行けないでしょうね。途中で敵と遭遇するだろうし…ダイターンやグレンダイザーだけでは正直心許ないです」
レイカ「あら、万丈なら大丈夫でしょ?」
万丈「僕だけならね」
セラム(私がいるからですね…)
大介「ベガ星連合軍はグレンダイザーを狙ってくる。俺が行動を共にする以上、彼らとの戦いは避けられない…」
万丈「そのことを踏まえても、君の協力はありがたいんだが、連合軍のバックアップはあった方がいい」
ビューティ「そうそう、お風呂や寝る所も欲しいし」
レイカ「旅行じゃないのよ、ビューティ」
ビューティ「あら、女の子にとっては切実な問題よ?」
エデルリッゾ「その通りです!」
伊奈帆(セラムさんとエデルリッゾは野宿が続くときついだろうな)
ユキ「万丈さん、連合軍と接触するなら、逆戻りになりますが…私が行こうと思っていたフェリー埠頭はどうでしょう」「そこには鞠戸大尉もいますし」
万丈「君の知り合いがいるなら、僕たちの事情を理解してもらいやすいか…」
伊奈帆「ユキ姉、あれから時間が経ってる。鞠戸大尉たちが残っているとは思えない」
ユキ「そうかもしれないけど…何かメッセージを残してくれているかも」
ライエ「フェリー埠頭が無事だという保証は?」
韻子「そういうことを言い出したら、きりがないわ。行って、確かめるしかないでしょ」
万丈「ま、その通りだね。じゃあ、フェリー埠頭へ行こうか」
ユキ「ナオ君、万丈さんも賛同してくれたんだから」
伊奈帆「ああ、わかった」
万丈「ユニス、君は時空跳躍らしき反応があった青森に行きたいだろうが…」
ユニス「そうですけど、ひとりでそこへ向かうのは危ないし…」
万丈「何なら、ここに残ってもらってもいいよ」
宇門博士「こちらは構わない。君から提供されたデータを調べようと思っているからね」
ユニス「ありがとうございます。でも、あたし…もうちょっとみんなに付き合います。戦力は少しでも多い方がいいでしょう?」
万丈「ああ、助かる」
大介「では、父さん…」
宇門博士「うむ…くれぐれも気を付けてな、大介」
大介「万丈さん、出発前に別れを告げたい人がいるんですが…」
万丈「ああ、構わないよ」

シラカバ牧場
ひかる「大介さん、話って何?」
大介「実は、父さんの仕事でしばらくここを離れることになってね」
ひかる「えっ、そんな!」
大介「すぐに発つ。だから、お別れを言いに来たんだ」
ひかる「大介さんじゃなきゃ、駄目なの?」
大介「そう、これは僕にしかできないことなんだ」
ひかる「………」
大介「僕は必ず帰ってくる。だから、ひかるさんはこの牧場で待っていてくれ」
ひかる「わかったわ、大介さん。シラカバ牧場のことは、私たちに任せて。だから、無事に戻って来てね」
大介「ああ、約束するよ」
フェリー埠頭
鞠戸「せめて、あと1日だけでも…!」
マグバレッジ「気持ちはわかりますが、状況が変わりました。これ以上、ここに留まるのは危険です。司令部とも依然連絡が取れませんし」
鞠戸「あの円盤群は、火星の連中にも仕掛けているはずだ! きっと奴らもある程度は混乱して…」
不見咲「それは推測に過ぎません。また、ここにいればヴァースと円盤群のいずれか、あるいは双方から攻撃を受ける可能性が高まる一方です」
鞠戸「動いた方が何を逃れ易いって話はわかるが…」
マグバレッジ「わだつみは2時間後に出港…これは決定事項です。それとも、大尉ひとりでここに残りますか?」
鞠戸「俺だけじゃ…」
マグバレッジ「では、私の決定に従ってください」
鞠戸「…だったら、なんであの時、俺の頼みを聞いた? どうして自分の艦を残した?」
マグバレッジ「15年前の戦いを生き延びたあなたに興味があったからですよ」
鞠戸「…!」
マグバレッジ「わだつみの航路ですが…横須賀は絶望的でしょうから、本州沿いに西へ向かいます」
鞠戸「目的地は呉か、佐世保か?」
マグバレッジ「それは状況次第ですが…途中で寄港を予定している場所を教えます」「あなたの生徒が生き残っていて、ここを目指すと信じるのであれば、後で彼らが合流できるようメッセージを残しておきなさい」
鞠戸「………」
マグバレッジ「…副長、艦に戻りますよ」
不見咲「はい」
〔歩き去る足音〕
鞠戸「………」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
『黒い幽霊』


【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔味方枠外ユニット出現済み〕

万丈「…やはり、こちらの方角に連合軍の残存部隊はいないようだな」
ユニス「ここまでヴァースとも遭遇しませんでしたし…」
万丈「都市部はともかく、こんな辺鄙な所を占拠しても意味はないからね。可能性があるのは…」
〔レーダー反応〕
ユニス「この反応…ベガ星連合軍の円盤です!」
万丈「噂をすれば影、だな」
〔敵ユニット出現〕
デューク「きっと奴らは偵察部隊だ。すぐに撃破し、ここを去らなければ円盤獣が送り込まれてくる」
万丈「だろうね。みんな、速攻でいこう!」
<戦闘開始>

<敵全滅・勝利条件達成>

万丈「…さて、敵の増援が来る前にさっさと退散しようか」
〔レーダー反応〕
ユニス「待ってください、こちらへ接近してくる物体が! かなりのスピードです!」
デューク「この反応…円盤獣じゃないな」
ユニス「なら、ヴァースかメガノイド…!?」
万丈「いや、メガノイドではないようだ。火星のカタフラクトかもしれない」
ユキ「だったら!」
伊奈帆「向こうがその気ならもう攻撃してる」
万丈「ああ…警戒しつつ、様子を見よう」
【戦闘マップ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方ユニット出現済み〕
〔味方枠外ユニット出現済み〕

ユニス「来た…!」
〔敵ユニット出現〕
???(アキト)「………」
韻子「あれ、火星のカタフラクトなの…!?」
万丈「だとしても、違和感があるね。この距離まで近づいても仕掛けてこないし」
アキト「…あの機体ではなかったか」
デューク「いったい、何者なんだ? 何故、ここへ?」
ユキ「中に人が乗っているかもしれません。私が問い掛けてみます。…そこの機体、聞こえますか?」
アキト「………」
ユキ「私は地球連合軍所属の界塚ユキ准尉です。そちらの所属と姓名を教えてください」
アキト(地球連合…)
〔アキト、前進〕
デューク「逃げる気か!?」
〔味方の付近に爆発〕
ユニス「くっ、小型機が!」
アキト(ここで拘束されるわけにはいかないが、この世界の兵器の情報は必要だ)
万丈「戦闘は避けたかったが…振りかかる火の粉は払わねばなるまい!」
<戦闘開始>

<アキト撃破・勝利条件達成>

アキト(…データは取れた)
〔アキト、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

ユニス「あっ!」
万丈「逃げたか」
デューク「結局、正体はわからなかった…」
万丈「ともかく僕らもこの場から離れよう」
デューク「わかりました、万丈さん」」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

万丈「…ここで一息入れたいところだが、弾薬の補給が終わったら出発するよ」
伊奈帆「わかりました」
カーム「それにしても、さっきの黒い奴…ヴァースやメガノイド、ベガ星連合軍じゃないんなら、どこのどいつなんだ?」
レイカ「呼び掛けに全く応えなかったしね。人が乗っていなかったのかもよ」
伊奈帆「黒い機体は有人機だと思います。虫型と違い、動きがパターン化されていなかったので」
大介「それに、奴は本気で俺たちを倒すつもりがなかったようだ」
万丈「ああ…先手を打てたはずなのに、そうしなかったからね」
韻子「こちらに探りを入れていた…?」
ユキ「だとしたら、何のために?」
伊奈帆「単純に考えれば、ワンオフの機体であるダイターン3やグレンダイザーのデータ取得」「あれがどこの勢力にの与しない存在だとしたら、その2体の情報を持っていない可能性が高いから」
万丈「あり得るね」
ユニス(どこの勢力にも与しない…。もしかしたら、あたしと同じように別の世界から…?)(青森で観測された時空跳躍反応は、あの機体が…)(ううん…今の情報だけじゃ、決めつけられないわね)

日本 クルーテオ揚陸城
ザーツバルム「クルーテオ卿、そちらの戦況は?」
クルーテオ「現状、彼奴らは散発的な攻撃を行っているだけだが、本来の目的遂行に少なからず影響が出ている」
ザーツバルム「ふむ…いずれ敵の拠点の位置が明らかになれば、攻勢をかけることになろう」
クルーテオ「例の反応があった宙域にそれらしき物はなかったと聞いているが?」
ザーツバルム「彼奴らの拠点は、我らの揚陸城のように移動が可能だと推測されている」
クルーテオ「…それで、本題は?」
ザーツバルム「アセイラム姫暗殺の仔細について、何か掴めたかな?」
クルーテオ「この混乱で、情報収集に苦労しているのが実情だ」
ザーツバルム「…では、破嵐万丈の動向は?」
クルーテオ「何故、それを気にする? あの男が地球側に付いたところで、我らの優勢は揺るがぬと言ったのは貴公ぞ」
ザーツバルム「今は我と貴公で破嵐万丈の件は伏せているが…あの男がさらなる動きを見せれば、メガノイド側から話が漏れる可能性がある」
クルーテオ「コロス…彼女ならば、あり得るか」
ザーツバルム「皇帝陛下が、かつての盟友の息子の謀反をご存じになれば、御心を痛められ…貴公は質されることになろう」「その前に破嵐万丈を抹殺しておくべきだ。姫暗殺の真相が掴めておらぬ現状では尚更な」
クルーテオ「貴公の忠告に感謝する」
ザーツバルム「では…」
〔通信の閉じる音〕
クルーテオ(トリルランのニロケラスは、まだ修理が終わっておらぬ)(破嵐万丈の件は、ブラドに任せるか…)
【シナリオエンドデモ終了】


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