第7話
追撃の騎士
【シナリオデモ開始】
日本 クルーテオ揚陸城
スレイン「ブラド卿をお呼びしました」
ブラド「私に火急の用と聞きましたが…」
クルーテオ「うむ、貴公に破嵐万丈を抹殺してもらいたい。可能であれば、メガノイドより先にな。
ブラド「御意。地球のカタフラクトや円盤どもとの戦で物足りなさを感じていたところです」「必ずや破嵐万丈の首を取って参りましょう」
クルーテオ「頼むぞ」
ブラド「はっ。それでは」
〔歩き去る足音〕
スレイン(あの後、アセイラム姫は破嵐万丈と行動を共にしておられる可能性がある…)「伯爵…」
クルーテオ「なんだ?」
スレイン「アセイラム姫暗殺の真相を明かすためにも、私を…」
クルーテオ「ほう、姫の仇討ちをしたいとでも?」
〔殴打音〕
スレイン「ううっ…!」
クルーテオ「わきまえよ、地球人! そう何度も我らヴァースと共に戦える身分と思うか?」「15年もの年月、いつしかわが手にと焦がれ続け、砕けた月の影から無様に地球を見上げていた我々軌道騎士の切願を…」「姫はその生命を以て叶えられたのだ。これは軌道騎士の戦だ、貴様の出る幕などない」
スレイン(この人も、姫の死を利用している…)
〔歩み寄る足音〕
トリルラン「…クルーテオ卿」
クルーテオ「何用か」
トリルラン「先程、ブラド卿とすれ違い、話を聞きましてな。ひとつ進言に参りました」
クルーテオ「申してみよ」
トリルラン「ブラド卿の任にそこの地球人も同行させてみてはいかがかと」
スレイン「…!」
トリルラン「そやつは私と同じく、破嵐万丈と一戦を交えております。何か役に立つことがあるかと」
クルーテオ「ふむ…」
トリルラン「本来ならば私が出向き、雪辱を果たしたいのですが…残念ながら、我がニロケラスは修理中」「さすれば、少しでもお力になろうと思い、進言した次第です」
クルーテオ「よかろう。スレイン、トリルラン卿の計らいに感謝するのだな」
スレイン「…はい」
トリルラン「出撃前に話がある。一緒に来い」
スレイン(やっぱり…何か思惑があっての進言だったんだ)
万丈「何かあるかと思って、この基地に立ち寄ったが…成果はなかったな」
耶賀頼「物資は残っていなかったんですが?」
レイカ「ここの部隊が撤退した時、めぼしい物は全部持ち去ったみたいね」
カーム「でもまあ、昼飯を食べる時間ができたのは良かったな」
セラム「ええ、空の下で取る食事がこんなに美味しいとは…」
エデルリッゾ(姫様…)
ライエ「…呑気なものね。いつ敵が現れるかわからないのに」
ビューティ「ギャリソンが一緒にいたら、こういう時でもティーセットを出して、きっちりお茶を淹れていたところよ」
万丈「ふふ、そうだな」
ユキ「…ほら、ナオ君。もっと食べなきゃ」
伊奈帆「もう充分だよ」
ユキ「ダメダメ。次はいつ食べられるかわからないんだから」
大介「…姉弟仲がいいんだね」
ユキ「ヘブンズ・フォール以来、ずっとふたりで暮らしてきましたから」
大介「そうか…」
ユキ「もしかして、大介さんにも兄弟が…?」
大介「妹がひとりいる。ただ、フリード星を脱出した時、はぐれてしまってね。どこかで生きていると信じているが…」
ユニス「みんな、ここにメガノイドの無人機が接近中よ!」
万丈「やれやれ、僕が食事を取る時間はないか」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
『追撃の騎士』
【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔味方枠外ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現〕
万丈「アイアイだけか。さっさと蹴散らして、ここから離れるぞ!」
<戦闘開始>
<敵全滅・勝利条件達成>
万丈「…ふん、他愛ない」
伊奈帆「さっきの連中は斥候ですね」
万丈「ああ、おっつけ増援が来る。すぐにここを離れよう」
〔レーダー反応〕
伊奈帆「もう来た。この反応は…」
万丈「ああ、面倒な相手だな」
カーム「それって、まさか…!?」
万丈「ああ、火星カタフラクトだ。みんな、ここから移動して迎え撃つぞ」
【戦闘マップ1終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔味方枠外ユニット出現済み〕
デューク「万丈さん、火星カタフラクトの狙いは…」
万丈「ここまでわざわざ来るってことは、僕だろうね」
セラム(それだけじゃないはず…)
万丈「…伊奈帆」
伊奈帆「わかっています。装甲車には近づけさせません」
〔敵ユニット出現〕
ブラド「見つけたぞ、破嵐万丈。貴様の首は、このブラドがもらい受ける」
万丈「ほう、目当ては僕か」
ブラド「無論だ。裏切り者を捨て置くことはできん」
万丈(あいつはアセイラム姫が生きていることを知らないのか…)
スレイン「あれは…」
〔カーソル、伊奈帆を指定〕
〔カーソル、装甲車を指定〕
スレイン(オレンジ色のカタフラクトと、あの時の装甲車…もしかしたら、アセイラム姫はあの中に…)(何とか接触しなければ…!)
ブラド「地球人、貴様は下がれ」
スレイン「私のお手伝いを…!」
ブラド「いらぬ。伯爵に言われて、貴様をここまで連れて来ただけだ」
スレイン「し、しかし…!」
ブラド「貴様の出る幕ではない。下がれ。従わぬのであれば、叩き斬るぞ」
スレイン「了解…しました」(くっ、ここまで来ておきながら…)
〔敵ユニット離脱〕
万丈「単騎で来るか」
ブラド「このブラド専用カタフラクト、アルギュレの力を見るがいい」
〔出力上昇音〕
ブラド「アルドノアドライブ出力上昇。エネルギージョイント接続、ブレードフィールド展開…」「アルドノアドライブ、出力最大。プラズマジェネレーター起動準備、完了」「抜刀」
韻子「手に持ってるの、ビームの刀…!?」
万丈「ああ、相当な熱量だ。ダイターン3やグレンダイザーはともかく、他の機体はあれで斬られたらまずいね」
デューク「万丈さん、奴の相手は俺たちで」
万丈「そうだな。他のみんなは下がってくれ」
伊奈帆(もしかして、あの火星カタフラクトの武器は…)
セラム「…エデルリッゾ、あの騎士と話をします」
エデルリッゾ「危険です。もし、暗殺者の仲間だったら…」
セラム「承知しています。ですが、皆さんを守るためには…」
エデルリッゾ「いけません。前回は運が良かっただけです。もう二度とあのような無茶は…!」
伊奈帆「セラムさん」
セラム「え?」
伊奈帆「そこにいてください」
セラム「しかし…!」
伊奈帆「そこにいて」
セラム「は…はい」
伊奈帆「万丈さん、デュークさん。ダイターンとグレンダイザーに超高熱線を放射する武器はありますか?」
デューク「ああ、スペースサンダーだ」
伊奈帆「じゃあ、僕の合図でいつでも発射できるようにしておいてください」
万丈「ダイターンにもそういう武器はあるが…奴の狙いは僕だから、引きつけ役をやった方が良さそうだね」
伊奈帆「お願いします」
デューク「こちらも了解だ」
ブラド「フッ…アルギュレの刃を見て、身がすくんだか。ならば、立ち所に斬り捨ててくれる!」
<戦闘開始>
<万丈vsブラド>
ブラド「ニロケラスと同じようにいくと思うな」
万丈「確かにあいつより動きが速い…!」
<戦闘開始>
<伊奈帆vsブラド>
ブラド「ふん、飛び道具とは無粋な」
伊奈帆「武器があの刀だけなら…」
<ブラド撃破・勝利条件達成>
ブラド「くっ、調子に乗るなよ…!」
伊奈帆「…動きを止めた。デュークさん、あいつの刀身にスペースサンダーを」
デューク「わかった! スペースサンダー!!」
〔武器の発射音〕
〔ブラドにスパーク〕
ブラド「何っ!?」
〔画面、フラッシュ〕
〔ブラドに爆発〕
ブラド「ぬうっ、腕と刀が!」
伊奈帆「…機体の爆発には至らなかったか」
ブラド「おのれ、これでは!」
伊奈帆「だけど、あいつはもう…」
ブラド「聞こえるか、地球人! 撤退するぞ!」
スレイン「は、はい!」
〔敵ユニット離脱〕
カーム「あいつ、逃げたぞ!」
伊奈帆「思った通りだった」
万丈「よし、僕たちもすぐにここから去ろう。その後で落ち着ける所を見つけて、弾薬を補給する」
伊奈帆「わかりました」
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドデモ開始】
カーム「…それにしても、なんであの火星カタフラクトは逃げたんだ?」
トッポ「万丈兄ちゃんたちにやられたからだろ」
カーム「いや、知りたいのはそんなざっくりとした理由じゃなくて」
伊奈帆「あいつの武器はあの刀だけだ。それが使えなくなったから、撤退した」
韻子「確かに、射撃をしてこなかったわね」
伊奈帆「…本当は機体の爆発を狙ってた。だけど、思っていたよりあいつの冷却装置や余剰エネルギーの排出機構が高性能だったみたいだ」「あるいは、プラズマを刃状にしているフィールドか何かのせいかもしれない」
万丈「高熱エネルギーに超高熱エネルギーをぶつけて、熱伝導でオーバーヒートさせる、か。明快な作戦だったね」
伊奈帆「懸念点はスペースサンダーの熱エネルギーがあいつの刀を上回っているかどうかでしたが…」
大介「とりあえず結果が出せて良かったよ」
伊奈帆「ええ、グレンダイザーのおかげです。僕らのカットだけだったら、無理でした」
ライエ「あんな武器があるのなら、一気に倒せば良かったのに。あいつはまた現れるわ、きっと」
伊奈帆「それはわかってる。だけど、あの時は戦闘を早く終わらせたかった」
ライエ「メガノイドの増援が来る可能性が高かったから?」
伊奈帆「…ああ」
ライエ(それだけじゃないわね)
セラム(もしや…)
エデルリッゾ(火星騎士との戦いが長引けば、姫様がまた無茶をなさるかもしれないから…?)
〔走り寄る足音〕
ユニス「み、みんな、聞いて!」
韻子「どうしたの、ユニス?」
ユニス「さっき、ヴァースが流してる放送を受信できたの!」
カーム「マジかよ!?」
万丈「内容は?」
ユニス「ヴァースの皇帝が、地球連合政府に休戦を布告するって言ってるんです!」
セラム「!」
【シナリオエンドデモ終了】
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