第3話
救世主は小学四年生
【シナリオデモ1開始】
龍神池
ワタル「へへっ…図工で作った粘土のロボットに石のネックレスを付けたら、ユミちゃん達がカッコいいって褒めてくれたし」「はっきし言って、一番だぜ!」「龍神池の龍! もうお前なんか怖くないぞ! 出るなら出てみろ! こっちには強い味方が…」「って、お前に名前を付けなくっちゃな。うーん、何にしよう?」「龍…神…丸…。決めた! お前の名前は龍神丸だ!」
〔雷鳴〕
〔画面、フラッシュ〕
ワタル「え、ええっ!? い、い、池の中から龍が!?」「うわああああっ!?」
〔画面、発光〕
???
ワタル「う、うーん…」
オババ「気が付いたようじゃの」
ワタル「ん? あれ、ここは…? 何でこんなに人がたくさん…」
オババ「お前の名は?」
ワタル「戦部ワタル…」
オババ「おおおおおっ!」
〔歓声〕
ワタル「な、何?」
オババ「龍を見たであろう!?」
ワタル「み、み、見たよ」
オババ「おおおおおおっ!!」
〔歓声〕
オジジ「オババ、その子が伝説で予言されたワタルじゃというのかの?」
オババ「いかにも!」
オジジ「ホ!創界山に七色の虹が甦る日も近いということじゃな」
ワタル「ね、ねえ、何が何だか、さっぱりわからないんだけど…」
オババ「お前は龍神池からこのモンジャ村へ来たのじゃ。その人形と共にな」
ワタル「モンジャ村って…そんなの、知らないよ。僕は未来か、それとも過去の世界に来てしまったのか…」「あっ、そう言えば! こんな話、どっかで聞いたことあるな」「えっと、タイムストップ…じゃない、タイムステップ…いやいや、タイムストリップ…」
オババ「何をごちゃごちゃと…さあ、これを見よ。我が村に代々伝わる戦士の装束じゃ。身に纏うがよい」
ワタル「ローラースケートみたいな靴もあって、カッコいい!」
オババ「ん? ロラスケ?」
ワタル「けど、戦士の装束って…どうして、僕が?」
オババ「言い伝えによれば、創界山が危機に陥った時、これを救う者が空から降りてくる」「その名をワタルといい、龍の神と共に敵を倒す! その救世主が今、ここに現れたのじゃ!」
ワタル「僕が救世主…? 救世主って、何? 学校の日直より偉いの?」
オババ「この世を救う人のことじゃ。さあ、あれを見よ」
オババ(※顔グラなし)「あれこそが神が住む山、創界山じゃ」
ワタル(※顔グラなし)「灰色の虹がかかってる。変なの」
オババ(※顔グラなし)「誰もその正体を見たことのない、ドアクダーなる悪の帝王が、平和そのものだった創界山を支配し、七色の虹を灰色に変えてしまったのじゃ」「そのため、このモンジャ村は変なお天気に襲われたり、畑からの実りを失ったりと非常に難儀しておる」
ワタル(※顔グラなし)「で、僕が創界山に登って、ドアクダーと戦うってことか」
オババ(※顔グラなし)「その通りじゃ」
ワタル「夢みたいな話だな…。でも、いい。困ってる人がいるなら、助けなくっちゃ。そうと決まったら…」「よし、ピッタリだ! はっきし言って、決まったぜ!」
オババ「辛い旅になるぞ。覚悟はよいな?」
ワタル「よいよい。だって、僕は…」
ヒミコ「救急車だもんなー!」
ワタル「救急車じゃない、救世主だ!」
ヒミコ「きゃははは、間違ったか―!」
ワタル「急に出て来て…何だ、お前は?」
ヒミコ「あちし、ヒミコ」
オババ「この子は、忍部一族十三代目頭領…お頭様じゃ」
ワタル「お頭? お前が?」
ヒミコ「そう。あちし、お菓子だ」
ワタル「…ん? あっ、創界山から虹が! こっちに伸びてくる!」
ヒミコ「伸びてくる!」
ワタル「虹の上に何かいるぞ…!?」
【シナリオデモ1終了】
サブタイトル
『救世主は小学四年生』
【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
シュワルビネガー「ヌハハハハ! 凄い奴がやって来た!」
ワタル「ロ、ロボット!?」
シュワルビネガー「モンジャ村の者共よ、俺様は創界山の隠れもなきドアクダー様の七人衆の一人、第一界層の大ボス、クルージング・トム様の右腕、シュワルビネガーだ!」「はー、長い自己紹介だったぜ…」
ワタル「あいつ、ドアクダーの手下か!」
シュワルビネガー「創界山を手に入れた以上、麓の村までぜーんぶ支配しろというドアクダー様のご命令だ!」「大人しく従えば、手荒なことはしないでやる! さっさと服従を誓え!」
ワタル「やだね!」
シュワルビネガー「何だと!? 生意気な小僧だな! 名を名乗れ!」
ワタル「救急車ワタルだ!」
シュワルビネガー「救急車!?」
オババ「救世主じゃ、救世主!」
ワタル「ああ、そうか。救世主ワタルだ!」
シュワルビネガー「ヌハハハハ! 救世主とはちゃんちゃらおかしい! この魔神相手に生身で何が出来る!」
ワタル(あんなでっかい奴とどうやって戦えばいいんだ…!?)
???(※顔グラは真っ黒)「ワタルよ」
ワタル「こ、この声! 前に龍神池で聞こえた声だ!」
???(※顔グラは真っ黒)「ワタルよ」
ワタル「どこから聞こえてくるんだ!?」
???(※顔グラは真っ黒)「勇者の剣を空にかざし、私の名前を呼べ!」
ワタル「龍神丸…! 龍神丸が僕に話し掛けている!」
龍神丸(※顔グラは真っ黒)「急げ、ワタル!」
ワタル「わかった!」「龍神丸っ!!」
〔ワタルがいる地点の近くに落雷〕
〔味方ユニット出現〕
ワタル「これが僕の龍神丸…!」
オババ「まさしく伝説の龍の神じゃ!」
オジジ「おお…!」
シュワルビネガー「な、何だ、あいつは!?」
龍神丸「来るのだ、ワタル!」
ワタル「ぼ、僕の身体が龍神丸に…!」
〔龍神丸のパイロット、無人→ワタルへ変更〕
ワタル「黄金の龍…? ここは龍神丸の中なの?」
龍神丸「さあ、龍の角を掴め! これから私はお前の思った通り動き、戦うことが出来るのだ!」
ワタル「わかったよ、龍神丸!」
シュワルビネガー「ふん、たった1体で何が出来る!」
???(※シバラク)「あいや、しばらく!」
〔敵ユニット撃破〕
シュワルビネガー「な、何っ!?」
〔味方ユニット出現〕
シバラク「ドアクダーの魔神が虹を渡っているのを見かけたと思ったら、このような村を襲うばかりか、多勢に無勢の状況…」
ワタル「だ、誰なの!?」
シバラク「拙者、ミヤモト村の剣豪、剣部シバラクと申す者! この戦神丸で助太刀致す!」
〔シバラク、ワタルへ接近〕
シュワルビネガー「ぬうう、ドアクダ―様に楯突く愚か者が他にもおったか!」
ワタル「オババ様達は安全な所へ逃げて!」
オババ「うむ。頼んだぞ、ワタル!」
ヒミコ「ファイト、ファイト! ワ・タ・ル! きゃははははは!」
ワタル「よおし! 行くぞ、龍神丸!」
<戦闘開始>
<ワタルが戦闘>
ワタル「本当に僕の思った通りに動く!」
龍神丸「しっかり掴まっていないと、振り落とされてしまうぞ!」
ワタル「ああ、わかってる!」
<ワタルvsシュワルビネガー>
シュワルビネガー「このシュワルビネガー様のパワーに勝てると思っとるか!」
ワタル「龍神丸は無敵の正義パワーだ! 負けるもんか!」
<シバラクvsシュワルビネガー>
シバラク「拙者の野牛シバラク流、とくと披露してくれる!」
シュワルビネガー「ふん! そんな刀など、俺様がへし折ってやる!」
<シュワルビネガー撃破・勝利条件達成>
シュワルビネガー「お、覚えておれよぉぉぉっ!」
〔敵ユニット撃破〕
ワタル「へへっ、やったぜ!」
ヒミコ「救急車ワタルの勝ち! きゃははははは!」
シバラク「なかなかの戦いぶりだったな、少年」
ワタル「僕はワタルだよ、おじさん」
オババ「ドアクダー打倒の第一歩…救世主の伝説が、再びここから始まるのじゃ。創界山の未来と平和を取り戻してくれ、ワタル」
ワタル「うん! まっかせといてよ!」
クラマ「救世主ワタルか…こいつはドアクダー様にご報告だ」
【戦闘マップ1終了】
【シナリオデモ2開始】
ドアクダーの間
ザン・コック「ドアクダー様、どうやら伝説の救世主、ワタrがこの世に再び現れたようです」
ドアクダー「よもや、太古の時代に我らを阻んだ伝説の救世主が、本当に蘇るとはな…。図らずも奴の言った通りになったか」
ザン・コック「奴らはシュワルビネガーが使った虹を通って、創界山にやって来ることでしょう」「第一界層のクルージング・トムに刺客を差し向けさせます」
ドアクダー「いや、その必要はない」
ザン・コック「!」
ドアクダー「伝説の救世主、ワタル…二度の不覚を取るつもりはないが、念には念を入れておこう…」
【シナリオデモ2終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
シバラク「ワタルよ、もうまもなく創界山の地だぞ」
ワタル「おじさん、ドアクダー打倒の旅に加わってくれてありがとう。僕一人で行くもんだと思ってたからさ」
ヒミコ「あちしも一緒だぞーっ!」
ワタル「あはは、もちろんヒミコもね」
シバラク「この女子が凄い術を扱えると聞いたが、本当なのか?」
ヒミコ「きゃははは! 後で見せてあげるのだ!」
ワタル「そう言えば、おじさんは剣の達人なんだよね? 僕を弟子にしてよ!」
シバラク「では、おじさんではなく先生と呼びなさい!」
ワタル「先生! お願いします!」
シバラク「声が小さい! もっと大きな声で!」
ヒミコ「きゃはははっ! おっさんの顔、カバみたい!」
シバラク「こらあ! 拙者のどこがカバだ!」
龍神丸「! これは…! 嫌な気配がする…気を付けろ、ワタル!」
ワタル「何!? 敵が来るの!?」
シバラク「どうしたのだ、ワタル? 急にうろたえおって」
ヒミコ「見て見てー! お空がすんごい光ってるよー!」
ワタル「!!」
シバラク「な、何だ!? 光が降り注いでくるぞ!!」
ヒミコ「きゃははは! まぶしーのだ!」
ワタル「うわあああああっ!」
〔光の拡がる音〕
〔画面、発光〕
【戦闘マップ2終了】
【シナリオデモ3開始】
邪動帝国 謁見の間
ナブー「はあ、はあ…アグラマント様、レーベの道を神部界に繋ぐことが出来ました」
アグラマント「よくやった、ナブーよ」
ナブー(これでエヌマとシャマンと出し抜き、アグラマント様の信頼を勝ち得たはず…。大量の邪動力を注いだ甲斐があったわ)
〔通信の開く音〕
ドアクダー「空間の歪みを感知した。レーベの道を繋いだようだな」
アグラマント「「うむ、奴らを異空間へ放り込んだ」
ドアクダー「これで創界山の救世主は、再び伝説に還ったことになる」「約束通り、見返りとしてこちらの戦力を提供しよう。魔動戦士討伐に使うがいい」
〔通信の閉じる音〕
アグラマント(…奴らとV-メイが行動を共にしている以上、迂闊にレーベの道を繋げるわけにはいかぬ。この手は、そう使えぬな)「ナブーよ、シャマンをここに呼ぶのだ。ドアクダーの戦力を利用し、魔動戦士の持つ魔動石を奪わせる」
ナブー「お、お待ち下さいアグラマント様! その役目、このナブーめにお任せを!」
アグラマント「だが、貴様は今しがた邪動力を消費したばかりであろう」
ナブー「いえ、まだ私の力は充分残っております。それに、シャマンはサーベイガーを使いながら、二度も撤退を余儀なくされております」
アグラマント「…良かろう。では9邪動神の一つ、メガロックスをお前に与える。必ずや魔動石を奪ってみせるのだ」
ナブー「ははーっ!」
月面
グリグリ「んー、魔動石が光らないグリ!」
ベネット「無闇に目立っちゃ駄目よ、グリグリちゃん。ただの宝石だと勘違いした人達が、盗みに来るかも知れないから」
ガス「そうです。必要な時まで、きちんと隠しておいて下さい」
グリグリ「わかったグリー。ちゃんと隠しておくグリ」
ガス「おや、あそこに人だかりが出来てますね」
大地「あっ! あれが婆ちゃんの言ってた、月で一番のコマ回しを決める大会だね!」
V-メイ「そうさ。その優勝者なら、この魔動独楽を回せるかもしれないからね」
ガス「では、大会の様子を見てみましょう!」
司会者「チャンピオンは、この少年…ラビです!」
ラビ「へへっ、ちょろいちょろい!」
ベネット(あの子が魔動戦士の候補…やっぱり、子供なのね)
ガス「…良い目をしてますね」
大地「よし、話し掛けようぜ!」
ラビ(へへ…この後、賞金をもらって…)
大地「よっ、チャンピオン」
ラビ「ん? 何だよ、お前達?」
ガス「怪しい者ではありません」
V-メイ「坊や、あんたのコマの腕前を見せてもらいたいんだけどね」
ラビ「何? やなこった! 俺は一文にもならないことはしない主義なんだ」
ガス「そこを何とか」
ラビ「一昨日おいで」
大地「だったら、俺とコマの勝負をしようぜ。もし勝ったら、欲しいだけの金をやらあ」
ラビ「何だと?」
V-メイ「大地…そんなこと言って、大丈夫なの?」
大地「俺だって、コマぐらい回せるさ」
ラビ「言ってくれるね。いいだろう。その勝負、受けてやる!」
V-メイ「そうかい。それじゃ坊や、1時間後に近くの湖に来ておくれ」
ラビ「わかったよ。それから、俺の名は坊やじゃねえ。ラビだ」
V-メイ(! こ、この感じ…この子は、まさか…)
ベネット「どうしたんです?」
V-メイ「いや、何でもないよ」
ラビ「ところで君達、本当にお金は持ってるんだろうねえ?」
大地「あ、お金? お金は持ってる…かな」
グリグリ「魔動石ならあるグリ!」
ベネット「グリグリちゃん、人に見せちゃ駄目よ!」
ラビ(で、でかい宝石…! こいつら、何て物を持ってやがるんだ…!)
大地「そ、それじゃあ、1時間後! 逃げずに来いよな!」
〔複数の走り去る足音〕
ラビ「………」
ベネット「…あのラビっていう子、本当に来てくれますかね?」
V-メイ「来るよ。きっとね」
ガス「魔動戦士になる可能性があるからですか?」
V-メイ「それもあるけれど、まあ…すぐにわかるよ」
〔歩み寄る足音〕
ラビ「よお」
大地「よく来たな」
ラビ「お前も、よく逃げ出さずに待ってたな」
大地「何だと!?」
V-メイ「まあまあ。それじゃ、このコマを回してもらおうか。あそこの湖の上でね」
ラビ「何を考えてるんだ? 冗談ポイだぜ。おい、ふざけるのもいい加減にしろよ」「何で俺があんたらのコマで、しかも湖の上なんかで回さなきゃなんないんだ?」
V-メイ「それはね…こういうわけさ!」
ラビ「うわっ! 何すんだよ!?」
〔衣の擦れる音〕
ベネット「そ、その耳…!」
ラビ「み、見るなぁ!」
V-メイ「やっぱり…! あんたは耳長族だったんだね」
ラビ「耳長族…?」
V-メイ「あんたの両親は?」
ラビ「いねえよ!」
V-メイ「…死んだのかい?」
ラビ「知らねえよ! もう俺は帰るぜ!」
V-メイ「お待ち! あたしとグリグリは、あんたの仲間だよ」
グリグリ「仲間グリ、仲間グリー!」
ラビ「ふざけんな! そんな玩具の耳で俺をからかって! どうせ、こうやって引っ張ったら…」
グリグリ「グリ?」
ラビ「と、取れない…!?」
V-メイ「さ、これで納得したかい?」
ラビ「あ、ああ…」
V-メイ「ラビと言ったね? あんたの生まれた国が今、滅びようとしているんだ」
ラビ「俺の生まれた国…?」
V-メイ「さ、その国を救うために、子の魔動独楽を水の上で回しとくれ」
ラビ「み、耳長族なんて知るもんか! そんな奴らの仲間じゃねえ!」
大地「でも、その耳は…」
ラビ「俺は人間だ! 生まれた時からずっと人間なんだ!」
〔歩み寄る足音〕
???(※ガラパチーノ)「フフフ…取り込み中、悪いな」
大地「お前は!?」
ガラパチーノ「おいらは邪動帝国、邪動士の一人…ナブー様の部下、ガラパチーノだ」「魔動石を大人しく渡せ。と言っても、渡さねえだろうから、力ずくで行くぞ」
ラビ「な、何だ、こいつら!?」
V-メイ「あたし達の国を滅ぼそうとしてる邪動族だよ!」
ラビ(邪動族…こいつらもあの魔動石って奴を狙ってるってことは、やっぱりお宝なのか…!)
グリグリ「きゃわー! 空が光ってるグリ!」
大地「空…!?」
ガラパチーノ「な、何だ!?」
【シナリオデモ3終了】
【戦闘マップ3開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔味方枠外ユニット出現済み〕
ワタル「い、いったい、何が…!?」
シバラク「むむっ! ここには創界山がないぞ!」
ヒミコ「えーらいこっちゃ、えーらいこっちゃ!」
龍神丸「ワタルよ、あそこを見ろ! 子供達が敵に囲まれている!」
ワタル「!」
シバラク「ドアクダーの兵隊、ブリキントンだ!」
ワタル「じゃあ、助けないと!」
大地「あいつらも邪動族なのか!?」
ワタル「あ、あれは! 大地兄ちゃん!!」
大地「その声…!」ひょっとして、ワタルなのか!?」
ワタル「大地兄ちゃんがいるってことは…ここは僕の世界の月なの!?」
大地「そ、そうだけど…そのロボットは何なんだよ!?」
ワタル「こいつは龍神丸さ。説明すると長くなっちゃんだけど…」
V-メイ(大地の知り合いなら、敵じゃなさそうだね)
ガラパチーノ「どこの誰だか知らないが、おいら達の邪魔をするなら容赦はしねえ! 全機出撃だ!」「ジャハ・ラド・クシード…! 出でよ、闇の邪動神、メガロックス!」
〔敵ユニット出現〕
V-メイ「かなりの数を出して来たね…!」
ワタル「大地兄ちゃん! ここは僕達に任せて、早く逃げるんだ!」
大地「いや、ワタル達のおかげで隙が出来た! 俺達も戦うぜ!」
ワタル「え!? 兄ちゃんも戦うの!?」
大地「まあ見てなって! 行くぞ! マジカル・シューート!!」
〔味方ユニット出現〕
ワタル「ロ、ロボットが出て来た!」
大地「説明するとややこしいのは、こっちも同じさ。まずはあいつらをさっさとやっつけようぜ!」
ワタル「う、うん!」
ヒミコ「うーん、あちしはどうしよっかなー…」
グリグリ「きゃわー1 暇してるグリか? だったら、一緒にかくれんぼするグリ!」
ヒミコ「きゃははは! それはいいのだー! あちし達は邪魔にならないように、あっちへ行くのだ!」
V-メイ(な、何だい、あの子は…? 孫がもう一人増えた感じがするよ…)
ラビ(みんな、向こうに気を取られてやがる。今なら…)
<戦闘開始>
<ワタルvsガラパチーノ>
ワタル「ドアクダーの兵隊と一緒だなんて…! こいつら、いったい何者なんだ!?」
ガラパチーノ「魔動戦士ではないようだが…邪魔をするなら、容赦なくぶっ潰す!」
<大地vsガラパチーノ>
ガラパチーノ「おいらは気が短いんだ! さっさと魔動石をよこせ!」
大地「邪動族なんかにあれを渡すもんか!」
<ガラパチーノ撃破・勝利条件達成>
ガラパチーノ「ぬう、不覚を取った…! 得体の知れない連中さえ現れなければ…!」
〔通信の開く音〕
ナブー「ガラパチーノよ、そやつらは創界山の伝説の救世主、ワタルとその仲間達だ」
ガラパチーノ「そ、創界山…ナブー様がおっしゃっていた、神部界の…!?」
ナブー「ああ。いったん帰還するのだ」
ガラパチーノ「ははっ!」
〔敵ユニット離脱〕
大地「やったな、ワタル!」
ワタル「うん! はっきし言って、ナイスコンビネーションだぜ!」
ベネット「あの子達、知り合いとは言え、戦闘であんなに息が合うなんて…」
ガス「何か通じる物があるのかも知れませんね、グランゾードとあのロボットも…」
グランゾード「龍神丸よ、久方ぶりだな。お前達が来てくれたおかげで助かった」
龍神丸「それはこちらも同じだ、グランゾード」
大地「も、もしかして…」
ワタル「龍神丸とグランゾードって、知り合いなの!?」
【戦闘マップ3終了】
【シナリオエンドデモ開始】
月面
龍神丸「遠い昔…神部七龍神である私とグランゾードは、魔動戦士や伝説の救世主と共に戦った」
V-メイ「そんな伝説を文献で読んだ覚えがあるね」
大地「昔の魔動戦士と救世主かあ…」
龍神丸「私達がこの世界へ跳ばされた理由は不明だが…大きな災いが起きる前触れかも知れない」
グランゾード「大地よ…それを止めるため、ワタル達と共に進め。かつての魔動戦士と救世主がそうしたように」
〔フラッシュ音〕
〔画面、フラッシュ〕
ベネット「龍神丸も消えた…!」
ワタル「僕が背負ってる剣を抜いて呼べば、出て来てくれるんだって。お姉さんのロボットもそうなんだろ?」
ベネット「いえ、あれはグラフディンの機能じゃなくて、V-メイさんの魔法なの」
ワタル「へえ~!」
大地「じゃあ、話を聞かせてくれよ、ワタル」
V-メイ「そうだね、情報交換をしよう」
邪動帝国 謁見の間
アグラマント(何故、異空間へ跳ばしたはずの奴らが…。安易にレーベの道を利用するまいと思っていたが、一考せねばならぬな)
〔通信の開く音〕
ドラクダー「お前の言う異空間が月面だったとはな。言葉遊びをされるとは思わなかったぞ」
アグラマント「…まとめて我々が葬り去るつもりだったのでな」
ドアクダー「いずれにせよ、我にとっては都合がいい。救世主を葬るためならば、今後も協力は惜しまぬぞ」
アグラマント(こちらの腹を見透かしたつもりであろうが…最後に笑うのは、我ら邪動帝国だ)
月面
大地「あの龍神池でそんなことがあったのか…」
ワタル「僕も驚いたよ。元の世界にはしばらく帰れないんじゃないかと思ってたし」
ベネット「ワタル君達は、私と同じように時空跳躍をしたのかしら…」
V-メイ「いや…ワタル達が転移してきた瞬間、大きな邪動力を感じたよ」
ガス「では、邪動族の仕業でしょうか?」
V-メイ「多分ね」
ベネット「そうですか…」
V-メイ「神部界については、文献で読んだことがあるよ。昔、レーベの道の使ってあそこへ行った耳長族がいたとか…」
シバラク「では、その道を通れば、神部界に戻れるのでござるか?」
V-メイ「可能性はあるけど…あれは今、邪動族の手に落ちていて使えないんだ」
大地「だから、俺達はまずラビルーナに繋がるラウーラの道ってのを探してるんだ」
ワタル「そっか…簡単に戻れそうじゃないんだね」
大地「でも、ドアクダーの魔神が俺達の世界に来てるしなあ」
シバラク「むう…他人事とは言い切れぬのう」
ワタル「僕、決めた。創界山のことは気になるけど、今は大地兄ちゃん達に力を貸すよ」
大地「本当か?」
ワタル「うん、グランゾードも共に進めって言ってたしね。邪動族をやっつけて、レーベの道を取り戻せば、きっと神部界にも戻れるだろうし」
ベネット「遠回りではあるけど、それが一番確実かもね」
ヒミコ「きゃははは! あちち、知ってるよ! そういうの、急ぐカバが回るって言うんでしょー!」
グリグリ「カバグリー!」
シバラク「誰がカバだと!?」
ベネット「急がば回れ、ね」
ヒミコ「かくれんぼは終わったから、次は何で勝負する?」
グリグリ「ボク、ニンジン出すの得意グリ! たくさん出した方の勝ちグリ! ホロレチュチュパレロ!」
〔魔法の発動音〕
〔画面、フラッシュ〕
ヒミコ「すごーい! あちしもそんな忍法編み出さなきゃなー!」
グリグリ「どんどんニンジンを出すグリー!」
〔魔法の発動音〕
〔画面、フラッシュ〕
大地「うわあっ! 止めてくれ、グリグリ!」
ワタル「ぼ、僕もにんじんは苦手なんだよぉ!」
ベネット「はいはい、好き嫌いする子と騒がしい子にはお姉さんがお注射しちゃいますよ」
シバラク「注射!?」
ベネット「ええ。私、元看護師で…って、もしかしてシバラクさんは注射が嫌いなんですか?」
シバラク「いや、その…」
ガス「ところで、ラビ君が見当たりませんね」
グリグリ「ラビなら、ボク達がかくれんぼしている間にどこかへ行ったグリ!」
ヒミコ「でっかい宝石を運んでたのだー!」
大地「えええっ!?」
【シナリオエンドデモ終了】
● 第2話「ガスくん風にのる!」 へ戻る
● 第4話「一発勝負!水上コマ回し」 へ進む
◆ 「ワールド6」 へ戻る
◆ メインワールド序章 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦DD」 へ戻る
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