第2話
旅は道連れ、世は混沌
【シナリオデモ開始】
大介「君は…破嵐万丈だな?」
万丈「僕のことをご存知とはね。驚いたよ、デューク・フリード」「いや、宇門大介と呼ぶべきかな?」
大介「こちらについても知っているのか…」
万丈「僕には優秀な仲間がいてね。この多元世界でも、それなりの情報を仕入れることが出来る」「謎の円盤と共に現れる神出鬼没のヒーローともなれば、興味も湧くさ」
大介「ヒーローと言うのなら、君の方こそそう呼ばれるべきではないか?」
万丈「とてもじゃないが、そんなものを名乗れる人間じゃないさ、僕は」「そういう風に生きてみたいと思うことはあってもね」
大介「そうか…」
万丈「少なくとも、僕は僕の討ち漏らした敵を叩くまで、全てをかなぐり捨てるつもりだ」「戦いの意味を探す君と目的のために全てを捨てる僕…。不思議な巡り合わせだね」
大介「僕の中にある迷いにも気付いていたのか」
万丈「カマをかけてみたが、図星だったみたいだね」「悪いが、今の僕には他人に構っている余裕がない。君自身の問題は、君自身で解決してくれ」
大介「そのつもりだ。君達に迷惑をかけるつもりはない」
万丈「とは言うが、あの熱い男の存在が助けになってくれると思うよ」
〔草をかき分ける音〕
メール「お待たせ! ご飯の準備が出来たよ!」
ランド「何だよ…。俺そっちのけで盛り上がってたのかよ?」
万丈「そういうわけじゃないさ。ちょっとした世間話に過ぎないよ」
大介「それと、これからのことについて少し話をしていたんです」
ランド「盗賊団との戦いの作戦か。俺にも聞かせろよ」
万丈「作戦というほどの物じゃない。彼らを徹底的に叩き潰すだけだ」「連中に慈悲など与える必要はない。僕は、そう思ってる」
ランド「悪党に容赦する必要はねえが、連中にもそれなりの言い分があると思うぜ」「ちなみに俺が遭遇した連中を見たところ、普通の人間とはちょっと違うようだった」
大介「あなたが見た覆面の兵士はベガ星連合軍の一員でしょう」
メール「ベガ星…!? じゃあ、宇宙人!?」
大介「地球人から見ると、そういうことになる」
ランド「色んな世界がごちゃ混ぜになってんだ。今さら、宇宙からのお客さんだからって驚くようなことじゃねえさ」
大介「そうですね」
万丈「なお、もう1人の方はメガノイドのソルジャーだ」
ランド「メガノイド…何だ、そりゃ?」
万丈「肥大化したエゴを持ち、スーパー人間と自惚れるサイボーグ達…最低最悪の存在だ「
ランド「…俺が見た奴は、ただの小悪党だったけどな」
万丈「それは表面的なものだ。奴らは存在することすら、許されない」
ランド「それは言い過ぎじゃねえか?」
万丈「あなたはメガノイドの恐ろしさと醜さを知らない。だから、そんなことが言える」
ランド「そういうもんかね…」(さっきまでの明るい雰囲気が嘘みてえだ…。こいつの抱えてる事情ってのは、そのメガノイドってのに関係しているようだな)
万丈「奴らの相手は僕に任せてくれればいい。場合によっては手出し無用だ」
ランド「そういうわけにはいかねえだろ。こうして一緒にやってんだからよ」
メール「はい、そこまで! せっかく作ったご飯が冷めちゃうよ!」
ランド「…すまねえ、メール。お前の言う通りだ」
大介「そうですね。では、いただきましょう」
メール「お腹が減ると、人間ってどうしてもイライラしてくるからね。作戦会議は、ご飯の後!」
万丈「了解だ」「ありがとう、メール」
メール「どう致しまして。よくわかんないけど」
サブタイトル
『旅は道連れ、世は混沌』
【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現〕
デューク「偵察では、この先に盗賊団と思われる一団がいます」
ランド「この前の戦いで逃げ出した連中がこっちのことを報告しているはずだ」「こうして俺達が姿を見せりゃ、迎え撃つために出て来るか、逃げるかするだろう」
デューク「それを繰り返せば、この一帯から彼らを追い出すことも出来るでしょうね」
万丈「………」
ランド「追い出すだけじゃ、不満か?」
万丈「君達がそうしたいなら、そうすればいい。僕は僕のやり方で奴らと戦う」
メール「出て来たよ、みんな!」
〔敵ユニット出現〕
ランド「結構な数を出してきやがったな!」
デューク「向こうは我々と徹底的に戦うつもりなのだろう」
万丈「………」
〔万丈、前進〕
メール「うわ、やる気満々だ!」
デューク「だが、先走るのは危険だ」
ランド「そこは俺達でフォローする! 行くぜ!」
<戦闘開始>
<ランドが戦闘>
ランド(太陽みたいな男をあそこまで曇らせるってことは相当な事情があるようだな)(こうやって知り合って、一緒に戦うのも縁って奴だ。付き合うぜ、大将)
<デュークが戦闘>
デューク(戦う意味を探す旅の中、様々な出会いがあった…)(もしかしたら、彼らが僕に何かを教えてくれるかも知れない…)
<万丈が戦闘>
万丈(生き残ったメガノイド…奴らの背後には…)「それを確かめるためにもまずは前線の敵を叩く…!」
<敵全滅・勝利条件達成>
デューク「片付いたか」
ランド「探せ、メール! きっとどこかに逃げ出した奴がいる!」
メール「合点招致!」
万丈「あそこだ!」
【戦闘マップ1終了】
【シナリオデモ2開始】
万丈「見つけたぞ、メガノイド!」
ソルジャー「お、おまえは噂の…!?」
万丈「そうだ。ここがどこの世界であろうと、お前達の存在を許さない男だ」「吐いてもらうぞ、お前達のバックにいる者について」
ソルジャー「し、知らない! 俺は何も知らない!」
万丈「そうか…。ならば、お前に用はない」
ソルジャー「ひ、ひいっ!」
ランド「ちょっと待った! さすがに無抵抗な奴を撃つのは、放っておけねえ!」
万丈「これが僕のやり方だ。口は出さないでもらおう」
ランド「お前の事情ってのはわからねえが、まずは落ち着けよ」「こいつから、もっと情報を引き出すことが出来るかも知れねえんだしよ」
大介「彼の言う通りだ。ここは、きちんと尋問すべきだろう」
万丈「しかし…」
〔歩み寄る足音〕
ベンメル「変わらんな、破嵐万丈」
万丈「生きていたか、コマンダー・ベンメル!」
ベンケル「多元世界というのは素晴らしいものよのう。様々な世界のメカがワシのコレクター魂を熱くしてくれる」
万丈「なるほど…だから、盗賊団を組織して、この世界に来たメカを集めているのか」
ランド「どういうことだ?」
万丈「あのコマンダー・ベンメルもメガノイドの一人だ」「奴は様々なメカを捕獲し、それをミニチュア化してコレクションとしてきたんだ」「この世界でも、自分の欲望を満たすために盗賊団を組織したのだろう」
大介「メカを…? 僕の聞いた話では、盗賊団は女性をさらっているそうだが…」
ランド「それは後で確かめりゃいい! 敵の首領が出て来たんなら、ふん縛ってやるぜ!」
ベンメル「そうはいくか! あれを見るがいい!」
ソルジャー「ハハハ! ベンメル様に気を取られていたようだな!」
メール「ごめん、ダーリン。捕まっちゃった…」
ランド「メール!!」
大介「人実を取るとは、何て卑怯な真似を!」
ベンメル「ハハハハハ! 吠えろ、吠えろ! そして、自らの無力さを呪え!」
万丈「ベンメル、貴様っ!!」
ベンメル「おっと、ワシに手出しするとあの娘の安全は保証できんぞ」
万丈「くっ…!」
ベンメル「ほほう、お前がワシの言葉に従うか。これは意外だったわい」
ランド「てめえ…! やり口が汚過ぎんだろ!!」
ベンメル「何とでも言うがいい! ワシはコレクションのためなら、何だってやるわ!」「破嵐万丈とその仲間! ワシの邪魔をしたお前達をここで叩き潰してくれる!」
〔走り去る足音〕
ランド「メール!!」
大介「敵が来ます! 機体に乗り込みましょう!」
万丈「………」
大介「しっかりするんだ! まだ戦いは終わっていないぞ!」
【シナリオデモ2終了】
【戦闘マップ2開始】
〔味方ユニット出現済み〕
デューク「来るぞ! 気を付けろ!」
〔敵ユニット出現〕
万丈「究極戦車ニーベルゲン…! あんなものまで持ち出したか!」
ランド「メール!!」
〔ランド、前進〕
ランド「待ってろ、すぐに行くからな!」
デューク「一人で前に出ては危険です!」
〔ランドの周囲に爆発〕
ランド「ぐうっ!」
メール「ダーリン!!」
ベンメル「ハッハッハ! 無骨なロボットはワシのコレクションに相応しくない!」「のこのこ出て来たのなら、好都合! まずはお前をニーベルゲンの的にしてやろう!」
ランド「そうはいくかよ…! 俺は…俺はメールを…!」
〔ベンメルに爆発〕
ベンメル「何だ!?」
デューク「援護射撃…!? どこからだ!?」
〔味方ユニット出現〕
万丈「あのモビルスーツ…!」
ランド「太平洋で会った奴か!」
キラ「こちらで敵を牽制します! 今のうちに下がってください!」
ランド「ありがとよ。だが、俺は下がらねえ」
キラ「でも…」
ランド「大丈夫だ。いいのを二、三発もらったおかげで頭も冷えた」「もう無茶はしねえよ。そんなことをしたら、メールを助けられねえからな」
キラ「わかりました。では…」
〔キラ、ランドへ接近〕
ランド「手を貸してくれるってわけか。助かる」
キラ「僕でお役に立てるなら」
〔デューク&万丈、ランドへ接近〕
デューク「彼だけではありません。僕達もいます」
万丈「奴らを叩く…! 少しでも早く!」
ランド「おう! 頼むぜ、みんな!」
メール「待ってるからね、ダーリン! 必ず助けに来てよ!」
ランド「メール…」「約束するぜ! あいつらを蹴散らして必ず迎えに行くからな!」
<戦闘開始>
<ランドが戦闘>
ランド「すまねえ、メール…。俺はお前を守れなかった」「必ずお前を救い出す! そのためなら、何でもしてやる!」
<キラが戦闘>
キラ(色々な世界から来た人達が色々な想いを背負って戦っている…)(その中で僕は何をすればいい…?)
<デュークが戦闘>
デューク「今は余計なことを考えない…! 目の前の戦いに全力を尽くす!」「そして、必ずメールを救い出す!」
<万丈が戦闘>
万丈(生き残ったメガノイドを追う僕の旅…。だが、僕自身がメガノイド打倒のエゴに取り憑かれていたのか…?)(だとしたら、僕は…)
<敵全滅・勝利条件達成>
デューク「敵は壊滅したが…」
万丈「………」
ランド「まだ終わっちゃいねえ。ここからが本当の勝負だ」「まずは作戦会議だ。そっちの少年も手伝ってくれるよな?」
キラ「僕…ですか?」
ランド「旅は道連れって奴だろ?」「頼む。手を貸してくれ」
キラ「わかりました。僕で良ければ」
【戦闘マップ2終了】
【シナリオエンドデモ開始】
万丈「…すまない、ランド」
ランド「………」
万丈「僕が目の前のメガノイドに気を取られていたせいで、メールがさらわれてしまった」
ランド「それを言うんなら、メールから目を離した保護者の俺が一番悪いぜ」「そういうわけだ、みんな。この駄目な男とその連れを助けると思って、力を貸してくれ」
大介「もちろん、そのつもりです」
ランド「やるぜ。俺達全員でメールを救い出し、あのベンメルとかいう野郎をぶっちめる!」
万丈「その前に…僕とメガノイドの因縁を問うつもりはないのか?」
ランド「あいつらがド悪党で、お前が憎んでるってのはわかった」「それ以上のことはその気になったら、話してくれ」
万丈「それでいいのか? 僕は、また今日のようなミスを犯すかもしれないぞ」
ランド「そんな風に自分を責めてる奴が同じヘマをするとは思えねえな」
万丈「………」
ランド「へこんでる暇はねえぞ! いtもの余裕たっぷりのお前にさっさと戻れってんだ!」
万丈「…ああ」
キラ「………」
大介「こんなメンバーで面食らっただろうが、改めてよろしく頼む」
キラ「は、はい。僕の名前は…」
ランド「っと、それも必要ねえ。お前さんも、いわゆる事情持ちだろ?」
キラ「…ええ」
万丈(オーブ連合首長国の謎の戦力、フリーダム…。まさか、共に戦うことになるとはね)
ランド「お前さんには聞きたいこともあるが、今はそんな余裕はねえ」「悪いが当てにさせてもらうぜ」
キラ「はい」
大介「まずは盗賊団を追おう、首領が前線に出て来た以上、主力も近くにいると思われる」
キラ「彼らの居場所はわかっているんですか?」
ランド「今から探すしかねえな…」
万丈「心配はいらない。それについては既に手配してある」
ギャリソン「はい、その件はお任せ下さいませ」
ランド「こちらさんは?」
万丈「僕の執事だよ。こちらと並行して、盗賊団の動きを追ってもらっていた」
ギャリソン「彼らの拠点については、既に調べがついております。そこにベンメルも帰還した模様です」
大介「その場で決戦となるか」
ランド(待ってろよ、メール。すぐ迎えに行く)(俺はお前を守ると誓ったんだ…。どんな目に遭おうと、必ずお前を救い出すからな)
【シナリオエンドデモ終了】
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