第2話
奇跡の絆、勇者の力
【シナリオデモ1開始】
Gアイランドシティ
護(…ゴルディー、大丈夫なぁ)
華「ねえ、護君」
護(GGGのみんなが、助け出す方法を頑張って考えてるみたいだから、うまくいくといいけど…)
華「護君ってば、聞いてる?」
護「あ、ああ。ごめん、華ちゃん。どうしたの?」
華「大丈夫? なんだか今日の護君、元気なさそう。もしかして、どこか具合悪い?」
護「そ、そんなことないよ。昨日こっそり遅くまで起きてたから。ちょっと寝不足なのかな。あはは…」
華「もう…夜更かししちゃ駄目だよ」
護「う、うん…」
華「あれ? あそこ、人がたくさん集まってる?」
護「本当だ。何だろう?」
ゼンカイザー「俺達、機界戦隊ゼンカイジャーでーす! みんなの味方、スーパー戦隊だよ~~!」
ゼンカイジュラン「このまえ、街を守ってた黒いロボット~ライオンの顔が付いた、黒いロボットを見かけた人~教えてくれたらカラフルのお菓子券あげちゃうぜ~」
ゼンカイガオーン「あのガオガイガーってロボット、もしかして介人みたいに、人間ちゅわんが乗ってるのかな!?」「だったら会ってお話したいなぁ~~!!
護「え、ええーっ!?」
GGGベイタワー基地 ビッグオーダールーム
ボルフォッグ「彼らをお連れ致しました。すでに報告している通り、抵抗する様子もなく、所持していた武器もこちらに差し出しました」
凱「ご苦労だったな、ボルフォッグ」
ゼンカイガオーン「人間ちゅわんとキカイノイドが一緒に居る…僕たちの事情は、さっきのデカいキカイノイドに説明したけど…」ゼンカイザー「こっから俺達なにされちゃうんだろ…!? もしかして拷問とか!? どうしよジュラン~~ 」
ゼンカイジュラン「だとしたら、わざわざ俺達をこんな基地みてえな場所には連れてこねえだろ。とりあえずドンと構えとこうぜ。ドンとよ」
ゼンカイザー「そっか…うん、そうだね! じゃあ、まずは自己紹介をきちんとやらないと!」「この前は急に攻撃しちゃってごめんあさい! 改めて…はじめまして! 俺、五色田介人!」「またの名を…秘密のパワー! ゼンカイザー!」
ゼンカイジュラン「んでもって俺が…恐竜パワー! ゼンカイジュラン! よろしこ」
ゼンカイガオーン「最後に僕は…百獣パワー! ゼンカイガオーン!」
ゼンカイザー「5人揃って…機界戦隊ゼンカイジャー!!」
護「…どう見ても三人、だよね?」
ゼンカイザー「ああ! しまったぁ~~マジーヌとブルーンがいないから、『3人合わせて』バージョンだった~~!!」
凱「えーっと…君達の事情はボルフォッグから聞かせてもらった。機界四天王の利用されていたそうだな」
ゼンカイジュラン「ああ。すっかり悪党に騙されちまったぜ。面目ねぇ。捕まった仲間は後で助けることにして、ズラかってきたってわけだが…」「俺達はこの世界のこと、ぶっちゃけ全く知らねえし、下手にうろつこうものなら目立ってしかたねえ」
ゼンカイザー「だったら、逆にこの世界の人達に俺達のことをちゃんと説明して、力を貸してもらうのが一番だと思ったんだ」
大河長官「それで、我々GGGを探していたというわけだな」
凱「長官!」
大河長官「構わない、凱。彼らが、我々に敵対する意志がないことは君だてわかっているのだろう?」
凱「…ええ。その通りです。彼らはこの戦いで俺をゾンダーの攻撃から助けてくれましたしね」
ゼンカイザー「あのー、あなた達は…」
大河長官「我々は秘密防衛組織ガッツィー・ジオイド・ガード…略してGGG。私は長官の大河幸太郎だ」
凱「俺は機動部隊隊長の獅子王凱」
護「僕は特別隊員の天海護です!」
凱「後ろに居るのは、機動部隊と諜報部の隊員たちだ」
氷竜「私は氷竜」
炎竜「僕は炎竜!」
ボルフォッグ「諜報部のボルフォッグです」
ゼンカイザー「すごいや! この世界にも俺達みたいな、人間とキカイノイドの戦隊がいたなんて!」
護「キカイノイド? ううん、みんなは勇者ロボっていうんだよ」
ゼンカイジュラン「ま、細けえことはどうでもいいじゃねえか」
ゼンカイガオーン「それより、さっきの話…僕達を信用してくれたってことでいいんだよね?」
大河長官「ああ、君達の仲間を救い出し、元の世界に戻れるよう、我らGGGの総力を以て、支援することを約束しよう」
凱「協力させてくれ、ゼンカイジャー」
ゼンカイザー「やったー! ありがとう!!」
ボルフォッグ「預かっていたあなた方の武器はお返しします」
ゼンカイジュラン「おっ、サンキュー、こいつがないと、何だかんだでやっぱ落ち着かねえや」
炎竜「…しかし、不思議な銃だな。それで、あの時の、EI-26に合体した巨大な姿になるんだよな?」
ゼンカイガオーン「ギアトリンガーね。介人の両親が、センタイギアと一緒に作ったらしいけど実は僕達も良く知らないんだよね」
氷竜「二体のロボットが左右合体して、一体のロボットに…まるで、我々兄弟のシンメトリカルドッキングだな」
ゼンカイガオーン「ジュランと僕じゃ、兄弟って歳じゃないよね。こっちはおじさんだし」
ゼンカイジュラン「俺だってお前と兄弟だなんてお断りだっつーの」
ゼンカイザー「はいはい、二人とも喧嘩はしない」
護「ゼンカイジャーのみんなって、なんか余裕だね…。普通、違う世界に来ちゃったりしたら、もっと慌てちゃうよ」
ゼンカイガオーン「元々、僕達の世界『キカイトピア』と、介人達の世界は、別の並行世界だったんだよね」
ゼンカイジュラン「けど、全ての並行世界を侵略しようとする、トジテンドって連中が悪さしたせいで、二つの世界が混ざっちまったんだ」
凱「なるほど…それで、俺達の世界へ来るような状況でもそんなに落ち着いていられるってわけだ」
大河長官「我々が異星からの使者と力を合わせているように、君達は並行世界を超えて協力しあっているのだな」
ゼンカイガオーン「異星からの使者? もしかして、それって宇宙人ちゅわん!?」
ゼンカイジュラン「ブルーンが聞いたら、大喜びで質問責めにしそうだな」
凱「そうはいかないと思うぜ。ギャレオンとは、言葉も通じないしさ」
ゼンカイガオーン「ギャレオン?」
〔獅子の咆哮〕
ギャレオン「ガオォーーーーンッ!」
ゼンカイザー「わっ、ビックリした! ロボットのライオン!?」
護「紹介するね。宇宙メカライオンのギャレオンだよ!」
凱「俺の頼もしい相棒で、ガオガイガーのコアマシンでもある」
ゼンカイガオーン「全然想像してた宇宙人ちゅわんじゃない~~なんでロボなの、もう!!」「…でも、何だか他人な気がしないね、キミ」
ギャレオン「ガオオオン!」
ゼンカイガオーン「ガオガオッ!」
ギャレオン「ガオオオン!」
ゼンカイガオーン「ガウガウ?」
ギャレオン「ガオオオン!」
ゼンカイザー「なんかたのしそ~~!! 俺も混ぜて! ガオガオッ!!」
ゼンカイジュラン「ってか、そのメカライオン語通じてるワケ? GGGのみなさんも、ちょっと引いてるし…」
〔軍の警報〕
ゼンカイジュラン「うお! 何だ、この音!?」
〔モニターの開く音〕
猿頭寺「N市住宅街にて、素粒子Z0を感知! サテライトサーチがゾンダーロボを捉えました!」
スワン「この間の戦闘で逃亡したEI-25っもイマース!」
大河長官「ゾンダーめ…こうも立て続けに現れるとは!」
ゼンカイガオーン「EI-25って、ピッツァが言ってた次元の門を開ける奴だよね?」
ゼンカイジュラン「とっつ構えたら、メイビー、元の世界に帰れるようになるんじゃね?」
ゼンカイザー「よーし! 長官さん! 俺達も一緒に戦っていい!?」
大河長官「君たちが…?」
凱「俺は構わないぜ。彼らも平和を守る意志を持つ者…勇者みたいだからな」
ぜ」
ゼンカイザー「勇者…俺達の世界でいうスーパー戦隊みたいなものかな!」
大河長官「…わかった。現時刻を以て、EI-26の設定を抹消。これよりゼンカイオー ジュラガオーンと呼称する!」「GGG機動部隊! 機界戦隊ゼンカイジャー、出動!」
凱「了解ッ!」
ゼンカイザー「全力全開だー!!」
【シナリオデモ1終了】
サブタイトル
『奇跡の絆、勇者の力』
【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔味方ユニット出現〕
ゼンカイジュラン「おイタはそこまでだぜ、ゾンダー!」
ゼンカイザー「GGGと機界戦隊ゼンカイジャーが相手だ!」
ピッツァ「ゼンカイジャーの奴ら、ガオガイガーと手を組んだか…!」
凱「…命、氷竜と炎竜は?」
命「駄目だわ、相変わらずシンパレートが上がらなくて…」
ゼンカイザー「それって、どういうこと?」
凱「あいつらのシンメトリカルドッキング…左右合体がうまくいかないんだ。ちょっと意見が対立することがあってな」
ゼンカイガオーン「ふーん、ナイーブなんだね、彼ら」
ゼンカイジュラン「俺達だって、しょっちゅうケンカしてるが、ノリで合体してるぜ」
凱「あの二体も君達みたいに、うまくやれればいいんだがな」
ゼンカイガオーン「っていうか、僕達は介人が無理矢理くっつけちゃうんだけどね」
ゼンカイジュラン「それもあるけどよ、意見が違っても、一緒に戦っちまえばもう勢いだ勢い」
氷竜「勢い…」
炎竜「そ、そういうもんか…」
ゼンカイジュラン「ま、目指すものが同じなら、ぶっちゃけ細けえことは関係ねえんじゃねえか?」
氷竜「………」
炎竜「………」
ゼンカイザー「はい、おしゃべりはそこまで! 今は街を守らなきゃ!」
ゼンカイジュラン「おっと、そうだった!」
凱「氷竜、炎竜は後方で避難活動の救護に回れ!」
氷竜「了解しました…」
凱「超竜神の分まで頼むぜ、ゼンカイジャー!」
ゼンカイザー「りょーかい! 任せておいて!」
<戦闘開始>
<敵残り2機>
ゼンカイジュラン「「おし、ちょっとずつ数が減ってきたな」
ゼンカイガオーン「あとは、あの飛行機ザメだけ! さっさと倒しちゃおう!」
ゾンダー「ゾォォンダァァァー!」
ゼンカイザー「ああっ! なんとか25が消えちゃった…!」
ゼンカイジュラン「おい、こら! ESウィンドウとかいうのを開いていきやがれ!」
猿頭寺「EI-25、戦域離脱後、再び並列空間に潜伏した模様です!」
凱「まずは目の前の敵を倒そう。どちらにせよ、君達の仲間を助け出さないと、元の世界には帰れないはずだ」(超竜神がいれば、もう少しやりようがあるんだが…)
ピッツァ(…あの青と赤のロボットが合体した奴が戦いに参加してくる様子がない…。やはり、何らかの問題が起こっているようだな)(フフフ、ガオガイガーよ。お前の生命が消えるのも、もうまもなくだ…)
<敵全滅・勝利条件達成>
ゼンカイザー「よし、全部やっつけたぞ!」
凱(今回もコアのない複製ゾンダーばかりだった…。これだけの数、素体がいるとしたら、護の負担も大きかっただろうな…)
命「凱、大変よ! S市臨海工業地帯にゾンダーロボ集団が出現!」「今、諜報ッブが避難誘導にあたってる。機動部隊も急いで!」
凱「わかった! すぐに向かう!」
ゼンカイザー「通信、聞こえたよ! 俺たちも一緒に行く、急ごう!」
凱「ああ、助かるぜ!」
氷竜(くっ、こんな時に…)
炎竜(僕達は何をやってるんだ…)
【戦闘マップ1終了】
【戦闘マップ2開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔味方ユニット出現〕
凱「いたな、ゾンダー!」
ゼンカイザー「うおー! あのうねうねしたゾンダー、でっかいなあ…! けど、何か変な動きをしてない?」
ゼンカイジュラン「ああ、ノロノロしてて、まるで攻撃してくれと言わんばかりじゃねえか」
凱「あのゾンダー、まさか…! メインオーダールーム、奴は…!」
スワン「確認しました! あのゾンダーは付近にあった貯蔵タンクからガソリンを吸引していマス!」
ゼンカイザー「ガ、ガソリン!?」
凱「やはり、前に戦った時と同じか…! うかつに攻撃したら…」
ゼンカイガオーン「大爆発で、街が火の海になっちゃうよ! 人間ちゅわんたちが!!」
凱「くっ、ゼンカイジャー! とりあえず、EI-07には手を出さないでくれ! あいつへの対処法は戦いながら考える!」
ゼンカイザー「わ、わかった!」
<戦闘開始>
<敵全滅・勝利条件達成>
ゼンカイジュラン「これで周りのゾンダーどもは片付け終わったが…」
ゼンカイガオーン「肝心の残ったあいつはどうするの!?」
凱「こんな時にゴルディオンハンマーが使えないなんて…」(以前に戦った時は、超竜神が爆発を何とかしてくれたが、今、あいつらは…)
〔EI-07、マップ端へ移動〕
ゼンカイザー「あいつ、街の方へ…!」
命「凱、隣接地区はまだ避難が完了してないの! このままゾンダーに進まれたら…!」
凱「くっ…!」(奴を倒したら、大爆発が起きる…。だったら、避難が完了した、この地区にいるうちに倒さなければ…)
ゼンカイザー「凱さん、どうするの!?」
凱「…ゼンカイジャー、爆発に巻き込まれないよう、君達は退避してくれ」
ゼンカイザー「ま、まさか…!」
凱「あいつは、俺の生命に代えても倒してみせる…!」「ヘル! アンド! ヘブンッ!!」
【戦闘マップ2終了】
【シナリオデモ2開始】
氷竜「無茶だ、隊長殿…!」
炎竜「このままじゃ、隊長を見殺しにしちまう…!」
〔画面、暗転〕
ゼンカイジュラン(※画面オフ)「ま、目指すものが同じなら、ぶっちゃけ細けえことは関係ねえんじゃねえか?」
〔画面、明転〕
氷竜(目指すものが同じなら…)
炎竜(細かいことは関係ない…)
氷竜「今、黙って見ているなんて選択肢は…!」
炎竜「僕達のAIにはプログラムされてない!」
氷竜「シンメトリカルッ!!」
炎竜「ドッキングッ!!」
【シナリオデモ2終了】
【戦闘マップ3開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕
凱「ゲム・ギル・ガン・ギー・グフォ…」「はああああっ!」
〔凱、EI-26へ隣接〕
ゼンカイザー「駄目だ! 凱さん…!」
〔味方ユニット出現〕
超竜神「うおおおおおおーっ!!」
ゼンカイガオーン「あれは…!」
〔撃破音〕
〔画面、発光〕
ゼンカイザー「す、すごい爆発だ!」
ゼンカイジュラン「いったい何が起きたんだよ!」
ゼンカイガオーン「ガオガイガーはどうなったの!? 超竜神は!?」
凱「…ちゃんと生きてるよ。心配かけたな、みんな」
〔発光、収束〕
ゼンカイザー「凱さん! 良かったぁ…」「…でも、あの大爆発でどうして平気だったの?」
凱「ああ、超竜神がイレイザーヘッドを使ってくれたからな」
ゼンカイザー「イレイザーヘッド?」
超竜神「私にしか使えない、レスキュー用のメガトンツールだ。超振動で爆発のエネルギーを減衰しつつ、大気圏外へ放出する機能がある」
ゼンカイガオーン「すっごい秘密道具…中々やるじゃん、超竜神!」
ゼンカイジュラン「へっ、そいつを使うため、全界合体を成功させたってわけか。さすがは勇者ロボってとこだな!」
ゼンカイザー「勇者のパワー、全力全開だね!」
超竜神「ありがとう、君達のおかげだ。私は危うく大切なことを忘れるところだった」
ゼンカイジュラン「いいってことよ!」
凱「早く、彼らの仲間を助け出して、借りを返さないとな、超竜神」
超竜神「もちろんです、隊長!」
【戦闘マップ3終了】
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