No.07
崩壊の大地 後編
サブタイトル
「崩壊の大地 後編」
【シナリオデモ開始】
〔カーソル、ヘリオポリスを指定〕
アークエンジェル/居住区/兵舎
カズイ「キラもこんな状況でよく寝られるよ」
ミリアリア「疲れてるのよ、キラ」
トール「それだけ大変なことやったんだからさ」
カズイ「大変か。あんなことも“大変”で済んじゃうんだよな、キラは」
サイ「どういう意味だよ、それ」
カズイ「だって、やったこともないのに、あのナデシコって艦の人たちと一緒に戦ってさ。それにあいつOS書き換えたって言ってたじゃん。それっていつだよ」
サイ「いつって・・・」
カズイ「キラだってあんなもののこと知らなかったはずだろ? キラがコーディネイターだってのは知ってたけどさ・・・普通じゃないよ、やっぱり」
サイ「やめろよ、そういういい方」
カズイ「だけどさ・・・」
ナデシコ/ブリッジ
<<統夜>>
甲児「それで、どうするんだよ」
<<カルヴィナ>>
カルヴィナ「で、どうするって?」
ユリカ「はい、アークエンジェルと一緒に月まで行くことになりました。ちょ~と大変かもしれないけど、みなさんお願いしますね」
豹馬「まったく、さっそく連合軍に協力することになるとは思わなかったぜ」
ちずる「しかたないわよ、この状況じゃ」
十三「ま、もともとはわいらも軍を手伝って木星トカゲ撃退しとったわけやしな」
甲児「向こうが水に流すって言ってるんなら、別にいいよな」
さやか「ええ。これでお父さまにも迷惑をかけずにすむものね」
プロスペクター「それに、現在の状況では、たとえ退艦の意思があっても降りてもらうわけにはいきませんし、なによりまだ外にはザフトの戦艦がいるらしいですからね。非常時特例ということで、みなさんには最低でも月まではご協力いただきますよ」
アカツキ「ということだよ、諸君。なんにせよ頑張って戦おうじゃないの」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「わかってます。やりますよ、俺だって。他にしようがないじゃないですか」
フェステニア「そういうこと!」
統夜「お前がいうなよ。ったくさ」
ルリ「それはいいけど、あっちは大丈夫なのかなぁ」
エリナ「アークエンジェルのこと?」
ルリ「ええ。あっちにはメビウス<ゼロ>とストライクってモビルスーツしかない。その上パイロット一人はたまたま乗っただけのコーディネイターの民間人。私たちならともかく、それって軍じゃ大変ですよね」
<<統夜>>
ジュン「そうだね。今ごろもめてるかも・・・」
甲児「なんだか統夜の最初の時を思い出すなぁ」
さやか「向こうでも今ごろ『僕は戦いたくない』なんて言ってたりするのかしらね」
統夜「なんだよ。あの時はこいつにほとんど無理やり乗せられたんだぞ。しかたないじゃないか」
フェステニア「だって、統夜ならできると思ったんだもん」
統夜「だいたいあの時お前が・・・」
エリナ「はいはい、そこまで。こんな所でケンカを始めないでちょうだい。兜くんたちも余計なこと言わないで」
<<カルヴィナ>>
カルヴィナ「そうだけど、それはこっちが気にしてもしかたないでしょう。こっちはこっちでやるだけよ」
アカツキ「その通り。僕たちが関与する事柄じゃない」
ユリカ「まぁそんなわけですので、あちらの準備が終わり次第私たちはヘリオポリスを脱出します。ザフトの人たちが邪魔してくると思いますけど頑張りましょう、みなさん!」
アークエンジェル/ブリッジ
マリュー「まいったわね。物資も人員も、こんなに足りないなんて。ブリッジ要因すら確保できないとは思わなかったわ」
ナタル「人を選んで教育するしかないでしょう。実戦で。でなければ我々が死ぬだけです」
ムウ「まぁしょうがないでしょ、あんな状況じゃ。俺もできるだけ手伝うからさ」
マリュー「なにを見ているんです、大尉?」
ムウ「ああ、ナデシコから送ってきたデータさ。ナデシコの戦力ってのはたいしたもんだよ。戦艦自体もディストーションフィールドにグラビティブラスト、木星トカゲと同等の装備だ。主戦力は東アジアで活躍してたっていうマジンガーZにコン・バトラーV、ネルガルのエステバリスが常時稼動4機、データ非公開の複座機が1機。後は異星人の機動兵器ってのが3機か」
ナタル「まとまりも何もあったものではありませんね。その上艦長があれでは」
ムウ「でも戦力としてはすごいぜ。民間とはいえこれだけまとまれば相当なもんだ。おまけにさ、見ろよこれ。パイロットの大半が10代、子供も多い。極めつけがあの艦長だ。第3艦隊のミスマル提督の娘ってことだけど、まだ20歳、戦略シミュレーションの主席で連合大学を出て、軍に入らずにそのままネルガルで艦長ときた」
ナタル「そんなもの、現場の指揮では何の役にもたたないことくらい、大尉もご存じでしょう」
ムウ「でもそれで連中、火星まで行ってきたんだぜ? たいしたもんだよ。あの連中全員、並みの軍人よりも実戦経験豊富ときてる」
マリュー「そうね。彼らがヘリオポリスに入港していたことを感謝しなくては」
ナタル「しかし・・・木星トカゲがグラドスという異星人の兵器だというのは、本当なのでしょうか。自分にはどうも信じられません。ましてや異星人とのハーフが乗艦しているなどと」
マリュー「エイジ・アスカだったかしらね。でも、彼らは火星に行って戻ってきた」
ナタル「そもそもそれが信用できません。確かに強力ですが、あんな艦一隻で。だいたいあれが開戦時から我が方にあれば、戦局も違ったものに・・・」
ムウ「それは言ってもしかたないでしょう。ネルガルと軍のお偉方とのことだしさぁ」
マリュー「外宇宙開発機構の発表、あなたも知っているでしょう?」
ナタル「ですが、参謀本部では何も・・・」
※※カルヴィナが主人公の場合、セリフ追加※※
ムウ「ん? このパイロット・・・カルヴィナ・クーランジュってまさかあのカルヴィナ少尉か。こいつは驚いたな。まだ生きていたのか。開戦からこっち噂を聞かないんで戦死したんだとばかり思っていたんだが」
マリュー「知っているのですか?」
ムウ「知ってるも何も、君だって噂は聞いたことあるんじゃないの? “ホワイト・リンクス”のさ」
マリュー「養成校の戦技科教官相手に全勝記録をつくったっていう? 腕はトップエース並でも性格に問題があって火星駐留軍に飛ばされたらしいって噂なら、聞いたことがあるわ。それがなぜネルガルに」
ムウ「火星会戦の前にこっちに戻ってきてたんだよ。当時俺のいた部隊に配属されるって話もあったんだが、そん時の司令官が嫌がってさ 。そのうちに話を聞かなくなったんだが、軍をやめてたとはねぇ」
マリュー「“エンデュミオンの鷹”とどちらが強いんです?」
ムウ「やめてくれよ。味方同士でやりあう趣味はないよ。俺はさ」
アークエンジェル/ブリッジ
ナタル「それで艦長、あの民間人の学生たちはどうされるおつもりです」
マリュー「この状況では、連れていく他ないわ」
ムウ「今はシェルターにほうり込むわけにはいかないとはいえ、脱出につきあわせるのか? ど派手な戦闘になるぜ?」
マリュー「ナデシコだけをあてにするわけにはいきません。ストライクの力も必要になると思うのですが」
ムウ「あの坊主をまた出すつもりか。本人が承知してるんならいいけどさぁ」
マリュー「それは・・・」
ナタル「あんな民間人のしかもコーディネイターの子供に、大事な機体をこれ以上まかせるわけにはいきません。フラガ大尉に乗っていただくわけにはいかないのですか」
ムウ「ムチャいうなよ。あの坊主が書き換えたOSのデータ、見てないのか? あんなもんが、普通の人間に扱えるのかよ」
ナタル「ではもとに戻させて・・・」
ムウ「そんでのろくさ出てってマトになれっての? 俺は嫌だぜ、そんなの」
アークエンジェル/居住区/兵舎
キラ「お断りします。これ以上僕たちを巻き込まないでください」
マリュー「キラくん」
キラ「そえrは地球圏がどういう状況にあるか、僕たちだってわかっています。プラントと連合のことだけじゃない。木星トカゲやエイリアンみたいな敵もいるってことだって。だけど僕たちは・・・」
〔警報〕
サイ「警報? まさか・・・」
〔モニターの開閉音〕
マリュー「はい」
ムウ「艦長、敵襲だ。早くブリッジに上がって指揮をとれ。あんの野郎、またコロニー内でしかけてくるつもりだぜ。ナデシコの方はもう動いてるぞ、急げ」
マリュー「すぐ戻ります。聞いての通りよ。また戦闘になるわ。今はまだシェルターはロックされているからあなたたちを降ろすことはできない。なんとかここを脱出できれば・・・」
ミリアリア「そんな・・・」
トール「大丈夫だよミリィ」
キラ「・・・卑怯だ、あなたたちは。そしてこの艦にはモビルスーツはあれしかなくって、いま扱えるのは僕だけだっていうんでしょ!?」
ナデシコ/ブリッジ
〔警報〕
ルリ「ザフトのモビルスーツ隊確認」
ユリカ「ラミアス艦長、いきますよ。アークエンジェルはナデシコについてきてください」
〔モニターの開閉音〕
マリュー「了解です。よろしく頼みます」
ユリカ「ルリちゃん、ディストーションフィールド展開。面かじ40度、微速前進。パイロットのみなさんは発進よろしく!」
ムウ「待て。こいつはまずいぜ」
マリュー「え?」
ユリカ「どうしたんですか?」
ムウ「連中のモビルスーツを見ろ。奴ら拠点爆撃用の装備をしていやがるんだよ。あんなもんここで使われたら・・・」
ユリカ「使われたら・・・?」
ルリ「ヘリオポリスは崩壊ね」
マリュー「く・・・」
ユリカ「ほ、ほうかいってルリちゃん・・・」
エリナ「信じられない! ザフトの指揮官の正気を疑うわ!」
アカツキ「正気で戦争はできないって言葉もあるがねぇ」
豹馬「あいつらコロニーごと俺たちをやるつもりか!? 何考えてやがる!」
<<統夜>>
ナタル「ナデシコの戦力がザフトにも予想外だったのだ。奇襲で叩けなかった以上、向こうも必死なのだろう」
<<カルヴィナ>>
カルヴィナ「あたしたちが強かったからよ。奇襲で叩けなかった。だから、強攻策に出た」
ナタル「確かにな。ナデシコの存在がなければ、敵もここまでやりはすまい」
ユリカ「それって私たちのせいってことですか」
ナタル「そうはいっていない。ただそこまで戦闘力が高くなければ、別の展開もあっただろうというだけだ」
メグミ「私たちのおかげで助かったくせに、なんかあの人やな感じぃ」
さやか「メグミさん、聞こえるわよ」
メグミ「だって聞こえるように言ったんだもん」
ナタル「・・・・・」
ヘリオポリス内/ジン/ミゲル機
〔カーソル、ヘリオポリスを指定〕
〔ミサイル発射音〕
ミゲル「そうら沈めぇっ!! 奴らを逃がすなよ。遠慮せずに全弾撃ち尽くせ。コロニーに当たるのは、奴らがよけるせいなんだからなぁっ!」
〔爆発音〕
ナデシコ/ブリッジ
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕
ルリ「敵、攻撃」
マリュー「とにかく、コロニー内での戦闘は避けなくては・・・」
ナタル「ではどうしろというのです! 黙って沈められろとでも!?」
ユリカ「じゃあ強行突破してとにかくコロニーの外へ出ます!」
ミナト「はいはい。そうだと思ってたわ」
ナタル「そんな無茶は・・・」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕
ユリカ「ナデシコにはディストーションフィールドがあります! いま敵が開けてきた穴に向かって全速前進! コロニーを離脱次第、戦闘部隊発進ってことでお願いしますね!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
ルリ「離脱成功。アークエンジェルも損傷軽微。でも、ヘリオポリスはだいぶやられちゃったみたいですね」
ユリカ「外に出ればこっちのもんです! みなさん、悪者をやっつけちゃいましょう! ルリちゃん、グラビティブラストチャージ!」
マリュー「・・・ふう。なんて艦なの」
ナタル「うまくいったからよかったものの、ミスマル艦長にまともな戦術判断ができるとは思えません」
マリュー「でも、脱出はできたわ。フラガ大尉」
ムウ「こっちはOKだ。坊主もとりあえずやってくれるみたいだぜ。ムウ・ラ・フラガ、出る。戻ってくるまで、沈むなよ」
マードック「エールストライクへの換装終了! いいぜ坊主!」
〔味方ユニット出現〕
マリュー「ありがとう。よろしく頼むわね、キラくん」
キラ「あなたたちのためじゃありませんよ。友達がいる艦を沈めさせるわけにはいかないからやるんです」
マリュー「わかっているわ。それでも、今はありがたいのよ」
ナタル「・・・・・・」
<<統夜>>
アカツキ「さぁ、それじゃ僕たちも出るとしようか!」
リョーコ「全員急げ! ナデシコとアークエンジェルを守るのが一番大事だってこと、忘れるなよ!」
<<カルヴィナ>>
カルヴィナ「こちらも出るわよ、艦長」
ユリカ「はい、お願いします! 頑張ってくださいね!」
カルヴィナ「了解。いい、ナデシコとアークエンジェルの防衛が最優先よ。わかってるわね。全機、発進!」
〈出撃準備〉
ミゲル「ちいっ、ナチュラルどもめ。逃がすか!」
<戦闘開始>
<敵8機以下>
ルリ「ザフトのモビルスーツ隊、後続の接近を確認。まもなく接敵します」
<敵5機以下・敵増援1出現>
キラ「みんなが乗ってるんだ。アークエンジェルをやらせるわけにはいかないんだ・・・」
甲児「なあ、お前キラっていったよな」
キラ「え?」
甲児「オレは兜甲児だ。コーディネイターって聞いたけどさすがにやるじゃないか。なんでこっちの味方してんのか知らないが、この調子であいつらをやっつけちまおうぜ」
キラ「・・・僕は・・・」
甲児「どうしたんだよ?」
さやか「甲児くん、あの子やっぱり本当は戦いたくないんじゃ・・・」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「・・・・・・」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
〔敵ユニット出現〕
※※既にミゲル撃破の場合のセリフ※※
イザーク「ナチュラルどもめ。隊長の命令は、戦艦の撃沈を優先しろってことだったな」
※※まだミゲル健在の場合のセリフ※※
ミゲル「来たか。まずは戦艦に攻撃を集中しろ。連合のモビルスーツで出てきたお前たちの闘志を見せてもらうぞ」
アスラン(不完全なはずが戦闘したあのモビルスーツ・・・ナチュラルのはずがない。キラ・・・本当に君なのか・・・)
ニコル「アスラン、どうしたんです?」
アスラン「・・・なんでもない。全機、いくぞ」
イザーク「ディアッカ、アスランに遅れをとるなよ」
ディアッカ「フン、あんな奴どうってことないさ」
ナタル「あれは・・・Xナンバー!? ばかな」
マリュー「そんな、もう全機実戦投入してきたというの!?」
ルリ「相手はコーディネイターですから、そのくらいはありなんじゃないですか」
ユリカ「奪った敵の兵器を使うのは昔っから戦いの定石ですもんね。でもあれ、壊しちゃってもいいんですか?」
マリュー「くっ・・・どうしたら・・・」
ムウ「今は敵だぜ。あれに撃沈されたくなきゃ、撃破するしかないだろう」
アスラン(先に・・・確かめなくては)
〔アスラン、キラへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
キラ「X303イージス!?」
イザーク「チッ、アスランめ。一人でナチュラルのモビルスーツをつぶす気か」
ディアッカ「なに焦ってんだよ、あいつ」
アスラン「聞こえるかX105のパイロット。キラ・・・キラ・ヤマトか?」
キラ「ア・・・アスラン!?」
アスラン「やはりキラなのか」
キラ「アスラン・ザラ・・・なぜ君が」
アスラン「お前こそ、どうしてそんなものに乗っている!」
キラ「ザフトがヘリオポリスで戦闘をするから、こうなってしまったんだ」
アスラン「キラ、俺たちは敵じゃない。そうだろう? 同じコーディネイターのお前が、なぜ俺たちと戦わなくちゃならないんだ。お前がなぜ連合軍にいる。なぜナチュラルに味方するんだ」
キラ「僕は連合軍じゃない。でもあの艦には仲間が、友達が乗っているんだ! 守らなきゃならないんだ! 君こそなんでザフトに、なんで戦争なんかするんだ。戦争なんか嫌だって、君だって言ってたじゃないか!」
アスラン「そう思ってたさ! だけど、“血のバレンタイン”で母が死んだ。ユニウス7はただの農業プラントだったんだ。それを道理のわからぬナチュラルが攻撃したから、こうなったんじゃないか!」
キラ「アスラン・・・」
イザーク「なにをもたもたやっている、アスラン! やるならさっさとやれッ!」
ムウ「おい坊主、どうした!」
アスラン「キラ、俺と一緒にこい! お前が俺たちと戦うことなんてないんだ!」
キラ「ザフトの艦にいけっていうのか!?」
アスラン「キラ、お前はコーディネイターなんだ。俺たちの仲間なんだ!」
キラ「違う。僕はザフトなんかじゃない!」
アスラン「いい加減にしろ! キラ、来るんだ。でないと俺は、お前を撃たなくてはならないんだぞ!?」
キラ「それでも・・・それでも、僕は・・・」
イザーク「ふざけるなアスランッ! 貴様何をやっている! 死ぬ気か!」
ニコル「アスラン、危険です! さがって!」
アスラン「くっ・・・」
〔アスラン、後退〕
<統夜vsアスランorイザークorディアッカorニコル>
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「敵に奪われた連合のモビルスーツ、来ます。対応してください」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「統夜、来るよ! 向こうに取られたモビルスーツってやつ!」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「あれは連合軍のモビルスーツですね」
統夜「わかってる! 向こうが軍の新型だって、こいつだって性能はいいんだ。そうそうやられはしない!」
<カルヴィナvsアスランorイザークorディアッカorニコル>
カルヴィナ「軍の新型か。相手はコーディネイター、捕まえるなんて余裕はないわね」
※※カティアがサブパイロットの場合のセリフ※※
カティア「いいんですか」
※※フェステニアがサブパイロットの場合のセリフ※※
フェステニア「あのストライクっていうのと同じくらい強いなら、もったいないよ」
※※メルアがサブパイロットの場合のセリフ※※
メルア「そうですね」
カルヴィナ「敵が使うというなら、撃破するまで! いくわよ!」
<キラvsアスラン>
キラ「アスラン、どうして・・・!」
アスラン「やめろ、キラ! お前が戦いをやめないのなら、俺は・・・」
<キラvsイザーク>
キラ「くそぉっ!」
イザーク「そんな戦い方でぇっ!」
<キラvsディアッカ>
ディアッカ「こいつが残り1機かよ。こいつは俺が仕留めてやる!!」
キラ「アークエンジェルをやらせるわけにはいかないんだ!」
<キラvsニコル>
ニコル「X105ストライクか。でもこのブリッツなら!」
<キラvsミゲル>
ミゲル「こいつも捕獲したかったが、撃墜命令が出たとなればしかたがない。俺が落とす!」
<マリューvsイザーク>
ナタル「デュエルか。取りつかれる前に落とせ!」
イザーク「逃がすかぁっ! こいつだけでも落としてやるっ!」
<マリューvsディアッカ>
ナタル「くっ、敵を艦に近づけるな!」
ディアッカ「くそっ、中々の武装じゃないかこいつ!」
<マリューvsニコル>
ニコル「なんとか機関部だけを狙えれば・・・」
<ユリカvsイザーク>
イザーク「いかに強力な戦艦だろうと! 墜ちろぉぉぉーっ!!」
<ユリカvsディアッカ>
ディアッカ「邪魔なんだよ! ナチュラルの戦艦ごときがっ!」
<アスラン撃破orHP20%以下>
アスラン「くっ、しまった!?」
〔敵ユニット離脱〕
キラ(アスラン・・・)
※※まだイザーク健在の場合、セリフ追加※※
イザーク「アスラン!? あのバカッ!」
※※まだディアッカ健在の場合、セリフ追加※※
ディアッカ「とんだ失態だよな。戦艦を狙えって命令無視したあげくさ」
<イザーク撃破orHP20%以下>
イザーク「なんだとぉぉっ!? くそっ、ナチュラルのくせに、よくもこの俺をっ!」
〔敵ユニット離脱〕
<ディアッカ撃破orHP20%以下>
ディアッカ「チッ、やられちまったってのか!? 次は絶対に沈めてやる!」
〔敵ユニット離脱〕
<ニコル撃破orHP20%以下>
ニコル「うっ、もうパワーがもたない!? このままだと危ない。撤退します!」
〔敵ユニット離脱〕
<ミゲル撃破>
ミゲル「チッ、限界か!? 離脱する!」
〔敵ユニット離脱〕
<アスラン&イザーク&ディアッカ&ニコル撃破・勝利条件達成>
ルリ「敵、撤退していきます」
ナタル「退いたか・・・。各部署、艦の被害状況を報告しろ」
マリュー「どうやら、とりあえずは無事に切り抜けられたみたいね」
ユリカ「あれぇ? ねぇルリちゃん、ヘリオポリスなんか変じゃない?」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕
ルリ「どうやら限界だったみたいですね。シェルターブロック、救命艇として射出開始されました。ヘリオポリス崩壊します。すぐに退避しないと私たちも巻き込まれますけど」
マリュー「なんですって!?」
プロスペクター「当社の施設が・・・これはとんだ損害になりますなぁ」
統夜「コロニーが・・・崩壊する?」
アキト「そんな・・・」
甲児「嘘だろ・・・くそっ! ザフトめ!」
豹馬「なんてこった・・・」
アカツキ「ま、こっちのせいじゃないし、しかたないんじゃないかな」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
〔画面、振動〕
キラ「ヘリオポリスが、壊れる・・・? そんな、どうして・・・」
ムウ「くそっ、こうまで簡単とは・・」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔カーソル、ヘリオポリスのあった地点を指定〕
アークエンジェル/ブリッジ
ナタル「なんだと? なにを言っている!」
マリュー「どうしたの、少尉」
ナタル「は、キラ・ヤマトが、ヘリオポリスの救命艇を回収したと言ってるのです。ダメだ、この非常時に何を考えている。いずれ救助がくる放っておけ。こちらはそれどころではないのだ!」
〔モニターの開閉音〕
キラ「でも、推進装置が壊れているんですよ。放置するなんて、そんな」
ユリカ「そうです。それはひどすぎます!」
ナタル「ミスマル艦長、状況がお分かりか。我々は未だ危険な状況におかれている。今民間人を収容してどうしろというのだ」
ユリカ「わかりました。じゃこっちに収容します。いいですよね、プロスペクターさん」
プロスペクター「しかたありませんなぁ。人道的見地からして、一度回収したものを放り出すというわけにもいきますまい」
ナタル「しかし・・・」
マリュー「いいわ、お願いします」
ナタル「ラミアス大尉」
マリュー「いまはそんな問答に時間をとられたくないのよ」
ユリカ「ではキラ・ヤマトくん、ポッドはナデシコの方へもってきてください」
ナデシコ/格納庫
甲児「おっ、きたきた。おつかれさん」
ちずる「あなたがコーディネイターのキラくんね。南原ちずるよ。よろしくね」
キラ「あ・・・はい」
十三「なんや照れとんのかいな。わいは浪花十三や。まだ2回しかあれに乗っとらんのやろ? それであの活躍や。たいしたもんやないか」
キラ「そんな、僕は・・・」
ヒカル「や~ん、かっわいい~っ!」
豹馬「なんだよ、元気のない奴だな。俺は葵豹馬だ。ま、とりあえず奴らから逃げきるまでよろしく頼むぜ」
フェステニア「アタシ、フェステニア・ミューズ。ね、あんたさヘリオポリスの学生だったんだって? なんであれに乗ることになったの?」
キラ「それは・・・たまたま居合わせたから。ザフトが攻撃してきた時、僕は教授の手伝いでモルゲンレーテの研究施設にいたんだ。それで」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
フェステニア「統夜も学生だったんだよ。ね、統夜」
キラ「そうなんですか?」
統夜「よせよ。思い出したら腹がたつだろ。キラって言ったっけ。乗りたくないんだろ、あんなもの。なんでまた戦ったんだ? その・・・よかったら聞かせてくれないかな」
キラ「嫌だっていったんだ。でも・・・OSを書き換えたから、僕しか乗れないって言われて。それに、アークエンジェルには友達が乗ってるんだ。だから、僕は・・・」
統夜「・・・友達がいるから、か」
カティア「・・・・・・」
ウリバタケ「おおっ、こいつがモルゲンレーテが開発したモビルスーツって奴かよ! 武器換装式だってな。いいねぇ、このライン。この顔、この足! 新しいメカってのはこう独特の美しさってもんがあるんだよなぁ。しかしこいつは、なんでグレーなんだ。さっきはもっとカラフルだったはずだが」
小介「あれはフェイズシフト装甲というのを展開していたらしいですね。こっちが通常の状態らしいですよ」
イネス「説明しましょう。モルゲンレーテ社が開発した相転移装甲というのはこのナデシコの相転移エンジンとは違い・・・」
デビッド「誰も聞いてないっての」
キラ「あの、僕は・・・」
さやか「ごめんなさいね。にぎやかな人たちばっかりで。びっくりしたでしょう」
キラ「いえ、そんな」
エリザベス「キラ・ヤマトくん。艦長が挨拶したいっていっているの。よかったら後でブリッジへ上がってもらえないかしら」
リョーコ「てめぇら、こっちも手伝えよな! おら、救命ポッドのハッチ開けるぞ!」
ナデシコ/格納庫
アキ「安心してくださいこの艦はネルガル重工の戦艦ナデシコです。みなさんは私たちが責任をもって安全な場所までお連れいたします。名簿を作成しますので、こちらに2列に並んでください」
キラ「フレイ、フレイ・アルスター!? このポッドに乗ってたなんて・・・」
フレイ「え・・・? あなた、確かサイの友達の。ねぇヘリオポリスどうなっちゃったの? あたし、友達とはぐれて一人で・・・」
キラ「あ・・・大丈夫だよ。サイやミリアリアにもすぐに会えるから」
フレイ「本当? でもここネルガルの戦艦だって・・・あなた、どうしてこんな所にいるの?」
ロアン「お知り合いみたいですね」
キラ「うん・・・同じカレッジの子なんだ」
甲児「へぇ、かわいい子じゃないか。オレ、兜甲児。よろしくな!」
さやか「甲児くん!」
アキ「アークエンジェルに友達がいるのね?」
キラ「はい」
アキ「じゃあ、彼女は向こうへ連れていってあげた方がいいわね」
〔カーソル、ヘリオポリス付近へ移動〕
ヴェサリウス/ブリッジ
アスラン(キラ・・・どうしてお前が・・・)
ミゲル「隊長、さすがに中立国のコロニーを破壊したとなれば、評議会もうるさいんじゃないですか」
クルーゼ「連合軍のMSを開発していたコロニーの、どこが中立なのだ? それに住民のほとんどは脱出している。さして問題はないさ。“血のバレンタイン”の悲劇にくらべればな」
ディアッカ「そういうこと」
クルーゼ「ナデシコと足つきは捕捉できるか」
ニコル「クルーゼ隊長、まだ追われるのですか」
クルーゼ「言っただろう? 今のうちに叩いておかねば、いずれ我らの命で購わねばならなくなると。これ以上やっかいになる前に仕留めておきたいのだよ」
ニコル「ですがこちらも・・・」
イザーク「臆病者は黙ってろ、ニコル! ナチュラルどもがあんな戦力を持ってるのを、見逃せるかよ!」
クルーゼ「さて、問題は彼らが地球へ降りるのか、それとも月へ向かうのかだな」
〔カーソル、ヘリオポリスのあった地点へ移動〕
アークエンジェル/居住区/兵舎
フレイ「サイッ!」
サイ「フレイ、よく無事で。ありがとうな、キラ」
キラ「あ・・・うん」
トール「どうだった、ナデシコは。あれさ、何ヶ月か前に火星の人たちを助けに向かった艦なんだってさ。向こうの人たちとも会ってきたんだろ、キラ?」
キラ「うん・・・僕たちと同じくらいの歳の人たちがいっぱいいて、びっくりしたよ。なんだか楽しそうで、軍艦って感じはしなかった。火星にいたって人たちも乗ってたよ」
ミリアリア「へぇ、そうなんだ。あたしたちもあっちに乗せてもらえばよかったかな」
トール「そしたらキラがこっちで一人になっちゃうだろ」
ミリアリア「あ、そっか。でもフレイ、アークエンジェルとナデシコはザフトから逃げなきゃいけないんだから、当分降ろしてもらえないらしいわよ」
フレイ「え? じゃあこれに乗ってる方が危ないってことじゃない。ヤダ」
ミリアリア「もう、壊れたポッドに乗ってた方が安心だった?」
フレイ「そ、そういうわけじゃないけど」
ムウ「キラ・ヤマトくん。マードック軍曹が怒ってたぞ。自分の機体くらい自分で整備しろと。なにしろナデシコと違ってこっちは人手が足りないんだ。頼むぜ」
キラ「フラガ大尉・・・僕の機体ってどういうことですか」
ムウ「いまはそういうことになってる。実際あれには君しか乗れないんだから、しょうがないだろ」
キラ「それは2度目も乗りましたよ。でも僕は・・・」
ムウ「また戦闘がはじまった時に、今度はそういって死んでいくか? なぁ、いまこの艦を守れるのは、俺とお前だけなんだぜ」
キラ「ナデシコの人たちがいるじゃないですか。何も僕がやらなくったっていいはずでしょ」
ムウ「確かに、彼らは頼りになるさ。けど、連中だって自分の艦が大事だ。もしナデシコが危険になった時、こっちを守ってくれることまでは期待できんだろ。君は出来るだけの力を持っているんだ。なら、できることをやれよ」
キラ「でも、僕は・・・」
ムウ「だいたい彼らの多くだって、軍に協力しているとはいえ民間人で君と年齢だって変わらないんだぜ? さっき見てきただろう」
キラ「それは、わかりますけど」
ムウ「あてにしすぎるのもどうかと思うだろ?」
キラ「・・・・・・」
アークエンジェル/居住区/兵舎
フレイ「ねえ、あのキラって子、なんでモビルスーツなんかに乗れるの? 今の話だってまるで戦ってる人みたいだし・・・」
カズイ「キラはコーディネイターだからね。僕たちとは違うんだ」
フレイ「嘘っ!? あの子ザフトなの!?」
トール「カズイッ! お前なんでそういうこと言うんだよ」
カズイ「でもさ・・・本当のことじゃないか」
サイ「そう、キラはコーディネイターだ。でもザフトじゃない」
ミリアリア「うん。私たちの仲間。大事な友達よ」
フレイ「・・・そう」
アークエンジェル/展望室
トリィ「トリィ」
キラ「トリィ・・・。モビルスーツに乗れるからって、戦争ができるわけじゃないんだ。アスラン、僕は・・・うぅっ・・・」
ナデシコ/ブリッジ
ユリカ「ラミアス艦長と協議の結果、木星トカゲとの戦闘を避けザフト艦の追撃をまくため、ひとまずデブリ帯へ向かってから月へ向かうことになりました。ルートはこういう感じです」
<<統夜>>
アカツキ「ふうん、ま、いいんじゃない。あちらは僕たちが今の状態で地球に降りたくないのはわかってないはずだしね」
リョーコ「でもよ、あいつらがまだオレたち追いかけてくるってのか?」
<<カルヴィナ>>
フェステニア「なんでデブリ帯なんかにいくの? ゴミ溜まりでしょ? ちゃんと航行できないんじゃ危なくない?」
カティア「進路がわかったら先回りされる。地球と月、どちらに向かうのかわからなくするってことよ」
カルヴィナ「悪くないプランだけど・・・ザフトの追撃、あると思う?」
エリナ「そうね。いくらなんでも中立コロニーを潰したんだもの。オーブからかなり厳しい追求がプラント評議会に出されていると思うわ。この上まだくるかしら」
ユリカ「わかりません。でも、私たちは追撃があると想定して動くべきです。みなさんもそのつもりでいてください。ウリバタケさん、整備はお願いしますね」
ウリバタケ「おう、まかせとけって」
アキト「・・・・・・」
甲児「アキトさん」
アキト「・・・なに、甲児くん」
甲児「メグミさんから聞いたんだけどさ、オレたちだって別にガイさんのこと、気にしてないわけじゃないんだぜ?」
デビッド「ああ、あの人のおかげで無事に地球に帰ってこれたんだしな」
エイジ「僕も、彼のことは忘れてはいません」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「そうですよ。あの人のこと俺も嫌いじゃなかったし、ショックだったんだ。すごく。ただ、あんまり状況の変化が早すぎて、自分のこと考えるのが精一杯で、それで・・・」
アキト「・・・そっか」
豹馬「俺たちは生きて火星から帰ってきた。それで地球圏がこんな状態なら、俺たちはあの人たちの分まで戦って、グラドスやエイリアンから地球を守らなきゃならないだろ。あんな真似をするザフトの奴らもいるしな」
アキト「・・・そうだよな。わかったよ。アカツキさん、俺、月へ着いてもナデシコに残ります」
アカツキ「そうだろうそうだろう。君の中にもふつふつと燃える・・・」
アキト「俺には、守らなくちゃいけないものがあるんだ」
ヒカル「おっとぉ。ひゅ~ひゅ~、何を言うつもりよ~」
ユリカ「アキト、それってもちろん私よね! ね!?」
メグミ(私だったら・・・いいなぁ)
アキト「それは、ガイです!」
メグミ「・・・え~?」
ユリカ「・・・おいおい」
フェステニア「なにそれ」
アキト「何かを守るために、何かを失うことも受け入れなくちゃいけないのが軍なら、俺はそんな戦い方はしたくない。あいつは地球を守って戦いたかった。だけど、軍で戦争がやりたかったわけじゃない。だとしたら、俺は戦いの中でそれを見つけたい」
ヒカル「そうきたか~」
リョーコ「テンカワらしいっちゃらしいよな。ちょっと安心したぜ」
アカツキ「なるほどね。ま、それもいいさ」
※※統夜が主人公の場合、セリフ追加※※
統夜「・・・・・・」
【シナリオエンドデモ終了】
● No06「崩壊の大地 前編」 へ戻る
● No08「敵軍の歌姫 前編」 へ進む
◆ 「スーパーロボット大戦J」 へ戻る
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。