No.44A
螺旋の邂逅
サブタイトル
「螺旋の邂逅」
【シナリオデモ1開始】
〔カーソル、プラント周辺宙域を指定〕
アークエンジェル/ブリッジ
フリーマン「計算の結果、ラダム母艦の所在はほぼこの地域であるとわかった」
ムウ「L4コロニー群の更に外側。月を挟んで、プラントとは反対側か」
フリーマン「接近すれば、更に綿密な情報が取れる。まずはL4に移動し、そこで最終的な分析を行うのが得策だと思う」
バルトフェルド「ちょうど良かった、L4にはコロニーメンデルがあるな。どうせ行くんなら、そこに付けてもらえるかね。補給と整備を済ませておきたい」
ラクス「エターナルはまだ就航したばかりで、その性能がすべて発揮できていません。少しお時間を頂きたいのです」
マリュー「わかりました。Dボウイ君も、それでいいわね?」
Dボウイ「・・・・・・」
鉄也「おい、どうした? 今の話は聞いていただろうな?」
Dボウイ「え? ああ、聞いていた。そうしてくれ」
忍「何だ、調子が狂うな。いつかみたいに、一人で突っ走るんじゃねえかと思ってたのによ」
Dボウイ「いつかみたいに・・・? いや、そんなことはない。みんなの力を借りてラダムと戦っているんだからな」
沙羅「へえ。だいぶ成長したんじゃない、あんた」
Dボウイ「成長・・・俺がか」
アキ「どうしたの、変な顔して?」
ノアル「大方、決戦前で気持ちがあっちに行っちまってたのさ。そんなとこだろ?」
Dボウイ「ああ・・・そうかもしれないな」
マリュー「では本艦は、L4に到着後、コロニーメンデルに係留。補給と最終整備を行います。各人に通達して」
ミリアリア「了解しました!」
〔カーソル、プラント周辺宙域を指定〕
ザフト艦/ブリッジ
クルーゼ「ヤキン・ドゥーエの追跡データから割り出した、あの連中の予測進路だ」
ザフト士官「L4コロニー群内、コロニーメンデルですか。やはり・・・」
クルーゼ「あれも困った物だな。妙な連中が根城にするには、実に都合のいい場所にある。今回も、何が出るやら・・・だな」
ザフト士官「バルトフェルド隊長は私も尊敬しておりましたが、よもやあの方が・・・」
クルーゼ「口の上手いよユキナ男さ。ザラ議長もまんまとそれに一杯食わされたのだろう。奇跡の生還のヒーローだしな」
ザフト士官「それにしても、まさかクライン派がナチュラルのロボット部隊と合流するとは」
フレイ「・・・・・・」
クルーゼ「いずれにしても、人が胸の内に秘めた思惑など、容易に外からわかる物ではない。イザーク」
イザーク「は・・はっ!」
クルーゼ「今度会う時は、アスランは敵だぞ。撃てるかね?」
イザーク「無論です! 裏切り者など!」
クルーゼ「ふっ、それでいい」
〔カーソル、プラント周辺宙域を指定〕
クルーゼの部屋
〔扉の開閉音〕
フレイ「あ、あの」
クルーゼ「何かね?」
フレイ「ア、アークエンジェルは・・・今から行く場所に・・・」
クルーゼ「ふむ。君の仲間は、どうやら何かを探しているらしい。おそらくラダムとか言う侵略生物の母艦だと思うがね」
フレイ「え?」
クルーゼ「私より君の方が詳しいだろう。地球で君達は、テッカマンと行動を共にしていたからな。あのラダム樹という奇妙な植物だが、聞いたところでは近々一斉開花するそうだ」
フレイ「そんな! あ、あの・・・どうしてその事を・・・」
クルーゼ「私にも独自の情報網があるのだよ。とにかく、仮に戦争が終わったとて、地球がラダムの物になってしまっていては意味がない。議長閣下にも再三、進言申し上げているのだがね」
フレイ「そ、それで何と・・・」
クルーゼ「判断されかねているようだな。無理もない、いささか荒唐無稽な話だからな。ましてこの戦況だ」
フレイ「・・・疲れていらっしゃるのですか」
クルーゼ「私とて生身の人間だからな。こんな事を君に言ってもしょうがないが・・・早く何もかも終わりにしたいものだな。そのための鍵はもう手にしているのだが」
フレイ「鍵?」
クルーゼ「そう、鍵だ。だがここにあっても扉は開かない・・・いずれ君にも手伝ってもらうかもしれんな」
フレイ「私にも・・・」
クルーゼ(そう、地球が簡単にラダムに侵略されるようだと面白みがない。私に目を付けたフューリーの思惑、こちらもせいぜい利用させてもらうとするか、ふふふ・・・)
〔カーソル、ドミニオンへ移動〕
ドミニオン/ブリッジ
アズラエル「あとどのくらいで着きますか、艦長さん?」
???「まもなくです。ですが、自分は未だ賛成しかねますが。アークエンジェルがコロニーメンデルにいるという保証は・・・」
アズラエル「大丈夫、あなたは僕の言うとおりにしてくだされば良いんです」
???「お言葉ですが、この艦の艦長は自分です。艦の運用に関しては、艦長に全責任があります」
アズラエル「わかってませんねえ。たしかにあなたは、この艦を指揮してる艦長さんかもしれない。でも、もっと上の方で、この戦争全体を指揮したり、動かしている人間が存在するんですよ」
???「くっ・・・」
アズラエル「コロニーメンデルは、ザフトのナスカ級戦艦が向かったという情報があるんです。別になんの根拠も無いって訳じゃない。せいぜいあなたは、戦闘に専念なさって下さい。期待していますよ、元アークエンジェル副艦長、歴戦のナタル・バジルール少佐には」
ナタル「・・・任務には、常に全力で当たります」
〔カーソル、コロニーメンデルへ移動〕
アークエンジェル/ブリッジ
サイ「接岸完了。艦、10時のまま固定。自動管制に入ります」
ムウ「ここまではまず、順調か。コロニー設備の一部が生きていたのは、有り難いね」
忍「だいぶ前に廃棄された奴だって聞いてたがな」
レイン「コロニーメンデルは、たしか植民がはじまる前に、バイオハザード事故を起こして廃棄されたの。おかげで戦争中にも、破壊されなかったんじゃないかしら」
ムウ「ああ、その事故のことは俺も記憶にある。結構な騒ぎだった」
ボス「バイオハザード事故? おっかねえな。ひょっとして、ゾンビが出たりしたのか?」
ジュン「バカね。そんなわけないでしょ」
マリュー「作業班、直ちに作業に入れ! 準警戒態勢に移行、パイロットは順次、休息を取るように」
マオ「さあて、このまま何事もなく行けるといいけど」
フリーマン「同感だな」
アークエンジェル/食堂
本田「ほら、ミリー。コーヒーだ。疲れたろう」
ミリー「あ、どうもありがとう」
フェステニア「ずっとコンピュータの前に座りっぱなしだったもんね」
レビン「お肌に良くないわよ。ご飯食べたら、お部屋で寝なさい」
ミリー「あたしはレビンより若いから平気だもん」
レビン「あ~、憎たらしい子ね。そんなこと言う口はこの口?」
ミリー「あ痛たたた、ひょっとひょっと~」
〔扉の開閉音〕
バルトフェルド「ん? ほう、このかぐわしい香り。ここでこんな香りに出会えるとは思わなかった」
カティア「バルトフェルド艦長、こちらにいらしてたんですか」
バルトフェルド「エターナルに戻る途中、ついサントスの香りに惹かれてね」
メルア「香りだけでわかるんですか?」
バルトフェルド「もちろんさ。飲めば、サイフォンかドリップかも当ててみせる」
本田「ほう、そいつは嬉しいね。自慢じゃないが、本部から持ってきたコーヒーメーカーはドイツ製の逸品だ。戻る前に一杯いかがです」
バルトフェルド「おお、すばらしい。夜より黒く地獄より熱い奴を頼むよ」
本田「わかってますよ。コーヒーはそうじゃないとね」
フェステニア「なんだか、おっさん二人で意気投合しちゃったみたい」
本田「こら嬢ちゃん、聞こえたぞ。コーヒーの味がわかるのは大人の証明なんだ、覚えとけ」
バルトフェルド「そういうこと。君達にはまだ、たっぷりのミルクと砂糖が必要かな」
メルア「はい! だって甘い方が美味しいですもん」
カティア「わたしも、どっちかっていうと・・・」
本田「そうだろう。そいつが年相応ってもんだ」
フェステニア「う~、なんか悔しい! 統夜、あんたも次からコーヒーはブラック! いい?」
統夜「ええ? 嫌だよ、何で俺が?」
アークエンジェル/格納庫
アキ「Dボウイ、ぼんやりしてどうしたの?」
Dボウイ「・・・・・・」
アキ「Dボウイ!」
Dボウイ「? あ、ああ・・・アキか。少し考え事だ」
アキ「ラダムのこと?」
Dボウイ「そう・・・いや、違うな。仲間のことさ」
アキ「え?」
Dボウイ「もうすぐラダムと決着を付ける事が出来る。おそらく、俺一人ではとっくに力尽きていただろうな・・・お前達のおかげだ」
アキ「や、やだなDボウイ。そんな改まって・・・」
Dボウイ「アキ、そのDボウイと言うのは止めないか? 俺にはアイバ・タカヤという名前がある」
アキ「え、え? ・・・タ、タカヤ・・・さん」
Dボウイ「アキ、さっきから聞こうと思っていたんだが」
クルツ「うん、いいねお二人さん! ようやく一歩前進か」
アキ「きゃっ!」
Dボウイ「? 何のことだ?」
ミユキ「クルツさん! お兄ちゃんの邪魔しないで下さい!」
沙羅「どうしていちいち出てくるかね、この男は」
亮「他に楽しみはないのか?」
クルツ「ふっ、人は戦いのみで生きるにあらず。恋愛なくして何の人生かね君達」
ジュン「程度って物があるでしょ。大体そんなこと言って、自分の本命はどうなの?」
雅人「あ、そうそう! 案外、人の事に構ってばっかりって事はさあ」
クルツ「し、失敬だな! ミスリルのジゴロと呼ばれたこのクルツ・ウェーバー、地球に帰ればそれこそ・・・」
〔警報〕
鉄也「警報!?」
ノアル「おいおい、こんな所に敵襲か?」
〔モニターの開閉音〕
マリュー「全乗組員に告ぐ。戦艦クラスの熱源が接近中、直ちに第一級戦闘配備。繰り返す、直ちに第一級戦闘配備」
クルツ「やれやれ、仕事再開だ」
マリュー「エターナルはまだ動けない。各機で艦の援護を!」
【シナリオデモ1終了】
【戦闘マップ1開始】
〔味方戦艦出現〕
〔敵ユニット出現〕
サイ「地球連合艦隊、モビルスーツ多数! 敵旗艦、照合データにありません」
ムウ「データにない。と言うことは新型か」
ミリアリ「高額映像出します!」
カガリ「あ、あれは・・・」
サイ「アークエンジェル!?」
アラン「同型艦か。ならば性能は同等か、少なくともそれ以上」
ヒギンズ「あとは指揮官次第ってわけね。悪いけど、今の連合軍にそうそう人材がいるとは思えないわ」
ラッセ「だといいんだがね、油断は禁物だぜ」
ミリアリア「艦長、敵旗艦から通信です!」
ムウ「何? 一体何のつもりだ、決戦前の挨拶でもしようっての?」
ナタル「アークエンジェル艦長、マリュー・ラミアス元少佐に告ぐ。本艦は、反乱艦である貴艦に即時の無条件降伏を要求する」
キラ「え・・・?」
ムウ「おい!」
統夜「こ、この声・・・?」
マリュー「まさか・・・あなたなの?」
ナタル「こちらは地球連合艦隊、戦艦ドミニオン艦長、ナタル・バジルールであります。ラミアス艦長、お久しぶりです」
マリュー「バジルール・・・こんな形でまた会うなんて・・・」
ナタル「残念です、艦長」
フリーマン「連合軍は彼女を追撃の任に当てたか。適任かもしれんが・・・あざとい事を考える」
ナタル「艦長、アラスカのことは聞いています。ですが・・・もう一度原隊に復帰なさって、上層部と話し合われて下さい。自分も、及ばずながら弁護いたします」
忍「ふざけたこと言ってんじゃねえ!」
沙羅「今さら話し合うことなんてないね」
ナタル「本艦の性能は、よくご存じのはずです。どうか・・・」
マリュー「ナタル、ありがとう・・・だけどそれは出来ないわ。私達は連合軍だけじゃない。地球圏の争いそのものを敵だと思ってるの。降伏も、復隊もあり得ません」
ナタル「ラミアス艦長・・・」
アズラエル「あはははは、ね、だから無駄なことはやめろて言ったでしょ?」
フェステニア「ちょっと、誰だよあんた! 何がおかしいっての!」
アズラエル「話してわかるなら、この世に争いなんて無くなります。わからないから敵になるんでしょ?」
マオ「聞き覚えがあるわね、その嫌味な口の利き方・・・」
アラン「ムルタ・アズラエルだな。ブルーコスモスの盟主が、わざわざ宇宙に上がってきたか」
カガリ「な、何だって!? あいつが!?」
ドモン「ブルーコスモスだと! ナタル・バジルール、見損なったぞ! 敵になるならやむを得ん、だがそのような輩と手を組むとはな!」
アズラエル「おや、あなた。もしかしてデビルガンダムのことで怒ってます? 文句を言いたいのはこっちですよ、大事なビジネスチャンスが台無しにされたんだから。いい機会だ、落とし前をつけて頂きたいですね」
ドモン「貴様ぁ!」
アルゴ「ふん。俺達を相手に、出来るものならやってもらおうか」
チボデー「そんな所で気取ってられるのも今の内だ、下衆野郎!」
ナタル「・・・残念です、ラミアス艦長」
マリュー「私もよ。だけど、もう話すことは何もない」
ナタル「・・・では」
マリュー「バリアント、ゴットフリート、スタンバイ! 各機出撃せよ!」
ムウ「キラ、アスラン、ディアッカ! 俺達はエターナルの援護だ!」
〔味方ユニット出現〕
ミリアリ「各機発進、どうぞ!」
〈出撃準備〉
ナタル「転身、インディゴ30! 両舷全速!」
アズラエル「あらら、そんな見当違いな方向に向かって、どうするんです?」
ナタル「意味が分からないのなら、黙っていていただきたい」
〔敵ユニット離脱〕
ドモン「貴様、逃げる気か!」
マリュー「追うな! 艦の迎撃を優先、眼前の奴らを叩く!」
バルトフェルド「ミーティアの整備は?」
ダコスタ「まだです、この状態では・・・」
ラクス「焦ってはいけません。動けないと何もできないのですから。今は外の方達にお任せしましょう」
バルトフェルド「ごもっとも。各員、作業急げ!」
<戦闘開始>
<敵16機以下or2PP>
〔第3軍ユニット出現〕
クルーゼ「連合軍に一歩先を越されたか。ここは様子を見るべきだろうな」
イザーク「ですが、ジャスティスとフリーダムが・・・」
クルーゼ「奪われそうになったら、その時をチャンスと考えればよい。私と君でコロニー内部に潜入し、情報収集に当たる。いいな」
イザーク「は、はい!」
クルーゼ「コロニーメンデル・・・上手く立ち回れば、色々なことにカタが付く」
〔第3軍ユニット離脱〕
〔ニュータイプの共振〕
ムウ「何・・・この感じ!? ここに奴がいるのか!」
ディアッカ「お、おい、おっさん!」
ムウ「おっさんじゃねえ! ザフト軍が近くに来てる!」
ディアッカ「何だって? 何でわかるんだ! おい、待てよ!」
アスラン「ディアッカ!」
キラ「アスラン、僕が行く! 君はエターナルを!」
〔味方ユニット離脱〕
ミリアリア「ストライク、バスター、フリーダム、コロニーの中に!」
サイ「何だって?」
ミリアリア「だめです、交信できません」
マリュー「ラウ・ル・クルーゼが近くにいるんだわ」
フリーマン「近くにいる・・・? 感応出来るのかね、フラガ君は」
マリュー「ええ、なぜだか自分でもわからないと言ってたけど・・・クルーゼにだけは」
<ムウ離脱後に敵2機撃破or3PP>
〔カーソル、メンデルを指定〕
【戦闘マップ1終了】
【シナリオデモ2開始】
コロニーメンデル内
クルーゼ「ほう・・・?」
イザーク「ストライクと・・・バスター!?」
ディアッカ「デュエル!」
イザーク「貴様ぁぁぁ! よくもディアッカの機体で!」
ディアッカ「イザーク!」
イザーク「何・・・!?」
ムウ「ラウ・ル・クルーゼッ!」
クルーゼ「今度は貴様がその機体のパイロットか! ここで貴様と戦えて嬉しいよ、ムウ!」
ムウ「てめえーーー! 今日こそ!」
クルーゼ「あいにくその装備ではな! 或いはここで討たれてもと思ったが、どうやらその器では無いようだ!」
ムウ「うおおっ! く、くそおっ!」
クルーゼ「所詮子は親に勝てぬと言うことか!」
ムウ「何!? 何を、この・・・」
キラ「ムウさーーーんっ!」
ムウ「キラ!?」
クルーゼ「フリーダム!? ちぃっ!」
【シナリオデモ2終了】
【戦闘マップ2開始】
〔戦闘マップ1から継続〕
<敵2機撃破or4PP>
〔カーソル、メンデルを指定〕
【戦闘マップ2終了】
【シナリオデモ3開始】
コロニーメンデル内
イザーク「ディアッカ・・・本当に貴様なのか!?」
ディアッカ「ああ、そうだ」
イザーク「それが何でストライクと共にいる!? 生きていてくれたのは嬉しい、だが! 事と次第によっては、貴様でも許さんぞ!」
ディアッカ「銃を向けずに話をしよう、イザーク!」
コロニーメンデル内/ラボ
クルーゼ「ここが何だか知っているかね、ムウ、キラ君!?」
ムウ「知るかこの野郎!」
クルーゼ「知らんと言うのか? 罪だな、君達が知らないというのは。キラ君にとってはここは生まれ故郷だ。懐かしくないか?」
キラ「え・・・?」
【シナリオデモ3終了】
【戦闘マップ3開始】
〔戦闘マップ2から継続〕
<敵2機撃破or5PP>
〔カーソル、メンデルを指定〕
【戦闘マップ3終了】
【シナリオデモ4開始】
コロニーメンデル内
ディアッカ「俺はお前の敵になった覚えはねえよ」
イザーク「ふざけるな! 貴様も裏切り者だ!」
ディアッカ「プラントを裏切ったつもりはない。ただ、ナチュラルを・・・軍の命令に従って、ナチュラルを全滅させる気も、もう無いってだけだ」
コロニーメンデル内/ラボ
クルーゼ「全てを知ってもらおうか、ムウ・ラ・フラガ、キラ・ヤマト! 知りたいだろう、人の飽くなき欲望の果て、進歩の名の下に狂気を追った愚か者達のことを!」
キラ「僕が・・・僕が何だって言うんですか!? あなたは何を言ってるんだ!?」
クルーゼ「君は人類の夢。最高のコーディネイター。そんな願いの元に開発された、人工子宮・・・それによって生み出された唯一の成功体。あまたの兄弟達の犠牲の果てにね」
キラ「・・・え・・・」
ムウ「キラ!」
キラ「・・・・・・」
ムウ「しっかりしろ! 奴のヨタ話に飲まれてどうする!」
【シナリオデモ4終了】
【戦闘マップ4開始】
〔戦闘マップ3から継続〕
<敵2機撃破or6PP>
〔カーソル、メンデルを指定〕
【戦闘マップ4終了】
【シナリオデモ5開始】
コロニーメンデル内
イザーク「ラクス・クラインにバルトフェルド隊長・・・それにアスランまでもか」
ディアッカ「ああ」
イザーク「何故だ、ディアッカ! 何故!?」
ディアッカ「見ちまったからな。あいつらを見て、アラスカやオーブやランタオ島をこの目で見て・・・それでもまだ命令通りにナチュラルを殺すなんて、俺にはできねえよ」
コロニーメンデル内/ラボ
クルーゼ「僕は、僕の秘密を今明かそう。僕は人の自然そのままに、ナチュラルに生まれた者ではない」
ムウ「くそ、あの野郎・・・おいキラ!」
キラ「・・・・・・」
ムウ「・・・ちっ!」
クルーゼ「遺伝子操作によって生まれたコーディネイター、それがどこまで人類に混乱を広げたと思う? あれは人は一体何を求めてしまったか、言っているかね? 人は何を手に入れたのだ、その手に! その夢の果てに!」
ムウ「ほざくなっ!」
クルーゼ「何を知ったとて、何を手にしたとて変わらない! 最高だな、人は・・・そして妬み、憎み、殺し合うのさ! ならば存分にやるがいい!」
ムウ「貴様ごときが、何を偉そうに!」
クルーゼ「私にはあるのだよ、この宇宙でただ一人! 全ての人類を裁く権利がな!」
ムウ「ふざけるなっ、この野郎!」
クルーゼ「覚えてないかな、ムウ? 私と君は遠い過去、まだ戦場で出会う前、一度だけあったことがある」
ムウ「何だと?」
キラ「・・・・・・」
クルーゼ「くくくくくく・・・私は、己の死すら金で買えると思い上がった愚か者、貴様の父、アル・ダ・フラガの、出来損ないのクローンなのだからな!!」
ムウ「な、何・・・!?」
キラ「・・・え!?」
【シナリオデモ5終了】
【戦闘マップ5開始】
〔戦闘マップ4から継続〕
<敵2機撃破or7PP>
〔カーソル、メンデルを指定〕
【戦闘マップ5終了】
【シナリオデモ6開始】
コロニーメンデル内/ラボ
クルーゼ「まもなく最後の扉が開く、私が開く! そしてこの世界は終わる、この果てしなき欲望の世界は!」
キラ「そんなこと、させるもんか!」
ムウ「キラ!?」
〔空を切る音〕
クルーゼ「う、うおおおっ!」
キラ「・・・え!? う、うわ・・・っ!」
ムウ「き、貴様・・・その顔は・・・」
クルーゼ「ふ、ふふふふ・・・貴様らだけで何が出来る!? もう誰にも止められはしないさ、この宇宙を覆う憎しみの渦はな!」
ムウ「ま、待てっ! くそ・・・」
キラ「ムウさん、大丈夫ですか!?」
ムウ「あ、ああ・・・あの野郎・・・」
キラ「行きましょう、アークエンジェルに戻らないと・・・」
コロニーメンデル内
ディアッカ「ザフトじゃなきゃあ敵だって言うんなら、俺を撃てよ」
イザーク「騙されてるんだ、お前は!」
ディアッカ「さて、そりゃあどっちかな。わからねえけど・・・俺は行く」
イザーク「待て、貴様! 動くな!」
〔モニターの開閉音〕
クルーゼ「イザーク、聞こえるか・・・引くぞ」
イザーク「隊長・・・くっ・・・!」
【シナリオデモ6終了】
【戦闘マップ6開始】
〔戦闘マップ5から継続〕
<敵全滅・味方援軍1&敵増援1&第3軍増援1出現>
統夜「終わったか・・・? 旗艦はどうした、誰かがやったのか!?」
カティア「統夜、あれを! エターナルに敵艦が!」
統夜「な、何だって! あんな所に!?」
〔敵ユニット出現〕
マリュー「しまった、回り込まれた・・・いつの間に!?」
アズラエル「ひゃあ、すごいね君」
ナタル「この程度の戦術、誉められるほどの物ではありません。モビルスーツ部隊、出撃!」
〔敵ユニット出現〕
シャニ「今度うまくいなかいと、怒られちゃうよな」
クロト「うっせえな。やりゃあ文句ねえんだろ」
オルガ「青いのがいねえじゃん。ちゃちゃっとやっちゃおうぜ、今度はさ」
クルーゼ「艦を前進させろ、敵艦隊を叩く! モビルスーツ隊、発進用意!」
ザフト士官「ど、どうなさいました?」
クルーゼ「このまま何もせず、見物しているわけにはいかんだろう! 私も出る!」
イザーク「隊長!」
クルーゼ「イザーク、君もだ!」
〔第3軍ユニット出現〕
ダコスタ「後方より部隊接近! ナスカ級とモビルスーツ、ザフト軍です!」
バルトフェルド「ちっ、反対側の港口か! こいつはちょいとまずいかもな」
ハロ「ミトメタクナイ!」
ラクス「まだわたくし達は死ぬわけには行きません。艦長」
バルトフェルド「わかってまさあ。主砲スタンバイ!」
〔味方ユニット出現〕
キラ「マリューさん!」
アスラン「キラ!」
ノアル「おいおい、中で何してたんだ?」
マオ「キラ君、大丈夫!? ストライクはどうしたの!?」
キラ「ムウさんが負傷しました、ストライクを回収して下さい!」
マリュー「ムウが!? だ、大丈夫?」
ムウ「・・・心配するな、大した事はない。すまんが、一旦戻る」
〔ムウ、マリューへ隣接〕
〔味方ユニット離脱〕
イザーク「ディアッカ!」
ディアッカ「イザーク、もう一度聞く! 俺やアスランはお前の敵か!?」
アスラン「イザーク・・・!」
イザーク「くっ・・・攻撃してくるなら、撃つ!」
ディアッカ「イザーク、お前・・・」
イザーク「今はそれだけだ!」
マオ「そっちもそっちで、訳有りみたいね」
ディアッカ「みんな、あいつは・・・」
キラ「わかってる。僕とアスランにあったこと、もう繰り返しちゃいけないんだ」
<統夜vsクルーゼ>
統夜「そろそろ仮面を取ったらどうだ? 素顔が見えかけてるぞ!」
クルーゼ「未熟な者が、何を言う!? 君に人の何がわかる!?」
統夜「あんたが大義のためじゃない、憎しみのために戦ってるくらいはね!」
クルーゼ「小賢しい事を口にする!」
<キラvsクルーゼ>
クルーゼ「正直、君が生きていたとは驚きだよキラ君! 私以上に呪われた運命を持つ君が!」
キラ「世界を造っているのは、あなたみたいな考えの人ばかりじゃない!」
クルーゼ「それは君が知らぬだけさ!」
<キラvsナタル>
キラ「ナタルさんっ! あなたって人は!」
ナタル「・・・あれを櫓獲すればよろしいのですね」
アズラエル「そうそう、よろしくお願いします」
ナタル「照準、敵モビルスーツ!」
<キラvsオルガ>
キラ「くそっ、あいつ! 宇宙だと運用範囲が広がるんだ!」
オルガ「ふん、青いヤツ今度こそ落ちろよ!」
<キラvsクロト>
キラ「こんな滅茶苦茶な攻撃!」
クロト「消し去ってやる! 瞬・殺!!」
<キラvsシャニ>
キラ「くそ、ビームは足止めにしか使えない!」
シャニ「無駄だっ! ばぁぁぁーかっ!!」
<アスランvsクルーゼ>
クルーゼ「私を撃つか、アスラン? それもよかろう、撃ちたければ撃つがいい。君もまた呪われた人類の一人としてな!」
アスラン「隊長! 俺はただ、ザフトの命令に従えないだけです!」
クルーゼ「果たしてそうかな? 君が本当に撃ちたいのは、自分の父上なのではないのかね、アスラン・ザラ!」
アスラン「違ぁぁぁぁう!」
<アスランvsオルガ>
アスラン「地面がないっていうだけで、条件は同じなはずだっ!」
オルガ「殺されるより殺す方がいいってね! こぉのバーーーカ!」
<アスランvsクロト>
アスラン「武器を振り回せば当たるって訳じゃないんだ、この!」
クロト「づあああああああっ! 抹・殺!!」
<アスランvsシャニ>
アスラン「隙を見つけて接近するしかないのか? しかし、そう簡単に・・・」
シャニ「あいつが、あいつが、あいつがあああああ!」
<マリューvsナタル>
連合兵「アークエンジェル、接近!」
ナタル「一番から4番、照準! 方位オレンジ40チャーリー、回避と同時に斉射!
マリュー「さすがね、ナタル! だけどっ!」
<ディアッカvsイザーク>
イザーク「俺は・・・俺はプラントのために戦う! 仮に最後の一人になってもだ!」
ディアッカ「イザーク! くそっ、わからねえのかよ!」
イザーク「わからんっ! 所詮貴様の都合だぁぁぁっ!」
<ディアッカvsクルーゼ>
クルーゼ「生きていたとはな、ディアッカ。目をかけた部下に命を狙われるのも、戦場の理というわけか」
ディアッカ「俺は・・・俺にも守りたい物が出来たんだ! だから!」
クルーゼ「なら戦って私を倒せるか? その迷いのこもった指で、引き金を引いたとて!」
<イザーク撃破(1回目)>
〔イザークに爆発〕
〔イザーク、変化〕
<イザーク撃破(2回目)orクルーゼ撃破>
クルーゼ「ここで終わりにするのも、またよしと思ったが・・・もう一幕続けてみるか。一度兵を引く、全軍は後方に集結! 戻れイザーク!」
イザーク「くっ・・・くっそおおおお! 俺は・・・!」
ディアッカ「イザーク・・・」
〔第3軍ユニット離脱〕
<オルガ撃破>
〔敵ユニット離脱〕
<クロト撃破>
〔敵ユニット離脱〕
<シャニ撃破>
〔敵ユニット離脱〕
<ナタル撃破orナタル以外敵全滅>
ナタル「潮時か。一時撤退する、信号弾!」
アズラエル「えええ、冗談でしょ? せっかくここまで追いつめたのに」
ナタル「状況は既にこちらが不利です。全滅しては元も子もありません」
アズラエル「不利を何とかするのが、有能な艦長と思っていましたが」
ナタル「戦場においては私の指示に従っていただきます。あなたがたのモビルスーツ部隊も、もう限界が近づいている。違いますか」
アズラエル「・・・ふん。一時撤退って事は、次は仕留めるってことで約束してもらっていいんですね?」
ナタル「ここで戦死なさりたいのなら、別ですが」
〔敵ユニット離脱〕
【戦闘マップ6終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔カーソル、コロニーメンデルを指定〕
ザフト艦
〔扉の開閉音〕
クルーゼ「ぐっ・・・く、はぁっ・・・!」
フレイ「え! ・・・あ、あの・・・」
クルーゼ「はあ、はあ、はあ・・・く、くっ!」
フレイ「・・・あ・・・」
クルーゼ「・・・はあ、はあ、はあ・・・どうした? 何を怖がっている」
フレイ「・・・・・・」
クルーゼ「ふっ、ふふふふ・・・もう大丈夫だ。すまんが、そこにある端末を取ってくれないか」
フレイ「あ・・・は、はい」
クルーゼ「フー=ルー・ムールーか、ラウ・ル・クルーゼだ」
〔モニターの開閉音〕
フー=ルー「名乗らなくてもわかってますわ。どうもこの地球人の通信機械は、無粋で好きになれませんわね。サイトロンを感知させないため、しょうがないとは言え」
クルーゼ「預かった鍵を使うことにした。よろしいな」
フー=ルー「あら? 私はいつでも構いませんけど。おっしゃっていたのより早いのではなくて?」
クルーゼ「私の腹が癒えないのでね。ラダムの件、結果を待っていられなくなった」
フー=ルー「そう。どの道、その鍵はあなたにあげたのだから、勝手になさいな。愚かな坊や達が何をしようと、私には興味ございません」
クルーゼ「どういう結果になってもかね?」
フー=ルー「所詮は保険に過ぎないもの。あなたも、他の連中もね。ま、こっちの仕事を減らしてくれるのは助かるわ。せいぜいうまくおやりなさい」
クルーゼ「ああ、勝手に使わせてもらうとしよう。ふ、ふふふふふ」
フレイ「あの・・・い、今のは?」
クルーゼ「ああ、気にしなくていい。それより、使いを頼まれてくれないか」
フレイ「え、使い?」
クルーゼ「正直、私はもう疲れた。私の代わりに、鍵を預かってもらいたい。戦争を終わらせるための鍵をね」
フレイ「戦争を終わらせる? ほ、本当に・・・」
クルーゼ「ああ、本当だ。それを使えば戦争は終わる」
アークエンジェル/格納庫
マードック「整備は応急でいい! 敵さん、完全に撤退した訳じゃないからな!」
本田「ペガスもだ。燃料補給が終わったらそのまま待機」
ペガス「ラーサ」
フェステニア「あれ? Dボウイ、何してるの?」
カティア「捜し物ですか?」
Dボウイ「俺のクリスタルがないんだ。あれがないと・・・」
メルア「え? だってクリスタルは・・・」
ノアル「お、おいDボウイ。お前何言ってるんだ」
Dボウイ「クリスタルがないとテックセット出来ない。くそ、まさか戦闘中に・・・」
ミユキ「お兄ちゃん、落ち着いて! どうしちゃったの?」
アキ「Dボウイ、あなたまさか・・・」
Dボウイ「よしてくれ、アキ! 何故俺をDボウイなんて呼ぶんだ?」
ノアル「お、おまえ・・・」
Dボウイ「Dボウイって何のことなんだ? 何故俺を・・・」
アキ「D・・・ボウイ・・・そんな・・・」
レビン「あ、あたしチーフ呼んで来る!」
Dボウイ「俺は・・・どうしたんだ?」
アークエンジェル/ブリッジ
フリーマン「Dボウイが?」
レビン「そうなのよ。まるでいきなり記憶喪失になっちゃったみたいで」
フリーマン「わかった、すぐに行く」
〔扉の開閉音〕
マリュー「どうしたのかしら。以前記憶がないって言ってたのは、お芝居だったけど」
アラン「まさかな。少し様子が変なようには思ったが」
ミリアリア「艦長、ザフト艦から全方位に向けて通信が!」
マリュー「全方位?」
ミリアリア「国際緊急コードで発信されています」
マリュー「つないで」
〔モニターの開閉音〕
クルーゼ「地球連合軍に告げる。当地域での戦闘が休止している間に、我が軍にて拘留中の捕虜を解放したい」
サイ「捕虜の解放だって?」
クルーゼ「これは人道に基づいて行われる物である。そちらで救助されることを願う。以上だ」
カガリ「何考えてるんだ、一体?」
〔カーソル、コロニーメンデルを指定〕
ドミニオン/ブリッジ
アズラエル「何考えてるんでしょうかね、一体?」
ナタル「さあ・・・」
連合兵「救命シャトルがこちらに向かっています!」
アズラエル「ありゃ、本当に来ましたか。どうします? 罠じゃないかと思いますがね」
ナタル「罠だとしても・・・」
〔モニターの開閉音〕
フレイ「た、助けて下さい! アークエンジェル! 私・・・」
ナタル「何? この声は・・・?」
〔カーソル、コロニーメンデルを指定〕
エターナル/格納庫
キラ「まさか・・・まさか、そんな・・・」
〔モニターの開閉音〕
フレイ「私、フレイ・アルスターです! アークエンジェル聞こえますか、助けて!」
キラ「フレイ!!」
カガリ「え? あいつ!?」
アスラン「お、おいキラ!」
キラ「離してくれ! 助けなきゃ!」
ディアッカ「おい、落ち着けっての! 敵さんのど真ん中に突っ込む気か!?」
キラ「彼女は僕が傷つけた! 僕が守らなきゃいけない人なんだ!」
カガリ「おい、待て! キラ、待てったら!」
〔カーソル、コロニーメンデルを指定〕
ドミニオン/ブリッジ
ナタル「フレイ・アルスター・・・生きていたのか。収容の準備!」
アズラエル「待って下さいよ、いいんですか、簡単に信用して?」
フレイ「わ、私、鍵を持ってます! 戦争の終わる鍵を!」
アズラエル「ん?」
連合兵「あの・・・どういたしますか?」
アズラエル「ふうん、面白いこと言いますね」
ナタル「興味の対象は、そちらですか」
アズラエル「だってなかなか言えませんよ? 戦争を終わらせる鍵、か。僕も会ってみたくなったなあ、その子」
ナタル「・・・ハンガーを開け!」
〔カーソル、コロニーメンデルを指定〕
シャトル内
フレイ「お願い、助けて・・・」
〔モニターの開閉音〕
キラ「フレイ!」
フレイ「え・・・?」
キラ「フレイ、今助ける!」
フレイ「キ、キラ!? キラなの!?」
連合兵「シャトル、聞こえるか? 連合軍戦艦ドミニオンだ。今から収容してやる」
フレイ「ま、待って」
キラ「フレイ!」
フレイ「キラ、キラ! サイ、マリューさん!」
キラ「フレーーーイ!」
〔機体の拘束音〕
アークエンジェル/ブリッジ
ミリアリア「通信、途絶えました。収容された模様です」
サイ「フレイ・・・どうして・・・」
カナン「ねえ、あの子アラスカから連合軍のどこかに配属になったはずよね? どうしてザフトの戦艦にいたの?」
ヒギンズ「わ、私だってわからないわよ。生きててくれたのは、まあ、良かったけど・・・」
マリュー「キラ君、戻って」
〔モニターの開閉音〕
キラ「・・・・・・」
マリュー「キラ君、聞こえる? 戻りなさい」
ムウ「何だかボロボロだな、あいつ」
マリュー「ムウ、まだ起きては・・・」
ムウ「そう言ってもいられんだろ。キラ、いいから戻ってこい。お嬢ちゃんは無事あっちに収容された」
キラ「ムウさん・・・」
ムウ「お前さんのせいじゃないよ。お互い、今日は色々ありすぎたな」
アークエンジェル/メディカルルーム
ノアル「チーフ、Dボウイの奴どうしちまったんです?」
Dボウイ「チーフ、俺は・・・記憶を無くしているのか?」
フリーマン「ブラスター化の弊害と見るしかないようだな。それが脳神経への異常という形で現れた。肉体崩壊の代わりに神経核が麻痺し、君は徐々に記憶を失い始めているんだ」
レビン「そ、それじゃこのまま変身し続けると・・・」
ミリー「何もかも忘れてしまうの? わ・・・私達の事も? そんなのって!」
フリーマン「何もできないことを済まないと思う。Dボウイ、テッカマンになって戦うことを止めるなら、少なくとも今以上の事は起きないだろう。私にはそれしか言えない」
Dボウイ「戦うことを止めれば・・・」
レイン「それがいいわ。もう充分戦ったんだから」
アルゴ「恥じることは何もないぞ」
バルザック「ああ、お前に頼りっぱなしじゃ、俺達の立場がねえからな」
ミユキ「お兄ちゃん・・・もうお終いにしよう?」
ノアル「ま、後のことは心配するな」
Dボウイ「みんな、済まない。だが・・・俺が最も恐れるのは、ラダムへの怒りと憎しみを忘れることなんだ」
アキ「Dボウイ!」
Dボウイ「それさえ無くさない限り、俺は戦う。家族をラダムに奪われた、俺の宿命だからだ」
ミユキ「・・・そんな・・・お兄ちゃんは・・・」
ドモン「貴様の覚悟、しかと承知した」
レイン「ドモン!? で、でも・・・!」
ジョルジュ「いえ、もう少しお聞きなさい」
レイン「ジョルジュ・・・」
ドモン「その覚悟があれば、何も言うことはないだろう。家族を失い、肉親を敵に回す宿命は、最後まで背負いきるしかないだろうからな」
サイ・サイシー「アニキ・・・」
ドモン「だが、お前には仲間がいる。仮にお前が忘れてしまってもだ」
アレンビー「そうよ、私達は忘れないから!」
忍「安心しろ。もしもの時はぶん殴って思い出させてやるぜ」
比瑪「ていうかさ、記憶が無くなる前にラダムをやっつけちゃえばいいんだよ」
Dボウイ「みんな・・・」
レイン「・・・わかったわ。医者としてではなく、戦う仲間として彼の気持ちを考えたら・・・これでいいのよね」
ジョルジュ「その通りです、マドモアゼル・レイン。あなたならおわかりになると思いましたよ」
レイン「Dボウイ君、今日からあなたの健康管理は私が責任を持って行います。もちろん、みんなも協力してね」
ドモン「当然だ。肝心の時に戦えんでは、話にならないからな」
アキ「Dボウイ、私も手伝う。あなたがどうしても戦うのなら、せめて・・・」
ノアル「おいDボウイ、何とか言ったらどうだ?」
Dボウイ「あ、ああ・・・ありがとう、みんな・・・ありがとう」
フリーマン「ふふ・・・」
レビン「どうしたのチーフ? 珍しく笑ったりなんかして」
フリーマン「なに。彼が礼を言うのを二度目に聞いた、それだけの事だ」
〔カーソル、コロニーメンデルを指定〕
アズラエルの部屋
アズラエル「ふうん、これが鍵、ね。何だか本当っぽいじゃない?」
〔システムの動作音〕
アズラエル「こ、こいつは・・・ふ、ふふふふふ・・・ははははは、こいつ、こいつはいい! 確かに戦争は終わるよ、あーっはっはっはっはっは! ブリッジ! バジルール艦長、そこにいますか!?」
〔モニターの開閉音〕
ナタル「どうなさいました」
アズラエル「どうもこうも、最高です! すぐに地球に引き返しますよ!」
ナタル「は? アークエンジェルはどうするのです?」
アズラエル「この鍵さえあればそんなものはどうでもいい! いいから、すぐにです!」
アークエンジェル/ブリッジ
サイ「連合軍残存艦隊、宙域を離脱していきます!」
アラン「何? 引き上げるのか、ここまで来て?」
マリュー「ナタルらしくないわ。彼女なら機を逃さずに追撃してくると思ったんだけど・・・」
サイ「ザフト軍も転身します! 艦長、どういうことでしょうか?」
メルア「喜んで・・・いいんでしょうか?」
統夜「うん・・・多分、そのはずなんだろうけど・・・」
カティア「理由がわからないのが、かえって不安ですね」
〔カーソル、コロニーメンデルを指定〕
クルーゼの部屋
クルーゼ「最後の扉を開く鍵、破滅のしるべは無事に手渡されたようだな。賭けは成功した・・・く、くくくく・・・ははは、はーっはっはっはっはっはっはっは!」
【シナリオエンドデモ終了】
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