第11話
紅蓮の想い
Gアイランドシティを目指すアサヒたち一行は、
国連軍の包囲網を突破するべく、
最も防衛の厚い個所を通過する事を決める。
一方、黒の騎士団の紅月カレンは、
日本のスーパーロボット軍団に抱く思いを
心の中で燻らせているのだった…
[エピソード1]
【シナリオデモ開始】
クリスティナ「どうしたの、暗い顔しちゃって?」
シャッテ「ちょっと気になる事があってね…」
クリスティナ「悩み事なら、相談に乗るけど?」
シャッテ「ありがとう。でも、大丈夫だから」
クリスティナ「『ありがとう』か」
シャッテ「何か変な事でも言った?」
クリスティナ「なんか、随分と素直になったなって」
シャッテ「あたしってそんなに捻くれてた?」
クリスティナ「えっ…自分で気付いてなかったの?」
シャッテ「割と素直に接してたはずだけど…」
クリスティナ「やっぱり、恋が変えたのかしらね~?」
シャッテ「! べ、別に恋なんかしてないって!」
クリスティナ「ムキになっちゃって、カワイイ~」
シャッテ「本当にしてないんだから!」
〔扉の開閉音〕
カレン「………」
クリスティナ「あ、カレン。一緒に、お茶でもどう?」
カレン「…ごめん、ちょっとひとりになりたい気分だから」
〔扉の開閉音〕
クリスティナ「行っちゃった…」
シャッテ「…ずっと、悩んでるみたいね」
クリスティナ「カレン、ブリタニアとの戦いで、お兄さんを亡くしたみたいだからね」「やっぱり、思うところがあるんじゃないかな」
シャッテ「…家族を」
クリスティナ「それにしても、シャッテが他人を思いやるなんて今までなかったよね。やっぱり、アサヒ君の影響?」
シャッテ「だから、あいつは関係ないってば! ってか、割と酷い事言ってない!?」
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕
クリスティナ「はいはい、お仕事お仕事」
シャッテ「…まったく」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
カレン「こんな場所にまで、ブリタニアが…!」
ゼロ「何かの作戦行動中かもしれん。集まってくる前に蹴散らすぞ」
カレン「了解!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
カレン「落ちろ、ブリタニアッ!」
ブリタニア騎士「く、くそおおおおおッ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
カレン「次は、どいつだ!」
竜馬「おいおい、カレンのやつ、ひとりで全部倒しちまうつもりか?」
隼人「どうやら、力の抜き方ってもんを知らないらしい」
カレン「! あたしたちは、日本を守るために必死に戦って来たんだ…。力を抜く暇なんてなかったんだよ!」
アサヒ「でも今は、俺たちがいるじゃないッスか!」
カレン「…軽いんだよ、あんたの言葉」
アサヒ「え…?」
カレン「今までたくさんの仲間が死んで来た。その上にあたしは立ってるんだ。」「なのに、俺がいる…?」「だったら…だったらなんで、あの時にいてくれなかったのよ!」
アサヒ「カレンさん…」
カレン「なんで、お兄ちゃんを…」
シャッテ「甘えるのもいい加減にしたら?」
カレン「!?」
シャッテ「あたしたちは多かれ少なかれ色んなモノを失ってる。だから、戦争をしてるんじゃないの?」「あなただけが不幸なワケ? 笑わせないでよ」
カレン「あんたに何がわかる!」
シャッテ「わかるわよ」「あたしも、たったひとりの家族を失っちゃったから」
カレン「………」
鉄也「紅月。お前に何もしてやれなかった、俺が言える事ではないのかもしれない」「だが、あえて言わせてくれ」「紅月、平和な世界を創るために共に戦おう」
カレン「あ、あたしは…」
竜馬「鉄也さんがそういうんじゃ、俺も義理を果たさないわけにはいかねえな」「改めての挨拶だ。これからよろしく頼むぜ、カレン」
隼人「もう、お前ひとりで背負い込む必要はない。少しは俺たちの事を信用しな」
武蔵「信用できるような、できた人間じゃないけどな」
竜馬「だったら、実力でさせてやるさ!」
カレン「みんな…」
鉄也「行くぞ、紅月。今度こそ、俺たちの手で大切なモノを守るぞ!」
カレン「…ああ!」
【シナリオエンドデモ開始】
[エピソード2]
【シナリオデモ開始】
スメラギ「相互理解、ね…」
ティエリア「僕には、ただの茶番にしか見えませんでした」
スメラギ「そうかしら? こんな風に分かり合う事ができれば、戦争もなくなると思うわ」
ティエリア「それができないから、戦争があるのではないですか?」
甲児「そんな悲しい事言うなよ! わかり合えるのが人間じゃないか!」
玉城「そうだぜ! ティエリアもわかり合う努力をしろよ!」
甲児「良い事言うじゃないか、玉城!」
玉城「だろ? あと、俺の方が年上なんだから「さん」を付けろ!」
ティエリア「…話にならないな」
刹那「だが、戦争根絶の道はひとつではない。彼らのやり方もまた、俺たちの目的へと繋がっているのかもしれない…」
ティエリア「まったく、理解に苦しむ。君たちという生き物には…」
【シナリオデモ開始】
[エピソード3]
【シナリオデモ開始】
フェルト「Eセンサーに反応。ブリタニア軍の第3波が接近中です」
スメラギ「どおうやらこれで打ち止めみたいね。みんな最後まで気を抜かないで」
アサヒ「………」
シャッテ「どうしたのよ、さっきから黙りこくって?」
アサヒ「俺の言葉って軽いですか…」
シャッテ「あんた、そんな事気にしてたの?」
アサヒ「そんな事って、俺にとってはかなり重要ッスよ!」
シャッテ「まあ、あんたって調子いいからね」
アサヒ「………」
シャッテ「でも、本気で思ってる事しか言わない。それは、あたしがちゃんとわかってるから」
アサヒ「シャッテさん…」
シャッテ「それでもまだ、不満があるってわけ?」
アサヒ「全然!」
シャッテ「ならば、よし! ほら、さっさと行くわよ!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
シャッテ「戦闘データも溜まってきたし、そろそろヴァンアインを詳しく調べたいわね」
アサヒ「とはいえ、トレミーの設備じゃさすがにできる事が限られてるし…」
シャッテ「そこがネックよね。でも、システム周りくらいならなんとか…」
〔扉の開閉音〕
カレン「あ、いた…」
アサヒ「カ、カレンさん…」
カレン「ごめん…ちょっといいかな?」
シャッテ「いいけど、どうしたの?」
カレン「あの…アサヒ…」
アサヒ「………」
カレン「さっきは、ごめんなさい! その…言葉が軽いとか言っちゃって…」
アサヒ「! い、いや、全然気にしてないッスから! 平気ッス! 全然平気ッス!」
カレン「そう、良かった…。邪魔してごめんね。それじゃ」
〔扉の開閉音〕
シャッテ「ほんと、調子いいわね…」
アサヒ「いや…これはその…」
シャッテ「大丈夫、大丈夫。あたしはちゃーんとわかってるから」
アサヒ「ちょ、ちょっと待って下さいよ!」
シャッテ「わかってる。わかってるわよ」
〔扉の開閉音〕
アサヒ「シャッテさぁぁぁん!」
【シナリオエンドデモ終了】
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