第29話
絶望のシルシ
ガンダムを倒すガンダム。
ガンダムエクシアの実体剣により、
絶対防御を誇っていたアルヴァアロンの
GNフィールドは破られ、
アレハンドロの野望は、ついに潰えた。
だが、航行不能となったトレミーが
地球の重力に捕まってしまう…
[エピソード1]
【シナリオデモ開始】
リヒテンダール「マズイッスよ、スメラギさん! さっきのダメージで、地球の重力に引っ張られてます!」
イアン「このまま大気圏に突っ込んだら、トレミーがバラバラになるぞ!」
クリスティナ「そんな…!? どうにかならないの…!」
リヒテンダール「なんとかやってるけど、操舵がきかないこの状況じゃ…!」
スメラギ「粒子供給を第2出力部に全て回して!」
ゲルト「了解…!」
クリスティナ「やだ…。私まだ死にたくない…!」
スメラギ「落ち着きなさい、クリスティナ・シエラ! まだ死ぬと決まったわけじゃない!」
クリスティナ「…!」
スメラギ「リヒティ、入射角を最大に! 少しでもトレミーのダメージを減らすのよ!」
リヒテンダール「了解…! 頼むから、もってくれよ…!」
スメラギ「戦争根絶を成すまで、私たちは死ぬわけにはいかないわ…!」
ロックオン「お前たち、トレミーを助けに行くぞ!」
ハレルヤ「ハッ、こんなボロボロの機体しかない状況で、どうやって助けるって言うんだよ?」
凱「ひとりでは無理でも、俺たちが力を合わせてトレミーを押し上げてやれば…!」
鉄也「だが、俺たちのマシンが耐えきれる可能性は限りなく低い!」
凱「それでも可能性がある以上、何もせずにいるよりは…!」
ミリュー「みなさん、気を付けて下さい~! そっちに、高速で飛んでいった機体があります~!」
シャッテ「なんですって…!?」
????(※グラハム)「会いたかった…会いたかったぞ、ガンダム!」
刹那「あれは…擬似太陽炉搭載型フラッグ! まさか…!?」
グラハム「君に奪われた仲間達の仇…! 今こそ討たせてもらう!」
アサヒ「国連軍…! 冗談だろ、こんな時だって言うのに!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
グラハム「全機! この戦場に君たちの生命をかけてもらう…! 私に続け!」
シャッテ「この状況で仕掛けてくるなんて、何者なの、あいつ…!」
ロックオン「ありゃ、お前たちと会う前に、刹那が何度かやり合った野郎だ! かなりのパイロットだから、注意しろッ!」
刹那「あの男…!」
刹那「このままでは、貴様も燃え尽きるぞ!」
グラハム「それでも構わん! 君を倒せればそれでいいのだ!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アサヒ「生命を投げ捨ててまで戦うなんて…! そんな事に何の意味があるんスか!?」
グラハム「フッ…青いな、髪付きのパイロット。我々は戦いの中にこそ、己の存在意義を見出している」「そうだろう、ガンダムのパイロット」
刹那「それでも、俺は…!」
グラハム「それに私は、心奪われたのだ。ガンダムの圧倒的な性能に」「この気持ち、まさしく愛だ!」
刹那「愛!?」
グラハム「だが、愛を超越すれば、それは憎しみとなる!」「行き過ぎた信仰が、内紛を誘発するように!」
シャッテ「な、なんなのよ、アイツ…。意味分かんないわ…!」
刹那「貴様は歪んでいる!」
グラハム「そうしたのは、君たちだ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
刹那「ぐっ!?」
グラハム「私は君を倒す! 世界などどうでもいい…。己の意思で!」
刹那「貴様だって、世界の一部だろうに!」
グラハム「ならば、それが世界の声だ!」
刹那「違う、貴様は自分のエゴを通しているだけだ! 貴様のその歪み、俺が断ち切る!」
グラハム「ならばかかってこい、ガンダム!」
【シナリオエンドデモ終了】
[エピソード2]
【シナリオデモ開始】
刹那「うおおおおおおッ!」
グラハム「でやあああああッ!」
〔転移音〕
〔画面、明滅〕
グラハム「!? むぅ、あの光は…!」
刹那「くっ、スプリッターか!」
グラハム「我々の邪魔をするというのか!」
シャッテ「このタイミングで現れるなんて、ホント空気読めないわね…!」
竜馬「アイツらの狙いはなんなんだ?」
アサヒ「俺たちに敵意を持ってるのは、確かみたいッスけどね!」
凱「ヤツらの正体がなんであれ、倒すしかないというのなら、やることはひとつだ!」
鉄也「来るぞ! 全員、構えろ!」
グラハム「仕方あるまい…! 少年との決着、あのような物の怪に邪魔されてなるものか!」
【シナリオデモ終了】
[エピソード3]
【シナリオデモ開始】
甲児「アイツら、いつものより強いぞ…」
ロックオン「クソッ! あんな奴らの相手をしてる場合じゃないってのに!」
ゼロ「全機へ通達。トレミーの救出を優先する」
さやか「なんですって!?」
ゼロ「トレミーが落ちれば、我々は地球に戻る術を失う。ならば、優先すべきはトレミーを救う事だ」
武蔵「でも、どうやって助けるんだよ!?」
ゼロ「八方向からスラッシュハーケンを撃ちこみ、トレミーを固定。それをトランザムで引き上げる」
ティエリア「そんな荒業、ナイトメアフレームで耐えきれるわけが…!」
藤堂「だが、これしか方法がないというのなら、賭けてみる価値はある」
シャッテ「…あなたたち、死ぬつもりなの?」
ゼロ「死ぬつもりなど毛頭ない。これは、全員が生き残るためのたったひとつの方法だ」
甲児「ゼロがそう言うんだったら、俺は乗るぜ」
竜馬「仕方ねえな。だったら、道は俺たちが拓いてやる」
アサヒ「トレミーをお願いします」
カレン「ああ、絶対に救ってみせる」
〔転移音〕
〔画面、発光〕
シャッテ(※画面オフ)「この光…! 今度は何が出てくるっていうのよ…!?」
〔発光、収束〕
????(※クン(※仮面))「足りない。貴様たちには絶望が」
玉城「ゼロ、あれ…。あのマシンは何者なんだよ…。やばそうな感じがプンプンするぜ…」
ゼロ「止まるな! 我々にはやるべき事がある!」
グラハム「そうだ、あの艦へと急げ!」
刹那「なに…?」
グラハム「こんな状況でキミを倒したところで、私の満足は得られない。まずは、奴らを…」
〔画面、紫にフラッシュ〕
シャッテ「…!?」
〔撃破音〕
〔画面、紫にフラッシュ〕
武蔵「なんだ、今のは…?」
シャッテ「ね、ねぇ、あれ…」
ボス「!? 国連軍の連中が…!」
グラハム「一掃されただと…」
鉄也「化け物か、アレは…」
アサヒ「化け物だろうが幽霊だろうが、刹那たちの邪魔をさせてたまるかよ!」
????(※クン(※仮面))「愚かだ。自分と私との力量がわからないとは」
アサヒ「アンタとの差がわかろうがわかるまいが、やる事は一緒なんスよ!」
シャッテ「アイツ、攻撃を放つ前にチャージしてる時間があったわ」「もし、そのチャージを阻止できれば…」
アサヒ「あの攻撃はできないって事ッスね!」
シャッテ「恐らくだけど…」
凱「試してみる価値は充分にありそうだな。奴がチャージを始めたら、攻撃を集中させるんだ!」
甲児「了解だぜ!」
????(※クン(※仮面))「無駄だ。スプリッター。奴らに絶望を与えろ」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
シャッテ「アイツがスプリッターの親玉ってわけね」
アサヒ「アイツを倒したら、全部消えるなんて事ないッスかね?」
シャッテ「どういう原理なのよ、それ…。でも、倒さない事には始まらないわよね」
アサヒ「しっかりと動いてくれよ、ヴァンアイン…!」
【戦闘マップ終了】
[エピソード4]
【シナリオデモ開始】
????(※クン(※仮面))「無意味だ。私に攻撃する事自体が」
アサヒ「倒しても復活…。アイツもスプリッターと同じなのか…」
????(※クン(※仮面))「概念がない。私たちには死という」
武蔵「不死身って事かよ…」
竜馬「そんなバカな話が、あってたまるか!」「ゲッタァァァビィィィムッ!」
〔ゲッタービームの発射音〕
〔画面、赤にフラッシュ〕
????(※クン(※仮面))「不要だ。避ける必要すらない」
竜馬「うそ…だろ…。攻撃がまったく通用してねぇ…」
????(※クン(※仮面))「消せ。スプリッター。奴らの存在を」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
竜馬「ぐわあああっ!」
甲児「竜馬! 隼人! 武蔵!」
シャッテ「あんな相手に勝てるわけがない…」
アサヒ「………」
シャッテ「ここで終わっちゃうの…?」
アサヒ「終わりになんかさせない」
シャッテ「だって、アイツは防御すらしてないのよ!? あの金色のモビルアーマーとは、まるで話が違うわ!」
アサヒ「それでも、終わりにはさせない」「シャッテは、必ず俺が守る!」
シャッテ「…!」
凱「そうだ、終わりになんかさせやしない! みんなの心に勇気が輝き続けている限り!」
隼人「あ、暑苦しいのは苦手なんだがな…。だが、俺だってこんな所で終わるつもりはない…」
扇要「大丈夫なのか、お前ら!?」
竜馬「うぐっ…そう簡単にやられてたまるかよ…。戦いはこれからだろうが」
????(※クン(※画仮面))「無益だ。何をしようと」
甲児「だから、なんだってんだ!」
アサヒ「アンタが何者なのか知らないけど、邪魔するなら押し通ってやるよ!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
〔出力の上昇音〕
〔画面、フラッシュ〕
シャッテ「! ヴァンアインの出力が、どんどん上がっていく…」
アサヒ「うおおおおおおッ!」
シャッテ「アサヒの思考に、ヴァンアインが呼応してるの…!?」
????(クン(※仮面))「足りない。今のお前たちでは」
シャッテ「アイツ、また…!」
アサヒ「どんなカラクリなのかわからないけど、道が拓けるまで何度だって倒すだけッスよ!」
????(クン(※仮面))「否定する。貴様たちの存在、そのものを」
シャッテ「!? ゼロ距離からの射撃!?」
アサヒ「シャッテぇぇぇぇぇッ!」
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
武蔵「ヴァンアインがやられた…」
鉄也「アサヒ! 返事をしろ、アサヒ!」
甲児「何で何も言わないんだよ! 生きてるんだろ、アサヒ! シャッテ!」
シャッテ「ア、アサヒ…」
ロックオン「無事か、シャッテ! アサヒはどうした!?」
シャッテ「アサヒの身体が…」
凱「そ、そんな…。コックピットの一部を貫通している…。あの位置は、アサヒの…」
アサヒ「ごふッ」
????(クン(※仮面))「刻め。それが絶望のシルシだ」
竜馬「おい、嘘だろ…」
????(クン(※仮面))「真実だ。目の前の光景こそが」
アサヒ「………」
シャッテ「あっ…ああ…」「いやあぁぁぁぁッ!!」
【シナリオエンドデモ終了】
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