第5話
明日への誓い
ソレスタルビーイングと黒の騎士団の
最終目標である『紛争根絶』。
アサヒとシャッテはそれを手伝って欲しいと
頼まれるのであった。
出会ったばかりの彼らと
信用しきることは難しいふたりであったが、
互いの考えを知り、各々で答えを
見つけ出そうとしていた。
そして…
[エピソード1]
【シナリオデモ開始】
シャッテ「………」
アサヒ「………」
シャッテ「黙ってないで、何か言いなさいよ…」
アサヒ「え? その服、シャッテさんに似あってて、カワイイッスね」
シャッテ「…! だ、誰が褒めろって言ったのよ! このバカ!」
アサヒ「あれ? なんか変なこと言いましたか?」
シャッテ「この服はクリスが勝手に着せただけで!」
アサヒ「俺も一緒ッスよ」
シャッテ「え…?」
アサヒ「俺の服も、クリスさんが買ってきてくれたんです」
シャッテ「あんたの分も買ってたのね…」
ミリュー「そして、私の服も用意してくれたのですよ~」
シャッテ「それでどうするか、決めたの?」
アサヒ「バッチリ決めました」
ミリュー「またスルー…。なんだか最近、冷たくないですか~?」
シャッテ「最近じゃないわ。最初からよ」
ミリュー「ええ~?」
〔ハッチの開閉音〕
スメラギ「お待たせ」
ゼロ「フッ…。君たちの顔を見て安心したよ」「この艦を降りるかと心配したが、杞憂だったようだ」
アサヒ「はい。でも、ひとつだけ確認させてください」
スメラギ「何かしら?」
アサヒ「あなたたちは本当にこの世界から、戦争をなくせると思っているんですか?」
刹那「思っている。そのために俺たちは存在している」
ゼロ「この艦にいる全ての者が、刹那と同じ意見だ。そうでなければ、世界に戦いなど挑まん」
スメラギ「シャッテさんは何か質問はないの?」
シャッテ「あたしは、あたしの目的のために利用させてもらうだけですから」
ロックオン「この状況でそんなことを言えるなんてな」「君のこと気に入ったよ。これからよろしく頼むな」
シャッテ「こちらこそ」
ゼロ「では、当面の目的を説明する。我々は現在、宇宙へと上がるべく、Gアイランドシティを目指している」
シャッテ「Gアイランドシティ…もしかして、宇宙開発公団のシャトルを使うつもりですか?」
スメラギ「その通りよ。全てのマスドライバーが押さえられている今、中立国であるこの日本のモノを使うしかない」
アサヒ「なんで宇宙に上がる必要が?」
ティエリア「宇宙には我々の基地がある。これからの戦いのことを考えれば、機体修理の重要度は非常に高い」
アレルヤ「地球上では完全に修理できないからね。それで上がるってわけさ」
アサヒ「なるほど」
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕
クリスティナ「Eセンサーに反応。国連軍がトレミーに接近中」
ゼロ「やはり、ヴェーダからの情報によって、こちらの位置は筒抜けのようだな」
スメラギ「隠れられないというのは厄介だけど、来るとわかっていれば、それなりに対処の使用もあるわ」
ゼロ「そうだな。とりあえずは予定通りに針路を取ってくれ」
スメラギ「ええ、わかったわ」
ロックオン「それじゃあ、俺たちは出撃するとしますか」「おい、アサヒだったな? 気負いすぎて、無茶すんなよ?」
アサヒ「了解ッス!」
ロックオン「やれやれ、本当にわかってんのかね…」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
シャッテ「お母様。あたしね、ソレスタルビーイングと一緒に行くことにしたわ」「ビックリしたでしょ? このあたしが、ついて行くなんて」
アサヒ(あれは、シャッテさん…? ヴァンアインに話しかけて、何してんだろ)
シャッテ「あいつみたいに、戦争を止めたいとか、そんなことを考えてるわけじゃないんだ。ただ、自分にできることをしたいだけなの」
アサヒ「おーい! シャッテさ…むぐっ!?」
ミリュー(アサヒ君、しーですよ~)
アサヒ(ミリューさん!?)
シャッテ「ヴァンアインの秘密は必ず解き明かしてみせる。それが、お母様があたしに残してくれた最後のお願いだから」
アサヒ(シャッテさん…)
ミリュー(邪魔しちゃだめですよ~、アサヒ君)
アサヒ(邪魔できるような雰囲気じゃないですよ)
シャッテ「心配しないで、あたしって天才だから。すぐに解析してみせるわ」「そういえば、お母様の言ってた通り、考古学にも興味を持ってれば良かったな、少し後悔してるの」「もしかしたら、ヴァンアインの解析に何や役立つかも知れないじゃない?」
アサヒ(………)
シャッテ「それに、そうしてたらもっと…」「もっと…あ、あれ…?」「おかしいな…涙が…」「涙が止まらないよ…」
ミリュー(アサヒ君…。シャッテをよろしく頼みます)
アサヒ(この艦を降りるつもりですか?)
ミリュー(もちろんついて行きますよ~。クン博士がいない今、シャッテの保護者は私なんですから)(けど、私はヴァンアインには乗れません。シャッテを守れるのは、アサヒ君しかいないんです)
アサヒ「………」
シャッテ「お母様…」「ううっ…お母様ぁ…」
アサヒ(あの時、クン博士が助けてくれたのは、シャッテさんを守るためだと思っていますから)(この生命に代えても、シャッテさんは必ず…)
ミリュー(死んじゃダメですよ。ちゃんと守ってあげてくださいね~?)
アサヒ(はい)
【シナリオエンドデモ終了】
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