No.21
地上を我が手に
【シナリオデモ開始】
現在位置 キングスレーの谷
ブライト「皆の精神状態が不安定になっている？」
バニング「全員が全員というわけではありませんが、例のガンダム２号機の件も影響しているようで…」
マーベット「ちょっとした衝突がメンバー内で起きているんです」
ブライト「無理もないか…。こんな未来へ来てしまった上に、元の時代へ帰れる見込みもないからな」
バニング「バルマー戦役ではタフだった彼らも、さすがに今回ばかりは応えているようです」
ブライト「そうか…」
マーベット「ブライト艦長、これから私達はどうするんです？」
ブライト「それについては今からプリベンターのメンバーだけでミーティングを行う」
マーベット「私達だけで？」
ブライト「そうだ。セニア王女を含む主要メンバーを召集してくれ」
マーベット「セニアも？」
ブライト「ああ。ラングラン王国情報局の特別監査官だという彼女の意見も聞きたい」
マーベット「わかりました」
トーレス「で、結局お前を見つけたのはヒイロだったのかよ？」
マサキ「ああ…」
ミオ「その後で五飛達と一緒にいた私達と合流したんだよ」
トーレス「しかし、ヒイロもよくマサキを見つけられたよな」
五飛「奴はゼロシステムを使ってサイバスターを発見した」
トーレス「！ ゼロシステムで!? む、無茶するなあ…」
ミオ「逆にいうと、そこまでしないとマサキは見つけられないってことね」
デュオ「だいたいマサキなんかを偵察に出すのが無謀なんだよ。前もマクロスの中で迷ってたもんな」
マサキ「ふ、古いことを…」
五飛「まったく、人騒がせな奴だ」
マサキ「お前に言われたかねえよ！」
ミオ「ふ～ん、マサキってば地上でもお約束を繰り返してんのね」
チョーサク「繰り返しはギャグの基本でっせ、師匠」
ミオ「そーだね」
マサキ「だから、ギャグでやってんじゃねえっつーの！」
めぐみ「それはともかく、まだ行方不明の他の人達の情報とか手に入らなかったの？」
デュオ「俺やヒイロもみんなと合流する前に街をいくつか回ってたんだけど…それらしい情報はなかったぜ」
めぐみ「そう…」
ジロン「そんなに心配することないって。ここんとこ、徐々にあんた達の仲間は見つかってるじゃないか」「それにこれだけ固まって行動してるんだ。その内、向こうの方から気づいてやってくるよ」
めぐみ「ありがと、ジロン」
トロワ「だが…気になる噂話を耳にした」
めぐみ「噂話？」
デュオ「そうそう。バルチャーだかブレーカーだか知らないけど…」「凄腕の奴らがフォートセバーンの近くで暴れ回ってるって噂」
ジロン「凄腕って…どんな奴らなんだ？」
トロワ「変形する大型のランドシップに乗っている連中だと聞いたが」
ジロン「変形するランドシップ…まさか、アイアン・ギアーの同型艦か？」
マサキ「あれって量産型なのか？」
ジロン「わからないけど、イノセントが造った物だからね。ザブングルだって２体あるし」
デュオ「ともかく、どんな仕事もこなす奴らだとさ。依頼料は高いらしいけど」
ジロン「もしかして、イノセントに集められた連中なのか…？」
デュオ「可能性はあるぜ。イノセントの戦力拠点のフォートセバーンは俺達が潰しちまったけどな」
めぐみ（………）「ねえ…あそこにニュータイプの研究所があったっていう話、本当なの？」
トロワ「ああ。俺達はニュータイプ専用のモビルアーマーと戦闘を行った…」
デュオ「大変な相手だったぜ。ガロードとティファのおかげで何とかなったけどな」
めぐみ「そう…」
デュオ「それによ、フォートセバーンの奴ら…人間の身体をいじくることに何の罪悪感もないようだったぜ…」
めぐみ（…ジロン達がいたガリア大陸のイノセントはそういうことをしているようには見えなかったけど…）
ジロン（………）（三日の掟で俺達の生活を縛ったり、ティンプみたいな奴を使ってブレーカ同士で戦わせたり…）（連中が俺達の知らない所で何かを企んでいるのは確実だな）
ロアビィ「よしよし…順調、順調。あ、ウッソ、ジュドー。そのイスはあっちに頼むぜ」
ウッソ「はい」
ジュドー「結構人使い荒いよな、あの兄ちゃんも…」
プル「あたし、こんなの持てない～！」
プレシア「あたしも～！」
大作「プル、プレシア、力仕事はオイにまかしときんしゃい」
プレシア「ありがと、大作さん！」
〔ドアノブを回す音〕
ガロード「な、何だ…この部屋!?」
ソシエ「フリーデンにこんな所あったの？」
一平「さあな…」
トニヤ「ここ、予備倉庫のハズなんだけど…」
ロアビィ「長期契約なんでね、退屈しないように私財を投げ打って色々揃えてきたってワケ」
トニヤ「私財って…マジ？」
ロアビィ「皆で使える娯楽のお部屋、作ろうと思ってね」
ガロード「へえ、あんた結構気が利くじゃんか」
一平「ビリヤード台まであるのかよ」
ロアビィ「お？ おたく、腕の覚えあり？」
一平「まあな。アメリカにいた時、よくやってたぜ」
ロアビィ「ほう…そりゃ楽しみだねえ。後でお相手、願おうかな？」
ソシエ「あら、そっちの熊の置物は何？ あんまり趣味が良くないんだけど」
トニヤ「ホントね～」
ウィッツ「…悪かったな、趣味が悪くて」
ジュドー「これって、ウィッツさんのだったんだ…」
プル「だっさ～い…」
ウィッツ「ダ、ダサいだと!?」
ウッソ「プ、プル、ダメだよ。そういうこと言っちゃ…」
ロアビィ「ほ～ら。俺が言ったとおり、ご婦人方には不評だろ？」
ウィッツ「う、うるせえ！」
トニヤ「ま、最初からあんたにそういうセンス、期待してなかったけどね」
ウィッツ「センスがなくて悪かったな！」
ウッソ「そんなことないですよ、ウィッツさん。僕、こういうの好きです」
トニヤ「いいのよ、ウッソ君。こんなバカに気をつかわなくったって」
ウィッツ「ホントに口のへらねえ女だな！」
ロアビィ「はいはい。ケンカはそこまで。ここに入って来たからには仕上げの作業、手伝ってもらうよ」
ガロード「何だそりゃ!?」
ソシエ「あたしは構わないわよ。インテリアの配置変えって結構好きだもの」
ロアビィ「嬉しいこと言ってくれるねえ」
ガロード「悪いけど…俺、パス」
ソシエ「どうして？」
ガロード「こないだのフォートセバーンの戦いでブッ壊れちまったＧＸの調整をしなきゃならねえんだ」
ソシエ「え？ あの機械人形、壊れちゃったの？」
ガロード「ああ…おかげでサテライトキャノンが使い物にならなくなっちまった」
ソシエ「何だかもったいないわね」
ガロード「でも、キッドの奴がディバイダーっていう増加パーツを付けてくれたから何とか使えるぜ」「じゃ、俺、格納庫に行ってくら！」
〔ドアノブを回す音〕
トニヤ「とか何とか言って…ホントはティファの所へ行くくせに」
プレシア「ガロード、ティファにベタぼれだもんね」
ウィッツ「…それよりよ。ここってジャミルの許可取ったのか？」
ロアビィ「まあね。結構二つ返事でＯＫだったよ？ ま、サラにはにらまれたけどね」
ジュドー「あの人、固そうだもんね」
トニヤ「真面目なだけよ、サラは」
ロアビィ「おかげでさ、本当は金取るつもりだったのに…タダにされちゃったし…」
トニヤ「でも、ここんとこ何かと大変だったから、こういう場所が出来たのはいいかもね」
ロアビィ「お、理解あるじゃないの。じゃ、準備が終わったら、早速お披露目のパーティでもやりますか」
プル「さんせ～い！」
ウッソ（これで艦内の空気が明るくなればいいな…）
テクス「具合はだいぶ良くなったようだな、ティファ」
ティファ「はい…」
テクス「例の人工ニュータイプ、カリス＝ノーティラスとの接触が負担をかけたと思っていたが…」
ジャミル（………）
テクス「特に問題はないようだ。外の廊下でお前を待っているガロードにもそう伝えてやれ」
ティファ「…ありがとう、ドクター…」
〔重いドアノブを回す音〕
テクス「…あの子も以前に比べて随分と心を開いてくれるようになった」
ジャミル「ああ」
テクス「それもガロードのおかげか。で、話とは何だ？」
ジャミル「…キエル＝ハイムのことだ」
テクス（………）「彼女がディアナ＝ソレルだと疑っているのか？」
ジャミル「ああ…単なる他人の空似だとは思えん」
テクス「確かに似ているが、だからと言って…」
ジャミル「テクス、お前はおかしいと感じないのか？」
テクス（………）「キエル嬢を見て驚いたのは事実だが…根拠は何だ？」
ジャミル「グエン＝ラインフォードの話では、ディアナ女王とキエルは二人きりで会ったことがあるらしい」
テクス「それで月の女王と地球の女性が入れ替わったとでも？ おとぎ話じゃあるまいし」
ジャミル（………）
テクス「…私はディアナ＝ソレルと数回ほどしか会ったことがない。だが、お前は…」
ジャミル（………）
テクス「まだあのことを…彼女のことを引きずっているのか？」
ジャミル（………）
テクス「…無理もないか。あの時、ディアナ女王の命令がなければルチルは…」
ジャミル（………）
猿丸「え～…僕と安西博士、そしてセニア王女で検討を重ねた結果…」「何故この未来世界で僕達の時代のメカが正常に動いていたか…理由が判明しました」
セニア「機体を覆っていた特殊な土…おそらく、あれはナノスキンの残骸だと思われます」
マーベット「ナノスキン？」
セニア「ナノマシンによって自己修復能力を持った特殊外皮のことです」
ブライト「自己修復能力…では、そのナノスキンに覆われていた機体は…」
セニア「ええ。数千年の経時変化から保護されていたと思われます」
アムロ「なるほどな。つまり、製造時とほぼ同じ状態で保存されていたのか」
エマ「それで発掘直後に起動することが可能なんですね」
エリ「少なくとも、この世界の何百年…あるいは何千年か過去には…」「ナノ・テクノロジーに優れた文明があったと思って間違いないでしょう」
バニング「だが、その文明はこの時代に残っていはいないようだな…」
エリ（………）
猿丸「これまでの戦闘データで僕達やミリシャがカカシと呼んでいるディアナ・カウンターのモビルスーツに…」「ナノスキン装甲が使われていると判明しています」
ゼクス「着弾時に妙な手応えがあるのは装甲が自己修復を行っているせいか…」
猿丸「そして、ホワイトドールもナノマシンによる自己修復能力を持っています」
アムロ「ああ。ロランもそう言っていた」
セニア「以上のことから、ナノ・テクノロジーが地球と月の両方に継承されていることは確実ですね」
クワトロ「だとすれば…何故、彼らはその技術を最大限に利用していないのだ？」
アムロ「そうだな。モビルスーツや機械獣を数千年もの間保存しておくようなナノマシンを軍事に転用すれば…」「地球を滅ぼすことさえ可能なはずだ」
クワトロ（………）
アムロ「さらに、この世界で使われている人型機動兵器の技術は俺達の時代とそう変わりがない」「無論、ホワイトドールやサテライトキャノンを持つＧＸを除いての話だが…」
クワトロ「それらにしてもナノ・テクノロジーを全面的に応用しているとは言えないだろう」
アムロ「長い年月を経て、文明が逆行してしまっているのか…あるいはリセットされたか…」「もしくは何者かによってナノ・テクノロジーが封印されたか…」
エリ（………）「…これは地質の調査結果から得た私の推測なのですが…」「地形が新西暦時代から大きく変化していることから考えて、過去に地球規模の大災厄が起きているようです」
マーベット「地球規模の大災厄…!?」
エリ「ええ。大陸の形すら変えてしまうほどの…」
ノイン「やはり、イージス計画の失敗によって衝撃波が地球を襲った…？」
アムロ「サテライトキャノンに転用されているマイクロウェーブ送信施設が残っていることから判断して…」「我々が消えた後も何らかの形でイージス計画は敢行されたと考えていいだろう」
マーベット（………）
エリ「あるいは異星人や地下勢力の侵攻によるものかも知れませんが、過去の地球上に大異変が起きたのは事実です」
セニア「おそらく、ムーンレィスはその時に地球から月へ逃げた人々の末裔だと思われます」
ブライト「…地球側の伝承ではそういうことになっているそうだな」
セニア「大災厄によって変貌した地球を修復するため、何者かがナノマシンを散布したのかも知れませんね」
アムロ（………）
エリ「そして、長い長い年月をかけて地球の環境は再生されていった…」
クワトロ（………）
エマ「じゃあ、マウンテンサイクルや機械獣のプラントは何のために造られたの？」
猿丸「マウンテンサイクルは人類を脅かす存在と戦うために…あるいは人類同士の戦争のために造られたのだと思います」
エマ「機械獣のプラントの方は？」
猿丸「そちらに関してはまだ調査中です。まさか人類が機械獣を自分達の戦力として使ったとは思えませんが…」
バニング「では、マウンテンサイクルから出てくる機体のほとんどが我々の時代の物なのは何故なんだ？」
猿丸「それは単純に僕達の時代の機体が色々な面で優秀だったからだと思われます」「ですから、プラントのコンピューターか何かが…」「新西暦１８０年代の機体データを記憶しており、機体を量産しているのかも知れません」
クワトロ（………）
ゼクス「なるほど…バルマー戦役の前後は人型機動兵器の開発が盛んだったからな」
クワトロ「逆に言えば、それ以後は兵器の開発が行われなかった可能性もある」
アムロ（………）「地球を襲った大災厄が原因で、か？」
クワトロ「ああ…」
ブライト（………）
クワトロ「艦長、我々の時代で起きた出来事がこんな未来世界にもかなりの影響を与えているのだ…」「現状で過去に戻るアテもない我々がこれ以上この時代に干渉すれば…取り返しのつかない事態を起こしかねん」
ブライト（………）
アムロ「大尉は俺達が元の時代に戻れると思っているのか？」
クワトロ「君はどうなんだ、アムロ？」
アムロ（………）「過去に戻ることは理論上は不可能だ。俺達はこの時代で生きていくしかない…」
マーベット「！」
バニング（………）
エマ（………）
ブライト（………）
クワトロ「…だからこそ、我々は必要以上にこの世界に関わるべきではない」
アムロ（………）
クワトロ「少なくとも今の内はな…」
アムロ「いや、クワトロ大尉…俺は最近こう考え始めている…」「この時代に来た理由はどうあれ、俺達は俺達のやるべきことをやらなければならないと…」
クワトロ「理屈はわかるが、それでは…」
〔通信のコール音〕
ブライト「何だ、トーレス？」
トーレス「艦長、至急ブリッジへ上がって来て下さい。異常事態が発生しているんです」
ブライト「何が起きたんだ？」
トーレス「ここから北西へ５０キロほど先の地帯の二酸化炭素が急激に上がっています」
ブライト「二酸化炭素の濃度だと？」
トーレス「は、はい…！」
豹馬「二酸化炭素が増えたぐらいで大騒ぎすることかよ？」
トーレス「その増え方が不自然なんだよ。しかも気温も異常に高くなってる」
豹馬「な、何!?」
エリ「その地帯の近くで火山活動は起きていますか？」
トーレス「い、いえ…森林地帯があるだけで…」
エリ「森林地帯…？ 昨日までの調査でそんなものは見られなかったわ…！」
豹馬「じゃ、じゃあ…勝手に二酸化炭素が増えて、森が出来ちまったってのか!?」
猿丸「いや、これは……何者かの仕業と見るべきです」
甲児「…待てよ、この現象…どっかで見たことがあるような…？」
洸「言われてみれば、俺も覚えがある…」
竜馬（………）
隼人「…おい、リョウ。もしかすると、こいつは…」
竜馬「ああ…」
弁慶「ど、どうしたんだよ、二人共？」
竜馬「ブライトさん、俺達をその地帯の調査に行かせて下さい！」
ブライト「心当たりがあるのか？」
竜馬「…まさかとは思いますが、万が一…万が一、奴らならば…!!」
ブライト「…いいだろう。出撃可能な機体はゲッターチームに同行してくれ」
甲児「了解！」
ブライト「大気成分の変化に備えて、機密性の低い機体のパイロットは防護服を着用するように！」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「地上を我が手に」
【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
竜馬「こ、ここは…！」
デュオ「な、何だよ、この植物は…！？ 何か変だぜ」
小介「ま、まるで中生代あたりに戻ったような感じですね…」
豹馬「未来世界の次は大昔の世界かよ！ いったい、何がどうなってんだ！？」
チル「ねえ…ジロン、何か暑くない？」
ジロン「ん？ 言われてみれば、確かにな…」
ラグ「それにちょっと息苦しいね」
カトル「な、何を言ってるんです！ 体感温度は５０度を超えてるんですよ！ それに大気の成分も違うのに…」
ジロン「そ、そお？」
ラグ「でも、我慢できないってワケじゃないよね」
カトル「そ、そんな…！ 普通なら倒れてもおかしくないのに…」
ダイク「ま、俺たちゃ丈夫だからな」
カトル「じょ、丈夫って…それだけで…」
デュオ「いいから、早くアーガマでもらった防護服を着ろよ」「そうでなくても、お前達の機体は機密性がゼロに等しいんだからさ」
ジロン「わ、わかったよ…」
アムロ「安西博士、詳しい調査結果は出ましたか？」
エリ「え、ええ…中生代の大気成分に似た期待が地表付近から噴出しています…」「こんなことは…自然現象では考えられません…！」
竜馬「…間違いない。この現象は…！」
弁慶「リョウ！ 何かが来るぜ！！」
竜馬「何っ！？」
〔敵ユニット出現〕
ガロード「な、何だ、ありゃ！？」
プレシア「あれって…地上でお兄ちゃん達と出会う前に襲ってきたメカザウルスだよね！？」
マサキ「確かにそうだが、見慣れねえ奴も混じってるぜ…！」
バット（………）（フ…フフ…フフフ…）「フハハハ！ 実に久方ぶりの地上だ！」「だが、太陽や大空、そして大地は…これより我が恐竜帝国の物になるのだ！！」
竜馬「！！」
隼人「！！」
甲児「！！」
洸「ま、間違いない…あいつらは…」
竜馬「恐竜帝国！！」
豹馬「な、何だってぇ！？」
健一「恐竜帝国って…バルマー戦役の前に日本に現れていた、あの…！？」
竜馬「ああ…メカザウルスを操って地上征服を目論むハ虫人類の帝国だ…！」
コウ「で、でも恐竜帝国はお前達に敗れてマグマ層に逃げ込んだんじゃないのか！？」「それがどうして…こんな未来世界に！？」
隼人「フッ…奴らは６５００万年前のゲッター線による破滅すらも免れ、マグマ層の中で生き延びて来た奴らだ…」「２万年や３万年をついでに生き延びることなんざワケないだろうぜ」
豹馬「ワケないだろうぜって…あのな」
バット「ほう。こしゃくな人間共め…早速かぎつけて来おったか」「まったく、貴様らはいつの時代になっても地上を我が物顔で歩き回っておるな」「だが、前回同様…貴様らは我が恐竜帝国に駆逐されるしかないわ！！」
竜馬「誰が誰に駆逐されるだと！？」
バット「！！」
隼人「あいつはバット将軍か…今となっては懐かしい顔だぜ」
バット「ゲ、ゲッター！！ ば、馬鹿な！ 貴様らが何故、この時代に！？」「貴様らは死んだはずだ！ 以前に我らが地上世界を席巻した時にも貴様らは姿を現さなかったというのに…！」
隼人（…以前に地上世界を席巻しただと…？）
竜馬「それはこっちの台詞だ！ 例え何万年経とうとも、ゲッターロボがある限り貴様ら恐竜帝国の好きにはさせん！！」
バット「………」「フ…フフ…フハハハ…！」
竜馬「バット将軍！ 何がおかしい！？」
バット「やはり、この手で貴様らの息の根を止めなければ、我が恐竜帝国に栄光は訪れんということか…」「ワシはこの巡り合わせを偶然だとは思わんぞ！ 今度こそ…今度こそ貴様らとの因縁を断ってくれる！」
竜馬「ほざいたな！ こっちこそ望むところだ！ 行くぞ、ハヤト、ベンケイ！！」
隼人「待て、リョウ！ ここは様子を見た方がいい！」
竜馬「何だと！？」
隼人「バット将軍の言葉に疑問が残る。奴は俺達が知らない歴史を知っているようだぜ…！」
竜馬「そんなものを気にしている場合か！ 今度こそ奴らを逃がすわけにはいかない！」
隼人「熱くなるな、リョウ！ ここは俺達がいた新西暦の時代じゃねえんだ！」「破滅した世界、機械獣の復活、異常な大気…復活したトカゲ共がこの未来世界で何を企んでいるか…」「決着をつけるのはそれを確かめてからでも遅くはない！」
竜馬「ゲッターチームのリーダーは俺だ！ 俺のやり方に文句があるなら、今すぐゲッターから降りろ！」
弁慶「リョ、リョウ！ 何言ってんだよ！？」
隼人「…だったら、好きにしな。お前のやり方ってのを見せてもらうぜ」
竜馬「ああ、言われるまでもない！！」
〔竜馬、前進〕
アムロ「待て、竜馬！ 一人で突っ走るんじゃない！！」
竜馬「覚悟しろ、バット将軍！！」
バット「馬鹿め…！ 宿敵ゲッターロボの対策はすでの前回の時に講じてあるわ！！」
竜馬「何！？」
バット「くらえ、ウランスパーク！！」
〔竜馬に落雷〕
竜馬「う、うわあああっ！！」
隼人「うぐっ！！」
弁慶「な、何じゃ、こりゃあぁっ！？」
甲児「リョウ！ ハヤト！ ベンケイ！！」
竜馬「ぐ、ぐうっ…」
弁慶「うぐぐ…！」
バット「どうだ、ゲッター線を人間にとって有害なものに変化させるウランスパークの威力は！！」
竜馬「ウ、ウランスパーク…だと…！？」
隼人「…ヤ、ヤバいぜ…このままじゃ…！ ゲッター炉の出力を最小限に抑えなきゃ、こっちがくたばっちまう…！」
竜馬「う、うううっ…！」
隼人「し、仕方ねえ…！ 出力カットだ！」
〔システムダウンの音〕
豹馬「リョウッ！！」
竜馬「う、うう…」
隼人「………」
弁慶「ど、どうなっちまったんだ…！？」
竜馬「！ ゲッター炉の出力が…最小限になっている…！？」
バット「ククク…そうだ。ウランスパークを浴びれば、そういう手段を取らざるをえまい」
竜馬「な、何っ…！」
バット「ゲッターよ！ これで貴様らは分離や合体が不可能になり、必殺のゲッタービームも使えなくなった！！」
竜馬「う、うぬっ…！」
バット「今日こそ我らを地底へ送り込んだマジンガーやライディーン共々、血祭りに上げてくれる！ 行けい、メカザウルス共よ！」
ガロード「お、おい！ ゲッターを助けなきゃマズいんじゃないの！？」
甲児「ああ！ みんな、リョウ達を助けるんだ！！」
＜戦闘開始＞
＜ヒイロ（ウイングガンダムゼロカスタム搭乗）vsバット＞
ヒイロ「目標をバルマー戦役以前、極東地区に現れていた恐竜帝国の機体と認識…攻撃を開始する」
バット「そのような軟弱な翼でワシのメカザウルス・ゾリの刃の羽に勝てると思っているのか！」
＜ガロードvsバット＞
ガロード「こ、こいつら…イノセントでもなければ、ムーンレィスでもねえ！ いったい何者なんだ！？」
バット「覚えておけ、小僧…ワシは恐竜帝国のバット将軍！ 貴様ら人間共に死を告げる者よ！！」
ガロード「さけんな！ コウモリ野郎にやられる俺様かよ！！」
＜ロランvsバット＞
ロラン「こ、この人達…人間じゃない…！？」
バット「貴様ら人間共が地上で安穏と暮らしている間、我らハ虫人類はマグマ層で地獄の苦しみを味わっていたのだ！！」
ロラン「あなた達は…地底にいたんですか！？」
バット「そうだ。しかし、今度は貴様らが地底に…いや、地獄の底に行く番だ！！」
ロラン「！ 地上を狙っているのはムーンレィスだけじゃないのか！？」
＜甲児vsバット＞
甲児「てめえらも運が悪い連中だぜ！ まさかこんな未来世界で俺達と出くわすとは思わなかったろう！？」
バット「貴様らさえいなければ、地上はすでに我ら恐竜帝国の物よ！！ 前回同様にな！！」
甲児「前回だと！？ そりゃどういう意味だ！？」
＜鉄也vsバット＞
鉄也「まさか貴様らが生き延びていたとはな！」
バット「フン…地の底で怨念と共に生きていたのはワシらだけではないぞ！」「貴様の首を取ることに執念を燃やす者が我ら恐竜帝国に与しておるのだ！！」
鉄也「何だと…まさか、そいつは…！？」
＜竜馬vsバット＞
バット「まともに動けまい、ゲッター！ 貴様の首を叩き落して、帝王ゴール様への貢ぎ物にしてやるわ！！」
竜馬「このドラゴンは貴様らを倒したゲッター１よりパワーアップしている！ そう簡単にいくと思うな！！」
＜洸vsバット＞
バット「ライディーン、ひびき洸か！」
洸「お前達もシャーキンや妖魔帝国と同じく、地底へ送り返してやるぜ！！」
＜豹馬vsバット＞
豹馬「こいつが本家本元の恐竜帝国か！ 他の地下勢力みてえに返り討ちにしてやるぜ！！」
バット「数万年の間、力を蓄えてきた我が恐竜帝国を侮るでない！！」
＜健一vsバット＞
健一「バルマー戦役の時には地下へと隠れていたようだが…俺達の目の前に現れた以上、タダですむと思うなよ！」
バット「フン…貴様ら人間共に対する手段は十分に整えておるわ！」
＜ジロンvsバット＞
ジロン「な、何だ、こいつ！？ トカゲとウォーカーマシンがくっついてるぞ！？」
バット「こざいたな、下等なサルめが！」
ジロン「サルだと！？ そっちだって、コウモリじゃないか！ 焼いて食っちまうぞ！！」
＜バット撃破orＨＰ規定値以下orバット以外の敵全滅or７ＥＰ＞
※※撃破の場合のセリフ※※
バット「フン、さすがにやるな…」
※※上記以外の場合のセリフ※※
バット「フン…やはり、この程度の戦力で奴らにトドメを刺すのは無理か」
バット「だが、我が恐竜帝国の大いなる計画は始まったばかりだ！ それを忘れるな、人間共よ！！」
〔敵ユニット撃破or離脱〕
＜敵全滅・勝利条件達成＞
竜馬「………」
甲児「大丈夫か、リョウ…」
竜馬「あ、ああ…何とかな…」
隼人「………」
竜馬「………」（まさか…こんな時代に恐竜帝国が復活しているとは……）（それに…バット将軍が言っていた大いなる計画とはいったい…）
アムロ「…この地帯にこれ以上とどまるのは危険だ。全機、帰投するぞ」
ロラン「この辺りは…もう元には戻らないんですか…？」
アムロ「………」「残念だが…今の我々の力ではどうしようもない…」
ロラン「………」（…地上を狙っているのはムーンレィスだけじゃないんだ…）（…あの人達は…人間全てを死滅させようとしている…）（だったら、ミリシャやディアナ・カウンター、イノセントで争っている場合じゃないんだ……）
〔味方ユニット離脱〕
〔第３軍ユニット出現〕
？？？「ついに恐竜帝国が活動を開始したか…ならば、彼らの目的は一つ…」
〔？？？、マシンセル放出〕
？？？「よし…マシンセルの調子は良好だ。これでこの一体は徐々に修復される…」「さて、そろそろイレギュラーと接触し、協力を求めなければならないようだね」「メイガスが言ったとおり、彼らがこの世界を救う存在なのだから…」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
現在位置 恐竜帝国マシーンランド
バット「帝王ゴール様…帝王ゴール様！」
ゴール「…バット将軍よ。おめおめと人間共にしてやられたようだな」
バット「も、申し訳ございませぬ。例の計画の着手には成功したのですが、思わぬ敵を遭遇致しまして…」
ゴール（………）「その敵とは…ゲッターロボであろう？」
バット「!! ご、ご存じでしたか…」
ガレリィ「ワシの造ったゲッター線感知装置が著しい反応を示しておったからな…」
バット「ガレリィ…貴様、それを知っていてワシを…？」
ガレシィ「だからこそ、将軍にはウランスパーク装置を持たせておったはず…」
バット「まさか…このワシを実験台にしたのではあるまいな？」
ガレリィ「さて…」
ゴール「バットよ…現れたのはゲッターロボだけではないだろう？」
バット「ははっ…かつて我らをマグマ層へ追いやった憎っくきマジンガー共も確認致しました」
ゴール「フ、フフフ…」「グハハハハ…！！」
ガレリィ「ゴール様…いかがなさいました？」
ゴール「これが笑わずにいられるか。我らの宿敵がついに…ついに姿を現しおったのだ！」
バット（………）
ゴール「フフフフ…奴らとは余程因縁が深いと見えるのう」「そして、この因縁はやはり我が手で断ち切らねばならぬらしい」
ガレリィ（………）
ゴール「よし…あの者達を目覚めさせよ。このことを知れば、大いに喜ぶだろう」
ガレリィ「…ははっ」
ゴール「それから…祝杯の用意をせい」
バット「は？ 祝杯…ですか？」
ゴール「そうだ。我が恐竜帝国の復活と…怨敵ゲッターロボの死を祝うのだ！ グハハハハ!!」
現在位置 キングスレーの谷
ガロード「なあ、あの連中はいったい何モンなんだよ!! あんたら、知ってんだろ!?」
アムロ（………）
クワトロ（………）
ガロード「チェッ、大人って奴は…都合が悪くなると決まってダンマリを決めやがる！」
ジャミル「ガロード、言い過ぎだぞ」
ガロード「何言ってんだ、こっちだって命張って戦ってんだぞ！」
ウッソ（………）
ロアビィ「ま、ガロードのいうことも一理あるね」「だいたい、アーガマの連中って怪しいんだよね。こそこそと自分達だけで相談とかしてるしさ」「おまけに発掘したモビルスーツのことに関しては俺達以上に詳しい」「こいつはどう考えたって妙だね」
グエン（………）
キエル（………）
ガロード「ロアビィのいうとおりだぜ」
サラ「二人共、いい加減にして」
ガロード「いや、ここは言わせてもらうぜ！」
クワトロ（………）
ガロード「色んな事情があるってのはわかるけどさ。俺達、一緒に戦ってる仲間だろ？」
ウッソ（………）
ガロード「その俺達に隠さなきゃならないことって何だよ？」
アムロ（………）
ガロード「なあ、あんた達…いったい何者なんだよ!?」
ウッソ（………）「僕達は…」
アムロ「ウッソ！」
ウッソ「いえ、アムロさん。もう僕達のことを秘密にしているのも限界です」「それに…僕はガロードさん達を騙しているようでもう嫌なんです」
アムロ「ウッソ…」
ウッソ「…事情を話して、この時代の人達に協力してもらうべきなんじゃないでしょうか？」
サラ「この時代…？」
キエル「もしや…あなた方は…？」
ウッソ「ええ…僕達は過去の世界からここへ来たんです」
ガロード「!!」
ロアビィ「か、過去の世界ィ!?」
トニヤ「マ、マジなの!?」
ジャミル（やはり…）
キエル（そうだったのですね…）
グエン「過去の世界ということは…時間を超えて来たと言うのか…!?」
ウッソ「え、ええ…そうです。どうしてこうなったか…僕達にもわからないんですが…」
グエン「月の世界には何百年も長生きすることが出来る魔法があるというが…」
キエル（………）
クワトロ「そうではない。我々は突然、この世界へ現れたのだ」
グエン「で、では…まさに黒歴史の時代からやって来たと…？」
アムロ「君達の言い方を借りれば、そういうことになるのかも知れない」
ロアビィ「道理でガンダムとかマジンガーとかレアなマシンをたくさん持ってるワケだ…」
クワトロ「健一達がガリア大陸のイノセントにそう呼ばれたように…我々はこの時代にとってのイレギュラーだ」「だから、余計なトラブルを起こさぬよう、我々は今まで素性を明かさずにおいたのだ」
ガロード（………）
クワトロ「これで納得がいったかね、ガロード＝ラン君」
ガロード「あ、ああ…」
ウッソ「今まで黙っていてごめんなさい。でも、悪気はなかったんです…これだけは信じてください…」
ガロード「あ、ああ…。そ、それじゃさっきの連中は…」
ウッソ「僕達の時代にもいた敵です。もっとも向こうは実際の時の流れを過ごしていたみたいですが…」
ガロード（………）
ロアビィ「じゃあ、まさに因縁の対決だったってワケか…」
グエン（………）（彼らは黒歴史の生き証人…）
キエル（…私の記憶の中に彼らは存在しない…となれば、私が生まれる以前の時代の人達ということか…）
ジャミル「…過去から来たという話が事実として、君達はこれからどうするんだ？」
アムロ「我々の存在がこの世界へ大きな波紋をつくる前に元の時代へ帰るべきだと考えている」「無論、過去へ帰る方法があればの話だが…」
ジャミル（………）
キエル（この人達は黒歴史に秘められた力を持っていながらも、我々の世界の調和のことを考えてくれている…）（そして…今までの行動から判断しても、良き心を持った人々だと信じられる…）（………）（このような方々がいても人類は黒歴史の終焉を迎えなければならなかったのか…）
ジャミル「しかし…時間を超える技術など聞いたこともないが…」
ガロード「そうだ！ ティファに聞いてみりゃ、何かわかるかも知れないぜ」
アムロ「ティファ…？ あのニュータイプの少女のことか？」
ガロード「ああ。何てったって、ティファの力は本物だからな。俺、頼んで来てやるよ！」
クワトロ（………）（…ティファ＝アディールか…）（…彼女は違う。あのララァ＝スンに感じが似ている所はあるが…）（ニュータイプとは別の存在に思える…）
竜馬「ハヤト……」
隼人「何か俺に用か？」
竜馬「ドラゴンのゲッター炉の出力を抑えてくれたのはお前だったんだな…？」
隼人「フッ…それがどうした？」
竜馬「ハヤト…お前がああしてくれなければ、今頃俺達は…」
隼人「ああ…。バット将軍にやられていただろうな」
竜馬「…すまない。俺は恐竜帝国の連中を目の前にして頭に血が上っていた」「なのに、俺は…」
隼人「言ったろう、リーダーの命令には逆らえねえとな」
竜馬「しかし、ハヤト…」
隼人「ま、いいさ。今は恐竜帝国の目的を知ることの方が大事になっちまったからな」
竜馬（………）
隼人（だがな、リョウ…お前がいつまでもその調子だったら俺はゲッターチームを抜けるぜ）
竜馬（………）
隼人（甘い考えのリーダーに命を預けるほど酔狂じゃねえんでな…）
〔歩き去る足音〕
竜馬「ハヤト……」
ロラン「あの…竜馬さん」
竜馬「ロラン君か。どうした？」
ロラン「ディア…いえ、キエルお嬢さんが僕達に話があるそうなんですけど…いいですか？」
竜馬「ええっ！ アイアン・ギアーから降りるですって!?」
キエル「はい…月や地球に住む人々を脅かす存在が明らかになった以上…」「もはや一刻の猶予もありません」
ロラン「ディアナ様…」
竜馬「し、しかし…」
キエル「…私はウッソという少年からあなた達の素性をお聞きしました」
竜馬「！」（ウッソが…そうなのか…）
キエル「あなた方は過去の世界からいらしていながら、この世界の調和のことを考えていて下さいます」
竜馬（………）
キエル「ならば、私も私の務めを果たさなければなりません」「そのためには私の正体を明かすことも辞さないつもりです」
竜馬「しかし、俺達と違ってあなたは…」
ロラン「そうです、ディアナ様…ここにはディアナ・カウンターのことを快く思っていない人もいるんです」
キエル（………）
ロラン「今の状況では余りにも危険過ぎます。下手をすれば、ソレイユのキエルお嬢さんに危険が及ぶかも…」
キエル（………）
竜馬「ロラン君のいうとおりですよ」
キエル「お気持ちは感謝致します…しかし、私には使命があるのです。そのために私は地球へ来たのですから…」
ロラン「その…使命とは何なんですか…？」
キエル（………）「イノセントの長…アーサー＝ランクに会って、ムーンレィスとイノセントの間で和平交渉を結ぶことです」
竜馬「イノセントの長…？」
ロラン「アーサー＝ランク…」
キエル「はい。あの名を継ぐ方ならば、きっと私の考えもわかって下さいます…」
【シナリオエンドデモ終了】
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ビシニティルート → No20Ｂ「黒歴史の遺産」 へ戻る
● No22「謎のランドシップ」 へ進む
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