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シーン2「侵略者」編
No.11
いつかお前が「歌う詩」

<ラスト 火星極冠ネルガル研究施設>
火星に到着したナデシコ。
果たして火星には一体、何があるというのだろうか…。


サブタイトル
「いつかお前が『歌う詩』」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
プロスペクター「ふう、なんとか無事にたどり着けましたなあ」
ユリカ「ここって…」
リョーコ「おいおっさん、説明してもらおうじゃねえかよ。あたしたちは火星の人たちを助けるために雇われたんじゃねえのかよ」
ヒカル「そーそ。納得いかないよ」
アキト「……」
プロスペクター「そう言われましても。ここも立派な避難施設ですから」
ジュン「避難施設といっても…」
ルリ「ここは数十年前からネルガルの施設ですけど」
リョーコ「ネルガルの? 抜け目ねえなあ」
プロスペクター「我が社の研究所は一種のシェルターでして、一番生存確率が高いものですから…」
ミナト「四方をチューリップに囲まれてるのにぃ? やあねえ、あたし、早く離れたいんだけど…」
メグミ「だ、大丈夫なんですか? すぐそばですけど」
ルリ「ここ数十年、活動の記録はありません。ようするに、はじめにここから落ちてきたあと、なんにもしてないってことです」
ガイ「よおよお、用事があるんなら、とっとと済ましてくれよ」
プロスペクター「わかりました。…では、スキャパレリ・プロジェクトを始めましょうか」
アキト「あの…すんません!」
プロスペクター「…はい?」
アキト「あの、俺…エステ貸して欲しいんすけど」
メグミ「アキトさん?」
ヒカル「なんでぇ?」
アキト「ユートピア・コロニーを見に…」
ユリカ「生まれ故郷の…?」
プロスペクター「あそこには、もう…何もありませんよ。チューリップの勢力圏です。この火星で唯一無事な移住コロニーは火星開拓基地のみですな」
ミナト「火星開拓基地…もとメガノイドの基地だった?」
ジュン「開拓基地はここからだとだいぶ東に行かないと」
アキト「わかってる。けど…ただ、見ておきたいんだ!」
ユリカ「アキト!?」
〔味方ユニット出現〕
ウリバタケ「なんだなんだァ!? テンカワ! てめえなにやってんだ!」
アキト「ユートピア・コロニー…俺の…!」
〔アキト、マップ端へ接近〕
メグミ「アキトさん!」
プロスペクター「仕方ないですねえ…では、我々も施設へ向かいましょうか」
リョーコ「つーか…駄目ね、もう何ヶ月も人の気配がないって感じ」
ヒカル「やっぱとっくに逃げ出したんじゃないんですかあ?」
リョーコ「だいたいさあ、こんな辺境でなに研究してたわけ?」
プロスペクター「ナデシコです」
ヒカル「はいぃ?」
プロスペクター「ごらんになりますか? ナデシコの始まりを…」
イズミ「乗りかかった船…見させてもらうわ」
プロスペクター「かまいませんよ。さあ、どうぞ」
ガイ「こんなさびれたところでかよ?」
プロスペクター「火星に入植して10年といいますから、そうですねえ…今から30年ほど前になりますか、これが発見されたのは…」
ルリ「ボソン反応増大」
ユリカ「…ええっ!?」
〔チューリップ、展開〕
〔敵ユニット出現〕

アキト「こいつら…木星トカゲ!?」
ユリカ「ああっ! アキト! ミナトさん! アキトを援護して!」
ミナト「ごめん、一度着陸しちゃった以上、離陸にはちょっと時間がかかるの」
ジュン「エステバリス隊! 先に出てくれ!」
ルリ「ヤマダさん、リョーコさん、イズミさん、ヒカルさん…ようするにエステバリスのパイロットは、全員施設内に行ってます」
ユリカ「早く戻して! アキトォ!」
人工知能「……」
アキト「やるしかない…! エネルギー供給がやばいけど…死ねないよ!」
<戦闘開始>

<3PP・味方援軍1出現>

アキト「くそっ、もうエネルギーが…!」
ユリカ「まだですかぁっ!?」
ミナト「相転移エンジンの出力安定まで、あと数分かかるわよ!」
リョーコ「戻ったぜ!」
プロスペクター「これは…大変なことになってますなあ」
ヒカル「アキトくんがやばいよ!?」
イネス「…早く出撃した方がいいんじゃないかしら?」
ユリカ「そうですね! …てか、この人、誰?」
イネス「説明しましょう。私はイネス=フレサンジュ。この施設あとで…」
ルリ「テンカワさん、死んじゃいそうですけど」
ユリカ「あわわ、出撃してくださ~い!」
ガイ「よっしゃあ! 行くぜ…って、なんだ!?」
ジュン「え!?」
ルリ「未確認飛行物体接近。視認できます」
〔味方ユニット出現〕
万丈「おやおや、こんなところで騒ぎを起こしているとはね」
アキト「な、なんだ!? でかい!」
プロスペクター「あれは…ダイターン3!? どうして!?」
メグミ「私、知らないんですけど?」
イネス「説明しましょう。ダイターン3…前大戦時、メガノイドの反乱において活躍したスーパーロボットよ。身長、実に120メートル、重量800トン…特殊鋼Daのボディは、あのメガノイドの開発の副産物とも言われている…」
万丈「ご説明、痛み入るね。そういう君たちは地球連邦軍…というより、ネルガル重工の私設軍隊という方が正しいかな?」
プロスペクター「いやいや、我々はスキャパレリ・プロジェクトの…」
万丈「まあ、今はそういうことにしておこうか。君、動けるかい?」
アキト「え? あ、なんとか…」
ユリカ「なんか味方みたいですけど…とりあえずエステバリス隊出撃~!」
ガイ「おい、ダイターン3ってたしか…」
プロスペクター「ええ、メガノイドの乱終結後に。まあともあれ、ヤマダくん、活躍の機会を逃しますよ?」
ガイ「ダイゴウジだ! よし、いっちょやってくるぜ!」
プロスペクター(破嵐万丈…そして破棄されたはずの無敵鋼人…。彼ははたしてどこまで知っているのでしょうねえ…)
〔味方ユニット出現〕
アキト「みんな!」
万丈「どうやら役者が揃ったようだね」
ガイ「なあなあ、あれやってくれよ! 世のため人のためッ!」
万丈「お、ぼくも有名人なのかな? …木星トカゲどもの野望を打ち砕くダイターン3!」
ガイ「この日輪の輝きを恐れぬのなら!」
万丈「かかってこいッ!」
ガイ「かあ~ッ! 噂の破嵐万丈だぜ~! 地上では超獣機神やゲッターロボが出てくるし、ツイてるぜ!」
ルリ「なんか…盛り上がってますけど」
リョーコ「おいおい、なんなんだよ~」
プロスペクター「まあ…モチベーションが上がるのはいいことですけどねえ…」(連邦のお偉い方ならばなんとでもなりますが…スーパーロボットたちに、連邦はブライト=ノア大佐…どこまでごまかし切れるやれ…)
ユリカ「イケてますよ! ヤマダさん! ほら! アキトも!」
アキト「とりあえずこの場をなんとかするのが先だろ!」
ルリ「…バカ」

<4PP>
ミナト「おまたせ! 相転移エンジンOKよ!」

<敵半数以下の次EP・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
人工知能「……」
アキト「え!? ああ! こいつら!」
イズミ「サツキミドリ2号で…」
リョーコ「ああ。突然襲ってきたちっこい奴らだぜ!?」
万丈「ほほう、千客万来だね」
ヒカル「悠長なこと言ってる場合じゃないってば!」
ユリカ「え!? ええ!? 敵襲!? ルリちゃん!」
ルリ「レーダーに反応ありませんでした。…地中から接近してきた可能性があります」
イネス「おそらく、ザ・ブーム軍ね」
ユリカ「ザブン?」
プロスペクター「最近火星に現れたという…他星系の異星人です。地球も攻撃されています…よりによって、今回は我々ですか」
万丈「さすがに自分たちの縄張りで暴れられては黙ってないか。…だが、だからといって退くわけにもいかないな。…それに…」
人工知能「……」
万丈「あれは間違いない…! 火星開拓基地はもともとメガノイド基地の跡地だ。それがザ・ブーム軍に奪取されたか、あるいは…」
ミナト「とはいえ、考えてる暇はなさそうよぉ?」
ユリカ「ごもっとも。じゃあ行ってみましょうか! 噂の破嵐万丈さん、よろしいですか!?」
万丈「ああ、確かめねばならんこともあるしね」

<敵増援1出現の次EP・敵増援2出現>
ルリ「さらに敵影」
ジュン「なんなんだよ! 次から次へと!」
ルリ「この反応…」
メグミ「ルリちゃん?」
ルリ「メガノイドです」
ユリカ「え!?」
〔敵ユニット出現〕
万丈「やはり…おまえはッ!」
コロス「……」
アキト「でかい! なんだ、このロボット…いや、巨人!?」
ユリカ「む、胸も大きい…」
ルリ「そりゃそうです…身長は100メートル以上あります。ダイターン3と同じくらいです」
コロス「久しいですね、破嵐万丈。…お元気でしたか?」
万丈「思ってもいない言葉の羅列はやめてもらおうか、コロス。やはり…生きていたか」
コロス「あなたのダイターン3と同じですよ、万丈」
万丈「互いに…考えていたことは同じか」
ヒカル「ねえ、どうなってんのぉ?」
リョーコ「どうやら因縁があるらしいな。…メガノイドをぶっとばしたのは、たしかダイターン3だ。そりゃお互い気が気じゃないだろうが…」
万丈「コロス…あなたが元気なところを見ると、奴も…」
コロス「それはご自分の目でお確かめなさい、万丈。…できれば、ですが」
万丈「わかった。そうさせてもらう…!」

<敵増援2出現の次PP・味方援軍2&敵増援3出現>
コロス「それだけの数で…やるものですね、万丈」
万丈「しばらく見ないうちに老いたか、コロス。ぼくがおまえたちの基地を叩きつぶしたときは、ダイターンだけだった。今はこれだけの戦力がある。負けるわけがあるまい?」
コロス「…なるほど。ですが、私も前よりは考えていますよ。…このように」
万丈…!?」
〔敵ユニット出現〕
アキト「しまった! あんなところから!?」
ルル「…レーダーは地中の敵にも反応するようにしておくべきです」
プロスペクター「地中を自由に動き回れるような、非常識なロボットのことを想定して企画書は書けませんからなあ。とはいえ…」
イネス「いま施設を破壊されるのはまずいわ」
ユリカ「エステバリス隊はネルガル施設の防衛を!」
万丈「コロス…!」
コロス「どうしたのです? 万丈。このくらいのことはさせてもらいますよ」
万丈「いや…なぜ、おまえの合図でザ・ブーム軍のロボットが現れたのかが…気になったのさ」
コロス「さあ、どうなのでしょうね、万丈。火星の風にでも聞いてみることですね」
???「フフフ‥‥ハハハハハハハ
[イベントデモ「ロム=ストール登場」]
コロス「……!?」
???(ロム)「森の声を聞け、風の声を聞け! 貴様らの悪しき心を嘲笑っているぞ…人、それを魍魎という…!
ユリカ「ええッ! どこどこォ!?
ルリ「確認しました。…滅茶苦茶です。フィールドの上に誰かいます
ユリカ「だ、誰かぁ!? 冗談でしょ、ルリちゃん
ルリ「…冗談だったら、もっと面白いこと言います
コロス「何者です? 名乗りなさい!
???(ロム)「おまえたちに名乗る名前はないっ!
[デモムービー「ケンリュウ合身」]

〔味方ユニット出現〕
ミナト「な、なぁに、あれ?」
ルリ「識別不明…まったくの新勢力です」
〔味方ユニット出現〕
ジェット「邪魔するぜ」
ドリル「よっしゃあ」
レイナ「もう、兄さん、火星にはなにしに来たと思ってるの!?」
万丈「君たちは?」
ロム「通りすがりの者…としか、今は言えません。ここで会ったのもなにかの縁でしょう、助太刀します」
ガイ「おいおい、なんだよなんだよ! ここは俺たちがビシィーっとシメるっての!」
アキト「ガイ、よせよ! 味方みたいだ」
コロス「何者かは知りませんが…逆らうというのなら、お相手をします」
ロム「そうさせてもらう…卑劣な悪に逆らい続けるのが正義だからだ」
ガイ「うおお! 正義の味方ってやつかよ! 燃えるっ!」
アキト「正義…この人は一体…」

<コロス撃破orHO30%以下>
コロス「やりますね、万丈…そして人間たち」
万丈「コロス…! ここで再び決着をつける!」
コロス「再び? …万丈…あのとき、決着などついてはいません。その言葉は不適切でしょう」
万丈「その自信…ドン=ザウサーも…」
コロス「…どう考えるかはあなたの自由ですよ、万丈」
〔敵ユニット離脱〕
万丈「待て! コロスッ!」
ルリ「でかい女の人、レーダー圏外に出ました。すごいスピードです」
ユリカ「そんなに元気ってことは…本気出してなかったってこと?」
アキト「なぜこっちに攻撃を…?」
プロスペクター「わかりますよ。あなたとの関係を見る限り。…破嵐万丈くん」
万丈「……」
ジェット「わけありのようだな」
ロム「詮索はよせ、ジェット。…お互い、立ち入るべきではない」
レイナ「兄さん、残った敵を」
ロム「ああ。見える連中以外にも、隠れている者もいるかもしれん」

<敵全滅・敵増援2出現>
ルリ「…索敵、終わり。もう大丈夫みたいです」
プロスペクター「いやあ、驚きましたなあ。なにはともあれ…」
ユリカ「ありがとうございました! 破嵐万丈さんん、それから…え~と」
ロム「我々のことは気にしないでください。行こう、みんな」
万丈「せめて名前くらい聞かせてくれないかな」
ロム「…私はロム=ストールという者です」
ユリカ(名乗る名前はない! …とか言われるかと思った)
ロム「こちらが妹のレイナ」
レイナ「よろしくね」
ジェット「俺はブルー・ジェット。こっちのとんがったお調子者がロッド・ドリルさ」
ドリル「お調子者は余計だい! なあ、ジム」
ジム「まあまあ、ドリルさん。…私はジム、レイナ様のお付きのとりぷる・じむと申します」
アキト「あなた達は…なんの目的で火星に来たんですか?」
万丈「ぼくはちょっと調べものがあってね。…最近、火星開拓基地の様子がどうもおかしい…」
ヒカル「あのメガノイド…火星開拓基地から!?」
リョーコ「可能性あるぜ…なんたって開拓基地は…」
万丈「ああ、もともとメガノイドの親玉…ドン=ザウサーの居城があった場所だ」
ミナト「まあまあ、いいじゃない。とりあえず中でお茶でも飲んでいってもらう?」
ロム「いえ、我々はこちらの星系の人々と関わり合いを持つべきではないと思っています…お気持ちだけ、いただいておきます」
アキト(こちらの…星系?)
ガイ「それにしても、そんなパワードスーツあるんだなァ! 俺にも着させてくれよ」
レイナ「このパワーライザーのこと?」
ガイ「いやいや、そっちの頭がとんがった方だよ」
ドリル「パワードスーツ? おいらたちが?」
ジェット「残念ながら生身なんでな」
イネス(生身…?)
ロム「我々は行きます。…あなたがたに剣狼の導きがあらんことを」
〔味方ユニット離脱〕
ガイ「くぅ~、なんなんだよ、あのヒーローっぷりは! なあ、テンカワ!」
アキト「あ、ああ…」(…本当に中に人が入っていたのか…?)
プロスペクター「破嵐万丈くん、あなたは…」
万丈「お茶くらいはいただきたいが…今回の件で急がなければならなくなった。辞退させてもらうよ」(まさかとは思ったが…メガノイドの完全復活…レイカたちが危ない…!)
〔味方ユニット離脱〕
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アキト「ダイターン3…」
イズミ「まさに…大胆過ぎー」
メグミ「ダイターン3って、壊されたんじゃありませんでしたっけ?」
ルリ「オモイカネ、データ検索。ダイター…」
イネス「説明しましょう。間違いなくあれは本物のダイターン3。これは推測の域を出ないけれど、前大戦に爆破されたダイターンは偽物で、噂の破嵐万丈は本物をこの火星に取りに来ていたんじゃないかしら」
リョーコ「噂の…って」
プロスペクター「彼はメガノイドを造り出した、破嵐創造博士のご子息ですから」
アキト「破嵐…! そうか、火星開拓の立役者、メガノイドを造ったっていう博士の名前が…たしか…!」
ガイ「よぉ、作業終わったぜ。あれだけの量の爆薬を仕掛けりゃ大丈夫だろ」
ミナト「あらヤマダ君、何してたの?」
ユリカ「あ、近辺のチューリップを念のために破壊しておこうと思って。ヒマそうだったヤマダさんに頼んだんです!」
ガイ「ダイゴウジだ。ったく、人がいつ敵が出てくるかもわからない所で作業してたってのに、みんなで何の話してたんだ?」
アキト「ダイターン3の…」
ガイ「おぉ、なんで俺がいない時にそんな話をするんだよ! 見たか見たか? あの巨体! あのパワー! あれぞスーパーロボット!」
ヒカル「巨体もそうだけどぉ、あの正義パワードスーツ軍団もインパクトあったね」
ユリカ「すごかったよねぇ、決め台詞で登場して、決め台詞で去っていく謎の助っ人って感じで」
ガイ「相棒がキザな剣士にワイルドなドリル野郎ってところも、ツボを押さえてやがるしよぉっ!」
リョーコ「ったく、ついてけねぇぜ」
イネス「パワードスーツ…だったのかしら。彼ら、生身だって言ってたけど…。まさかね…」
ルリ「艦長、敵艦隊の動きを補足。索敵範囲ほぼ全てから迫って来ています」
ヒカル「ほぼ全てって…囲まれちゃったって事ぉ!?」
ルリ「はい。完全に封鎖されました」
ガイ「くっ…ここを俺たちの墓場にしようってのかぁ!?」
ジュン「この近辺の戦力がナデシコだけになるのを待たれてたのか!?」
ユリカ「全員、戦闘配置についてください。メグちゃん、火星開拓基地に連絡を!」
メグミ「それが…通信が通じないんです…電波は届いてるはずなのに…応答ありません」
イネス「絶体絶命、逃げ場なし。ってところね…」
ユリカ「逃げ場なら…あります!」
プロスペクター「逃げ場、と言っても…近くにあるのはチューリ……まさか艦長!?」
ユリカ「ナデシコをチューリップに突入させて、ボソンジャンプします!」
プロスペクター「本気ですか艦長! そんなことをしたら…」
ルリ「敵増援確認。彼我戦力差、さらに増大」
ジュン「いくらナデシコとエステ隊でも…まともに戦える数じゃない…」
ミナト「じゃ、チューリップかな~」
プロスペクター「何言ってるんですか! 無謀ですよ! 損失しか計算できない!」
ユリカ「ルリちゃん、エステバリスに回収命令を。ミナトさん、チューリップへの進入角度大急ぎで」
プロスペクター「艦長、それは認められませんな。あなたはネルガルとの契約に違反しようとされている。何か別の方法が…」
ユリカ「ご自分の選んだクルーが信じられないのですかッ!!」
プロスペクター「……」
ルリ「チューリップに入ります」
ミナト「ホントいいのかナ、入っちゃって…」
アキト「何考えてんだ! 今すぐ引き返せ! 生物が通れないから、木星のトカゲどもはチューリップで無人機を送り込んできてるんだろうっ!」
イネス「そうとは限らないわ。ディストーションフィールドがあるから…」
ユリカ「チューリップにセットした爆弾に起爆信号を。その後、そのまま前進。エンジンはフィールドの安定を優先」
メグミ「…私たち、どうなるのかしら…」

アベル「ついに…ここまで来たのだな」
ケイム「アベル…なにやら外が騒がしいようだが…?」
アベル「気にすることはない、ケイム。あの青い星…地球とやらの機械がこのあたりをうろついているようだな…」
ケイム「侮るな、アベル。あの方が…地球攻略のためには、ロンド・ベルなるものを叩け、と…」
アベル「フッ…ディオレ様、下等生物どもに、策など無用…ディラド復活の前に、地球を清めておくことが重要かと。どうか全軍に出撃のご指示を…ディオレ様」
ディオレ「……」
ケイム「アベル、二億年の眠りから、目覚められたばかりだぞ」
アベル「ディオレ様」
ケイム「アベル! 我らの種子が、やっとこの地を探し出したのだ…いましくじれば、どうなるかはおまえもわかっていよう。いまはあの方の言うとおり、ロンド・ベルなるものを叩くまで、我らの全容は見せるべきではないと思うが?」
アベル「ケイム…お前はあの方、あの方と申しておるが、奴は…」
シャピロ「奴は…なんだね…? アベル…」
アベル「む…」
ケイム「シャピロ様…」

忍「いてて…ちっきしょう、ここは!?」
亮「どうやら…合流ポイントを大きく外れてしまったらしいな」
雅人「マジンガーチームは無事かな!?」
沙羅「たぶんね…ガイゾックの戦艦は軌道がずれたはずだし…大丈夫さ」
亮「他人の心配より、俺たちの方を心配した方が良さそうだ。…見ろよ」
人工知能「……」
雅人「ガイゾックのメカ!? なんで!?」
沙羅「あたしたちを追ってきたらしいね。…戦艦は…いないか。どうやらあたしら同様、こっちに流されたクチじゃないのかい?」
忍「けっ、大物がいねえんじゃ面白くねえが、とりあえずぶちのめしとくか!」
雅人「やることやってからにしない? 忍。…はいよ、救援信号は出しといたぜ」
忍「お、気が利くじゃねえか、雅人。それじゃいくぜっ!」

ガリモス「ギル=バーグよ…うまくいってはおらんようだな…」
ギル「…はっ、申し訳ありません…ガリモス大船長! 次こそ…次こそ必ずや…!」
ガリモス「無能な者はバンカーには必要ない…わかっておろうな、この意味が…」
ギル「…はっ」
ガリモス「これならば…ガデスの手の者の方が確実かもしれんぞ…ギル=バーグ…」
ギル「!! あのような者たちなど! ガリモス大船長! …ひとり、奴らとゆかりのある者を手駒として手に入れました。その者を使い、今度こそは…」
シャザーラ「……」

ブライト「獣戦機隊が見つかった!?」
エマ「救援信号です! ええと、場所はPLSブラックポイント…」
クワトロ「ブラックポイント? 聞かん空域だが?」
ブライト「最近、流星群が通った場所だ。無人探査機が何度か行っているが、必ず何らかのトラブルで破損してしまうらしい…」
エクセレン「なんか隠れてるんじゃないですかぁ? あやしいかも」
クワトロ「あやしいといえば、『チューリップ』も動いているのがあるという情報が入ったな、艦長」
マリア「チューリップって…木星トカゲの輸送キャリアのこと?」
ブライト「うむ、ゆっくりとだが、ひとつ地球に近づいているらしい…」
※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
甲児「ま、なにがいるにしても、獣戦機隊を迎えに行かなきゃならねえんだから、同じだろ」

ボス「気にしてたってしょうがないわさ…おりょ? なんかレーダーに反応が出てるわよん?」
エル「あらら? この反応…って艦長! バンカーのメカが!」
ブライト「なんだと!? どこだ!」
エル「…ええと…ここからすぐ近くのコロニー帯です! なんでこんなとこに!?」
大介「すぐに出撃しましょう!」
ルー「あわただしわね。どこから行こうかしら?」
ブライト「獣戦機隊の方に向かいたいが…廃棄コロニー、チューリップの反応も気にかかる…。よし、各員は出撃の準備にかかれ!」

ミア「博士! バンカーが動き出したって…」
ターサン「そうじゃ。だがのう…地球を目指しておるわけではなさそうじゃの」
パイ「どういうこったよ?」
ターサン「…う~む、これは…罠じゃな」
ロール「ぼくもそう思います…たぶん、またギルが…」
ミア「……」
ランバ「はぁ~あ、いやんなっちゃうよねぇ」
ターサン「そこでじゃ、ひとつ提案があるんじゃが…」
ロール「なんです? 博士?」
ターサン「このまま、どこか遠くへ逃げるっていうのはどうじゃ? バンカー相手にいくらあがいたところで…」
ロール「博士、出撃します」
ターサン「わ、わしゃおまえたちのことを思ってだな、その」
ランバ「残念だったわね、博士?」
ミア「…行きます」
パイ「もういい加減に腹くくりやがれ、じじい」
ターサン「…ああ、もう…」
【シナリオエンドデモ終了】


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  ディラド近海 → No13「孤独の戦士」 へ進む

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  廃棄コロニー上 → No15「2つのプロジェクト」 へ進む


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