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シーン3C「ムーン」編
No.22
ただ地球の平和のために

<ラスト スカルムーン基地>
月近海での活動が活発だったベガ星連合。
それは月にスカルムーン基地を建造していたからだった。


サブタイトル
「ただ地球の平和のために」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
ズリル「ガンダル司令、作戦の準備はどうなっているのだ?」
ガンダル「問題ない。間もなく実行にうつるわい」
ズリル「ベガ大王様は、これまでの度重なる失敗に大いに失望なされている。今度こそ大王の期待に応えられよ」
ガンダル「わかっておる…!」(ええいっ、いくらベガ大王お気に入りの科学長官とはいえ、これ以上こいつに大きな顔はさせられん…それに、ベガ星きっての色男というのも気に食わん…)「全軍よぉく聞け! 時は来た! これより地球侵攻作戦を開始する!」
ズリル「フフフ…これより地球人たちは、このスカルムーン基地からの攻撃におびえて暮らすことになるのだ!」
ガンダル(しかし、作戦の実行をここまで急がねばならんとは…地球の防衛軍がまさかここまでやるとは思っておらなんだが…)
大介「デュゥゥゥゥゥゥク・フリィィィィィィィィドッ!!
ガンダル「な、なにっ!?」
〔味方ユニット出現〕
デューク「グレンダイザー、ゴォッ! ベガ星連合軍! フリード星の民の仇…今こそ討たせてもらうぞ!」
ズリル「現れたなデューク=フリード! 飛んで火にいる夏の虫とは貴様の事だ!」
ガンダル「ゴーマンとジグラを呼び戻せ! ここで地球人最大の軍を倒せれば、我らの悲願はすぐそこだ!」
〔味方戦艦出現〕
ブライト「ここか! いつの間にこんな巨大な前線基地を…!」
デューク「ここで決着をつける…! すべての決着を…!」
マリア「兄さん…」
エクセレン「わお…ただならない雰囲気じゃなぁい?」
キョウスケ「…敵の本拠地だ。気負いはまずいと思うが…」
ドモン「落ち着け、宇門! 焦らずとも敵は逃げん!」
エル「そうそう、向こうもやる気満々みたいだしさ!」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「ちょうど、部隊が発進するところだったようだな」

レイン「あんな大介さん…初めて見る…」
ミア「ここで、ベガ星連合軍とも決戦みたいですね…」
ガンダル「ぞろぞろと雁首そろえてやってきおって! …いまいましい、もうここを嗅ぎつけおったか!」
ズリル「フフフ、好都合ではないか、ガンダル司令…我々の一番の心配の種が、向こうから飛びこんできたのだ」
ロール「すごい基地だ…やっぱり、奴らが月にこだわっていた理由は…」
パイ「ああ、この基地を建てるためだったんだな。…よくやるぜ」
シーブック「うまく建設まではこぎつけたようだけど…放っておくわけにはいかない!」
ブライト「よし、これより、ベガ星連合軍の本拠地を叩く! 各機出撃せよ!」
〈出撃ユニット選択〉
ルー「あんたたち、人の星をなんだと思ってるの!? 自分たちの星に帰りなさいよ!」
ランバ「悪いことばっかり考えてると、あとで後悔するんだから!」
ガンダル「ぐぬぬ…言わせておけば付け上がりおって…」
ズリル「…我らが星…ベガ星は…もうこの宇宙に存在せんのだ!」
マリア「!? なんですって…?」
デューク「なにっ? どういうことだ、ズリル長官!」
ズリル「お前も知っているだろう、デューク=フリード…我らがベガ星雲はベガトロン放射能に汚染され、星々が次々に爆発していった事を…!」
デューク「ああ。…ま、まさか!」
ガンダル「そうだ、ベガ星もついに消えてしまったのだ! もう我らに故郷と呼べるものはない!」
ジュドー「それって…大介さんと同じってことかよ…」
※※シャザーラが仲間にいる場合、セリフ追加※※
シャザーラ「また一つ、故郷の星を失った民が…」
※※東方不敗が仲間にいる場合、セリフ追加※※
東方不敗「まさに背水の陣…気をつけよ皆の衆。追い詰められた獣は、何倍にも獰猛になりおるぞ!」

デューク「ぐ…! それならば…それならばなぜ、おまえたちは他の星の人たちと手を取り合おうとしない!?」
※※プルが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プル「ケンカなんかしないで一緒に考えようよ!」

マリア「そうよ! あんたたちが攻めてくるから、こっちだって戦うことになるんじゃない! そうすれば…フリード星だって…!」
ズリル「笑わせるな! 地球人ごときに頭を下げて、どうか地球に住まわせてください…などと我らが言えると思うのか! デューク=フリード、貴様のような真似を!」
デューク「ズリル…ガンダル…貴様たちはぁっ…!」
キョウスケ「落ち着け、デューク=フリード。冷静さを失っては勝てる戦いも負ける…! もう戦いは…避けられん」
エクセレン「哀しいけど…ね」
※※シュバルツが仲間にいる場合、セリフ追加※※
シュバルツ「デューク=フリード、恐ろしいのは敵ではない…激情に己を見失うことだぞ!」

デューク「…ぼくはもう迷わない…! ベガ星連合軍、覚悟しろ…!」
ガンダル「望むところよ! 全機かかれいっ!」
キリカ「……」
マリア(この感じ…あの娘…!?)
<戦闘開始>

<4EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ゴーマン「フフ…ハハハハ! ガンダル司令存にズリル長官が揃っておるのに、外苦戦しているようではないか!」
※※東方不敗が仲間にいる場合、セリフ追加※※
東方不敗「むっ! 何奴!?」

ジュドー「新手かよっ!?」
シーブック「すでに出撃していた軍が…戻ってきたのか!?」
ジグラ「まさか反対方向から向かってきていたとはな! だが、残念だったな! 俺たちが来たからにゃあ、好きにはさせねえぜ」
デューク「その程度の軍団で、このグレンダイザーが…む!? あの戦艦は…!?」
※※プルが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プル「なに、あの宇宙船…すごくでっかいよ…」

ベガ大王「ククク…ワーッハハハッ! 久しい、久しいな、デューク=フリード!」
マリア「兄さん、あの声は!」
デューク「……ベガ大王!」
ブライト「なんだと!?」
ランバ「ひゃあ~、敵の王様があらわれたの!?」
ベガ大王「グハハハ! 思ったよりも早かったな、デューク=フリード。もう少しでわし自ら地球攻めを行おうというところで!」
エクセレン「意外と考えなしの王様ねえ。自ら出てって、やられたりしたらどうするのぉ?」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「まったくだ…自分の星を無くして焦っているのか?」

ベガ大王「わしは貴様らのような腰抜けとは違うのだ! こわっぱども、失せろ!」
ドモン「ずいぶんとなめられたものだな…相手の実力を見誤ることは命取りになると教えてやろう!」
アレンビー「いっくよぉドモン! 円盤でもバケモノでも、まとめてやっつけちゃおう!」
デューク「ベガ大王、お前との決着…ここでつける!」
ベガ大王「わしを誰だと思っておる、宇宙の王ベガ大王だ! ガンダル司令、ズルリ長官、総力をあげて攻撃せよ!」
ズリル「ははぁっ! ガンダル司令、我々も出撃だ!」
ガンダル「よし、残った戦力も全て出すぞ! 覚悟しろ地球人ども!」
〔敵ユニット出現〕

<5PP・味方援軍1出現>
デューク「ベガ大王…!」
ベガ大王「ふん、好きなだけわめくがいい!」
このスカルムーン基地をおまえの墓標にしてくれる!」
マリア「ここまできて、負けられるもんですか!」
ズリル「情報より、ロボットの数が少ない。フフフ…戦力を分散してこのスカルムーンを落とそうなどと、甘い考えだったな!」
ブライト「ひるむな! これくらいは予想していたことだぞ!」
ガンダル「一気に押しつぶせ!」
デューク「ぼくは悪魔には屈しない…!」
ベガ大王「デューク=フリード! まだわしに逆らうか!」
???「まていっ!」
[イベントデモ「ロム=ストール登場」]
デューク「!!」
???(ロム)「凍てつく氷河の中にいようと、身を焼く炎の中にあろうと、心に誓ったことをひるがえしはしない…力の攻めにあおうとも、守らなければならぬもの…人、それを尊厳という…!
ベガ大王「なに!? このベガ大王に何を言うか! 何者だぁっ!」
???(ロム)「おまえたちに名乗る名前はないっ!

[デモムービー「ケンリュウ合身」]
〔味方ユニット出現〕
ドモン「来たか! 遅いぞ、ロム=ストール!」
ジェット「行ったり来たりで大変だったんだぜ? ねぎらいの言葉くらいかけてもらいたいな」
キョウスケ「それはこの戦いが終わったところでゆっくりと、な」
エクセレン「嫌になるくらいねぎらうってことでOK?」
ベガ大王「ええい、うっとおしい! 少し増えたところでなんになる!」
デューク「いや、これでおまえの負けは決まったぞ、ベガ大王! 覚悟しろ!」

<マリアがキリカを説得>
デューク「むっ! どうした、マリア! 危険だぞ!」
マリア「あなたは、あの時の…キリカさん!? ねぇっ、なんであんな奴らのために戦うのよ?」
キリカ「私は…兄さんの夢をかなえるために…そのためには、ベガ大王のために戦わなければいけないの!」
マリア「そんなのウソよ! あなたも聞いてたでしょ? 奴らは自分の星が無くなっても、侵略を続けるような連中なのよ! あなたの研究だって戦いに利用されるだけだわ!」
キリカ「でも…だったら私にどうしろって言うの!? 私には戻る場所も、家族もいないのに…どうやって兄さんの遺志を継げばいいというの!?」
マリア「私たちといっしょに、宇宙の平和のために戦いましょう。ね?」
キリカ「あなたたちと一緒に…でも、私は地球人にひどいことを…」
マリア「あなたは私の兄さんのために、ベガトロンマイナス光線銃を置いていってくれたわ…あなたに心には優しさがあるもの。そんなあなたがベガ大王のために戦っていては、きっとお兄さんも悲しむわ…ねっ!」
キリカ「優しさ…兄さん…兄さぁんっ…!!」
ジュドー「マリアちゃん、急げ! 狙い撃ちされちまうぞ!」
マリア「さあ、急いでこっちに乗り移って!」
キリカ「は…はい!」
〔敵ユニット撃破〕

<デュークvsベガ大王>
デューク「ベガ大王、お前の最期だ! フリード星の…お前たちの犠牲になった幾つもの星の人々の怒りを思い知れ!」
ベガ大王「フフフ、来たなデューク=フリード…もはや戻る星もない我ら…だがわしは宇宙の王、ベガ大王。最後までお主らに命乞いなどせんぞ!」

<ベガ大王撃破>
ベガ大王「ぬおおおおっ!」
デューク「悪魔め、覚悟しろ!」
ベガ大王「こうなれば…地球に死の灰を降らせ…」
デューク「ベガ大王、覚悟!」
ベガ大王「わしは宇宙の王…ベガ大王だ…! ウワーッハハハハ…」

<ガンダル撃破>
ガンダル「ぬおぉーっ! ベ、ベガ大王さまーっ!」
〔敵ユニット撃破〕
ブライト「敵の司令官を倒したか!」
デューク「喜ぶのはまだ早いです…ベガ大王を倒すまでは!」

<ズリル撃破>
ズリル「うおおっ…! ジュニアーッ!!」
〔敵ユニット撃破〕
マリア「ジュニア…?」
デューク「そうか…やつにも家族が……」
ミア「これ以上悲劇を繰り返させないためにも、早く戦いを終わらせないと…」

<ゴーマン撃破>
ゴーマン「ここまで…地球人がここまでやるとは!」
デューク「地球人だけではない! 他の惑星、異世界…平和を望む者の勝利だ!」
ゴーマン「認めん! 俺は認めんぞ! 俺はベガ大王親衛…」
〔敵ユニット撃破〕
デューク「これがその親衛隊の運命だ」

<ジグラ撃破>
ジグラ「バカな…このジグラが!? ベガ大王親衛隊のこの俺が!」
マリア「これで終わりよ!」
デューク「コマンダー・ジグラ! ぼくたちの勝ちだ!」
ジグラ「うおおおおおおおっ!」

<キリカ撃破>
キリカ「きゃあああっ!」
マリア「あぁっ、キリカさん…!?」
キリカ「兄さん…燃えさかる星を…人が住める星に…」

<敵全滅・勝利条件達成>
デューク「終わった…ついに…ベガ大王を討ったぞ…!」
マリア「兄さん…兄さん、やったのね、とうとう…」
ジュドー「やったな、大介さん」
エル「これで仇も討てたよな」
シーブック「地球を襲っていた勢力も、減らすことができたみたいだ」
ブライト「宇門くん、君の戦いも…ようやく終わったようだな」
デューク「…ええ。これでフリード星人としてのぼくの戦いが終わりました。つぎは地球人として、この戦いに参加します…!」
パイ「ふう、これでさよならかと思ったぜ、焦らせねえでくれよ」
ジュドー「ここでグレンダイザーに抜けられたりしたら大変だからな」
ドモン「宇門…貴様とはまだつき合いが続きそうだな」
デューク「ああ、美しい地球のために…!」
ブライト「よし、我々の今後の進路も検討しなければならない。全機戻ってくれ」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

パイ「ふーっ、ひと仕事終わった後は気分がいいぜ!」
エル「なんか…ジャンク屋のおっさんっぽいよ」
パイ「うるせぇなぁ、せっかくすっきりしたってのに水差すんじゃねえよ」
ミア「…だけど…ベガ星の人たちも、自分の星をなくしていたなんて…」
ランバ「あたしとおんなじだったんだよね…」
※※シャザーラが仲間にいる場合、セリフ追加※※
シャザーラ「………姫さま…」
※※プルが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プル「ちょっと…かわいそうだったね…」

マリア「そんなの関係ないわ! あいつらは平和な星を幾つも滅ぼしてきたのよ! 当然の報いだわ!」
ブライト「因果応報…とでも言ったところか。とにかくみんな、ご苦労だったな」
大介「ブライト艦長…ベガ星連合軍は、ベガ大王や幹部、親衛隊の死とともに崩壊しました。残党がいるかもしれませんが、もう彼らの心配はしなくていいでしょう」
ブライト「了解した。…やっと本懐を果たせたな、宇門くん…いや、デューク=フリード」
大介「はい…これからは宇門大介として、第二の故郷を守るために戦います」
※※シュバルツが仲間にいる場合、セリフ追加※※
シュバルツ「もういつもの冷静さも取り戻したようだな…さすがはフリード星の王子といったところか」

マリア「フリード星に戻るのはもう少しお預けね、兄さん」
ジュドー「いいのかよ? あんたたちの星の事だって気になるだろ?」
大介「心配してくれてありがとう。でもフリード星が、ベガトロン放射能の汚染から、どのくらい回復しているかは行ってみなければわからない…」
マリア「フリード星の事も気になるけど…地球がこんなに大変なのに、あたしたちだけ自分の星に帰るなんてできないわ!」
ランバ「あら? マリアちゃんは地球よりも甲児くんのことが気になるんじゃないの?」
マリア「な…ど、どうしてそこで甲児の名前が出てくるのよっ!?」
エクセレン「あららあ? マリアちゃんもそういうとこは、まだまだ女の子なのねえ。お姉さんもそんなピュアな頃があったのよ?」
キョウスケ「そんな昔の話よりも、これからの事だ。ブライト艦長、これからの針路は?」
エクセレン「昔ィ!?」
ブライト「…ふう。うむ、君たちの収容作業中にバニング大尉から連絡があった。エルシャンク、ナデシコともに、ターサン博士と接触できたそうだ」
ロール「それなら、すぐにこっちに戻って来れますね」
ブライト「ああ。そこで葉月長官にも連絡をして全ての隊を統合しようかと思っている」
セシリー「全ての隊を…? 艦長、危険ではないですか?」
ルー「ブライトキャプテンのことだから、何か考えがあるんでしょうけど…」
大介「エルシャンク隊が戻ってくるという事は、火星の状況も一段落はついたという事か。…まさか! …今回火星に行った戦力では足りない何かがあったんですか?」
ブライト「…そういうことだ…」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「火星には、かなりの戦力が行ってたんじゃないのか?」

ドモン「面白い…火星に行ったのは、マヤたちに破嵐の一行、勝平にコン・バトラーチーム…」
アレンビー「クワトロさんにウラキさん、それからバニングの親父さんとかもそうだね」
ドモン「ああ。それにナデシコの連中も合流している。…それでも片付かない『なにか』だと…?」
レイン「ドモン、よく覚えてたわね」
ドモン「馬鹿にするな、レイン 戦力の把握は初歩の初歩だ」
※※東方不敗が仲間にいる場合、セリフ追加※※
東方不敗「フフ、己を知り敵を知らば百戦して危うからず…教えは守っておるようだな、ドモンよ」

ミア「でも、それだけの戦力でも片付けられないことなんて…」
ブライト「クワトロ大尉やミスマル艦長も、直接に打ち合わせがしたいらしい。幸い地上の作戦も順調のようだ。葉月長官の隊が月に上がってくるのにも、そう時間はかからないだろう」
ジュドー「月ぃ? んじゃ、集合場所ってのは、フォン・ブラウンかよ?」
ブライト「そうだ。全ての艦の収容、そしてモビルスーツやスーパーロボットの整備もできるところとなると、地球圏全域でも限られるからな」
エル「またニナさんが喜ぶんじゃない? ガンダム勢ぞろい! とか言ってさ」
※※キリカが仲間にいる場合、セリフ追加※※
キリカ「地球の部隊が集結する…私がいてもいいのかしら…」
マリア「気にすることないわよぉ、この艦のみんなだって、全然気にしてないじゃない!」
大介「ああ、地球人は…少なくともロンド・ベル隊のみんなは、同じ思いの人を拒んだりはしないさ」

アレンビー「じゃあさ、葉月長官たちがくるまでの間にナデシコに遊びに行こうよ! あの艦、面白そうだしさ!」
ランバ「さんせーい! どうも軍艦って、愛想がなくって退屈なのよね~」
ミア「もう、あんまりはしゃがないの、ランバ」
レイン「…ダンガイオーチームが行くと、ほんとにミスマル艦長が衣装で対抗するかもね…」
キョウスケ「……うさぎ…か」
エクセレン「え? なに? キョウスケ」
ジュドー「甲児さんや万丈さんの話だと、ナデシコには露天風呂まであるってさ。なかなかいいんじゃねえ?」
キョウスケ「…俺は遠慮させてもらう」
エクセレン「ちょっとキョウスケ、ナデシコで何かあったの?」
キョウスケ(またあれをやられてはかなわん)
ブライト「仲間との交流も構わんが…今後の作戦のために行く事を忘れるな。よし、進路フォン・ブラウンへ!」
地球分岐(ガンドール隊)をプレーする
火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫

洸「父さん!」
一郎「おお、洸…元気にしているか!」
洸「はい、父さん…連絡は聞きました。本当ですか!? 母さんが…チベットにいたというのは!?」
一郎「そうだ、洸。間違いない…寺院の跡を調べた結果、そう確信した」
神宮寺「寺院? チベットの…遺跡のことですかい?」
一郎「うむ、古代ムー大陸が滅んだとき…そこから多くの粘土板、いわゆるタブレットが、チベットのある寺院に運び込まれたと言われている…」
マリ「タブレット…そこにラ・ムーの星のことが!?」
一郎「ああ、我々がチベットへ着く少し前に、美しい不思議な女が寺院跡を掘り返していくつかのタブレットを探し出して去っていったのを現地の人間が目撃している」
洸「母さんが…本当に母さんが! それで母さんはどこにいるんです!?」
一郎「…海だ」
神宮寺「海? …と言われてもよ」
一郎「正確な場所を記したタブレットは…おそらく母さん、玲子が持っているのだろう。私が見つけたものでは日本近海を目指した気配がある…」
洸「わかりました、父さん。ぼくが探して…」
一郎「待ちなさい、洸。いい知らせばかりではないのだ」
マリ「ま、まさか…」
一郎「そのまさかだ。…妖魔帝国が再び動き出している…」
神宮寺「プリンス・シャーキンの次か。今度はキングか?」
一郎「その名は…妖魔大帝、バラオ…!」
洸「妖魔…大帝…バラオ!?」

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫
バラオ「なに…? 探し求めていた、洸の母、ひびき玲子…いや、憎きムー帝国の末裔、レムリアの行方をついに、つかんだとな…!?」
激怒「は、御命令通り…チベットで、ひびき洸めの父親の動きを探っておりましたところ…とうとうその手がかりを」
バラオ「それで…そのレムリアは、今どこにいる」
豪雷「日本の近海に…なにかを探し求めて向かったものと思われます」
バラオ「おそらく…ムートロンエネルギー解放の鍵、ラ・ムーの星が見つかったに違いない…」
激怒「ラ・ムーの星?」
豪雷「バラオ様…仮にひびき玲子…レムリアがそのラ・ムーの星を手に入れ、ムートロンエネルギーを解放したならば…」
バラオ「我々は…滅びることになろう…!」
激怒「馬鹿な!」
豪雷「とても…信じられません…! シャーキン程度ならばいざ知らず、妖魔大帝バラオ様、そして我々巨烈兄弟が!?」
バラオ「残念ながら事実だ」
激怒「さすれば! 一刻も早く、そのレムリアを捕まえて…!」
バラオ「その通り…! 洸の母を捕らえねば、我々は滅び去るのじゃ! 逆に言えば、その力さえ手中に収めてしまえば…この妖魔帝国に敵はない!」
激怒「ははっ」
豪雷「お任せあれ、バラオ様…!」

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫
ディオンドラ「ガデス様」
ガデス「なんだ、ディオンドラ」
ディオンドラ「私を地球へ向かわせてください」
ガデス「ハイリビード…いや、ムートロンの在処がわかったのか?」
ディオンドラ「あのムートロンと呼ばれる秘宝を狙う妖魔帝国とかいうやつらを利用すれば、あるいは…」
ガデス「妖魔帝国…たしかに、それは良いかも知れぬな」
ディオンドラ「それはそうと、先ほど出撃したガルディたちは?」
ガデス「バンカーとの合流ポイントへ向かわせた…」
ディオンドラ「私も合流してから、地上へ向かえばよろしいのですね」
ガデス「いや、お前はやつらよりも先に地上へ降下し、ムートロンを手に入れろ」
ディオンドラ「バンカーを出し抜く、というわけですね…」
ガデス「やつらはまだ、秘宝の在処を知らん…ガルディたちを合流させておけば、文句はあるまい?」
ディオンドラ「さすがはガデス様…」
ガデス「デビルサターン6を連れ、地上へ降下するがよい…」
ディオンドラ「ガデッサー」

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫
シャピロ「ムゲ帝王様…あのアインストの目的は一体?」
ムゲ「……」
シャピロ「ほほう…」
ムゲ「私がこうして人間どもの前に姿を現しているのも、アインストに対しての事…」
シャピロ「なるほど」
ムゲ「しかし、それで満足する私ではない…」
シャピロ(それはこの私とて同じ…神になるのは、私ひとりで十分だ…)

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫
葉月「バードス島にミケーネの本拠地が?」
甲児「本当ですか? 先生」
弓「ああ、間違いない…我々の調査隊が偶然発見したのだが」
さやか「バードス島って…甲児くんのおじい様が…」
甲児「ああ…昔、ヘルと一緒に発掘調査してた所さ」
葉月「ヘル? それは、あのDr.ヘルの事か?」
竜馬「…Dr.ヘルは、発掘した古代ミケーネのロボットを調査していくうちに…そのロボットを使っての、世界征服を思いついたらしい…」
隼人「魔が差した、ってやつか。やれやれだな」
弓「甲児くんのおじいさん…兜十蔵博士は、その野望に気付き…マジンガーZを造ったんだ」
ショウ「そんな事があったのか…」
甲児「そうとわかれば、こうしちゃいられねぇ! 早いとこ、そのバードス島へ向かおうぜ!」
さやか「なに言ってるのよ、甲児くん! 獣戦機隊基地の人たちを放っておくの!?」
甲児「あ…そっか」
葉月「確かにミケーネの本拠地がわかった以上、我々はそこへ急行すべきかもしれんが…」
アムロ「しかし、すぐに動き出すという訳ではないなら、基地の様子を確認する事を優先したいところ…か」
シロー「ミケーネの連中は、かなり前からバードス島に?」
弓「いや…ここ最近、バードス島周辺の地殻の異常な活動を調査した結果、偶然にもやつらの基地を発見できた…ここ数年なかった現象なだけに、昔からそこが本拠地化どうかは…」
鉄也「一時的に集結したにせよ…親玉どもはそこにいるんだな?」
ジュン「…鉄也」
弓「はっきりした事は言えないが…おそらく…」
甲児「…長官!」
シーラ「我々は…どちらへ向かえば良いのでしょうか…?」
葉月「獣戦機隊基地の音信不通も気になりますが…実は…妖魔帝国の情報も入っています」
洸「実は…ムートロンの遺跡が日本で発見されたんだが、そこに母さんがいるみたいなんだ…」
シロー「良かったじゃないか…なんか問題があるのかい?」
マリ「その洸のお母さん…ムートロンの秘密を掴んでいるらしくって、それを狙って妖魔帝国が動いているらしいの」
麗「…それも、妖魔帝国のボス…妖魔大帝バラオの手のものが…」
竜馬「なんて事だ…それじゃすぐにでも捜しに行かないと」
弁慶「ああ、敵に手に落ちでもしたら、大変なことだぜ」
洸「しかし…はっきりした場所がわかっているわけじゃないし…他のところの状況も気になる…迷惑はかけられない」
雅人「仮に日本へ向かうとしたら…バードス島は方向が違っちゃうね?」
さやか「バードス島って、たしか地中海にある島よねお父様?」
弓「ああ、そうだ。その地下にやつらの本拠地はある」
葉月「先に日本に向かいムートロン遺跡と獣戦機隊基地へ寄ってから、バードス島というのが妥当か…」
隼人「下手にこちらから攻撃を仕掛ける必要はないかもしれんな…」
鉄也「俺は…バードス島へ向かう」
ジュン「鉄也!?」
アムロ「剣くん…」
鉄也「俺とジュンはミケーネ帝国を倒すために訓練を重ねてきた…先にバードス島に向かわないのなら、ここからは別行動をさせてもらう」
マーベル「単独で敵の本拠地に乗り込むなんて、危険すぎる…」
鉄也「ミケーネを倒す事は俺の使命だ。誰にも文句は言わせん」
ジュン「鉄也! …葉月長官、すみません…私も行きます!」
葉月「剣くん…炎くん…」

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫
甲児「鉄也さん!」
鉄也「…甲児くん、止めても無駄だ。俺は行く」
ジュン「ごめんなさい、甲児くん」
甲児「止めに来たわけじゃねえよ、鉄也さん。…俺も行く」
ジュン「甲児くん…!」
鉄也「駄目だ」
甲児「鉄也さん!? そりゃないぜ! 俺だっておじいさんの仇を討ちたいんだ!」
鉄也「…君まで抜けたら、この地上部隊はどうなる?」
甲児「…う」
鉄也「ただでさえ部隊を分けて行動しているんだ。マジンガーZ、一機の存在がどれほど大きいか…判らんとはいわせんぞ、甲児くん」
甲児「……」
鉄也「獣戦機隊基地にもなにかが起こっている。そっちに行ってやれ、甲児くん。君たちが来るまで、バードス島はもたせてみせる」
甲児「鉄也さん…あんた、そのために…」
鉄也「フッ、俺はいつでも自分勝手なだけさ。…いくぞ、ジュン!」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
シャフ「火星重力圏内に到着いたしました」
※※ロザミィが仲間にいる場合、セリフ追加※※
ロザミ「お兄ちゃん! この星、赤いよ!」

カミーユ「これが…火星…」
勝平「そういや、カミーユ兄ちゃんや豹馬兄ちゃんたちは、火星は初めてだったんだよな」
バニング「ナデシコの補足はできそうか?」
シャフ「火星近海といっても、範囲はかなりのものです。…すぐには無理ですね」
万丈「いきなり近くに現れる、って偶然も期待してたんだけどね」
レイカ「いくらなんでも、都合がよすぎる期待よねえ」
ファ「でもナデシコなら、多少の無茶は起きてもおかしくない気がしますよね」
ビューティ「そうよぉ、あの艦長さんならいきなり『お待たせしましたー!』って出てきても…」
〔扉の開閉音〕
???(ロミナ)「お待たせしました、みなさま…」
宇宙太「!! おい、ホントかよ……て、なんだ脅かすなよ…」
ロミナ「え…? わたくし、何かおかしな事を申し上げましたでしょうか…?」
バニング「いや…こちらの話です。それで、これからの進路についてだが…まずはナデシコを探して合流を目指す」
クワトロ「それしかあるまい。戦力的にも、火星に降りる前にナデシコと合流するのが望ましいが…」
エマ「ナデシコの戦力は大きいですものね」
ギャリソン「お話の腰を折って申し訳ありませんが…実は先ほど、新たな情報を入手いたしまして」
ガメラン「おいおい、面倒な話じゃないだろうな」
コウ「ナデシコの位置情報だと話が早いけど…その言い方だと、良くないニュース…ですか?」
ギャリソン「ご推察の通りでございます。…火星でのメガノイドの活動についてでございまして」
万丈「メガノイドだって…!? やつら、今度は何をしようというんだ」
ギャリソン「今回は本格的な活動のようで…火星開拓基地から、南に約200キロの地点に基地を建設している模様でございます」
バニング「基地の建造か…放ってはおけん状況のようだな」
恵子「そんな場所にメガノイドの基地なんかが出来たら、火星開拓基地は…」
ロミナ「早くジョウたちに伝えないと…」
クワトロ「場合によってはナデシコとの合流は後回しにせねばならんようだな」
万丈「ええ、火星はメガノイドの本拠地があった場所…うかうかしてはいられない」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
ジョウ「あの黒いやつ…あれは…イルボラ」
豹馬「よう、ジョウ! なんだよ、元気ねえじゃん」
ジョウ「ああ…敵の新型がな」
小介「新型…植物惑星で現れた、あの黒い奴のことですね」
マイク「どう考えても…あれって飛影となんか関係あるよねえ、兄貴?」
ジョウ「うるせえっ、知るかよ!」
大作「まあまあジョウしゃん? 怒っても仕方なか」
レニー「そうよ、ジョウ」
十三「ま、気持ちはわからんこともあらへんけどな」
〔扉の開閉音〕
ダミアン「ダメだこりゃ」
レニー「どうしたの? ダミアン」
ダミアン「なんとかみんなの役に立ちたくってよ。俺にもマシンが動かせればと思って、黒獅子をいじってみたんだがな」
ジョウ「あれは、なんだか知らねえけど、俺にしか反応しねえんだ。気持ちはうれしいけど、俺の乗るもんもなくなっちまうしよ」
豹馬「おまえは飛影に乗っちまうってのはどうだ? ジョウ」
ちずる「もう、豹馬ったら。でも…あの黒いロボットには乗れるんでしょ? じゃあ、もしかしたら飛影にも…」
ジョウ「…わからねえ」
レニー「ジョウ…?」
ジョウ(あのとき…飛影から呼ばれたような気がした。イルボラはあの黒いロボットに乗り込んだ…俺は…?)

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
コロス「基地の建設状況はどうなっていますか?」
メガノイド兵「はっ、順調であります」
コロス「よろしい。万丈や人間たちは地球。ここに気付いて向かって来たとしても余裕はありますが…油断はなりません。計画に遅れの無いように」
メガノイド兵「オーラ・コロス!」
コロス「ここを押さえ、その技術を手に入れられれば…メガノイドはさらに人類を超えることができる…」
ドン「………」
コロス「はい、あなた…あの技術ならば、火星と地球の距離は関係なくなる……はい。必ず手に入れます。あの遺跡の技術…」
ドン「………」
コロス「万丈…今回ばかりは、噂のあなたでも間に合わないでしょう…。ボソンジャンプと呼ばれる技術…我らメガノイドが手に入れます」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
メグミ「ジャンプアウトしました。位置はユートピアコロニー、セントラルブロック跡」
アカツキ「なるほど、思い出の地か…やっぱりエレナくん、二人の仲に割って入るのは無理なんじゃないの?」
エリナ「バ、バッカじゃないの…!?」
アカツキ「ハハハ…」
ユリカ「無茶過ぎます! もし失敗したら、乗員が全員死んでいたんですよ!?」
アカツキ「まあまあ、うまくいったんだし」
ユリカ「でも!」
アカツキ「そんなことより、まずはみんなで乾杯しようじゃないか。この実験は人類にとって大きな一歩だよ。お叱りは、ま、その後ゆっくりと」
ユリカ「…ム~…」
イネス「フフ…」
アカツキ「で、どうですドクター?」
イネス「そうね、ボソンジャンプの本質は見えたわ。えも気になる事がひとつ…」
アカツキ「ほう?」
イネス「もしボソンジャンプが本当に月や火星まで瞬時に転移できるシステムならそれは相対性理論にも光速度不変の法則にも反する事になる。そんなこと考えたくないじゃない」
ガイ「おい…意味わかるか?」
ヒカル「さあ…わかんなーい」
アカツキ「考えたくないって事は、仮説くらいはあるってことかな? イネス先生」
イネス「今はそれしか言えない。後は…」
アカツキ「フゥ…結局、『遺跡』を調べるしかないわけか」
ユリカ「イセキ…?」
〔扉の開閉音〕
アカツキ「そう、遺跡…」
イズミ「転職…それは移籍…」
リョーコ「微妙に意味違くねえか?」
ルリ「お取込み中ですが、まもなく極冠遺跡です。しかも…占領されてます」
アカツキ「な…なんだって!? 誰がそんな事を…」
ルリ「メガノイドとザ・ブームのメカが多数遺跡付近に展開しています」
〔モニターの開く音〕
メグミ「艦長、ブライト艦長から電文です」
ユリカ「内容は?」
メグミ「『火星ニめがのいど・がいぞっくナド展開、早急ニ後ヲ追ッタえるしゃんくト合流シ、コレニ当タラレタシ』…艦長、ガイゾックも火星に…!」
アキト「ガイゾックなんか野放しにしたら、火星の人たちが皆殺しにされちまうぞ! ユリカ!」
アカツキ「だめだ! ナデシコは移籍の奪還を優先する」
アキト「なんだと!? …貴様、火星の人を見殺しにするつもりか!?」
アカツキ「見殺しだなんて、人聞きが悪いなあ。ネルガルの優先業務から遂行するだけのことだよ」
エリナ「それに、エルシャンクもこっちに来てるんでしょ? 民間人の防衛はそっちに任せればいいのよ」
ガイ「お前ら…!!」
メグミ「ひどい……」
プロスペクター「艦長、決断を」
ジュン「ユリカ…」
ユリカ「…ナデシコはここを離れて、他のエリアの防衛に当たります!」
リョーコ「へっ、そうこなくちゃ! いくぜテンカワ、みんな! エステの準備だ!」
ルリ「エルシャンクの位置、特定開始します」
メグミ「ロンド・ベル隊との回線状況、調査します」
ミナト「じゃ、とりあえずここからはトンズラね。ナデシコ、回頭始めます」
エリナ「…あなたたち、どういうつもり!?」
アカツキ「…ネルガルの意向を無視する、と?」
プロスペクター「いえいえ…彼らは任務に忠実なだけですよ。現在ナデシコはロンド・ベル隊の指揮下にありますから。その指揮官であるブライト艦長の命令に従っているだけで…」
アカツキ「うっ…。そうだ、敵勢力の排除なら、ここから始めればいいじゃないか!」
ユリカ「メグミちゃん、ブライト艦長の電文をもう一度お願い」
メグミ「はい。『早急に後を追ったエルシャンクと合流し、これに当たられたし』…」
エリナ「…あっ…」
ユリカ「そういうわけで、ナデシコはまずはエルシャンクを探しまーす」
ルリ「…ま、屁理屈だけど…」
アカツキ「ぐ…みすみすこんなチャンスを…」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
九十九「なんだと? 火星遺跡が占領されただと…?」
元一朗「うむ…地球人によるものか、それ以外の連中かはわかっていないが…。観測班によれば、火星遺跡付近に機動メカの反応が集中しているそうだ」
九十九「…地球人にあの遺跡を渡すわけにはいかん。彼らの多くは好戦的としか思えん…たとえ、平和的な人がいるとしても…」
元一朗「白鳥…」
九十九「…安心しろ、月臣。この白鳥九十九、任務と私情を取り違えたりはせん」
元一朗「そうか、すまん。よもや、お前が正義を捨てるとは思わんが…我々は悪の地球連邦軍を滅ぼさねばならん」
九十九「ああ……」
元一朗「その様子なら大丈夫だな。実は…地球の相転移炉式戦艦も、火星に現れたと報告がある」
九十九「何!? しかし以前の報告では、地球に…もしや!」
元一朗「うむ。…空間跳躍と考えるのが妥当だろう…」
九十九「むう…いかん。遺跡の奪還も重要だが、地球連邦軍に跳躍式戦艦を許すわけには…」
秋山「はっはっは、木連優人部隊きっての切れ者二人が、何を悩んでいる」
元一朗「秋山! いつからここに?」
秋山「なに、お前が深刻な顔をして白鳥に会いに行ったと聞いてな」
九十九「ふっ…秋山らしいな。…聞いての通りだ。急いで手を打たねばならん」
秋山「地球の相転移炉式戦艦、俺に当たらせてくれんか」
元一朗「お前が…? そうか、そういえば『かんなづき』にはアレが配備されたそうだな」
秋山「おう、あれならば他の地球のロボットにも充分通用するだろう。白鳥、構わんな?」
九十九「…よし。秋山、火星に現れた地球の『撫子』はお前に任せる。ただ…可能ならば、破壊せず拿捕してくれ」
元一朗「白鳥、お前やはり…」
九十九「いや…あの艦には…」
秋山「あの艦には…?」
九十九「あの艦には、ミナトさん…いや、ゲキ・ガンガーの全話映像素材がある!」
元一朗「な…なんだとおっ! それは本当か!?」
九十九「本当だ。潜入した際に、この目で見た」
秋山「ということは…幻の第9話、13話や33話も…」
九十九「おそらくは」
秋山「…わかった。可能な限り、撫子の拿捕を試みよう」
元一朗「頼むぞ、秋山!」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
コロス「ハザード=パシャ、あなたに連絡したのは、他でもありません…」
ハザード「はい、なんでございましょう…?」
コロス「いつ、破嵐万丈…いえ、ロンド・ベル隊を倒すのですか?」
ハザード「あ、いやあ、やつらなかなか手強い連中でして。私もそれにはもう粉骨砕身、日々努力をいたしておりますのですが…なんといいますか、その、ハイ」
コロス「ドンは大変お怒りです」
ハザード「攻撃隊長のイルボラという者がまた無能極まりない奴でして。まあちょっと顔がいいからって生意気でキザで! こいつさえうまくやっておれば…」
ドン「……」
コロス「言い訳を聞くつもりはない…ドンはそう申しております」
ハザード「ああ~、あのですね、前大戦から凍結状態になっておったあなた方を基地の奥で発見し、蘇生させたのは私でございまして…いわば命の恩人、いえ、別に恩を着せるつもりじゃあございませんがね?」
コロス「それは重々承知しております。前大戦で万丈に嘗めさせられた苦汁…その復讐ができるのもハザード=パシャ…あなたのおかげです」
ハザード「おお、それはそれは!」
コロス「ですが、それとこれとは話は別です。もう、あなたとの関係もこれまでのようですね」
ハザード「これまで? ど、どういう意味で…?」
コロス「あなたとの関係はこれまで、と言いました。人間とはいえ、役に立つかと思っておりましたが…メガノイドは人類の上に立つもの。人間の中でも無能な者とは関わりを持ちません」
ハザード「わしが、の、の、の、能無しだと!? 貴様、人が下手に出ておれば付け上がりおって…!!」
コロス「あなたが油断のならぬ者であるということなど、初めからわかっていた事…我々は既に火星基地の建造にとりかかっています。もうあなたの戦力に頼ることもないのです」
ハザード「火星に…基地だと? な、何を企んでいる!」
コロス「我らメガノイドの目的はひとつ。全人類のメガノイド化だということはご存じでしょう? ハザード=パシャ。以後は私腹を肥やすなり、地球に逃げるなり好きにしなさい」
ハザード「お、おのれ…」
コロス「もっともすぐに地球もドンの支配のもとになるでしょうが…。では、ごきげんよう」
〔通信を切る音〕
ハザードおのれ、サイボーグ風情が……いや、いかん、いかんぞ! アネックスも死に、ここでメガノイドに手を切られては…わしの戦力は手持ちのものだけになってしまうではないか! ………そうだ! こうなればあいつらも巻き込んでやるわ。うまく行けば、逆転のチャンスが巡ってくるかもしれん…フフフ、見ておれよ…連邦の連中め! コロスめ! わしを馬鹿にした連中は、必ず後悔させてやるわ!」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
ブッチャー「ふむぅ…なんだかんだと、ごちゃごちゃしておるわりに、地球は無事か。面白くないのォ!」
ガイゾック「ブッチャー…」
ブッチャー「ひょ! こ、これは我が神、ガイゾック様!」
ガイゾック「行くのだ…ブッチャー…審判のとき、来たれり…」
ブッチャー「い、行くというのは…あの地球人どもを皆殺しに?」
ガイゾック「行く…の…だ…悪しき…ハジマリノチ…の…者たち…」
ブッチャー「ギョ、ギョイ! ガイゾック!」(最近、我が神、ガイゾックの様子がおかしいのォ…どういうことなんじゃ?)

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
イルボラ「う…うう…」
ハザード「気づいたか、イルボラ」
イルボラ「うっ、ここは!?」
ハザード「テラヘルツだ」
イルボラ「俺は一体…ぐっ、身体が!?」
ハザード「おまえが奴らとの戦闘中、あの零影というマシンに乗り込み…宇宙を漂流していたところを発見してやったのは、この私じゃ」
イルボラ「零影…」
ハザード「よく聞けよ、イルボラ…おまえを助けたのはこの私だ。これからは命の恩人である私の命令通りに動いてもらうことになる…」
イルボラ「フッ…状況はおまえの有利な方に動いているようだな…と、言いたいところだが、あまり調子に乗るなよ、ハザード」
ハザード「もうおまえのうしろには、だーれもいなくなった…アネックスもな」
イルボラ「皇帝はすでに、ザ・ブーム星にお戻りになっている」
ハザード「フハハハハ! なにも知らん様だな? 奴は戻ったふりをして、近くに退避していたのさ…」
イルボラ「なにを馬鹿なことを…」
ハザード「ディラド星…覚えておるか? あの植物の塊みたいな小惑星だよ。その爆発に飲み込まれる所をしっかりキャッチしておいた。なんなら見せようか? アネックスが爆発に巻き込まれるところを…」
イルボラ「…その自信…嘘ではないようだな」
ハザード「…そういうことだ。くれぐれもシャルムには内密にな。あやつはうるさそうだからな」
シャルム「ハザード、イルボラの様子はどうなのだ?」
ハザード「うわぁっとと! …急に殿方の部屋に入ってこられるのはあまり関心いたしませんな、シャルム殿」
シャルム「ずいぶんなあわてようだな、ハザード。私に聞かれて困る話でもしていたのか?」
ハザード「めめめ、滅相もない!」
イルボラ「…まさかシャルム殿がこの私を心配してくださるとはな」
シャルム「うぬぼれるな。零影に乗れるのは、おまえしかおらん」
イルボラ「なるほど、私が零影でロンド・ベルを倒さねば…アネックス皇帝に会わす顔がないというわけだな」
ハザード(クックック、いいぞぉイルボラ…アネックスが死んでいる事をシャルムが知れば、なにをしだすかわからんからの…)
シャルム「零影はお前を選んだのだ…やれないはずはあるまい?」
ハザード「それでは、私めは少々用事がございますので、ここいらで失礼を…」
シャルム「まて…ハザード。一体どこに行くのだ?」
ハザード「私も一応、火星基地長官なのでそちらの方にも顔を出しておきませんと…」
イルボラ「シャルム、気にするな。ハザード火星開拓基地長官殿は、品性同様…あの小汚い火星の基地がお好きらしい」
ハザード「これは…ずいぶんですな。ま、そういうことで私はこれで。ははは」(くぅ~! しおらしくなったと思ったら、このォ! 覚えておれよ、イルボラぁ!)

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
シャフ「ロミナ姫様、通信が入っていますが…」
ターサン「元気でやっとるかな? ロンド・ベルの諸君」
ロミナ「…この方は…どちら様でしょうか?」
バニング「ダンガイオーを開発した、ターサン博士です」
ロミナ「はじめまして、私…」
ターサン「皆までいわんでもええ、ラドリオ星のお姫様…ロミナ姫じゃろう?」
ロミナ「よくご存知で…」
ターサン「まあの。広い宇宙と言えど、このターサンの知らぬことなどほとんどない!」
勝平「んじゃ、あの謎の敵の目的とか教えてくれよ」
ターサン「ん? ああ、それはだな…ええと…あ、いやここまで出かかっとるんじゃが…」
宇宙太「誰が知らない事はないだって?」
ターサン「…ほとんど、と言ったじゃろうが」
ビューティ「最悪の言い訳ね」
クワトロ「…それで、ご用件は? ターサン博士」
ターサン「そうじゃったな、火星基地のことでわかった事があったんで、教えてやろうかと思うての」
万丈「火星の…!? なにがわかったんですか!?」
ターサン「現在の火星開拓基地…前大戦のメガノイド基地をそのまま改造して使っているらしいな」
ジョウ「ああ、結構有名な話だぜ?」
ターサン「火星基地長官の…ほれ、誰じゃったかな?」
レニー「ハザード…ハザード=パシャよ」
ターサン「そう、そのハザードが凍結状態のメガノイドにエネルギーラインを供給し、目覚めさせてしまったらしいんじゃよ」
ギャリソン「ふむ。やはり、そうでございましたか」
クワトロ「かなりの野心家だとは聞いていたがな」
バニング「ティターンズ時代…過激な言動と行動で、半ば左遷同様に火星開拓基地長官に任命されたはずだ。…なるほど、ただでは起きなかったということか」
ジョウ「あの野郎、ザ・ブームともつるんでやがって…二股かけやがってよ!」
カミーユ「でも、なんでターサン博士がそのことに気付いたんです?」
ターサン「…わしゃ飛影とかいうロボットに興味があっての」
レニー「飛影に!? なんで?」
ターサン「あの大きさで、あのポテンシャルは驚異的じゃぞ! わしだって科学者の端くれ、あの技術はぜひ盗みたいんじゃ!」
小介「…その気持ち、ぼくにもわかりますねぇ」
ターサン「…で、じゃ。飛影というロボットと対になったような、黒いロボットがおったじゃろ」
ジョウ「イルボラの…!?」
豹馬「たしか…仲間は零影とか呼んでなかったか?」
ターサン「そいつじゃよ。そいつが…火星のメガノイド基地に運び込まれたのをキャッチしたんじゃ」
万丈「なるほど、ザ・ブームとメガノイド…いまなら二つの勢力が火星に集まっているわけか」
ビューティ「万丈…」
万丈「あの時、ぼくがちゃんととどめを刺しておけば…こういうことにはならなかった…!」
ギャリソン「あまりご自分を責められては…万丈様」
トッポ「そうだよ、万丈兄ちゃん…」
クワトロ「戦力の集中…火星開拓基地が動くな、近いうちに」
バニング「俺もそう思う。さて…」
ロミナ「そんな事をさせてはなりません」
シャフ「ロ、ロミナ姫様…?」
ロミナ「…ならば、敵はこちらが攻めてくるとは思っていないはずです。ここはエルシャンクで火星基地までワープ…こちらから仕掛けるのがよいかと思います」
ジョウ「おいおい、どうしたっていうんだ、ロミナ姫?」
マイク「ロミナ姫が作戦を提案するなんて…」
ロミナ「私も皆様のお役に立ちたいのです。…それに葉月様やブライト様なら、こう決断されると思います」
クワトロ「…作戦としてはどうかと思うが…結局はそうなるところか」
ジョウ「あのおっさん連中のやることをまねしてたら、命がいくつあっても足りゃしねえぜ、ロミナ姫」
大作「ばってん、他にいい作戦もなかたい」
ファ「いつもの事といえば、いつもの事ですしね」
十三「よっしゃ、決まりや!」
マイク「ま、なんとなくこうなる気はしてたけどね」
万丈「…今度の戦いは、晩餐までにケリをつけるというわけには、いきそうもないな、ギャリソン」
ギャリソン「はい、お弁当持参ということになりますな」
コウ「バニング大尉、いいんですか…?」
バニング「ウラキ、誤解しているようだが…戦力の集中による総力戦は、遅かれ早かれ起こる。…ならば、敵の出鼻をくじく方が有利だろうが。もっと戦局を広く考えろ」
ジョウ「俺にゃあ、気楽に突っ込んでるだけにしか思えねぇけどなぁ」
クワトロ「フッ…今の我々には『信じられる作戦』という、まじないが必要なのだよ、…ロミナ姫、ダミアンくん、ナデシコは捕捉できたか?」
ダミアン「さっきからずっとやってんだがよ…ミノフスキー粒子だっけ? まったく、厄介なもんを発明してくれたもんだぜ」
カミーユ「しかたないですね…戦いながら、探すしかないですね」
ロミナ「ミスマルさま、ご無事だとよろしいのですが…」
勝平「…賭けてもいいや。あの姉ちゃん、ピンピンしてるぜ」
十三「なんや、それやったら賭けにならんで…」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
ユリカ「ぶぇくしっ!」
ルリ「艦長?」
ミナト「誰かが噂してるんじゃなあい?」
アキト「おまえ、またなんかやったのか? ユリカ」
ユリカ「なにもしてないけど。だいじょぶです! 人の噂も四十九日って言うし!」
ルリ「意味違う上に、日数、間違ってます」
【シナリオエンドデモ終了】


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● 「アース」編 → 獣戦機隊基地 → No11「神の祝福を」 へ進む

  「アース」編 → バードス島 → No12「明日なき総力戦」 へ進む

  「アース」編 → ムートロン遺跡 → No13「ラ・ムーの星」 へ進む

  「マーズ」編 → 火星山岳地帯 → No15「命持たぬ者たち」 へ進む

  「マーズ」編 → 火星開拓基地 → No16「大いなる胎動」 へ進む

  「マーズ」編 → 火星宙域 → No17「ブッチャー最期の日」 へ進む

● シーン3 全ステージ終了後 へ進む


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