No.15
ランドールの名
【シナリオデモ開始】
〔走り寄る足音〕
プレシア「お兄ちゃん！！ 起きて、起きてよ！」
マサキ「ふあ……何だよ、うるせえな」
プレシア「今、フェイル殿下から連絡があったの。お兄ちゃんにセイゴウがシヨされるんだって！！」
マサキ「セイゴウがシヨ？ なんだそりゃ？」
プレシア「えっと……あたしもよくわかんない」
ゼオルート「聖号というのは、過去の偉人の名前の事ですよ」
プレシア「あ、お父さん」
ゼオルート「そして賜与とは、たまわる事。つまりマサキ、国王陛下があなたに名誉名をくださる、という事です」
マサキ「ふ～ん……」
ゼオルート「おや、驚かないのですか？」
マサキ「なんで？ 大体、俺には親からもらった名前があるんだ。いまさら別の名前なんて欲しくねえぜ」
ゼオルート「何を言ってるんです。これは大変名誉な事なんですよ」
マサキ「ふ～ん、勲章みてえなもんかな？ けど、何で俺がそんなもんもらわなきゃいけねえんだ？」
ゼオルート「サイバスターを取りもどした功績があるからでしょう」
マサキ「どっちにしろ、俺は興味ねえぜ。断っといてくれや」
ゼオルート「そうですか？ う～ん、困りましたねぇ……」
マサキ「？ 何でおっさんが困るんだよ？」
ゼオルート「あなたに賜与される名前というのは、私のご先祖様の名前なんですよ」「それでいっその事、あなたを私の養子にさせてもらおうかと思っていたんですが……」
プレシア「えっ！？ それじゃ、お兄ちゃんがホントのお兄ちゃんになるの！？ やったぁ！」
マサキ「養子？ 何でいまさら……んなもんどうでもいいじゃねえか」
プレシア「え～……そんなぁ……お兄ちゃんあたしの事、キライなんだ……ふえぇ……」
マサキ「お、おい、泣くなよ、プレシア！」
ゼオルート「はぁ～、残念ですねぇ。あなたが養子になってくれれば、税金も少しは安くなって、プレシアに楽をさせてあげられたのに」「はぁ～、ホントに残念です」
マサキ「……わーった、わーったよ！！ 何だよ、これじゃ断ったら俺がワルもんになっちまうじゃねえか」
プレシア「ホント！？ ありがとう、お兄ちゃん！」
マサキ「まったく……ま、いいか」
ゼオルート「それじゃ、早速王宮へ行きましょう、プレシア、支度をしてください」
[イベントＣＧ「ランドール称号授与式」]
アルザール「……では、いにしえの習わしに従い、マサキ＝アンドーに、ランドール＝ザン＝ゼノサキスの聖号を与える」
フェイル（ほら、マサキ、頭を下げて、片ひざをついて）
マサキ（あ、ああ）
フェイル（私の言う通りにしゃべるんだ。いいね？）
マサキ（わかったよ。めんどくせーな）
フェイル（ありがたき幸せにございます）
マサキ「ありがたき幸せにございます」
フェイル（身に余る光栄ではございますがつつしんでお受けいたします）
マサキ「身に余る光栄ではございますが包んでお受けいたします」
フェイル（！ 『つつしんで』だ！）
マサキ「……もとい、つつしんでお受けいたします」
アルザール「……こほん。では、これより精霊の加護を祈る儀式に入ります」「かけまくもかしこき、高き尊き精霊の大前に、かしこみかしこみもうさく」「天地開闢の始原に生まれいでたる、八百万の精霊の御霊のあらまほしき様にて、いやましに……」
マサキ（……フェイル殿下、これはいつまで続くんだ？）
フェイル（あと３０分ほどだ。がまんしろ）
マサキ（３０分～！？ なんだそりゃ！？）
フェイル（しっ！ 静かに！）
アルザール「……大地より火の産まれたる、火より風の産まれたる、風より水の産まれたる、水より大地の産まれたる……」
マサキ（……ぐ～……）
フェイル（おい、マサキ！ マサキ！）
マサキ「ぐ～……」
フェイル（起きろ！ 寝るんじゃない！）
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
マサキ「どわっ！？」
フェイル「何だ！？」
兵士「敵襲です！！」
テュッティ「敵襲？ まさか、またルオゾールが！？」
フェイル「緊急警備体制！！ 魔装機操者は魔装機の準備を！！」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「ランドールの名」
【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕
リカルド「何だよ、またルオゾールか」
フェイル「バカな、あれほど厳重にしいた結界をすり抜けて来るとは……」
ルオゾール「ふふ……いくら厳重な結界を張ろうと、ムダな事……」
マサキ「へっ！！ なら、こっちに俺達がいる限り、てめえらが何度来たって同じ事よ！」
※※No10を通った場合、セリフ追加※※
マサキ「この前みてえに、こっちの攻撃を無効化するってのは、もう使えねえぜ」「エクトなんたらって処理を、全部の武器にかけてもらったからな！！ 魔装機神の真の力、見せてやるぜ！！」
ルオゾール「では、その魔装機神の力、試させていただきましょうか」
ラセツ（……このバフォームは、我が軍の最新機……これならば、魔装機神といえど、少しは勝負になるはずだが……）
＜戦闘開始＞
＜２ＰＰ＞
プレシア「お兄ちゃーん！ がんばって！！ せっかくランドールの名前をもらったんだから！！」
ルオゾール「ほう、マサキ＝アンドー。あなたはランドール＝ザン＝ゼノサキスの聖号をいただいたのですかな？」
マサキ「それがどうした！」
ルオゾール「フフフフ……これは面白い。ランドール殿と言えば、かつて我が神、ヴォルクルス様を苦しめた輩」「そのランドールの名をかたる者と戦えるとは……光栄ですな」
＜テュッティが戦闘（先攻）＞
テュッティ「関係ない人達を巻きこむテロリズムは、許さないっ！！」
＜リカルドが戦闘（先攻）＞
リカルド「おらおらっ！！ リカルド様のお通りだ、道を開けなっ！！」
＜シモーヌが戦闘（先攻）＞
シモーヌ「王都に乗り込んで来るとは、思い切った事をしたものね！ でも、その大胆さが命取りっ！！」
＜マサキvsラセツ＞
ラセツ「むうっ！？ なるほど、サイバスターか……面白い！！」
マサキ「何だてめえ！？ 覆面なんざしやがって！？」
＜ラセツ撃破＞
ラセツ「何と……このバフォームをも、こうもあっさりと……魔装機神、ウワサ以上に恐るべき相手だ」「やはり例の作戦、進めるべきだな」
〔敵ユニット撃破〕
＜ルオゾールＨＰ５０％以下＞
ルオゾール「フム、こんなものですかな。さすがに３体の魔装機神が相手では大変ですからな」「データも十分取れた事ですし、ひきあげさせていただきましょう」
〔敵ユニット離脱〕
※※まだラセツ健在の場合、セリフ追加※※
ラセル「……ナグツァートでさえ、これか。恐るべきは、魔装機神……だな」
＜敵全滅・勝利条件達成＞
セニア「今の魔装機も、見た事ないタイプだわ。やっぱり、シュテドニアスかバゴニアが一枚かんでるのかしら……」
ウェンディ「その可能性は十分にありますね。この前の魔装機、駆動系にシュテドニアスのクセがありましたし」
セニア「調べてみなくちゃ」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アルザール「儀式が中断されてしまったが続きを行うかね？」
マサキ「え？ ま、まだある……んですか？」
フェイル「父上、もういいでしょう。彼は、実戦で示してくれました。ランドールの名を継ぐにふさわしい男だと」
アルザール「ふむ、そうだね。実は私も、儀式の間中、いつマサキ君がいびきをかき始めるか、不安でしょうがなかったよ」
マサキ「げっ、ばれてた」
セニア「お父さん、冷や冷やしてたものね」
アルザール「……セニア、お父さんじゃなくてパパと呼んでくれないのかい？」
セニア「だって……いつまでも子供じゃないんだから」
アルザール「セニア……セニアまでそんな他人行儀な呼び方をするんだね。パパは……パパは悲しいよ」
セニア「はいはい、わかったわよ、パパ。これでいいんでしょ」
アルザール「うんうん、セニアは素直でいい子だねぇ」
マサキ「……変な王さん……」
リカルド「よう、マサキ……とと、ランドールって呼んだ方がいいか？」
マサキ「今までとおんなじでいいぜ。いきなり別の名前で呼ばれちゃ、こんがらがっちまわあ」
リカルド「ところで、今朝のニュースは見たか？ シュテドニアスでの市民デモの話題をやってたんだが」
マサキ「シュテドニアス？ ああ、なんか東の方の国だろ？ その国でデモがあったって俺にゃ関係ねえぜ」
リカルド「それがよ、何か、シュテドニアスの方じゃ、俺達すっかり悪者にされちまってるみてえだぜ」「その市民デモってのが、俺達の魔装機神に反対するデモなんだとよ」
マサキ「はあ？ なんだそりゃ？ 魔装機神は世界を救うためのもんなんだろ？ だったら何で反対なんてするんだ？」
リカルド「あっちじゃ、ラングランは魔装機神を使って周辺国を脅迫してるって思ってるらしい」「ここんとこのテロ騒ぎで、魔装機神がしょっちゅう出撃してるよな。その様子が世界中で中継されてんだ」「で、そのとんでもねえ力を見てみんな不安になったらしい。この力を使ってラングランが攻めてこねえかってな」
マサキ「言わせとけって。俺たちゃそんな気はねえんだからよ」
リカルド「ま、お前ならそう言うと思ってたけどな。なんかあっても気にすんなって事だ。じゃあな」
マサキ「……何だ、リカルドのやつ……意外と心配性なのかね」
【シナリオエンドデモ終了】
● No12でヤンロンとサフィーネが戦っていない → No12「サイバスター」 へ戻る
No12でヤンロンとサフィーネが戦い、No13で国境を越えた → No13「ボーダーライン」 へ戻る
No12でヤンロンとサフィーネが戦い、No13で国境を越えていない → No14「共同戦線」 へ戻る
● No14を通っていない → No16「マサキと使い魔と」 へ進む
No14を通った → No17「マサキのファミリア」 へ進む
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