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シーン2「浮上」編
No.10
海よ、大地よ

<ラスト 太平洋上>
何者かによって地上へ浮上したドレイクは、
地上世界をも支配しようとしていた。


サブタイトル
「海よ、大地よ」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔敵ユニット出現〕

ドレイク「ようやく、追いついたか…グラン・ガランにゴラオン…」
ショウ「ウィル・ウィプス…! ドレイク=ルフト!」
カミーユ「アムロさん…あれは」
アムロ「ああ…見たことがあるな」
竜馬「ぼくたちがバイストン・ウェルに飛ばされたとき…戦った戦艦!」
ジュン「向こうの戦艦と戦うのは初めてだな…ユリカ、大丈夫かい?」
ユリカ「平気平気! こっちにだってオーラ・バトルシップがあるんだもの!」
隼人「へっ、図体がでかいだけのやつは…飽き飽きだぜ」
ガイ「あの巨体ごと、俺のゲキガンパンチでぶち抜いてやるぜ…!」
マーベル「…前のようには、いきそうもなくてよ」
弁慶「なんだ、どういうことだい?」
チャム「上がってる…オーラ力が…!」
クリス「パワーアップしているというの!?」
アキト「油断はできそうにもないな…」
シーラ「ドレイク=ルフト…! あなたはバイストン・ウェルだけでなく、この地上世界をも欲するというのですか?」
ドレイク「バイストン・ウェルにもどる手段がない今、対象がこの地上になるのは当然のこと! それに…わしは見てみたいのだ。どこまでやれるかを、な」
エレ「そんな身勝手なことが…許されるとでも!?」
ドレイク「わしはそれを許されている立場にある」
アカツキ「おやおや、聞く耳もたず…ってところみたいだねぇ」
鉄也「ちっ」
リムル「お父様っ!」
ドレイク「む…リムル!?」
リムル「お父様! もうおやめになって! 地上は…地上では、大変なことが起ころうとしてます!」
ニー「我々バイストン・ウェルの人間が関与すべきことではない! ドレイク!」
ドレイク「…しかし、我々をこの地に導いたのは、まぎれもなく地上の何者かだ」
ショウ「…!!」
イネス「地上の…?」
ドレイク「意図は知らぬ。…だが、この好機、利用せん手はない」
アムロ「…その何者か、というのは…以前バイストン・ウェルで戦ったとき…ぼくたちを襲った…謎の敵のことだな」
キョウスケ「…アインストシリーズ…!」
ドレイク「何度か接触をしてきた。若い娘だったがな‥」
キョウスケ「…出ます!」
甲児「お、おい! キョウスケ! 急に…って、あ!」
さやか「甲児くん! 若い娘って…もしかして…!」
葉月「各機出撃だ! 急げ!」
ショウ「ドレク…!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
リムル「お父様!」
ドレイク「…リムル、わしは道化なのかもしれん。だが、道化は道化らしく…夢を見てみたいものよ」
リムル「今からでも軍はけましょうに!」
ドレイク「それはならんな…」
リムル「何故です!?」
ドレイク「…オーラマシンの力は…世界をつなげ過ぎた」
万丈「たしかに…」
ドレイク「…我々は地上にあっては…粛清されなければならん存在なのだ」
リムル「お父様…」
キョウスケ「そこまでわかっていながら…!」
沙羅「なんで兵をかないのさ! あたしらだって鬼じゃないさ! 地上の戦いのけりがくまでおとなしくしてればさ!」
ドレイク「…全機出撃…!」
〔敵ユニット出現〕
忍「ちっ、テンパってやがる…!」
エレ「ドレイク!」
シーラ「ドレイク=ルフト!」
ドレイク「わしとて世界を見る眼はあるつもりだ。…が、個人の感情の決着だけは…これはつけさせてもらう…!」
アキト「あんた、娘も殺そうってのか!?」
メグミ「そんなの…そんなの父親のする事じゃありません!」
ショット「ここは戦場だ。つまらん感情論は抜きにしてもらおう」
マーベル「ショット=ウェポン…!」
ショット「ドレイク様は一大決心の末、地上支配をお考えになられたのだ」
リムル「嘘よ! お父様…!」
ドレイク「……」
ヒカル「なんか…すごい事になっちゃってるね…」
イズミ「根が深そうだね…」
リョーコ「どんな事になってようが関係ねぇ! 娘を踏み台にするようなやつぁ許さねぇ!」
ショウ「ショット=ウェポン…貴様、なにを企んでいるっ!」
ショット「なにも。私はドレイク様にお仕えしているだけだ」
ショウ「…おまえはそれだけで気が済む人間じゃない…!」
ショット「ミュージィ、話のわからん連中には、わからせるしかない。頼むぞ」
ミュージィ「はっ、ショット様」
ショット(ドレイクめ…余計なことをべらべらと…)
ドレイク「許せリムル…攻撃開始!」
リムル「……」
洸「やるしかない…いくぞ…!」
<戦闘開始>

<敵8機以下の次EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ショウ「黒騎士…! バーン=バニングス! また現れたか!」
神宮寺「増援かよ! よくやるぜ!」
豹馬「おい、あのロボット…いや、腕付き戦闘機か! あいつぁ…!」
マーベル「間違いない! あのオーラは…!」
ショット「遅いぞ、黒騎士よ!」
黒騎士「はっ、このガラバの再調整に手間取りました。しかし…!」
ショット「言い訳は後で聞く! やれ、黒騎士!」
黒騎士「ショウ、今度こそ私のオーラ力で」
ショウ「バーン=バニングスッ!」
シーラ「耐えてください、ショウ! 憎悪の感情では…力に力では共に自滅です! ハイパー化は…!」
エレ「聖戦士どの…もう一度、私にハイパー化をおさえる力があるかどうか…」
チャム「ショウ、ショウ!」
ショウ「わかっています! しかしこの戦いは…!」
勝平「あせんなよ、ショウ兄ちゃん!」
マーベル「そうよ、ショウ! 怒りに身を任せては…!」
ショウ「バーン! 貴様はその怨念でなにを手に入れたっ!」
黒騎士「力と…狡猾さだ! さすれば勝つ…!」
ショウ「俺は人は殺さない!! その怨念を殺す!!

<黒騎士(ガラバ搭乗)撃破・敵増援2出現>
黒騎士「おおおお! 私が!こんなところまで来て…私がここで死ぬ!?」
ショウ「このオーラの高まり…! バーン! おまえは…!」
黒騎士「おおおおおおおおおお!」
〔ハイパー化現象〕
〔バーン、変化〕

チャム「きゃあ! ショウ! まただよ! バーンが…バーンの乗るマシンが!」
黒騎士「私はまだ負けてはいない…! いや、むしろ勝つ! ショウ=ザマ!」
ショウ「バーン=バニングス! 憎しみと怨念で手に入れた力では、何もできないことを教えてやる!」
エレ「聖戦士!」
ショウ「エレ様、あの力…ここで断ちます!」

<黒騎士(ハイパーガラバ搭乗)撃破>
黒騎士「ショウ…ショウ=ザマ! おまえさえ…おまえさえいなければ!」
ショウ「関係あるかよ! 憎しみのオーラを制御できないおまえは…俺がいなくても同じだ!」
黒騎士「おまえがいなければ…私が憎む相手はいなかった! おまえが…」
〔敵ユニット撃破〕
ショウ「バーン=バニングス…」
チャム「ショウは…悪くない。あいつが…勝手に…」
ショウ「わかってる、チャム。けど、憎むだけで…たったそれだけでここまでの力が…俺はそれが怖いんだ」
レニー「憎しみの…力…」
クワトロ「人の業、か」
マイク「兄貴ぃ、あの黒騎士のこだわり…まるで…」
ジョウ「…イルボラみたいだってか? けっ、冗談じゃねえ…ん? どうしたんだ、キョウスケ、おい」
キョウスケ「憎しみの力…人間のみが成し得る力…そうか」
シーラ「…このオーラは!?」
エレ「…これは? いけない、このオーラは!」
チャム「あ…ああ…ショウ…!」
ショウ「チャム!?」
キョウスケ「…来る!」
ルリ「近くに未確認機影多数。ボソン反応ありません」
ミナト「ボソン反応無しでいきなり現れる敵…っていったら…」
ジュン「あの謎の敵!?」
プロスペクター「やれやれ…ドックを出たばかりだというのに、また次の補給予算を計上しないといけないようですなぁ…」
〔敵ユニット出現〕
エクセレン「……」
キョウスケ「…エクセレン…!」
ユリカ「で、出たあ! …でもでも…見たことないマシンがいる…?」
アムロ「なんだ!? このプレッシャーは!?」
カミーユ「ここにきて敵も新型を…いや、違う…あれは…」
キョウスケ「…ヴァイスリッターだ。間違いない」
バーニィ「ヴァイスリッターって、あんな形だったっけ?」
十三「んなアホな! 形が違いすぎるで!」
エクセレン「……」
キョウスケ(はじまりの形…そして進化した形…謎の敵は…!)
マイク「だけど、なんでこんな状況で出てくるだよ!」
キョウスケ「おそらく…こんな状況だからだ…! エクセレン!」
エクセレン「……」
クワトロ「キョウスケくん、君はなにかつかんでいるようだが?」
キョウスケ(おそらくは…)
エクセレン「…力…もっとも…恐ろしい…根元の…」
キョウスケ「根元の…? なんの根元だ!」
忍「なにやってやがる! 考えるのはあとだろうがっ!」
沙羅「あとになって考えるのかい? …なんてチャチャ入れてる場合でもないね」
葉月「今まで通りなら…敵の狙いはこちらのみだ! 気を抜くな!」
アカツキ「まったく次から次へと…ま、退屈しなくていいけどね」
エクセレン「…キョウスケ…」
キョウスケ「エクセレン…!」

<敵増援2出現の次EP・第3軍増援1出現>
[イベントデモ「飛影登場」]

〔味方ユニット出現〕
飛影「……」
ジョウ「飛影…!?」
レニー「飛影!」
ドレイク「あの小さいメカ…バイストン・ウェルにも現れておったが…!」
ガイ「来た来た来たぁっ! 声も無くさっそうと現れる…ロムたちとは違ったカッコよさだぜ!」
万丈「小さな助っ人の登場か。力を借りるぞ、忍者戦士!」
マイク「飛影! こっちこっち!」
エクセレン「……」
キョウスケ「む…?」
エクセレン「…アレモ…ハジマリノ…チ…カラ…」
飛影「……」

<ジョウorレニーorマイク気力110以上>
※※ジョウと合体した場合のセリフ※※
[デモムービー「黒獅子合体」]
〔ジョウ、合体〕
ジョウ「飛影…来たか! 合体だぜ!」
※※レニーと合体した場合のセリフ※※
[デモムービー「鳳雷鷹合体」]
〔レニー、合体〕
レニー「飛影が…! よぉし、いくわよっ!」
※※マイクと合体した場合のセリフ※※
[デモムービー「爆竜合体」]
〔マイク、合体〕
マイク「こうなりゃこっちのもんだ! いくぜ!」

バーニィ「なんだ!? 何が起こったんだ!?」

<エクセレン撃破orHP30%以下>
エクセレン「う…あ…私…私は…?」
洸「エクセレンさん!? まさか…正気に!?」
神宮寺「キョウスケ! 取り返しちまえ!」
キョウスケ「エクセレン!」
エクセレン「…キョウスケ…会いたかった…」
キョウスケ「エクセレン…やっと本当のおまえに…」
ジュン「よかった」
鉄也「甘ったるいことをやってる暇はないぞ!」
リョーコ「おい、そんな言い方はねぇだろ?」
甲児「そうだぜ、鉄也さん」
鉄也「…危険だと言っているんだ。パイロットは正気でも、機体は敵のものなんだぞ!?」
アキト「そ、そうか…急いで脱出を!」
エクセレン「あ! ううっ…!」
キョウスケ「どうした!?」
エクセレン「…だめ…みたい…ごめんね…キョウスケ…」
キョウスケ「なに!?」
エクセレン「…これだけ…は伝えて…おかなきゃ…この星は…地球の…! 始まりの…!」
〔敵ユニット離脱〕
キョウスケ「馬鹿な…!エクセレン!」
ヒカル「どうして? 正気に戻ってたんじゃないのぉ?」
イズミ「光った…」
竜馬「あぁ、あのヴァイスリッターモドキが飛び去るとき…胸の宝石みたいなのが光っていた」
隼人「あれだな。…どうやら鉄也くんの予感は的中らしい」
弁慶「ここまできて…なんてこった!」
キョウスケ「……」
バニング「ナンブ、気を落とすな。…エクセレンは正気に戻ったようだ。あとはあの機体をなんとかすればいい。チャンスは必ず来るはずだ…」
キョウスケ「ええ…次は…次こそは…!」
〔マイク、合体〕
<ミュージィ撃破>
ミュージィ「ショット様…お許しください…」

<ショット撃破>
ショット「なんという…この力は…」

<ドレイク撃破>
ドレイク「ウィル・ウィプスが沈むか…フフフ、それもよかろう…こうなることも、また運命だったのであろう」
ショウ「ドレイク=ルフト…!」
ドレイク「わしは、わしが求めたものに間違いはなかったと信じる…心残りがあるとすれば…わしらを利用した者どもの正体がつかめなかったことだ」
アムロ「ドレイク王を…利用したもの…?」
キョウスケ「…アインストか」
リムル「お父様!」
ドレイク「…リムル、馬鹿な父親だったが…おまえには伝えておかねばならん。オーラロードを開き、地上人をバイストン・ウェルに導いた力は…」
〔敵ユニット撃破〕
リムル「お父様ぁっ!」
マーベル「…もたなかったのね」
ショウ「ドレイク…なにを…なにを言おうとしていたんだ!?」
クワトロ「バイストン・ウェルへ導いた力…と聞こえたが?」
リムル「……」
チャム「リムル…元気出してよ」
レイン「チャムちゃん…今は…そっとしておいてあげましょう…」
シーラ「みなさん…残った敵の掃討に戻ってください。リムル…ご苦労でした…」
リムル「はい…」

<敵全滅・勝利条件達成>
シーラ「ドレイクの野望は潰えました。重ね重ね…お礼を申し上げます、地上人のみなさん…」
エレ「私からもお礼をさせてください」
葉月「お顔をあげてください、シーラ女王。我々は自分たちの世界を守るために戦ったにすぎません。むしろ。ご協力を感謝しています」
忍「堅っ苦しいぜ、葉月さんよ。いいじゃねえか、勝ったんだからよ」
雅人「こういうときは黙っといたほうがいいぜ? 忍」
沙羅「空気読めないならさ、忍は」
ユリカ「それは困りものですねぇ」
エリナ「あなたが言わないの!」
ジョウ「いいんじゃねえの? 葉月長官、ロミナ姫とも似たようなやりとりしてたぜ?」
ショウ「……」
チャム「ショウ?」
ショウ「…悪しきオーラが…消える」
マーベル「そうね。まるでウィル・ウィプスに捕らわれていたようね」
シーラ「しかし…別の…なにかもっと異質のオーラを感じます…」
豹馬「戦いは…まだ終わっちゃいないってことか」
十三「せやな…アインストの連中の狙いもはっきりせえへんしな」
アキト「あいつら…どんどん、新手を繰り出してきてるな…」
ルリ「データ分析、完了しました。エクセレンさんが乗っていた機体は、やはりヴァイスリッターが素体である可能性が高いです」
イネス「説明がつけにくいことばかりねぇ…困るわ」
レニー「とにかく…次の行動に移らないといけないんじゃないですか?」
アムロ「そうだな。葉月長官、宇宙に上がる者の選考は?」
葉月「ああ、終わっている。今後の事を通達せねばならんな…シーラさま、よろしいですか?」
シーラ「はい。各機、グランへ帰艦してください」
リムル「……お父様……」
クワトロ「キョウスケくん」
キョウスケ「はい」
クワトロ「あとで話がある。いいか?」
キョウスケ「わかりました」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

アムロ「長官、全員に指示はしておいた。わずかな時間だが、各員には休養をとってもらう」
葉月「すまない、大尉」
クワトロ「キョウスケくん…君とエクセレンくんのこと…詳しく聞かせてもらえるか?」
キョウスケ「はい」
万丈「ぼくも興味があるな」
洸「いいですか?」
アムロ「万丈くん、ひびきくん…ゆっくり休んでほしいのだが?」
万丈「いや、疲れよりもなによりも、謎の敵、アインストのこと…興味深いのでね」
洸「ぼくもです。…ライディーンとラ・ムーの星…そしてエクセレンさんとアインスト…知りたいことはいっぱいあります」
葉月「仕方がない。キョウスケくん、いいかね?」
キョウスケ「ええ。…俺とあいつ…エクセレンに奴らの声が聞こえるようになったのは、おそらく…あの事故が原因だと思います」
洸「事故?」
葉月「…その事故の事は知っている、連邦の一部では比較的有名な話だ」
アムロ「ぼくは知らないな」
葉月「有名と言っても、上層部しか知らないことだ。私も軽く耳にした程度だ」
万丈「どんな事故だったんです?」
ブライト「私から話してもいいかね、キョウスケくん?」
キョウスケ「…はい、お願いします」
ブライト「一年戦争が終結に向かっていた頃だ。ルナツーからジャブロー向かうシャトルが大気圏突入直後に突是爆発炎上し…墜落した」
クワトロ「爆発炎上? 大気圏を抜けた直後ということは…成層圏でか?」
ブライト「そうだ。…そのシャトルには、数十名の士官候補生が乗っていた。落下したシャトルの残骸から…生存者が確認された」
万丈「まさか…それが?」
キョウスケ「俺と、あいつです」
葉月「あまりにも不自然だった。…二人は生きていたばかりか、エクセレンくんにいたっては、焼け焦げどころか…身体にも服にも、傷ひとつ無かったという話だからね」
アムロ「キョウスケくんは?」
キョウスケ「俺は病院送りになりました。…ただ、そんなに大きなケガではありませんでした」
洸「馬鹿な…キョウスケさん、なにか覚えていないんですか?」
キョウスケ「…いや、目の前が爆炎で覆われたとき…俺はエクセレンのことをかばった…そこからは助け出されるまで、記憶がない…」
アムロ「それに…アインストが関係していると?」
ブライト「わからん。だが、奇蹟の生還と言うには、あまりにも不自然だった。だからこそ、上層部は二人を別々の部隊に配属して、監視を続ける事にした。パイロットとしては優秀だったこともあるが」
クワトロ「しかし、説明はつかんな。それこそ本当の奇蹟だったのかもしれん」
アムロ「奇蹟など一番信じていない大尉の口から、そんな言葉が出るとはね」
クワトロ「ずいぶんだな、アムロくん」
キョウスケ「…ひとつだけ、不可解なことがあります」
葉月「ん?」
キョウスケ「俺の記憶がたしかなら…俺がエクセレンをかばったとき…あいつは…」
万丈「爆発が起こったときか」
キョウスケ「…破片で致命傷を負っていた」
洸「え…!?」
キョウスケ「だから無傷であったはずがない…」
アムロ「誰かが…彼女を?」
キョウスケ「……」

ルリ「オモイカネ、調子はどう?」
オモイカネ「…………」
ルリ「よかった。…でも、今のあなたがあなたでいられるのはみんなのおかげ…それを忘れないで」
オモイカネ「…………」
アカツキ「お邪魔するよ」
ルリ「アカツキ…さん?」
アカツキ「おやおや、不用心だねえ。ブリッジにオペレーター一人なんて。ホシノくん、ブリッジクルーに召集をかけてくれないかい?」
ルリ「いいですけど…なにを企んでるんですか?」
エリナ「実験よ。簡単な、ね」
ルリ「エリナさん。…実験?」
エリナ「そ、実験よ。…このままじゃ、ナデシコはロンド・ベルといつまでも一緒に戦い続けなくちゃならないでしょう?」
ルリ「そう思ってましたけど」
アカツキ「まあ、ぼくもパイロット冥利につきるけど、地上が一段落した今がチャンスかと思ってね」
ルリ「…?」

アキト「なんすか? 話って…?」
ユリカ「イネスさん?」
イネス「来たわね、お二人さん。それじゃ…始めましょうか」
アキト「始める…? なにをですか?」
イネス「今は時間がないの。許してちょうだい」
ユリカ「時間?」
イネス「アキトくん、艦長……説明はあとでしてあげる。まずは火星のことを考えてくれる?」
アキト「火星…? なんで、急に…」
イネス「二人とも考えて…。これは実験なの。もしかしたら、メガノイドやザ・ブーム軍から、火星を奪還できるかもしれない…」
アキト「わ、わかりましたよ。やってみます…」
イネス「思い出してアキトくん…艦長…火星のことを。楽しかったユートピアコロニーのことを…」
アキト「な、なんだかわからないけど…」
ユリカ「火星…ユートピアコロニー…。メガノイドが来る前…アキトと遊んだ…」
アキト「火星…アイちゃん…」
イネス「……」

メグミ「3人が…消えた!? アキトさん! 艦長! イネスさん!!」
ジュン「急に呼ばれて、こんなのを見せられるなんて…!」
ミナト「ちょっとぉ、いまの光は…!」
エリナ「ボソンジャンプよ」
イズミ「どうして!? あの3人が!?」
ルリ「テンカワさん以下3名…消えたままです」
アカツキ「ホシノくん、モニターよろしく! 記念的瞬間だよ」
ルリ「ナデシコ、ボソンジャンプフィールド形成」
プロスペクター「まさか…このナデシコごとジャンプする気ですか!?」
リョーコ「な、何だ? なんなんだ!?」
アカツキ「……頼むぞ、テンカワくん…」

ロミナ「ナデシコが…消えたのですか?」
甲児「どういうこったよ…!」
鉄也「まさか…あのなんとかジャンプという奴か?」
葉月「間違いないようだ。ボソン反応が残っている…。なんということだ。一体どうやって?」
万丈「以前、ぼくがテンカワくんと一緒に月へ飛ばされたとき…『チューリップ・クリスタル〕という素材を使って、ボソンフィールドを形成した。…おそらく、同等のものだろうね」
カミーユ「どこに行ったのかは…わからないんですか?」
万丈「…なんとなく予想はついているんだけど…」
ギャリソン「万丈さま、ナデシコのジャンプ先がわかりました」
万丈「早いね、ギャリソン。でもそこまで早いということは、やはり…」
ギャリソン「はい。火星に送っている、スパイ衛星からの映像でございます」
豹馬「なるほどな。で、そこにナデシコが?」
ギャリソン「はい。それに…ガイゾックらしき影も確認しております」
宇宙太「なんだってぇ!?」
竜馬「なにか…企んでるようだな」
隼人「けっ、鬼の居ぬ間になんとやら、か。そこにナデシコがぶっ飛んだってわけだ」
ショウ「でも…俺たちで追いつけるのか?」
忍「ああ、ここから火星まで…どれくらいかかるんだよ」
ロミナ「火星…ならば、エルシャンクのワーム航法を使えば、短時間で到達可能です」
勝平「俺たちもついてくぜ! ガイゾックの連中が相手なら、ほっとけねえ!」
ジョウ「おう、ついでにザ・ブームの連中も火星から叩き出してやる…!」
万丈「メガノイドも忘れてもらっては困るな。ぼくも行こう」
クワトロ「戦力的には厳しいかもしれんな。私も同行する。…宇宙へ戻る予定だったモビルスーツ部隊は、ある程度火星への部隊にまわすべきだと思うが?」
アムロ「そうだな。…ナンブくん、レインくんがブライトの方へまわる。大尉、火星の方は頼む」
クワトロ「了解した」
キョウスケ(宇宙…か。エクセレン、宇宙でなにかあったとしたら…なぜ地上へ来た…?)
葉月「わかった。地上班と、宇宙のブライト艦長たち、そしてエルシャンクとナデシコは火星…戦力の分散はいたしかたないが、これより作戦を開始する…!」
地球分岐(ガンドール隊)をプレーする
火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする
月分岐(ラー・カイラム隊)をプレーする

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫

洸「父さん!」
一郎「おお、洸…元気にしているか!」
洸「はい、父さん…連絡は聞きました。本当ですか!? 母さんが…チベットにいたというのは!?」
一郎「そうだ、洸。間違いない…寺院の跡を調べた結果、そう確信した」
神宮寺「寺院? チベットの…遺跡のことですかい?」
一郎「うむ、古代ムー大陸が滅んだとき…そこから多くの粘土板、いわゆるタブレットが、チベットのある寺院に運び込まれたと言われている…」
マリ「タブレット…そこにラ・ムーの星のことが!?」
一郎「ああ、我々がチベットへ着く少し前に、美しい不思議な女が寺院跡を掘り返していくつかのタブレットを探し出して去っていったのを現地の人間が目撃している」
洸「母さんが…本当に母さんが! それで母さんはどこにいるんです!?」
一郎「…海だ」
神宮寺「海? …と言われてもよ」
一郎「正確な場所を記したタブレットは…おそらく母さん、玲子が持っているのだろう。私が見つけたものでは日本近海を目指した気配がある…」
洸「わかりました、父さん。ぼくが探して…」
一郎「待ちなさい、洸。いい知らせばかりではないのだ」
マリ「ま、まさか…」
一郎「そのまさかだ。…妖魔帝国が再び動き出している…」
神宮寺「プリンス・シャーキンの次か。今度はキングか?」
一郎「その名は…妖魔大帝、バラオ…!」
洸「妖魔…大帝…バラオ!?」

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫
バラオ「なに…? 探し求めていた、洸の母、ひびき玲子…いや、憎きムー帝国の末裔、レムリアの行方をついに、つかんだとな…!?」
激怒「は、御命令通り…チベットで、ひびき洸めの父親の動きを探っておりましたところ…とうとうその手がかりを」
バラオ「それで…そのレムリアは、今どこにいる」
豪雷「日本の近海に…なにかを探し求めて向かったものと思われます」
バラオ「おそらく…ムートロンエネルギー解放の鍵、ラ・ムーの星が見つかったに違いない…」
激怒「ラ・ムーの星?」
豪雷「バラオ様…仮にひびき玲子…レムリアがそのラ・ムーの星を手に入れ、ムートロンエネルギーを解放したならば…」
バラオ「我々は…滅びることになろう…!」
激怒「馬鹿な!」
豪雷「とても…信じられません…! シャーキン程度ならばいざ知らず、妖魔大帝バラオ様、そして我々巨烈兄弟が!?」
バラオ「残念ながら事実だ」
激怒「さすれば! 一刻も早く、そのレムリアを捕まえて…!」
バラオ「その通り…! 洸の母を捕らえねば、我々は滅び去るのじゃ! 逆に言えば、その力さえ手中に収めてしまえば…この妖魔帝国に敵はない!」
激怒「ははっ」
豪雷「お任せあれ、バラオ様…!」

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫
ディオンドラ「ガデス様」
ガデス「なんだ、ディオンドラ」
ディオンドラ「私を地球へ向かわせてください」
ガデス「ハイリビード…いや、ムートロンの在処がわかったのか?」
ディオンドラ「あのムートロンと呼ばれる秘宝を狙う妖魔帝国とかいうやつらを利用すれば、あるいは…」
ガデス「妖魔帝国…たしかに、それは良いかも知れぬな」
ディオンドラ「それはそうと、先ほど出撃したガルディたちは?」
ガデス「バンカーとの合流ポイントへ向かわせた…」
ディオンドラ「私も合流してから、地上へ向かえばよろしいのですね」
ガデス「いや、お前はやつらよりも先に地上へ降下し、ムートロンを手に入れろ」
ディオンドラ「バンカーを出し抜く、というわけですね…」
ガデス「やつらはまだ、秘宝の在処を知らん…ガルディたちを合流させておけば、文句はあるまい?」
ディオンドラ「さすがはガデス様…」
ガデス「デビルサターン6を連れ、地上へ降下するがよい…」
ディオンドラ「ガデッサー」

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫
シャピロ「ムゲ帝王様…あのアインストの目的は一体?」
ムゲ「……」
シャピロ「ほほう…」
ムゲ「私がこうして人間どもの前に姿を現しているのも、アインストに対しての事…」
シャピロ「なるほど」
ムゲ「しかし、それで満足する私ではない…」
シャピロ(それはこの私とて同じ…神になるのは、私ひとりで十分だ…)

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫
葉月「バードス島にミケーネの本拠地が?」
甲児「本当ですか? 先生」
弓「ああ、間違いない…我々の調査隊が偶然発見したのだが」
さやか「バードス島って…甲児くんのおじい様が…」
甲児「ああ…昔、ヘルと一緒に発掘調査してた所さ」
葉月「ヘル? それは、あのDr.ヘルの事か?」
竜馬「…Dr.ヘルは、発掘した古代ミケーネのロボットを調査していくうちに…そのロボットを使っての、世界征服を思いついたらしい…」
隼人「魔が差した、ってやつか。やれやれだな」
弓「甲児くんのおじいさん…兜十蔵博士は、その野望に気付き…マジンガーZを造ったんだ」
ショウ「そんな事があったのか…」
甲児「そうとわかれば、こうしちゃいられねぇ! 早いとこ、そのバードス島へ向かおうぜ!」
さやか「なに言ってるのよ、甲児くん! 獣戦機隊基地の人たちを放っておくの!?」
甲児「あ…そっか」
葉月「確かにミケーネの本拠地がわかった以上、我々はそこへ急行すべきかもしれんが…」
アムロ「しかし、すぐに動き出すという訳ではないなら、基地の様子を確認する事を優先したいところ…か」
シロー「ミケーネの連中は、かなり前からバードス島に?」
弓「いや…ここ最近、バードス島周辺の地殻の異常な活動を調査した結果、偶然にもやつらの基地を発見できた…ここ数年なかった現象なだけに、昔からそこが本拠地化どうかは…」
鉄也「一時的に集結したにせよ…親玉どもはそこにいるんだな?」
ジュン「…鉄也」
弓「はっきりした事は言えないが…おそらく…」
甲児「…長官!」
シーラ「我々は…どちらへ向かえば良いのでしょうか…?」
葉月「獣戦機隊基地の音信不通も気になりますが…実は…妖魔帝国の情報も入っています」
洸「実は…ムートロンの遺跡が日本で発見されたんだが、そこに母さんがいるみたいなんだ…」
シロー「良かったじゃないか…なんか問題があるのかい?」
マリ「その洸のお母さん…ムートロンの秘密を掴んでいるらしくって、それを狙って妖魔帝国が動いているらしいの」
麗「…それも、妖魔帝国のボス…妖魔大帝バラオの手のものが…」
竜馬「なんて事だ…それじゃすぐにでも捜しに行かないと」
弁慶「ああ、敵に手に落ちでもしたら、大変なことだぜ」
洸「しかし…はっきりした場所がわかっているわけじゃないし…他のところの状況も気になる…迷惑はかけられない」
雅人「仮に日本へ向かうとしたら…バードス島は方向が違っちゃうね?」
さやか「バードス島って、たしか地中海にある島よねお父様?」
弓「ああ、そうだ。その地下にやつらの本拠地はある」
葉月「先に日本に向かいムートロン遺跡と獣戦機隊基地へ寄ってから、バードス島というのが妥当か…」
隼人「下手にこちらから攻撃を仕掛ける必要はないかもしれんな…」
鉄也「俺は…バードス島へ向かう」
ジュン「鉄也!?」
アムロ「剣くん…」
鉄也「俺とジュンはミケーネ帝国を倒すために訓練を重ねてきた…先にバードス島に向かわないのなら、ここからは別行動をさせてもらう」
マーベル「単独で敵の本拠地に乗り込むなんて、危険すぎる…」
鉄也「ミケーネを倒す事は俺の使命だ。誰にも文句は言わせん」
ジュン「鉄也! …葉月長官、すみません…私も行きます!」
葉月「剣くん…炎くん…」

≪「地球分岐(ガンドール隊)をプレーする」を選択≫
甲児「鉄也さん!」
鉄也「…甲児くん、止めても無駄だ。俺は行く」
ジュン「ごめんなさい、甲児くん」
甲児「止めに来たわけじゃねえよ、鉄也さん。…俺も行く」
ジュン「甲児くん…!」
鉄也「駄目だ」
甲児「鉄也さん!? そりゃないぜ! 俺だっておじいさんの仇を討ちたいんだ!」
鉄也「…君まで抜けたら、この地上部隊はどうなる?」
甲児「…う」
鉄也「ただでさえ部隊を分けて行動しているんだ。マジンガーZ、一機の存在がどれほど大きいか…判らんとはいわせんぞ、甲児くん」
甲児「……」
鉄也「獣戦機隊基地にもなにかが起こっている。そっちに行ってやれ、甲児くん。君たちが来るまで、バードス島はもたせてみせる」
甲児「鉄也さん…あんた、そのために…」
鉄也「フッ、俺はいつでも自分勝手なだけさ。…いくぞ、ジュン!」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
シャフ「火星重力圏内に到着いたしました」
※※ロザミィが仲間にいる場合、セリフ追加※※
ロザミ「お兄ちゃん! この星、赤いよ!」

カミーユ「これが…火星…」
勝平「そういや、カミーユ兄ちゃんや豹馬兄ちゃんたちは、火星は初めてだったんだよな」
バニング「ナデシコの補足はできそうか?」
シャフ「火星近海といっても、範囲はかなりのものです。…すぐには無理ですね」
万丈「いきなり近くに現れる、って偶然も期待してたんだけどね」
レイカ「いくらなんでも、都合がよすぎる期待よねえ」
ファ「でもナデシコなら、多少の無茶は起きてもおかしくない気がしますよね」
ビューティ「そうよぉ、あの艦長さんならいきなり『お待たせしましたー!』って出てきても…」
〔扉の開閉音〕
???(ロミナ)「お待たせしました、みなさま…」
宇宙太「!! おい、ホントかよ……て、なんだ脅かすなよ…」
ロミナ「え…? わたくし、何かおかしな事を申し上げましたでしょうか…?」
バニング「いや…こちらの話です。それで、これからの進路についてだが…まずはナデシコを探して合流を目指す」
クワトロ「それしかあるまい。戦力的にも、火星に降りる前にナデシコと合流するのが望ましいが…」
エマ「ナデシコの戦力は大きいですものね」
ギャリソン「お話の腰を折って申し訳ありませんが…実は先ほど、新たな情報を入手いたしまして」
ガメラン「おいおい、面倒な話じゃないだろうな」
コウ「ナデシコの位置情報だと話が早いけど…その言い方だと、良くないニュース…ですか?」
ギャリソン「ご推察の通りでございます。…火星でのメガノイドの活動についてでございまして」
万丈「メガノイドだって…!? やつら、今度は何をしようというんだ」
ギャリソン「今回は本格的な活動のようで…火星開拓基地から、南に約200キロの地点に基地を建設している模様でございます」
バニング「基地の建造か…放ってはおけん状況のようだな」
恵子「そんな場所にメガノイドの基地なんかが出来たら、火星開拓基地は…」
ロミナ「早くジョウたちに伝えないと…」
クワトロ「場合によってはナデシコとの合流は後回しにせねばならんようだな」
万丈「ええ、火星はメガノイドの本拠地があった場所…うかうかしてはいられない」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
ジョウ「あの黒いやつ…あれは…イルボラ」
豹馬「よう、ジョウ! なんだよ、元気ねえじゃん」
ジョウ「ああ…敵の新型がな」
小介「新型…植物惑星で現れた、あの黒い奴のことですね」
マイク「どう考えても…あれって飛影となんか関係あるよねえ、兄貴?」
ジョウ「うるせえっ、知るかよ!」
大作「まあまあジョウしゃん? 怒っても仕方なか」
レニー「そうよ、ジョウ」
十三「ま、気持ちはわからんこともあらへんけどな」
〔扉の開閉音〕
ダミアン「ダメだこりゃ」
レニー「どうしたの? ダミアン」
ダミアン「なんとかみんなの役に立ちたくってよ。俺にもマシンが動かせればと思って、黒獅子をいじってみたんだがな」
ジョウ「あれは、なんだか知らねえけど、俺にしか反応しねえんだ。気持ちはうれしいけど、俺の乗るもんもなくなっちまうしよ」
豹馬「おまえは飛影に乗っちまうってのはどうだ? ジョウ」
ちずる「もう、豹馬ったら。でも…あの黒いロボットには乗れるんでしょ? じゃあ、もしかしたら飛影にも…」
ジョウ「…わからねえ」
レニー「ジョウ…?」
ジョウ(あのとき…飛影から呼ばれたような気がした。イルボラはあの黒いロボットに乗り込んだ…俺は…?)

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
コロス「基地の建設状況はどうなっていますか?」
メガノイド兵「はっ、順調であります」
コロス「よろしい。万丈や人間たちは地球。ここに気付いて向かって来たとしても余裕はありますが…油断はなりません。計画に遅れの無いように」
メガノイド兵「オーラ・コロス!」
コロス「ここを押さえ、その技術を手に入れられれば…メガノイドはさらに人類を超えることができる…」
ドン「………」
コロス「はい、あなた…あの技術ならば、火星と地球の距離は関係なくなる……はい。必ず手に入れます。あの遺跡の技術…」
ドン「………」
コロス「万丈…今回ばかりは、噂のあなたでも間に合わないでしょう…。ボソンジャンプと呼ばれる技術…我らメガノイドが手に入れます」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
メグミ「ジャンプアウトしました。位置はユートピアコロニー、セントラルブロック跡」
アカツキ「なるほど、思い出の地か…やっぱりエレナくん、二人の仲に割って入るのは無理なんじゃないの?」
エリナ「バ、バッカじゃないの…!?」
アカツキ「ハハハ…」
ユリカ「無茶過ぎます! もし失敗したら、乗員が全員死んでいたんですよ!?」
アカツキ「まあまあ、うまくいったんだし」
ユリカ「でも!」
アカツキ「そんなことより、まずはみんなで乾杯しようじゃないか。この実験は人類にとって大きな一歩だよ。お叱りは、ま、その後ゆっくりと」
ユリカ「…ム~…」
イネス「フフ…」
アカツキ「で、どうですドクター?」
イネス「そうね、ボソンジャンプの本質は見えたわ。えも気になる事がひとつ…」
アカツキ「ほう?」
イネス「もしボソンジャンプが本当に月や火星まで瞬時に転移できるシステムならそれは相対性理論にも光速度不変の法則にも反する事になる。そんなこと考えたくないじゃない」
ガイ「おい…意味わかるか?」
ヒカル「さあ…わかんなーい」
アカツキ「考えたくないって事は、仮説くらいはあるってことかな? イネス先生」
イネス「今はそれしか言えない。後は…」
アカツキ「フゥ…結局、『遺跡』を調べるしかないわけか」
ユリカ「イセキ…?」
〔扉の開閉音〕
アカツキ「そう、遺跡…」
イズミ「転職…それは移籍…」
リョーコ「微妙に意味違くねえか?」
ルリ「お取込み中ですが、まもなく極冠遺跡です。しかも…占領されてます」
アカツキ「な…なんだって!? 誰がそんな事を…」
ルリ「メガノイドとザ・ブームのメカが多数遺跡付近に展開しています」
〔モニターの開く音〕
メグミ「艦長、ブライト艦長から電文です」
ユリカ「内容は?」
メグミ「『火星ニめがのいど・がいぞっくナド展開、早急ニ後ヲ追ッタえるしゃんくト合流シ、コレニ当タラレタシ』…艦長、ガイゾックも火星に…!」
アキト「ガイゾックなんか野放しにしたら、火星の人たちが皆殺しにされちまうぞ! ユリカ!」
アカツキ「だめだ! ナデシコは移籍の奪還を優先する」
アキト「なんだと!? …貴様、火星の人を見殺しにするつもりか!?」
アカツキ「見殺しだなんて、人聞きが悪いなあ。ネルガルの優先業務から遂行するだけのことだよ」
エリナ「それに、エルシャンクもこっちに来てるんでしょ? 民間人の防衛はそっちに任せればいいのよ」
ガイ「お前ら…!!」
メグミ「ひどい……」
プロスペクター「艦長、決断を」
ジュン「ユリカ…」
ユリカ「…ナデシコはここを離れて、他のエリアの防衛に当たります!」
リョーコ「へっ、そうこなくちゃ! いくぜテンカワ、みんな! エステの準備だ!」
ルリ「エルシャンクの位置、特定開始します」
メグミ「ロンド・ベル隊との回線状況、調査します」
ミナト「じゃ、とりあえずここからはトンズラね。ナデシコ、回頭始めます」
エリナ「…あなたたち、どういうつもり!?」
アカツキ「…ネルガルの意向を無視する、と?」
プロスペクター「いえいえ…彼らは任務に忠実なだけですよ。現在ナデシコはロンド・ベル隊の指揮下にありますから。その指揮官であるブライト艦長の命令に従っているだけで…」
アカツキ「うっ…。そうだ、敵勢力の排除なら、ここから始めればいいじゃないか!」
ユリカ「メグミちゃん、ブライト艦長の電文をもう一度お願い」
メグミ「はい。『早急に後を追ったエルシャンクと合流し、これに当たられたし』…」
エリナ「…あっ…」
ユリカ「そういうわけで、ナデシコはまずはエルシャンクを探しまーす」
ルリ「…ま、屁理屈だけど…」
アカツキ「ぐ…みすみすこんなチャンスを…」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
九十九「なんだと? 火星遺跡が占領されただと…?」
元一朗「うむ…地球人によるものか、それ以外の連中かはわかっていないが…。観測班によれば、火星遺跡付近に機動メカの反応が集中しているそうだ」
九十九「…地球人にあの遺跡を渡すわけにはいかん。彼らの多くは好戦的としか思えん…たとえ、平和的な人がいるとしても…」
元一朗「白鳥…」
九十九「…安心しろ、月臣。この白鳥九十九、任務と私情を取り違えたりはせん」
元一朗「そうか、すまん。よもや、お前が正義を捨てるとは思わんが…我々は悪の地球連邦軍を滅ぼさねばならん」
九十九「ああ……」
元一朗「その様子なら大丈夫だな。実は…地球の相転移炉式戦艦も、火星に現れたと報告がある」
九十九「何!? しかし以前の報告では、地球に…もしや!」
元一朗「うむ。…空間跳躍と考えるのが妥当だろう…」
九十九「むう…いかん。遺跡の奪還も重要だが、地球連邦軍に跳躍式戦艦を許すわけには…」
秋山「はっはっは、木連優人部隊きっての切れ者二人が、何を悩んでいる」
元一朗「秋山! いつからここに?」
秋山「なに、お前が深刻な顔をして白鳥に会いに行ったと聞いてな」
九十九「ふっ…秋山らしいな。…聞いての通りだ。急いで手を打たねばならん」
秋山「地球の相転移炉式戦艦、俺に当たらせてくれんか」
元一朗「お前が…? そうか、そういえば『かんなづき』にはアレが配備されたそうだな」
秋山「おう、あれならば他の地球のロボットにも充分通用するだろう。白鳥、構わんな?」
九十九「…よし。秋山、火星に現れた地球の『撫子』はお前に任せる。ただ…可能ならば、破壊せず拿捕してくれ」
元一朗「白鳥、お前やはり…」
九十九「いや…あの艦には…」
秋山「あの艦には…?」
九十九「あの艦には、ミナトさん…いや、ゲキ・ガンガーの全話映像素材がある!」
元一朗「な…なんだとおっ! それは本当か!?」
九十九「本当だ。潜入した際に、この目で見た」
秋山「ということは…幻の第9話、13話や33話も…」
九十九「おそらくは」
秋山「…わかった。可能な限り、撫子の拿捕を試みよう」
元一朗「頼むぞ、秋山!」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
コロス「ハザード=パシャ、あなたに連絡したのは、他でもありません…」
ハザード「はい、なんでございましょう…?」
コロス「いつ、破嵐万丈…いえ、ロンド・ベル隊を倒すのですか?」
ハザード「あ、いやあ、やつらなかなか手強い連中でして。私もそれにはもう粉骨砕身、日々努力をいたしておりますのですが…なんといいますか、その、ハイ」
コロス「ドンは大変お怒りです」
ハザード「攻撃隊長のイルボラという者がまた無能極まりない奴でして。まあちょっと顔がいいからって生意気でキザで! こいつさえうまくやっておれば…」
ドン「……」
コロス「言い訳を聞くつもりはない…ドンはそう申しております」
ハザード「ああ~、あのですね、前大戦から凍結状態になっておったあなた方を基地の奥で発見し、蘇生させたのは私でございまして…いわば命の恩人、いえ、別に恩を着せるつもりじゃあございませんがね?」
コロス「それは重々承知しております。前大戦で万丈に嘗めさせられた苦汁…その復讐ができるのもハザード=パシャ…あなたのおかげです」
ハザード「おお、それはそれは!」
コロス「ですが、それとこれとは話は別です。もう、あなたとの関係もこれまでのようですね」
ハザード「これまで? ど、どういう意味で…?」
コロス「あなたとの関係はこれまで、と言いました。人間とはいえ、役に立つかと思っておりましたが…メガノイドは人類の上に立つもの。人間の中でも無能な者とは関わりを持ちません」
ハザード「わしが、の、の、の、能無しだと!? 貴様、人が下手に出ておれば付け上がりおって…!!」
コロス「あなたが油断のならぬ者であるということなど、初めからわかっていた事…我々は既に火星基地の建造にとりかかっています。もうあなたの戦力に頼ることもないのです」
ハザード「火星に…基地だと? な、何を企んでいる!」
コロス「我らメガノイドの目的はひとつ。全人類のメガノイド化だということはご存じでしょう? ハザード=パシャ。以後は私腹を肥やすなり、地球に逃げるなり好きにしなさい」
ハザード「お、おのれ…」
コロス「もっともすぐに地球もドンの支配のもとになるでしょうが…。では、ごきげんよう」
〔通信を切る音〕
ハザードおのれ、サイボーグ風情が……いや、いかん、いかんぞ! アネックスも死に、ここでメガノイドに手を切られては…わしの戦力は手持ちのものだけになってしまうではないか! ………そうだ! こうなればあいつらも巻き込んでやるわ。うまく行けば、逆転のチャンスが巡ってくるかもしれん…フフフ、見ておれよ…連邦の連中め! コロスめ! わしを馬鹿にした連中は、必ず後悔させてやるわ!」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
ブッチャー「ふむぅ…なんだかんだと、ごちゃごちゃしておるわりに、地球は無事か。面白くないのォ!」
ガイゾック「ブッチャー…」
ブッチャー「ひょ! こ、これは我が神、ガイゾック様!」
ガイゾック「行くのだ…ブッチャー…審判のとき、来たれり…」
ブッチャー「い、行くというのは…あの地球人どもを皆殺しに?」
ガイゾック「行く…の…だ…悪しき…ハジマリノチ…の…者たち…」
ブッチャー「ギョ、ギョイ! ガイゾック!」(最近、我が神、ガイゾックの様子がおかしいのォ…どういうことなんじゃ?)

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
イルボラ「う…うう…」
ハザード「気づいたか、イルボラ」
イルボラ「うっ、ここは!?」
ハザード「テラヘルツだ」
イルボラ「俺は一体…ぐっ、身体が!?」
ハザード「おまえが奴らとの戦闘中、あの零影というマシンに乗り込み…宇宙を漂流していたところを発見してやったのは、この私じゃ」
イルボラ「零影…」
ハザード「よく聞けよ、イルボラ…おまえを助けたのはこの私だ。これからは命の恩人である私の命令通りに動いてもらうことになる…」
イルボラ「フッ…状況はおまえの有利な方に動いているようだな…と、言いたいところだが、あまり調子に乗るなよ、ハザード」
ハザード「もうおまえのうしろには、だーれもいなくなった…アネックスもな」
イルボラ「皇帝はすでに、ザ・ブーム星にお戻りになっている」
ハザード「フハハハハ! なにも知らん様だな? 奴は戻ったふりをして、近くに退避していたのさ…」
イルボラ「なにを馬鹿なことを…」
ハザード「ディラド星…覚えておるか? あの植物の塊みたいな小惑星だよ。その爆発に飲み込まれる所をしっかりキャッチしておいた。なんなら見せようか? アネックスが爆発に巻き込まれるところを…」
イルボラ「…その自信…嘘ではないようだな」
ハザード「…そういうことだ。くれぐれもシャルムには内密にな。あやつはうるさそうだからな」
シャルム「ハザード、イルボラの様子はどうなのだ?」
ハザード「うわぁっとと! …急に殿方の部屋に入ってこられるのはあまり関心いたしませんな、シャルム殿」
シャルム「ずいぶんなあわてようだな、ハザード。私に聞かれて困る話でもしていたのか?」
ハザード「めめめ、滅相もない!」
イルボラ「…まさかシャルム殿がこの私を心配してくださるとはな」
シャルム「うぬぼれるな。零影に乗れるのは、おまえしかおらん」
イルボラ「なるほど、私が零影でロンド・ベルを倒さねば…アネックス皇帝に会わす顔がないというわけだな」
ハザード(クックック、いいぞぉイルボラ…アネックスが死んでいる事をシャルムが知れば、なにをしだすかわからんからの…)
シャルム「零影はお前を選んだのだ…やれないはずはあるまい?」
ハザード「それでは、私めは少々用事がございますので、ここいらで失礼を…」
シャルム「まて…ハザード。一体どこに行くのだ?」
ハザード「私も一応、火星基地長官なのでそちらの方にも顔を出しておきませんと…」
イルボラ「シャルム、気にするな。ハザード火星開拓基地長官殿は、品性同様…あの小汚い火星の基地がお好きらしい」
ハザード「これは…ずいぶんですな。ま、そういうことで私はこれで。ははは」(くぅ~! しおらしくなったと思ったら、このォ! 覚えておれよ、イルボラぁ!)

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
シャフ「ロミナ姫様、通信が入っていますが…」
ターサン「元気でやっとるかな? ロンド・ベルの諸君」
ロミナ「…この方は…どちら様でしょうか?」
バニング「ダンガイオーを開発した、ターサン博士です」
ロミナ「はじめまして、私…」
ターサン「皆までいわんでもええ、ラドリオ星のお姫様…ロミナ姫じゃろう?」
ロミナ「よくご存知で…」
ターサン「まあの。広い宇宙と言えど、このターサンの知らぬことなどほとんどない!」
勝平「んじゃ、あの謎の敵の目的とか教えてくれよ」
ターサン「ん? ああ、それはだな…ええと…あ、いやここまで出かかっとるんじゃが…」
宇宙太「誰が知らない事はないだって?」
ターサン「…ほとんど、と言ったじゃろうが」
ビューティ「最悪の言い訳ね」
クワトロ「…それで、ご用件は? ターサン博士」
ターサン「そうじゃったな、火星基地のことでわかった事があったんで、教えてやろうかと思うての」
万丈「火星の…!? なにがわかったんですか!?」
ターサン「現在の火星開拓基地…前大戦のメガノイド基地をそのまま改造して使っているらしいな」
ジョウ「ああ、結構有名な話だぜ?」
ターサン「火星基地長官の…ほれ、誰じゃったかな?」
レニー「ハザード…ハザード=パシャよ」
ターサン「そう、そのハザードが凍結状態のメガノイドにエネルギーラインを供給し、目覚めさせてしまったらしいんじゃよ」
ギャリソン「ふむ。やはり、そうでございましたか」
クワトロ「かなりの野心家だとは聞いていたがな」
バニング「ティターンズ時代…過激な言動と行動で、半ば左遷同様に火星開拓基地長官に任命されたはずだ。…なるほど、ただでは起きなかったということか」
ジョウ「あの野郎、ザ・ブームともつるんでやがって…二股かけやがってよ!」
カミーユ「でも、なんでターサン博士がそのことに気付いたんです?」
ターサン「…わしゃ飛影とかいうロボットに興味があっての」
レニー「飛影に!? なんで?」
ターサン「あの大きさで、あのポテンシャルは驚異的じゃぞ! わしだって科学者の端くれ、あの技術はぜひ盗みたいんじゃ!」
小介「…その気持ち、ぼくにもわかりますねぇ」
ターサン「…で、じゃ。飛影というロボットと対になったような、黒いロボットがおったじゃろ」
ジョウ「イルボラの…!?」
豹馬「たしか…仲間は零影とか呼んでなかったか?」
ターサン「そいつじゃよ。そいつが…火星のメガノイド基地に運び込まれたのをキャッチしたんじゃ」
万丈「なるほど、ザ・ブームとメガノイド…いまなら二つの勢力が火星に集まっているわけか」
ビューティ「万丈…」
万丈「あの時、ぼくがちゃんととどめを刺しておけば…こういうことにはならなかった…!」
ギャリソン「あまりご自分を責められては…万丈様」
トッポ「そうだよ、万丈兄ちゃん…」
クワトロ「戦力の集中…火星開拓基地が動くな、近いうちに」
バニング「俺もそう思う。さて…」
ロミナ「そんな事をさせてはなりません」
シャフ「ロ、ロミナ姫様…?」
ロミナ「…ならば、敵はこちらが攻めてくるとは思っていないはずです。ここはエルシャンクで火星基地までワープ…こちらから仕掛けるのがよいかと思います」
ジョウ「おいおい、どうしたっていうんだ、ロミナ姫?」
マイク「ロミナ姫が作戦を提案するなんて…」
ロミナ「私も皆様のお役に立ちたいのです。…それに葉月様やブライト様なら、こう決断されると思います」
クワトロ「…作戦としてはどうかと思うが…結局はそうなるところか」
ジョウ「あのおっさん連中のやることをまねしてたら、命がいくつあっても足りゃしねえぜ、ロミナ姫」
大作「ばってん、他にいい作戦もなかたい」
ファ「いつもの事といえば、いつもの事ですしね」
十三「よっしゃ、決まりや!」
マイク「ま、なんとなくこうなる気はしてたけどね」
万丈「…今度の戦いは、晩餐までにケリをつけるというわけには、いきそうもないな、ギャリソン」
ギャリソン「はい、お弁当持参ということになりますな」
コウ「バニング大尉、いいんですか…?」
バニング「ウラキ、誤解しているようだが…戦力の集中による総力戦は、遅かれ早かれ起こる。…ならば、敵の出鼻をくじく方が有利だろうが。もっと戦局を広く考えろ」
ジョウ「俺にゃあ、気楽に突っ込んでるだけにしか思えねぇけどなぁ」
クワトロ「フッ…今の我々には『信じられる作戦』という、まじないが必要なのだよ、…ロミナ姫、ダミアンくん、ナデシコは捕捉できたか?」
ダミアン「さっきからずっとやってんだがよ…ミノフスキー粒子だっけ? まったく、厄介なもんを発明してくれたもんだぜ」
カミーユ「しかたないですね…戦いながら、探すしかないですね」
ロミナ「ミスマルさま、ご無事だとよろしいのですが…」
勝平「…賭けてもいいや。あの姉ちゃん、ピンピンしてるぜ」
十三「なんや、それやったら賭けにならんで…」

≪「火星分岐(ナデシコ隊)をプレーする」を選択≫
ユリカ「ぶぇくしっ!」
ルリ「艦長?」
ミナト「誰かが噂してるんじゃなあい?」
アキト「おまえ、またなんかやったのか? ユリカ」
ユリカ「なにもしてないけど。だいじょぶです! 人の噂も四十九日って言うし!」
ルリ「意味違う上に、日数、間違ってます」

≪「月分岐(ラー・カイラム隊)をプレーする」を選択≫
デビルサターン「あんな、でかい小惑星をぶっ壊すとは思わへんかったで…これからどないしましょ?」
ディオンドラ「いまいましい奴らだねえ。デビルサターン6! 奴らが安心しているいまがチャンスだよ!」
デビルサターン「ほんまでっか? 逆にやつら…ごっついメカがぎょうさん集まっとりますで? あ、あかんのとちゃいまっか!?」
ディオンドラ「つべこべお言いでないよ! …私の命令が聞けないというんなら…」
デビルサターン「ガ、ガデッサー! 行きますがな!」(こ、こら…死ぬで…)
グルジオス「…あせるでない、ディオンドラ」
ディオンドラ「グルジオス? なんだい、あんたも怖じ気づいたって言うのかい!」
グルジオス「まあ待て。やつらが油断しているのはわかる…だが、戦力が集中しているのもまた事実だ。そこで…私に作戦がある…」
ディオンドラ「ほほう だけど私のやり方に口を挟まないでもらいたいねえ」
???(バグ)「…フフフ…奴らを片付ければいいんだな?」
ディオンドラ「おまえは…クロノス人…!?」
グルジオス「この男を使う。…フフフ」
ディオンドラ「どこの馬の骨ともしれない奴を信頼できるのかい?」
グルジオス「これはガデス様の命令だ。…逆らうのか? ディオンドラ」
ディオンドラ「…ふん、誰もそんなことは言っておらん。ガデス様は宇宙海賊バンカーと手を組み、ともに作戦にあたれと言われていたが…それはどうなっているのだ?」
グルジオス「まあ見ていろ…ククク…。バンカーにも、なにかとっておきがあるらしいしな」
???(バグ)「ふん、俺はしち面倒臭いことは好かん…おびきだしてさっさと片を付けるぞ」
グルジオス「ほう、なにか策があるのか? …お手並み拝見といこう。…天空宙心拳のな」
デビルサターン(?? …天空宙心拳やて? なんや、ややこしいことになっとるが…助かったわ…ホンマ)

≪「月分岐(ラー・カイラム隊)をプレーする」を選択≫
ガリモス「目が…覚めたようだな…」
???(ギル)「………」
ガリモス「行け…おまえの復讐を果たせ…」
???(ギル)「はっ。…再び私にチャンスを与えてくださったこと…感謝致します、ガリモス大船長…!」(クク…クククク…そう、再びチャンスが来た…。次こそは…ミア=アリス…!)

≪「月分岐(ラー・カイラム隊)をプレーする」を選択≫
キョウスケ「キョウスケ=ナンブ、レイン=ミカムラ、到着しました」
レイン「アルトアイゼン、シャイニングガンダムの搬入も済ませてあります」
ブライト「わかった。二人とも無事に着いたか…敵に襲われなくてなによりだったな」
キョウスケ「はい、地上の敵勢力は弱まっています、今回は問題なく打ち上げができました」
ドモン「地上ではいろいろあったらしいな。レイン、兄さんは?」
レイン「まだ安静だけど、元気よ。…あなたによろしくって、ドモン」
ドモン「…そうか」
ニナ「お疲れ様です…みなさん」
チェーン「ご苦労様です」
ブライト「パープルトンさん…ん、君は確か、アムロの…」
チェーン「はい。大尉のお手伝いをさせていただいています…その事について、後でお時間を」
ブライト「わかった。補給の間に時間を取ろう」
ジュドー「さすが、アムロさんくらいになるとモテるんだな」
ルー「あら、妬いてるの? ジュドー」
※※プルが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プル「ジュドーにはあたしがいるじゃない!」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「…くだらんな」

マリア「あたしはもっと活動的な人のほうがいいけどな」
パイ「なんだ、藤原みたいなのが好みなのかよ?」
マリア「あんなに素直じゃないのはお断り!」
ドモン「いつまで下らない事を言っている。…先に調整をしているぞ」
アレンビー「あ、あたしも行く! 待ってよドモン!」
エル「レインさんは追っかけなくていいの? アレンビーに独り占めされちまうよ?」
レイン「え、ええ…私はネオジャパンコロニーにキョウジさんの事を連絡しないといけないから…」
ルー「地上から上がってきたばかりだっていうのに、働くわねえ」
ランバ「そう言えば、ターサン博士はどうしてるのかしら?」
ミア「さあ…最近連絡ないけど…」
ドリル「あの博士のことだから、どっかに隠れながら様子をうかがってるんじゃないか?」
レイナ「ドリル、あんまり失礼な事を言っちゃダメよ!」
ランバ「いーのいーの、きっとドリルさんの言った通りなんだから」
ニナ「あら…? あなたたちね、機械生命体の異星人って…ふぅん…よかったら、後でラボに来てくれないかしら?」
プライト「パープルトンさん、彼らはわたしたちの協力者だ。あまり失礼のないように…」
ニナ「ですが、うまく解析してモビルスーツにフィードバックできれば…」
シーブック「ダメですね、これは」
大介「ロムくん、つかまってしまう前に逃げた方がよさそうだぞ」
ロム「わかりました。では、ぼくたちはデッキに行っています。ジェット、ドリル、時間のあるうちに修行をしよう」
※※キナが仲間にいる場合、セリフ追加※※
コロン「姉ちゃん、俺たちも行こうぜ」
キナ「そうね、ロム=ストールたちの修行…見ておきましょう」

ジム「ロムさま、置いていかないでくださいよう」
キョウスケ「ニナ=パープルトンさん。お取り込み中申し訳ないが…」
ニナ「あら? …あなたは…たしかキョウスケ=ナンブさん?」
キョウスケ「ええ。お願いがあるんですが」
ニナ「え? 何かしら?」

≪「月分岐(ラー・カイラム隊)をプレーする」を選択≫ 
シーブック「これは…」
チェーン「大尉が設計した…νガンダムです」
ブライト「耳には、はさんでいたが…なんとか、実戦投入に間に合ったようだな」
チェーン「ニナさんがいっつも悔しいって言うんですよ。こんな美しいガンダム、見たことないって」
セシリー「確かに美しい機体ですね…悔しいというのは?」
チェーン「彼女はガンダム設計に心血を注いでいるから…実戦配備はほぼ終わってます。もうすぐ起動チェックを始めるところです」
シーブック「…あの背中の板はなんなんですか? 放熱板にしては構造が複雑そうだし…」
チェーン「あれはフィン・ファンネルよ。テストも終わって、あとは実装するだけ」
ブライト「ファンネル? すると…ニュータイプ専用機ということか。…連邦にもそこまでの技術があったとは聞いていないが…」
チェーン「材料開発部門から流れてきた情報で実現できたんです。サイコフレーム、ありますよね? あれをコクピットまわりのフレームに内蔵してあるんです」
シーブック「フレームに…内臓? 直接か…すごいアイデアじゃないですか」
チェーン「でも…おかしい話があるんです」
セシリー「おかしい…話?」
チェーン「はい…このアイデア…アナハイムの材料開発部からの情報だというのは…嘘らしいんです」
ブライト「嘘? じゃあ…誰が?」
チェーン「わかりません…でもテストの段階では完全に作動しました」
ブライト「……気になるな…正常に機能するところが、むしろ裏があるようにも考えられる…」
ジュドー「おっ、キャプテンもこっちにいたのかよ。聞いたぜ、アムロさんに送る新型があるんだって? …へえ、こいつかあ」
ルー「ダブルゼータよりも大きくない?」
チェーン「そうね。標準体型のモビルスーツとしては大型になったわ」
シーブック「F91とは逆の発想で設計されているのかもしれないな」
エル「2人のモビルスーツは、ちょっと小さめだもんな」
チェーン「とにかく、これを地上のアムロ…アムロ大尉に送れば肩の荷が下ります。…クワトロ大尉も気にされてたみたいだし…」
ブライト「…クワトロ大尉が?」
チェーン「ええ…パイロットとして興味がある、って…何か?」
ブライト「いや……なんでもない。しかし、現状では地上に届けるのは現実的ではないな」
チェーン「…はい。それに重力下実験も済んでいませんし…」
ジュドー「俺たちで使うのは?」
ブライト「ああ、それしかないだろうな。チェーンくん、かまわないか?」
チェーン「大丈夫です…もともとロンド・ベルに搬入されるものですから、手続きは変わりません」(アムロ…お早いお帰りを…)

≪「月分岐(ラー・カイラム隊)をプレーする」を選択≫ 
カロッゾ「完成か…フフフ…ようやく本当のラフレシア・プロジェクトが始められる…」
ザビーネ「鉄仮面」
カロッゾ「ザビーネ=シャルか…なんだ」
ザビーネ「…バグというコードネームについて聞きたい」
カロッゾ「…じきにわかる。…む、連邦の部隊がこちらに? …ちょうどいい…フフフフフ」
ザビーネ(…なにを企んでいる、鉄仮面…)

≪「月分岐(ラー・カイラム隊)をプレーする」を選択≫ 
ニナ「ゲシュペンスト3型のカスタム機…見るのは初めてよ。極端な高出力ブースター、ボディバランスを無視した実弾装備…たしかに傑作パーソナルトルーパーの鬼子ね」
キョウスケ「…こいつに、Mk-IIのカスタムパーツ流用は可能ですか?」
ニナ「…ゲシュペンストMkIIカスタム…そういえば、1機だけロンド・ベル隊に配備されたんだったわね…」
キョウスケ「実はブライト艦長にアルトアイゼンの強化を申請したら、ニナさんに直接話してみたらどうか、と…これが俺の考えた強化案です」
ニナ「強化案? ちょっと見せて…へえ、あなた、図面が引けるの?」
キョウスケ「ええ、以前から考えていたんですが…ずいぶん時間がかかってしまって」
ニナ「ふんふん、なるほど…」
キョウスケ「…どうしても…強化したい。でなければ…あれと戦うとき、当たり負けしてしまう…」
ニナ「装甲にスタビライザーの追加…この腕のシリンダーは? 現状のリボルビングステークのものより大型になってるけど…」
キョウスケ「リーゼタイプ…ステーク用に一番最初に造られたパーツです。大きすぎてバランスがとれないために、現在のタイプになったと聞いてます…」
ニナ「リーゼ…独語で巨人、なるほどね。…そのパーツ自体は?」
キョウスケ「…予備パーツのコンテナに放り込んだまま…こちらに運び込まれているはず」
ニナ「わかったわ、パーツ流用による組み立てなら、そんなにかからないはずよ。ZZの強化装甲の取り付け作業もあるし…」
キョウスケ「…お願いします」
ニナ「…ねぇ、ついでに言っちゃあれだけど、ステーク部分に細工してもいい?」
キョウスケ「細工? 別に構わないが…なんですか?」
ニナ「アナハイム独自に開発した、フィールド無効化システムを試したいのよ。ネルガル社に負けてらんないしね。どう? 悪くない話でしょ?」
キョウスケ「いや…むしろ助かる」
ニナ「アナハイムのみんなは、私も含めて徹夜だけどね。請求書は、ブライトさん宛にしておくから」
キョウスケ「…すまない、わがままを言って…」(うまくいけば…互角に渡り合えるはず…。あのヴァイスリッターを倒し…あいつを…!)

≪「月分岐(ラー・カイラム隊)をプレーする」を選択≫ 
???(アインスト)「……」
エクセレン「……」
???(アインスト)「ジキ…ダ」
エクセレン「……」
???(アインスト)「オマエノ…ヤクメモ…オワ…ル」
エクセレン「…キョウスケ…」

≪「月分岐(ラー・カイラム隊)をプレーする」を選択≫ 
レイン「艦長、大変です!」
ブライト「どうしました、ミカムラさん」
レイン「ネオジャパンコロニーが…アインストに襲われているそうです! 至急応援を頼むと…」
ブライト「なんだって… どういうことだ…」
大介「ブライト艦長、なにかおかしな事でもあるんですか?」
ブライト「ああ…実はあの敵の反応が別のところにもあった。…月のすぐそばだ」
キョウスケ「やつらが同時に現れただと…!?」
キョウスケ「今までになかったことだ…まさか…エクセレン…!?」
ブライト「うむ…だが、どちらも無視はできん。…ドモンくんはどうした?」
ジュドー「アレンビーやロムさんたちと、デッキで修行とかいって暴れてたけど?」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「ああ、整備の邪魔だったな」
※※プルが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プル「楽しそうだったよ! あたしも混ぜてもらおうかな!」

マリア「あの人たちがまとめて暴れてるのって…ちょっと近寄れないわね…」
シーブック「伝えるのは後にしても、急いで発進したほうがよさそうですね」
ブライト「うむ。よし、全艦発進準備だ! 各自警戒態勢をとれ」
ルー「ちょっと待ってください…! 変な回線で通信が入ってますよ。つなぎますね」
ランバ「変な回線って…? あ、博士!」
ターサン「おお、お前たち! それにブライト艦長さんだったかの、重大な情報じゃ!」
ミア「重大な情報…?」
パイ「また怪しいネタを売り込むつもりなんじゃねぇのか?」
ターサン「ばかもん! バンカーとギャンドラーの情報じゃ! 実はついさっきまでやつらに追われておってのう」
ロール「ええっ! …それで、大丈夫なんですか?」
ターサン「フッフッフッ、わしの技術をもってすれば、やつらをまくことなどたやすいわい」
エル「逃げ足が速いってこと?」
ターサン「機を見るに敏と言わんか。…と言いたいところじゃが、助けてもらっての」
ランバ「誰に!?」
ターサン「天空宙心拳…キライ=ストールのご子息じゃよ」
大介「ロムくんたちだって!? 彼らはさっきデッキの方で…」
〔扉の開閉音〕
ドモン「なにがあった? ロムたちが飛び出していったが?」
ブライト「飛び出した?」
アレンビー「うん…なにか通信みたいなものを受けたら…急に顔色が変わってさ。『奴だけは許さん』…とか言って」
マリア(顔色、変わるんだ)
ブライト「で、彼らは?」
ターサン「うむ…すぐにわしを襲ってきたギャンドラー連中を追って、行ってしもうた。…う~む」
ミア「博士? なにか気になることでも? それに博士は大丈夫なんですか!?」
ターサン「わしは平気じゃよ。…それに、おそらく目的はわしではなく…ロム=ストールたちをおびき寄せるためだったように思えるんじゃよ」
パイ「ギャンドラー…なるほどな」
ターサン「やつらをまいた後にどこに戻っていくかと調べたところ…とある地球のスペースコロニーに入っていきおったんじゃよ」
セシリー「地球のコロニーですって?」
ジュドー「…ここんとこ戦争が続いてるから、無人になっちまったコロニーも多いからなあ。そのうちの一つをアジトにでもしようってんじゃないの?」
大介「ターサン博士、そのコロニーの位置は?」
ターサン「うむ、今データを送るぞ…ここじゃ」
ブライト「…ここは…テキサスコロニー?」
マリア「艦長、知ってるところなの?」
ブライト「以前は観光用のコロニーとしてにぎやかだったらしいが…一年戦争の頃には無人になっていた場所だ」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「ジュドーの言ったとおりだな」
※※プルが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プル「じゃあ、タダで遊べるの?」
ルー「…今はギャンドラーたちとね」

ドモン「前線基地にでもされたら厄介だ。…潰しておくべきだろうな」
ランバ「やったじゃない博士、お手柄お手柄!」
ターサン「うむうむ。…っと、年寄りをからかうでないわ。とにかく伝えたからの。わしは追っ手が来んうちに姿をくらますとするわい。お前たちも達者でな」
ミア「はい。博士、気をつけて…」
ブライト「ネオジャパンコロニーに月近海……それにテキサスコロニーか…慌ただしくなってきたな。とにかく、発進準備だ。ロムくんたちは…」
アレンビー「あんまし気にしなくていいんじゃない? そのうち合流してくるでしょ」
レイン「そんな簡単に…」
ドモン「そうそうひけをとる男ではあるまい。…アレンビーじゃないが、気にしても始まらん」
ルー「ま、そうなのよね。問題はむしろ私たちじゃない?」
ロール「バンカーとギャンドラーの連合軍…きっと手強いんだろうな…」
パイ「なに弱気になってんだよ! 放っとくわけにはいかねぇだろ?」
シーブック「そうだけど…謎の敵が同時に活動しているのも不気味だな。それに、クロスボーンの動きもここのところまったくないし…」
セシリー「……」
キョウスケ(月…そしてネオジャパンコロニー…おそらく、どちらかにエクセレンもいるだろう…待っていろよ、今度こそ…!)
【シナリオエンドデモ終了】


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